2018年05月10日

新型Aクラス!? 次期アクセラが嚙る獲物が・・・


2019年のMAZDAは!?

 このブログは元々は『アテンザ・シリーズの進化・発展』を願って書き始めたものですが、そのモチベーションとなる『独善的な期待と欲望』は、次期アクセラでもしかしたら部分的にせよ叶えられるのではないか!?という希望的憶測に変わりつつあります。来年にも新型アクセラが登場する予定になっているようですが、果たして今度こそは『300万円で買える最強のミドル決定戦』なる日本市場を舞台に繰り広げられる架空のトーナメントで、果たして上位入賞、いやメダル圏内くらいまで行けるのでしょうか・・・結構気になって寝られない夜もたまにある。


BMアクセラは素晴らしい試走

2013年に登場し、プロモーションにもかなり力が入っていた現行アクセラですが、福野礼一郎さんをはじめとした権威あるジャーナリストからもアウディA3/VWゴルフに最も肉薄するモデルだと高く評価されていました。発売当時に、マツダディーラー営業マン向けにサーキットで各社Cセグを乗り回す研修会があったとかで、普段から真面目なことしか言わない担当ディーラーマンが、『ゴルフ以外には楽勝のレベルです』と言ってたなー。別にアクセラを買うとかいう用事ではなかったけど。かなり真顔で先代インプレッサ、BMW1シリーズ、メルセデスAクラス、レクサスCTなら絶対負けないって言われました。


スタンダードを背負い過ぎて飛べず

しかしBMアクセラは期待されたほどには伸びませんでした。ちょっと時期的に難しかったかもしれないですね。マツダとしては精一杯『攻めて』るし、予測をはるかに超えたクルマではあったのですが、それと同時に新しくブランドイメージを構築するマツダにおける『中核モデル』という立ち位置にちょっと縛られてしまった部分もあった。ブランド全体が顧客のイメージの中で着地するステージはかなり高かったけど、その洗練されたブランドイメージの中では、「置きに行った」感じがあったかも。


メルセデスの戦略は『アート』過ぎた・・・

  ちょっとピンと来てない人もいるかもしれないですが、2013年に発売されたアクセラは、メルセデスが大きくデザインや売り方を変えて来たAクラスと同じ時期に展開されました。クロスオーバーや4ドアクーペを用意するフットワークの軽さは、名門メルセデスではなく、マツダが率先してやるべきことだったのでは!?たとえメルセデスと製品企画が被ったとしても、Cセグメントに関しては、仕上げとコスパで圧倒する力はマツダには十分にあったと思うんです。つまりマツダのビジョンにCLAやGLAのアクセラ版が折り込み済みならば、FFのメルセデスが見せた快進撃を、そのままブランド構築に利用できたんじゃないかと・・・。

イタリアをジャックしろ!!

  マツダが一番得意な分野でメルセデスに好き勝手やられてしまった。しかも日本市場で。そんなことはど素人に指摘されるまでもなく、マツダ幹部が一番よくわかっているんだー。その決意表明が2017の東京MSだった。海外のもっと注目度が高いモーターショーではなく、日本市場で味わった屈辱だからこそ、東京から反撃の狼煙を挙げようってことだと理解しております。あのデザインは完全にステージが上がってた・・・相手がメルセデスだろうがフェラーリだろがヤッてやる!!ってメッセージは伝わりましたよ。製品化の暁にはイタリアのタクシー会社に優先的に売り渡して、『イタリアン』プリウスを駆逐してほしい。488っぽいプリウスとGTC4ルッソっぽい新型アクセラ。日本メーカーってちょっと頭おかしいよな。


敵は西半球へ向かうようだ・・・

  さて憎きライバルの『メルセデスAクラス』は既に次期型が公開されました。最大の変更点はベースグレードが『A180』から『A200』に変わったこと。律儀にエンジンまで変えてる。『1.6Lターボ・122ps』から『1.4Lターボ・163ps』へ。排気量が減って、出力が上がって、ちょっとややこしいけども、誤解を恐れずにいうならば、『世界同一仕様』になったってことだと思う。つまりアメリカで売る気らしい。東アジア相手のチョロい商売する分には122psのテキトー仕様で十分だったけど、このユニットで北米の『メジャーリーグ』に参戦するのはさすがに無理。現役バリバリのシビックは1.5Lターボで174psとか積んでます。アクセラも『GT』は2.5L自然吸気188ps搭載して対抗してます。


ネット接続にワクワクします!?

  アメリカ発売を予告しているのかわからないけど、某イギリスメディアに登場したAクラスプロトの記事に付随していた、ナビ画面(VW/アウディと同じで各種メーターが映る液晶画面が切り替わって表示される形式)の地図がアメリカになっていた。液晶画面の多用からもアメリカ市場への迎合が感じられるし、内外装の至るところで『アメリカナイズ』な跡が見られる。IT大国アメリカで売るならば、ステアリング、ペダル、シートよりも、コンソールについたタッチパネルで、MacBookairのように各種の機能を操作したり、ナビ入力を音声対応にする機能も必須みたいです。アマゾンが販売・提供する「エコー&アレクサ」みたいな機能が搭載されていて『ヘイ、メルセデス』からの日本語対応でコントロール可能らしいです(三菱エクリプスクロスで採用)。ネット接続でレストランの予約、ディーラー&保険会社とスカイプ優先アクセスができるようになったらレクサスのカスタマーサービスの仕事がなくなる!?


アマ○ン無き生活をイメージできる幸せ

  メルセデスがプライドを捨ててアメリカ市場迎合。せっかく3月販売でメルセデスを大きく超えたマツダにとっては油断ができない手強い展開になりそうです。どっかアメリカのIT大手と組んで、既存の北米でメジャーなITサービス網に先乗りするって戦略もありそうですが、マツダはそういうのあまり器用にできるイメージではない。レクサスLSもメルセデスAクラスもアメリカに露骨に迎合するというならば、マツダは『逆張り』でもいいんじゃない。ネットに繋がりすぎると『破産』する人も増える。クルマには直接関係ないけど、ネット銀行を使っているとちょっと小耳に挟んだ情報を元に新規で投資信託を買って見たくなる。FXを仕掛けてみたくなる。仮想通貨を買ってみたくなる。けど結果的にサービス提供者に『利用料』を搾取され続けているだけ。


アマ○ン生活の不自由さを痛感しつつある

  アマ○ンで価格も見ないでギフトとか選ぶととんでもない詐欺に引っかかることだってある。2Lのミネラルウォーターがスーパーで80円で買えるところをネットで100円くらいなら問題ないですけど、中には800円みたいな価格設定だったり。送料がやたらと高かったり。便利すぎて生活費がどんどん増えてしまうケースがほとんどだと思います。『ネットに繋がらない』価値を訴えてもいいんじゃない。そろそろ脱アマ○ン生活でも始めてみてもいいかも。キンドル・アンリミティッド月額980円で、ルボラン、ゲンロク、モーターファンイラストレーティッド、カートップなどの月刊誌が読めますけど、福野連載だけ読んだらほぼ用なしですし、無駄に3流の小説だの漫画だの読み出したら時間がもったいないし。


クルマじゃない何かをMAZDAに期待しているかも・・・

  アメリカ発のサービスなんて大体は『消費』構造の多様化でしかない。もっと人生の質的向上に直結するサービスに金を使うべきだ。クルマも中古のスポーツカーを一台抱えつつ(不要なら手放す)、200万円台で納得できる安全なクルマを選べばいいんじゃないの。現状では頭金50万円くらいで手軽に買えて、月々のローンも5万円(36ヶ月)か3万円(60ヶ月)くらいに抑えられる日常用のモデルがあればいい。本来ならこのポジションの代表的なモデルとしてアクセラが来るべき。しかし1.5L自然吸気じゃ高速道路で使えない。よってマツダのベストバイはCX3の2Lモデル。あるいはホンダのグレイスHV辺りがいいかも。すでにデザインの原型が公開されている次期アクセラですが、グレイスもシビックも、それから新型カローラ・ハッチバックにも影さえ踏ませない「斬新な企画」を期待して待ちたいです。新型カローラ買うならもう1年待ってみた方がいいと思いますよ。
  




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2018年05月07日

ボルボがマツダを超える日



ボルボ復活は嬉しい

  昨年の後半ごろから『新たなVWの出現か!?』と地味に話題になっているボルボ。マツダシャシーを使っていた時分には全く人気がなかったブランドですけども、吉利汽車との共通プラットフォームで、独自の技術をベースにするようになってから日本での販売が再び伸び始め、どうやら完全復活の様相を呈しています。マツダとしてはちょっと複雑な気分!? やっぱり本物の輸入車好きってのは、日本メーカーとは一味違うシャシーを欲しがるものなんだなー。別にメルセデスのFFモデルやMINIが悪いっていうわけじゃないですけどね。日本メーカーの息がかかっているルノーやジープよりも、独自シャシーのプジョーが選ばれていることもちょっと意外ですけど、日本市場のコアユーザーにとってのこだわりなんでしょうね。


ゴリ推しについて

日本の芸能界もそうですけども、自動車販売においても『ゴリ推し』ってのが確実にある。特に全体の10%しかない輸入車市場では、情報に敏感なユーザーが多いですからツイッターなどのSNSで情報を流して囲い込みつつも、高齢層は既存のカーメディアと『提携』してタイアップ広告を連発する。VWが日本中のカーメディアに『ゴルフは世界のベンチマーク』『クラウンに匹敵する静粛性』と一時期集中的に言わせたり書かせたりしてた。TVKの番組でも藤島知子が必死にセリフを言っているのを観てピンときた、クルマ雑誌に書いてある言葉と一言半句変わらない表現はさすがに奇妙すぎるだろ。1回言ったり、書いたりすればいくらいくらという契約なんだと思われる。


VWがやりすぎた件について

VWはさらに調子に乗って他のメーカーの悪口にまで報酬を払おうとしたらしい。それを職業を完全に履き違えた伏木悦郎という能無しがSNSでそのことに触れたために大問題に発展。まずメーカーから仕事をもらう元締めをやってそうな親分・国沢光宏が即座に猛抗議。これに対してちっぽけな義侠心を発揮した伏木が逆に国沢を挑発。まもなくマフィアが伏木のガラを押さえて山中に埋めて一件落着。世間一般には全く知られることなく経過したのだが、またまた空気が読めない小沢コージが中途半端に有名な大手の一般メディアでコトの全貌を暴露。黙っておけばいいのに!!伏木以上にコイツの方が悪い!!



そしてクルマがさらに売れなくなった・・・

もう登場人物がバカばっかりですよ。ヒョーロンカ連中も全員アホだし、彼らのステレオタイプのレビューを真に受けた一般ユーザーもクズばかり。この一件と、VWの偽装問題が発覚するまでは、VW関連の記事をブログにアップすると、チンピラを気取ったクズ連中が連日のように脅迫コメントを繰り返してましたけども、小沢さんが全てをゲロったせいで、今ではVWをいくらディスっても何も言われなくなっちまったよ。クズにとってはVWが偽装してようがしてまいが、ほとんど関係ない(だってNOxって何?ってレベルだろ)と思うんだけど、VWをディスるネタで読者を増やしていた弱小ブロガーが影響を受けるのは、ちょっと納得いかない。VWゴルフとかメルセデスAクラスとか買って粋がっていたオッサンたちが、形勢が不利だと悟ってクルマブログ界隈から撤退したようだ。もうドイツ車は売れなくなるよ。


ボルボ&吉利汽車の日本市場を活性化は歓迎

・・・って懐かしい回顧も冷めやらぬうちに、今度は吉利汽車&ボルボが日本のカーメディアにカネを落としているらしい。元締めの国沢親分が突如としてボルボ大絶賛を始めた。確実にステマ作戦が起動してますね・・・。自動車メディアにおけるステマの見分け方は、国沢親分&女性ライターが騒ぎ始めたらかなり怪しい。逆に森慶太が騒いでいるモデルはステマの心配はまずない。アンダーグラウンドな空気をプンプン出している森に下手な依頼を出すとすぐに漏れるから、エージェントから全く信頼されてない。


カーメディアにも自浄作用がある!?

最近では露出が多い河口、島下、西川、渡辺(敏)、清水(草)などは、ステマの雰囲気を意図的に消してレビューしてますね。業界全体がきな臭いってのは元からバレているけども、これ以上の信頼失墜はヤバい、雑誌はオワコンだけどネット媒体ならまだまだ可能性はたくさんあるから、みんなでカーメディアを面白くしていこうぜ!!みたいな空気は感じます。お名前を出して大変失礼ですが、清水和夫のような『真っ黒な人』がカーメディアとして価値を失ってしかるべきだと思います。『コンテンツ能力』が無い。


河口の動画は見るし、島下の本は一応買うし、西川のスーパーカー・ムックも買うし、渡辺(敏)の連載をまとめた本はもちろん買うし、清水(草)も買わないけど、自らを茶番キャラに仕立ててまでのコンテンツ作りに貪欲な姿勢は評価できる。けど清水(和)は・・・キツイ。話が長いじーさんなんていくらでもいるし。素のキャラに金払う人はいない。本人も周囲もよくわかっているから単行本なんか絶対に企画しない。


カーメディアってのは結局・・・

彼らがそれぞれに色々なモデルをレビューしますけども、長期的に見てるとわかると思うけど、いいクルマ作っているメーカーほど損をするシステムは相変わらずだ。品質で単純に比較すればトップに来るであろう、『ホンダ』『日産』『マツダ』はレビューされることで大抵は大損してます。もはやメーカー側もありがた迷惑。カーメディアのほぼ全員でディスっていたプロパイロットが今ではナンバー1ミニバンですから。


レビュー読んで欲しくなったらゴミブランドの証拠

逆に最大限持ち上げられるブランドは『VW』であり、『ボルボ』『BMW』『メルセデス』『トヨタ』『スズキ』『MINI』『ルノー』といったところ。カーメディアが恣意的に接しているわけでもない。結局のところ誰かに読ませるレビューを書くという行為には、変な正義感が付随するです。無意識のうちに、カーメディアは『ファン』がいないブランドを必死で持ち上げようとするし、一定数の『ファン』を持つブランド(ホンダ、日産、マツダ)に対しては辛口になっちゃうんですよ。調子に乗っているファンに冷や水を浴びせたいってのもあるだろうし。


ガラスの情報社会・・・バカはネット切断がベター!?

日本らしいといえばそれまでなんだけど、やはりどのレビューも書き手が感じている『世間体』が見えて終わりってケースがほとんど。つまり『忖度』なんだよ。公務員の『忖度』が問題とか言われてるけど、忖度しかできないクズだから公務員やってます!!っていう事情は誰だってわかるだろ(採用方法を変えればいい!?その前にAI化が完了するから問題ない)。・・・同じようなことを福野礼一郎さんが最近のレビューで書いてたよ。『俺たちはクズなんだ!!』『本当のコトなんて書けないし、書く奴はバカだ!!』(伏木と小沢はバカだ)って。



食べログ見て店を選ぶヤツのことを情報弱者と言うんだ・・・

誤解を恐れずに言ってしまえば、『VW』も『ボルボ』もファンなんてほとんどいない。だって現状にラインナップに文化とか技術とか見るべきものは何もないですから。サプライヤー頼みのあり合わせ『ファストフード』店が必死で『食べログ』のスコアを上げようとしているみたいなもの。それに対してホンダ、日産、マツダは伝統の老舗料亭ですから、そんなクソみたいなことはする必要がない。この両者は何が違うのか!?愚論。カーメディアなんて関係なくクルマ好きが集まってくるスポーツカーを売ってるかどーかだよ。GT-R、スカイライン、フーガ、Z、さらにNISMOの各モデル。なんだかんだ言ってもファンが集まるクルマが揃っている日産。NSX、シビックtypeR、S660だけでなく、オデッセイ、ヴェゼル、N-BOXでコアに支持されているホンダ。・・・それに対してマツダはどーですか?ロードスター頼み!?CX8がなかなか熱いらしいけど。


今のマツダには何かが足りない・・・

さて結論ですが、吉利汽車が想像を超えた投資(日本COTY受賞にいくら使ったの!?)を日本市場に行うならば、ボルボが売れることもあるでしょうけども、スポーツカーか個性的なモデルを作ってサポーターを増やさない限りは、マツダは負けることはないだろう。しかしマツダもこのまま中身のないクルマ作りを続けていたら足元を救われる可能性もあると思うよ。 余談だけど、日本COTYがノーベル文学賞みたいなことになる可能性もある!?




↓クリス=ハリスの知性とユーモアにハマって毎月買ってます。
posted by cardrivegogo at 23:36| Comment(0) | ボルボ/ジャガー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

マツダがBMWを超える日

北米マツダ驚愕の昨年同月比35.7%増

  北米市場でマツダがちょっとした旋風を巻き起こしている。昨年3月の段階では11位のメルセデスに約8000台の差をつけられていたが、2018年3月では見事にメルセデスを超えて11位へステップアップ。さらに10位の『BMW/MINI/ロールスロイス連合』との差も2000台にまで縮まり、ブランド単体で測定するならばBMWを上回っている。今後はBMWも『X2』の北米投入が予定されていて、それなりに巻き返してくるだろうけども、マツダもかなり強気な『北米40万台計画』(BMW、メルセデス、VWに対する完全勝利予告?)を発表し、2018年度に前倒しで実現を狙うらしい。


不調のドイツ勢を食い尽くす

マツダの主力は3月に16,138台を売り上げたCX5で、価格は約25000ドル〜。一方でBMWも売れ筋は完全にSUVになっていて主力の『X1・28i』が約34000ドル〜となっている。価格で比較すればCX5が売れて当然の気もするけど、Lパケに相当するCX5『グランドツーリング』なら約30000ドルまで上がり、さらに今後は『X1・28i(250psガソリンターボ)』のスペックに相当するガソリンターボのユニットが搭載されれば価格差はほとんどなくなるだろうし、SCRを搭載していよいよ北米に上陸するディーゼルも35000ドル以上での販売が濃厚。いよいよ『マツダがBMWを食い殺すXデー』がやってくる!? 余談だがそんなタイトルの本が今月発売されるらしい。


スバルの背中はまだ遠い!?

