2018年09月28日

BMWが大惨事・・・MAZDAにとっても対岸の火事ではない!!

BMW窒息寸前

  カーメディアでは、しばしば「マツダはBMWになりたがっている!!」とか書かれちゃっていますが、そのBMWがいよいよ日本市場で末期的な状況に追い込まれつつあります。8月度統計は3,296台で前年同月比87%。二桁のダウンを記録しています。まあ8月は日本で災害とか色々あってクルマを買っている場合ではなかったからかなー・・・と思いきや、普通車販売が2.1%、軽自動車が7.7%、輸入車が2.2%それぞれ前年同月比で増えていて、輸入ブランドではBMWがほぼ一人負け状態。お隣の国でちょっとしたBMWの騒ぎはありましたけども今ではすっかり沈静化しつつあります。報道は8月の終わり頃だったので影響はあまりなかったはず。期待の新型車X2はまだ納車が始まってないのかなー。


最近のレビューは根っこが腐っている

  カーメディアから常に忖度を受け、長年マツダとは全然違う待遇だった名門BMWが何で一人負けしちゃうのだろうか!?昨日くらいに届いたクルマ雑誌にもBMWを一生懸命によいしょするレビューがたくさん載ってましたよ。「X2はBMWとしてはちょっと物足りないけども、日本のSUVよりはずっとよくできている!!」だってさ。C-HR(日本市場トップ)、CX-5(グローバルトップ)、アウトランダー(英国でPHEVトップ)、フォレスター(最新鋭)といった日本勢よりも、とりあえずずっといいクルマですよー!!って太鼓判を押してくれてます。でもBMWのFR車と比べたらまだまだ低次元な出来なんだそーですよ。BMWのFRって相当にすごいんだろーけど、何で売れないのー!?


日本車だけでなくドイツ車にもダメージが・・・

  すげー余計な御世話かもしれないのですけども、オッサンライターが「暑苦しいほどに」というか「中二か!?」って感じでBMWは異次元にすごいんです!!ってひたすら抽象的に語るというか、面白おかしく放言してますけども、テキトーな感じがそのまま「仕事」だと思っているんでしょうね。そんな業界の危険な構図が、どんどん日本のユーザーをBMWから遠ざけているような気がするのですよ・・・。本当に心からそー思っているのならばいいのだけども、単純に「日本車<ドイツ車」って文脈で気分よく語りたいがために、「ドイツ車(VWゴルフ)のボデーは日本車Cセグの5倍もコストがかかっている」とか、平気で書いちゃうんですよ。読者はNCAPの結果も静粛性も・・・プリウス、インプレッサ、アテンザ、シビックの方が上だってわかってるから、5倍もコストかけてそんなつまらないクルマ作るのが信じられないわけですよ。どっかインチキくさいオッサンのたわごとで盛り上げられているドイツ車が魅力を失うのは自然な流れだ・・・。


怒らないでね!!自動車ライターはアイドルと同じなんだよ・・・

  そろそろ本気で考えた方がいいと思うけども、自動車ライターにとって一番重要な要素は・・・ルックスだと思う。五味康隆とか小沢コージくらいのイケメンが気軽にクルマについて語っていれば、不思議とそこに映し出されたクルマと視聴者のライフスタイルが交差してシンクロしてリアリティを伴った情報として視聴者のマインドに入ってくると思う。最近でも五味康隆が爽やかな笑顔でレクサスLSを「いいですねビッグサルーン!!」とか言いながらレビューしてる動画見てたら、1000万円するクルマですけども、なんだかちょっとだけ所有するイメージ湧きましたもん。これを清水和夫や石井昌道がちょっと斜に構えてコメントしてるレビューだとさ、より現実的な価格のクラウンでも全然買うイメージが湧かない。(これは悪口ではない!!プロライターへの評価だ!!)

↓五味康隆 伝説のレビュー 騙されて買ったらとってもいいクルマだった!!


ユーチューブでレビューするならイケメン限定!!

  アテンザのレビューに当てはめれば想像できるんじゃないでしょうか。本当に失礼な話ですけども、レビュアーによって現行アテンザも相当に印象は変わると思う。五味(買いたい)、小沢コージ(なんかいいかも!!)、国沢光宏(やっぱオッサン臭いかなー)、河口まなぶ(???)、清水和夫(なんか不毛に批判されてる感じ)、清水草一(ちょっと解釈がバカっぽい)、西川淳(内心はバカにしてんだろーな)、渡辺敏史(ちょっと幻滅する・・・)、岡崎五郎(ファミリーカーに見えてきた)、島下泰久(良さがあまり伝わってこない)、鈴木直也(強烈にダセー絶対買わない)・・・とりあえず欲しくなるのは2人だけ!?いや厳密に言えば1人だけかも。とにかく人材不足です。そしてメディア注目度が高いBMWは露出が多いので、確実に他のメーカーより損します。売れるレビュアーを育成していかないと、カーメディアもユーチューブ全盛時代ですから誌面時代のレビュアーでは能力が全く足りない。



ブサイクなオッサンは、良いものを良いと言わない・・・

  BMWはもうメディア向けに広報車とか一切出さず、もしくは貸し出しをする際に注文をつけたらいいと思う。レビュアーのルックスを保証しろ!!と。もしくは秘密主義で、ディーラーに来て乗ってもらうようにした方がいいんじゃないかと思う。その方が多くのユーザーは好奇心がくすぐられる。せっかくいい感じで仕上がって来たFFモデルも、FR絶対主義のカーメディアの手にかかれば、全く良さを理解されずに好き放題書かれます。全体を指していうのは失礼だけど、昨今の日本のカーメディアはあまりに理解力が無さすぎる(頑固ジジイの集まりだから仕方ない)。マツダだってさ、NCAP、アメリカ、中国、欧州での高い評価が日本に全く伝わってこない状況ならば、今でも日本のメディアではずっとボロクソに言われ続けていたと思うよ。実際にマツダ車を主体的に評価できているレビューは極めて稀だ。『ドイツ車がIIHSで全く日本車に歯がたたない』という現実を全く認識できていないニューモデルマガジンXだから・・・「ドイツ車のボデーは日本車の5倍のコスト」とか恥ずかしげもなく書けるんだろうね。実際にそれくらいの帳簿上の差があったとしても、機能性で客観評価すれば結果は全く逆なのだから・・・一体VWはどんなまずい設計をしているんだ!?って話になる。単純に日本メーカーが下請けをいじめているってことかもしれないが・・・。


かっこよく見せなきゃBMWなんて絶対に売れない!!

  BMWなんてさ、もう徹底的に五味&小沢のイケメンコンビでクールにプッシュしていくのがいいんじゃない!?そのままメンズファッション誌に展開できちゃうようなビジュアル重視でプロモーションしていかないと、日本市場に隠れたブルーオーシャン層にBMWの良さは全く伝わらないと思う。どこの会社でも上品でルックスがいい男性社員は、その他の連中よりはいくらか出世する可能性が高いわけです。年収3000万円。トヨタ、武田薬品、NTT、日立製作所など一流企業のエクゼクティブになっていくヤツをいかに効率よく捕まえるかが大事だと思うんです。彼らがプリウスでいっか・・・と思う前に「BMWに乗りたい!!」と思わせるようなリアリティのある映像的な良いイメージをどんどん刷り込んでいかなければならない。スーツ、靴、コート、カバン、ベルト、ブルゾン・・・とりあえずほとんどの人がこれらを揃えるのに軽く100万円以上は使っていますし、3年くらいで全部買い換えているはず。ここに月6万円(ローン)くらいのBMWを入れることはそれほど難しくはないと思う。この役が務まるレビュアーは、やはり五味、小沢・・・他にはとりあえずいないと思う。


↓小沢さんの良さが出たレビューだ


ユーチューブは業界を変えつつある

  もう若い人は、ベストカーとかニューモデルマガジンXとか誰も買って読んだりしないけど、ユーチューブならまあ暇な時に見る。今までカーメディアに相手にされてこなかったマツダが、ユーチューブ時代になったとたんに300万円以上するモデルが売れたりと予想外の変化を迎えています。しかし年間販売は20万台ほど、この2年でやや縮小傾向にあるようです。2004年頃、そして2012年頃にマツダは国内販売の勢いがついた時期があったわけですが、あまり持続しないですねー。これを30万台にまで増やすには、デミオ派生モデル、SUVクーペ(CX-4)、スポーツカー&スポーツクーペの追加でそれぞれ月に3000台程度シェアを伸ばすしかないけども、周辺のブランド(BMW、スバル、ボルボ、アウディなど)はことごとく日本から締め出されることになりそう・・・。とりあえずユーチューブはマツダの味方。


BMWに乗れば美しくなる!!と思わせればいい・・・

  結局はお金を持っているカッコいい人々をターゲットに、洗練されたクルマってのはライザップよりもずっと優れた美容器具なんだ!!みたいなことが伝えられれば、マツダもBMWももっともっと売れるのではないかと思う。もうとっくに人生を諦めてしまった人々ではなく、まだまだ自分の可能性を感じ続けている人の、野心溢れる感性に素直にシンクロするようなビジネスモデルならば、完全に「縮小均衡」へ転じたとはいえGDP第3位の日本なら、まだまだいくらでも需要を掘り起こせる。かつてのニューヨーカーにとっての「ROLEX & BMW」のような不思議な力を、今の日本で再現することも不可能ではないと思う。とりあえずは、内面も外見もブサイクなオッサンライターを業界から締め出すことが第一歩かなー・・・とニューモデルマガジンXとベストカーを読みながら思った。




↓営業妨害も甚だしい・・・




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2018年08月29日

MAZDAファン と 非ファンの 大きな隔たり


MAZDAに対する認知能力・・・

非ファンにとってのMAZDAなんて、ロータリーの歴史と自己陶酔的なデザイン志向・・・まあそれだけなのかもしれない。国沢光宏とか清水和夫とか、長年カーメディアで仕事をしている連中だってほとんどがこのレベルじゃねーか!?って感じのレビューをあちこちで見かけてウンザリする。世界の自動車メーカーの中で、MAZDAがオンリーワンなのは、ロータリーとデザインだけなのか!?・・・そんなわけはない!!だけどわかってない奴ら(バカ)にそれを教えるのはとっても難儀だ。ドイツ車が好きとか言っている奴ら(バカとは限らないけど)に、とってMAZDAの魅力なんてどーでもいいことだ。知りたくもない情報だと思う。


カーメディアは癌だ

クルマの評価基準なんてたくさんあるから、そこそこ賢いクルマ好きがレポートをまとめれば、どんなメーカーのどんなモデルでもナンバー1に仕立てあげることができる。このブログで書いてることも、そんな類の1つだと思われているだろう。まあその通りなんだけどさ、俺は主観的にも客観的にもMAZDAのレベルは驚異的な水準にあると思う。IIHSやJNCAPの結果すら直視できないカーメディアが誘導する空疎な自動車論と一緒ににして欲しくない。ニューモデルマガジンXが全力でクラウンを叩いている。もはや全てのパラメータでトヨタの新型車が上回っているけども、ライターの『主観』だけを根拠に、トヨタの企業努力を徹底否定するレビューばかりが並んでいてドン引きだ・・・。


感覚で語るなら多いに結構だが・・・

クラウンよりも5シリーズの方が「ちょっとだけ乗り心地がいいように感じる」なんて、テキトーなことを書いていても全く意に介さない思考のバカライター・・・。そこまでして守るべきものが今のBMW5シリーズにあるのだろうか!?その感覚が正しいならばもっと売れてもいいんじゃねーの!? それ以上に不思議に思うのが、なんでこいつらは体感でしかない「乗り心地」とやらをドヤ顔で評価基準に押し込んでくるくせに、MAZDAや他のブランドの揺るがぬ価値が全然わからないのか!?ってことだ。例えば完全なる主観でしかないけども「ブランド対抗のドア閉めグランプリ」(ドアを閉めた時の良いクルマ感の演出力を競う)を開催すれば、トップ争いは、まさかのMAZDAなんだよな・・・ちょっと信じがたいがメルセデス、日産、レクサスといった前評判の良い強敵を見事に全部超えている。


MAZDAは強い

「アクセルフィール・グランプリ」「ミッションフィール・グランプリ」「ブレーキング・グランプリ」「ハンドリング・グランプリ」「静粛性・NVH・グランプリ」「高速安定性・グランプリ」etc・・・もしかしたらMAZDAが全部勝つのでは!?「アクセル」はオルガンでいい感じだし、「ミッション」は楽勝。「ブレーキング」は、ポルシェ、三菱、ホンダを交えた4つ巴だけども、デミオ&CX-3を無視すれば勝てそうな感じ。「ハンドリング」も総合自動車メーカーの中では最強レベルだし、「静粛性・NVH」は最近のマツダが大きく伸ばしてきたところ。「高速安定性」も楽勝。


カーメディアがMAZDAを正しく認識しないのには無理がある

これに加えて「IIHS」「USNCAP」「ユーロNCAP」「JNCAP」の全てで最強レベルのメーカーとして君臨。エンジンの特許件数もナンバー1。ガソリン/ディーゼル問わず、実用エンジンレベルでは世界の最先端を行っている。・・・もはや一強独裁と言ってもいいくらいで、これだけ完璧なメーカーだからマツダファン!!をやっているわけで、そんなブログに他ブランドのファンが土足で入ってくるのはマジで勘弁してほしいものだ。ポルシェ、ホンダ、三菱のファン以外にマツダを批判されたくはないですね・・・、レクサスとかBMWとかはっきり言ってクルマですらない(なぜあんな失敗作を簡単に作れるのか不思議過ぎる)。


MAZDAがいるとややこしい

確かにMAZDAは目の上のタンコブだ。日本やドイツのメーカーがダウンサイジングとやらで利益率をガンガン上げている中で、「ライトサイジング」とか言い出す奴が出てきたら、そりゃ面倒くせーって話だ。他のブランドからしてみたら、なんでお前はそんなにガチでクルマを作っちゃうの!?バカなの!?また過当競争で死にたいの!?・・・って話なんだと思う。どっかの大手メーカーは社長の号令で「いいクルマ作ってます!!」アピールに余念がないけども、スポーツカーはことごとく他社の設計だし、新型ラグジュアリーモデルにも新開発エンジンなど投入しない。アフリカなどで売れているクロカンと同じ大排気量エンジンを高級車に使いまわしている。


日独4メーカーだけがクルマの未来を担っている

ポルシェ、マツダ、ホンダ、三菱の4メーカーで、総合自動車メーカーにおけるあらゆる技術指標は、ほとんど上位を独占している。例えばビーエムダブリューは、三菱GDIのライセンスを使ってエンジンを作っていて、ホンダVテックを模倣してバルブトロニックなる装置を開発し、マツダのディーゼルEGRを真似したところ、韓国で次々とエンジンが燃えてしまった・・・。そんなエンジンを使ってる輸入車を日本で有り難がる必要ってあるのだろうか!?ポルシェ、フェラーリの高回転ターボなどはオリジナリティがあるけども、日本で多く売れているメルセデス、VW、BMW、アウディになんの価値があるというのだろうか!?その手の輸入車に乗っている連中に限って、日本車をバカにしたりしているから面倒だ。自分の乗っているクルマは日本車の設計を流用してるだけなんだよ!!って事実にすら気がつかない奴が偉そうに絡んできたら・・・「バカは黙ってろ!!」って言ってしまいたくもなる。もしくは「そだねー」って無視することにします・・・。







ラベル:カーメディア
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2018年08月12日

「BMWになりたいマツダでちゅ・・・」の 渡辺陽一郎 を断罪する

まじふざけんな!!

  ベストカーの渡辺陽一郎が「マツダはBMWになりたいだけ」とか書いてる。もしマツダがBMWになってしまったら、とりあえずもう買わない。FRになってZFのミッションとか使い出すマツダなんて想像もつかない。そもそもポリシーが無さすぎるBMWと、ポリシーの塊でしかないマツダを同列に見ている渡辺陽一郎とかいう還暦ライターがムカつく・・・。ただ単にBMWもマツダもホンダを強く意識して設計しているのは間違いないけど。ホンダがフロントDWBをやればマツダも真似するし、ホンダがフロントをストラットに格下げすれば、マツダも真似するっていうタームは確かに存在したし、BMWはホンダの陰に怯えながら(ホンダと提携して生きながらえていた)ローバーを買収した。


MAZDAサバイバルの歴史

  60年代に四輪車ビジネスを創業したマツダを、10年単位で見てみると「ロータリーで世界を驚かせた60年代」「ホンダCVCCに唯一追いすがった70年代」「FRポルシェを退場させた80年代」「バブルに踊り波乱万丈な90年代」「再起とともに最前線に生還した00年代」「最後のエンジン屋宣言の10年代」・・・とまあどの10年も濃厚な味わいがある。各年代に共通するのは「生き残るために世界最高峰の技術を求めた」ことであり、世界中のMAZDAファンってのは、その濃密な歴史と、ひたむきな姿勢にただただ共感して応援しているわけだが、渡辺陽一郎は何を「意図」したのかわからないけど、不用意にMAZDAファンの感情を踏みにじりやがった・・・。ちょっと抜粋させてもらうと「商品の作り方が硬直化していて『マツダはこうあるべきだ』という思いが強すぎる印象がありますね。BMWになりたくて生姜ないんだけど、なかなかなれない。」と書いている。


カーメディアジジイどもの共通見解なんだろうけど・・・

  こればっかりは、MAZDA熱狂ファンと渡辺陽一郎との温度差・認識の差としか言いようがないのかもしれないけども、今回のベストカーでの放言は完全にボーダーを超えたと思う。自動車ライターだけでなく個人趣味のブロガーであってもやはり超えてはいけない一線ってのがある。意図的であれ、過失であれ、やらかせば「炎上」して然るべきなのがネット社会であるし、発表したレビューの見解には責任を持つべきである。半世紀にわたってサバイバルしてきたMAZDAを名指しで「BMWになりたいけどなれない・・・」と嘲笑ってしまったらもうアウトだろ。BMWもその昔メルセデスに吸収合併される一歩手前に、火事場の馬鹿力でノイエクラッセという奇跡を起こしたけども、マツダの半世紀を見ていると何度もそのデジャブのような景色はあった。そういう意味ではBMW的なのかもしれないけどさ、明らかに渡辺陽一郎は違うニュアンスで書いている・・・失礼だが、なんでこんな人が自動車ライターやってんだよ!?


発言が軽すぎるんだよ・・・還暦ってそんなもんか!?

  「マツダはこうあるべき」ってストイックな姿勢が、なぜBMW化に繋がるのか!?その思考がちょっとわからん。2000年代に入ってからのBMWは、サウスカロライナ設計・製造モデルや、マグナ外注モデルなど、ブランド分裂が激しくて完全に「商社化」しているけども、やはりローバー買収(ホンダ技術吸収)によって、ノイエクラッセ時代を彷彿させるミラクルなBMWの時代は完全に終了してしまったのだと思う。今のマツダも同じように堕落して「スカイアクティブ」のような商標主義に走っているという指摘ならば、『BMW化』と言われても腑に落ちるけども、世界最高の内燃機関と世界最高のミッションにこだわり続けている(と感じる)マツダのクルマ作りを、そう安易に否定したいとは思わない。渡辺陽一郎も否定的な意味でのBMW追従というわけではなく、肯定的な意味、「憧れ」って意味でのBMW追従を示唆しているはずだ。マツダを「出来損ないのジャガー、アルファロメオ、キャデラック」みたいなブランドだと言いたいらしい。


感情論で済む話ではない・・・

  「BMWとマツダのどちらが無かったらより悲しいか!?」・・・渡辺陽一郎はBMWだと答えるのだろう。技術的な要素を軽視すれば、心情的にBMWの欠落の方が悲しいと感じるのかもしれない。しかし直近の20年のBMWが何か決定的な存在だったことがあっただろうか!?伝説のE39を超えるクルマを1台でも発売しただろうか!? もっとも20年前は栄光の中にいたBMWと、同じころどん底を経験していたマツダのそれぞれのその後の20年間を比較するのはナンセンスだとは思う。BMWをめぐる経営環境は目まぐるしく変わり、鬼才クリス=バングルを理解できない保守的なファンが離れたり、全面的なターボ化によって失われたドライバビリティなど、難しい時間だったのは確かだ。クリス=バングルのデザイン革命は、その影響下にあったローレンス=ヴァンデンアッカーによって同様の手順が踏まれ、アテンザはカペラの、アクセラはファミリアの呪縛を解き放ったりしたわけだけども、渡辺陽一郎が言及しているのは、前田育男時代「KO-DO」のマツダについてだと思われる。


MAZDAの評価は内外で大きく違うからややこしい

  マツダにとっての「E39」はやはり「NAロードスター」になるのかな。しかしこれはピュアスポーツカーだ。20年前のマツダのエースといえば「初代デミオ」だけども、その後の20年もアテンザ(全世代)、アクセラ(全世代)、プレマシー、デミオ(3、4代目)、CX-5(全世代)、ロードスターRFなど、グローバルで相当な競争力を持ったモデルを次々と発表してきた。日本のカーメディアの評価はそこまで高くないようだけども、欧州(COTYなど)でも中国(COTY)でも北米(10ベストカー)でも十分に評価を勝ち取ってきたし、豪州、カナダ、ロシアなど、東西南北問わずに高いポテンシャルを示した。2000年までのグローバル「常勝」といえばホンダだったけども、2000年以降はマツダが世界最高の「常勝」メーカーと言って差し支えないと思う。トップギアが「世界で唯一の駄作を作らないメーカー」と評する根拠はただのリップサービスではなくて、冷静な分析によるものだ。


マツダとBMWの比較はナンセンスだ

  伝統の英国メディアが世界最強と評したマツダを、渡辺陽一郎は「BMWになりたいマツダでちゅ!!」と書いたわけだ。その見識を疑うよ・・・ホントに。以前このブログで「マツダ VS BMWはマツダの全勝だ!!」みたいなことを書いたことがあるけども、それはマツダがBMWの5、6、7シリーズに匹敵するモデルを、ミレーニア廃止以降は置いていないからだ。マツダはアテンザの車格を上げて5シリーズと対峙させようと画策していて、プレミアムラインとなる「MAZDA6シグネーチャー」は2.5Lターボを配して価格は約35,000ドルで、もはや3シリーズを全く相手にしていない価格設定になった(3erを見下し始めた!?)。今後の予定としては6気筒エンジンを配していよいよ50000ドル前後の5シリーズの価格帯に突入するのだろう。しかしそれはまだまだ先のこと。マツダがラインナップを集中させているMINIから4シリーズまでの車格においては、BMWをほぼ寄せ付けない作り込みはできているけども、やはり5シリーズを上回らないと対BMW完全勝利とはいえない・・・。


ジジイフィルターがBMWをメチャクチャにした!!

  「BMWはすっかり世俗化した・・・」と嘆く声をよく聞くけども、今も昔も3シリーズは安っぽかったし、5シリーズには相応のインテンシティは感じられた。本質的には何も変わっていない。4シリーズ以下のモデルは、失礼だけどもマツダやホンダには歯が立たないし、5シリーズ以上のモデルではメルセデスの壁を全く超えられない。新しい8シリーズのベースモデル(直6ターボ!?)は、北米で10万ドルの価格がつけられるのか見ものだ。グローバルでの販売台数は増えていると強がる声もあるだろうけども、伸びているのは中国専売の「1シリーズセダン」だけだ。苦し紛れに日本市場にこのFFのCセグ車を持ち込むような愚挙がないといいな。ホンダの開発者に「昔のシビックの乗り味にそっくりだね」って言われるのがオチだ(2シリーズATが実際に言われていた)。重ね重ね失礼だが、今のBMWは完全に「負け犬」だ。渡辺陽一郎がどのように認識していようが「負け犬」だ。韓国で起こっている問題や、別件のリコール隠し疑惑や、ディーゼルゲート疑惑があろうがなかろうが「負け犬」だ。


ジジイにはBMWやマツダの現在地はわからないんじゃねーの!?

  マツダだって倒産の危機に追い込まれながらも、CX-5を世界的なSUVへと短期間で成長させてブレークスルーを起こした。BMWにももしかしたら同じことが起こせるかもしれない。ノイエクラッセが21世紀に再び再現されるのか!? 渡辺陽一郎はマツダを「硬直化しすぎている!!」と言ったが、それはこの20年のBMWへ送られるべき言葉だと思うし、そんなこと言われるまでもなく、BMWはすでに復活への歩みを始めている。5年後にはどんなBMWが存在しているのかだろうか!?世界的エンジニアリング・サプライヤーとして急成長を遂げている、マグナ=シュタイア(カナダ、オーストリア)と合体を果たすかもしれない。すでにゲトラグを傘下に持つこのメガサプライヤーは、日本のいくつもの有力サプライヤーに触手を伸ばしているらしい。ZFのトルコンが主体だったミッションにもマグナ=ゲトラグが食い込みつつある。ここ数年ですっかり悪名高き存在になったドイツの自動車産業集合体から抜け出して、BMWが独自のサプライヤー体系を築き上げることで大きく体制が改まり、製品が変わることを切に願う。FR化が規定路線というマツダの前途に大きく立ちはだかる壁になれば、マツダのクルマ作りも再び神がかったものになるんじゃないかと・・・。



マツダが全勝だ・・・





ラベル:渡辺陽一郎
posted by cardrivegogo at 21:30| Comment(3) | クソな話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月21日

MAZDA と 日本代表 はなぜ批判されるのか!?




ヤフコメなオッサンは駆除していい

  コロンビア戦後のヤフーコメントがバカみたい。なぜこいつらは自分が愚かだったと認められないのか!? 同じようにヤフコメではアンチにボコボコにされることが多くなっているMAZDA。いちいちコメントのレベルが低い。一例を挙げると、「マツダは顔が全部同じで嫌」なんだってさ。どうやらコイツの目にはマツダ車だけが「同じ顔」に見えるらしい。眼科行けよ。トヨタやホンダは開発セクション、デザインセクションが分かれているから、国内市場には色々あるように見えるけど、主力のグローバルラインは「同じ顔」だし、欧州ブランドもまた「同じ顔」を使っているのだけども、国内OEMなどの事情が全く理解できないようだ。


無名な人々の「好み」

  日本代表のある選手が途中出場して数分でアシスト決めたのに、「もういらねー」とか言ってるコメントが半数以上。居なかった勝ててないかもしれないのにさ。コメント欄や掲示板に必死で書き込むオッサンのバカさに呆れる・・・。その選手が嫌いなだけなんだろうけどさ。ハッキリ言って匿名でヤフコメにストーカーしているだけの無名なオッサンの、性的嗜好なんて誰も興味はない。せめて和歌山のドンファンくらいになってから「好き嫌い」でも言ったらいいんじゃねーの・・・。


発信力のないクズ

どう頑張ってもヤフコメ/2ちゃんに押し寄せる『愚衆』にしかなれないオッサンと、多くの読者/視聴者を集められる、インスタグラマー、ユーチューバー、ブロガーの間には絶対に超えられない壁がある。そんなに好き嫌いが言いたかったらブログでも書け。ヤフコメはオッサンのブログではない。クルマに対するコメントも、サッカーに関するコメントも、ちょっと見た限りでハッキリわかるほど、ヤフコメとツイッターでは全くニュアンスが逆になるんですよね。ヤフコメは50歳前後のオッサン、ツイッターは30歳前後が多いんだろうと思いますが・・・。


ネットの日本人はバカばかり・・・

失礼を承知で言っちゃいますが、MAZDAと日本代表に対するコメント/投稿を読んで見えてくるユーザー層は、ヤフコメは『無自覚なバカ』で、ツイッターは『過剰な良い人アピール』。正直言ってどっちもウザいけど。おっさんが多いヤフコメ連中は、無駄に自己紹介をする。「25年サッカー見てきた」「40年クルマ乗ってきた」などなど。そんなご立派なキャリアに全くふさわしくない見解が後ろからついてくる。25年サッカー見てたらさ、コロンビアの初戦のプレッシャーくらい予測できるだろうに。40年も自動車乗ってたら、欧州車はもはや日本車に勝てなくなってきていることもわかるだろうに・・・。ただ年数長いだけのど素人は黙ってろ。大事なのは年数ではなくて、物事を的確に見抜く能力と判断力だと思うけども・・・。


ネットを見てるだけでは進化しない・・・

日本代表がどのレベルにあるのか、あるいは今のMAZDAがどれくらいの実力なのか、注意深く観察していれば大体わかると思うんですけどね。日本代表が手も足も出ない可能性があるのは、ブラジルとベルギーくらいしかないって。「コロンビアには20回やって1回勝てるくらい」とか意味不明な見解を述べている輩もいますけど、サッカーくじとか絶対に買わない方がいいよ。MAZDAがBMWやメルセデスに負けているって本気で信じているオッサンとか、もう絶対にクルマについて意見すんな。せめて本とか読めよ。オススメは「ニホン車のレシピ」とかさ。


MAZDA推しにアンチが群がる

さて『ベストカー』がマツダのグローバル販売についてのごくごく「当たり前」の記事がヤフーに出てました。案の定ですが、アンチがどこからか寄り集まってきて、変わりばえのしない批判を加えています。とにかく批判の内容がバカ過ぎる、というかそもそも批判になっていない、たんにオッサンが自らの無知を晒しているだけ。あるいは定番の「無名人の好き嫌い表明」という失笑しかできないケースがほとんど。日本人っていつからこんなに愚かになったんだろうか。「マツダのレベルの数字じゃ意味ねーだろ!!」とか書いてある。どうやら彼の頭の中には、マツダよりも巨大な自動車会社がたくさん浮かんでいるのだろうけども、車種が少ないマツダがグローバルで100万台以上売っていて、過去最高を更新している。しかもCX5とアクセラの『40万台以上』がどれくらいすごいことなのかわかってない。これ軽くプリウスと同じくらいですし、この数字が出せずに消えていく欧州車/経営不振の欧州メーカーがほとんどなんだが・・・。


MAZDA批判の中身

「顔が同じ」(?)「ディーゼルのスス」(ガソリン乗ってろ)「リコール」(BMWみたいに10年後にリコールした方がいいのか!?)「価格が高すぎる」(売る側の自由だ)「CX3は狭すぎる」(リッチファミリーのセカンドカーなんだよ)「マツダって名前がダサい」(フォード、クライスラー、ベンツ、プジョー、シトロエン、ブガッティ、フェラーリ、ランボルギーニ、マクラーレンの由来がわかってない!?)「フロントノーズが長くて嫌」(ホンダ乗ってればいい)・・・これらのどれかのパターンでしか批判できないみたい。どれも・・・「だからなんなの!?」って程度でしかない。マツダの欠点なんていくらでもあると思うんですけどね。


なぜマツダの欠点がわからないのか!?

マツダにクリティカルな批判を加えることはそれほど難しいことではないです。量販乗用車に乗って「感動」するってのは、ちょっと違うかもしれないですが、従来のマツダ車が持っていた量販乗用車のレベルを超えてる!!と絶叫させるほどの「輝き」は世界最高の切れ味があったものですが、スカイアクティブ以降に関しては、「走り」とは違う部分でユーザーに訴えかけるだけのモデルになり下がっている。どうやらアンチの人ほど現行のマツダ車がカーメディアで言われているように「そこそこいいクルマ」だと勘違いしているようです。しかし実際は歴代のマツダ車の中では「走り」に関して、現行モデルはどれも相当に薄味ですし、それが今のマツダにとっての『最大の悩み』と言っていいかも。まあ環境性能に適応したエンジンを作るだけでも大変なんですけども。


マツダも日本代表も世界の頂点に立てる

マツダが世界一のデザインブランドになれるのだから、サッカー日本代表が、コロンビア代表に勝つことだって当然ある。そもそもW杯出場国32カ国の中で日本はGDPでトップです。単純比較で恐縮ですけども、日本サッカー協会のバックには出場国で最も強い「経済界」がついていて、当然に世界で最も優秀なスポンサーが付くわけですから、ある意味で強くて当たり前。GDPで出場32カ国をランキングするならば、@日本 Aドイツ Bイングランド(イギリス) Cフランス Dブラジル Eロシア Fオーストラリア G韓国 Hスペイン Iメキシコ の順です。


アンチなオッサンも世界の頂点を目指せばいいじゃん

「日本は凄い」って言ってるのはちょっと痛いかもしれないですけども、MAZDAや日本代表の実力を的確に見抜けないで、バカみたいなことをヤフコメで書き捨てているオッサンたちには、自分の行動の愚かさにそろそろ気づいてもらいたい。好きなことを書く自由があるのは、自分たちが運営しているブログや掲示板だけだ。それでも「公開状態」にしておいて殺害予告とかすると逮捕されますから、完全に自由ではないですけどね・・・。


↓GQのレビューもアンチのコメントもクソ過ぎる・・・




ラベル:マツダCX3
posted by cardrivegogo at 02:23| Comment(0) | クソな話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月24日

前回に引き続き、マツダとBMWの歩み。


前回までのあらすじ  

  1950年代に四輪の創業を再開したBMWが、1961年のノイエクラッセで、クラシカルな高級車ブランドから、フォードやホンダのような技術革新性で世界の自動車産業を刺激するブランドへの変化、1970年頃からドイツの名門メルセデスをターゲットにした高性能車開発に邁進。その勤勉さゆえに、1980年代〜2000年代前半にかけてBMW3シリーズ(E30,E36,E46)は欧州Dセグの頂点に君臨し続けました。その10数年にわたるBMWの支配的な地位こそが、今日のBMWのブランド力を決定づけた礎であり、今もその時の名声を引き継いだブランディングを行なっています。

E36、E46を狙う過当競争へ・・・

 欧州市場の覇権を狙って、英国ローバーは世界を席巻しつつあったホンダとの提携に成功し、90年代にはOEM車の導入に成功します。フェラーリのような4輪DWBを配したホンダ・アコードをベースとする「ローバー600」を1993年に発売し、おもむろにE36の市場に襲いかかります。このクルマは目論見通りに、英国ローバー史上最大のヒット作となりますが、BMWが自らローバー買収に動き、E46発売の1998年に生産中止になります(ホンダの勢いにビビった!?)。


ヒット作続々登場・・・

  当時はジャガー、ボルボ、欧州フォードは同一資本で提携していて、マツダのGEプラットフォームを使った兄弟車を各ブランドから発売。E46のデビューより一足早い1997年に発売し末期のE36に挑むも・・・ホンダのような革新性もなく微妙な結果に。さらにアルファロメオも1997年にBMWの『メタル仕様ストラット』に物理的にハンドリングで優位に立つために、先代(155)から大きくコンポーネンツを一新し、ホンダの手法をそのまま使ってフロントサスにDWBを配するハンドリングマシン化を断行。見事にライバルに先駆けてE36、E46の牙城に最も接近します。これがアルファロメオ最大のヒット車『156』です。


アテンザ登場

  なぜかFRの3シリーズにFFで挑むクルマが多い中で、3シリーズのコンポーネンツをパクってコピー車を作ったのがトヨタ。北米では初代ISとして発売されたアルテッツァです。スポーツセダンムーブメントが絶頂の1998年頃にマツダはバブル崩壊の余波を喰らい自主再建を諦め、フォードの傘下に入ります。そしていよいよ・・・ローバー、アルファロメオが見つけたE46攻略への道を辿って、2002年にマツダが復活を賭けて「最後の一台」だと金井誠太主査が心中覚悟で設計したGGアテンザが登場します。ちょっと遅れてプジョー407もフロントサスをDWBにして参入します。このころ日本では、E36/E46にそっくりの設計とか言われたトヨタ・アルテッツァが話題でしたが、世界で100以上の賞を総ナメにしたのがGGアテンザでした。


再びBMWの方針転換

  1990年以降、時代の寵児として持て囃されたBMWですが、2000年代に入り一気に「現実路線」を進みます。バブル崩壊してもなお、ITバブルの北米に軸足を移していたトヨタ、ホンダの成長は続き、この2社のクルマ作りが生き残りのために方針展開を目指した名門ドイツブランドに「悪い影響を与えた」と福野礼一郎さんは「世界自動車戦争論」で断言しています。アウトバーンで圧倒的な性能のクルマはアメリカで商品価値を持たない。トヨタのようにユーティリティと耐久性で十分売れると判断したメルセデスとBMWは、2000年以降トヨタ基準のシャシー、エンジンと見受けられる期待はずれのクルマを連発したとされます。


ドイツで売れないけど日本で売れる

  高性能で評判だったBMWのクルマ作りの質が急激に落ちると、目に見えてドイツ市場の売上が落ちます。2006年にはとうとうアウディに抜かれ、ドイツつ市場で4位に陥落します。ドイツを諦めたBMWは潤う東アジア市場に照準を定め、残クレ導入などで販売拡大を目指し、ドイツではボロクソに言われていた頃の2007年に日本市場ではBMW歴代最高の販売台数を記録します(今もこの記録は抜かれていない)。


BMWの経営上の判断は正しかった

  ノイエクラッセが通用する時代は完全に終わった。BMWが頂点に立ったことで巻き起こった過当競争に参入した各モデルは、その後まもなく起こったリーマンショックによって木っ端微塵に消えてなくなります。アルファロメオもプジョーもマツダも、赤字に転落するや完全に「高コスト」すぎるBMW対抗モデルをすぐに廃止します。2代目アテンザは予定より半年早く終焉を迎え2012年に現行のGJアテンザに変わります。アクセラと同じ水準に落としたシャシー・・・これが今のアテンザの偽らざる姿です。

BMWとマツダの2010年代・・・

  2007年以降のBMWと、2012年以降のマツダは、「いいクルマ」を作ろうとはしていますが、「高性能車」へのこだわりは相当に失われています。かつてB、C、Dセグメント及びエンジン開発において、旧フォード陣営の最大の貢献を果たしてきたマツダの技術力は高く、前々回の投稿でも述べましたが、マツダ車は『局地戦』においてBMWを圧倒しています。それではBMWは、マツダが競合してこない上級セグメントにおいて販売を伸ばしているか!?というと5シリーズ、7シリーズは相変わらずの苦戦。頼みの北米市場も販売低迷が目立ち、X1に続きX2が投下されました。中国市場の伸びによって、グローバルで200万台規模に成長していますが、伸びている中国市場の主力は、すでにFF化されている現地生産の1シリーズです(これはBMW車と言えるのだろうか!?)。


技術に注力できない・・・経営環境がシビアすぎる

  マツダと競合して勝てない小型セグメントの販売比率がなぜか伸びています。ブランド&広告戦略を駆使して、東アジア、東南アジアで販売を大きく伸ばしています。日本の2分の1程度の韓国市場では、年間に日本市場の3倍のBMW車が売れる。タイでも人口&GDPから考えても、日本より圧倒的に高いシェアを確保しています。日本メーカーがあまり力を入れていない市場に、日本車に勝てないレベルの小型車を売りさばくという戦略。残念ですがこれがかつての名門BMWの変わり果てた姿です。




新しい3シリーズ・・・何も見えてこない

  E90、F30と続いた悪名高きシャシーに別れを告げて、5シリーズと同じプラットフォームに変わった新型3シリーズです。1.5L直3ガソリンの新興国向け(欧州ベースモデル用)を残しつつも、アメリカ市場や日本市場で、メルセデス、レクサスとの対峙は避けられ無いので、「マイルドHV」を装備したPHVを「技術」の柱に立てているようです。来年以降にマツダも上級モデル用の「マイルドHV」の投入が公式に発表されていて、2021年頃をめどにアテンザのフルモデルチェンジが行われます。果たしてそのタイミングで対峙する3シリーズとアテンザは、どんな立ち位置になっているのだろうか!?少々ざわめきが止まらない・・・。



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2018年05月23日

『空っぽ」のオッサンは出てくんじゃねー。



オッサンは『徳』を積むしか生きられない世の中になった・・・


  昨日の投稿に対して「粘着質」と言われた。(とりあえずコイツに対しては)全く思い当たる節がない。掲示板、ヤフコメ、アマゾンレビューなどには一度も投稿したことないし、他人様のブログにコメントを入れたこともない。交通違反の取り締まりのやり方にムカついて、夜中に警察署まで出向いて苦情を申し立て、理由を訊いても何も返事しない武○野警察署所属のクズ警官ペアに、「拳銃持ってる特別公務員が恐喝まがいのことをするなんてありえねーぞ!!」と小一時間説教したことはあるけどさ・・・。ハイハイ粘着質ですよ、興味があることに対しては・・・。



ブログを書くことは「功徳」だ


  どうやらこのブログを読んでいる人々の一部には、一方的にマツダの美点ばかりが強調されているので、疑念を抱く人もいるらしい。よく読んでもらえればわかるけど、マツダに対しても耳が痛いネタをたくさん放り込んでいるし、スカイアクティブ以降のマツダ車には『決定的な何か』が足りないとずっと言ってきた。・・・けど、私がこのブログを書こうが書くまいが、マツダと、BMWは世界の多くの国で認知されている「トップレベル」のブランドであることは変わらないと思う。



とりあえずボードリヤールを読んでからコメントしろ


  マツダ、BMWそれぞれに、80年代、90年代、00年代の世界の自動車産業に置いて、かなり『重要な地位』を占めてきた訳で、当然ながら、それぞれに抜きん出た実績がある。・・・それなのにハナっから「BMWとマツダを比較するなんてオカシイ」みたいなコメントを頂戴したこともある。失礼だけども、このコメントに共感する人は、おそらく「マツダとな何なのか」「BMWとは何なのか」に対する自信を持った答えはないだろう。



山形浩生の訳本を全部読め!!


  アルコールにおいて「泡」と言えば、まずシャンパンを連想する人が多いだろう。もしそこに「泡と言えば純米スパークリングのことだ!!」と言い張る人がいたらどう思うだろうか!?・・・最初は「変わっているな」くらいのイメージだけども、なぜか次の日にネットで「純米スパークリング」を検索したくなる人もいるはず。そして手頃な価格設定に気を良くして衝動買いに走るかもしれない。飲んでみて・・・やべーぞこれクリュッグなんかより美味いんじゃないの!?と思う人が現れてもおかしくはない「実力」はある。本場とか金額とかどーでもいいんだ。実際のところ「山崎」や「カバラン」に本場のレベルの違いを教えられるスコッチ・シングルモルトなんてないのだから・・・。



本田宗一郎と藤沢武夫の自叙伝


  「自動車は西洋の発明だから日本メーカーは勝てない」とか言う人にコメントを返すの大変ですよ。マツダがどんなに頑張ってもメルセデスやBMWには勝てない!!って自分のブログを作ってそこで主張したらいいじゃん。わざわざ「マツダ応援」と全面的に標榜しているブロガーのところにやってきてクソみたいな自説を必死に述べる理由が全くわかりません。つーか「説」と呼べるような水準のコメントをもらった記憶もありません。ブログ書いちゃうくらいにマツダが好きだと、もう何言われても「ははは〜」なんですよね。長所だって短所だってそれなりに知ってますから・・・。



サン=テグジュペリ


  さてこのブログを読んでちょっとモヤモヤされた方にお詫びを込めて、「マツダとは!?」「BMWとは!?」について語ってみたいと思います。多くの方がご存知だとは思いますが、BMWの原点は「ノイエクラッセ」であり、そのスタートは1961年に遡ります。戦後になってBMWが四輪車ビジネスを再開して10年ほど経ったころのことで、コアのBMWファンには1950年代の『507』やその流れを汲んで1960年代の序盤に作られた『3200CS』などが至高という人もいるようです。



加藤周一


  個人的な見解ですけども、1950年代のBMWは『パッカード』『スチュードベーカー』といった20世紀前半の階級社会を意識した高級ブランドであり、1960年代以降のBMWはそのものズバリ『フォード』『ホンダ』。フォードやホンダがアメリカで高性能&生産能力を武器に躍進を遂げて、パッカードやスチュードベーカーを廃業に追い込みますが、BMWは自らを改革して、「生存戦略」を成功させてきました。1970年代になると、『独自の市場を築くための・3シリーズ」と「メルセデス追従戦略のための・5/6/7シリーズ」の二系統に分けられます。



トム=ピータース


  メルセデスも応戦し、5/6/7シリーズの拡大を防ぎつつ、1981年に初のマルチリンクサス装備車として名高い初代Cクラスを3シリーズの市場に送りこみます。BMWを本気で潰しにきたメルセデスに対し、BMWも3代目のE36系3シリーズで同じくマルチリンクを装備し、常にCクラスに対して優位な立場を維持します。なぜ平凡なデザインでCクラスにせっせと追従するだけの月並みなE36が大きく市場を伸ばし同じ設計を使うE46へのバトンを繋いでBMWの名声を確立することができたのか!?この時こそが『BMWを語る上で非常に重要な瞬間』なんですよ・・・!!この段階での理解なしに『BMWが・・・』『マツダが・・・』を語るのは茶番。



岡本吏郎


  BMWとマツダの「初対決」は、E36という隠れた名車が欧州自動車産業の「雄」として名声を獲得した時期に、「MAZDA626」(日本名カペラ)というモデルがドイツでブレークします。1987年に発売されたGDプラットフォームの626の兄弟車は、フォードではプローブとして売られます。このクルマは『マスタング』として売るためにマツダに開発が委託されていて(結局FFはダメという結論になった)、マツダにとっても「世界最高」を強く意識した設計だったんだとか。ドイツ市場ってのは、いつの時代も地味でもいいクルマを素直に評価してくれます。ホンダプレリュード、三菱デボネア(AMG仕様あり)、ランサー、日産プリメーラ(P10)などなど。正規輸入されていなかったスカGに、ドイツで幻のスーパーカーとしてマニアが殺到したのもこの時期。



リー=アイアコッカ


  BMWがすごいのは、この地味ながらもドイツでムーブメントを起こしていたマイナーな日本車から実に多くのことを貪欲に吸収したこと。セミトレ時代からBMWのサスはゴムブッシュを極力使わずに、バネとメタルによる「ごまかし」のない挙動作りをしていましたが、ストイックなBMWがさらに理想を追求してスポーツセダンのスタイルとして完成する最後のピースが、P10プリメーラの日本車離れした固くフラットなストラットだったとか言われています。P10プリメーラの実力をすぐに見抜いたBMW開発陣の慧眼は素晴らしい。


宮本常一


  メルセデスは王者ゆえに安易に日本メーカーに学ぼうという姿勢を取らなかったけど、BMWはメルセデスを超えるため(メルセデスに潰されないため)に、徹底的に考えて最も勢いがある日本勢からたくさんのことを学んだ。ついでにデザインまでパクった(三菱ディアマンテ、ホンダレジェンド)。名声があって技術のアップデートにも貪欲なのだから、決して奇抜で飛び道具などではないE46ですが、欧州Dセグの頂点に立つのは当然の結果だったのかも。あまりの素っ気なさに英国メディアはからかい半分だったけども、とにかく世界中のメーカーが『E46』のクビを取るために『暴走』するわけです。(次回に続く)


オッサンは読書しろ!!まだまだ人生は長いからさ。(クソなコメントする前に図書館に通え!!)







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2018年05月22日

『マツダがBMWを超える日』・・・完全なるタイトル詐欺だ。




山崎明さんご本人はこれ以上読まないで!!


  失礼ながら還暦前のオッサンの頭の中そのまんまの「ちょっと恥ずかしい」本です。しかし貧乏くさい自動車ライターが書くレビューよりは確実に面白い。沢村慎太朗さん、福野礼一郎さんの方がもちろんクルマに対しての卓越した意見を持っているので勉強になる。それに対してこの著者の主張は・・・小沢コージさんみたいなもんだ。けれども知性という意味では、沢村、福野の領域に近いのでは!?クルマのど素人が読むには色々わかる本だけど、小沢コージさん、斎藤慎輔さん、清水和夫さんなどの顔が浮かんでくる。輸入ブランドに対するに認識・感覚がちょっと「ちげーな」って感じ。



タイトル詐欺


  あ!この本はタイトル詐欺で、マツダについてはほとんど書いてないです。ポルシェ・ライフを終えて、会社を辞めて今乗っているクルマがロードスターRFだから「マツダが・・・」ってタイトルらしい。マツダを紹介する文章なんてほぼコピべ。いや他のブランド、メルセデス、BMW、ポルシェ、アウディ、VW、レクサスもほぼコピべ。さすがは電○マンですね(褒め言葉です)。広告代理店の『仕事』がターゲットにするのは、失礼ですが自分で何も考えられないバ○ですよね。電○によって大々的に告知されたイベントなんてだいたいはバ○が大量動員されるから、まあ行くだけしんどいことが多いまあよっぽど理由がないなら行くだけ無駄です。東京モーターショーとか。その仕事の癖が抜けないのか、バ○向けのコピべを平気で使ってくる。ちょっと本を読んでいる人には、既知感でしかなく、苦笑いしかできない内容です。



クルマだけで1冊書きあげろ!!


  クルマだけじゃ1冊分のネタも出てこないらしく、家電製品や時計について語り始める。著者が主張するには日本メーカーは中国製やタイ製が多いから「プレミアムブランド」化が難しいらしい。キャノンとか富士通とかのカメラの最高機種がタイで作られているって問題か!?カメラ好きに言わせれば、『カメラ=レンズ』って話だ。成田空港からの輸出品目で金額ベースのトップは「科学光学機器」だって知らねーのか!? 日本メーカーの問題点を指摘する、著者自身が、広島生産車に加えて『南アフリカ生産車』に乗っているという笑えないオチが・・・。



時計やクルマを金額ベースで語る人間は信用しない


  ロレックスに比べてセイコーはニューヨークなどで取り扱い店舗数が少ないとか書いてあるけど、世界におけるセイコーの価値ってわかってますか!?間違いなく世界最大の時計メーカーだよ。セイコーのムーブメントを仕込んだ宝石屋のアクセサリー時計が世界を席巻しているって話なんだけども、なぜか『機械式』の土壌で話を無視して強引に昨今のブランド戦略のみを語っております。広告屋ってのは都合のいい情報を取り出して消費者の考えを変えさせるのが仕事なんだろうけどさ・・・。



『空っぽのオッサン』が日本を滅ぼすって本でも書きたい・・・


  ソニーの話もさ・・・ベータとVHSなんてテレビに出てる芸能人のウンチクでももう出てこないレベルのベタさだよ。書いてて恥ずかしくないのか!? ハッキリ言ってしまおう!!こいつこそが一番嫌いなタイプのオッサンだ(けどアマゾンにネガティブレビューを書くなんて不毛なことはしない)。50歳超えてここまで造詣のない大人が存在することに驚きを感じる。え!?クルマとか時計とか好きだったんでしょ!? モノの価値がわからないダサいオッサンがメーカーで偉くなったりすると悲劇。このオッサンが書いているように、ソニーやトヨタみたいなことが起きるのは無理ない。この著者と同レベルの感性のオッサンにはものづくりは無理じゃないの!?



マツダをなんだと思ってるんだろ


  何より一番呆れるのは、マツダについて全く知識の蓄積がないこと。「元々はコルク会社」「英国トップギアで絶賛されてる」「米car and driver10best carの常連」というういかにもオッサン目線のステレオタイプな説明・・・。元ポルシェ乗りとは到底思えないあまりに『プア』過ぎる。マツダとポルシェの因縁とか幾らでもネタあるだろ!!専用設計スポーツカーを半世紀に渡って作り続けてきた総合自動車メーカーって幾つあると思ってんだ!? 


トップギアは「マツダを語れない奴はカスだ!!」と言ってるのだ


  このブログでは『マツダを多面的に語るエピソード』を考えることが目的であり、5年書き続けてもさらにネタを提供し続けてくれるマツダの歴史と懐の深さが表現できる場になればいいと思ってきました・・・。MZRエンジンは名実共に世界最強クラスの2Lクラスの直4ユニット。GGアテンザは欧州Dセグスポーツセダン競争の「最後の勝者」。RX7FD3Sは米国雑誌が選ぶ20世紀でもっとも美しいクルマで日本車最上位。



マツダとBMWの力関係


  結論としてデミオ、アクセラ、アテンザ、CX5はそれぞれに世界の頂点に立ったと言っても過言ではないですが、それは『スカイアクティブ』だからではなく、4車種共に全て初代モデルで大成功してる!!ってことがポイント。つまりだ・・・「マツダがBMWを超える日」というタイトルに誤りがあるんだよ。デミオがMINIに、アクセラが1シリーズに、アテンザが3シリーズに、CX5がX1に、・・・決してBMWのメインコンテンツが相手ではないけど、局地戦では全部勝ってるじゃん。



過去のBMWファンのコメントを思い出したよ・・・


  マツダ好きの主観的なジャッジによる訳ではなくてさ、清水和夫がデミオとアテンザの限界性能はMINIや3シリーズを圧倒していると実験で実証してしまったし。福野礼一郎がアクセラは1シリーズの上だとジャッジしている。CX5が負けていると思う人はいないだろう。最新号のベストカーで鈴木直也が71:65でCX5の勝利と断じている。そもそも彼らが雑誌媒体でレビューを出すずっと前から、マツダとBMWには全部乗るからハッキリわかってたことだけどね。それをブログに書いたらボロクソ言われてきた訳ですよ・・・。





BMW好きな人ってちょっとバ○なの!?って思ってしまうコメント集(失礼)








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2018年05月02日

名車と呼べるクルマに巡り合わない不幸な人々・・・

つまらないのはお前らだ!!

  雑誌をひらけばオッサンライターたちが「最近の日本車はつまらない・・・」を連呼。ネットの掲示板も「日本車はつまらない」。挙げ句の果てには、私が細々書いている弱小ブログにも「日本車はクソだ」という脅迫が届く。少しは言いたいこともわかるけど、同時にこいつら全員「不感症」なんだろうなとも思う。そもそも市販車の『10割が楽しいクルマ』になければいけないという非常識な前提をぶら下げているから、ちょっと不可解なこと言い出すんだろうな。せいぜい『いいクルマ』に選ばれるバックボーンを持つモデルは全体の2割くらいだと考えるのが無難だって。

なぜ奴らはハズレに当たるのか!?意味不明。

  まともにクルマがわかっている人ならば、日本の地方で使われているインフラカーとしての軽自動車やコンパクトカーを自分のクルマに選んだりしないだろうし、3列スライドドアのクルマにケチをつけるなんて根本的に間違っていると思うものですが・・・。個人的には免許取ってから今まで、乗ってきたクルマはほとんど「楽しい」ものばかりでした。だって試乗すればわかるじゃん。ちなみにこれまでブログで少々辛口なことを書いてきたF30系3シリーズも、7代目ゴルフもいいところはそれなりにありました。『だから批判の俎上に載せているんだ!!』ってことがわかってない人が結構多くて、コメント世論のレベルの低さにビビりましたけど。

なぜ3シリーズ好きは、その美点が語れないのか!?バカなの!?

  F30系320i非Mスポのレーンチェンジは本当に感動ものです(E46、E90と比べて一番よくなっている点だと思う)。マツダ基準で考えると、全く『お釣り』が来ない強烈なリア優勢こそが、BMWがあのクルマに与えた最大の美点なんですけど、私の批判にイラっと来てコメントを下さった多数のオーナーの中でこのことに触れた人はいないですね。私の感覚が間違っているのかな!?って不安になるくらい。なんでF30ユーザーはこれを強調しないの!?

3シリーズのATは6速に戻したらもっと良くなる!?

  F30のこのレーンチェンジ性能ならハンドリングが多少割引気味でも納得出来ます。あとはトルコンからの初動のスルスルしたミッション・フィールには「オリジナリティ」があります。自家製ミッションのメルセデスだとどうもフィールがスベっているように感じるし、これがFF系メルセデスのDCTになると余計に制御が不規則になる。まあそれでもスバルのCVTよりはずっとマシかもしれないですけど。

ゴルフの良さは、日本仕様でほぼ殺されている。

  メルセデスFF系よりも変速がスムーズになるVW/アウディは、直結してからペダルにフワっと返って来るフィールが醸す『機械の重み』の感じがいいかも(ドイツのモノ作りを彷彿とさせる)。ディーゼル利用を意識したロックアップが自慢の、マツダのトルコンATも、どこかVWを意識して似せたような演出がされている。さらにハンドリングとサスのアタリ加減もかなり洗練されているという点で、VWとマツダはよく似ていると思う。もうすっかり『ヴォルフスブルク=広島』系とでも言うべき乗り味に魅せられてしまった人は、トヨタ、メルセデス、ホンダ、日産といった『リーディングメーカー』のクルマ作りを否定したくもなるだろう。それくらいの中毒性がある。

しかし欠点は明らか・・・

  じゃあなんでBMWやVWのクルマに対して批判的なのかというと、・・・価格が高いから!!いやウソですどちらも50万円くらい「自動車購入引当金」が家計に貯蓄できていればすぐ手が出せる、日本車レベルのコストで未使用車が買える。残額は下取りと200万円以内の地銀マイカーローン(年率2~3%)で余裕で賄える。他に欠点があるんですよBMWもVWも。それはエンジンです。欧州車はグレードの上下でエンジンが雲泥の差だったりするし、BMWの日本向けは高湿地向けのデチューン版ですし、VWが欧州で人気を博しているのはディーゼル。どちらも日本市場に正規輸入されているモデルにはアラが見えてしまうのが残念。

大企業病がBMWやマツダを蝕む!?

  例えばBMWで出色の良さを感じた『420iグランクーペMスポ』ですが、これもエンジンとミッションをレクサスIS350のものに替えれば、非常に完成度の高い『小さな高級車』になると思うんですけどねー。2Lターボを使うにしてもレクサスの縦置き2Lターボ・ユニットの方が高回転が使えて不満は少ない。トヨタとBMWにはお互いの弱点をカバーする提携を期待したいですけども、丸投げ体質のトヨタは、そういうコトには興味がないようです。ヤマハとBMWを組ませるみたいなアイディアがあっても良さそうだけど(86みたいに話題性だけでバ○が買うからさ)。

いいクルマは一定割合存在する

  どこに行けば名車に会えるのか!?非常にわかりやすいのは「フラッグシップのセダンを所有しろ!!」ってことでしょうか。フラッグシップだから名車というわけではないです。とりあえず所有してみると、名車に巡り会いやすくなるのです。アテンザ、WRX・S4、ジュリア、508くらいならなんとか手が届くと思うので、ポルシェ乗りたいベンツ乗りたいという野心をぐっと抑えて、一旦は「二流」のフラッグシップに乗りましょう。そしてそれに乗って色々なディーラーに出かけて行けば、案外自信を持ってクルマのレベルがわかるようになります。良いところも、ダメなところも。

比べる『基準』を持たないヤツは損をする!?

  フラッグシップ級と比べてシフトフィールが負けていないコンパクトカーがあれば、それは名車の可能性が高い。デミオとかMINIとか最新のPSA車みたいに定評のあるミッションが使われていると、まあ誰でも騙されちゃいますけど、そこにフラッグシップ級の遮音性能が加わっていたら、それは「奇跡の名車」に巡り合っている瞬間と言っていい。あとはハンドリングとサスのフィールなんですけども、まあフラッグシップ級に比べればケチが付くのは当たり前ですが、「絶対にダメ」な場合と、「これはこれでアリだな」という場合があって、割とすんなり判断ができる。

マツダの狙いはだんだん世界を覆っていくだろう

  某大手国内メーカーのCVT車は・・・やはり厳しい評価になってしまいますけど、カーメディアのオッサンはこの「地方民のインフラ」的なコスパ車にケチをつけていい気になってるんですよ。先日も『日本車は物だぞ!!』とか言ってくるコメント者がいましたけども、日本車の中で「カウントしちゃいけない領域」を見てわかった気になってるのかなーって気になります。まずは「インフラ車」を除外する常識的な判断力を身につけろー!!って思うんですけど、プロのカーメディアも同じようなものですね。『日本車はこの辺の制御がどーのこーのでダメ〜!!』とか書いているバカが21世紀になっても存在してる・・・。たくさんいますよ。

マツダかポルシェを買え!!クルマの世界観が変わるからさ!!

  免許取って、bB/フィット/キューブから、ミニバンを経由してMINI/ゴルフ/1er/3erに辿り着いた連中では、F30系の美点すら見抜けないのも仕方ないです。F30のレーンチェンジの良さを認識するためには、それなりのスピードで操作する必要がありますが、bBやキューブあるいはミニバンで同じことをすると非常に危険ですからまずやらないでしょうから。クルマのブログに首を突っ込んでこない「善良な一般市民」のクルマ遍歴では、3シリーズの良さはわからないかも。けどそれでいいと思います。厄介なのは、このありがちな遍歴をぶら下げて文句言ってくる輩。コメント欄では説明不能・・・。


↓こういう人々は、普段からマクラーレンとかに乗ってんのかな!?
へのリンク


↓このライターさんは以前にもとある件で叩かせてもらいました。『世界的基準』とかおっしゃってますけど・・・。




posted by cardrivegogo at 21:04| Comment(0) | クソな話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月12日

マツダデザインについて  少々・・・毒あり。

  前回はマツダの「世界観」を休日早朝の秩父盆地で目撃!といった内容で、特にデミオに対する認識を大きく改めさせられました。いや〜デミオはすべての世代でカッコいいです。安易に「欧州市場で戦うためのデザイン力!」と言い切ってしまえば「なるほどね!」と簡単に納得してもらえるようですが、それでは4代続けて堅実で個性的なデザインを受け継いできたマツダのデザイン力が正当に評価されていない気が・・・。そもそも現実に売れている欧州車の大部分はかなり不細工なモデルが多いです。欧州車がカッコいいといった「先入観」は日本のカーメディアとインポーターが共謀して、歪んだ情報を流し続けた結果だと思います。そして日本で人気になっているVWゴルフやBMW3シリーズなどは、欧州で販売されているデザインの中ではかなりまともな部類に入ります。

  当然のことですが、美意識の高い日本で地元の日本車よりも「割高」で売るためには、まずは受け入れられやすいデザインで一定のレベルをクリアする必要があります。その辺はインポーターが真剣に取り組んでいるので近年ではほとんどといっていいくらいに「ハズレ」は少なくなっています。その一方でデザインで売っていないブランド、例えばちょっと前(マツダ出身のチーフデザイナーが就任する前)のルノーや、オペル、シュコダなんかは欧州では非常に人気がありますけど、そのまま日本で売るには相当にキツい(ダサい)です。なかにはどうしても適当な車種がなく、やむなく導入されてしまったりするケースもあります。GMがソニックという小型車を相当に安く売っていますけど、残念ながら全くスルーされていますし、VWのup!もあれだけのプロモーションも虚しく全く通用しませんでした。そしてフォードのフォーカスやフィエスタも日本では相当に苦戦しています(アクセラやデミオの兄弟車であったことが嘘みたいにイケてない・・・)。輸入車にとって日本デザインと争うのは相当にしんどいようです。

  前回も述べましたが、デミオのデザインの素晴らしさはその「鮮度」がなかなか落ちないところで、先代だろうがその前のモデルだろうが、今乗っていてもぜんぜん違和感がないです。歴代モデルのデザインが際だっていて、中古市場でどの世代でもデザインで指名買いができるクルマはオーナーの満足度も当然に高くなります。カーメディアは歴代デミオの人気は安売りにある!と事あるごとにほざいてますが、まあ価格が呼び水になったにせよ、現有オーナーの満足している点で最も多いのは「デザイン」に間違いないと思います。もちろん「走り」というのもあるでしょうけど。マツダに関してはデミオ・アクセラ・アテンザ・ロードスターの主要4モデルに関しては「歴代デザインにハズレ無し!」と言い切っていいと思います。これらの歴代モデルが世界中のコンペを次々と勝ち抜いて多くの賞を獲得してきました。その「密度」の高さは2000年代のアウディをも上回る?(いや同じくらいかな・・・)

  もちろんマツダだけ!なんて言うつもりはありません。3シリーズ・ゴルフ・アウディTT・フェアレディZ・レガシィ・マーチあたりも十分に歴代モデルを指名買いしたくなるような美麗なデザインがあります。しかしマツダのように歴代全モデルがすばらしい!というレベルに達しているのは3シリーズとアウディTTくらいでしょうか。スカイラインはどうか?今となってみると35、36はちょっとデザインが弱かったなと感じます(37も同じ末路?)。某名門ブランドが採用するヘッドライトのデザインは世代ごとにかなり大きく変わるようですが、先代に使われていた「丸目」だけは個人的ちょっとキツいですね。中古で50万円と言われても絶対に要らないです。

  俗説では「完成度が高過ぎるデザインは飽きる!」そうです。世界の自動車の頂点に立つフェラーリでは、ちょっとした問題が起こっているようで、現在の主力モデルとなる「458イタリア/スパイダー/スペチアーレ」のデザインがどうも「飽きる!」と批判を浴びているとか。実際に中古車市場でも常に需要が上回るフェラーリにはあり得ないような、「余剰」が発生しているとか。まさかの事態に中古車ブローカーも頭を痛めているようで、フェラーリの下取り神話の信頼が揺らいでいるようです。しかし高速のSAで見かける限りでは、私のような庶民に「フェラーリのオーラ」を見せつけるのはやはり「458」であり、もしくはリトラ時代の「F355」以前のモデルであって、少々オーナーには失礼ですが、「360モデナ」よりも初代NSXの方がカッコ良く見えちゃいますし、「F430」はなんだか先代コルベットのようなすっとぼけた印象です。

  マツダにおいても「458」的な問題が発生しているようで、強烈にエッジの利いたデザインとフェラーリに喧嘩を売るような「赤」で堂々と世界デビューした「魂動」デザインのCX5とアテンザが、早くもフェイスリフトに踏み切りました。最初のインパクトが強いだけに、しばらく経ってから見ると「あれ?」ってことになる、これが「458問題」なのかもしれません。ビジュアル系バンドの過激なファッションは、ライブの度に少しずつ変化していくから、いつまでもファンに対して「見た目」で求心力を持ち続けることが出来るように、マツダも今後はこまめな「化粧直し」によってメディアに露出する回数を増やしつつ、エッジの利いたデザインを作り続ける決意のようです。まあそれでもフェイスリフト前のアテンザ&CX5もまだまだ十分にグッドなデザインだと思いますけどね。

  マツダとフェラーリを比較するのはさすがに憚られる?かもしれないですが、1978年にデビューした「初代サバンナRX7」は、その3年前にデビューした「308GTB」にどことなくシルエットが似ています。確実にマツダがフェラーリを意識してクルマ作りをしているのが伺えます。その後1985年にほぼ同じタイミングで登場した「2代目RX7FC3S」と「328GTB」は奇妙なほどに類似したデザインで登場します。一般的には1983年にデビューした「ポルシェ944」の先進的デザインにフェラーリとマツダが共感し、そのリスペクトを込めた「フォロワー」になったといわれています(つまりパクった)。ちなみにこの「328GTB」は歴代フェラーリの中でも屈指の好デザインで発売から30年経つ今でも非常に人気が高いそうです。そして驚くべきことにこの時代以降のマツダはポルシェやフェラーリと肩を並べるスポーツカーメーカーとして欧州で認知されました。

  少々マツダ贔屓ですが、フェラーリデザインが「328GTB」を一つの頂点としたのに対して、マツダデザインはさらなる伸びしろを見せつけるように、1991年に「RX7FD3S」がデビューします。この絶世の美麗デザイン・スポーツカーは欧州メディアにも「伝説デザイン」として記憶されていて、しばしばデザイン論で引用されています。英国誌の「20世紀のベスト100デザイン」で日本車最高位の12位を獲得します。今でも日産やホンダはポルシェやフェラーリを相手にスーパーカーを開発しています。余談ですがいまスーパーカーで世界を席巻しつつマクラーレンは日産の協力で市販モデルを作りあげましたし、今後はF1で組んでいるホンダと提携する?と言われています。トヨタもレクサスLFAで世界にその実力を示しました。これらの業績を考えると、日本メーカーは本国でどうも過小評価されているのに納得できないですよね。だれがそんな風説で日本車をディスっているのでしょうか?

  芸能人や有名スポーツ選手がフェラーリやポルシェに乗り、中流のサラリーマンがBMWやアウディに乗るという「クルマ・カースト制度」は、おそらく団塊ジュニア世代のほとんどが免許返上するまで続くでしょう。BMWにとっては不本意でしょうが、この制度の弊害としてBMWに乗る「平凡でつまらない中流な人々」の中には、過剰なまでに軽自動車や日本車を馬鹿にする人がやたらと多いんですよね。アメリカの雑誌で日本車が絶賛されていて、思わず熱狂してブログで「マツダはBMWを超えている!」なんて書いた時には、ツマラナイ人々がコメント欄で暴れるなんてことがしばしばあります。「マツダとBMWを比べるなんて勘違いも甚だしい!」とか言ってくるわけですよ。確かにそうですよね、過去に一度たりともスポーツカー専用シャシーでポルシェやフェラーリに挑むなんてこともなかった「中流」のBMWと、ロータリー作って、ルマン制して、フェラーリやポルシェに挑んだ「オンリーワン」のマツダを比べるなんて確かにナンセンスでしたね・・・。

  メチャクチャ言いますけど、つまらない人ってのは大抵はありえないくらいに無知です。「知って」「洞察して」「アウトプットして」「実行する」の4ステップの第一段階で躓いてしまって、創造的な仕事が出来ない愚かな人々です。「会社が無ければただのカス!」などとトム=ピータースや瀧本哲史に著書でボロクソに言われている人々、そして彼らが好んで乗っているのがBMW、アウディ、VW、メルセデス・・・これは偏見かもしれないですが、まあ当たっています。もちろん全部が全部そうだとは思いません。しかし「ベストカー」みたいなクソ雑誌のライター記事を読んで「欧州車>>>日本車」の洗脳に共感していまう人は相当にヤバいと思いますよ・・・おそらく周囲から「つまらない人」と言われているはずです。心当たりはないですか?(少々テンションが上がってしまいましたお聞き苦しい点はご容赦ください)

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posted by cardrivegogo at 20:06| Comment(9) | クソな話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月12日

マツダの虚構

  最近マツダ車を見る目がちょっと厳しくなったかもしれません。評論家に無視されてた頃のマツダに初めて乗った時には、それこそ鮮烈な印象を受けました。なんでこのクルマが売れずに、トヨタ車が売れるのか!?という疑問はさすがに今ではそれほど感じないですけど、当時はとっても不思議でしょうがなかったです。自分の感覚に自信を持ち過ぎる「自惚れ野郎」なのを差し引いても、私が乗った「GHアテンザセダン後期」はまさに究極のコスパを誇る「最強の1台」だったです・・・そして迷わずに買いました。

  その後GJアテンザへとFMCが行われ、ボディサイズも変わり、シャシーも変わり、エンジンも変わり、ミッションも変わり、サスも変わり、タイヤサイズも変わり・・・。これって34と35スカイラインくらいの大きな違いで、もう別のクルマといってもいいくらいです。従来の「アテンザ」のイメージが完全に破壊されるような変化には、当然ながら否定的でした。マツダには頑張ってもらいたい気持ちは当然あったのですが、自分のクルマ(GHアテンザ)を「至高」とするならば、GJアテンザはもう何から何までメチャクチャでした。素直に良くなったなと感じるのは「アクセルの踏みやすさ」「キャビンの広さ」「車体の剛性感」くらいです(これらはハッキリ良いです)。

  ハンドル、ブレーキ、アクセル操作が全て重く設定された影響で、クルマ自体が「繊細なフィール」から「メリハリの効いたフィール」へと大きく操作感の印象が変わりました。あくまでも想像の域を出ませんが、繊細なタッチが得意な日本人向けのフィールから、ガサツなまでにパワーで操作する欧州人向けのフィールに明確に変化しました。おそらく先代までは作り分けていたでしょうが、GJでは日本仕様も欧州風味です。

  特にディーゼルを積んだXDはその傾向が強いようで、先代のキレキレのフィールとはあらゆる点で真逆です。ここまで来ると「アテンザ」というフィルターを外して乗れば、それはそれで心地よいのでとても不思議な感じです。とりあえずGHアテンザ20SとGJアテンザXDを2台所有すればなかなか楽しいクルマライフが送れそうな予感はあります。

  じゃあさっさと2台目にXD買えよ!って話なのですが、まだGJアテンザに確信が持てない部分がいくつかあるんですよね。細かい点を挙げているとキリがないし意味も分らないと思うので、大筋の話をしますが、マツダとしてはある種の理想を追い求めて作り上げていて、GJも好きな点も多々ありますが、もっとも気になるのは最初の設計段階でドイツのプレミアムブランドを意識し過ぎたことが丸出しな点です。なんであんなつまらないクルマをコピーするのか?とはさすがに言いませんが、先代と比べると「凄いマツダ車を作る!」という理想を掲げ過ぎて小さくまとまってしまい、スケールダウンしてしまっています。

  マツダはBMWやらメルセデスといった有名だけれども、「クルマ作りに対しての意識が低い」ブランドを視野に入れるべきではなかったかもしれません。マツダの中でBMW風なコストダウンを盛り込むことが、当初から予定されていたのでは?と思われる箇所がGJアテンザには随所に見られます。BMWやメルセデスのユーザーになんとなくアピールできそうなモデルを、同じようにコストダウンで作ってしまおうというのがGJアテンザなのでは?なんて私の「推定」を軽々を打ち破ってくれる何かがあれば、是非買いたいと思うのですが。とりあえずMCに注目してます。

  BMWが停滞気味のブランドイメージを打ち破るべく出した新型M4の比較テストが雑誌に載っていましたが、発売して2年が経過するポルシェ911カレラにドライブフィールでは全く歯が立たない!なんて評価がされていました。確かに専用設計のスポーツカーである「991型」911に、下級モデル共通の汎用シャシー「L7プラットフォーム」で対抗するのはほぼ不可能ではあります。しかし2000年頃までのBMWならば、簡単にポルシェの独走を許してしまうことはなかったですし立場も今とは逆でした。このM4とほぼ同じ大きさだったM5(E39系)は、当時の「996型」911との比較で見事に「知性の勝利」「至高のグランドツアラー」とか言われていたわけですから。

  さてこの没落した現在のBMWをマツダファンは嗤ってよいものでしょうか?いやいやかつてのマツダは本気でポルシェを獲ろうとしていましたが、いまではBMWのように牙を抜かれて、レクサス、日産、スバルのハイパワーモデルの輝きをただ指をくわえて見てなければいけない立場に成り下がってしまいました(スバルもどうやらマイルド路線に転向のようですが・・・)。もっとスポーティなモデルを作りたいのはやまやまだけど、マツダ単独では全く手も足も出ないのが実情です。

  幸いにもロードスターにはフィアットから暖かい手が差し伸べられましたが、さらに「足回りのマツダ」「ZOOM-ZOOM」といった自信に満ちあふれたマツダの独自性を打ち出すモデルを今後に追加・発展させるためには友好関係にあるトヨタやフォードからの「ご指名」を待つよりほかはないみたいです。フォードがフュージョンとマスタングをマツダにやらせよう!なんて決断があれば、再びマツダの時間が動き出して、ポルシェに果敢に挑んでいくでしょうけども・・・。
  


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posted by cardrivegogo at 00:02| Comment(2) | クソな話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする