2017年03月01日

マツダの使命は・・・欧州ブランドにアイディアを提供すること!?

  「ロードスターRF」のエクステリアが発する何とも瑞々しい雰囲気の正体は何なのでしょうか!?ハードトップがちょっと窮屈そうにかぶさる寸詰まりなスタイルこれは・・・1989年の香り!? 「日産180SX」「ホンダ・インテグラ(ED6)」「日産フェアレディZ(32)」「トヨタ・セリカGT-Four」「ホンダCR-X・Sir」「NAロードスター」「トヨタMR2(SW20)」「ユーノス100」・・・たった1年でユーザーがモロ被りのガチンコ競合が8台も!!もちろん1989年ですから、「R32スカイラインGT-R」「セルシオ」「レガシィ・ツーリングワゴン」といった金字塔的な傑作モデルもこの年に発売されています。

  フェアレディZ以外のモデルはいずれも、車重1000~1100kg程度の軽量ボデーに130~180psのユニットのスポーツモデルですから、この2017年に奇跡的に程度の良い中古車両が残っていれば相当な価格が付くことでしょう。NAロードスター以外は、見るからにストイックな走りを連想するハードトップの小型クーペです。いやストイックに走ることしか「許されない」雰囲気すらあります。今どきのクルマでいえば「トヨタ86」「アウディTT」や「ポルシェ718ケイマン」。ルーフも開かないのに、のんびり走る「プロムナードカー」で収まっていいのか?いいわけない・・・。

  2012年に先駆けとして発売されたトヨタ86に続いて、2017年からは「1989年の再現」のように手軽でやたらとスポーティなマシンが買える時代がやってくる予感が日に日に高まっています。マツダがロードスターRFによりクーペ的な意味合いが強いタルガトップを採用したのも、そんな時代の風を感じていたからなのかなー? ホンダもシビックtypeRをいよいよカタログモデルとして復活させることが決まっているようですし、日産も日本市場向けにフェアレディZとは方向性が違う「走るクーペ」を投入してくるんだとか・・・。

  マツダはかつて「ユーノス」というブランドを企画して立ち上げたことがありました。1989年の当時はまだ小学生なので、その実体を探るには自動車図鑑で見て、ラインナップされているクルマの設計思想をあれこれ考えることしかできないんですけども、マツダの目指したビジョンは2017年の今でも伝わってくるんですよね・・・。そして今このブランドが日本にあったなら、クルマ文化はもっともっと豊かだったんじゃないかって思うんです。

  「欧州ブランドよりも熱く欧州市場にコミットしたブランド」・・・。呆れちゃうかもしれないですが、ユーノスは決して欧州ブランドの猿真似では無く、ロードスターを先頭に、欧州的なクルマの「あり方」を日本メーカーの分際で大胆にも示してしまおう!!というなかなかブットんだアイディアが根本にはあります。こればっかりは他の日本メーカーが挑んでも絶対に成功しなかったでしょう。しかしマツダはロードスターのたった一撃で完全に欧州市場をひっくり返してしまいました(信じられない)!!誰でも知っていることですが、BMW、メルセデス、ポルシェ、ルノー、オペルなどは挙ってマツダの「提案」を素直に受け入れるという展開に・・・。

  たまたまロードスターが当たっただけ・・・なのかもしれないですけど、翌年に発売されたユーノス・コスモはスカイラインGT-Rの前に霞んでイマイチの結果でしたが、このクルマもまたスゴい世界観持っていましたから、決して一発屋というわけではないと思いますし、やはり欧州全体をプロデュースできるくらいの能力が当時のマツダにはあったんじゃ!?もしバブルが崩壊することなく、あるいはマツダが意地でユーノスを存続させていたら・・・!?あるいは同じ1989年に生まれたレクサスのように北米市場で生き残る覚悟で臨んでいたら!? このブランドは・・・ジャガーXJ、フェラーリカリフォルニア、アストンマーティンDB11みたいなスケールのクルマを生み出していたかも!?

  NAロードスターが、ユーノスコスモが、アンフィニRX7FD3Sが・・・ロータリーエンジン搭載という魅力を差し引いても、素晴らしいスタイルの王道スポーツカーを平然と連発するMAZDA・・・。のちにフォードが欧州向けプレミアムブランドとして、アストンマーティン、ジャガー、ランドローバー、ボルボと並んでMAZDAを配置したのも頷けるような存在感が1990~2000年代には確実にあったと思います。2013年にはフォード組の同級生のアストン(ヴァンキッシュ)、ジャガー(Fタイプ)、マツダ(アテンザ)の3台が「世界デザインCOTY」の最終選考となり史上もっともハイレベルなデザイン対決と騒がれました!!

  ここから先はやや妄想も入りますけども、今の欧州の各ブランドは「何らか」の刺激を欲しているようなヌルさを感じます。欧州メーカーって失礼ですがやはりオリジナリティってものが無い・・・。日本勢、韓国勢、アメ車(TESLAとかさ)による「外部的刺激」が無いとどうもトヨタみたいにユルいクルマが出て来てしまう。そもそもBMWは最初から最新型まで100年間ことごとく他所ブランドを意識し過ぎてきた「屈折」した存在だし、メルセデスなんて・・・あのリー=アイアコッカの言葉を借りれば、世界ナンバー1の「ゲス」なブランド。アメリカ人はこのブランドが大嫌い!!とくにアイアコッカみたいなイタリア系だったりすると尚更みたいです。単なる感情論ではなくて、北米自動車産業の「至宝」を私利私欲でボロボロにした道義的責任は非常に重いし、そもそもこのメーカーは何も考えていない(実力が無い)・・・って。

  確かにSUV造りにせっせと励むようになったドイツブランドなんてさ・・・中国メーカーと何が違うの!?って気がします。いやむしろ中国メーカーの方がデザインのセンスなんか良いですし、VWみたいにその地域の実情を無視したような部品を使う「クズメーカー」は厳しい国内競争で淘汰されるだろうし、VWみたいに法令を無視してズルい装置を使ったりしたら世界一厳しい当局から鉄拳制裁が容赦なく飛ぶだろうし(VWだってメルケルが居なければ即刻国外追放!?)。日本もそろそろ三菱エンジンとアイシンATが使われた中国メーカー車を輸入してもいいんじゃないの!?中国が人件費が高騰してきても「世界の工場」として君臨している最大の理由は、なんといっても中国は日本並みにモノ造りが上手かった!!いう事実が世界に知られてきたからなので・・・。

  さてすっかり野暮な仕事が板に付いてきたドイツブランド(メルセデスの新作SUVに興奮する人なんているの!?)も、かつてのようにMAZDAからカウンター気味に「飛び蹴り」が一撃でも入れば、デザインからエンジニアリングからこれまでとはガラリと変わって、再び国際的な競争力を取り戻すんじゃねーの!?・・・そんな世界の自動車メーカーに「喝」を入れるというとても重要な役割をすっかり忘れて、アウディだかボルボだかがやっていたような、「現実主義」な3列シートのSUV(CX6は9月発売!?)を作ることに懸命になっているマツダ・・・これもなんだかなー。

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2017年02月21日

2017年のマツダを占う いよいよ「買い」のタームでは!?

  国内市場での苦戦が伝えられるマツダですが、新型モデルの注目度は相変わらずに非常に高いものがあります。「カッコいい」「しっかりしてる」「欠点が少ない」「気分良く乗れる」「運転に飽きない」などなど、マツダがブランドの重心を置く「中型車」を主に使うユーザーにとっても好まれる要素に関する「作り込み」という基準で評価するならば、「スカイアクティブ以前」⇒「スカイアクティブ第一世代」⇒「スカイアクティブ第二世代」へと時系列に沿って着実に進化していると思います。

  「スカイアクティブ以前」の世代には、スポーティに目立つハンドリングや操縦性の高さなど「飛び道具」があったりしたので、度々スカイアクティブ世代に対して「残念な気持ち」を吐露して来ました。しかしトヨタが86を発売してから、マツダのようなピーキーなハンドリングを愉しめるクルマはどんどん増えていますし、そんなクルマをマツダ車と同じくらいの価格帯で無理なく買う事だってできます。・・・時代は着実に変わって来ているんですねー。

  マツダの存在意義は薄くなった!?という意見も以前世代のオーナーからはしばしば聞かれましたし、私自身もそう感じていました。それでも「今」まさに死地で戦っているマツダを見て、そんな非情な考えを抱いたことをちょっと恥じている次第です。売り上げを伸ばしているトヨタやホンダのようにファミリーカー市場でコンサバな戦略を仕掛けるメーカーは、市場のニーズに冷徹なまでに合理的なクルマを作りますが、そこからは「日本が世界に誇る!!」といった類いのモデルはなかなか期待できません(C-HRはなんか胡散臭い)。北米では地の利(生産工場)を生かしてトヨタもホンダもドイツ車と真っ向勝負をしていますが、国内市場でメルセデスやBMWと争うのは「無駄骨」だと判断しているようです。

  そんな中でマツダが「日本車代表」みたいなクルマをせっせと仕立てて、(日本で)ドイツ車からシェアを奪う!!という快挙もボチボチあるようですが、せいぜい1000~2000台/月売れれば大ヒット!!というのが輸入車の相場ですから、アテンザ1000台/月、アクセラ4000台/月、デミオ8000台/月といった国産メーカーベースの目標値を達成するには、やはりトヨタやホンダからシェアを奪わなければなりません。以前のマツダならばトヨタ、ホンダの競合車の限界価格から割り出した低価格による戦略で生き残ってきましたが・・・それを止める!!と宣言したわけですから、イバラの道は続きます。

  「ロータリー50周年」の2017年は、とりあえずロードスターRFと新型CX5がマツダの切り札になるようです。真逆の性格を持つ2台ですけどそれぞれに購入者の気持ちをくすぐる気の利いた「マツダ・スペシャル」として完成度は高いと思います。とりあえずファミリータイプのクルマを選ぶならCX5をとりあえず候補に入れる人は多いでしょうし、じわじわと来ているスポーツカー・ブームにガマンが出来なくなった人が新車で購入するなら「RF」はなかなかポイント高いのではないでしょうか?

  フラッグシップとしてはちょっとずつ「減点要素」がある・・・とか言われちゃっている、なかなか煮え切らない現行アテンザも決して悪くないのですけども、新型CX5やRFの方が他社ユーザーへの「惹き」は強いような気がします。フラッグシップがやや霞むくらいにゴキゲンな2台ですが、普段は1人で乗る人にとっては、どっちを選んでもOKだとしたら、どちらにしようか!?困るってケースもあるかも。もういっそのこと2台まとめて買ってもいいんじゃないですか? おおよそ600万円程度で済むと思います(駐車スペース2台分ですけど!!)。メルセデスCクラスと軽自動車みたいな組み合わせよりは、価格も抑えられて愉しいカーライフが送れてよっぽどイケているんじゃないかとは思いますが・・・。

  マツダ車の魅力といえば「ロングツアラー」性能の高さ。50年間に渡って専用シャシーのスポーツカーを作り続けるなどポルシェと同等の歴史を誇りますし、トヨタや日産とともにもともとはフルサイズセダンを作っていたメーカーという実績もあって、先代以前からシートなどエキップメントの評価も高いです。これに関しては、おそらくセンティアやコスモの時代からのマツダの役員や退役した元重役が、シートに関してとてもウルサいんだと思います。この辺が群馬県のブランドとはもっとも大きく違うところじゃないかと思います。座った瞬間の「インプレッション」で勝負するなら、田原、上三川、狭山のジャパン高級ブランドとも同等ですね(個人的主観で恐縮です)。

  「ロングツアラー」の定義は難しいですけども、100km(2〜3時間)程度の距離を「自宅のソファー的な快適性」で過ごせるクルマでしょうか。シートの快適性はもちろん、インパネは高級オーディオみたいなインターフェースでまとめられていて、ウインドーに写る外界とは隔絶された静粛性(自宅に居る安心感)があって・・・といった条件を挙げていくと、マツダのラインナップでは1.5L(ガソリン)のアクセラと1.3Lのデミオは高速巡航では耳鳴りがしちゃうので、残念ながら失格です。ラインナップ全車が「ロングツアラー」適正良好!!となればマツダもいよいよ一皮むけるのになー・・。

  ダウンサイジングターボに対して否定的な姿勢で有名な、マツダのエンジンにおける狙いは、高速道路での100km/h巡航で1800rpm程度に抑えこむという高速ツアラーの「初歩」を実現することなはずです。日本車よりも直結(DCT)&ハイギアードが進化している欧州車ですが、ダウンサイジングターボの弊害として、車格に比してハイパワーの1.6Lターボを積んだ208GTiでさえも、100km/h巡航では2000rpmを大きく越えてしまいます。もしかしたら、スポーティなギア設定が裏目に出ている可能性もありますけどね。

  しかしデミオクラスの軽量級ボデーに1.6Lターボでもこのザマですから、それより大柄なボデーを持つ群馬系1.6Lターボ車や、メルセデスのA〜Cクラスの1.6Lターボ(A180/B180/C180)といったモデルでも、「高速道路が得意」なイメージを裏切って「ロングツアラー」性能は低いです。VWゴルフに2Lターボの「GTI」が設定される意義も、1985年以来ずっとアウトバーン対策なんですけども、ゴルフ7GTIは軽量化の悪影響からか、先代よりもハネやすくなっていて、段差などがほとんど無い新東名でも、なにやら床下から軋み音が(リアゲートからも!?)あって、あまり高速道路でオススメできるクルマじゃないですね〜・・・。CD値もあまり良くないですから。2Lターボを積んだCクラスやCLAといったメルセデス勢の方が優勢かも(ただし価格が・・・)。

  残念ながらブランドの全てのモデルではないですけども、マツダの大部分のクルマは、ふと気が向いた時に関越自動車道を終点まで走破して、新潟の旨い魚でも食べに行ってしまうような人に合っているのかなー。日本市場でクルマ売っているメーカーではおそらくナンバー1ですね。マツダを検討している人に最も伝えたいブランドの美点です。「ハンドリングのマツダ」はロードスターへ集約され、「高速ツアラーのマツダ」として魅力をどこまで高められるのか?月並みですけども2ドア車なんかもあっていいんじゃないかなー。


↓最近の欧州至上主義のライターはガソリンの良さがわからないみたいです。


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2017年01月30日

アクセラ 「2つの顔」のジレンマ

 「高速道路での衝突事故で運転していた若いお母さんと3人の子どもが死亡」みたいなニュースを見ると、ちょっとやるせない気分になります。地方にまだまだ多い対面式の高速道路で軽自動車による死亡事故。残念ですが死傷者が出るのはいつも軽自動車なんですよね・・・。「子育てに軽自動車を使うな!!(アップ、ポロ、スマート、トゥインゴ、フィアット500、パンダ、プジョー208もやめとけ)」ともっと盛んにPRしても良いのでは!?公的機関のテストによって(小型輸入車トップの)VWゴルフよりかなり高い数値安全なホンダ・フリードは、そういう意味では「子育て」にはとても良いクルマなので、もっともっと普及して欲しいです。

  各メーカーの普通車を1台だけ「衝突安全基準と使い勝手」を考慮した上で指定して、軽自動車並みに「自動車税」を安くする「子育て車特別減税制度」とか作ればいいんじゃないですか?もちろん小学生以下の子どもがいる家庭のみが対象です。エコカー減税みたいに「所得税」や「重量税」ではなく、毎年払う「自動車税」を安くするのです。軽自動車を「子育て」に使わせない!!っていうのがポイントです。

  マツダから1台選ぶとなれば、もっともリーズナブルな価格設定ながらも世界最高水準の受動安全性を確保できる「アクセラ」でしょうか。本体価格176万円で世界のトップレベルの安全!!というクルマはおそらくアクセラだけ!!192万円のインプレッサと合わせても100万円台で買えるのはこの2台だけです(シビックは200万円越えるだろうなー)。最近でも自動ブレーキに関する国内試験でもスバルや日産の各モデルを抑えてアクセラがトップに立ちました。

  評論家連中には、しばしば「VWゴルフの真似」とか言われてますけど、現行のゴルフ比べると全長が200mmくらいアクセラの方が長くなっていて、明らかに狙っているところが違うと思います。むしろゴルフの全長はデミオに近いです。何が言いたいかというと、200mm違えば衝突安全性にも大きな差が生まれるわけで、そのアドバンテージを強調すべきなのか?それともホイールベースやオーバーハングを長く取って4600mmオーバーに仕立てる「北米流Cセグ」の影響によるマイルド化を「悪」だと解釈すべきなのか?・・・この点が現行アクセラの評価が玉虫色で、人によって180度変わってしまうアヤになっています。

  アクセラとゴルフが「(先代から)ライバルではない」という事実は、別の意味でカーメディアが抱えている課題を浮き彫りにしています。そもそも仕事を引き受ける側のベテランライターにとってはCセグなんて全く興味が無いです(実際にアクセラやゴルフを買ったライターなんているの?CGの若手女性編集部員くらいしか知らん)。しかし出版社にとっては、VWとマツダという広告費をたくさん計上するメーカー(販売価格を高めに設定している)の仕事はオイシイわけで、ライターには「激戦区Cセグの両雄」みたいな脚色をしろ!!と指示しているはずです。

  北米や欧州では二束三文のクルマを日本では何とか付加価値を付けて売ろうとするから、過剰気味の広告費が計上される・・・。結果としてメーカーからカネを貰っているカーメディアは、どうでもいいクルマを必死で持ち上げなきゃいけなくなる。しかし事実を詳しく書けば書くほどにボロが出る。よってカーメディアには徹底した「オブラートの技術」が必要なのですけども、そもそも担当するライターはアクセラもゴルフも興味が無いから美点なんてなかなか思いつかない。とりあえず乗ってみると、当然ですがラグジュアリーなフルサイズセダンよりも回頭性がいいな!!みたいな素人目線になりがち。この3年の間でそんな程度の低いレビューが何度となく垂れ流され続けて、アクセラもゴルフもなんだか残念なクルマになってしまいました。

  評論家にとって都合がいいのは、アクセラとゴルフの設計の絶妙なズレで、コレをどっちの方向へレビューを書くのか?で解釈が真逆になります。たとえばインテリアの方針も違っていて、「包まれ感」重視のアクセラと、「シンプル・イズ・ベスト」なゴルフなんですけども、なぜか年配の人にはゴルフの方がデフォルトで高級に写るみたいですね(GTIでも相当に安っぽいぞ)。そういった「余計な」領域に踏み込んだ「おせっかい」なレビューは3年間一度も見たことないな・・・福野さんがルボランの「三元則」でゴルフとアクセラを並べて徹底比較をしてくれればいいのですけど、福野さん自身もこの2台の直接対決がいろいろな意味でヤバいことは当然に承知なはずです。確かCセグを8台もそろえた「三元則」の特集では1stがA3で2ndがゴルフ、3rdがアクセラ(唯一の国産車参戦)でしたっけ。

  WRCの開幕戦でいよいよトヨタのワークスチームがデビューしましたが、WRCのベース車になるBセグに近いという意味では、ゴルフのよりコンパクトなサイズが「ホットハッチ」と呼ばれるGTハッチバックのイメージにも近いです。福野さんが評価したように共通設計のA3&ゴルフが、アクセラ、1erを蹴散らして、「マシン的なCセグ」の最上位に位置されるのはある程度は納得できます。ゴルフの美点を挙げるならば、マツダのエンジニアは現行アクセラよりも7代目ゴルフのボデーを使って「次期MSアクセラ」を作りたいだろうな!!と容易に想像できる「気持ち小さめ」なサイズです。

  裏を返せば相対的に大きなサイズが現行アクセラの弱点であって、ケンスタイルなどのパーツメーカーにとっては良い素材なのかもしれないですが、フルチューンでコンプリートカーを作るには全く向いていない(と思います)。ベストカーの企画で元日産の水野和敏さんが「デザインの為だけに長いボンネットなんてバカじゃねーの!!」と一刀両断していましたが、これはどうやら巨大な2.2Lディーゼルや長い排気で効率を上げる「スカイアクティブ」の為には必要らしいです。ちょっと長めのフロントオーバーハングも直進安定性のさらなる向上に貢献しています。

  クルマの素性を徹底的に良くして、より安全で、より快適で、より効率が良いクルマ造りで他のメーカーと差をつけていかなきゃいけないマツダの良さ(アクセラの良さ)は、カーメディアを経由するとしばしば「まったく価値の無いもの」に解釈されてユーザーへと伝わります・・・。これではマツダの販売が頭打ちで伸び悩むのも無理ないです。清水(和)さんや国沢さんならともかく、あの水野さんや福野さんですら、結果的に「ゴルフ」の設計思想を小型車の「イディア」のように扱っているわけですから・・・。

  さらに厄介なことに、アクセラに目を向ける潜在ユーザーの多くが、マツダが込めた(であろう)、ディーゼルエンジンで高速をラクに巡航してキャビンスペースもゴルフよりゆったりで「包み込まれる安心感」といった、やや欧州市場寄りの設計思想には、それほど興味はなく、ゴルフGTIに象徴されるような「ホットハッチ」的な姿を望んでいたりするわけです。早くMSアクセラをターボで出せ!!って。

  もしかしたらマツダの内部もアクセラの方向性に関しては頭を悩ませているのかもしれません。今のアクセラのポテンシャルに、歴代のマツダが発揮してきたデザイン力を注ぎ込めば、「徹底的に安全設計なシトロエン(みたいなクルマ)」として、安心して子育てに使える愉しいクルマだって作れる自信はある。けれども現状のユーザーの多くは「ゴルフGTI」のマツダ版を望んでいる・・・。CX5やCX3があるのだから、徹底的にスポーティに作ってもいいのでは!?という意見もあるのかも。・・・ゴルフやフォーカスとともにフェードアウトするアクセラになるのか!?それとも!?





  
posted by cardrivegogo at 18:39| Comment(0) | アクセラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする