2018年07月18日

フォルクスワーゲン と マツダ の価値




MAZDAの歩み、VWの歩み

ここ数年のマツダのクルマ作りの変化のせいか、あまりフォルクスワーゲンとの比較レビューを見なくなった気がする。とりあえず・・・日独でディーゼルといったらマツダとVW。良質な直4ユニットはマツダとVW。良質なハンドリングもマツダとVW。ミッションの洗練もマツダとVW。運転環境・着座姿勢もマツダとVW。・・・結局のところさ、マツダとVWがいなかったら、今頃は800万円以上の高級車と、軽自動車&ミニバン以外はことごとく消えていたかもしれない。クラウンやアルファードと、Nボックス、シエンタ、アクアがあればいい。FRの高級車は縦置きのトルコンAT、それ以外はCVTだけあれば十分。


MAZDA&VWが無い世界は・・・

マツダとVWがあれこれと奮闘したことで、自動車業界の未来は少しずつ予定とは違ったものになっているようだ。FF車で愚直に静粛性を高めたり、ロックアップ式トルコンATやDCTが高級車のFR用ATよりも軽快で高品質に感じられるなど、高級車と廉価車に二分されるはずだった市場のど真ん中に、とっても魅力的な「中間層」的なモデルを生んでいる。「中間層」出身のアテンザやパサートが、メルセデスやBMWのモデルよりもよっぽど優秀なディーゼルを使って、独自の市場をしっかりと維持している。これって結構スゴイことだと思います。


日産やホンダは「中型」に興味なし!?

もしかしたらマツダの経営幹部はボチボチ大きな思い違いをしていて、マツダのラインナップを高級車と廉価車に分けて、レクサスとトヨタ、アキュラとホンダみたいな作り分けを考えているのかもしれない。日産もホンダもどうやら自慢のスポーツモデルをどれだけ高価にしてやろうか!?あるいはフラッグシップセダンをレクサス基準で徐々に値上げしていくことばかりを考えているのだと思う。そしてインフラ用に廉価モデル&軽自動車を『安定供給』することでも十分に利益を確保する戦略をとっている。フィットやノートはクラス最高を目指すけども、まともに「中間層」のモデルの開発なんてやる気はないみたいだ、とりあえずアメリカではそんなに需要がないし。わざわざ日本市場や欧州市場のためにマツダやVWとガチンコのクルマに開発費をかけるなんて愚かだと思っているのかもしれない。


影響力・・・デカ過ぎ

プジョーやシトロエンは、フォルクスワーゲンの影響を大きく受けている。寸法から真似していて、基準車よりもいいクルマなんて見たことなけどな。ボデーはVWから、ミッションはマツダを手本に、マツダが部品を買っているアイシンAWから横置きトルコンATを採用してから日本市場でも好調らしい。高級モデルがすでに末期で『死に体』になっているBMWも、中国、日本、欧州でFFシャシーモデルのゴリ押しを開始。いよいよ北米市場でもSUV(X1/X2)ではFFベース車の販売が始まっている。1.5L直3ターボはVWと同じでDCT(ゲトラグ製だけど)、2.0L直4ターボではマツダを手本?にアイシンAW製トルコンATを採用、BMWがVWやマツダをパクるわけないとは思うし、全くの偶然だとは思うけども実に興味深い。メルセデスのFFモデルもVW型のDCTで、新型ではさらなる1.4Lターボへダウンサイジングしている。英国カーメディアがあと数年のうちにCセグはプレミアムブランドに支配される!!って書いてたけど、VWとマツダが負ける気はしないけどな・・・。


ヴォルフスブルク×広島

前にも書いたことがあったけども、この一連の流れは『ヴォルフスブルク&広島』系とでも呼ぶべきで、見事に中型車の技術的な集積・進化が、マツダとVWを軸に展開されている。ガソリンエンジンに関しては「ダウンサイジング」と「ライトサイジング」で両メーカーの開発者の意見が食い違いを見せたりしたが、VWが排気量アップに踏み切り、マツダが次期型エンジンにトリプルチャージャーを用意するなど、より良いユニットを作り上げるためにお互いにライバルの研究をじっくり検分しているのだと思う。モータファンイラストレーティッド『WORLD ENGINE』にもVWとマツダの切磋琢磨によってミドルサイズの直4ユニットが面白くなってきている様子が書かれている。


良いクルマ!!というプロパガンダを流せ

気がつけばPSAやボルボだけでなく、メルセデスもBMWも『ヴォルフスブルク&広島』系の尻馬に乗ってビジネスを大きくしようとしている。パサートVSアテンザ、ゴルフVWアクセラ、ポロVSデミオ・・・絶対無敵の欧州王者が東洋の小さなメーカーに苦戦。マツダファンが喜ぶカタルシスですけども、ホンダはどーなんだ!?実際にホンダ車は主要市場で軒並みマツダ、VWを圧倒している。・・・がしかし、ホンダの真似をしようするメーカーは出てこない。ホンダ車ってのは「ギミック仕様」なんですね。「飛び道具主義」と言っていい。プリウスとアクアに燃費で負けないように・・・っていう意味わかんないこだわりに世界のメーカーはドン引き。


ポルシェを巻き込む!?

エンジンもミッションもサスペンションも具合がいい。これが「ヴェルフスブルク&広島」系のポリシーだ。あくまで実用性重視で、セアトやシュコダでもそのまま使える質実剛健さを優先するVWと、「人馬一体」でフィーリングを重視するマツダでは最終的な商品段階で隔たりがあったりもするのだけども、例えばVWのフラッグシップエンジンとなる2Lターボは、今ではポルシェ車にも搭載されている(縦置き化されてるけど)。ポルシェが鋭意開発中だと言われるDセグクラスのスポーツセダンに、VWの直4ユニットが搭載されて500~600万円台スタートで日本市場でも売られるならば、マツダも対峙するFRスポーツセダンを作らないと・・・。







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2018年04月13日

なぜドイツ人はマツダ車を買うのか!?




日本車の栄光は過去のもの

  某有名英国カーメディアがとても印象的なスナップを掲げていた。スポーティな3台、マスタング、Fタイプ、720S、おそらく英語圏の国で設計された3台を選んだと思うが、明らかにドイツ車、イタリア車への宣戦布告を意図していると思われる。日本車は?ちょっとくらいは視界の端っこには入っているだろうけども、35GT-Rのインパクトはとっくに薄れ、NSXの売る気の無さに呆れ果て、新鋭のスイフトスポーツはエンスーのど真ん中とは言い難い、ロードスターに熱狂するのは「フランス人!!」というブラックジョーク(確かにMAZDA FRANCEのツイッターはRFばっかりだ・・・)。シビックtypeR以外は「2軍」扱い。


もっと「アート」であるべき

  欧州市場へライバルを求めて旅だったフォード・マスタング。経営不振でアメリカでは株主から訴訟を起こされる窮状のフォードにとっては、今となってはちょっと恨めしい企画の産物かもしれませんが、マツダの社長も勤めたマーク=フィールズ元CEOの元で発売された、極めて「リー=アイアコッカ的」なクルマだと思います。アイアコッカは自動車業界のスティーブ・ジョブスみたいな人。常に製品には「アート」を求めたっぽいことが自伝に書いてある。そして現行のマスタングは間違いなくここ10年でフォードが出したクルマの中で最もアートな存在ではないかと・・・。


リバイバルに頼っていてはダメだ・・・

  「過去の名車をリバイバルさせる」という企画が上手くいく国とそうじゃない国がある。MINI、ザ・ビートル、500などを復興したイギリス、ドイツ、イタリア的手法が、アメリカではどうやら以外と通用しない。もしそれで儲かるならパッカードとかスチュードベーカーとかとっくに復活しているはず。日本市場も同じようなもので、スズキがいくらオマージュを頑張っても市場からのリアクションはほぼ無い。受け取って解釈する側のカーメディアは無能だし、クルマ好きの大多数が「漫画しか読まない」知性のないオッサンという悲しい現実。


NAロードスターは「神」ではない・・・

  マツダがいくらNAは名車だ!!と叫び、現代に復活させようと奮闘しても、やはり市場のリアクションはさっぱり・・・。実際のところNAロードスターと同じものを当時のスペックで再現し、リトラを復活させて約200万円くらいで売ったとしてもそれほど売れないと思う。RX7が復活すれば大人気になりそうだけど、200万円代で粘ったRX8は売れてなかった。コスモスポーツだろうがユーノスコスモだろうがAE86だろうが初代NSXだろうがシルビアだろうがダメなものはダメ・・・現行の86より売れることはないと思う。


  

世界のトップ3市場は新しいものを求めている

   アメリカも日本も、あまり過去にとらわれない基本的に前向きな市場なんだと思う。中には欧州的な価値観にどっぷり浸かっている人もいて「〇〇を復活させろ!!」みたいな声も多いけど、過去に存在したどんなクルマも復活させてもいい結果は出ない。・・・で話が元に戻って、英国雑誌がドイツ車とイタリア車に宣戦布告したけど、日本車はあまり相手にされていないから、そろそろ本気を出さなければ。少なくともバブル期の日本連合はすごかった。3代目ソアラはアストンマーティンのモチーフに、三菱ディアマンテとホンダレジェンドはE39系以降のBMW5シリーズの基本デザインになった。そしてRX7FD3SはコルベットC5型に・・・。


欧州メーカーに再び真似されるような日本車になるべきだ

  今の日本車に性能もデザインも絶賛されるようなクルマがあるか!?シビックtypeRにフォロワーが生まれるとは思えない。もっと強いインパクトを生み出す新しいトレンドが発信できないようでは、もはや自動車先進国としての面目は保てないのではと思う。アメリカにも中国にもドイツにも「日本で作っているクルマが欲しい」という人々がいる。日本で3%シェアしかないマツダですが、ドイツでは2017年の販売で2%のシェアを保持しました。府中、宇品、防府で作っているマツダ車が欲しいという人がドイツにも日本と同じくらいの割合でいる。


ドイツ人はマツダが好きなんだな・・・

  なんでわざわざ日本からマツダを運んでまで買うのか!?2017年にドイツ市場で売れたマツダ車は、日本市場で売れたBMWとほぼ同じ台数(マツダの方が多い!!)。VWの方が安いですけどね。ドイツ市場での日本メーカーはトヨタが2.4%、マツダが2%、日産2%。日本車のシェアは10%を超えています。日本市場は輸入車シェア全体で10%程度。トヨタや日産は欧州で作ってますけど、マツダは日本から全量輸出ですからね・・・。


フェラーリにインスパイアされたマツダをドイツ人はどう見るか?

  マツダがあれほど気合の入ったコンセプトカーを作ったのが、まだまだ欧州で勝負します!!という意思表明ならば、直6エンジン、FR化、そして冒頭の英国雑誌に出てくるような「ファーストクラス」のスペシャルティカーを作っていく予定なんだと思います。マツダから「マスタング」「Fタイプ」「720S」「ポルトフィーノ」「GTC4ルッソ」みたいなラグジュアリー❌スポーティなモデルが続々出て来るようになるような予感がするんですよね・・・。マスタングっていかにもマツダって感じのデザインだし、GJアテンザとWCOTYデザイン賞を争ったFタイプもなんかマツダっぽい。720Sはマツダ車とはかけ離れていますが、ポルトフィーノやGTC4ルッソもなんともマツダらしい。魁コンセプトなんてGTC4ルッソにどことなく似てる。




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2018年01月16日

「東洋のジャガー」の意味を知っていますか!?




マツダデザインの深淵を知る


  「マツダファンブックNO.5」が届いた。マツダが東京MSで世界を震撼させた超絶コンセプトカーを発表したことを受けて、歴代マツダデザインの中で特にショーモデルを中心とした特集が組まれていて、これがここ数年いろいろなカーメディアで増えた様々なマツダ特集が出てますけども、群を抜くくらいに秀逸でした。1960年代からマツダが発表してきたレアなモデルを時系列に沿って紹介しています。


バブル期の日本メーカーはカオス


  特に日本車が熱かった1980年代のマツダ車はスケールがデカイ。これに比べれば「魁コンセプト」や「ビジョンクーペクンセプト」くらいでガタガタ大騒ぎするものでもない!? マツダだったらこれくらいの秀麗なショーモデルは「平常運転」で作れちゃう!?ってことがよくわかります。そしてなぜ欧州でマツダが「東洋のジャガー」と呼ばれるのか!?の意味も・・・。


このデザインは凄い!!


  その中でも一番衝撃を受けたのが『MX-03』という、2シーターのスーパースポーツです。これ「初代NSX」かと思いましたよ。デビュー当初のNSXはリトラクタブルヘッドライトですけども、それが廃止された後期のNSXにそっくりです。しかも初代NSXのデザインの最大の美点とも言えるリアデザインは、ほぼそのまま!!ホンダの幹部が「フェラーリは博物館へ」と言い放った、性能でもデザインでもフェラーリのV8ミッドシップを叩きのめした初代NSXは、マツダデザインから生まれたのか・・・。




ホンダが作ったにしてはうまくできてるよな・・・


  これは・・・言いがかりとかのレベルではなく、もうそのままですよ。当時の日本車なんてスカイラインとマーク2がそっくりすぎてまるで見分けがつかないくらいでも、誰も異議を唱えない時代ですから・・・、いやいや似てるのは日本車だけじゃない!!輸入車だってそこらじゅうが似た者どうしで、BMWは三菱やホンダをパクるし、アストンマーティンはトヨタをパクるし、まあ今では考えられないことが当たり前に起きていたのが20世紀です。日本メーカー同士が似ていても特に何も珍しいことではなく、ましてや片方は市販車でもなく、話題にもならなかったんでしょうね。それがスーパースポーツであったとしても・・・。


バブル期から日本人のメンタリティに変化なし!?


  デザインはどこも同じだったからこそ、クルマ選びはストイックなまでにスペック勝負だったのかもしれません。今ではデザイン抜きでどうやってライバルと違いを作るなんてなかなか難しいですけども、30年前はデザインは同じ!!それが当たり前だったからこそ、作る側も選ぶ側も「走り」に対する感性が今よりもずっと豊かだったのかもしれません。当時の状況を書籍などで垣間見ることができますが、例えば下野康史さんの「カルトカーがぜったい!」を読むと、


『NSXの中の一節・・・デビューから4年がすぎて、NSXの評価は国内外ですでに定着した感がある。面白いことに、海外では概して絶賛なのに、肝心の日本では必ずしもそうではない。曰く、これだけの高級スポーツカーでありながら、外国車のようなアジがない。曰く、フェラーリを仮想敵にしたにしては、刺激や官能性に欠けて面白くない。』


・・・とあります。まあこの評論はシニカルで、クルマの評価ではなく、日本人の国民性の評価であって、このあと20年以上にわたって同じことを繰り返しているという意味でも慧眼。後から出てくるGT-Rも二代目NSXにもそのまま当てはまる優秀なレビューです。ホンダは「走り」も「デザイン」もフェラーリに完勝した!!元々328GTに勝つために作ったと言っていて、世界もホンダの「判定勝ち」を認めた!!しかしその「デザイン」の部分は・・・実はマツダが作ったコンセプトカーだったってこと。




マツダは市販化する勇気を持たなかった・・・


前と後ろはそっくりですが、サイドから見るとキャビンが長いのでまるで別物ですね。NSXはここからの眺めも素晴らし買った。マツダはこのMX-03をユーノスコスモというソアラに対抗したハイスペッククーペに帰着させますが、おそらくMX-03に大きなヒントを得たホンダは、より世界にアピールできる市販車デザインへと昇華させました。オールアルミボデーゆえに造形の精度に優れていたという事情もあったようですけど、ユーノスコスモよりも圧倒的に非日常なスタイルを獲得しました。




FD3Sは英国人が選ぶ20世紀の日本車のベストデザインらしい。


マツダも1991年に負けじと「RX7FD3S」を作り、デザイン面で欧州車を圧倒したバブル期の一連の日本のスペシャルティカーの中でも代表的なモデルになりました。スープラ(80系)、三菱GTOなど突き抜けたデザインが多かったし、マセラティやアストンマーティンは日本車デザインをナゾるだけのグランドツアラーブランドでしかなかったし、1998年アウディが全てを突き破るまでドイツ車も地味なモデルばかり・・・。


「東洋のジャガー」ではなく「西洋のマツダ」だったのでは!?


その中でも世界に大きなインパクトを残したNSXとRX7FD3Sの二台は、マツダの意欲的なデザインから生まれた!!と断定しても良さそうだ!!今ではメルセデスやアウディから中国メーカーまでデザイン時代を謳歌していますけども、1980年代に革新的であったのは、マツダそして英国のジャガー。ちなみにMX-03は・・・ジャガーが作ったスーパーカーとして知られるXJ220にも似ている。このクルマの企画が始まったのはMX-03が発表された翌年のことだそうだ。実はマツダはすでに本家を超えていたのかもしれない。







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2018年01月11日

マツダの知名度は実は低い!? アテンザのモデルチェンジはいつになる!?

全然人気ないじゃん!!







  新成人が欲しいクルマ・・・1位アクア、2位プリウス、3位BMW、4位ノート、5位フィットだってさ。まあ20歳の頃なんてこんな感じだったかも。20歳当時に憧れていたクルマといえば、E39M5(BMW)、初代TT(audi)、初代エキシージ(Lotus)、S2000(HONDA)、3代目レガシィB4(SUBARU)とかだった気がする。エキシージは今と違ってまだまだそれほど高額ではなかった記憶があります。当時のマツダははっきり言ってイメージ悪かった。・・・というより全く眼中になかった。まだアテンザが発売されてなかったし、FD3Sとかもあんまり・・・オタクっぽいし。


  まだまだディーラーで試乗した経験もほとんどなく、ただデザインとスペックだけで判断する限りでは、『わざわざ』マツダって選択はなかったですね。今も色々な人に「なんでマツダなの!?」って訊かれますけども、ちょっと運転させてみると大体納得してくれたりします。30歳まではクルマなんて全く気にせずに会社に泊まり込んで仕事してましたので、同じようにマツダを選ぶ人はちょっと変な人!?って目で見てたかも。そもそもクルマ自体にあまり興味がなく詳しくはなかったです。


  家の前を度々走っていた初代アクセラのテールランプがびっくりするくらいに繊細に作られているのを見たのが、まともにマツダを意識する最初でしたねー。・・・でそれからしばらくしてクルマを買うことになって、最初はスカイラインかプジョー407くらいを考えていたのですが、407と同じくFFなのにフロントをDWBにしているマツダアテンザが気になって、乗りに行ってみたらこれがびっくりなんですよ!!まさかマツダが、日産、プジョー、BMWを余裕で圧倒しているんだ!?そんなバカなことあるか!?って。試乗したその日に注文入れました。


  ずっと実家に置いていた「ランクスZエアロ」もかなり好きでしたけど、トヨタとは何もかもがレベルが違い過ぎる。20代の頃はこのランクスZエアロがすげーいいクルマだと思ってましたねー。新成人の皆様も、今はアクア、プリウス、BMWといった手軽に手に入って乗りやすいクルマが好みでしょうけども、30歳を過ぎた頃にはそれらを卒業して、マツダやポルシェが好きになってくれるといいですねー。マツダやポルシェがランキングに全く入ってないのは、まだ20歳の若者には良さがわかりにくいってのもあるかもしれません。


  マツダも思い切って、新成人限定でCX3やアクセラなどを1台当たり50万円引きくらいでばらまいてもいいんじゃないの!?(5年間譲渡禁止とか条件を付けてさ) ・・・やっぱり若者には理解されにくいとは言っても、何が屈辱ってさ、アクアにトップ取られているという事実です。「走りのマツダ」「デザインのマツダ」なんてこの世に存在していることを認識すらされていない!?確かにアクアはいいデザインだとは思いますけども。







4代目アテンザは闇に葬られたのか!?


  ちょっとスケジュールが不透明なアテンザのモデルチェンジ時期ですが、初代GGが2002~2008年、二代目GHが2008~2012年。2012年に登場した3代目GJは、2018年頃を目処に4代目へとバトンタッチをすると予想されていましたが、どうやらGJアテンザは北米に引き続き日本市場でも再びのビッグマイナーチェンジが今年の上旬に予定されているようです。カムリとシビックがガッツリと刈り取って行った「中型車市場」に実りは少なそうですけども、とりあえず予想より多く売れたアテンザの初期型から、メーカー延長保証の5年を経過してある程度の買い替えが見込める状況ではあるようです。


  まだ初期のGJアテンザは自動ブレーキもないし、サイドブレーキはレバーだし、マツコネもヘッドアップディスプレーも付いてない。Gベクタリング・コントロール(GVC)もあった方がいいよね。これでエンジンまで入れ替わっていると決定的なんですけどね。例えば2.5Lガソリンターボとかさ。それでもこれだけ違うクルマだと、下取りを頑張ってくれるなら乗り換えてもいいかも!?って人は結構いるのでは!?


  北米のマイナーチェンジモデルはインパネのデザインがかなりガッツリと変わっていました。ちょっとBMWに似てきたという指摘もあるようですが、だからと言ってテンションが上がるってものでもないですけど・・・。BMWもマツダもアウディもレクサスも同じことが言えますが、乗るたびにコクピット周りの素材が厚ぼったいって気が。もっとスウェード生地などでさっぱり繊細に作った方が「違い」が産めると思います。アストンマーティンやジャガー、マセラティのスポーツカーみたいなシンプルだけどアクセントが効いているくらいの「控えめ」な感じが良さそう。


  これだけ大胆にインパネの造形が変わっていると、もしかしたらこれが幻の4代目だったのでは!?という疑念が湧いてきます。2020年頃にやはり同じ『スカイアクティブFFシャシー』を使った4代目が登場してそれからさらに6~8年経過して、東京MSの「ビジョン・クーペ・コンセプト」をベースにしたFRの5代目が登場するというスケジュールはあまりにも遠いです。2025年の東京MS(予定通り開催なら)で新型が発表・・・の前にマツダのデザインはもっと進化するはず。


  もしかしたら2020年頃を目処にFRのアテンザが出てくるのか!?ってまあ誰でも感づいているはず。ただしその頃はまだまだV6ターボで300~400psくらいのユニットが主流なはず。スズキのようにガソリンターボにマイルドハイブリッドを組み合わせる足し算ユニットで間に合わすのかな!? マツダは2019年にマイルドHVの実用化を明言しているので、やはり主力モデルではアテンザのFMCが念頭に置かれているのかもしれません。マツダからの発表が待ち遠しいですねー。






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2017年08月04日

マツダブランドが他より優れているところは!?

  2012年から『新しいマツダが誕生しました!!』と言わんばかりに、執行部の暴走が目立った5年が経過しました。確かに当初はドン底で、フォードから離れてやっていけるのか(まあ無理だろう)!?みたいな空気がありましたが、マツダの支えを無くしたフォードの方が転落していく始末。旧世代のマツダが見せたV字回復の口火を切ったあのマーク=フィールズがフォードのCEOの座を追われるなんて・・・時代はすっかり変わっているんですね。

  藤原常務のインタビューを読んだりすると、まるでそれ以前のマツダを全面否定するようなグイグイ感には、正直言って少々ついていけないのですけども、それまでのフォードの影響が強った時代に溜まった鬱憤を晴らすかのように、刷新に次ぐ刷新が続いています。ちょっと息切れかな!?と思わせる期間もありましたが、ほどほどのスピード感でなかなかスケールがデカい変革を打ち出しています。当初からマツダが訴求する新しい『いいクルマ』のコンセプトがそのまま等身大でユーザーに伝わったのかはわかりませんが、最初に発売したCX5がグローバルでは今も大ヒット驀進中で、今では『グローバル40万台/年』を達成する唯一のマツダ車になりました(唯一の稼ぎ頭)。

  いつも上から目線で恐縮ですが、走り出して5年が経過した『新・マツダ』は同時期のライバルと比べてどれだけ相対的に優れているのでしょうか!?例えば『Vテックターボ』に舵を切ったホンダや、『世界最強プラットフォーム』を掲げるスバル。あとは日本、ドイツのメーカーを相手に大勝負を挑んでいるボルボやPSA辺りと比べてどーでしょう!? ホンダ、スバル、ボルボ、PSA、マツダの直近5年間で最も成功したモデルは、文句ナシで『CX5』だと思います。追い詰められた時のマツダは凄い!!の例に漏れず、株価100円以下の『ドン底』時代に放った強烈な1台でした。

  早くも二世代目に突入して、5年目タイミングの乗り換え需要を拾うべく準備万端のCX5ですが、2台以上続けて同じボデータイプを選ぶ人はそれほど多くない気が・・・。BMWやメルセデスが囲いこみのためにひたすらにバリエーションを増やしてますけど、マツダもアクセラの「グランクーペ」や「シューティングブレーク」のような(商標をパクってはいけませんけど)クロスオーバーを追加して、対応していかないとなかなかマツダに乗り続けてもらえないと思います。マツダのキャラを考えたならポルシェやジャガー、アルファロメオのようにスポーティで高回転なユニットを用意して、こだわりを見せて欲しいですが、現状ではメルセデス、BMWのような「ハリボテ」車による商売になっていて、客層もどんどんそちらへ寄っていってる気が・・・。

  いよいよ来月にはプレマシーとビアンテの販売が終了して、CX8が登場するみたいですけども、3列シートのSUVが月に3000台とか売れたら、またまた快挙です。エクストレイルやエクシーガといった3列目が狭くて貧乏くさいモデルは全く存在感を示せてないですが、マツダの一風変わったブランドの魅力があれば、スバルや日産では訴求できない層にまで届くんじゃないの?失礼ですが、日産やスバルのディーラーの客っていつ行ってもジジババばっかりだから3列SUVなんて売れるわけがない。逆にマツダにはジジババは寄り付かない(ウチのお袋も偏見を持ってる)。予想外に届くかも・・・アルファードが高すぎる!!って層に。

  4900mmのSUVがそう簡単に売れるか!?という意見もありますが、アルファード/ヴェルファイアが数年前には月に20000台とか売れてましたから、全長が売れない問題にはならないでしょう。あとはこの5年で『新・マツダ』が訴えてきた、妥協しないグローバルサイズがもたらす、ラグジュアリーなドライビングスペースが、ステータスシンボルとして成功を収めた旧世代アルファードに群がった『見栄っ張り』な人々の感性に響くかどうかです。一部の人々から評判が悪いアルファードですけども、『居住性の追求』という意味では非常に合理的なモデルです。アルファードが1泊3万円のホテルなら、プリウスやVWゴルフなどは1泊5000円程度だと思います。

  『新・マツダ』の各モデルが特に力を入れて追求しているものが、まさに1泊の単価を高くするための工夫です。貧乏くさいクルマは、マツダのラインナップにはありません!!デミオ、CX3、アクセラ、CX5、アテンザ、ロードスターの各車共に、クラスの平均よりは高い水準(単価)をマークしていると思います。デミオだったらクラス平均が2980円のところを4500円くらいはある。アクセラだったらクラスは5000円平均のところ6500円くらい。レンタカーの12時間の単価みたいですね。アテンザなら2万円くらい!?CX8なら3万円くらいは達成できるんじゃないの!?『新・マツダ』はともかく他の日本やドイツのブランドと比べてもインテリアをスペースで勘案するセンスは優れていると思います。

さてライバルブランドを含め、5メーカーを評価(5段階)すると、
@ホンダ・・・居住性3、エンス度4、オリジナリティ4。
Aスバル・・・居住性2、エンス度3、オリジナリティ2。
Bボルボ・・・居住性4、エンス度3、オリジナリティ3。
CPSA・・・居住性3、エンス度2、オリジナリティ3。
Dマツダ・・・居住性5、エンス度2、オリジナリティ2。
まあ10月の東京MSでは、マツダがエンスーとオリジナリティをもっともっと伸ばすような新企画を公開してくれるでしょうから、楽しみに今後の展開を待ちたいと思います。




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2017年07月25日

マツダとは・・・フロッシュでありグンゼでもある。

  昨年から幕張メッセで開催されている「オート・モービル・カウンシル」ですが、今年も無事に第二回が開催されるみたいです。第一回となる昨年の主役は完全にマツダでした!! そもそも歴史あるメーカーのクルマ文化を表現するイベントで、どれだけたくさん車を売って儲けたか?ではなくて、どれだけストイックに独自の哲学を貫いたか?を基準にすれば、マツダは世界でもポルシェと並ぶ存在で、半世紀もスポーツカーを絶えることなく継続させてきました。

  ポルシェ不在の会場なら、当然に中央奥の『玉座』のポジションがふさわしい!!と開催者も考えていたのでしょう。そんな晴れ舞台にどこよりも立派なブースを用意し、その傍にはイタリア伝統のスポーツカーチューナーのアバルトを従えていました(124スパイダーお披露目でした!!)。マツダは展示台数も最も多く、コスモスポーツからRX-VISIONまでずらり。

  他のメーカーはトヨタ、日産、ホンダ、メルセデス、ボルボ、スバル、フェラーリ、フィアットなどが参加していましたけど、メーカーブースよりも、クラシックモデルの即売会が個人的には面白かったかも。ロータス・エランやフィアット・ディーノがサラリーマンでも手が出せそうな価格で売られていました。

  マツダはやっぱりもっともっと『自意識』を高く持って商売すべきだよ!!ディーラーの建て替えが、たまに揶揄されて、K沢さんをはじめ『マツダは高いよー』とくりかえし主張している評論家なんて無視してればいい!!奴らは単にあれこれバズりたいだけの『意識高い系』と呼ばれるお節介な集団。K沢さんに限らず、ちょっとずつではありますが、神経質な輩がとにかくウェブで騒げばいい!!と思っている世の中へと急速に変貌していますよねー(現職国会議員がサッカーファンに喧嘩売るってさ・・・)。『歩きスマホ』までやってしまう非常に勤勉な人々が、話題のパワースポットとかに我先に殺到したり、とにかくビジュアル重視で話題性オンリーな新感覚業態の店舗に列を作るのが当たり前の景色になって来ているー。マツダにとっても同じことが言えますが、騒がれたもの勝ち!!

  インスタグラム的にイケてるクルマランキング!!みたいなものがあったら、500万円以下部門はマツダの独壇場じゃないの!?CX3とRFの二枚看板は強力!!ライバルはMINI、FIAT500、VWザ・ビートル、シトロエンC3、プジョー3008、メルセデスGLAくらい!?・・・少なくともトヨタの『ビューティフル・モンスター』には負けないって!!デザインは悪くないけど、あのコピー考えたヤツが全てを台無しにしている!!それともあれは『あえて』の作戦なのかも!?とにかく「僕の愛車はビューティフル・モンスターさ!!」なんてインスタできる人は、お笑いやノリが良くわかっていますねー!!

  マツダは「デザイン」でもっと大きな価値を発揮できると考えているようですが、もうそれもマンネリでして、それなりの価格のクルマのデザインが優れているなんて、もう当たり前のことです(デザインなんていくらでも買える)。レクサスLSもカムリHVもそうですが、トヨタだってセダンをかっこよく作るのが『デフォルト』になってきています。このままいったら・・・3ナンバー化するカローラセダン(アクシオ)の次期モデルはどんな刺激的なデザインになるのか!?(年内発表らしい)

  それでも新型セダンのデザインは、蓋を開けてみるとどれもこれもなんだか似たり寄ったりで、あまり個性がないなー(ダサいことはないけど、どれでもいいかも)。それだったら『ビューティフル・モンスター』という自然発火系のネーミング・テロでも起こして、なんとか市場に爪痕を残す姿勢が大事かも・・・でもプライドが高いマツダにはさすがにこれは真似できないですよねー。しかし困ったことにFMCから3~4年も放置されるとすぐに時代遅れになる。特に中途半端な車格のセダンは・・・。『かっこ悪い』とストレートに表現するとちょっと語弊があるので、『インスタ的ではないセダンランキング(日本市場市販車)』という名目で『精査』すると、あれれー!?ホンダ・グレイス、日産シルフィ、レクサスHS、SAI、キャデラックATS、BMW3シリーズ、メルセデスCLAといった『強豪』を押しのけてアクセラセダンがトップに立つのか!?

  これはいかんですなー。マツダももっとなりふり構わずに、バズられる存在にならなければ!!アクセラには明らかに話題性が足りなかった。いや先代モデルの影響力はかなり高かったので発売直後は盛り上がっていたけど、アテンザやCX5の販売に配慮してマツダが放置してましたねー。その果てに『高くて売れない』とかクソつまらないネタにされてしまっている現状は本当にダメですねー。もっともっと広告代理店に『真面目にやれ!!』と発破をかけるべき(あるいはマツダの判断ミス!?)。それこそ優秀なエージェントを使えば、ディーラー前に行列ができるなんてことも可能じゃないの!?まだまだ日本も1日平均で7000台も乗用車が売れている国ですから!!

  とにかくウェブ上のメディアに『自然に』映り込むことが大事です。K沢さんが「うんいいね」とか言ってる動画にいくら登場したってイメージダウンするだけ。毎回のように動画の最後には話題が尽きて「最近のマツダはちょっと値段が高い!!マツダもユーザーのことをもう少し考えて!!」とか締めくくられて、逆噴射のダメ押しをされちゃってます。マツダ全体がこの動画のせいで『つまんない』存在にさせられちゃっているのが残念無念。

  去年のオート・モービル・カウンシルのマツダブーズに展示されていましたけども、自転車とか、小物とかマツダのこだわりで作ってみよう!!みたいな企画はすでにマツダ内にあるようです。これ本気でやったらいいと思いますよ。マツダがクルマ作りでしばしば見せるような、こだわり、上質、ハイセンスな造形をもっともっと表現したいならば。CX5・Lパケのレザーがとっても上質なのだから、そういう製品がほしいユーザー層に、本革でバッグやシューズ、サンダルも作ってみては・・・。別に目新しいことではないです。ポルシェやBMWはとっくにやってるし。

  できれば車内に常備するアイテムを全部マツダの『PB』で出して欲しい!!それをディーラーで頒布したり、アマゾンや楽天で売ってみては!? ティッシュ、眠気覚しミント、眠眠打破、ファブリーズ、スマホ用のケース/ホルダー/インカム・・・これだけじゃ焼け石に水だな。やっぱりクラッチバック、ショートパンツ、サングラスといったファッションアイテム・・・いやいやもっと過激に!!サンバイザー、グーグルグラス(すでに廃止されている!!)それくらいの破壊力あるアイテムで勝負しないと「インスタ的」ではないな。マツダのサンバイザーがかっこいい!!ってそれを買いにディーラーに人が押し寄せる!!

  つまり「マツダにはどういうブランドになって欲しいか!?」なんですよ。・・・やはり「クオリティ」ですよね。最近ではネットで服や靴を買う機会も増えました。実際に届いたものを開けると、その買い物が『大満足』か『大失敗』なのかがすぐに明らかになります。1度2度と失敗すると、いろいろ学習してきます。店舗で売られている時以上に、アパレルのブランド力が問われる時代じゃないですか!?なんか手軽なファッションアイテムをアマゾンで探す時は、『◯◯◯ メンズ』ってブランド名で検索します。おかげでクローゼットの中身が同じブランドばっかりになる!!パンツは必ず京都府のあのメーカーです!!

  マツダも自動車業界に置いては、『検索』されるブランドになりつつあると思います。あとで後悔したくないので、マツダかポルシェしか買わない!!まあそういう時代ですよ。モノが溢れていて、経済的にバイアスをかけてデフレを必死で抑えている、なかなか笑えない状況。欲しいものがないからお金ばかりが余る。大型スーパーには似たような商品がずらり。いちいち工場の所在地とか見るのめんどくせー。買い物のたびに悩んでいたら疲れちゃうし時間の無駄!!信頼できるブランドのものをさっと買ってくるのみ!!食器用洗剤からポテトチップスまで生活必需品には『ブランド』が必要だ!!



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↓マツダもこういうアイテムを作ることがブランド作りに役立つと思いますが・・・
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2017年07月14日

結構まじめにマツダ愛を訴えてみる・・・。

  『SUV比率45%』これは戦略なのでしょうか!?それとも追い詰められた結果の数字なのでしょうか!? なんだかマツダというメーカーの『輪郭』がややボンヤリしてきました。このままいくと5年後のラインナップはどうなっているのかなー。『CX5』『CX3』『CX8』『ロードスター』『ロードスターRF』の5車種はともかく、本来の基幹となるべき『アテンザ』『アクセラ』『デミオ』は生き残っていけるの!?

  2017年5月の登録車販売台数で久々にスバルがマツダを追い抜かした!!と報じられました、さらに続く6月はスバルに2000台もの差をつけられ、さらに後ろからスズキが迫っている状況です。あくまで軽自動車を含まない数字です!!スズキのわずかな白ナンバー車ラインナップにも抜かれるのか!!スズキも新型スイフトが大ブレーキで決して調子がいい訳ではないのにー。マツダもCX5の供給が滞っていて4月9609台なのに5月2279台で、何やら生産上のトラブルが発生したのでしょうけども、いちいちムカつく『ベストカー』には散々書き立てられてしまいました。

  ベストカー8/10号では、ご丁寧にもマツダとスバルのラインナップを逐一比較してハンドリングだのエンジンだのを論評していますが、水平対向とディーゼルでは異種格闘技みたいなものだから、担当ライターの性癖がわかるくらいの意味しかない!?

  マツダも2012年から一気にディーゼルへと舵を切っていますが、これはクルーザーっぽいCX5にはよく合っていますけど、本来シャープな走りを身上とするアテンザ、アクセラ、デミオにとっては、ディーゼル投入は『プラスマイナスゼロ』くらいだったと思います。マツダの開発者にはハッキリと新たな価値が見えていたのかもしれないですが、残念なことにそれがマツダファンには十分に届かなかった!?ちょうど今のスイフトがゴチャゴチャしていて、宙ぶらりんになっている状況に近いかも。

  どちらにせよ、K沢さんがいうように、もはやディーゼル抜きにはマツダの日本市場は立たないでしょうから、マツダの戦略に特に欠陥があるとは思わないです。かつてのボスであったフォードが尻尾を巻いて逃げ出すくらいに日本市場が『無理ゲー』なんだと思います。マツダはグローバル150万台が見えていますけども、日本市場はせいぜい15万台。2017年度にも10%以下に転落する見込みです。

  もうアメリカや中国でCX5のような主力車をどんどん売って稼いで、日本や欧州では『MINIみたいな車』を売ればいいんじゃないですか!?日本で絶好調の輸入車ブランドといえば、MINIとジープですけども、どちらのラインナップも『素』な感じが日本のユーザーに結構ウケてると思うんです。エンジンがあってボデーがあって、シンプルな駆動系があって、それらが全てイメージ通りにシンプルなクルマを構成しているのが、なんとも素朴でいい!!

  (実際は違うけど)メカニズムは30年前とあまり変わっていません!!みたいなクルマを、そこそこにセンス良く作れば売れるんじゃないの。マツダらしい軽快なハンドリングと強烈なブレーキングさえ備わっていれば、そこそこに運転は楽しいはずですし!!そして新発売の『CX3の2Lガソリンモデル』はこのイメージにちょっと近いかな!?と思ってます。

  マツダにはファンがたくさんいて、それぞれにイメージしているマツダの未来があると思います。例えばマツダは『DTM系』に仲間入りすべきだ!!とか。DTM系とはドイツツーリングカー選手権を戦うBMW、メルセデス、アウディのことです。ドイツ車らしい実用的なデザインを持つ高性能なGTカーを作り、その完成度を名門ブランドと競ったらマツダはどこまでできるのだろう!?ファンならみんなそう思ってますよ(多分)!!確かにマツダの理想形が見える気がする!!これは魅力的ですねー!!専用設計スポーツカーでもアテンザベースでもいいですけど、「ユーノス・コスモ」や「RX7」「RX8」みたいな憧れのクルマがあるといいですねー。

  マツダはFF車なんだから、『WTCC系』の仲間になるべきだ!!という意見も。ホンダとボルボの戦闘力が際立っているFF車のツーリングカーレース(WTCC)には、ルノー、VW、プジョー、フォードなど、アクセラクラスのFF車を作るメーカーが大挙して参加しています。マツダもアクセラベースでツーリングカーを作って、スポーティな魅力を発信することで、ブランドの中核に位置するモデルを中心に盛り上げていけるんじゃないか!?マツダ版のシビックtypeRやゴルフGTIを作ろう!!

  まあどちらもMSアテンザとMSアクセラで一度は通ってきた道ですから、その気になればすぐに作れるはずです。あとはデミオクラスのための『WRC系』というグループもありますね。マツダにはやっぱりスポーツモデルが似合う!!しかしこれらの20世紀的なマーケット手法がこれからも通用するか!?と言われたら微妙ですよね。800万円の新型MSアテンザ、400万円の新型MSアクセラ、300万円のMSデミオ。うーんなんか違うのかも・・・。

  例えば150~250万円くらいで、『ファミリア』『カペラ』の車名を復活させて、いたってシンプルなボデーとエンジンで構成すればいいんじゃないですか!?最近のマツダはちょっとクルマが複雑すぎるんですよねー。ディーゼルだけでも相当に『懐疑的』なのに、これにマイルドHVやら、レンジエクステンダーEVやら追加されてもユーザーはもう付いてこれないかも!!そもそもマツダのユーザーはそんなカラクリを求めてマツダを選んでないからさ・・・。ドアを閉じた瞬間に感じた不思議なまでのクルマとの調和。エンジンをかける前に「このクルマを買おう!!」と決断させられた。あのGHアテンザのイナヅマのような『衝撃』に撃ち抜かれてマツダファンになっているんですよ!!




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2017年03月23日

マツダの危うさ。SUV以外のラインナップはどうなる!?

  北米市場で最大手のGMグループがシボレーブランドから発売している「マリブ」。ボデーサイズは4922×1854×1465mmで車重は1586kg。フロントマスク以外はどことなくGJアテンザセダンに似ていてスタイリッシュ。しかも1.8Lハイブリッドや、1.5L&2Lターボなどパワーユニットも充実しているんですけども、ホンダ・アコードやトヨタ・カムリには遠く及ばないです。車両価格もアコードやカムリとほぼ同じなのに・・・。

  アメリカではGJアテンザサイズのセダンは、まだまだお金の無い若年層向けのクルマという先入観が根強いようで、アメリカを代表するシボレーブランドにおいてマリブは極めてスタンダードなクルマ。日本のトヨタブランドでいうところのカローラアクシオみたいな位置づけです。シボレーと言えば!!シルバラード(ピックアップ)、インパラ(大型セダン)、コルベット、カマーロ。これ以外のモデルは韓国、ドイツ、オーストラリアの子会社が作った偽GM車。

  カムリ、アコードの売れ行きが抜群で、旧型アテンザと同じシャシーを使っているフォード・フュージョンも大人気。さらに日産アルティマ(日本名ティアナ)やヒュンダイ・ソナタも販売台数が増加傾向!!そしてスバル・レガシィB4がバカ売れ!!ここにワールドデザインCOTYの看板を提げて北米に乗り込むGJアテンザとマツダ陣営にとっては鼻息が荒くなる2012年だったはず何ですが・・・。

  大統領選挙で北米が盛り上がる中で、もともと単一民族国家でもないアメリカに「ナショナリズム」が高揚してから、ホンダの売れ筋はアコードからCR-Vに代わり、トヨタはカムリからRAV4へ・・・。欧州と日本のメーカーによって半世紀の歴史を築いてきた3BOXセダンから、アメリカ市場で生まれたSUVへ完全に流れが変わってしまったようです。「アメリカ的なクルマを買え!!」

  結果的にマツダもSUVでアメリカから大きな利益を得ているようですけども、マツダに於けるアテンザの立場は・・・。マツダの経営陣が完全に頭がイカレていて、「またセダンで世界を驚かせる!」なんて真剣に考えているならば、まだまだ期待もできるのですが、どうも最近のマツダは守りに入っているよなー。北米・中国・欧州で販売が伸びているジャンルに自信満々に乗り込んでいってシェアを奪う!!という意味ではかなりアグレッシブなのですが、日本市場では完全に逃げ腰・・・。

  アメリカ向けにCX9、中国向けにCX4、欧州向けにCX3そして日本向けにCX6・・・マツダのSUV戦略。どのメーカーとカチ合ってもとりあえず負けない!!負けそうにない!!日本市場ではオールマイティなCX5を補強する決定的なモデルが不足していてSUV市場でのシェアはそれほど高まってないですが、海外市場ではSUVの力でマツダシェアを2桁も押し上げています。

  アテンザで目論んでいたアメリカのセダン市場はシャットダウンを始めていて、アクセラもアメリカで当初は伸びましたが、カローラ、シビック、セントラそしてアクセラも含めて、Cセグ車は昨年同月比で2桁減となっています。さらに渾身のプレミアムコンパクトとして発売したデミオも、国内生産を国内市場で売りさばかないとなかなか利益が出ないですし、グローバル全体でもせいぜい10万台規模でしかなく、コストを低減するメリットが発揮できるとされる40万台にはまだまだ及びません。

  せいぜい200万円が限界のデミオ、300万円が限界のアクセラ、400万円が限界のアテンザ。SUV以外のマツダのラインナップは、この先どんな発展の余地があるのでしょうか? 例えばデミオは、完全に軽自動車に打ち負かされたコンパクトカー市場の「出がらし」から、BMW・MINI的なプレミアムコンパクトへの脱皮を測ったものの、「付加価値のある」コンパクトカーとして成功したのは日産ノートe-POWERでした・・・。

  アクセラは・・・「地味」で「古い」かも。プリウスのように「激情アグレッシブ」なライバル車と比べると、まるで存在価値がわからないけど、フェードアウトして行く運命から逃れられない欧州ハッチバックへのオマージュ。そのストイックな完成形としての価値は認めますけど、アウディA3と同じような「未来」が見えない哀愁をまとっています・・・。

  アテンザの前途も厳しいものがありそうです。グローバルなハイクオリティカーが日本では600万円前後で売られていますが、ポルシェ・マカンやメルセデスCクラス、あるいはEクラス、5er、クラウン、フーガといった定番の高級車と肩を並べるには、これまでのアテンザのイメージをどこかのタイミングで放り投げる覚悟が必要だと思います。

  アメリカ人が書いたホンダに関する研究本によると、ホンダの企業文化とは絶対に他社の真似はしない、常に新しいものを創造するというもので、1970年代に四輪車においても世界的な名声を得て以来、新製品によってライバルを大きく引き離す時期と、ライバルが同様のモデルを投入して追いつかれ停滞する時期とを繰り返してきた・・・とありました。即座に頭に浮かんだのが、プレリュードを叩きのめしたS13シルビアと、ストリームをパクったトヨタのウィッシュが頭に浮かびましたが、マツダもユーノス・プレッソやプレマシーを投入してました。

  さらには4輪独立サスをシビックを模倣したファミリアや、4輪ダブルウィッシュボーンというアイディアをアコードから拝借したアテンザ・・・。まあ考えるまでもなくマツダの「立場」ははっきりしています。プアマンズ・ポルシェを作ったメーカーですから・・・。そんなマツダのアイディアをパクる奇特な存在がドイツブランド!?ロードスターだったり、最近ではRX-VISIONに似ているコンセプトカーが・・・ジュネーブに。


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2017年03月01日

マツダの使命は・・・欧州ブランドにアイディアを提供すること!?

  「ロードスターRF」のエクステリアが発する何とも瑞々しい雰囲気の正体は何なのでしょうか!?ハードトップがちょっと窮屈そうにかぶさる寸詰まりなスタイルこれは・・・1989年の香り!? 「日産180SX」「ホンダ・インテグラ(ED6)」「日産フェアレディZ(32)」「トヨタ・セリカGT-Four」「ホンダCR-X・Sir」「NAロードスター」「トヨタMR2(SW20)」「ユーノス100」・・・たった1年でユーザーがモロ被りのガチンコ競合が8台も!!もちろん1989年ですから、「R32スカイラインGT-R」「セルシオ」「レガシィ・ツーリングワゴン」といった金字塔的な傑作モデルもこの年に発売されています。

  フェアレディZ以外のモデルはいずれも、車重1000~1100kg程度の軽量ボデーに130~180psのユニットのスポーツモデルですから、この2017年に奇跡的に程度の良い中古車両が残っていれば相当な価格が付くことでしょう。NAロードスター以外は、見るからにストイックな走りを連想するハードトップの小型クーペです。いやストイックに走ることしか「許されない」雰囲気すらあります。今どきのクルマでいえば「トヨタ86」「アウディTT」や「ポルシェ718ケイマン」。ルーフも開かないのに、のんびり走る「プロムナードカー」で収まっていいのか?いいわけない・・・。

  2012年に先駆けとして発売されたトヨタ86に続いて、2017年からは「1989年の再現」のように手軽でやたらとスポーティなマシンが買える時代がやってくる予感が日に日に高まっています。マツダがロードスターRFによりクーペ的な意味合いが強いタルガトップを採用したのも、そんな時代の風を感じていたからなのかなー? ホンダもシビックtypeRをいよいよカタログモデルとして復活させることが決まっているようですし、日産も日本市場向けにフェアレディZとは方向性が違う「走るクーペ」を投入してくるんだとか・・・。

  マツダはかつて「ユーノス」というブランドを企画して立ち上げたことがありました。1989年の当時はまだ小学生なので、その実体を探るには自動車図鑑で見て、ラインナップされているクルマの設計思想をあれこれ考えることしかできないんですけども、マツダの目指したビジョンは2017年の今でも伝わってくるんですよね・・・。そして今このブランドが日本にあったなら、クルマ文化はもっともっと豊かだったんじゃないかって思うんです。

  「欧州ブランドよりも熱く欧州市場にコミットしたブランド」・・・。呆れちゃうかもしれないですが、ユーノスは決して欧州ブランドの猿真似では無く、ロードスターを先頭に、欧州的なクルマの「あり方」を日本メーカーの分際で大胆にも示してしまおう!!というなかなかブットんだアイディアが根本にはあります。こればっかりは他の日本メーカーが挑んでも絶対に成功しなかったでしょう。しかしマツダはロードスターのたった一撃で完全に欧州市場をひっくり返してしまいました(信じられない)!!誰でも知っていることですが、BMW、メルセデス、ポルシェ、ルノー、オペルなどは挙ってマツダの「提案」を素直に受け入れるという展開に・・・。

  たまたまロードスターが当たっただけ・・・なのかもしれないですけど、翌年に発売されたユーノス・コスモはスカイラインGT-Rの前に霞んでイマイチの結果でしたが、このクルマもまたスゴい世界観持っていましたから、決して一発屋というわけではないと思いますし、やはり欧州全体をプロデュースできるくらいの能力が当時のマツダにはあったんじゃ!?もしバブルが崩壊することなく、あるいはマツダが意地でユーノスを存続させていたら・・・!?あるいは同じ1989年に生まれたレクサスのように北米市場で生き残る覚悟で臨んでいたら!? このブランドは・・・ジャガーXJ、フェラーリカリフォルニア、アストンマーティンDB11みたいなスケールのクルマを生み出していたかも!?

  NAロードスターが、ユーノスコスモが、アンフィニRX7FD3Sが・・・ロータリーエンジン搭載という魅力を差し引いても、素晴らしいスタイルの王道スポーツカーを平然と連発するMAZDA・・・。のちにフォードが欧州向けプレミアムブランドとして、アストンマーティン、ジャガー、ランドローバー、ボルボと並んでMAZDAを配置したのも頷けるような存在感が1990~2000年代には確実にあったと思います。2013年にはフォード組の同級生のアストン(ヴァンキッシュ)、ジャガー(Fタイプ)、マツダ(アテンザ)の3台が「世界デザインCOTY」の最終選考となり史上もっともハイレベルなデザイン対決と騒がれました!!

  ここから先はやや妄想も入りますけども、今の欧州の各ブランドは「何らか」の刺激を欲しているようなヌルさを感じます。欧州メーカーって失礼ですがやはりオリジナリティってものが無い・・・。日本勢、韓国勢、アメ車(TESLAとかさ)による「外部的刺激」が無いとどうもトヨタみたいにユルいクルマが出て来てしまう。そもそもBMWは最初から最新型まで100年間ことごとく他所ブランドを意識し過ぎてきた「屈折」した存在だし、メルセデスなんて・・・あのリー=アイアコッカの言葉を借りれば、世界ナンバー1の「ゲス」なブランド。アメリカ人はこのブランドが大嫌い!!とくにアイアコッカみたいなイタリア系だったりすると尚更みたいです。単なる感情論ではなくて、北米自動車産業の「至宝」を私利私欲でボロボロにした道義的責任は非常に重いし、そもそもこのメーカーは何も考えていない(実力が無い)・・・って。

  確かにSUV造りにせっせと励むようになったドイツブランドなんてさ・・・中国メーカーと何が違うの!?って気がします。いやむしろ中国メーカーの方がデザインのセンスなんか良いですし、VWみたいにその地域の実情を無視したような部品を使う「クズメーカー」は厳しい国内競争で淘汰されるだろうし、VWみたいに法令を無視してズルい装置を使ったりしたら世界一厳しい当局から鉄拳制裁が容赦なく飛ぶだろうし(VWだってメルケルが居なければ即刻国外追放!?)。日本もそろそろ三菱エンジンとアイシンATが使われた中国メーカー車を輸入してもいいんじゃないの!?中国が人件費が高騰してきても「世界の工場」として君臨している最大の理由は、なんといっても中国は日本並みにモノ造りが上手かった!!いう事実が世界に知られてきたからなので・・・。

  さてすっかり野暮な仕事が板に付いてきたドイツブランド(メルセデスの新作SUVに興奮する人なんているの!?)も、かつてのようにMAZDAからカウンター気味に「飛び蹴り」が一撃でも入れば、デザインからエンジニアリングからこれまでとはガラリと変わって、再び国際的な競争力を取り戻すんじゃねーの!?・・・そんな世界の自動車メーカーに「喝」を入れるというとても重要な役割をすっかり忘れて、アウディだかボルボだかがやっていたような、「現実主義」な3列シートのSUV(CX6は9月発売!?)を作ることに懸命になっているマツダ・・・これもなんだかなー。

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2016年07月13日

マツダ車の購入を検討されている方へ・・・現行モデルにひとこと

アテンザ・・・マツダを代表するフラッグシップモデル。三代目となりいよいよ日本でも全国区の知名度を得た。某雑誌が書き立てていたが、最新のメルセデス(Cクラス)やレクサス(IS、GS)を買うくらいなら、この「アテンザ」もしくはトヨタの「マジェスタ」の方がよっぽどサルーンとしての完成度が高いからオススメ!!みたいな扱われ方をしている。

もともと「アテンザ」と「マジェスタ」の2台は某国政府が要人向け国内高級ブランドのベースモデルとして、世界中の名だたるブランドから選ばれた究極の2台であって、名だたる有名ブランドの有名モデル、あのメルセデス、アウディ、BMWさえも押し退けて採用されています。第三国によるガチの判定に勝利したサルーンのシリーズというだけで、なんだかとっても誇らしい気分です。21世紀になってもっとも世界にその名を轟かせた日本車は、GT-RでもレクサスLFAでもなくてマツダアテンザだ!!!(20世紀だったらセルシオやプリメーラ、NSX、RX7だと思いますが・・・)

また3代目になってアテンザは新たな快挙を達成しました。レクサスやドイツプレミアムブランドの有名なセダンでも決して近づくことすら出来なかったWCOTYのデザイン賞においてファイナル3にまでノミネートされました。初代も2代目もまだまだ現役バリバリの尖ったスタイリングですが、3代目は堂々と世界の舞台において、最も退屈なボデータイプとされるセダン(サルーン)への先入観をあっさりと覆して、新しいサルーンデザインを突き進む歴史的1台という意味でもユーザーがあえて指名する価値のあるクルマだと思います。


CX5・・・マツダがブームに乗って作ってみたら大ヒットしてしまったという、まだまだ新鋭ながらもすでに存在感抜群な中型SUVです。ホンダCR-V、トヨタRAV4、日産ローグ(エクストレイル)がそれぞれに毎月30000台売れるほど過熱気味の北米SUV市場の中でもすでに頭角を表していて、日本勢では15000台を売るフォレスターに次ぐ10000台あまりを販売しています。アクセラやアテンザよりも売れていて、今では完全に北米マツダを象徴する1台となっています。特段にアメリカンなテイストこそあまり感じられませんが、ガレージ付き住宅に収まっているファッショナブルなファミリーカーとして日本でも人気ですし、北米で展開する日本勢5台のSUVの中では、特に最も操縦安定性に優れる!という評価を得ています。今後はどういう展開をするでしょうか?


アクセラ・・・マツダの全グローバル生産の1/3を占める主力モデル。マツダがフォード傘下を離れたことで、かつての兄弟車フォーカスがいる北米に対しても容赦ない攻勢をかけています。中型SUVのマーケットと同じでやはり3万台のシビックやカローラに対してアクセラは1万台程度の販売です。ただし北米でかなりメジャーな存在になったスバル(VWよりも売れてる!)のインプレッサを販売台数においては軽く追い越していきました!!!

ただしマツダにとってこの3代目アクセラは新しいマツダのブランドコンセプトを具体的に表現することを狙った、もっとセンセーショナルな活躍を期待したモデルだったのかな〜?という気がします。先代BMW・X1のようなロングノーズを配したスタイリッシュなデザインは、スカイアクティブエンジンのやたらと長い排気ダクトを収めるためのようですが、この長いノーズで激戦のCセグ市場を突き抜ける!という想いがやや空回った感があります。マツダはひたすらにデザインで突っ走りましたが、日本ではターゲットとしているメルセデスAやアウディA3のハッチバックは、北米では展開されてないですから、ちょっと浮いてます。日本では「欧州を意識したモデル」なんでしょうけど、北米では「日本からやってきたヘンチクリンなオシャレハッチ」になってます。北米のハッチに高級イメージは無い!!!

日本市場においてもややクルマの立ち位置がやや中途半端な感じがします(欧州でも同じ?だからあまり伸びてない?)。アテンザでは大き過ぎるというユーザーがなかなかアクセラへは回らずにちょっと目先を変えてCX5へ。デミオではちょっと小粒過ぎだと感じるユーザーもまたアクセラではなくCX3を選ぶようです。確かに価格を気にして選ぶならばアクセラの廉価グレードにも魅力はあるのですが、どうもデミオやアテンザのユーザーが求めるモノを持っていないようですね・・・広くない!軽くない!。そのかわりといっては何ですが、メルセデスAクラスやアウディA3辺りを漠然と欲しがったユーザーが、「アクセラでも十分だな・・・」と寄り道するケースはあるようですが・・・。さてここは開き直ってワゴンを作ってほしいなー!!!なんだか幸せなクルマになりそうな気がします。


CX3・・・BセグベースのSUVながら、価格帯は輸入車にも匹敵するようになったプリウスとほぼ同じ!それにも関わらずよく売れています。プリウスといえばいまでは完全にちょっと「贅沢なモデル」の代表格ですから、このCX3も「贅沢なミニSUV」として、つまり100万円台の安っぽいグレード無し!を謳ったクオリティ優先のグレード設定がむしろウケているようです(くどいですがプリウスと同じ戦略ですね)。MT車を愉しんでみたい!だけど底辺の安っぽいモデルは絶対に嫌だ!けれども300万円も払いたくない!といったなんともわがままな要望を叶えてくれるモデルです。マツダらしいというか国産車としては特異な立ち位置のクルマですね・・・。


デミオ・・・日本で4代に渡って作られてきた欧州式コンパクトハッチ。その歩みは本家の欧州各メーカーよりも力強く、先代モデルはWCOTYまで獲ってしまった!!!もう2世代くらい良質なクルマを作り続ければ、いよいよコンパクトハッチのレジェンドシリーズとして日本の頑迷なオッサンライター達にもその存在価値が十分に認識されるはず(その前に彼らが存命かはわからんけど)。マツダといえば80年代から一貫してコンパクトハッチの作りの匠で、シビックやカローラさえも蹴散らした伝統のファミリア(アクセラの前身)の系譜を持つわけで、オペルもVWもスズキもプジョーなんかには簡単には負けないです。

ここらでマツダの伝統を世間に知らしめるためにも、デミオの特別仕様車「ファミリア・リミテッド」でも出してみたらどうですか?もちろん外装色はツートンです!とはいえ現行のデミオはどうも女性を意識し過ぎでは? ちょっと前の世代の日産マーチも女性ウケを良くしたデザインがありましたが、東南アジアで大々的に売り出すには不都合だからといって、現行の無難なデザインになりました。それに対してデミオは先代から女性目線ですね〜・・・。1.5L自然吸気にMTのモデルでも買って愉しみたいオッサンはぜひロードスター買って!!!ってことなんでしょうか。

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