北米で展開されているマツダ車は6車種。MAZDA6(アテンザ)、MAZDA3(アクセラ)、CX3、CX5、CX9、そしてMX-5(ロードスター)の6車種合計で2018年3月に33,302台を販売した。これに対して北米市場をわがもの顔で闊歩するスバルの勢いは止まらず、レガシィ、インプレッサ、WRX、BRZ、XV、フォレスター、アウトバックの7車種が用意され、同じく2018年3月に過去最高の58,097台を販売しています。BMW15車種(X1〜6、2〜7、Z4、i3、i8)、MINI3車種(MINI、クラブマン、カントリーマン)にロールスを合わせてやっと35,954台を売り上げる苦労を考えたら、マツダもスバルも非常に効率的な商売してやがる・・・。マツダ、スバルの両社は利益率でも余裕のBMW超えらしいが、『効率』で稼いでますね。


個々のモデルではスバルに勝利

ちなみにマツダとスバルの車種別『局地戦』においては、アテンザはレガシィに、ロードスターはBRZに、CX5はフォレスターに対して、それぞれ販売台数で勝利(いずれも最近になって上回った!!)。アクセラも、インプレッサには勝っているし、WRXを合わせた2車種を相手にしてもかなり善戦している。『6つ』の局地戦はマツダの3勝1分2敗なのだが、ギリギリの『3勝』に対して絶望的な差の『2敗』喫している。とりあえずCX3ではXVを、CX9ではアウトバックを全く捕捉できていない。さらにスバルは8車種目としてさらにフルサイズSUVの『アセント』がスタンバイしている。


負けないスカイアクティブ

北米で先行するスバルに対して、マツダが比較的早期に『3勝』をもぎ取ったことは非常に素晴らしいと思う。その3勝を挙げたアテンザ、CX5、ロードスターは、それぞれ乗用車、SUV(トラック)、スポーツカーにおいてブランドの『顔』だ。マツダとしても、個々のモデルがそれぞれ狙った「ジャンル」の中においては、世界のどこのメーカーにも『局地戦』で負けないという自負はあるはず。スバルに限らず相手がVW、BMW、ホンダ、プジョー、ボルボであっても、アテンザ、CX5、ロードスターに「被った」テリトリーでマツダに勝つのは至難の技ではないかと思います。マツダ車に「絶対的」な性能を求める筋金入りのマツダ好きには「スカイアクティブ」の現行モデル達に不満がないわけではないですが、他社との比較で「相対的」にみるならば、アテンザ、CX5、ロードスターは確かに手強い。失礼ですが対面するスバル車とは比べるまでもないくらいに。


日本で5番目という宿命

いくら『局地戦』が強くても、北米で展開する日本メーカーグループでは最下位なのも事実。それは伝統的にマツダのクルマ造りが「局地戦闘」ありきになっていて、『過当競争』に貴重な資本を使ってしまっている部分もあると思います。黙々とMPVや初代デミオみたいな独創的なクルマを作り続けて、シェアを掘り起こして築き上げることが苦手です。中国・四国の9県で人口が200万人いるのは広島県だけ。二番目に多い岡山県は三菱の支配下ですから、わずか1000万人足らずの日本の1地域をバックボーンに展開するマツダに、安定経営なんてのは望外のことなのかも。


『世界一』こだわる限りは日本5位のまま!?

乗用車を作っているのだけども、マインドは「スーパーカーブランド」もしくは「プレミアムブランド」に近い。世界で一番いいクルマを作ることだけが生き残る戦略。これ勝手なイメージではないです。マツダ関連の経営本を読めば、しょっちゅう出てくる文言です。「世界一のエンジン」「世界一のサスペンション」「世界一のスポーツカー」「世界一のグランドツアラー」・・・。その結果出てくるクルマは当然ですが、日産マイクラに対抗した三代目デミオや、E46の3シリーズを潰しに行った初代GGアテンザ、そして7代目ゴルフとガチンコ勝負に走った現行アクセラ。BMWミニのシェアを奪いにいった現行デミオ。21世紀に入ってからのマツダは常に闘争本能全開。そこがブランドの魅力ではあるのですが・・・。


北米市場は刻々と進化している

北米市場でスバルがマツダと決定的な差をつけているのが『XV』と『アウトバック』です。マツダで対抗するとしたら、『アクセラ・クロスオーバー』と『アテンザワゴン・クロスオーバー』なるモデルを新開発する必要があるのですが、そこにデミオベースの『CX3』と、ヘビーな車重の『CX9』がそれぞれ対応していて、惨敗しています。CX9は新しいアセントと同じ車格で、スバルもヘビーな車体向けに2.4Lのフラット4ターボを新開発したとか。『アウトバック』は日本では2.5L自然吸気のみで販売されていますが、車重もそこまでヘビーではない。インフィニティにも『スカイラインクロスオーバー』がありますが、操縦感覚を意識した「ミドル・クロスオーバー」が米国の標準車として機能しつつある状況にマツダは乗り遅れています。


スバルとBMWにとどめを刺すモデルを作る!?

SUVとクロスオーバーの差別化は、BMWが先行していて『X1』と『X2』の作り分けに見られます。X1はCX5のようなSUVであり、X2はそれよりも車高を下げていて『アクセラ・クロスオーバー』というモデルがもしあったなら尊重されるであろうフラットな乗り味が追求されます。他にもX1にはディーゼルがあるけど、走りを重視するX2はガソリンのみといった区分もあるようです。同じことが『X3』と『X4』、あるいは『X5』と『X6』にも当てはまります。必ずしもBMWの戦略が正しいという根拠はないですけど、乗用車(アクセラ)とSUV(CX5)の中間領域が北米市場では活性化しています。中国でCX4を売っているマツダもそれは十分に認識しているとは思いますが・・・。


来年の『スカイアクティブ』はどこまで上昇するのか!?

BMW/MINI/ロールス連合は昨年よりも販売台数を減らしているし、ドイツ自動車産業全体に疑惑の目が向けられている中で、マツダが計画どおり2018年の北米販売を伸ばせばトップ10入りはほぼ確実でしょう。それでも北米で活躍する5つの日本メーカー群(トヨタ/レクサス、ホンダ/アキュラ、日産/インフィニティ/三菱連合、スバル、マツダ)の中では最下位には変わらないです。さらなる飛躍のためには、『CX4』(アクセラ・クロスオーバー)と『CX6』(アテンザワゴン・クロスオーバー)を仕立てて、マツダ本来の『闘争本能』で上に位置するメーカーを一つずつ引きずり下ろすしかないのかも。





posted by cardrivegogo at 01:43| Comment(0) | BMW | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月02日

名車と呼べるクルマに巡り合わない不幸な人々・・・

つまらないのはお前らだ!!

  雑誌をひらけばオッサンライターたちが「最近の日本車はつまらない・・・」を連呼。ネットの掲示板も「日本車はつまらない」。挙げ句の果てには、私が細々書いている弱小ブログにも「日本車はクソだ」という脅迫が届く。少しは言いたいこともわかるけど、同時にこいつら全員「不感症」なんだろうなとも思う。そもそも市販車の『10割が楽しいクルマ』になければいけないという非常識な前提をぶら下げているから、ちょっと不可解なこと言い出すんだろうな。せいぜい『いいクルマ』に選ばれるバックボーンを持つモデルは全体の2割くらいだと考えるのが無難だって。

なぜ奴らはハズレに当たるのか!?意味不明。

  まともにクルマがわかっている人ならば、日本の地方で使われているインフラカーとしての軽自動車やコンパクトカーを自分のクルマに選んだりしないだろうし、3列スライドドアのクルマにケチをつけるなんて根本的に間違っていると思うものですが・・・。個人的には免許取ってから今まで、乗ってきたクルマはほとんど「楽しい」ものばかりでした。だって試乗すればわかるじゃん。ちなみにこれまでブログで少々辛口なことを書いてきたF30系3シリーズも、7代目ゴルフもいいところはそれなりにありました。『だから批判の俎上に載せているんだ!!』ってことがわかってない人が結構多くて、コメント世論のレベルの低さにビビりましたけど。

なぜ3シリーズ好きは、その美点が語れないのか!?バカなの!?

  F30系320i非Mスポのレーンチェンジは本当に感動ものです(E46、E90と比べて一番よくなっている点だと思う)。マツダ基準で考えると、全く『お釣り』が来ない強烈なリア優勢こそが、BMWがあのクルマに与えた最大の美点なんですけど、私の批判にイラっと来てコメントを下さった多数のオーナーの中でこのことに触れた人はいないですね。私の感覚が間違っているのかな!?って不安になるくらい。なんでF30ユーザーはこれを強調しないの!?

3シリーズのATは6速に戻したらもっと良くなる!?

  F30のこのレーンチェンジ性能ならハンドリングが多少割引気味でも納得出来ます。あとはトルコンからの初動のスルスルしたミッション・フィールには「オリジナリティ」があります。自家製ミッションのメルセデスだとどうもフィールがスベっているように感じるし、これがFF系メルセデスのDCTになると余計に制御が不規則になる。まあそれでもスバルのCVTよりはずっとマシかもしれないですけど。

ゴルフの良さは、日本仕様でほぼ殺されている。

  メルセデスFF系よりも変速がスムーズになるVW/アウディは、直結してからペダルにフワっと返って来るフィールが醸す『機械の重み』の感じがいいかも(ドイツのモノ作りを彷彿とさせる)。ディーゼル利用を意識したロックアップが自慢の、マツダのトルコンATも、どこかVWを意識して似せたような演出がされている。さらにハンドリングとサスのアタリ加減もかなり洗練されているという点で、VWとマツダはよく似ていると思う。もうすっかり『ヴォルフスブルク=広島』系とでも言うべき乗り味に魅せられてしまった人は、トヨタ、メルセデス、ホンダ、日産といった『リーディングメーカー』のクルマ作りを否定したくもなるだろう。それくらいの中毒性がある。

しかし欠点は明らか・・・

  じゃあなんでBMWやVWのクルマに対して批判的なのかというと、・・・価格が高いから!!いやウソですどちらも50万円くらい「自動車購入引当金」が家計に貯蓄できていればすぐ手が出せる、日本車レベルのコストで未使用車が買える。残額は下取りと200万円以内の地銀マイカーローン(年率2~3%)で余裕で賄える。他に欠点があるんですよBMWもVWも。それはエンジンです。欧州車はグレードの上下でエンジンが雲泥の差だったりするし、BMWの日本向けは高湿地向けのデチューン版ですし、VWが欧州で人気を博しているのはディーゼル。どちらも日本市場に正規輸入されているモデルにはアラが見えてしまうのが残念。

大企業病がBMWやマツダを蝕む!?

  例えばBMWで出色の良さを感じた『420iグランクーペMスポ』ですが、これもエンジンとミッションをレクサスIS350のものに替えれば、非常に完成度の高い『小さな高級車』になると思うんですけどねー。2Lターボを使うにしてもレクサスの縦置き2Lターボ・ユニットの方が高回転が使えて不満は少ない。トヨタとBMWにはお互いの弱点をカバーする提携を期待したいですけども、丸投げ体質のトヨタは、そういうコトには興味がないようです。ヤマハとBMWを組ませるみたいなアイディアがあっても良さそうだけど(86みたいに話題性だけでバ○が買うからさ)。

いいクルマは一定割合存在する

  どこに行けば名車に会えるのか!?非常にわかりやすいのは「フラッグシップのセダンを所有しろ!!」ってことでしょうか。フラッグシップだから名車というわけではないです。とりあえず所有してみると、名車に巡り会いやすくなるのです。アテンザ、WRX・S4、ジュリア、508くらいならなんとか手が届くと思うので、ポルシェ乗りたいベンツ乗りたいという野心をぐっと抑えて、一旦は「二流」のフラッグシップに乗りましょう。そしてそれに乗って色々なディーラーに出かけて行けば、案外自信を持ってクルマのレベルがわかるようになります。良いところも、ダメなところも。

比べる『基準』を持たないヤツは損をする!?

  フラッグシップ級と比べてシフトフィールが負けていないコンパクトカーがあれば、それは名車の可能性が高い。デミオとかMINIとか最新のPSA車みたいに定評のあるミッションが使われていると、まあ誰でも騙されちゃいますけど、そこにフラッグシップ級の遮音性能が加わっていたら、それは「奇跡の名車」に巡り合っている瞬間と言っていい。あとはハンドリングとサスのフィールなんですけども、まあフラッグシップ級に比べればケチが付くのは当たり前ですが、「絶対にダメ」な場合と、「これはこれでアリだな」という場合があって、割とすんなり判断ができる。

マツダの狙いはだんだん世界を覆っていくだろう

  某大手国内メーカーのCVT車は・・・やはり厳しい評価になってしまいますけど、カーメディアのオッサンはこの「地方民のインフラ」的なコスパ車にケチをつけていい気になってるんですよ。先日も『日本車は物だぞ!!』とか言ってくるコメント者がいましたけども、日本車の中で「カウントしちゃいけない領域」を見てわかった気になってるのかなーって気になります。まずは「インフラ車」を除外する常識的な判断力を身につけろー!!って思うんですけど、プロのカーメディアも同じようなものですね。『日本車はこの辺の制御がどーのこーのでダメ〜!!』とか書いているバカが21世紀になっても存在してる・・・。たくさんいますよ。

マツダかポルシェを買え!!クルマの世界観が変わるからさ!!

  免許取って、bB/フィット/キューブから、ミニバンを経由してMINI/ゴルフ/1er/3erに辿り着いた連中では、F30系の美点すら見抜けないのも仕方ないです。F30のレーンチェンジの良さを認識するためには、それなりのスピードで操作する必要がありますが、bBやキューブあるいはミニバンで同じことをすると非常に危険ですからまずやらないでしょうから。クルマのブログに首を突っ込んでこない「善良な一般市民」のクルマ遍歴では、3シリーズの良さはわからないかも。けどそれでいいと思います。厄介なのは、このありがちな遍歴をぶら下げて文句言ってくる輩。コメント欄では説明不能・・・。


↓こういう人々は、普段からマクラーレンとかに乗ってんのかな!?
へのリンク


↓このライターさんは以前にもとある件で叩かせてもらいました。『世界的基準』とかおっしゃってますけど・・・。




posted by cardrivegogo at 21:04| Comment(0) | クソな話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月01日

アテンザ周辺のFFセダン市場がちょっと騒がしい

突然のフォード・ラインナップ解体報道

  フォードが北米でセダンを売るのをやめる方針を発表だそうです。旧型アテンザの設計を使って現行フュージョンを作り今まで販売してきたけども、これ以上は新しいシャシーを作るノウハウも余力もないから廃止なんでしょうか。マツダともう一回提携したら!? 現行のフュージョンは発売時には、アコードやカムリに肩を並べるくらいの販売(月に3万台程度)を記録してたと思ったのですが、そこから一気に急降下したようです。マツダ幹部はこのニュースを聞いてどう思ったのだろうか!? やはりマツダが傘下にいて、乗用車開発の中核を担わないとダメなのか!? フォードはやはりピックアップトラックしか作れないメーカーに過ぎないかった!?

マツダのトラック率はすでに60%超

  フォードの乗用車部門からトーラス、フュージョンとフォーカスが廃止され、マスタングとフォーカスのスポーティモデルだけの設定になるらしい。だいぶ思い切った改革に感じますけど、日本市場がマスタング以外にそれほど興味を示さなかったことは、この結果への予兆だったのかも。もちろん好調な『トラック部門』はそのまま残り、北米ベストセラーのF150や、SUVのエクスペディション、クーガ、エクスプローラなどは健在。どうやら北米のセダン市場は本当にヤバいらしい。そもそも『乗用車部門』でまともにクルマが売れているのは、日本、韓国、ドイツの各メーカーだけで、米メーカーはすでに『トラック』に軸足が写っています。CX5が売れているマツダも『トラック率』が50%を大きく超えました。アテンザにガソリンターボを慌てて導入するくらいなので、完全に予想外だったんでしょうね。

北米市場はスクランブル状態

  マツダ以外の日本メーカーも北米市場のSUVの比率がハイペースで高まっていて、ブランド全体では各社伸びているものの、従来売れていたアコードやアルティマ(ティアナ)などのセダンは昨年比で大幅な下落。昨年にFMCがあったカムリ以外は総崩れ状態です。一時は10000台水準で売れていたアテンザも、3000台を下回るところまで落ち込んでいます。その代わりにCX5が15000台水準まで上がり、日本からの単一モデルの輸出台数ではおそらくトップだと思われます。全量輸出のマツダや三菱なら、北米余剰分を中国に持っていけば済む話ですが、北米現地生産率が高い他の日本メーカー(ホンダ、日産、トヨタ、スバル)は、北米での生産計画の余波が日本市場にも波及しているようです。

日本でセダンを売りたいトヨタ

  以前から噂がありましたが、北米レクサスで一番よく売れていたFFセダン『ES』が、北米での売り上げ大幅減を受けての結果なのか、フルモデルチェンジを機に、今更のように日本向けに販売を開始するらしいです。年内に日本でもMCを予定しているアテンザにとっては新たな難敵が現れたなー。カムリHVのFMCも痛かったけど、初代、二代目アテンザで追求してきたスポーツセダン市場に、レクサスISがハンドリングマシンの決定版として降り立ち、三代目(現行)アテンザでは方針転換の末に、Eセグに近いサイズに拡大してグランドサルーン化を図ると、今度はFFのレクサスES投入で、静粛性、スペースなどコンフォート性で定評があるアテンザの小さなシェアがさらにミニマムになるのは不回避です。


次もFFセダンを買いたい

  FFセダンって日本ではあんまり人気ないですけど、居住性、走行安定性、静粛性、安全性をまともに考えたら、サルーンの設計としてはベスト。アテンザ乗りが言うとちょっとアレですけども、『賢者のサルーン』です。別にFRサルーンに乗っているヤツはバカとは言ってませんよ。アテンザもそのうちFRになるみたいだし、今後はどう推移していくかわからないですが、現状では日本市場にはFFサルーンの選択肢が少ないです。代表的なモデルといえば北米でも売れているカムリ、アコード、ティアナですけども、揃ってオールグレードでCVTというふざけた設定です。それに対してロックアップが使えるの上質なトルコンATを装備しているアテンザは、素直に選ぶ価値はあると思います。

北米市場で接近戦が・・・

  FF&トルコンATという「地味」だけど美味しい聖域に、今度はレクサスESがやってきます。現行アテンザでレクサスに対抗できる静粛性を持つなら『Lパケ』一択なんですけど、ちょっと高めの340万円〜。それに対してレクサスESは500万円くらいになるでしょうか。ちなみにガチンコ対決をしている北米では、アテンザの2.5ガソリンターボ(250ps)が34750ドル、レクサスES350(3.5LのV6、268ps)が38950ドルとなかなかの接近戦を演じています。4860mmの寸足らずなフルサイズのアテンザに対して、4910mmのESはフルサイズの風格がありますからお互いに意識しつつも住み分けを狙っているのか!? ちなみに北米ではBMW320iがここ数年で5000ドルほど値上げして34900ドルまで上昇し、販売がやや低迷しています。3erよりもアメリカ人向けに作られているアテンザ、ESどちらも同じく苦戦で月販が2500台程度です。

ハイクオリティなFFサルーンはいいね。

  日本向けESはハイブリッド(ES300h)が主力で当然にCVTなんでしょうけども、何やら新開発の300ps級2.5Lターボ&8ATのES350が後から出てくるらしいです。アテンザ25Tが400万円?(日本導入は不明)とES350の500万円?は、『賢者のセダン』の頂点を争うことになりそう。もしかしたらアウトサイダーで、年内導入予定のプジョーの新型508も、4700mmに短縮したショートデッキ仕様に、先代(現行)からそのまま『GT』グレードを受け継いでフロントDWBで登場して話題になりそう(450万円?)。ESと同じアイシンATを配備していますから、日本勢の2台をまとめて超えていくかもしれないです、。さらに吉利汽車の支援で『カーメディア』の声がやたらとデカくなっているボルボも、年内にS90のミニバージョンとして新型S60が登場し、フロントDWBのシャシー採用が濃厚で、ミッションももちろんアイシン8AT。しかもジーリーとアイシンは中国でミッション合弁工場設立で合意。将来的には従来のアイシンを超えたミッションを作ってくる可能性も。

FFサルーン時代の到来!?

マツダアテンザ、レクサスES、プジョー508、ボルボS60が日本市場の4大サルーンになる!?それともホンダがアキュラ用のトルコン付きDCT(ゲトラグ、ボルグのパテントを避けるため!?)を搭載したアコード(アキュラTLX)やシビック(アキュラILX)を日本に持ち込んで来るのか!?・・・いずれにせよ『カムリHV』では熱量が全然足りなかったです。あのクルマは日本では予想外に売れなかった・・・。日本の住宅事情を考えると立派なカースペースがが確保されている建売住宅は極めて稀ですから、そもそもユーザーのパイが少なすぎるという指摘もある。王者クラウンも4900mmサイズになって失速しました。それでも5000✖️1900mmのアルファードが売れているわけですから、地道に魅力を上げていけば苦境から一気にブレークスルーの可能性もありそう。

無理なく所有できるフルサイズサルーン求む!!

従来はカンパニーカーとしてEクラスや5シリーズがフォーマルセダンとして使われてきましたけども、どちらもバランスのとれたグレードを選ぶと軽く800~900万円台という価格は、あくまで会社経費で乗るためのクルマなんだな、個人で買うと「搾り取られている」不快感が拭えないのでは!? ドイツプレミアムブランドの中でも最も銭ゲバな「悪いイメージ」が出てるところか!? アメリカではそれほど高価ではなくて、530iなら52000ドルくらい、ちなみに523iとかいうセコいモデルは存在しないです。いずれにせよ日本市場でも400~600万円くらいで『賢者サルーン』の価格帯が固まっていくのではという気がします!?大体クラウンと同じくらい。

GJアテンザの良さが伝わるかも・・・

250psの新型ガソリンターボエンジンと、市場でもトップクラスに洗練されたマツダの6ATミッション、さらにLパケの作り込みを素直に評価するならば、アテンザはクラウン&ES350を相手にしても、選択肢として残れそうです。あとはプジョーやボルボのようにフロントDWBに戻して、ガタガタする低速時のハンドリングを修正し、どの速度域でもスムーズに切り込む万能ステアと、下手に上屋を揺らすロールを減らしてフラットな乗り味を取り戻せば、高級ホテルに乗り付けるフォーマルな1台として顧客層も幅広くなると思います。イタリアンスーパーカーとアテンザを持つセレブとか出て来るかも。





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2018年04月26日

次期アクセラが蹴散らす予定のCセグ事情



メルセデスAクラスセダン 

  北京モーターショーでこれからのメルセデスの『拡大』政策を担うAクラスセダンが発表されました。メルセデスの2017年の中国市場での販売は、前年比25%増というメチャクチャな数字を叩き出していて、5年連続で2桁増を記録。いよいよ中国王者アウディの陥落も近いらしい。英国トップギア誌にはあと数年のうちにCセグは完全にドイツプレミアムが支配するゾーンに変わるとショッキングな予言がありましたが、10年前にDセグの大衆ブランドが欧州市場で崩壊して、いよいよCセグにそれが及ぶという見立ては妥当かもしれません。

マツダの生存戦略

いよいよマツダにとっては『勝負』の時が迫っています。2002年の登場以来グローバルで大評判だったアテンザの欧州地盤は、3世代目の現行モデルに至って間も無く跡形もなく消滅しました。アクセラの設計を引き延ばして使うといういかにも大衆ブランドらしいアプローチからくる作り込みの甘さを欧州市場に完全に見抜かれてしまった・・・。決してアウディA4やメルセデスCクラスにシェアを奪われて駆逐されたというわけではなく、セダンを選ぶ人が全体として徐々に減っていく中で、プレミアムブランドのDセグは利益率で生き残りができるけど、マツダ(アテンザ)やプジョー(508)は存続が難しくなっているというだけの話です。

Dセグの次はCセグヘ・・・ゴキブリの繁殖力は異常

プジョー508の新型は4700mm程度までサイズダウンして、再びドライビングプレジャーを追求するハンドリングマシンへと回帰するようですし、マツダも次期アテンザは大変身が予想されていますが、現状ではDセグはプレミアムブランドによって陥落。さらに拡大を狙うメルセデス、BMW、アウディは、完全にCセグに狙いを絞っている。CX5と並んでマツダの主力であり、グローバルで40万台(年間)を維持しているアクセラのシェアを奪いにきている。厳密に言えばVWゴルフ、ホンダシビック、トヨタオーリスのシェア(いずれもアクセラの2倍程度で全セグメントでも最大級)を狙っているのでしょうけども、メルセデスAクラスセダンの公開は、いよいよマツダに存亡の危機なのでは・・・。

アクセラへの期待

アクセラがどう変化したら、自分は買おうと思うかなー・・・。なかなか実現は難しい部分もあるでしょうけど、同じCセグで興味が持てたモデルといえば、シビックとメガーヌ。自分ではミーハーだとは思っていないのですが、どちらもFF最速のスポーツグレードを看板にしているモデルです。シビックは上のセグメントを喰ってしまう洗練度の高さ、メガーヌは競争を避けたのかドライバーズマシンに振って個性を追求してきました。どちらもアクセラやゴルフより後から出てきただけあってエッジが立っているし、欲しい車がなくて悩んでいるクルマ難民をうまく飲み込む設計だと思います。Cセグの売り方が変わってきたのか!?

メガーヌとシビック

ルノーもホンダもCセグの『競争の厳しさ』と『可能性』を十分に理解した上で、トップシェアを狙うのではなく、『選んでもらえる』個性を重視した付加価値の高いモデルを作り、適正価格で納得して買ってもらうことが大事なんですね。日本市場で人気のゴルフ、Aクラス、1シリーズ、A3のドイツ勢にも言えることですが、ハイスペックなモデルで目立つことはやっぱり必要かも。

シビックに勝つための『MAZDA3GT』

シビックのように高品質路線を行くならば、北米で販売している『MAZDA3GT』と同じ、2.5Lガソリン(自然吸気)ユニットを搭載する必要がある。日本市場だと露骨に自動車税が高くなるので、一般ユーザーには敬遠されてしまうだろうけど、一部のクルマ難民は寄ってくるだろう。アクセラは発売当初から『2.2XD・Lパケ』を看板グレードにしていたが、ディーゼル車に乗る文化がほとんどなかった日本市場でいきなり出てきても買う側も困惑してしまう。高品質路線ならば、そこまでアクロバティックなモデルではなく、2.5Lガソリンエンジンの余裕のある出力を使ったグレードの方が上質な乗り味に感じるだろう。

『高品質』と『エンスー』の仕分け

2.5Gと2.2XDを2トップに据えたブランディングも有りだったのでは!?シビックのような2.5Gと、メガーヌGTのような個性の強い2.2XD。とにかく日本市場で他にないものを作り続けていけば、クルマ難民が選んでくれるはず。実際のところ『アクセラ2.2XD』は確かにエンスー的な選択の余地もある。しかし実際に検討してみると、マツダがケチなことやってたりします。おそらくアテンザを売るためなんでしょうけども、当初は300万円オーバーのLパケのみの設定でした。300万円出すならアテンザにしておこうって思うよね。しかもアクセラのLパケは助手席にパワーシート機能がつかない。デートカーを想定すると欠点が・・・。

現行アクセラが残念な理由

アテンザよりも静粛性をワンランク下げたために、某雑誌の実測値でも、試乗時の体感でもVWゴルフと同等くらいの静粛性しか出てない。アテンザクオリティを追求すれば、レクサスCTやクラウンに匹敵する静粛性が実現できたはず。ブレーキ性能もアテンザと同等の100km/hフルブレーキで39m程度が可能なのに、ゴルフやAクラスと同じくらいの43m前後に抑えてある。全てはコストに勘案した結論なんだろうけども、マツダに『妥協』は似合わないって・・・。

全く展開が読めない・・・

新型アクセラは、エンジンにコストをかけるので、VWと同じくリアをトーションビームにするとのこと。もちろんAWDはマルチリンクだろうけど、SPCCIユニットが発揮する常識を超えた燃費性能にさらにインパクトを与えるために、リアサスを軽くして車体重量を抑える作戦なのだろうか!?それとも駆動輪でもないのにマルチリンクを与えることで余計な摩擦が発生してエネルギーロスにつながるからだろうか!?Cセグ車を平気で250万円で売ってくる今時のプレミアムブランド相手に、『価格』や『燃費』で勝負するのはどうなのだろうか!?『魁コンセプト』のエクステリアに加えて、上質なロックアップ式トルコンATが全車についてくるマツダは、やはりシビックのような上質なモデルを超えて行く道しか残されていない気がするが・・・。



posted by cardrivegogo at 03:07| Comment(0) | アクセラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月25日

デミオ と 新型VWポロ



変調気味のフォルクスワーゲン

  「かわいいだけじゃ生き残れる時代じゃないから」ってどーいう意味だろうか。だんだんとプロモーション文句までトヨタに似てきたVWポロの広告が連日テレビでもネットでも流れています。VWが好きな人にとっては、昔のゴルフ見たいでいい感じの一台なんでしょうけど、他のメーカーが好きな人にとってはあまりインパクトはなく、そこそこ優秀な日本のBセグに乗っている一般ユーザーを取り込める要素はあまりなさそうです。1.0L直3ターボで209万円という価格設定に魅力があるのか!? スイフトの1.0Tが170万円ですから、VWにしては珍しくなんとも弱気な気がします。メキシコだか中国だかどこで作っているのかわからないですけども、輸送コストを考えたら、スイフト1.0Tよりもずっと原価が低そうな気が・・・。

『アジア市場をナメるな!!』

  マツダがずっと憧れてきたドイツメーカー各社ですが、なんだかどれもトヨタみたいになってきているなー。フォードがリーマンショックを境にダウンサイジングターボに大きく舵をとったからか、それを是としないマツダはグループから離脱してフォードが突き進むドイツ路線から降りた形ですが、今となっては『ドイツ路線』ってなんだ?ってくらいとぼけた「都市伝説」になりつつあります。そもそも今のドイツメーカーには『路線』ってものすら存在しないのでは!? 例えばBMWを見ても、本来のFRシャシーモデルの開発にあまり力が入っておらず、EVで次世代のヴィジョンを見せつつも、FFモデルで台数を稼ぐビジネスモデルに転換。その結果、現状ではFFモデルが投入されていない北米では台数が頭打ちになっています。もうその視界の先には中国と東南アジアしか見えていないのか・・・。

ポロ&デミオはアメリカに進出できない二流

  2011年の発売以来常にトップクラスのセールスを維持してきたトヨタ・アクア。アメリカでも売っているグローバル戦略車でもあり、エコの決定版みたいな位置付けで好感度は抜群ですし、デザインも非常にいいですから発売から7年経っても売れて当たり前なんでしょうけど、こんなクルマが出て来てきたことは、他のBセグ車にとっては地獄以外の何者でもないです。アクアを超えるべき投入されたライバル車によって競争はさらに悲惨になり、DCT&モーターを配備したフィットHVと、e-POWERで武装したノートによる『ハイテクBセグ』の三つ巴となった今となっては、ちょっと失礼ですが、その他の二流メーカーにはもうまともに太刀打ちできない市場になってきています。

Bセグの勝者は日本市場の勝者

  残念ながらデミオも空振りに終わりましたし、気合の入っていたはずのスイフトも予想外の大苦戦。欧州でバカ売れのルーテシアもさっぱり売れなかったですねー。199万円のバーゲン価格に加えて、オプションてんこ盛りでお値段据え置きの限定モデルを乱発してもなかなか火がつかなかったプジョー208は、オッサンライターに叩かれ過ぎたかも。そしてデザイン抜群のシトロエンC3も全く伸びない・・・。

サプライズはないのか!?

  そんな中でVWのお手並み拝見といきたいところですが、Bセグのエンジンなんてなんでもいいと個人的には思いますけども、日本市場の洗練度から見れば、1.0Lターボはさすがに今更感が強い。ホンダも欧州向けに同程度のスペックのユニットを作っていますけど、日本の排ガス規制はNOxが厳しいこともありますし、CVTとのマッチングなど技術的に課題が多いと判断して導入していない1.0Lターボを、VWが日本向けに特殊装備をすることなく売るのでちょっとざわざわした感じもありますけど、さすがにヘマはしないでしょう。

VWとマツダ どっちが正しい!?

  日本のトラフィックでは1.0Lターボでは対応できないとマツダのエンジン・エンジニアの人見さんが色々なところで力説されていましたけども、フランスやイタリアのメーカーならいざ知らず、VWが日本に1.0Lターボ車種を増やしてきました。マツダと人見さんとしては、これは絶対に負けられないところ。万が一にも新型ポロが大ヒットしてデミオの販売台数を超えるなんてことがあったら・・・。

1.0Lダウンサイジングターボは、田舎者の乗り物だ・・・

  Hさんは1.5L未満のターボに関して、過給がかからない微低速の領域でものすごい燃料を消費してしまうロスがあり、NOxもかなりきついので、どう考えても『最適解』にはならない設計のエンジンだと断言していました。もはや研究レベルで『ありえないエンジン』だと断定できるレベルだそうですけども、それはあくまで日本のトラフィックでの計算だそうで、信号がない欧州の田舎道(日本にも似たようなところがあるけど)ならば、それなりに可能性はあるようです。失礼ですがVWは北海道とか宮崎県などには合ってるかもしれませんが、日本の都市部で選ばれるものではないし、選んでいる人はクルマのことが何もわかっていない・・・。とりあえず新型ポロが日本、フランス、イギリス、イタリアでどう売れるのか?その行方は次世代デミオの設計にも影響を与える!?







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2018年04月19日

BMW3シリーズの新型に何を期待すべきか・・・




アテンザとライバル達

  このブログを書き始めたのは2012年でした。きっかけはドアを閉めた瞬間に「これ買うだろうな」と思った先代アテンザを即決購入。クルマを通して感動を与えてくれたマツダに感謝の意を込めてブログ開始。当時はディーラーに行くたびに働いている人々があまりに元気なかったので、なんでこんないいクルマを売っているディーラーが苦しまなきゃいけねーんだ!?とちょっぴり義憤を感じました。実際のところGHアテンザは・・・プジョー(407)、BMW(F30)、トヨタ(現行マークX)くらいには楽勝の乗り味でしたし、完全に格上のV36スカイラインと比べてもかなりいい勝負になるくらいの洗練度がありました。なんで日本では売れないのか!? 一つは過当競争。当時はまだ状態の良い旧型レガシィが6気筒でターボでMTもあったし、デザインも歴代スバルで最高のスタイリングでした。国産セダンは6気筒というマルチシリンダー信仰が根強かったみたいですね。

直4エンジンの時代

  1990年代から登場した直噴エンジンが日本や欧州の様々なメーカーで採用されるようになった時期で、4気筒でもトルクもパワーもかなり出るエンジンが増えてたわけですが、やはりユーザーの意識が変わるのはちょっと時間がかかったのでしょうが、この移行期間に作られたエンジンってのは、今の燃費トルク志向のユニットとは違って味があったです。トヨタ、日産の縦置きや、ホンダ、アルファロメオの横置きはそれぞれにポリシーを守っていたし、その中で生まれたマツダのMZRユニットも、4気筒のくせに生き物みたいな呼吸してたなー。2.0も2.5も良かった。

3つのポイント

  エンジンもミッションもサスペンションもライバルに全然負けてない。走攻守三拍子揃ってる。BMWはエンジンとミッションとサスペンションに課題を抱えたままだし、スバルはミッションに、トヨタはエンジンとサスペンションに難あり。プジョーはミッションに大欠陥が・・・。ブランドの顔というべきスポーツセダンなのに、あまりに煮詰め不足なクルマが多い。ブログ書き始めてから面白くて色々乗りましたけども、3つとも納得の水準で作り続けているメーカーは結局のところマツダ、日産だけなんですよね。スズキ・キザシはかなり気に入ったけどミッションがちょっと・・・。冗談抜きでメルセデスCクラスとアウディA4は初期段階で壊れていると思いました。

BMWの迷走

  マツダいいじゃん!!って偉そうにブログを書いていると、わけわかんない輸入車好きのジジイが「井の中の蛙」とかコメントをよこしてくるわけですよ。BMWがマツダに勝っている点は今となっては、エンブレムがかっこいいくらいなものだけどな・・・はちょっといい過ぎですけど、実際のところエンジンもミッションもサスペンションも少しずつマツダの方がうまく仕上げているんですよ。。BMWのトルコンATってアホな連中は絶賛してますけど、あれ欠陥品じゃね!?ちょっとクリープさせないと繋がらないっすけど。変速が早いってみんな思ってるみたいですけど、BMWってのはタコメーターに不正ソフト入れてますから。まだ変速が完了してないのにメーターだけが勝手に動くんですよ。視覚詐欺です。こないだどっかの外国雑誌に書いてあったけど、エンスー向けモデルとしてのBMWの歴史は、E39のM5で終わったってさ。理由は野暮だから今回は省略します。

目標を失った・・・マツダも彷徨う

  どっかのオッサンが「マツダや日産はBMWをお手本にしている」とかコメントよこしてますけど、一体いつの時代の話をしているのだろう。2010年以降のBMWが日本車に与えている影響なんて限定的だ。レクサスは真似してるみたいだけど、特に歴史に残る名車が作れているわけではないです。最近のBMWはあまりにも利己的な設計なので、ある意味でガラパゴス化が心配。それでも日本のカーメディアが繰り返し『BMWがお手本だ』と説明するから、みんななんとなくそう思っているんだろうね。BMWなんて北米IIHSのトップセーフティーに1台も入っていないっすから(マツダは4台)。1000万円くらいするモデルはそれなりに立派なんでしょうけども、とりあえずE90もF30もすでにアテンザの敵ではないなというのが実感です。三拍子どれもちぐはぐで、安全性のお墨付きもない・・・。

E46、GGの輝きは過去のもの?

  あれから5年あまりが過ぎて、今ではアテンザは3シリーズより優位だと主張すること自体が、あまりにベタすぎて何も意味を持たなくなりました。感慨深い想いが半分と居心地の悪さが半分の複雑な気分です。三拍子&安全性に加えて、市販車の限界性能を調べるテストで『直進安定性』『制動力』『ウエットブレーキ』でも軒並みアテンザが優れているというデータが出ていて、さらに『静音』に関してもディーゼルのアテンザが、ガソリンのBMWに勝ってしまう状況になっていて・・・すでに決着ついてしまいました。そもそも駆動方式が違うので全ての項目でアテンザが有利ではあります。残念なことに今では3シリーズの序列はすでにトヨタ・プリウスと同じくらいだと判断しているようで300万円台の未使用車が非常に多く出回っている(モデル末期というのもあるけど)。

マツダとBMWが再び対峙する日は来るのか!?

  そんな3シリーズもいよいよ新型になるらしいです。欧州で年内に発売して日本導入は来年の春くらいですかね。すでに新型シャシーになったX3がデビューしていて、サス形式の変更がなかったので、3シリーズも現状のままになりそう。5シリーズがメルセデス式のマルチリンクに変わったので、3シリーズも!!という期待はほぼ絶望的です。このままだとほぼマスタングみたいな設計。欧州では今もマニュアルが主流で136psや184psくらいの扱いやすいスペックで、シビックのようなMTブームでも起こそうと意図すれば(318iにもMTを!!)、再び人気も出てくるんじゃないでしょうか。




posted by cardrivegogo at 01:20| Comment(2) | BMW | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月17日

マツダを追い越していくライバルメーカー達

自動車はこれから面白くなる

  突然ですが『いいクルマを作ろうとしている総合メーカー』の最新ランキング。なおCARDRIVEGOGOの独断と偏見に基づくものです。あしからず。2002年以前のカーライフが幸せでしかなかった時代に戻ることはないだろう・・・そう諦めている日本市場のクルマ好きが希望を託す12メーカーです。なんとかしてくれそうな微かな予感は見えてる。マツダ単独でできることは限られているけど、自動車先進国メーカーが団結して、新しいクルマ文化を作ってくれるのでは!? 頑張っているメーカーを全力で応援することが将来のカーライフの充実につながる!?

1位 メルセデス
2位 三菱
3位 ボルボ/Geely
4位 アルファロメオ
5位 ジャガー/ランドローバー
6位 マツダ

7位 ホンダ
8位 スズキ
9位 トヨタ/レクサス
10位 ルノー/日産
11位 ポルシェ
12位 PSA

欲しいクルマを作っている12メーカー

  SPCCIとか超絶デザインコンセプトカーなど話題を振りまいているマツダですが、なんとかトップ6にギリギリ残るくらいですかね。まだまだ世界には独創的なアイディアで理想を追求するメーカーがたくさんある。7〜12位のセカンドグループも次世代製品開発には非常に積極的で、まあ順当にシェアを伸ばしそうな新型モデルが次々と出てきます。


なんだかんだ言ってもメルセデス

  1位のメルセデスは、製品化のサイクルが他社よりもワンテンポ早い、マツダも直6とマイルドハイブリッドへ突き進むようですが、メルセデスはもうすでに直6復活とマイルドハイブリッド(電動ターボ)搭載モデルを発売しました。ちょっと前に元日産の水野さんがBMWの直6ターボを散々に批判してましたけども、そこで指摘されていた、エンジンが物理的に長くなって排気を使うターボチャージャーでは6つのシリンダーに適度なタイミングで過給するのが難しいといった構造的な欠陥は、電動ターボを使えば解決する案件だと思うので、メルセデスの新型エンジンは現状ではBMWとは雲泥の差があると言えます。もちろんマツダもメルセデス路線をたどるようです。

カーメディアは邪魔をするな

  相変わらずアホ過ぎるカーメディアの手にかかれば、メルセデスはBMWのモジュラー方式を真似した・・・という身も蓋もない説明で片付けられてしまうし、マツダがメルセデスと同じようにマイルドハイブリッドを使うのは、ストロングハイブリッドよりも新興国向けに転用しやすいからとか書かれてましたっけ。マツダはインド市場など一定価格を満たさない3K市場には参入していないのですけどね。インドに工場作る余裕もないし。マツダは新興国では商売は難しいビジネスモデルだってことが全くわかっていないオッサンライターもいる!?・・・だから自動車ライターは国家資格にした方がいい。

三菱は270万円のフェラーリを発売した

  2位の三菱は、フェラーリが488GTBの目玉として採用した「Eデフ」機構を200万円台のSUVに仕込んできました。これもマツダからしたら「目の上のたんこぶ」ですねー。日本で一番西に本社を構えるマツダに対して、丸の内御三家筆頭格の三菱はある意味で企業体として真逆の存在。マツダが栃木にあるサプライヤーと組んで完成させて「Gベクタリングコントロール」は、レース用の機械式デフと同じ仕組みで、わずかなトルクスプリットをセンサー反応で行う機能ですが、三菱はラリーに使う技術に近い大き目のトルクスプリットによって、重量のある車両でも旋回性能を上げてしまう電動ディファレンシャル機能です。実用性を考えたらマツダのシステムでも十分なのかもしれないですが、悪路走破性やオンロードの旋回性能など、スポーツメーカーとしてのマツダの面目は丸つぶれかも・・・。

Geelyの日本上陸は歓迎

  3位のボルボ/Geelyは、スカイアクティブになる前のマツダが、かなりこだわっていたサスペンション形式による高性能化を、コストをかけて行ってきたようです。ボルボと中国ブランドGeelyがプラットフォームを共通化させ、中大型車のラインナップを増やす計画が実現し、今や数少なくなった横置きFFベースでフロントにダブルウィッシュボーンを仕込むモデルが大々的に復活しました。日本市場では他にプジョー508GTが残るのみでしたが、すでに次世代モデルがジュネーブモーターショーで発表され、フロントのダブルウィッシュボーンが守られるのか不透明な状況です。ホンダのプレリュード、アコード、シビックに習ってマツダが2002年に復活を賭けて初代アテンザに投入した技術なので、本来ならマツダが守り抜くべきだったと思うのですが・・・。

アルファロメオの隠れた実力
  
  4位アルファロメオは、イケイケのマルキオンネが指揮をとり、盛大に復活しつつあります。主力はジュリア&ステルヴィオによるFRシャシーですが、ひと昔前に登場したジュリエッタが使う横置きFFシャシーも、FCAの中で広く使い回されていて、クライスラー200やジープチェロキーが作られています。ちなみにジープチェロキーは國政久郎さんという足回りの専門家が書いた本の中で、非常によく躾けられたお手本のような1台と評価されていました。ちなみにその人の愛車はNBロードスターで、初代CX5、トヨタ・プロボックス、フォード・フォーカス、シボレー・ソニックなどが高い評価を受けていました。フィアットシャシーを流用するミトは廃止になるようですが、他にもEセグセダンや、専用設計のスポーツカーが出てくるなど、採算が心配になるほどの積極的投資が行われているようです。マツダがやりたいこと(FRセダン、スポーツカー)を後先考えずにやっているイタリアブランドが眩しい。

ジャガーは最高にクール

  5位のジャガー/ランドローバーは、エンジンにこだわる姿勢がいいですね。元々の親分格だったフォードのエコブースト理念をボルボと並んでしっかり受け継いでいて、2Lで300ps級の高性能ターボや、スーパーチャージャーユニットなど、エンジンのフィールを妥協しない姿勢も、今のマツダと比較しちゃうと素晴らしいこだわりを感じます。ドイツ車が見失いつつある古典的な高性能車のあるべき姿を守ろうとしている。カーメディアには3シリーズのコピーと揶揄されるXEですけど、寸法が同じなだけでパクリはひどい。設計思想は真逆と言ってもいいくらい。沢村慎太朗さんも「バトルオブブリテン」というレビューで、XEに与えられたオリジナリティあふれる設計を賞賛してましたよ。タイトルも秀逸です。

マツダの思想

  1〜5位は・・・マツダにぜひ取り入れてほしい技術革新を推し進めているメーカーです。これまでのマツダが取り組んできたスポーティなクルマの開発は、これら優秀なメーカーのアイディアを堂々横断できるだけのスケールがあったと思います。マツダは正しい。7~12位はマツダとはあまり親和性なさそうだけど、それぞれに質の高いクルマ作りを志向していて、マツダにも色々と刺激を与えてくれそうなメーカーです。残念ながらランクインを逃したVW/アウディ、BMW、スバルは・・・業界に負の空気を撒き散らしちゃってます。それぞれに頑張ってほしいとは思いますが、なんだろうな・・・厳しいことを言わせてもらうと、売れて利益になればなんでもいいと思っている節がある。設計に合理的な点が希薄。何も変わっていないままのフルモデルチェンジをして値上げをすれば売れなくなるのは当たり前だが・・・。







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ラベル:マツダCX5 SPCCI
posted by cardrivegogo at 02:28| Comment(0) | マツダの戦略 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月13日

なぜドイツ人はマツダ車を買うのか!?




日本車の栄光は過去のもの

  某有名英国カーメディアがとても印象的なスナップを掲げていた。スポーティな3台、マスタング、Fタイプ、720S、おそらく英語圏の国で設計された3台を選んだと思うが、明らかにドイツ車、イタリア車への宣戦布告を意図していると思われる。日本車は?ちょっとくらいは視界の端っこには入っているだろうけども、35GT-Rのインパクトはとっくに薄れ、NSXの売る気の無さに呆れ果て、新鋭のスイフトスポーツはエンスーのど真ん中とは言い難い、ロードスターに熱狂するのは「フランス人!!」というブラックジョーク(確かにMAZDA FRANCEのツイッターはRFばっかりだ・・・)。シビックtypeR以外は「2軍」扱い。


もっと「アート」であるべき

  欧州市場へライバルを求めて旅だったフォード・マスタング。経営不振でアメリカでは株主から訴訟を起こされる窮状のフォードにとっては、今となってはちょっと恨めしい企画の産物かもしれませんが、マツダの社長も勤めたマーク=フィールズ元CEOの元で発売された、極めて「リー=アイアコッカ的」なクルマだと思います。アイアコッカは自動車業界のスティーブ・ジョブスみたいな人。常に製品には「アート」を求めたっぽいことが自伝に書いてある。そして現行のマスタングは間違いなくここ10年でフォードが出したクルマの中で最もアートな存在ではないかと・・・。


リバイバルに頼っていてはダメだ・・・

  「過去の名車をリバイバルさせる」という企画が上手くいく国とそうじゃない国がある。MINI、ザ・ビートル、500などを復興したイギリス、ドイツ、イタリア的手法が、アメリカではどうやら以外と通用しない。もしそれで儲かるならパッカードとかスチュードベーカーとかとっくに復活しているはず。日本市場も同じようなもので、スズキがいくらオマージュを頑張っても市場からのリアクションはほぼ無い。受け取って解釈する側のカーメディアは無能だし、クルマ好きの大多数が「漫画しか読まない」知性のないオッサンという悲しい現実。


NAロードスターは「神」ではない・・・

  マツダがいくらNAは名車だ!!と叫び、現代に復活させようと奮闘しても、やはり市場のリアクションはさっぱり・・・。実際のところNAロードスターと同じものを当時のスペックで再現し、リトラを復活させて約200万円くらいで売ったとしてもそれほど売れないと思う。RX7が復活すれば大人気になりそうだけど、200万円代で粘ったRX8は売れてなかった。コスモスポーツだろうがユーノスコスモだろうがAE86だろうが初代NSXだろうがシルビアだろうがダメなものはダメ・・・現行の86より売れることはないと思う。


  

世界のトップ3市場は新しいものを求めている

   アメリカも日本も、あまり過去にとらわれない基本的に前向きな市場なんだと思う。中には欧州的な価値観にどっぷり浸かっている人もいて「〇〇を復活させろ!!」みたいな声も多いけど、過去に存在したどんなクルマも復活させてもいい結果は出ない。・・・で話が元に戻って、英国雑誌がドイツ車とイタリア車に宣戦布告したけど、日本車はあまり相手にされていないから、そろそろ本気を出さなければ。少なくともバブル期の日本連合はすごかった。3代目ソアラはアストンマーティンのモチーフに、三菱ディアマンテとホンダレジェンドはE39系以降のBMW5シリーズの基本デザインになった。そしてRX7FD3SはコルベットC5型に・・・。


欧州メーカーに再び真似されるような日本車になるべきだ

  今の日本車に性能もデザインも絶賛されるようなクルマがあるか!?シビックtypeRにフォロワーが生まれるとは思えない。もっと強いインパクトを生み出す新しいトレンドが発信できないようでは、もはや自動車先進国としての面目は保てないのではと思う。アメリカにも中国にもドイツにも「日本で作っているクルマが欲しい」という人々がいる。日本で3%シェアしかないマツダですが、ドイツでは2017年の販売で2%のシェアを保持しました。府中、宇品、防府で作っているマツダ車が欲しいという人がドイツにも日本と同じくらいの割合でいる。


ドイツ人はマツダが好きなんだな・・・

  なんでわざわざ日本からマツダを運んでまで買うのか!?2017年にドイツ市場で売れたマツダ車は、日本市場で売れたBMWとほぼ同じ台数(マツダの方が多い!!)。VWの方が安いですけどね。ドイツ市場での日本メーカーはトヨタが2.4%、マツダが2%、日産2%。日本車のシェアは10%を超えています。日本市場は輸入車シェア全体で10%程度。トヨタや日産は欧州で作ってますけど、マツダは日本から全量輸出ですからね・・・。


フェラーリにインスパイアされたマツダをドイツ人はどう見るか?

  マツダがあれほど気合の入ったコンセプトカーを作ったのが、まだまだ欧州で勝負します!!という意思表明ならば、直6エンジン、FR化、そして冒頭の英国雑誌に出てくるような「ファーストクラス」のスペシャルティカーを作っていく予定なんだと思います。マツダから「マスタング」「Fタイプ」「720S」「ポルトフィーノ」「GTC4ルッソ」みたいなラグジュアリー❌スポーティなモデルが続々出て来るようになるような予感がするんですよね・・・。マスタングっていかにもマツダって感じのデザインだし、GJアテンザとWCOTYデザイン賞を争ったFタイプもなんかマツダっぽい。720Sはマツダ車とはかけ離れていますが、ポルトフィーノやGTC4ルッソもなんともマツダらしい。魁コンセプトなんてGTC4ルッソにどことなく似てる。




posted by cardrivegogo at 01:42| Comment(0) | マツダへの雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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