2013年03月28日

アテンザがリコールか・・・

  マツダ・アテンザと三菱アウトランダーPHEVの現在絶好調の2台が相次いでトラブルに見舞われてしまいました。マツダ・三菱といった経営環境に恵まれていないメーカーの起死回生の1台といえる両モデルでしたが、最新装備がやや脆弱だったようです。まだまだ熟成させる必要があったのでしょうが、どちらも見切り発車せざるを得ない厳しい状況なのもよくわかります(アベノミクスがもうちょっと早かったら・・・)。

  アテンザは運転支援システムの標準装備化で、いままで使ったことがない電装がだいぶ増えたせいか、回路のショートで車体から火が出たそうです。発生したのがベルギーだそうで、欧州市場での販売に大きなダメージにもなってしまうかもしれません。ヨーロッパ人はなかなかシビアなところがあって、いままで(初代2代目)はフォードのプラットフォームだったから信頼性が高かったが、この新型はマツダ独自のものなので「クルマづくりのポリシーは今までとは別物」「コストダウンの弊害」などと騒ぎだすかもしれません。

  今まで世界で200万台以上の実績がある「アテンザ」のブランドにとっては、車体から煙が出るのはちょっとショッキングですね。マツダファンはあまりの方向性の変化に戸惑いを感じるほどだったので、初代・2代目の積み上げとしてのクルマではなく、「突然変異」のような進化に不安を感じている人も多いようです。世界一のマツダの技術力というやや自信過剰気味のコピーも「フラグ」になっていたのかもしれません。

  トヨタのクルマ作りはフラッグシップに関しては実に手堅いです。レクサスはほとんどが使い回されたパッケージから出来ていて、それが不満という人もいますが、信頼性はその分かなり高くなります。新型クラウンにしたってカムリで十分に試しているHVシステムを持ってきています(マツダにはなかなか真似できない部分もありますが・・・)。アテンザもクリーンディーゼルに関してはCX-5で試運転はできたのですが・・・。

  三菱アウトランダーPHEVもその最大の売りである蓄電システムの中核であるGSユアサが供給するリチウムイオン電池にトラブルがあるようです。HV技術の第2世代と考えられているリチウムイオン電池は、ホンダ・スズキ・三菱と採用が進んでいますが、トヨタがレクサスのHV車にもまったく採用しないところを見ると、何らかの欠点をトヨタは把握していたのかもしれません。トヨタはスバルが大ヒットさせている運転支援システム「アイサイト」のような自動ブレーキシステムの採用にも今のところ消極的なので(もちろん開発はしている)、これについても何らかの不備があるとトヨタは考えているようです。「トヨタがやらないことは、けっこう怪しい」ということで、「ディーゼル」や「ダウンサイジングターボ」も今後何らかの曲がり角を迎える可能性があるかもしれません。


↓これだったら十分熟成されているのですが・・・

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2013年03月27日

新型アテンザがWCOTYデザインのベスト3に!

  ワールドカーオブザイヤー(WCOTY)の大賞には日本車は何度も選ばれていますが、今回アテンザが最終ノミネートされたワールドカーデザインオブザイヤー(WCOTYデザイン)は、過去に(そんなに歴史もないですが)欧州・米国車しか受賞歴がないという鬼門だとか。それじゃあ受賞しているクルマは、見た事もないようなスゴいデザインをしているのかというと・・・、まあ納得できる範囲だなと思います。どうやら受賞するクルマは「個性派」と「洗練派」に分かれるようです。ここ3年は「洗練派」が連続受賞していて、今年もそうなるならアテンザにもチャンスあるかな。しかしよく見たらライバルのアストンマーティンヴァンキッシュとジャガーFタイプの2台も王道のデザインなので、最終選考3台もいずれも「洗練派」です。

  それにしてもヴァンキッシュとFタイプの方向性が似てるように見えますが、実際はレクサスLFAとトヨタ86くらい違うのだそうです。前者はフラッグシップで後者は廉価モデルなので、どっちが勝ってもなんか後味が悪そうなので、アテンザでいいんじゃ・・・。ジャガーの「〜タイプ」ってのは大衆車版という意味なんでしょうね。以前「Xタイプ」という初代アテンザと共通設計のクルマがありました。日本価格が400万円という安さも衝撃的でしたが、今ではその乗り換え時期に差し掛かっているようで、Xタイプからアテンザへの乗り換えも目立つとか。ある意味で正統な乗り換えになってたりして面白いですね。

  とにかく「廉価版スポーツカー」のジャガーFタイプは無さそうですね(それでも英国価格でアテンザディーゼルの2倍します)。そうなるとヴァンキッシュなのかな。なんていったって英国での価格比がアテ:Fタイプ:ヴァン=1:2:8くらいですからね。ほとんどフェラーリやランボルギーニと同じクルマですね。いくらヴァンキッシュのデザインに既視感があると言われても、アテだってBMW3に似てなくもないですしね・・・。結局どれが取ってもケチが付いてしまうのかな?

  このベスト3に選ばれたことで、アテンザにとっては十分過ぎる箔が付いたのは間違いないですね。マツダが2011年にタケリを東京モーターショーで公開した頃は、韓国車のデザインが日本車を追い越したなんて海外メディアに言われていた時期でもありました。他社のデザイナーは「市販車ではコストが収まらないから、無理だと思う」などと無責任な言葉を発していた段階からたった1年で、そのデザイナーの常識は覆され日本車のデザインは見違えるほど良くなってきています。その先頭にはアテンザがいて、もう「ソナタ」とか「パサート」とか言う人は居なくなりました。メディアが広告主に操縦されて発する「プロパガンダ」によって、あたかも北米で日本のセダンよりソナタが売れてるかの印象を多くの人が持っていたと思います。そんな虚構を見事に正面突破して、WCOTYデザインにたどり着いたマツダに拍手ですね。来年はレクサスISが続いてくれると思います。


↓WCOTYデザインでのベスト3快挙達成で来月号の表紙は?

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2013年03月12日

アテンザとCLAとF30とレクサスISとクラウンとスカイライン

  この6台の新型セダンが出そろうと言われている今年(2013年)は、セダンにとっては記念すべき一年になるような気がする。セダンが若い人にも十分に注目されて、どのクルマも評論家がおそらく大絶賛するだろう、すばらしい出来のセダンが6台も揃う。しかも全て日本での使用を踏まえた設計が施されていて、とても使い勝手もいいものばかりです。なによりお互いに切磋琢磨してデザインも甲乙付け難い高いレベルで張り合っているので、どのクルマも憧れのクルマになる十分なポテンシャルを持っています。こんな時代がかつてあったでしょうか?

  この6台をよく見ると面白いことに気づきます。国内専用車のクラウンは別として、日本で生産されるアテンザ・レクサスIS・スカイラインの3台は輸入車の雰囲気を非常に強くもっていて、ドイツセダンを追い越した?くらいのレベルで争っています(日本車のデザインが世界の最先端で争われるようになるとは・・・)。対して南アフリカで生産されるF30とCLAはどこか日本人の感覚に合うようなデザインであったり、先ほどの3台よりも日本での使い勝手を考えた車幅の設定(クラウンと同じ1800mm)だったりして、買う側の日本人も頭が下がる思いすらしてしまいます(日本市場を大事にしてくれてありがとう)。もちろんクラウンも日本専用設計なので、日本で使うことに最適化されたその作り込みには「感動」しますね。とりあえずどのクルマも日本のクルマ好きなら泣いて喜ぶ「特別な一台」になると思います(できれば全てのクルマを所有したいくらいです)。

  ドイツ車の向こうへ突き抜けた日本車(アテ・IS・スカイライン)と、日本車よりも日本のことを考えたドイツ車(F30・CLA)というちょっと複雑な関係にはなってしまいましたが、日本車らしい日本車のクラウンとドイツ車らしいドイツ車のアウディA4も入り交じってってどのクルマが最も日本人に「感動」を与えるのか?が気になります。どれが生き残る(売れる)かによって今後の日本で発売されるセダンにも大きな影響を与えることになりそうです。この6台がどれも素晴らしくて憧れの存在なら、価格面で有利なアテンザが最有力になりそうです。目下のところドイツ勢の上回る販売を記録していて、ライバルのF30からシェアを奪いつつあり非常に好調です。クラウンは元々のブランド力に加え、やはりこのクラスで唯一の「国内専用車」ということで、目標販売台数の月4000台は断トツに高い数字になっています。日本勢とドイツ勢が「ねじれた」関係になっているなか、ポジション的には絶対的に有利なようです。

  CLA・IS・スカイラインはまだ発売前なのですが、価格面での有利さを生かしてCLAがこの3台の中ではヒットする予感があります。デザインも皮肉なことにこの3台では一番保守的で、日本人の感性に一番合っている気もします(新型アテをパクった疑惑?)。ただISやスカイラインの方がクルマとしての格がワンランク上で、サスなども高級車向けの装備(メルセデスEの水準)になっていて、その辺を見極めるとしたら、ISやスカイラインの方が実績もあるので、乗り味やハンドリングではFFのCLAとはだいぶ差があると思います。さらに両車ともにBMWやメルセデスのセダンよりも高いスタイリングを誇っているので、それらのことをしっかり評価した上でISやスカイラインがCLAより多く売れてほしいと思います。2013年が終わってみて、「セダンといえば日本車」と言われる状況になっているかどうかは、アテンザ・IS・スカイラインが順当に日本で売れるかどうかにかかっていると思います。

↓日本でも「MAZDA6」でいいと思うのですが・・・。これGH系にも貼れるのかな。MAZDA6にBMW6と「6」のクルマはカッコいいのが多いですね。

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2013年03月10日

アテンザは「クオリティカー」時代の幕開けか?

  アテンザが3代のモデルを通じて、他車にはない独自の価値を提供できたことは、アテンザファンだけでなく日本のクルマ好きならみんな認めてもらえるほど、揺るぎないものになった。まずはなにより21世紀になってからアテンザがミドルサイズ以上の日本車初めて欧州で成功したクルマだということだ。3代目になって日本人の多くがやっとその存在に気がついたというのもかなり皮肉なことだ。シビックにしろデュアリスにしろ欧州で成功したクルマの扱いなんてたいていは酷いものだけど・・・。

  シビックやデュアリスが日本で影が薄いのに、アテンザは「メジャー」になることができました。このこともまた3代目にして初めてアテンザが成し得た快挙だと言えます。実際のところ、こういったクルマが今まで日本には無かったのでカーメディアの評論家もこのクルマをどう評していいかわからないというのが本音じゃないでしょうか。いままでの日本車の価値観からはズレているし、ドイツ車の現在地点もあやふやなので、どこと比べればいいのかもわからないので、「なんかよさそうな気がするけど、あんまり認めたくない」みたいなニュアンスがプンプンしてたりします。でもこれこそがまさに時代が変わり始めているということなのだと思います。

  ハイブリッドやEVではなく既存のガソリンやディーゼルエンジンのクルマから、まさかの「変革ののろし」が上がったことはとても喜ばしいことではないでしょうか。燃費や環境性能に応えることだけが、クルマの進歩の道なんだと決めつけていた世論をぐちゃっと踏みつぶすような「スーパーなクルマ」が、世論がバカにして来た日本のクルマ産業から生まれたということに、とてつもないカタルシスを感じるクルマ好きは多いはずです。

  アテンザを見て「燃費」から注目する人はとても少ないと思います。「デザイン」や「加速」が評価されて売れるクルマが日本の大衆車から生まれたわけです。スカイラインも堂々と3.7Lエンジンを積んで、デザインとメカチューンでさらなる高みを目指せるし、NSXだってレジェンドだって正しく認知されれば日本でもちゃんと売れるということを示した意義は大きいと思います。マツダにできるのだからスズキにだって三菱にだってできるはずということも示しました。日本のクルマ産業にとってアテンザはただならぬ足跡を残していると言えます。

↓アテンザ革命が進行してます。これからはプレミアムも大衆車も関係ないですね、アテンザ以上か以下か?ただそれだけ!



  
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2013年03月09日

アテンザがクラウンを超えるためには・・・

  登録車の販売には煩雑な手続きが付いてくるので、どうしても新車購入は既存のディーラーで買わなければならないこともあって、そこでどうしてもトヨタの営業力によって他のメーカーとは大きく差がついてしまう。トヨタの販売店に言わせれば三菱・マツダ・スバルのクルマをトヨタが売ればほとんどが大ヒット間違い無しだそうだ。もしアテンザをトヨタが売ったら、果たして1ヶ月で25000台(新型クラウンの実績)以上売ることができたか?

  ここはアテンザをトヨタが売ったならその2倍は売れたと言いたいところですが、現実はマツダの1ヶ月1万台よりいくらか多いかくらいだったと思います。マツダは今回のアテンザの発売に関しては、モデルカー発表からプロモーションまでかなり理想的な展開だったのは事実で、その結果として破格の成功ともいえる1ヶ月1万台だと思います。現実にクラウンより良いクルマか?というといろいろな点で差がつけられていて、実質的な100万円の差も妥当なところと言えます。例えばアテンザはあれだけ室内が広いのに後席にエアコンがなかったりします(冬の後席は暖まるのに時間がかかります)。

  実際に比較してみると他にもいろいろ違うのですが、何だかんだでクラウンとアテンザでは差があります。年配のユーザーにとっては、乗り心地・シートの作り・インパネの作りの質感だけで勝負が付いてしまいます。アテンザ(マツダ)のハンドリングは確かにFF車としてはずば抜けているけど、クラウンと比べればそれは好みの問題になってきて優位かどうかは人それぞれだと思う。デザインに関してはアテンザの方が評価は高いとは思うが、これも人それぞれと言える。自分を含めアテンザのファンは「クラウン越え」を夢見ましたが、それはあくまで「デザイン」と「加速」に秀でたとんがったクルマとしての魅力であり、「高級サルーン」としての完成度は、クラウンやドイツ車と比べるとまだまだ頼りないです。

  アテンザはとんがったクルマとして人々の心に刺さっただけであり(刺さることも大事ですが)、今後のMCなどでクルマの完成度を高めていかないと、「変なクルマ」として急速に忘れ去られていくかもしれません(その可能性も結構高いと思います)。マツダではなくトヨタがアテンザを売ったら、シートベルトがうまく閉まらないなどの苦情を抱え「失敗作」と評されるクルマかもしれません。マツダの欧州での評価は確かに本物ですが、一流ブランドのクルマを蹴散らすほどの実力はまだまだないと思います。このマツダ旋風が失速しないうちにブランドを確立する決定的なクルマへと発展させる必要があります(できれば2代目の後期モデルの延長にあるクルマが見たかったですね・・・)。


↓マツダの技術本って堅いですね・・・。日産の本に多いですが「楽しくて、すごいなあ」という一冊に巡り会いたいです。


  
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2013年03月06日

アテンザの派生車種を・・・

  新型アテンザが多くの輸入車ユーザーにモテモテだそうですが(なんかディーラーが意図的に流しているという噂も・・・)、マツダのディーラーに行くとセールストークが「BMWやジャガーなどのユーザーが多いです」と聞かされると思う。クルマ好きのユーザーが試乗にやってくるみたいですが、今やアテンザも見積もりを取ると軽く400万円に突入する高級車となっているので、みんなビックリして帰っていくのだそうです(売れてないじゃん・・・)。

  完全にキャラクターが変わってしまったのがアテンザで、なんだか「ZOOM-ZOOM」言ってたころの方がわかりやすかったし、老若男女が乗れる身近なクルマに感じたのですがね・・・。それがいまやステータスを示すクルマになってきたような気がします(どんなステータスだ?)。どんなクルマでもハイパワーになれば「ステータスカー」になってしまいますね(トラックは除く)。アテンザも「4Lエンジンに匹敵する加速」とか謳ったらその時点で勝手に「ステータスカー」への道を歩み始めてしまいますね。

  急に高級サルーンに変身してしまったわけですが、2代目登場(2008年)もその傾向は見られましたが、まだまだ若者が気兼ねなく乗れるちょっとスタイリッシュなクルマといったところでした。しかし新型はいかにもお金持ってそうな人が乗ってますね・・・。もうちょっと「カジュアルダウン」(サイズダウンも)した派生モデルがほしい気がします。アクセラとアテンザの中間にメルセデスCLAのような手軽なモデルがあってもいいと思います。実際にアクセラがメルセデスAクラスと同じサイズなのに対し、アテンザはEクラスに近い大きさになっています。CクラスやCLAクラスのようなサイズがあったほうがブランドとしては厚みがでて魅力が上がるはずです。

  しかもここが日本のクオリティカーの最大のボリュームゾーンなのだから、マツダブランドの中で候補を選ばせるくらいの展開がほしいですね。実際にアテンザやクラウンくらいの価格帯のクルマが好評ならば簡単に1ヶ月で1万台以上売れてしまうし、日本にもクオリティカー志向の波が押し寄せてきていると感じます。日本メーカーがタイで作ったクルマよりも、実用性が低い国産の2ドアクーペ(トヨタ86)の方ががたくさん売れているのはただの一過性のブームではないと思います。300万円〜400万円台の価格の魅力があるクルマであれば、10年以上乗ればコストパフォーマンスもいいですよね(低価格のクルマを10年乗るのは苦痛という人にとってはですが・・・)。ドライブやデートでどんどん使えるクルマが300万円なら絶対にお買い得だと思います。アテンザも海外旅行10回分の魅力は軽くあると思います。


↓この手の本も、経済性よりスタイルを重視するようになってきましたね。とてもいい傾向だと思います。


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2013年03月05日

アテンザはやはりディーゼルかも・・・

  いままでアテンザはなんだかんだでガソリンエンジンだと思っていたが、先日の加速を見ていままでの「アテンザの概念」が吹っ飛んでしまいました。マツダは今後もこの「加速」マシンシリーズを続けていくのかな?今年FMCのアクセラには既に「国産FF最速」と評されるガソリンターボのアクセラもありますが、これに40kgトルクのディーゼルターボを載せるのか?どうかが楽しみです。ホンダが新たなシビックtypeRを開発しているようなので(ホンダのネームバリューに比べると・・・)、負けないように頑張ってほしいですね。ホンダはどうやらFF最速を目指して(現在FFのニュル最速はルノーメガーヌ)いるようで、相当レベルの高いものになりそうですが・・・。

  アテンザもまたディーゼル中心の開発になって、MCもディーゼルの性能アップに注力されそうですね。このままだと本当の意味でBMW3らしくなってしまいますね。BMW3は比較的若い人向けに、乗り心地よりは運動性能の充実を目指したスポーツセダンというコンセプトを、ブレることなく忠実に守って今日まで熟成されています。6気筒だ4気筒だという意見もあるようですが、足回りを固めてエンジンのパンチ力を最大限に生かした走りができるクルマというコンセプトには叶っていると思います。

  これまでのアテンザ(初代・2代目)のコンセプトはBMW3とは違って、軽量エンジンとFFによる直進安定性を生かして、パワーステアリングによる絶妙なドライビングフィールが売りのクルマです。これはFRセダンには逆に真似ができない独特の世界観であり、FFセダンは北米を中心に他にもたくさんありますが、ここまで走りを追求したモデルは他にはホンダのアコードくらいじゃないでしょうか。これはこれで素晴らしい完成度を誇っていたのですが、今回大々的にディーゼルエンジンを採用し、また最初から走りの熟成をしなければいけないようです。欧州型のトルクフルなエンジン特性から、欧州で主流の足回りとタイヤ(大径)を採用してきたようです。

  これまでのアテンザのコンセプトは白紙に戻され、新たなクルマへと生まれ変わったわけなので、買うならディーゼルのアテンザを大人しく買うべきなのかもしれないなと、最近思うようになりました。MCにはかなり期待しているのですが、マツダはかなりささやかなネガでも徹底的にMCで直してくるので、ボロクソに言われているダンパーとタイヤは必ず変えてくるのかな。フロントのグリル周りも弄ることがあるので、さらにかっこよくなるかもしれません。

↓こういう本を読むと、その道のプロもなかなか断言できないほど、クルマのメカニズム特性は奥が深いなと感じますね。レースカーなどではなく、市販のトヨタとマツダのクルマを比べても全然別ものでどちらが良いかは使う人次第だったりしますね。

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2013年03月04日

新型アテンザを追跡したら速かった・・・

  昨日は夜からちょっとドライブに出かけたのですが、ちょっと制限速度が高めの自動車専用道路で新型アテンザを発見したので後ろから眺めてみました。車幅は全然気にならない感じですね、考えてみればフーガと同じくらいのサイズなので、特段に大きいとは感じませんでした。驚いたのは中間加速の速さですね、どっかの雑誌で3.5LのNAのクルマよりも数段速いと書いてありましたが、昨日もいきなり加速されてまるで動きがランエボのようでしたね。乗っている方はなんとも楽しそうですね。

  これが高速道路に増えてきたら、追い越しもあっという間に済んでしまうだろうし、スバルのターボ車を上回っているので、マツダ車がスバル車を追っかけまわす(そんなことはしてはいけませんが・・・)展開になりそうですね。スバルも三菱も2Lターボの経済性の悪さから、さらにダウンサイジングした1.6L程度のターボ(240馬力)になるようなので、新型アテンザが「公道の王者」になってしまうのか?

  新型アテンザは車幅もあり、スライドの限界も高くて安定感もあるのですが、ディーゼルエンジンのヘビーな重量のせいでハンドリングが従来より厳しくなっているのだとか。直線番長なら「XD」で、ワインディングを楽しむ従来のアテンザが欲しいなら「20S」と同じクルマで大きく分かれていて、同じようなエンジンラインナップを持つBMW3シリーズよりも味付けがはっきり分かれているので、ドライブが好きなら両方買ってもいいくらいかも(クーペかスポーツ出たらそういう人も現れるか?)。マツダとBMWをディーゼルで比べるなら車重で軽くてエンジンが強力なマツダの方がキャラが立っていて、加速もはっきりとマツダが良いみたいですね。

  ガソリン車で比べても、車重のあるドイツ車はワインディングは苦手なので、純粋にドライブを楽しむならアテンザでOKじゃないかと思います。日本車ながら欧州車よりも遠いところに持っていったマツダの思い切った作戦は今のところ大成功を収めたと思います(今後はどうかわかりませんが・・・)。プレミアムセダンといえども、日本人の所得から見れば問題なく買える金額であり、それなりに所得のある人にとってはクルマは1台は必ず必要なものなので、今後、日独米仏伊の新世代プレミアムブランドで上位5台の選択肢に残るようなモデルなら確実に売れ行きは見込めると思います。

  セダン・クーペ・ハッチバック問わず所有欲を刺激する300万円〜600万円くらいのクルマの争いの中で、現在の日本市場の上位5台は「クラウン・86/BRZ・マークX・アテンザ・レガシィ」の強力ラインナップが守っています。輸入車は微増していますが、国産クオリティカーの方がそれを上回る回復ぶりで好調になっています。今後レクサスISとスカイラインが登場して国産車同士の争いも激しくなってきて、どのクルマが「5台」に残るか?(アテンザは残れるのか?)がとても興味深いですね。


↓日本市場では不評と言われてきた現行レガシィですが、アイサイト&4WDがウケているのか、冬場に入ってからとくに好調です。

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2013年02月28日

アテンザはノーマルがベスト?

  アメリカのMTVに「pimp my ride」という番組があり、毎回20年くらい前のボロボロのクルマをとてつもないアイディアと技術で「スペシャル」なクルマに改造するのですが、あまりの変貌ぶりに毎回驚かされます・・・。エンジンは交換してないのに、マッサージチェアやたくさんのモニターをつけたりして、大丈夫なのか?とか余計な心配もしてしまいます。ちょっとやりすぎな改造に感じるのは「クルマ文化」の違いによるカルチャーショックかもしれませんが、外装パーツや塗装も自由にできるので、ものすごく良いデザインに仕上がります(これにもカルチャーショックはありますが・・・)。

  この番組を見ていると、クルマは弄らないとダメだなと思ってしましますが、日本車ってなんか弄れば弄るほどかっこ悪くなっていく気もするんですよね。特にアテンザの初代・2代目はたまに弄ってあるのを見かけますが、少なくともノーマルより確実にカッコ良くなっているクルマはほとんどないような気がします。アテンザのようなノーマル状態でカッコいいと思えるクルマは、クルマを弄る時間なんてとてもないくらい忙しい日本人にとってはとてもありがたいのですが・・・。

  ちょっとデザインが古くなってきたなと思ったくらいに、弄るとちょうど良いのかもしれません。V35スカイラインなんかが、中古で買ってエアロを付けたりすると結構カッコ良くなりそうですね(リアのバンパーをマフラーと一体型に変えたり、リアのランプを交換)。初期のものなら3Lのモデルなんかもあるので(適度にパワーがあっていいですね、6気筒なら3Lがベスト?)、あの外装をトランクの形状から変えられたらいいクルマになりそうですね。フロントのライトもデカすぎるので、クロームメッキを使って端正なものに作り替えたりすると良さそうですね。V36と比べると内装もだいぶ貧相なので、シフトレバーの形状やハンドル・インパネも変えたいです。「pimp my ride」ではそんなこともいとも簡単にやってしまうので、日本人のクルマへのイメージが180度変わる感じですね・・・。

  日本ではメーカーが買い替えを勧めるために(営利主義のために)、そういった加工がしにくいようにパーツを作らなかったり、そういう加工を行う工場に協力的ではなかったりして、アメリカとは大きくクルマ文化が違うものになってますね。アメリカでクルマを直したり・作り替える文化がしっかりあるので、新車価格は日本よりもだいぶ押さえられています(新型アテンザは180万円~ですよ!)。日本じゃ簡単には直せないので、しょうがないから高くても新車を買うことが多いようです。

  その結果でしょうか、日本車の性能は高いというイメージは確立されていて、アメリカより日本のほうが安全なクルマ社会になっている(ブレーキが壊れているクルマは日本にはまず走っていない)ので、もちろん一長一短なのですが、クルマ自体が人々にとって魅力的に見えるのはアメリカではないか?という気がします。

↓番組のテンポもすごくよくて、日本の「ビフォーアフター」みたいなのろのろした展開じゃなくて飽きないのもいいですね。クルマってこんなにもカッコ良く変身するんだなってビックリしますね・・・。




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2013年02月18日

アテンザが多くなりましたね・・・

  街で見かけるアテンザは初代が圧倒的に多く、2代目は珍しいので見かけるとちょっとうれしくなります。2月に入って3代目をよく見かけるようになりました。とても日本の風景に溶け込んでいて、改めていいデザインだなと思いますね。Dセグセダンはよく目立つので、街の風景に与える影響は大きいです。アテンザは3代合わせてもまだまだ台数が少なく、これから一大勢力として成長できるか?といったところでしょうか。

  日本メーカーも近年ブランディングを重視してきたので、特にDセグセダンではコンセプトの統一が図られていて、ひと昔前のようにどこのメーカーのクルマか分からないということが減ってきました。現在の最大派閥は「ゼロクラ」から3代を数える「クラウン軍団」。次に多いのが「マークX軍団」。三番手がフーガ・スカイラインで一見区別がつかない「日産軍団」でしょうか。四番手に急拡大中の「アテンザ軍団」。レクサスはフェイスリフトの関係であまり統一感が見られないですね。前期型は「クラウン軍団」に紛れ(カムリHVも)、後期型はこれから「新型レクサス軍団」を形成すると思われます。さらに「メルセデス軍団」と「BMW軍団」の7大派閥が日本を「仕切って」います(基本的にはバッジ分け)。

  新型アテンザは街で見る限りでは「BMW軍団」に紛れるようなことはなかったですね。赤のイメージが強いので、それ以外の色は当初は違和感がありましたが、昨日見た「白セダン」もとても良かったですね。弱点かなと思っていた「リアデザイン」も真後ろから見ると、なかなか楽しませてくれますね。プジョー308スパイダーとかシトロエンC5とか走ってると後ろにピタっとと付いてじっくり見たくなるのですが、それらと同じようないいデザインしていると思います。ワゴンやらハッチバックやらミニバンやらが前にいると「つまんないな〜」って思って、コンビニがああったら入りたくなったりしませんか?

  GT-RとかBMW6とかのリアデザインは別格ですね・・・。このクルマの後ろに付いたら絶対に離れたくないぞ!って思いますね(決して煽っているわけではないです。リアが見たいだけなんですが・・・)。湾岸線でコルベットの後ろにストーカーみたくベタ付きしていたら、6.2Lエンジン全開で加速されて軽く100mくらいは離されて、それでもまた頑張って見にいってしまいましたね・・・。

  クラウンも先代なんかはリアが「整っていて」美しいですね。新型はロイヤルの方がバンパーの造形が素直でカッコいいのではないか?と期待しています。アスリートはその名の通りリアが「ガリガリ」なので、どこか貧相に感じてしまいそうですね。86やマークXもこの「ガリガリ」感がクルマの魅力を落としているような気がします。3BOXカーは絶対的にリアデザインが他のクルマよりも優れているのだから、ここで勝負しなかったら存在価値ないと思います(日本から3BOXカーが消えたら、つまらないのでドライブ辞めます・・・)。
posted by cardrivegogo at 12:19| Comment(0) | GJアテンザ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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