2018年07月23日

マツダ車の 本音 と 建前 その3

アテンザのシート

  バカのオウム返しで恐縮だけども、現状のマツダ車は「ハード面」での完成度は低い。例えばマツダアテンザとレクサスISを比べてアテンザが絶対的に劣っている点は、シートの取り付け剛性だったり、吸音材に頼り過ぎて異質な音響になりつつあるキャビンの違和感だったり、まあ5分も乗れば色々と気がつくことは多い。シートの溶接をじっくり検分したわけじゃないけども、とりあえず腰掛けた瞬間に、シートとフロアがまるで一体形成されているかのようなレクサスと、キャビンの中にシートをくっつけました感が拭えないアテンザ。・・・とは言ってもレクサスがやたらと剛性感があるだけで、VW、BMW、メルセデスも「後付椅子な感じ」なんですけども。


クラウンとアテンザはエンジンを替えた方がいい

  そもそもレクサスのメインストリームを担うFR用シャシーと、マツダの中型車種汎用のスカイアクティブシャシーのマッチアップは、ややピントがずれていて、車重1800kgが当たり前のレクサスシャシーに対して、1500kg前後に収めるマツダでは、理想とすべきクルマは変わる。クラウンの直4ガソリンターボ(比較的に高回転)とアテンザの直4ディーゼルターボ(ハイトルク)を交換したらいいんじゃない!?って気がしないでもない。最近の欧州プレミアムブランドでは、アメリカや中国などで拡販するために、ガソリンターボとディーゼルターボの出力特性を寄せて、トルク容量などで制限が出るミッションをできる限り統一しようとしている。マツダの2.5Lガソリンターボも5000rpmに出力ピークがあり、欧州ブランドの戦略を愚直に踏襲している(これは見直しを・・・)。


トヨタに負けるエンジンでいいのか!?

  一方トヨタ/レクサスではFRの乗用車へのディーゼルユニット積載は行っていないので、ガソリンターボはトルクよりも出力側に振っていて5800rpmにピークが置かれている。単純に考えて4500~5000rpmの範囲にピークが集中する欧州ブランド&マツダに比べて、エンジンベースではトヨタの方がスポーティな仕様になっている。もちろんHONDAシビックtypeRのように「全車MT」と割り切ってしまえば、直4ガソリンターボで6500rpmというチューニングも可能なんだろうけど(欧州ホンダはディーゼルも多い)。


エンジン屋グループから孤立するマツダ

  スバルやポルシェのような水平対向ターボなら構造上回転数も上げやすい。しかしスバルのFBエンジンはプラットフォーム&エンジン形式を定型化しつつも、(今では常識的なことだけども)トルク&エコ化を求めてロングストローク化してしまった。これは「SUBARUの軛」として、これから10年くらいこのブランドを呪い続けることになりそうだ。そしてフェラーリはV8、V12のショートストロークかつ、高回転が商品力(エンジン以外はおまけ)と考えるエンツォ=フェラーリの理想にも叶っていて7000rpmを実現。そのフェラーリから読んできた技術者が作ったというアルファロメオの2.9L・V6の6500rpm。これらと互角以上に渡り合っている日産(VR30DETTが6400rpm、VR38DETTが6800rpm)とホンダ(K20C・6500rpm)のガソリンターボはレベルが高い。日産はVR30DETTを日本でも売ればいいのに・・・。


ディーゼルでトップになったが・・・

  マツダにとっては悩ましいところですねー。日産やホンダに追従したいのはヤマヤマなんだけども、フォード時代にディーゼルに熱心に取り組んで、3000rpmでトルクが急激に萎むBMWや1800rpmでギブアップのメルセデスのユニットの間隙を縫って、5000rpmまで使える稀有なディーゼルターボを作り上げてしまった。沢村慎太朗著「午前零時の自動車討論7」にも書かれているけども、BMWもメルセデスも4000rpmより上は全く使う気にならない(壊れちゃうよー)のに対して、マツダディーゼルは5000rpmまで伸びる。この事実は大谷達也さんもカーグラフィックで2013年にすでに書いている。・・・そして清水和夫は320dを「5400rpmまで気持ちよく回した!!」という都市伝説を持つ(錯覚か大ボラでないならば、彼は魔法の腕を持っているってことか!?)。


泥沼から抜けられるのか!?

  ディーゼルエンジンであっさりとメルセデス、BMWを蹴散らしてしまった・・・。この成功が経営危機のマツダを支えたという意見もあるだろうけども、北米から展開が始まり日本にもCX-8などで導入が予定されているマツダの5000rpm「しか」回らないガソリンターボもまた、どっかのメーカーのように「MAZDAディーゼルの軛」を背負って次の10年を進んでいくしかないのだろうか!?目の前でBMWという名の「泥船」が日本市場でズブズブと沈んでいっているけども、そりゃ5000rpmしか回らない(M3でも5500rpm)なんてユニットが主力では、欧州、アメリカ、日本といった成熟市場では沈むしかない・・・。


飛車角落ち

  以前にこのブログで「マツダとBMWのエンジンは終わっている!!」といった批判を書いたことがある。あれから早くも数年が経過したけども、マツダもBMWもあまり状況は変わっていない。とにかくエンジンがいいから欲しい!!と思わせてくれるモデルは特にない。「マツダもBMWも砂型鋳造を使った高品質エンジンだぞ!!」という反論もありそうだけども、結局のところは世間のイメージとは裏腹に、マツダもBMWも「ボルボより低級なシャシー」と「トヨタより低級なエンジン」を使い続けての「ハンデ戦」を行い続けている。そもそもアテンザやBMW3シリーズが、レクサスISと並び立つなんてことは、スペック上は不可能なことだ。


予測通りにはいかない・・・

  「レクサスIS開発のスタート地点は3シリーズを捉えることではなかったか!?」と反論が来そうだ。レクサスの開発者は北米で年間10万台を超えるシェアを持つ3シリーズの進化を予測し、今後の数世代で3シリーズと互角以上に戦える設計をして待ち構えたけども、3シリーズの頭打ちをすでに予想していたBMWは、セダンよりもSUVやEVモデルの開発に邁進したため、レクサスISとBMW3シリーズの間は、大きな「スペックの谷」で隔てられている。レクサスだけでなく、メルセデス、ジャガー、アルファロメオが3シリーズ包囲網を構える中で、肩透かしを喰らわせたBMWの機転は素晴らしいのかもしれない。


次の覇『車』は!?

  BMWが全く注力しなかったF30は、アメリカでも日本でも先代のE90型からいくらかシェアを落とした。しかしハイスペックモデルで待ち構えたレクサス(IS)、ジャガー(XE)、アルファロメオ(ジュリア)は大きなインパクトを残すこともなく見事に共倒れし、結果的に、アメリカでも日本でも、CクラスとCLAを両方用意した用意周到なメルセデスがシェアを伸ばした。日本のユーザーにとってはスペックよりデザインってことが残念ながら肯定されてしまった・・・。


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320dを5400rpmまで回して壊さなかった(という)伝説の男登場・・・


4年ぶりに有名なドイツの自動車カタログの日本語版登場。
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2018年06月15日

新型アテンザ と日本のFFセダンの進化・・・



日本のFFセダンはイケているのか!?

  何だかんだ言っても、アメリカ人は日本のFFセダンを買っている。ドイツ車、韓国車を押しのけて日本車が堂々の主役だ。V6ユニットがなかったMAZDA6はちょっと部が悪かったらしい。2.5Lターボの導入で、V6を持たない欠点の解消を狙っているようだ。アコード、アテンザ、カムリを見てアメリカ人はどれほど期待するのだろう。まあ人それぞれだろうけども。なぜ日本メーカーは似たようなサイズで似たような設計のクルマを作るのか!?なぜ差別化をしないのか・・・。


セダンは横から見た方がいい!?

  上の動画のように同じ色のモデルを並べるってのは、「どれも同じだよ・・・」という動画作成メディアからの呆れたメッセージなのだろうか!? しかし3台を横向きに並べてあると、それぞれにサイドデザインの設計思想が違うのがわかる。エクステリアを見るだけでもなんとなくわかるけども、車内が一番広いのはアコード。1クラス上の広さを追求するという「ホンダの公約」を見事に体言している。おそらくEセグのFRサルーンと張り合っても余裕で勝てる。年内に日本にも導入されるレクサスESもまたFF車でありカムリの設計を使っているが、なんと4.9mのESの後席は、5.2mのLSのものよりも広くなっているらしい。


イケてるはずのアテンザのエクステリアは!?

  サイドのキャラクターラインは、やはりホンダ・アコードが一番エモーショナルかもしれない。某ドイツブランドのようなスタイルをいち早く取り入れている。デザインにオリジナリティを求める!!みたいなスタンスで、ミニバンもコンパクトカーもSUVもサイドから見れば「ホンダ車」とわかる独特の形状をしていることが多いけど、アコードに関しては、ドイツ車と誤認しそうだ。ホイールの配置もまるでFRのように前輪が前に出ている。前輪からAピラーの接合部までのディスタンスが美しいサルーンスタイルのポイントらしいけども、ボルボやホンダはここをかなり意識している。マツダはちょっと中途半端。並べられるとトヨタ・カムリのスタンスはプリウスを見ているようだ・・・。


アテンザはスポーティを捨てた!?

  アテンザのサイドデザインは、どうやらアコードとカムリの「中間」みたいになっている!?動画の配置もアテンザが真ん中なのは明らかに「意図的」だと思われる。サイドのキャラクターラインを強調しているアコードは、やはりメルセデスみたいに、お尻がキュッと上がっている。それに対してアテンザとカムリは、リアデザインの表情をしっかり作るためか、グラマラスでボテっとしたお尻になっている。実はここはアテンザの大きな変更点の一つだそうで、リアのボデー下部をブラックに塗装して、アコードのようにスポーティに見せていたのに、その部分をボデー同色で塗装するようになったとのこと。あれ?GJアテンザってこんなボテっとしてたっけ!?って感覚は正常です。


トヨタとマツダの足並み

  カムリのリアデザインは結構凝っていていい感じ。しかしフェイスリフトしたアテンザもカムリもそうだけど、サイドから見たリアの雰囲気は、まるでSAIやレクサスHSを見ているかのようだ。好き嫌いはともかく、マツダはトヨタ寄りですよ!!ってことを世界中に示しているのだろうか!?関税引き上げという、マツダの経営陣が悲鳴をあげそうな「株価暴落」要因をあっさりと言い出したトランプ大統領の威圧はやばいですけども、いよいよアラバマでトヨタとマツダの合弁事業が始まるらしい。テーマは北米市場でホンダをぶっ潰すこと!?


マツダはトヨタの養分になってしまう!?

  ちょっと前のネットメディアで、しばしば報じられていたけども、マツダをパートナーに選んだトヨタの狙いは、ディーゼルでもなくマツダ車の単純OEMでもなく、北米で多くの信者を抱える「ホンダの走り」に対抗できる市販量販車を作る上でマツダの「混流生産技術」だったり、ダイレクトな操縦性をトヨタ車のEVなどの少量販売モデルに生かそうということにあるらしい。北米でも急速に普及したCX5の北米ユーザーによる評価は、「SUVなのに信じられないハンドリング」といった好意的な意見が多いらしい。


トヨタの本気はまだ半信半疑・・・

  トヨタの次世代北米戦略のカギとなるアメリカ人が喜ぶスポーティなクルマ作りってことで、レクサスLSは方向性を大きく変えてきたし、C-HR、カムリやカローラも「スポーティ」がキーワードになっている。このトヨタの大きな改革が進む、北米、日本市場において、マツダはブランド力を伸ばし、販売台数を積み増していくことができるのでしょうか!? アコードやカムリと同じグループに放り込まれたアテンザ。うーんこれまでのマツダとは売り方が違うのかもしれない。ビッグマイナー後のアテンザがアコードやカムリに対して優位に立てる点は!?・・・おそらくみなさんも感づいているかもしれないですが、最近のホンダやトヨタが比較的に得意としてきた、『内装』でアテンザが切り込んでいく展開なのかも。


アテンザは次期型のために「プレミアム」へ特攻!?

  北米市場では「ガソリンターボ」が30000ドル〜の設定になり、直4ターボというほぼ同じ土俵で、メルセデス、BMW、アウディ、レクサス、インフィニティといよいよ対峙します。「ガソリンターボ・Lパケ」に相当する「シグニチャー」とかいうグレードは堂々の35000ドル〜。これがマツダが提案する『プレミアム』だとするならば、いきなりプレミアムDセグの最高価格を叩き出す、なかなか野心的な価格設定です。これでアテンザが月に10,000台以上売れるならば、プレミアムDセグのトップセールスです。3シリーズが年間やっと10万台、Cクラスがおよそ8万台といったところ。アコードやカムリよりも高価な価格設定でアコード、カムリ、アルティマには勝てないかもしれないけど、CX5で風穴を開けた北米市場に、本気の改良を施したアテンザを次々と突っ込ませることでしか、北米にマツダの地盤は生まれない!?







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2018年06月14日

新型アテンザ が メルセデスCクラス に完全勝利!! 



アテンザとCクラスの一騎打ち!!

  2012年に登場したGJアテンザに対して2014年に登場したW205系メルセデスCクラスが、2018年モデルでどちらも大幅に仕様が変更されたようで、なんと日本のメディアではまず見たことがない直接タイマン対決をやっています。第3国のメディアから見れば、マツダ6(アテンザ)とCクラスがそれぞれ日本、ドイツの2大自動車産業国を代表するDセグサルーンってことになるんでしょうね。日本のカーメディアでも、マツダ車がメルセデスが同じ土俵で対等に比較されるようになってきたのはほんの数年前からだった気がする。カーグラフィックがCクラス発売記念のDセグサルーン対決にアテンザを呼んでたっけ?そんな記憶がある。けどその後のEクラスの時には呼ばれてなかったな。Eクラスがアテンザに負けちゃったらヤベーもんね。そもそもカーグラフィックのテストと言えば・・・ホンダ・レジェンドは早すぎるから反則負けとか言い出すなど、しばしば「幼稚園児」並みの判定をするんですけども、まあCクラスをよいしょする企画だったので、当時はGJアテンザは「格負け」みたいな意味不明な判定をされてたような気がします。


W205の毀誉褒貶

  先代のGHアテンザと比べて、静粛性、制動力、ハンドリングなど、アテンザらしさを示す重要なパラメータが低下していた初期GJアテンザには、正直言って最初は同情するしかなかったですね。アテンザファンは、すべてはマツダの経営状況の悪さがいけないんだ!!と自分に言い聞かせて納得するしかなかった。かわいそうなGJアテンザは、ディーゼルとMTと内外装デザインだけでなんとか頑張ってくれ〜・・・。基本設計がアクセラと同じではどーしようもないだろな・・・という消極的な想いがなかなか消せない。それに対してフロントサスをDWBに変えて、いよいよ高性能化に邁進してきたW205系Cクラスは、アテンザのような大衆向けDセグセダンとの完全なる「差別化」を狙っているのがわかった。インテリアのデザインも抜群だし。縦置きミッションも丁寧に自社製造を続けている。何度か乗って見て、エンジンがうるせーな、リアの乗り心地が悪いってのもなんとなく感じていたけども、それに関してはGJアテンザも初期段階では相当にひどかったからさ・・・。


GJアテンザは本気なのか!?

  マツダも素性の悪いGJアテンザに丹念に手を入れて改良を重ねてきました。藤原常務が「ストラットになったのは残念」みたいなことを言っていたので、おそらく経営陣もアテンザにはあまり興味はないのかな〜って思っていたけども、次第に価格なりのいいクルマになってきたように感じた。唯一気になるのは、とうとうCX5、アクセラ、デミオに抜かされてしまったJNCAPの衝突安全テストのスコア。CX8は驚異的なハイスコアを叩き出しているけども、アテンザにも同様の対策をお願いしたい。GHまではアテンザを選ぶ理由には、市販車で最も安全だから!!ってのがあったのだけど。


地道な進化

  GHアテンザは、E90の3シリーズに対してはサルーンとしてあらゆる要素で上回っていたし、走りの満足度も高かったけども、GJアテンザはF30の3シリーズに対して圧倒的な優位を築いているとは感じなかった。そのF30から北米シェアをどんどん奪っていったW205Cクラスと対峙するのは、GJアテンザにはちょっと荷が重いと思っていたんですけども、この動画メディアによると「あれれー!!」な結果になってますね。まさにアテンザの『完勝』。すべての項目でGJアテンザがW205Cクラスよりも上!!そうか・・・そうだよな。GJアテンザも1回目のビッグマイナーチェンジで後席の乗り心地は相当に改善していた。そしてその後にGベクタリングコントロールが追加され。エンジンもミッションも良くなってきた感じがする。


メルセデス神話はまだ蘇らない

  『ストラットのFF』と『DWBのFR』が対峙して前者が勝つとことはあまり見たくはない。それはカムリがクラウンに勝つみたいなものであり、その結果の裏には何らかのエンジニアリングの裏切りがあるように感じてしまうから。しかもマツダやメルセデスはただのメーカーではない。どちらも日本とドイツを背負って立つエース的存在。自分はマツダファンでマツダ贔屓は自覚しているけども、セダン好きでこれからもセダンに乗っていたいと願う中で、心のどっかでW205にはGJアテンザに負けないクルマであってほしい!!という想いがあった。マツダがフラッグシップで本気を出しすぎ、メルセデスは下位グレードなので野放しってことは当然にあるだろうし、その結果として立場が逆転してしまうこともあるだろう。マツダは素晴らしいし、メルセデスもいよいよ本気になってくれるのでは!?次期型ではアテンザがEクラスに勝負を挑むことになるのかな!?


マツダ車の懐は深い

  いよいよ来週発売される新型GJアテンザ。マツダ車を買うなら「後期モデル」がいい!!みたいなことを以前書いたっけな。GHアテンザも後期になってまるで「別のクルマ」になった。ミレーニアが無くなってフラッグシップを務めることになったGHアテンザ、GGアテンザ直系のスポーツセダン用シャシーを受け継ぎつつ、マツダの社長が乗るクルマとしての進化も必要だったらしい。しかし高コスト体質はリーマンショックにより存続不能なレベルに。全面的な設計見直しで円高にも負けないGJアテンザとして生まれ変わって経営的には健全化したらしいけど、設計に関しては、正直言って失ったものはかなり大きいと思ってました。


即決させられたらどうしよう!!でもそんなサプライズを期待する・・・。

しかしそんなGJアテンザが、天下のメルセデスの大戦略モデルW205を全面的に圧倒するほどの評価を得るようになるとは・・・まああのCクラスの乗り味から考えるに、アテンザが一方的に負けるなんてことはないでしょうけども。今回の改良でそんなに良くなったのか!?来週に乗りに言ったら、GJアテンザへのネガテイィブな感情が全部吹き飛んでしまうくらいの快作になっている可能性もある。そのまま「これ買います!!」ってなっちゃうパターンかな!?360万円だっけ・・・ストラットのくせにちょっと高いよ。









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2018年06月04日

クラウン と アテンザ の激突!!



サスペンション一新!?

  6月21日に発売されるビッグマイナーチェンジ第二弾のGJアテンザが、ネット向け広告で「サスペンション一新」なんて謳っています!!これはもしかして!?えー!!マジっすか!!と公式HPの「主要諸元」を見てみると、「フロント/マクファーソンストラット、リア/マルチリンク」とあり、状況は全く変わっていなかった・・・。一体何が変わったんだ!?コイルバネの特性が変わったみたいな説明が書いてあったけどさ。ちょっとがっかり・・・いやいや今回のMCは実によく手が入っていると思います。まだまだマツダがアテンザを諦めていないことは十分に伝わったよ。


主役不在のセダン市場

今回のMCはなんだかんだ言っても注目度高いです。カムリHVが見事に滑り倒して、セダンに対する欲求不満度が相変わらず高い。フーガのFMCが遅い!!スカイラインもアコードも日本市場では本気を出していない。Eクラスも5シリーズも「うすーい」。何が変わったのかわからん。Cクラスや3シリーズはもはや「ネタ」でしかない。「サルーン」ではなく「モンキー」だ。パサートはあまりに完成度が低すぎる。・・・新型クラウンへの期待が高まるのも当然だけど、トヨタは絶対に買わないと言う人もいるだろうよ。


クラウンに勝てるのは・・・

3世代連続で同じプラットフォームを使い、洗練されたイメージを欠いていたクラウンはさすがに大きく売り上げを落としました。最近のトヨタはコンセプトを練り上げるの上手いですから、全く新しいクラウン像を掲げて巻き返しをかけてくるでしょう。今までのクラウンにはないキビキビした走りをするのかも!?クラウンに注目が集まり、購入を検討する人が増えれば、ライバル車種にも目がいくはず。今時クラウンとアテンザでは車格が違うとか言う人も減っているはず。後席の居住性ならアテンザは負けないだろうし、静粛性にも自信あり。


ビッグウェーブに乗る

報道されている通りにベースグレードで480万円でガソリンの2Lターボになるならば、それよりも100万円以上も安い『アテンザ25S・Lパケ』360万円で十分に迎撃できるのでは!?レザーシート&パワーシート、前後シートヒーター、前席には除湿機能までついてる。もうクラウンどころかレクサスだって撃墜できる・・・いやCX5を見る限りではレクサスを完全に狙い撃ちしている。マツダとしてはあくまで初期のGJユーザーの買い替え促進に主眼があるでしょうけども、案外クラウンに関心を持って群がる新規ユーザー及び既存ユーザーを取り込む効果も期待以上の成果があるのでは!?


ブランド拡大戦略

マツダにとって次の突破口はどこにあるかが、ブランド存続&拡大のためには非常に重要なこと。1年に1台ペースでしか新型モデルが作れないマツダですけども、とりあえず出したものは全てグローバルで強烈な競争力を発揮しています。共に初代&2代目がハネ過ぎたアクセラ&アテンザの現行モデルは、期待したほどには伸びませんでしたけども、アクセラ40万台、アテンザ15万台と堅実にシェアを守っています。ビギナーズラックで作ったCX5がドカンと火を吹き、CX8もスマッシュヒット。CX3も欧州で人気。


好戦ブランド・マツダ

  ちょっとSUVに引っ張られている感もありますが、今度は不発気味だったアクセラ、アテンザで大きな花火を打ち上げる腹づもりなんでしょうね。マツダとしては勝負できる「セクション」を一定数維持して毎年全力投球でブツかって行けば、相手がトヨタだろうがメルセデスだろうが弾き飛ばせる自信があるみたいです。勝てるから続ける。勝てないならさっさと廃業した方がいい。・・・マツダのドキュメンタリーを読むとよく書いてある言葉。


ムカつく奴はぶっ飛ばす

  セクションってのはつまり、強力な既存勢力を見つけて喧嘩を売ること。これまでもDセグの3シリーズ、Cセグのゴルフといったドイツ車の評判モデルをターゲットにして一気に知名度をあげてきたのがアテンザでありアクセラなんですけども、肝心のターゲットとなるようなドイツ車がいなくなった!?「アイコン」として賞味期限が切れていないのは「911」しかないんじゃないか!?「CLS」は一過性のブームに終わりそうだし、「Sクラス」「Eクラス」も存在がかなり危うい。そもそもメルセデスがAクラスで勝負しているのは、マツダにとってはあまり好ましい状況ではないのかも。


ターゲットはどこに・・・

アクセラのCセグメントにしても状況は同じで、すでに市場によってはアクセラが頂点に立っているところもある(オーストラリアなど)。現行アクセラも北米で1万台/月くらい売るヒットをみせましたが、マツダの全量輸出のスタンスでは、トランプ支配下のアメリカでの見通しは不透明。アメリカの景気が回復すればするほど、大統領の支持率は上がるだろうし、さらにマツダのビジネスモデルへの風当たりは強くなって、まさかとは思うけど対米輸出が全く成立しなくなる可能性もありそう。


山が動く!?

マツダの株価が安定する材料はなかなか乏しいですが、今回の「アテンザ」と「CX3」のMCはどちらも刺さりました・・・。今までは「RF」一択だったラインナップが三択になった。これをきっかけに、CX5、CX8、アクセラでは全く動かなかった層を動かすことができるんじゃないかなと思います。フラッグシップはATで、小型&スポーツはMTで楽しみたい。長距離を使ってこそのマツダだから2L以上のユニットは必須。そんな判断をする人々が「動き出す」気がしますね・・・。






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2018年05月25日

アテンザMCは 『スカイ・マツダの道程』の集大成!?



強気に価格上昇

  先日発表されたアテンザのビッグマイナーチェンジ。誰もが感じたかもしれないですが、・・・「価格」が強気。そろそろ「店じまい」になる初代スカイアクティブシャシーは、アクセラ、CX5、アテンザの3車でもう十分に減価償却しているでしょうから、モデル末期の「廉価グレード」設定があるのか!?と思いきや、順調に価格は上昇しています。次のアテンザの日本価格は350万円くらいからスタートしますよ!!と予告するのが、今回のマイナーチェンジの最大の狙いなのでしょうね・・・。


トヨタに喧嘩を売る

  ガソリンモデルで実質的なオンリーワンの候補になる『25S・Lパケ』は354万円。もっとも高価な『XD・AWD・Lパケ』が419万円。次のアテンザでは、この2つの価格が、それぞれスタート価格と、メイン価格にシフトするのだろうかという気がする。それでもアコードHV、カムリHVなどの価格に比べれば、まだまだ魅力十分ですし、『Lパケ』は実質的にアウディ、レクサス、メルセデスなどに対抗できる「プレミアム」仕様ってことを考えると、相対的なコスパは高い。『419万円』にはちょっと因縁があるようで、カムリHVの最上級『Gレザー』がこの価格です。トヨタ史上最高のハイブリッドユニットを搭載し、自慢の本格レザーが使われたカムリHVへの「挑戦状」のようです。ちなみにアコードHVのレザー装備ゲウレード『EX』は410万円ですが、こちらはフルモデルチェンジが間近とのこと。


ハイブリッド VS ディーゼル

  トヨタやホンダのHVサルーンに、マツダのディーゼルサルーンは負けていない!!という意思表明。ディーゼル勢は他にも422万円のパサートTDIが日本市場参戦。さらに年内にも新型のプジョー508とボルボS60が相次いでデビューして400万円前後の価格になりそう。新型3シリーズは、PHVとディーゼルが用意されているようだが、一体どっちの陣営に入るのだろうか!?ちょっとミーハーすぎじゃねーか!?エンジン屋の名前が泣いているぞ。トップギアのクリス=ハリスはレクサスLS乗って一言、「CVTはクソだ!!」と切って捨てた。しかしディーゼルは欧州ではすでに鼻つまみな存在に・・・。


ターボはお預けに

  期待されていた北米向けの『2.5Lガソリンターボ』の導入はありませんでした(後出しじゃんけんの可能性もあるが)。北米仕様の5000rpm頭打ちのユニットを出したら出したで、マツダの名前に傷がつくでしょうし、250psという控えめな出力だと、またK沢に『渋チンだ!!』と意味もなく煽られるのがオチ。中国市場に頭を擦り付けるような『2Lターボ』なんて絶対に欲しくないので、2.5Lターボというだけで一定レベルの所有する喜びはあるだろうけども、中国で売るつもりもないから日本でも発売されないのはちょっと悲しい。次世代アテンザへ価格面で「橋渡し』をするならば、2.5Lターボを400万円台で新グレードとして投入したいところだけども、354万円の25S・Lパケに、ターボ&AWD追加の値上げ幅で貪欲に50万円積んでもせいぜい400万円乗っかるくらい。2Lターボのスカイラインと同等・・・じゃ納得しないってことなのかも。


カムリ失速の理由は!?

  昨年発売されたカムリHVは、日本COTYをセダンで獲る!!みたいな高い志をトヨタに感じましたし、日本市場を丸ごと洗脳するかのような、巧みなプロモーション戦略を推し進めましたが、販売が集中しやすい3月でやっと3000台です。現行のアテンザよりも都市部での使い勝手は段違いに良いであろうトヨタの最新鋭のハイブリッドを使っていて、価格帯は319〜420万円とアテンザとほぼ同じ。それでも昨年後半からすでに予想外に「低調」であることが判明していました。マツダ首脳陣もアテンザの日本戦略が非常に困難であることを感じていたはず。


「タクシー」は売れない

  カムリHVってたまに見かけますけど、そもそも誰が買うの!? 首都圏で考えると、都心まで電車で30分圏内の一般的な建売り住宅に用意された駐車スペースでは、ほぼ絶望的なサイズです。3ナンバーはCセグかスライドドアじゃないときつい。ちょっと郊外で2000〜3000万円台で広い家&駐車スペース余裕な物件が買えてしまう埼玉県中部(所沢市)だと、もうカムリではなくて、レクサス(GS)とかメルセデス(Eクラス)とか乗ってます。Eセグ乗りたいから郊外を選んでるわけですから。天下のトヨタの営業力を持ってしても社会的ニーズの多くは個人タクシー向けくらいに限定されてしまうようです。北米のようにセダンを当たり前に乗る環境が日本では外部的要因で制限されてきているのは否定できない。


キャラ・・・

  これからはミドルセダンは「ファン」を得られる要素がないとダメだ・・・とか言ってしまうと、それはすなわち「BMW・M5」や「E63AMG」を肯定する意味になるんですよね。マツダがFR化を目指したり、スバルがリア重視のAWDシステム(WRX・S4やレヴォーグ2.0)導入したり、あるいはレクサスLSが日本のカーメディアにフルボッコにされることを覚悟で「ドライバーズ・ビッグサルーン」へと大きく舵を切ったりする動きは、クルマの選ばれ方が変わってきたと、優秀な日本メーカーのマーケティング部門が判断しているんだと思います(カーメディアのオッサンたちのたわごとは無視でOK)。


マツダの新しい感じ方!?

  初代&二代目アテンザは同じ世代のプラットフォームを使い11年あまりのモデルライフを経過しましたが、GG&GHシャシーは、そのこだわり設計によって、世界中でマツダファンを増やす結果になりました。このブログもまさに「ファン」です。見事なストーリーもありました。詳しくは名著「マツダはなぜよみがえったのか!?」を読んでください。フォードの後押しがあったからできたのも事実だし、「ZOOM-ZOOM」を名付けたのもアメリカ人でした。昔を美化するのはどーかと思うけども、「デミオ」「アクセラ」「アテンザ」「RX8」「プレマシー」がグローバルモデルとして『ファン』を作りまくった。


マツダを持つ幸せ

  それに対して現行モデルはどーなんだ!?特にフラッグシップ・アテンザに対する要求は高い。アクセラと同じシャシーを中国市場向けに伸ばして使っているだけでもう幻滅・・・みたいなネガティブな印象を抱いていた時期もありましたが、このGJアテンザのモデルサイクルの中で、マツダは「乗用車のインテリアとは何か!?」という課題に真剣に取り組んできたと思います。2012年にLパケに乗った時もサイドウインドーの高さが気に入りましたけども、そこからコンソールのデザインは変わり続け、トリムもメルセデスの特別グレードのような質感を意識するようになり、同時に静粛性もマイナーチェンジのたびに向上しました。


GJアテンザ・3rd-genは「超えた」!!

  GJアテンザはまだ発売されてから5年半ですけども、その時間が短く感じるような中身のある「過程」を積み上げてきました。GGやGHアテンザのモデルサイクルでほとんど変わることのなかった内装の質感の、変化の振り幅はびっくりするくらい大きい。その分しっかりと価格も上乗せされてますが、上質なレザーシートにリアシートヒーターまでついて350万円の『アテンザLパケ』と同等の装備がつく新型クラウンは630万円の『2.5ハイブリッドG-エクゼクティブFOUR』からになるようです。うーんマツダが2012年からずっと言い続けてきたことの意味、今のマツダが存在する意義みたいなものが、ちょっとわかってきたかも。6月21日が楽しみだ。



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2018年05月15日

5月24日アテンザのマイナーチェンジ・・・サプライズは!?


いよいよ10日後に迫った

  5月24日に現行アテンザの2度目の国内向けビッグマイナーチェンジが発表とのことです。2012年の後半に発売され、2013年には多くのカーメディアから注目を集めるなどで販売台数が多かったこともあり、5年目の乗り換え時期への受け皿は欲しい頃なのですが、果たしてGJが『リピーター』を獲得できるのか!? 内外装が多少変わったぐらいだとインパクトが弱い。約7割がディーゼルの販売だったことを考えると、ディーゼルを再び買うか、それ以外の選択肢はガソリンしかないわけですが、やっぱり・・・ガソリンターボがあったら。


2.5Lターボに意味がある

  目下のところグローバルで好調なマツダなので、日本市場でサービス精神を発揮する必要はないはずで、望みは限りなく薄いのです。それでも『サプライズ』が用意されていたら、もう感動しかないですね(買うしかない!?)。しかも追加されたガソリンターボが、300psまでスープアップされ、6500rpmまで出力ピークが伸ばされていたら、マツダの『高品質』というメッセージはよりわかりやすく伝わることでしょう。2.5Lターボというイレギュラーな排気量がミソです。欧州プレミアムブランドや日産、トヨタでは2.0Lターボをベースモデルで使った中上級モデルが多いですけども、これは中国で税制が優遇されるからと言われています。中国向けターボばかりが日本市場の「プレミアムブランド」には多くなってますけども、『中華ターボ』なんて買う気がしないので、それらと明確に区分された2.5Lターボは心情的に買いやすくていいと思う。コスパも考えてくれるならば・・・。


日本市場の「つまんない」ターボにはうんざりだ・・・

  『中華ターボ』はどこも出力ピークでの回転数は5000rpmくらいに抑えられています。それらを搭載したモデルのレビューでは低速トルクが効いていて必要十分なユニットなどと書かれて、お茶を濁されていますが、これ実際乗ると300~400万円を払うのがバカらしくなることが多い。BMW、メルセデス/日産、VW/アウディ、トヨタ/レクサスそれぞれに『中華ターボ』をそのまま日本でもラインナップしてますが、回転が上がるとポキっとトルクが抜ける不味いフィールがあまりにも無粋。DCTを使うVW/アウディは直結でキビキビ感を出してますけども、エンジンは4700rpmくらいにピークが設定されていて、先細り感もさらに強調される。いずれにしてもマツダ車にはそのまま真似して欲しくないなー。


マツダのやる気の問題

  CX9用に作られた2.5Lターボですが、どうやら北米MAZDA6に3グレード設定されたスペックを見る限りでは、特にチューンナップなどされておらず、250ps/5000rpmで、420Nm/2000rpmのスペックのまま使われているようです。マツダの6ATミッションの許容トルク量が420Nm程度に抑えられているようなので、そのまま日本に持ってこられても・・・『却下』なんですけども。やはりマツダならば『ポルシェ』『ホンダ』『スバル』に匹敵するようなキレのある4気筒ターボユニットを期待しちゃいます。いや、ハッキリ言ってさ!!もううんざりしている。レクサスが使う2Lターボは中国限定販売でよくないか!?カムリ用のハイブリッドユニットを縦置き版にも使えばもう直4ターボ要らない。


ベースエンジンとしてのガソリンターボは不要

  マツダも販売のほとんどがディーゼルならば、ガソリンターボは思いっきり攻めるべきだと思う。目指すフェラーリは7000〜7500rpmレベルのガソリンターボを使用、ホンダやアルファロメオ(ジュリアQV)も7000rpmまで頑張っている。中国市場のルールなんて関係ない!!ファントゥドライブのためのユニットを作っている。ホンダ(シビック)もアルファ(ジュリア)も欧州市場のベースエンジンにはディーゼルが充当されていて、その上でハイスペックを追求するためのスペシャルなガソリンターボモデルを配置。北米市場ではちょっと鈍臭いガソリンターボを使っていて、ディーゼル参入の障壁が高い日本にもそのガソリンターボを導入している。しかしマツダはディーゼルを日本で売っているのだから、無理にベースエンジンを作る必要はない。




株価が・・・

米朝首脳会談が決まり、和平ムードが高まる中で、日本に対し平和との引き換えに関税を求めるってことか!? 確かに世界平和のために米軍が支払う犠牲は大きく、殉職・負傷兵への補償費用だけで100兆円だってさ・・・。日本の防衛予算はたったの5兆円。マツダのグローバルでの売り上げが2.5兆円。そのうち北米向けは1兆円くらいで、その20%だと2000億円ですからとても米軍の国際貢献には足りない。いよいよマツダもトヨタも北米向けモデルを2021年からは新工場で作るらしい。『アラバマ・ベンツ』=GLE、GLS や『サウスカロライナBMW』=X4、X5、X6のような『素朴』な土の匂いがするマツダ車が2021年以降はアメリカから逆輸入されるようになるのかな・・・。


アラバマ・マツダ

あまり想像はしたくないですけど、次世代アテンザが『アラバマ・マツダ』になる可能性が高い。新工場は年産15万台規模だそうで、現在の主力モデルになっているCX5の輸出予定が年間20万台に、『アラバマ・マツダ』ならぬアラバマ・アテンザの15万台が加わり、年間販売40万台を目指すということなのだろうけど、・・・となるとCX5の輸出分にはもしかしたら20%が課せられることに!? アメリカの政策に振り回され続けているトヨタ自動車。少しでも北米リスクを軽減するためにスバル、マツダ、BMW、ボルボ(アイシン&デンソー繋がり)が手を携えることになるのか!?いわゆる「ケ○舐め連合」。

最高のセダン、SUV、スポーツハッチバックがあればいい

アラバマだろうが防府だろうがマツダは最高であるべきだ。世界がマツダを買う理由は、アテンザ、CX5、アクセラが「世界の頂点」に立っているから。マツダが好きなヤツが言っても説得力ないだろうけど、マツダはいつの時代も「頂点」であることで存在意義を示してきた。現状のマツダは・・・!?CX5は頂点に立っている。アクセラは次のモデルで頂点に立つだろう。ロードスターはスポーツカーの王様だ(ギネス記録)。そしてアテンザは・・・もしかしたら2.5Lターボの作り方次第でメルセデスやBMWを超えられると思う。5月24日をとりあえず待ってみよう。




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2018年05月01日

アテンザ周辺のFFセダン市場がちょっと騒がしい

突然のフォード・ラインナップ解体報道

  フォードが北米でセダンを売るのをやめる方針を発表だそうです。旧型アテンザの設計を使って現行フュージョンを作り今まで販売してきたけども、これ以上は新しいシャシーを作るノウハウも余力もないから廃止なんでしょうか。マツダともう一回提携したら!? 現行のフュージョンは発売時には、アコードやカムリに肩を並べるくらいの販売(月に3万台程度)を記録してたと思ったのですが、そこから一気に急降下したようです。マツダ幹部はこのニュースを聞いてどう思ったのだろうか!? やはりマツダが傘下にいて、乗用車開発の中核を担わないとダメなのか!? フォードはやはりピックアップトラックしか作れないメーカーに過ぎないかった!?

マツダのトラック率はすでに60%超

  フォードの乗用車部門からトーラス、フュージョンとフォーカスが廃止され、マスタングとフォーカスのスポーティモデルだけの設定になるらしい。だいぶ思い切った改革に感じますけど、日本市場がマスタング以外にそれほど興味を示さなかったことは、この結果への予兆だったのかも。もちろん好調な『トラック部門』はそのまま残り、北米ベストセラーのF150や、SUVのエクスペディション、クーガ、エクスプローラなどは健在。どうやら北米のセダン市場は本当にヤバいらしい。そもそも『乗用車部門』でまともにクルマが売れているのは、日本、韓国、ドイツの各メーカーだけで、米メーカーはすでに『トラック』に軸足が写っています。CX5が売れているマツダも『トラック率』が50%を大きく超えました。アテンザにガソリンターボを慌てて導入するくらいなので、完全に予想外だったんでしょうね。

北米市場はスクランブル状態

  マツダ以外の日本メーカーも北米市場のSUVの比率がハイペースで高まっていて、ブランド全体では各社伸びているものの、従来売れていたアコードやアルティマ(ティアナ)などのセダンは昨年比で大幅な下落。昨年にFMCがあったカムリ以外は総崩れ状態です。一時は10000台水準で売れていたアテンザも、3000台を下回るところまで落ち込んでいます。その代わりにCX5が15000台水準まで上がり、日本からの単一モデルの輸出台数ではおそらくトップだと思われます。全量輸出のマツダや三菱なら、北米余剰分を中国に持っていけば済む話ですが、北米現地生産率が高い他の日本メーカー(ホンダ、日産、トヨタ、スバル)は、北米での生産計画の余波が日本市場にも波及しているようです。

日本でセダンを売りたいトヨタ

  以前から噂がありましたが、北米レクサスで一番よく売れていたFFセダン『ES』が、北米での売り上げ大幅減を受けての結果なのか、フルモデルチェンジを機に、今更のように日本向けに販売を開始するらしいです。年内に日本でもMCを予定しているアテンザにとっては新たな難敵が現れたなー。カムリHVのFMCも痛かったけど、初代、二代目アテンザで追求してきたスポーツセダン市場に、レクサスISがハンドリングマシンの決定版として降り立ち、三代目(現行)アテンザでは方針転換の末に、Eセグに近いサイズに拡大してグランドサルーン化を図ると、今度はFFのレクサスES投入で、静粛性、スペースなどコンフォート性で定評があるアテンザの小さなシェアがさらにミニマムになるのは不回避です。


次もFFセダンを買いたい

  FFセダンって日本ではあんまり人気ないですけど、居住性、走行安定性、静粛性、安全性をまともに考えたら、サルーンの設計としてはベスト。アテンザ乗りが言うとちょっとアレですけども、『賢者のサルーン』です。別にFRサルーンに乗っているヤツはバカとは言ってませんよ。アテンザもそのうちFRになるみたいだし、今後はどう推移していくかわからないですが、現状では日本市場にはFFサルーンの選択肢が少ないです。代表的なモデルといえば北米でも売れているカムリ、アコード、ティアナですけども、揃ってオールグレードでCVTというふざけた設定です。それに対してロックアップが使えるの上質なトルコンATを装備しているアテンザは、素直に選ぶ価値はあると思います。

北米市場で接近戦が・・・

  FF&トルコンATという「地味」だけど美味しい聖域に、今度はレクサスESがやってきます。現行アテンザでレクサスに対抗できる静粛性を持つなら『Lパケ』一択なんですけど、ちょっと高めの340万円〜。それに対してレクサスESは500万円くらいになるでしょうか。ちなみにガチンコ対決をしている北米では、アテンザの2.5ガソリンターボ(250ps)が34750ドル、レクサスES350(3.5LのV6、268ps)が38950ドルとなかなかの接近戦を演じています。4860mmの寸足らずなフルサイズのアテンザに対して、4910mmのESはフルサイズの風格がありますからお互いに意識しつつも住み分けを狙っているのか!? ちなみに北米ではBMW320iがここ数年で5000ドルほど値上げして34900ドルまで上昇し、販売がやや低迷しています。3erよりもアメリカ人向けに作られているアテンザ、ESどちらも同じく苦戦で月販が2500台程度です。

ハイクオリティなFFサルーンはいいね。

  日本向けESはハイブリッド(ES300h)が主力で当然にCVTなんでしょうけども、何やら新開発の300ps級2.5Lターボ&8ATのES350が後から出てくるらしいです。アテンザ25Tが400万円?(日本導入は不明)とES350の500万円?は、『賢者のセダン』の頂点を争うことになりそう。もしかしたらアウトサイダーで、年内導入予定のプジョーの新型508も、4700mmに短縮したショートデッキ仕様に、先代(現行)からそのまま『GT』グレードを受け継いでフロントDWBで登場して話題になりそう(450万円?)。ESと同じアイシンATを配備していますから、日本勢の2台をまとめて超えていくかもしれないです、。さらに吉利汽車の支援で『カーメディア』の声がやたらとデカくなっているボルボも、年内にS90のミニバージョンとして新型S60が登場し、フロントDWBのシャシー採用が濃厚で、ミッションももちろんアイシン8AT。しかもジーリーとアイシンは中国でミッション合弁工場設立で合意。将来的には従来のアイシンを超えたミッションを作ってくる可能性も。

FFサルーン時代の到来!?

マツダアテンザ、レクサスES、プジョー508、ボルボS60が日本市場の4大サルーンになる!?それともホンダがアキュラ用のトルコン付きDCT(ゲトラグ、ボルグのパテントを避けるため!?)を搭載したアコード(アキュラTLX)やシビック(アキュラILX)を日本に持ち込んで来るのか!?・・・いずれにせよ『カムリHV』では熱量が全然足りなかったです。あのクルマは日本では予想外に売れなかった・・・。日本の住宅事情を考えると立派なカースペースがが確保されている建売住宅は極めて稀ですから、そもそもユーザーのパイが少なすぎるという指摘もある。王者クラウンも4900mmサイズになって失速しました。それでも5000✖️1900mmのアルファードが売れているわけですから、地道に魅力を上げていけば苦境から一気にブレークスルーの可能性もありそう。

無理なく所有できるフルサイズサルーン求む!!

従来はカンパニーカーとしてEクラスや5シリーズがフォーマルセダンとして使われてきましたけども、どちらもバランスのとれたグレードを選ぶと軽く800~900万円台という価格は、あくまで会社経費で乗るためのクルマなんだな、個人で買うと「搾り取られている」不快感が拭えないのでは!? ドイツプレミアムブランドの中でも最も銭ゲバな「悪いイメージ」が出てるところか!? アメリカではそれほど高価ではなくて、530iなら52000ドルくらい、ちなみに523iとかいうセコいモデルは存在しないです。いずれにせよ日本市場でも400~600万円くらいで『賢者サルーン』の価格帯が固まっていくのではという気がします!?大体クラウンと同じくらい。

GJアテンザの良さが伝わるかも・・・

250psの新型ガソリンターボエンジンと、市場でもトップクラスに洗練されたマツダの6ATミッション、さらにLパケの作り込みを素直に評価するならば、アテンザはクラウン&ES350を相手にしても、選択肢として残れそうです。あとはプジョーやボルボのようにフロントDWBに戻して、ガタガタする低速時のハンドリングを修正し、どの速度域でもスムーズに切り込む万能ステアと、下手に上屋を揺らすロールを減らしてフラットな乗り味を取り戻せば、高級ホテルに乗り付けるフォーマルな1台として顧客層も幅広くなると思います。イタリアンスーパーカーとアテンザを持つセレブとか出て来るかも。





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2018年03月21日

アテンザワゴン に 日が当たる!?

欧州向けアテンザワゴン

  改良アテンザ。欧州での展開がイマイチだなー。バズられていない。セダンやワゴンの時代はやっぱりもう終わってんのかなー。ジュネーブモーターショーでは、スバルから次世代レヴォーグのプロトモデルと、ボルボから発売間近の新型V60が登場してますけども、どちらもテーマは「ユーザーに訴える作り込み」にあるようで、基本スタンスはプレミアムブランドの『さらに上』くらいを目指した意欲的な設計が予想されます。V60はすでに詳細が発表されていて、直4のFFベースであることはマツダと同じですが、S90/V90と同じプラットフォームということで、エアサスオプションもあるダブルウィッシュボーンがフロントに配備されます。マツダがGJ開発時に断念した設計をボルボに先にやられたな・・・。

ワゴンの売り方

  SUVが飽和気味になってきたから、変化球としてワゴンが売れるってこともあるかもしれないですが、SUVブームを超える規模のワゴンブームが突如訪れるという状況はちょっと想像できないです。ただし諸条件が揃った一部のジャンルにおいては、SUVを軽くあしらうワゴンは十分存在しうると思います。単純にSUVよりも速く、ハンドリングも良い、例えばアルディがその昔に作っていた2ドアクーペの『クワトロ』のスポーツイメージをそのままワゴンボデーで受け継いでいる『RS4アバント』のような、実用面だけでなく、スポーツ走行へのストイックさでユーザーにアピールできれば、あらゆる条件はワゴンに分がある。

ワゴンはSUVに勝てなくなった

  2018年に快走しそうな予感が漂うCX8は、SUVの実用性という魅力がユーザーによく伝わるクルマになったと思いますけども、ワゴンボデーでこのCX8を超える「実用性」は、まず表現できないと思います。ボルボのV90は逆立ちしてもXC90にラグジュアリーな居住性では勝てないように、アテンザワゴンがCX8よりファミリー層にウケる状況はまず考えられない。立体駐車場という制限がなければ、とりあえずアテンザワゴンを選ぶ理由が見当たらない。そもそもワゴンとSUVの関係は、すでにスバルが北米向けにレガシィツーリングワゴンの代わりにアウトバックを成立させた経過から考えても、ある程度の結論に達したことかもしれません。

選ばれるクルマ

  ボルボもどうやってV90とV60といったワゴンを売りさばく(ブランディングする)かに頭を悩ましているようですが、フロントサスを変えたり、T8というハイパワーユニットを積むグレードを標準で設定するなど、モデルに「深み」を与えて市場に刺激を与えています。SUVとは違う「選ばれる要素」を作ろうと奮闘しています。コスパを考えればアクセラやデミオに流れ、ラグジュアリーに関してはCX8がベストというマツダラインナップの中で、やはりアテンザセダンのビッグマイナーチェンジモデルが目指すべきなのは、コスパ、ラグジュアリー以外の用途でマツダで最も選ばれるクルマになることじゃないですか。

マツダの魅力

  どうやればアテンザ・ワゴンに特定の指名買いが入るようになるのか!? そもそもマツダ車販売の基本は指名買いなんです。そういう意味ではメルセデスやBMWと同じ何ですけども、この2ブランドのようにブランド内のどのモデルであっても指名買いが入るという恵まれた状況とまでは至っていないです。マツダという「不完全なブランディング」の中で、デミオ、アクセラ、CX5、CX8といったモデルは実用性において選ばれる要素がある。デミオはBセグ最強レベルの衝突安全性を持ってますし、アクセラは同じくセグメントのトップでかつ価格も手頃。CX5、CX8もそれぞれセグメントのライバルがラグジュアリーを売りにしているレクサスやアウディに対しても互角以上にわたりあっているので売れているのも納得。

400ps版アテンザワゴン

  それではアテンザ・ワゴンはどーしたらいいのだろう。クルマ好きがわがままに考えた一つの理想形ですが、マイナーチェンジと共に2.5Lターボを搭載して、当面は世界もびっくりの400ps版のみとして販売してみてはどーでしょうか。500万円くらいで売れば、そこそこ台数は出るんじゃないか?通常のアテンザワゴンよりも利益率を3倍くらい高く設定しておけば、月に100台売れるだけで、現状のアテンザセダンよりは確実に利益は出ます。もし400psを400万円、つまり1ps=1万円という90年代的なミラクルな価格設定が実現したならば、マツダへの賞賛が集まるはず。

2.5Lターボ導入が遅かった理由

  マツダは数年前に2.5Lターボを完成させていますが、市販モデルで搭載されているのは北米専売のCX9のみで、年末と年明けになって、北米向け、欧州向けのMAZDA6(アテンザ)にも搭載されるとアナウンスされました。なんでアテンザへの搭載がこんなにも遅いのか!? そこで思いつくのがGJアテンザの基本設計に不備があるのではないか!? 250ps級のユニットは北米向けのCX9やCX8に使われるシャシーならば問題ないのでしょうが、アテンザ&アクセラに共通で使われている現状のスカイアクティブシャシーではエンジンにあっさり負けてしまって、十分に魅力を発揮できないという判断があるのかもしれません。2年近くが経過してやっとアテンザのシャシーを見直して、2.5Lターボの280psでも十分に立ち回れる改良シャシーが完成したようですが・・・。



マツダの判断

  GJアテンザは、大前提としてアクセラとシャシーを共通化してしまった。これが運の尽きだったと、マツダ内部では後悔の声が挙がっているかもしれません。2012年かそれ以前の段階で、CX5が売れることが十分にわかっていれば、おそらくアテンザは専用の設計が用意されたのでは!? もちろんマツダの選択は尊重されるべきであり、マツダにも色々と深謀遠慮があって、アテンザ専用プラットフォームに十分な価値が見出せなかったんでしょうね。『500万円のアテンザが売れないならば、シャシーを作る価値はない』という判断基準が大前提ならば、リーマンショック直後のマツダは見送らざるを得ない。

500万円は可能か!?

  しかしアウトランダーPHEVなど、性能だけで500万円に到達しているモデルも出てくる。FRのプレミアムという王道500万円コースを進んだレクサスISやスカイラインは成功したとは言い難いけど、FFベースの大衆ブランドのプラットフォームのままで、以前では不可能だと思われていた、400万円、500万円にも耐えられる「商品力」が得られるようになってきた。ヴィッツのGRMNモデルも400万円オーバーで売られる。中型モデルで400psを出せば、500万円でも絶賛されるでしょう。アウディ、スバル、ボルボがワゴンのブランディングにおいて500万円を見据えるという「同調圧力」を打破するワゴンの売り方はとりあえず思いつかない。






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2018年03月15日

アテンザにガソリンターボ国内投入の噂




やっぱりディーゼルはダメなのか!?
  もう欧州ではディーゼルは売れない!?という見通しが主流になりつつあるようで、イギリスの労働組合がフォードにディーゼルエンジンの生産をやめて、EV用のユニット製造を始めるよう要請したらしい。もう3年くらい前に、欧州向けにDEを作っていたスバルとホンダが欧州新規制(ユーロ6)に適合する新型エンジンの開発を断念。トヨタも欧州向けオーリスに搭載するエンジンの開発をせずに他社(マツダからの予定がBMWに変わる)からの供給で賄いました。

マツダ以外の日本メーカーは否定的な姿勢
  マツダ以外の日本メーカーがことごとく撤退。スズキも2気筒のマニアックなディーゼルを自製しましたが、欧州やインドで販売する主力のディーゼルはフィアットから供給を受けています。ルノー日産三菱は、欧州拠点でディーゼルを製造中ではありますが、日本メーカーをトータルで見ると、ディーゼル離れという状況は数年前からすでに始まっています。マツダもとりあえず「ユーロ6」を突破するディーゼルを作ってからは、年次改良向けのアップデートや細部の変更こそありますが、レパートリーをこれ以上増やすことはしないようです。

誰かディーゼルの未来を教えてくれー!?
  ぶっちゃけディーゼルってどーなの!?・・・という疑問にハッキリを答えを言ってくれる人が、クルマのレビューを書く人の中にはいない。ほんの3年くらい前まではカーメディアも一般メディアも次世代ユニットとしてディーゼルを大絶賛していたのになー。VWやBMWにまつわるディーゼルの疑惑で、一気にトーンダウンして今ではもう全てを見失っている。いや最初からディーゼルのメリットなんて何もわかってなかった、もしくは単に欧州ブランドの動向にシンクロした意見を述べていただけというべきか。マツダがアクセラにディーゼルを搭載して「これが今のMAZDAのスペシャル仕様です!!」とアピールしたけども、Lパケのみの300万円というバーゲン価格(ディーゼル&Lパケお試し価格)が全く受け入れられませんでした。

BMWのダンピングがエグい
  燃費が良くて、加速が良くて・・・商品力はバッチリのはずだったのですけども、マツダの日本でのディーゼル販売に先鞭をつけてくれたBMWが先に腰砕けになってしまったのが痛い。2年前の騒動以来、BMWの国内販売が芳しくない。ガソリンエンジンは「中折れ」で、ディーゼルエンジンは「粗雑」で、どっちのモデルもイマイチ売れていないようでして、最新のカーセンサーエッジを見ると、未使用320d(ワゴン/セダン)が290万円、未使用118dが260万円で投げ売り状態。しかも東京都のディーラーに在庫が山積み。これではアテンザもアクセラも売れなくて仕方ないよな・・・。

国内市場を浄化しないと・・・
  「悪貨は良貨を駆逐する」じゃないけど、ク◯エンジン搭載車が売れなくなってダンピングした結果、良質なエンジン搭載車がダメになるってパターンにはまっているのかな。やはり眼に余る「ドイツの詐◯ブランディング」は徹底して弾圧する必要があるかも。これ以上好き勝手やられると健全な自動車産業と技術が失われてしまうし、そんなク◯ブランドを推奨するカーメディアと、ブランド名だけで見聞せずに買ってしまうダサいオッサン達にも厳しい目を向けなければと思います。

GJアテンザの生き残り策はあるの!?
  VWディーゼルはSCR触媒を乗せているのでBMWほど悪質なダンピングはできないんじゃないか?という予測もありますが、同じSCR派のプジョーシトロエンのHDiもびっくりするくらい安い。320dが290万円なのに対して、508GTの未使用車が270万円って・・・。508GTはFFですけどフロントがストラットではなく、『GTグレード』ゆえにDWBに格上げされているんです。余談ですけども、GJアテンザにも格上げ版を作って欲しい。2.5Lターボがもしかしたら秋に日本でも発売するかも?という怪しげな報道も先日ありました。2.5Lパケが330万円で、AWD化で20万円?、ターボ化&ハイスペック化で30万円?を見越すと380万円前後ですけども、サスのアップグレード(DWB化)込みで398万円なら買うよ(もちろん試乗していい感じだったね)。

マツダHPに晒されたクレーマー(もちろん常識の無いオッサン)
  マツダの公式HPのお客様の声で、やたらとGJの欠点をあげつらっていた人がいましたけど、なぜかあの粗悪なハンドリングのタッチは不問でした。こんなユーザーばっかりだったらどんどんアテンザはヘンなクルマになるだろうね。「フラッグシップなのにリアワイパーがない!!」とか言われても開発者は困ってしまうだろうよ。リアワイパーを付けているような意識が低いメーカーのクルマなんて絶対に買わない!!が当たり前の意見だと思っていたので、びっくりしましたー・・・。マツダ広報部も意地悪いよな・・・完全にアホなオッサンを晒し者扱いだよ。

アテンザ2.5G-Tが日本にも誕生しそうな流れ!?
  さてディーゼルですが、マツダは商用車以外の需要を視野に入れてスカイアクティブD(4500rpm化)を作り、欧州メーカーが3000rpm→4000rpm→4400rpm(BMW)とじわじわディーゼルの商品価値を上げてきました。VWの最新バージョンだというパサートTDIの2.0TDIユニットは4000rpm止まり。それでもVWはパサートにはコスパに優れたダウンサイジングターボと、重量級車両を使いやすくするディーゼル。そして気持ちよく加速させたいユーザーには280psのハイスペック2Lガソリンターボを使ったアルテオンを用意しており、いつの間にやらアテンザや3シリーズよりもDセグラインナップが充実しているなー。





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2018年03月07日

ジュネーブで欧州&日本向けアテンザが発表された模様。




安っぽい(笑)・・・じゃねーよ。
  マツダが新型モデルを出すと、なぜかよくわからないけど、ムキになって「安っぽい」と言いたくなる人がいるんですよね。そりゃ日本車なんてどれも「安っぽい」ですよ。だって日本には貴族文化なんて無いですし。特にレクサスのディーラーに行って屋内展示してあるモデルを見ると、不思議なことにやたらと「安っぽい」と感じてしまう。国内初のプレミアムブランドってことでハードルが上がっている部分もあるでしょうけど、例えばRC-Fとかドアミラーは意味不明なところからニョキって生えているし、ドアのチリがびっくりするくらい合ってなくて、トラウマになるくらいにテンションが一気に下がった・・・。

中身が大事!!
  レクサスですらそんな有様なので、どこのブランドでもディーラーマンに仰々しく質感の伴わないモデルを説明されると、ちょっとばかり心ここにあらずの気分になることも。人のこと言えないけど、みんな見た目にこだわり過ぎだろ。もちろんデザインは大切だけど、最近のクルマはどうも見た目だけで判断されてしまっている傾向が強い。やっぱり大事なのは中身だろ!!しかし中身も「安っぽい」クルマが多い。購入価格を減らすために小さいエンジンのグレードを選べば、まあかったるい乗り味も仕方ないけど、上級モデルでも結構「あれ?」なエンジンを積んでたりする。どのクルマとは言わないけどさ、実車の見た目は「期待ハズレ」で、さらに(上級モデルにも関わらず)乗り味も「期待ハズレ」なんてケース結構ありますよ。レクサス、アウディ、BMWへの試乗の帰り道に『やっぱりMAZDAはいいな』と何度思ったことか・・・。

ドアに注目
  ネットによる情報公開が進んでいるので、ユーザーも事前にクルマのイメージを掴みやすくなってますし、ディーラー以外で試乗できるイベントも増えたし。昔よりも確実にクルマの良し悪しはわかりやすくなってる。群を抜いていいクルマってのはエンジンかけなくてもわかる!!ドアを閉めただけでだいたいわかる。なんでだろうか!?たぶん作っている人のセンスがドアの質感などに凝縮されやすくて、そこの具合がとても気持ちよければ、大体はいいクルマなんだろな。MAZDAってドアの感触はおしなべていい感じだけど、他社にもいいものはある。例えば印象深いのはトヨタ86とか。サッシレスなクーペドアゆえの質感の良さってのもあるけど、それでいて繊細にウインドーが密閉する作り込みは、あのクルマの最大の売りだと思う(どこに注目してんだ・・・)。

ドア・クオリティ
  逆にドアクオリティで最低の部類に入るのが、皮肉にも86の製造をやっているスバル。なんでだ!? SGPではかなり良くなってたけど、古いプラットフォームのWRX・S4とか、当時盛んに宣伝している『高級感』とやらは一体どこにある!?と皮肉の一つでも言いたくなるくらいに、ドアの立て付けが悪かったな。300psのユニットがちょっと本気を出すとダッシュボードもぶるるんってなるし。もうCセグの出自が丸見え。しかもターボ&CVTの制御はゲロゲロ。うまく表現できないけど、MAZDAのトルコンATだと、ハンドリングもアクセルフィールも「シュルシュル」と軽快に動くのに対して、スバルのターボ&CVTは「泥が詰まった」ハンドリング&アクセルフィールに感じる。MAZDA車で試乗に行ったら絶対に買わないレベル!!

VWが高級感あると思っている残念な人々
  話を元に戻すと、今どきにデザインだけで「高級感ある!!」と納得させるメーカーは皆無だと思う。福野礼一郎という超有名ライターが5年前の現行アテンザのレビューで、まず「塗装」をべた褒め、エクステリアはジャガー!!と高評価。しかしドアを開けたらVWなのでがっかり感が半端ない・・・みたいなオチをつけてましたが、そのVWの内装が日本車より豪華だと言い張るオッサンが以前はしょっちゅうコメントくれていて、つまり市場の評価なんてメチャクチャなんですよ。清水とか国沢が「VWは高級」と書けば盲目的に信じるオッサンがたくさんいた。別に日本市場にそういう人種が生息するのは構わないけども、俺たちの趣味のエリアに入ってくんじゃねーって。うっとおしく思っていたら、VWの不祥事で「ゴルフ推し」のク◯は一気に絶滅しちゃったみたいですね。

ゴルフの美点
  VWはエクステリア&インテリアの質感はお世辞にもいいとは思わないですけども、乗ってみた感触は割と好印象なんですよ。どっかの日本メーカーみたいに「泥が詰まって」いたりはしないですし、主力のゴルフなんか乗ってみると、4輪を支点にクルマの挙動を抑え込むバランス感覚はデミオやアクセラを上回っていると認めざるを得ない。現行のMAZDAモデルのスカイアクティブシャシーでは分が悪いかなー。2.2Lディーゼルのアクセラに使う専用の足回りなら・・・。

クルマ選びの極意
  カーメディアがVWを褒める根拠はもちろんあるわけですが、それでもエクステリア&インテリアの質感に加えて、エンジンのダメさはもう致命的と言っていいかも。ゴルフGTIの2Lターボユニットも「ハイパフォーマンス」に至る一歩手前でゲームオーバーになるので、特別な金を払ってまで乗るエンジンではない(300万円くらいが妥当)。まあゴルフみたいに美点が一つでも見つかって、後の部分が許容範囲ならば、カーライフは十分に楽しめるとは思いますけど。

新型アテンザは・・・パクった!?
  さてジュネーブで発表になったマイナーチェンジ版のGJアテンザですが、主な変更点はCX8のクオリティに準じた内装を取り入れたこと。いよいよアテンザもウッドパネルの時代がやってきた。ドライバーズセダンに生まれ変わったと話題(不評)の新型レクサスLSが、バッサリと切り捨てた古典的なセダンユーザーをうまく捕まえそうな趣向ですね・・・。LSからのダウンサイジングにアテンザどーですか!?新しいダッシュボードデザインは、BMWファンから「パクられた!!」との声が早くも上がっています。今更にBMWをパクるわけねーだろ!!と思いつつも確認すると、エアコンのスイッチ&ダクト周りのデザインがもう笑っちゃうくらいにそっくりだー。どーしたMAZDA!?


↓ハ◯クソが飛んできそうな・・・MAZDAのヴィジョンクーペの相手ではない。



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posted by cardrivegogo at 06:32| Comment(0) | GJアテンザ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする