2014年06月24日

メルセデスCLA と アクセラ の熱い闘い

  東京都西部の某市に住んでいるのですが、ちょっと前までは「振り向けばBMW」といった感じで、ベランダに5分もいれば数台の3シリーズが通過していったものでした。今でもまだまだ相当に多くて、もしかしたらアクアやプリウスよりも多いのではないか?という感じがします。マツダ渾身の3代目アクセラはと言うと・・・まだまだです。ぜんぜんということは無いですが、他の街に比べて圧倒的に少ない気がします。武蔵野市、小金井市、国分寺市といった辺りは高齢者が多い街なので、そもそもマツダ自体が人気がないです。

  家族向けのマンションが多いせいか、見かけるマツダ車と言えば「プレマシー」が断然に多く、その次に多いのは「CX5」です。今やマツダの2大ファミリーカーに成長した「CX5」は子供がいる世帯だけでなく、高齢者にも人気のようです。そして単身世帯のクルマといえば、近所のスーパーやコンビニの駐車場で遭遇するのはBMW1やインプレッサ、アクアが多いでしょうか。歩いてすぐの所には、車庫付きSECOM付きのハイソサイエティな家が建ち並ぶ一角があり、狭い路地からジャガーXJやらSクラスやらがちょくちょく出てきます。ディーラーの人が言ってましたが、その区画からはセカンドカーしかマツダのニーズは無いそうです・・・。

  そういうお土地柄なので、マツダに乗るなら絶対アテンザ!みたいな変な意識があったりするのですが、他の人もまた同じようなことを感じているのでしょうか、アクセラが売れない理由かなという気がします。しかし多摩センターを抜けて、川崎市・横浜市に入っていくと、やはり若い人の割合が高まるせいか、もしくは新しいもの好きなのかわかりませんが、3代目アクセラが大人気のようです。道で見かけるアクセラはデザインの良さが功を奏していて、堂々とした走りっぷりに見えます。

  「輸入車を威嚇するように」とか言ってしまうと変なイメージが付いてしまうかもしれませんが、アクセラにはファミリアから脈々と12代続く伝統の系譜がありますし、メルセデスやBMWといった一流の輸入車ブランドのCセグ車にもデザイン面で全く負けてないですし、性能面においても、あの輸入車大好き福野氏がメルセデスAやBMW1よりもハッキリと上!と言っているくらいですから、堂々と「いいクルマでしょ!」とばかりにユーザーの皆様も臆するところがないようです。

  先代のアクセラまでは、軽快に走って見せることで、デザインの”軽さ”にクルマのキャラクターを合わせて、「自らを肯定している」ようなところがありました。休日にドライブに出掛けると、そこら中でホンダ車とバトっている2代目アクセラを見かけたりします。それが3代目になるとクルマのキャラクターも強烈に変わってしまったようで、とてもゆったりと走るようになっている印象です。クルマの立ち位置としてはどことなくメルセデスCLAに被ります。

  小型だけども「あえて」「指名して」乗ってます!という主張ができそうな気の利いた存在感。それでいて高級車と比べて、クルマにかかるコストを大幅に軽減してくれるわけですから、これは「クルマ文化のイノベーション」です。ちょっと思い込みもあるかもしれないですが、「アクセラ」と「CLA」は確実に、日本の路上で「民主化」の波を起こしているようです。どちらも売れ筋はベースグレードは100psそこそこの出力ですから、カローラみたいな存在なんですが、どう見てもそんな枠には収まらない立派さがあります。

  どちらも老若男女、あらゆる階層の人々が乗っていても不思議じゃない、「無国籍」なデザインとサイズ感は納得できます。「男は30歳過ぎたらDセグ以上に乗れ!」みたいな古臭い考え方も好きなのですが、この2台のCセグならいい年したオッサンが乗っていてもいいんじゃないかという気がします。マツダとメルセデスが競ったデザインはどちらもかなり優秀で、日本のスポーツカーなどでありがちな、フェアレディZ(Z33・34)、シルビア、RX-7、RX-8のように、女性に好かれ過ぎてしまったために、男性が乗ってるとなんだか変な感じになってしまうような「モテ・デザイン」に堕してない!という点が特に素晴らしいと思います。

  フロントマスクならばとりあえず高級車にも負けない風格ですから、EクラスやレクサスGSな重量級の高級車を「重いクルマは邪魔だからどいてね!」とばかりに煽り倒してしまいそうな、「クラスレス」な雰囲気を漂わせています。アクセラは従来はスバルのインプレッサとライバル関係にあったわけですが、3代目になってみると、もはやそんなかつての図式は跡形もなくなっているかのようです。それにしてもクルマってデザイン一つでこんなにも意味合いが変わるものなんですね。


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2014年06月23日

アクセラ の売り方に一言。

  マツダが「グローバル中核車種」として、特に競争力に拘って作り上げられた3代目アクセラは狙い通りグローバルでの躍進につながっています。ルノー・メガーヌエステートやトヨタ・オーリスワゴン、他にもVWゴルフヴァリアント、プジョー308SWなどなどCセグのトレンドはワゴンにあるようですが、フォーカス、アクセラ、ボルボV40といった旧フォード=マツダ連合車は「ハッチバック」だけで勝負する!という「走り」の王者らしい選択をしています。

  ルノー、トヨタ、VW、プジョーの「ワゴン派」には新たにメルセデスがCLAシューティングブレイク登場させ、ホンダもシビックに「ツアラー」というワゴングレードを展開、さらに日本限定ですがスバルもレヴォーグを投入するなど続々と仲間入りしています。一方でマツダ、フォード、ボルボの「ハッチバック・オンリー派」にはBMWという「走り」の大家が加わっています。

  ユーティリティを主張する「ワゴン派」か?走りを主張する「ハッチバック・オンリー派」か?まあユーザーが勝手に好きな方を選択すれば良いわけですが、そこには「自動車メーカー」が仕掛けるマーケティングの罠があったりします。ハンドリングやアクセル&ブレーキフィールといった「走り」の要素を明確に意識しているのはマツダ、フォード、ボルボ、BMWなんですけど、「ワゴン派」もファミリーカーという固定化したイメージを嫌うようで、やたらと強力なエンジンを積んだスポーツグレードを出してくるので、一般ユーザーがメガーヌR.S.やゴルフR、メルセデスA45AMGの「イメージ戦略」に取込まれてしまうのも仕方のないことかもしれません。

  ハイパワーユニットを既に持っているBMWは別にしても、マツダ、フォード、ボルボといった「ハッチバック・オンリー派」は、ハンドリングの作り込みに時間がかかるようです。「M.Sアクセラ」や、「V40ポールスター」というハイパワーグレードがいずれは登場するのでしょうが、VWやルノーの展開力にくらべれば、「あくび」が出てしまう遅さ!というのが本音です。確かに500万円もするようなハイスペックグレードで、ユーザーを釣るという戦略は旧態依然の「ごまかし戦術」に過ぎず、「ワン=フォード!」(世界の全てのフォード車は同じ品質!)という理念を掲げる旧フォード陣営(マツダ、ボルボ)の考え方も分る気がします。
  
  しかし、世界のユーザーがアクセラをどういう位置に見るか?というのは様々で、欧州と北米では全くポジションが変わります。日本においても、3タイプのユーザーがいて、1つ目は「アクセラがジャストサイズ!」、2つ目は「デミオ(クラス)よりもゆとりがある!」、3つ目は「アテンザ(クラス)よりもスポーティ!」と3つの視点があるわけです。北米ではアクセラは「スモールカー」に分類されますから、それほど安くもないアクセラには基本的に3つ目の視点が向けられます。そしてマツダはそれに応えるべく「2.5L直4」のグレードを当初から設定しています。

  日本ではアテンザクラスのシェアがそもそも大きくないので、3つ目の視点を重視する必要がない!とマツダは判断しているように思います。アテンザのシェアを削ってまでアクセラを売る必要なんてもちろんありませんし、クラウンユーザーを惹き付けるのはクルマの特性上難しいという判断もあるでしょう。しかしアクセラがマツダの自信作として十分なクルマに仕上がったのだから、「攻め」に出てほしかったなと思います。HVとディーゼルが追加され、国内向けのグレード分けがいっぱいいっぱいなのはわかりますが、2.5L直4のグレードをぜひ国内向けに設定してほしかったと思います。

  アクセラのガソリンモデルのトップグレードになる2L”sky-G”エンジンはロングストローク化されてしまい、「指名買い」をする動機に乏しくなってしまいました。現行アテンザのガソリンモデルを買うなら、迷わず2.5Lの317万円と立派になってしまったグレードを選びます(アテンザは妥協して買うクルマではないですし・・・)。アクセラは先代の後期から2L”sky-G”となっていた割に、販売が伸びなかったのは、本来エンジンの魅力で買わせる価格帯のクルマにやや本末転倒なエンジンが載ってしまった失望感が大きかったように思います。

そのエンジンが現行のアテンザにも載っていますがベースグレードなので仕方の無いことかもしれません。重量の割に気持ちよく回らないので、当然ながら次期ロードスターのエンジン候補からは早々に外れました。このエンジンがアクセラのトップグレードに本当に相応しいのか?評論家の尻馬に乗る訳ではないですが、1.5Lが良いのでは?という気も当然にしますが、アクセラには日本の勾配のきつい坂を駆け上がる「ジャパニーズGTカー」であってほしいという願望があります。来年のMCを期待して待ちたいと思います(2.5Lカモン!)。
  

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2014年06月17日

来年のアクセラのMCにはアレが・・・

  マツダが今年発売のデミオに搭載するという小型ディーゼルを発表しました。先日トヨタが小型車向けの新型ガソリンエンジンを発表して、いよいよ気合いの入った小型車作りへと舵を切る中で、マツダとしてはかなりの危機感があるようです。これまでは小型車に「お得感」を追加しすぎると、自社の上級モデルの売上に大きく影響するので、トヨタはこれまでは「小型車は小型車らしく」といった割り切りの姿勢だったのですが、このセグメントに日本車に大きく引けをとらなくなった小型の輸入車が、次から次へと流れ込んでくるため、いよいよ方針転換を迫られたようです。

  ネットで各ブランドの情報が手軽に手に入る時代になり、性能の比較も家にいながらにできます。そうなってくるとこれまでのようなディーラーとの付き合いを重んじるスタイルにも変化があらわれ、さらに業績不振の販売店の統合が進んだり、ディーラー自体が扱うブランドを突如として転換するという例すらと青息吐息の状態です。当然ながら販売員の在職年数も短くなる傾向があるようで、かつてのような人情による商売だけでは成り立たなくなってきている部分もあるようです。トヨタも自慢の営業力を持ってしても、クルマに全く競争力が無くてはどうしようもない時代になってきたようです。

  これまで「こだわりの小型車」としてハンドリングに優れるデミオが主に海外で評価されてきました。しかし必ずしもクルマを選ぶ要素でハンドリングを挙げる人が多いわけでもなく、特に小型車の場合は個性的な内外装(つまりデザイン)がもっともユーザーに訴求できる点になっています。そして次に強調されるのが燃費でしょうか。デザインと燃費において確実に魅力を増したヴィッツやパッソへの顧客流出を阻止すべく、デミオも発売前からデザイン面での進歩とパワートレインの優越性についての情報を流しています。

  トヨタやマツダが小型車でここまで真剣になるのは、国内市場でも大きくユーザーの動向が左右されている「大事件」が起こっているからなんですが、やはり一番の衝撃は「ハスラー・ショック」です。トヨタと並んで国内市場での利益依存率が高いスズキは当然ながら、どこよりも緻密な国内ユーザーの嗜好を調べたデータを蓄えていますが、そのスズキの実力が遺憾なく発揮されたと言えるのがハスラーで、私の住んでいる東京都西部は軽自動車不毛の地域ではありますが、それでもかなりの勢いで繁殖しています。発売当初からマツダのディーラー網を使ってOEM車を出しているくらいなので、スズキとしては自前ディーラー網が貧弱な大都市中心部でも攻勢をかけたいという狙いがあるようです。

  そしてそのスズキを本気にさせたホンダからもヴェゼルという傑作車が同時期に登場しました。最新の売上ランキングではエクストレイル、ハリアー、CX5、フォレスター、アウトランダーと各社の傑作SUVを押しのけて1位を獲得していて勢いがあります(2位がハスラー)。自動車雑誌では今年発売されたプジョー2008、ルノーキャプチャー、フォードエコスポーツの4m級小型SUVが大きく取り上げられていて、どれを見ても小型車の作り方が日本と同様に「真剣」なものへと変わってきていることは感じます。しかし世界最強のSUV生産国になった日本のオールスターの壁に阻まれてしまっては不幸をいう他なく、中国市場で頑張ってね!といったところでしょうか。

  マツダは2014年末までに「デミオ」と「CX3」の2車種を新たに投入して、この市場を制圧する意気込みをひしひしと感じますが、ちょっと心配なのがコンパクトカー市場においても「ディーゼル」を掲げて勝負しようとしている点です。ちょっと語弊があるかもしれませんが、「何も考えていない日本市場なら十分にこれで通用する!」と思っていそうなキナ臭い感じがプンプンします。いくら新開発とはいえディーゼルのフィーリングはガソリンのそれとは大きく異なりますし、実際のところ小型車にこれを載せると、重量のある大型モデルとは違って、多くの人がメリット(燃費&トルク)よりもデメリット(音振&出足悪)を感じてしまうような気がします。

  実際のところアテンザの2Lガソリンと2.2Lディーゼルターボがほぼ同等の実燃費11km/L程度で走りますが、さらに軽いデミオの場合だと1.5Lガソリンと1.5Lディーゼルターボで比較すると、車重増が響いてガソリンの方が数値は上回ることが予想されます。もっとも燃料費そのものが安いディーゼルにもメリットはありますが・・・。マツダとしては「ディーゼル=スポーティ」という売り方を仕掛けたい様子ですが、ユーザーは「低燃費」に頭の半分を支配されながら購入しているという「すれ違い」が起きているのかな?という気もします。そして「低燃費」というのも実は幻想に過ぎないもので、せいぜい12km/LのBMW320dは、HVを持ってきた新型スカイラインに燃費面でも、もちろん軽油とハイオクの差を考慮しても、完全敗北を喫しているのが現状です。もちろん320dの乗り味は「スポーティ」なんてものではなく、新型スカイラインの前では「プリウス」みたいなフィールの悪さと表現してもいいくらいです。さてこの新開発の小型ディーゼルをデミオに積んでもHV勢のフィットやカローラの跳ね返される気がするのですが、これをアクセラに載せるならば、それなりに理想的かつ個性的なCセグのドライブカーにはなりそうな気がしますがいかがでしょうか?

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2014年05月23日

アクセラ絶好調! だけど世界はどんどん変わっている・・・

  アテンザは立派な車体と風格のあるデザインを生かして、活躍の場がかなり広がっているのを感じます。その存在感は確実にメジャーになっていて、とりあえず日本では「クラウン」くらいなら問題なく十分に「互換」できるレベルに達したと思います。マツダの狙いが今後どこまで及んでいるかわかりませんが、グローバルでは徐々に「アテンザ・クラス」や「アテンザ的なクルマ」みたいな言葉も誕生しつつあり、その使われ方も高級感を増してアメリカで好調なフォード・フュージョンなどを指していて、確実にただの「大衆ブランドのミドルセダン」といったニュアンスではなくなっているみたいです。

  さて今さら言うまでもないですが、アテンザに次いで旋風を巻き起こしつつあるアクセラも、これまでのインプレッサやオーリスの横並びといった立ち位置から、BMW1シリーズやアルファロメオ・ジュリエッタと比べても遜色ない「ハイセンス」なモデルへと「意図」の見える変身を遂げました。Cセグとしては比較的大きなボディを持つアクセラですが、ボディタイプを増やすなどすれば、さらに上のクラスのマークXやBMW3シリーズを捕えるのも、それほど難しくないのではないかという気もします。

  メルセデスCLAというやや型破りなCセグが発売されて、さらにSUVやクロスオーバーも含めて競合車種が増えてきて、このジャンルも今後もっと「自由」になっていくでしょうし、すでに「新しさ」で既存モデルのシェアを根こそぎさらっていくのが重要な戦略になりつつあるようです。ちょっとマツダにはキツい言い方になりますが、アクセラが辿り着いた先にはすでにメルセデスやBMWの姿はなく、すぐ背後からメルセデスGLAやBMW i3といった「新鮮」なアイディアに包まれたクルマが登場を待っています。見ればなんとなくわかりますがGLAもi3もどこか日本人の感性をくすぐる魅力を持っているようで、早くも問い合わせが殺到しているのだとか。

  ゴルフとアクセラがどっちが上か?というのもマツダにとっては大事なポイントではありますが、先日のアメリカの大手モーター雑誌のテストでも、この2台とフォード・フォーカスはCセグHBでは完全に抜けた存在になっていました。最近発売された日産のアルメーラ改め「パルサー」がどこまでこの3台に迫れるか?が注目されます(あるいは3台ともまとめてかわすか?)。VW、フォード、日産という大資本と互角に勝負している点は素晴らしいですが、生産能力で5倍以上の差がある3社との消耗戦にマツダの未来があるとはとても思えません。

  VWとフォードそしてマツダと日産という世界が注目する「技術屋」が激しい空中戦を繰り広げる、グローバル最高峰のバトルフィールド(ボリュームはナンバー1)での闘いはあまりにしんどいですね。ということで「金持ち喧嘩せず」とばかりにメルセデスやBMWは「傍流」ジャンルを突き進む戦略へ転換しているわけです。マツダが着々と準備しているといわれる次期「MSアクセラ」が発売される頃には、「メガーヌR.S.」「フォーカスST」「ゴルフGTi」「スバルWRX」といったハッチバックスポーツの競合車種は果たしてどれだけ生き残っているのでしょうか? ハッチバックという旧態依然なボディタイプが「趣味のクルマ」としてどこまで受け入れられるのか?

  250psの「MSアクセラ」が発売される頃に350万円のスモールカー・スポーツを求める中間層がどれくらい存在すると見越しているかわかりませんが、時代の流れの中で、すでに700万円クラスの「A45AMG」や
「TT-RS」と200万円クラスの「スイフトスポーツ」や「マーチニスモ」へと細分化が急速に進んでいるように思います。よって従来の「MSアクセラ」ではなく400psオーバーの「MSアテンザ」(あるいはアクセラ)や200ps前後の「MSデミオ」が求められているのだという空気を、評価されている割に350万円の価格帯が仇となってアテンザの伸びが予想外に鈍い各国市場からマツダも痛いほどに読み取っていることでしょうけど・・・。

  


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2014年04月29日

アクセラと福野礼一郎さん

  昨日もお伝えしましたが、福野礼一郎氏の連載がなかなか「的確」という話をしたいと思います。今月のルボラン(6月号)は「輸入車総力特集」になっていて、本編はまあどうでもいいのですが、連載もそれに呼応するように「ハッチバック8台比較」の拡大版になっていました。登場車種は「ゴルフ」「アウディA3」「メルセデスA」「BMW1」「ボルボV40」「アルファロメオ・ジュリエッタ」「フォード・フォーカス」「マツダ・アクセラ」の8台です。

  結論から言うと先月号「driver」よりもマツダにとっては「ステルス・マーケティング」効果は高い内容じゃないでしょうか。輸入車が大好きで日本車は「セルシオ(LS)」以外認めない(ザコ)!みたいな雰囲気を全開に出しているライターが、「アクセラはいい!」と書いているわけですから「あらまあ・・・」と開いた口が塞がらないです。しかも相手は全て輸入車なので、読んだ人は率直に価格を考えても、アクセラがベストに思うでしょう(実際にそうですが)。

  それよりも驚いたのが、前々からやはりマツダの良さは「これ」だよなと思っていた点がしっかりと最高評価をされていたことで、なんだかんだこのライターはしっかり見るべきところを見ているのかなという気がします。「マツダ車なんて・・・しょせん」みたいな偏見が近著では散見されたので、先入観がかなり大きな影響を与えていると思ってました。しかし従来は欧州車が日本車を大きく上回るとされてきた部分でアクセラが最高評価を得ていたりするわけですよ!

  メルセデスやBMWよりもマツダの方が「アレ」は断然に良く出来ているって言っちゃってます。これってBMW乗っている世間知らずな方が「日本車には絶対に真似できない芸当」とか得意げに言っている点だったりするんですよね。今度レクサスがここの部分を大幅に改良するみたいですが、これも体感したことがあるんですけど、マツダの方が良く出来てるなと思います。まだアウディA3とか乗ってないので、ハッキリとは言えませんがこの8台の「アレ」ならアクセラが断トツという評価も納得できますね。

  さらに「BMW120i」が他の7台に対して優位な点は、日本メーカーから供給を受けている「部分だけ」というのも痛快でした。このクルマはドアのゴムパッキンの配置を見るだけで、ゴルフやアクセラには絶対に勝てないってわかるくらいにコストダウンが酷いですから、これでも福野氏が「一生懸命に擁護」した結果です。まずは早くも消え行く運命になった「最悪エンジン」の1.6Lターボを新型の3気筒に載せ変えてから出直せ・・・。

  まだBMWはマシな方で、深刻なのは「メルセデスA180スポーツ」。もはやメルセデスの面汚しにしかなっていません。しかもベースグレード(284万円のヤツ)に至ってはこの場に出てくることが憚られるほどの「粗悪車」でお話にならないみたいです。日本のおバカさん専用の防音材をケチったモデルなんだとか・・・どうりで騒音がひどいわけです。まあ私が感じた通りに福野さんが評価してたのがなんか嬉しいですね!

  ついでにこのライターを褒めておくと、この人は「新型アクセラは5代目ファミリアのようだ!」という迷言を残していて、なんだかよくわからないので「そんな古いクルマと同じってどういうことだ!」と以前はキレてたんですけど、この前ふと沢村慎太郎さんが5代目ファミリアを絶賛している記事を見てちょっと考えが変わりましたね。というか私のような若造にはとても「解る」という次元の話ではないのですが・・・。

  つまり福野さんは「新型アクセラがマツダの経営難のトンネルを越えるきっかけになる!」ってことを「5代目ファミリア」に絡めて言いたかったようですね。昨日の記事にも書きましたが、1970年代のオイルショックによってロータリーが打撃を受けた「マツダ暗黒期」を終わらせたのが、1980年に発売された5代目ファミリアだったそうです。

  逆ギレじゃないですけど、福野さんも若い読者向けにちゃんと言葉の主旨を解説してくれればさらにこのライターの面白さがわかると思うのですけどね。この人や沢村さんの文章を楽しく読むためにもっともっとクルマのことをあれこれ勉強しなきゃいけないわけです。

  

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2014年04月24日

アクセラXDはおそらく1年以内に廉価版がリリースされるはず

  
  ほぼタイトル通りの、あまり広がりの無い話なんですが・・・。マツダがほんのちょっとだけ、メルセデスやBMWに近くなってきたと感じるのが、「アクセラXD」の価格を膨らませて先行販売するという戦略です。もちろんマツダとしては苦渋の選択なのでしょうけども、ナビ・BOSEサウンドシステム・サンルーフなどのマツダ自慢のオプションをなんとか軌道に乗せるため(販売数を増やすため)に全て標準装備にした1グレード体制を採ってきました。

  日本市場における現行の「ディーゼル・セダン/HB」はメルセデスとBMWくらいしかライバルがいないということもあり、これ見よがしの200万円台前半の価格設定は、この「2大スーパーブランド」に対して大変失礼に当たるので、少なくとも乗り出しで300万円以上になるように設定して、迷惑をかけないようにしようという配慮なのかもしれません。マツダのような中堅メーカー(グローバルで12位)でドイツでそこそこ売れているメーカーにとっては、下手にネガティブキャンペーンでも張られたら大問題ですし、アメリカとも中国とも仲良くするために両国メーカーへの技術供与も惜しみません。

  それでいて「国内生産75万台/年を死守!」と日本国内に向けてもしっかりアピールもしっかり出来ています。なかなかの「八方美人」ぶり! グローバルの目標が150万台/年なので国内生産50%を下回らないというマツダの決意は相当立派なもので、台数ベースでは遥かに規模が大きいホンダや日産を上回りつつあります。

  ちょっと余計な話になってしまいましたが、マツダとしては世界中のメーカーと「協調体制」を整えているので、べつにマツダのクリーンディーゼルがメルセデスやBMWのものよりも断然に静かだ!なんて別に言ってくれなくてもいいよ・・・というくらいに余裕に構えています。しかしマツダの戦略により「日本でもディーゼルは売れる!」ということが明らかになったことで、欧州で開発地盤とシェアをもつグループがいよいよ日本市場を目指して殺到しそうな勢いです。

  なんと言っても2段階の消費税増税ですから、ハイオクから軽油に変わるインパクトはもの凄いものがあります。BMW320dのユーザーのレビューを見ていると、必ずと言っていいほど「燃費軽減は涙が出て来るほど嬉しい!」と書いてあります。「もう二度とハイオクには戻れない」というくらいに、BMW乗りでも燃費というのは切実な問題のようです。

  VWも北米ではすでにゴルフのディーゼルの販売を開始しています。日本基準への対応はまだのようですが、ゴルフにはすでにEVとHVさらにPHVも完成しており、日本に最適なのはどれなのか見定めている段階なのかもしれません。ディーゼルの日本対応なんてマツダやBMWにもできるので、VWにとって難しいことではないようですが、軽油にメリットが無い中国や東南アジアとセットになっている日本への供給体制を考えると、当面はガソリン車のみかもしれません。

  BMWも1シリーズに複数設定されているディーゼルを日本対応にすると思われますが、もしかしたら日本側のインンポーターがプレミアムブランドとして「ディーゼル依存」は好ましくないと判断しているかもしれません。ユーザーがことごとくディーゼルを乗り出したら、ガソリンモデルがまったく売れなくなります。

  攻めの姿勢のメルセデスは新型Cクラスにディーゼルを入れることが決まっているようで、さらにそれをA/CLAクラスにまで及ぶのでしょうか? 増税後の日本での販売不振で顕著に苦しみ始めると、プレミアムブランド同士での低価格帯車種による300万円台の攻防がディーゼル市場で新たに始まりそうです。

  そしてそのタイミングでおそらくマツダはアクセラからオプションを外して、230万円程度のグレードが登場して・・・という展開が予想されます。デミオのディーゼルが1年遅れくらいで設定されそうと言われていますが、同じタイミングでアクセラXDの廉価版を発売し、その時に再びマツダが脚光を浴びるような段取りになっているのでしょうか? マツダの戦略は実に緻密に組まれているなと改めて感心します。ただしその頃には日産もトヨタも何らかの手を打ってくるのではないか?という気がしますが・・・。


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2014年04月17日

"地味"は褒め言葉かも。 アクセラセダン

  「マツダとジャガーは似ている!」とかブログで書いていると、「これだからマツダファンは勘違いが甚だしい・・・」などと失笑がネット上のあちらこちらで見られたりして、「もしかして!?」とドキっとしてしまいます。でもやっぱりどれだけ否定されようとも思ってしまうんですよ。間違いなくこの2つは「島国根性」とでも言うべき本質を共有してると。

  クルマのことしか書きたくないブログなので、日本とイギリスの国民性の類似とかいちいち検証などしないですけど、マツダとジャガーのデザインは感性に響く! そしてその後に自分は日本から一歩も出ようとしない内弁慶な性格なんだなと気がついて、ちょっと恥ずかしくなります。こんな惨めな想いに久々にさせてくれたのは、「トヨタクラウン」や新しくなった「日産スカイライン」のあの相手を威嚇するようなデザイン。

  なんでこの狭い日本であんなに恐い顔して走らなきゃいけないのか? なんて言うと怒られてしまいそうですが、だんだん増えてますよねレクサスの新しいSUVもIS風のヘッドライトなのに恐い・・・。トヨタや日産のデザイナーはおそらくメルセデスやBMWに負けないインパクトというのを第一に考えているのでしょうけど、スカイラインのあの不機嫌さは本家を越えてしまってます。そもそもメルセデスやBMWを恐い顔というのはちょっと違う気がしますね。

  さてその一方でマツダのデザインは優しい。「BMWに似てる」という意見は「木を見て森を見ず」だなと思いますね・・・BMWしか知らない(興味ない)人かな?って感じです(あんなブサイクと一緒にするな!)。それにしてもアテンザもアクセラもデザインとてもいいです!ふと「地味」だなと思わせる点が特にいい!アテンザは最近ではプレミアムDセグ車と比較されている企画をよく見かけます。

  フロントマスクの印象だけだとアテンザが一番地味かもしれません。しかしサイドラインを比べたらアテンザの衝撃的な美しさが他車を圧倒します。アテンザが良いというよりライバル車が貧相すぎるのが問題だろ!とは思いますが・・・。特にスカイラインやBMW3などは前面だけ派手にしてサイドは放棄したかのように大きなギャップを感じます。例えるなら厚塗りの化粧で誤魔化したといったところ。まさに「仮面文化」というべきか・・・大陸的な「ペルソナ主義」です。レクサスも最近ではこの傾向が強いのかな?

  そしてジャガーは・・・、人によって様々な意見があるとはおもいますが、私はマツダ的なデザインを伝統としているブランドじゃないかと思います。フロントデザインはそこまでキレがあるわけではないのですが、クルマ全体のデザインとの調和を重んじて控えめにしている印象です。

  アテンザの話をしてしまいましたが、アクセラだって同じです。BMWやメルセデスにCセグセダンがないのが残念ですが、ハッチバック同士を比べても360度どこから見ても隙がないのがアクセラで、1シリーズやAクラスはやはり「仮面文化」。1とAをサイドやリアからみると、あまりのやる気のないデザインに悲しい気持ちになります。ほぼ「缶コーヒーのおまけ」について来るミニカーと同じような「造形」と言ってもいいかも。

  CセグプレミアムではレクサスCTは頑張っていて、プリウスときっちり差別化するためにサイドもリアもしっかり作り込んであります。このクルマが世界のいたる所でそこそこに売れているのも納得です。そしてアウディA3もやはりゴルフ/ジェッタとは違うというデザインはなかなか好感が持てます。アクセラと張り合えるCセグはこの2台くらいでしょうか。

  
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2014年04月16日

アクセラ(セダン)とアウディA3セダンの地味な闘い・・・

  昨日はマツダがアクセラを主眼にした陣容にシフトチェンジした!みたいなことをぶち上げましたが、まだまだアクセラへの全力投球とまではいってないですね。そう感じるのは「セダン」のグレード構成がどう考えても物足りないからです。3BOX車のデザインとして素晴らしい!ですからあれこれ使いこなすイメージは広がるのですが、肝心のパワーユニットが1.5LガソリンとHVのみの設定では・・・手も足もでません。

  高速道路乗ったとたんに、故障したか?と思うほどに唸るエンジンそして聴こえなくなるオーディオ・・・これが1.5L車の現実ですからね。まあ選ぶならHVなんですが、出来たら2Lガソリンの設定があってもいいのでは?というよりより高級感を演出するならば、北米で売っている2.5Lガソリンを投入してもいいと思うのです。「高速ツアラー・第2章」としてアクセラのポテンシャルを引き出してほしいですね。アクセラの車重ならカタログ燃費15km/Lはクリアできるでしょうし。

  なんでマツダはせっかくの「セダン」をほったらかしにするのか? Cセグセダンに過剰な期待は確かに禁物ですが、それでも無視できない規模のニーズは確実にありますし、特に「好デザイン」であれば隣接するセグメントの需要すら吸収できるでしょう。アウディが新たにA3セダンを発売しますが、このクルマ相当に注目を集めている理由がまさにこれに当てはまります。多くジャーナリストやクルマ好きが「かなりの影響力を発揮しそう」だと直感的に感じるだけのポテンシャルがあります(具体的な内容については別の機会で書きたいと思います)。

  アウディの計画ではスポーツHBタイプとの販売比率は50:50を見込んでいるそうです。このクルマはVWが設計を担当している「MQB車」なのですが、日本市場には現在のところゴルフのセダン(ジェッタ)が導入されていないという特殊な事情も加味してのことでしょうけど、売る気満々なのが伝わってきます。まあアウディジャパンでなくてもこのクルマはいける!というイメージは湧いてくるんじゃないでしょうか? 

  同じような立場のメルセデスCLAが決してジャーナリストから篤く評価されているわけでもないのに、多くの先進国で予想以上に好調なのは、「格安でメルセデスの3BOXが買えるから」。そしてさらにメルセデスが老練なのは、そういった層(中身を重要視しない)の満足感をさらに上げる為に、ボディを水増しして立派に見せているところ。ただしこういう「小手先のハリボテ感」に嫌悪感を示す人も当然にいるでしょう。アウディA3セダンはCLAからこぼれ落ちたニーズを上手く拾っていくでしょう。

  さてこの2台よりもクルマの魅力としては高いポテンシャルを持つマツダアクセラセダン。「デザイン」「走り(ハンドリングや足回り)」「高級感」どれをとってもA3セダンやCLAの「上を行く」・・・じゃなくて「互角以上!」のレベルなんですが、ちょっと弱気じゃないかな?と思うのです。

  確かに先代のアクセラセダンの売れ行きは想定以上に酷いものがありました。しかしんその一番の要因は「自動車学校」で教習車に採用されたから(マツダが目先の収益に目がくらんだから)。いくらなんでもそういう用途で使われるクルマを好んで乗る人は少ないですし、マツダディーラーに訪れる客層が一番嫌がるのがこの手のクルマのはずです。そこからはじき出された「いびつ」なデータを元にそのままグレード設定しちゃったのか?と勘ぐってしまいます。

  アクセラセダンのデザインにとても感銘を受けつつも、エンジンが理由で購入を見送った人って少なくない気がするんですよね。そこに登場するアウディA3セダンは軽量化をかなり頑張っていて、アクセラとの重量差はわずかになっていますし、1.8Lターボというグレード(やや高価ですが)が気になって仕方ないです。マツダユーザーがアウディに乗り換えることはないだろうと、マツダはやはり顧客の「経済力」をナメているのか・・・。

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アウディA3セダン」動画

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posted by cardrivegogo at 12:36| Comment(2) | アクセラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月15日

アクセラとゴルフはどっちが「上」とか・・・そりゃ人間性の問題だ

  マツダというブランドはなかなか厄介なもので、営業力は期待できないから徹底的に自動車の実力でクルマを売ろうという「強い意志」がまず最初にあります。さらに厄介なのが片っ端から欧州の有名なクルマに「因縁」をつけるかのようにベンチマークしてくること。そういうブランドだからファンとしてはいちいち気になってしまうのが、マツダ車の実力はどれくらいの水準なのか?ということ。どうしても「アテンザvsBMW3」であったり「アクセラvsゴルフ」であったりが気になってしまう・・。

  私も以前はよくブログで「アテンザ>3シリーズ」「アクセラ>ゴルフ」と書いてました。というかマツダのブログで語ることはこれ以外にはない!というくらいの意気込みがありましたのでそのための情報集めに必死でした。今考えると愚かで痛々しい投稿を続けていたわけですが、当時の記述に根本的な誤りがあったとは思っていないです。ささいな勘違いはあったでしょうが、私は基本的に用心深く裏を取ってから書くタイプなので、まあ間違いがあればその都度訂正しますし・・・。

  今改めて「アクセラとゴルフのどちらを人に薦めるか?」といわれれば、まあやっぱりアクセラになるでしょうか。その決定的な要因は何?と訊かれると・・・お恥ずかしいことですが「絶対的」な何かがあるわけじゃないです。敢えていうならば、日本で売られている一般的なゴルフは1.2/1.4Lターボのエンジンを積んでいますが、このエンジンの特性からくるフィーリングが、マツダのあらゆるユニットと比べて「貧相」だと感じることくらいでしょうか。

  そもそもゴルフ(4265mm)とアクセラ(4460mm)はサイズがかなり違います。195mmも全長が違えば、クルマのイメージはだいぶ変わってしまいます。ゴルフが日本のジャーナリストやユーザーに与えるインパクトは、その独特のサイズに秘密があります。全長を基準にするならば、ゴルフはアクセラよりも日産ノートに近い存在です。しかもノートが5ナンバーサイズ(車幅1700mm以下)なのに関わらずゴルフは1800mmを誇ります。乗り比べれば、当然にゴルフは5ナンバーの日本車よりも安定感が感じられます。日本車の上級モデルと同じ程度にロールを押さえ込むことができるので、5ナンバー車とはハッキリ違う高級感のある乗り味になります。

  日産ノートだってゴルフくらい車幅を広げて設計し直せば、ゴルフに近い乗り味が出せるのではないかと思うのですが、もしそれを日産ノートがやったならば、日本のユーザーからは大バッシングの嵐になってしまいます。ジュークというSUVがありますが、車高(重心)を下げてハッチバック版とすればゴルフの乗り味に近くなるはずです。日産車で例を挙げるならフェアレディZに近いわけです。だけれども誰もゴルフからフェアレディZを連想はしないでしょう。こんな「ギミック」がゴルフの設計には潜んでいます。だからといってゴルフに与えられた設計の価値は否定されませんが・・・。

  アクセラもインプレッサもゴルフに全然劣らない抜群の安定感があるのですが、やはり「無意識での視覚的効果」で補正されたゴルフには「予想外の乗り味の良さ」を感じてしまう人が多発してしまうわけです。結局のところ、これがこのクルマ(ゴルフ)の肝なんだと思います。それがたとえ虚構であったとしても、それをユーザーの「満足感」へとつなげているわけですから、それはそれでゴルフのスペシャルな性能と言えるでしょう。

  アクセラとゴルフは安易に比べてはいけない!これが今のところの私の結論です。失礼極まりない言い分ですが、そもそもアクセラやインプレッサの良さをまともに認識しようとしないジャーナリスト達が乗り比べたところで、まともな評価には成りにくく、あげくの果ては「全人類ほぼ敗北」なんて無責任極まりないフレーズも飛び出す始末です。歴代の名車を様々乗ってきた熟練ライターがなんでここまで突飛な表現に奔るのか?・・・それはゴルフがこれまでの常識を覆す要素を持っているから。4mちょっとのサイズなのに1800mmの車幅「=従来ではあり得ない安定感」に囚われたんじゃないですか?ってことです。

  
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「マツダ・アクセラ試乗動画(河口まなぶ)」

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↓「全人類ほぼ敗北」

posted by cardrivegogo at 11:21| Comment(3) | アクセラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月14日

アクセラが頂点に立てなければマツダ終了!

  今週は金・土・日とクルマを出動させ、宛も無いドライブしていたのですが、だいぶ新型アクセラを楽しむ人が随分と増えて来た印象です。それにしても街の風景を変えるくらいのインパクトのあるデザインを、しかも主力ラインナップに投入するというマツダの「英断」は素晴らしい! 消費税増税でガソリン価格も「158」とかいう表示が当たり前になりましたが、それでもドライブしたい!クルマを所有したい!と思わせるだけの「魅力」がこのクルマのデザインには確実にあります。

  マツダに限らず最近では薄汚れた旧型欧州車をあざ笑うかのように、デザインと塗装(発色)に優れた新型日本車が街中でよく目立ちます。この前吉祥寺界隈で「ジャガーFタイプ」と「フェラーリイタリア458」を見かけましたが、これくらいのスーパーカーでないと「輸入車のオーラ」をハッキリ出せなくなってきていると思いますね(Fタイプは想像以上に貫禄十分!)。もちろんクルマはデザインが全てではないですし、C63AMGのように日本車では味わえない良さを持つクルマもたくさんあるので、輸入車は「不要」というつもりはないですけど。

  日本車全体のレベルが上がってきている中で、アクセラのデザインが抜群に良いわけですから、グローバルマーケットでもかなり盛り上がるだろうなと想像しています。実はもうすでに結果はどんどん出ていまして、欧州各国市場でマツダシェアは見事に急上昇しております。各国ばらつきこそありますがどこも130~160%(昨年比)くらいの数字が出ています。そしてどの既存ブランドのシェアを奪っているかというと、80~90%(昨年比)という悲惨な数字が目立つVWからかなり頂いている様子。

  あれ?アクセラはグローバル(欧州中心)ではゴルフのシェアを脅かす存在になっている?・・・ということになりますね。「ゴルフに勝った!」とかあまりにも痛々しい大言壮語を吐いてアクセラの足を引っ張るつもりはないですけど。それでも「MQB」「クラウン級の静粛性」「プリウス級の経済性」そして「全人類ほぼ敗北(@福野礼一郎)」という大風呂敷のゴルフ7プロジェクトに対して、マツダは正攻法のクルマ作りで「互角以上」の勝負に持ち込んだんじゃないですか?

  今までは「燃費」だの「スペック」だのは日本車の得意分野だったわけですが、この”MQB”ゴルフと ”sky-A”アクセラの対決はこれまでとは構図が逆なんですよね。要するに「日本車調ゴルフ」VS「欧州車調アクセラ」。数値化できる部分ではどうやらゴルフがことごとく優勢みたいなんですが、それ以外の「感覚的」な部分でアクセラには特別なものがあるようです。「価格が安い」というのは日本だけの幻想であって、北米でも欧州でも価格差など無いに等しい両車です。

  誰も言わないですけど、ゴルフは大雑把に言うとかつての日本メーカーのような作り方をしています。実用性能における「絶対的優位性」の構築・・・トヨタとホンダのいいとこ取りみたいな考え方ですね。あまりピンとこないかもしれませんが、ゴルフは未だに「カローラ(北米・欧州仕様)」と「シビック」を熱心に追いかけているように思います。北米仕様のカローラとシビックってすんごいですよ!何がスゴいか?デザイン◎経済性◎で、とりあえず「解り易い」! もちろん北米Cセグ売上1位&2位です。

  アクセラはというと初代から一貫して「欧州志向」なんですけど、今回からは、マツダの「顔」としてこれまで以上にマツダを表現できるあらゆるものを投入してきました。VWはアウディ、ポルシェとの分業体制が確立し、実質的にゴルフをフラッグシップのような位置づけでつくるようになりました。Dセグセダンの「パサート」の新型はMQB生産でゴルフの「ロングシャシー」版として位置づけられるようです。つまり現在のマツダのアクセラとアテンザの関係に近いです。

  マツダとしては場合によってはアテンザの幕引きすら覚悟しているかもしれません。いままでアテンザだけに投入してきたものをアクセラにも対象を広げてほぼ同等の設計とし、全力を挙げてアクセラがCセグで最高の評価を得ることに照準を絞っています。そこまで注力したからこそ、福野礼一郎氏に「Aクラスや1シリーズには全く負けてない!」という最大級の賛辞を得るまでに仕上がりました。まあメルセデスもBMWもCセグはまったくやる気がないので、マツダとしては絶対に負けられない闘いではあるわけですが・・・。

  
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posted by cardrivegogo at 06:22| Comment(4) | アクセラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする