2014年10月30日

アクセラはアウディA3ではなく、ゴルフGTIを見習うべきでは?

  いよいよ自宅近辺でアウディA3セダンを見かけるようになりました。価格もサイズも中途半端な印象が強く前評判ほどは売れないと思っていましたが、実車を見るとこれがなかなかいいですね。見かけたクルマは塗装がホワイトだったので、程よく膨張色効果があるようで、なかなか存在感があってとても優雅に見えました。メルセデスやBMWと比べたときに、スモールカー(Cセグ)でもそれほど違和感がないのは、アウディデザインの素晴らしい美徳です。その一方で本来コレに対抗するはずだったアクセラセダンを見かけることはほとんど無いです。マツダとしてはハッチバックと並んでセンセーションを起こすはずだった力作デザインですが、どうやらディーゼルも2Lガソリンも無いというグレード設定が予想以上に仇となったようです。

  アウディA3のスポーツHBは昨年のFMCからイメージカラーが「赤」になったので、アウディの広告を見かけると「おや!アクセラか!?」と一瞬ドキっとしてしまうマツダ党も多いと思います。外装だけでなく、黒を基調としたインパネや皮巻きを強調したステアリングの質感までもがそっくりで、アクセラとデザインが重複してしまい、アウディにとっては日本はA3が売りにくい市場になっているようです。ボディカラーはアウディがある種の意図を持って「赤」にしていて、逆に内装はマツダの方からアウディに接近しているようです。ある程度想像はできたことですが、WCOTYに輝いたアウディA3は日本ではどうも影が薄いです。ブランドの注目度は間違いなく高いはずなのに、A3というクルマそのものが日本では全くといっていいほど評価されていません。

  400万円以上かけてアウディA3やレクサスCTを買うよりも断然にお買い得なことから、アクセラの需要は1年近くが経過しても、まだまだかなりの高水準を維持しています。アクセラのようにクルマの質感を上げて、従来のプレミアムブランドの同クラスモデルから強引にシェアをもぎ取るというマーケティングは、他のメーカーでも成功例が続出していて、レヴォーグやヴェゼルの空前の大成功もアクセラとほぼ同じ構図です。これを「カウンター・プレミアム・マーケティング(CPM)」とでも名付けておきましょうか・・・。これは決して”代用品”で我慢するというネガティブな消費傾向”だけ”ではなく、多くの賢い日本人が感じている「プレミアム・ブランドのギラギラした商業主義」に対する”嫌悪”から来るものとも言えます。輸入車ディーラーのセールストークが全て「こじつけ」にしか聞こえないのは、私だけなのか・・・!?と不安に思う必要はありません。実際に99%は「苦しすぎるこじつけ」です。多くの優秀な日本の消費者がそう感じていて、その上で実際に買えば300万円に達するアクセラ・レヴォーグ・ヴェゼルがとんでもない勢いで売れているのです。

  今後も「CPM」戦略の日本車はどんどん増えてくると思われます。なんといっても喰われる側の輸入車ブランドがメルセデスを先頭に今も成長を続けているのでまだまだ成長の余地はたくさんありそうです。メルセデスの場合は「A」「CLA」「GLA」を立て続けに発売して、輸入車に憧れつつも傍観していた人々をどんどん巻き込んでいます。輸入車ブランドではここに来てメルセデスの突き抜けが目立ちます。VWに2000台/月の差をつけ、BMWやアウディに対してはダブルスコアになっていて、数年前のメルセデス不調が嘘のように絶好調です。結局売れるクルマには理由が当然にあるわけで、簡単に言ってしまうとメルセデスのラインナップの商品力の高さは、他のドイツ3ブランドを完全に圧倒しています。

  しかしこのメルセデスの状況は2007年頃に日本で絶頂を迎えたBMWに起こった一過性バブルにどこか似ています。5年が経過した現在では値段の付かないE90が日本中の中古屋に溢れかえっているように、あと数年もすればA180が30万円で買えるようになるかもしれません。まあ5年落ちのターボ車を買うなんて愚かな買い物は絶対にオススメしたくはないですが・・・。30万円で買ってもすぐにタービンが壊れたら、下手したらエンジンオール載せ換えで100万円の”追徴金”を迫られるかもしれません。フェラーリもランボルギーニも基本はNA車だから中古車の価値が保たれているわけです。10万キロオーバーのスカイラインGT-Rやシルビアターボがそこそこ人気なのは確かですが・・・。

  中古車価格の暴落は、新車の供給過多の影響も多少はありますが、大ヒットしたS13シルビアのように、個体数が多くてもクルマ好きに訴える魅力あるメカニズムを持ったモデルならば、そんなことは起こりにくいです。現在のメルセデスの量販モデルを見渡すと、クルマ好きに強く訴求するようなメカニズムを持ったものはほとんどありません。その一方でメルセデスのほとんどのモデルよりも安く手に入るトヨタ86は、アンチからあれこれ言われていますが、今後も大きく中古車価格が暴落することはないはずです。スポーツカー専用設計とトヨタの品質基準の高さは素晴らしいです。アルテッツァ、MR-S、最終型セリカ(2ZZ-GE搭載モデル)は、いずれも現役時代には輸入車ユーザーから鼻で笑われていましたが、今なお中古車市場で熱烈に支持されています。10年落ちで比較しても軽く3シリーズの2倍以上の価格帯です。

  初代アクセラも類希なハンドリングを備えた名車として、10年落ちで3シリーズよりもはるかに高い中古車価格を誇っています。しかしアクセラも3代目になっていよいよこの伝統は失われていくような気がします。ガソリンエンジンはスカイアクティブ-Gへと換わり、刺々しさが影を潜め、低速トルク優先の”つまらない欧州車”みたいな味付けのエンジンになってしまいました。もちろんマツダはそれを見越してクリーンディーゼルのフルラインナップ化を図っているようですが、同時にガソリンエンジンの刺激の無さにも気がついていて、デザインを公開した新型ロードスターもガソリンエンジンは間違いないでしょうが、パワーユニットの詳細をひた隠しにするあたりに、その弱みが現れていると言えます。

  もっともアクセラのライバルのCセグ車は、いずれも中古車市場では支持されないつまらないものばかりで、アウディA3も専門誌ではアウディブランド内での中古車狙い目モデルとして知られています。”走り”のブランド・マツダが「CPM」戦略を超えて過剰なまでにアウディに追従するならば、マツダが培ってきた”走りの技術”とそれを信頼する”ファン”を同時に失うことになるでしょう。最近のマツダは良くなった!という声を聞きますが、残念ながら従来のマツダモデルほど爆発的に欧州市場でウケている様子は見られません。現在の欧州カーメディアを見ていると、マツダよりも断然に日産のインフィニティQ50(スカイライン)、エクストレイル、パルサーが大絶賛されています。とりあえずこれらにガチンコとなるアテンザ、CX5、アクセラはイギリスでもドイツでもその評価は日産車に完全に負けています。

  2年ほど前まで経営危機が極まっていたマツダが、日産と張り合いたい気持ちを抑えて、現実的な路線で売上を積み重ねることを選んだ事は、まちがいなく最善策だったと思います。”走り”よりも”デザイン”に注力して、商業的に成功を収めマツダを苦境から脱出させたCX5、アテンザ、アクセラの現行3モデルのコンセプトを否定することはできません。しかしレスポンスに難があるクリーンディーゼルだけで、”走りのブランド”を表現できるか?というと、やはりそんなに甘くはないです。スバルは棘のある走りを残すために、登場から25年目になるEJ20エンジンを存続させました。VWも量販モデルとは一線を画す2Lターボ&6速DSG(湿式)という、魅力あるパワーユニットをブランドの象徴としています。マツダにもスバルやVWを圧倒するような刺激的なレスポンスのユニットが絶対的に必要だと・・・私は思います。
  

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↓マツダのエンジニアがまた本を出しました!

posted by cardrivegogo at 02:49| Comment(2) | アクセラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月19日

アクセラvsゴルフの2年目で異変が!

  最近ちょっとアクセラに対して辛口になってきたと自覚してます。ゴルフに関してもそうですが、一般の評価が過剰気味になると「そこまでではないな・・・」といくらマツダ車であっても冷静になってしまいます。デミオに関しても某雑誌が「もうヴィッツ・マーチ・フィットは用無しだ!」といった文句でアジったような絶賛されていて、さすがに言い過ぎだろ!とツッコミたくてうずうずします。これではなんだかデミオがライバルユーザーから見れば悪者のように捉えられてしまいかねません(別に構わないですが)。日本COTYも獲りいよいよデミオが名実ともに「日本代表」と認識されつつありますが、そこでカッコ良く登場したのが福野礼一郎氏。デミオ受賞の日に発売されたモーターファン・イラストレーティッドの看板コーナー「ニューカー・一番搾り」で早くもデミオのネガティブキャンペーン?を繰り広げていました。福野氏もおそらくうずうずしてたのでしょう。

  しかしいつもの福野節とは違っていて、別の著作などでフィット・ヴィッツ・マーチをことごとく酷評してきた時に多用した「VWポロが目に入らぬか!」という印籠は封印したままで、マツダのプレスリリースと担当者の自信溢れるコメントを福野氏なりの「絶対評価」で推し量るものが主なので、マツダファンが読んでも十分に納得できる内容だと思います。それよりも年に12回の枠しかないこのコーナーに国産車が登場すること自体がかなり稀で、この1年ではノア/ヴォクシィとスカイラインといった日本を代表するメーカーのクルマがこの栄誉を得たくらいです。残念ながらアクセラでさえも軽くスキップされたくらいですから、選考基準はどうあれ相当に高いハードルをデミオは見事に超えて一流車の仲間入りした?ようです。

  それにしても「スカイアクティブ-ガソリン」に対する評価は全般的に低いですね。そもそもこのガソリンエンジンに自信があればディーゼルを日本で発売する必要も無かったわけでマツダ自身が墓穴を掘っている部分もあるわけですが・・・。まだディーゼルが導入されていない北米では今後マツダは本当にやっていけるのか心配な気持ちでいっぱいです。2014年モデルの段階ではCX5、MAZDA6(アテンザ)、MAZDA3(アクセラ)が各クラスで最高レベルの評価を獲得していてひと安心でした。しかし2015年モデルに切り替わり強豪ライバル車も一気に完成度を高めたようで、モータートレンド誌の最新号では「魂動」発売以来初めて3代目アクセラがテストで敗れるというショッキングな結果がでました。

  北米で発売されているモデルを対象にカテゴリー別に「総合力」を競うTHE BIG TESTという企画で、今回の参加車両は「MAZDA3」「ゴルフTSI(北米版)」「フォード・フォーカス」「ヒュンダイ・エラントラ」「キア・フォルテ」の5台でした。日本で販売されているグレードのものはフォーカス(2L-NA)のみで、北米と日本における市場環境の大きな差を感じます。日本未発売の4モデルは確かにエコではないかもしれませんが、高速道路を多用するユーザーにとっては、なかなか魅力的なクルマなので日本でも手軽に手に入ると良いのですが・・・。

  結果を先に言うと、ゴルフとMAZDA3が首位争いを繰り広げ、ゴルフが勝ったということです。日本では売られていない1.8Lターボのゴルフは7500rpmまで回せるという想像を絶するような新開発エンジンが使われているようです。これはさすがに日本のVWのセールストークの定番となった「1300rpmから最大トルクが発生します!」からは大きくかけ離れたものになるのでしょうが、VWが北米スペシャルと位置づけたエンジンは見事に結果を出しました。VWはトヨタの成功戦略を上手く運用していて、ノックダウン生産などをフル活用して、各地域に合ったクルマを作り分ける方針を取っています。しかしここまで極端なエンジンの作り分けは本家のトヨタでもやっていないです。一方のMAZDA3も2.5Lスカイアクティブを使った北米専用モデルです。こちらは現状では日本生産なので、日本市場でもアクセラのMC時にサプライズで登場しそうな気配もあります・・・。

  さて結果的にVWの総力を結集した1.8L-TSIエンジンがマツダエンジン(MAZDA3とフォーカス)と三菱エンジン(エラントラとフォルテ)をねじ伏せる格好になりました。なんか体感しないままに日本勢の負けを認めるのは悔しいので、VWにはぜひ日本でもハイラインとGTIの中間にこのエンジンを積んだグレードを用意して欲しいものです。それにしてもVWのゴルフに賭ける思いは相当のようで、勝つためには手段を選ばないというか・・・なんとVWの代名詞とも言える1.4ターボ廃止(昨年)に続いて、今回はDSGも外してしまった模様でミッションはMAZDA3、エラントラ、フォルテと同じで6速トルコンATになったようです。雑誌の誤植の可能性もありますがtwin-clutchと書かれていたのはフォーカスだけでした。

  VWの持つ経営のスピード感や、失敗したときのリカバリーの速さには定評がありますが、さすがというかプチ成功にあぐらをかいたマツダはあっという間に追い越されてしまいました。北米のクルマ雑誌はあらゆる情報を誌面に詰め込んでいるので目がチカチカしますが、あれこれ想像して楽しむ分にはとてもいいですね。一方で日本の雑誌は頓珍漢なライターの屁理屈に矛盾があることが多く、詳細なスペックからボロがどんどん出てしまうので、都合のいい情報ばかりを目に付く所に掲載するケースが多いです。もしくはモデルの詳細は当たり障りの無いデータに絞って掲載されているようです。ベ◯トカーなどは延々とクソじじいの”妄想”が続く低俗雑誌に成り果てていまして、2年前くらいのものを引っ張り出して読むとあまりの的外れに絶句します・・・。

  モータートレンドのスペック表を見ると、ゴルフはピレリ、MAZDA3はダンロップ、フォルテとエラントラはネクセス(韓国ナンバー1タイヤサプライヤー)、フォーカスは欧州フォードの企画なのでミシュランを履いているのがわかります。エンジンと同じくらい大切な部分になるタイヤにも各ブランドともにこだわりがあるようで、コスト優先ではなく長年のパートナー関係に重きを置いているようです。VWの「オール・ユーロ」ゴルフとマツダの「オール・ジャパン」MAZDA3が、グローバリズムの震源地であるアメリカで高い評価を得ているというのがいいですね。日本向けゴルフには東アジア製のブレーキやタイヤが供給されていてこの限りではないですけどね・・・。ぜひ日本にも「オール・ユーロ」ゴルフを持ってきてほしいと思います。


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2014年07月07日

アクセラ はなぜ インプレッサ より売れないの?

  マツダにとってアクセラの日本市場での誤算は、FMCから2年半が経過しているインプレッサになかなか勝てないことです。これはマツダとしては結構モヤモヤしている点ではないでしょうか。単に価格設定がインプレッサの方が割安だからよく売れるというなら解るのですが、ベースの1.5Lモデルに販売が集中するアクセラと、アイサイトが装備される2Lモデルが売れ線のインプレッサでは、平均購入価格は完全に逆転しています。

  リーズナブルな価格で、スタイリッシュで、内装の質感でもインプレッサをリードしていて、さらに基本的にはハンドリングもブレーキやアクセルのフィーリングも負けてはずのアクセラがなぜインプレッサに勝てないのか? 実は思いつく節がいくつかあるのですが、やはり結局のところクルマを購入する年齢層のボリュームゾーンにおいてまだまだ「スバルへの信頼感」と「マツダへの不信感」が燻っていることが最大の理由なのかもしれません。「紳士の乗り物=スバル」と「マツダ地獄」いう言葉の重みが年配の人を中心にまだまだ尾を引いているのかなという気がします。

  CVTの加速フィール、マツダよりも効かないブレーキ(マツダが効き過ぎるきらいもあるけど)、そして一般的にマツダよりも重い車重。2Lターボで300ps出すスバル車などを愛好する人々を「スペック好き」と揶揄することがありますが、実際の所はエンジン出力以外の部分においてはマツダ車の方がスバル車を圧倒していて、「スペック好き」にウケる設計と言えるかもしれません。全グレードがターボモデルのレヴォーグはともかく、NA車だけに集約されたインプレッサは一部のMTグレードを除き、スバル「エコ」イメージを牽引して燃費を伸ばす方向にチューンされたCVTが導入されていて、基本的にはトヨタのエコカーと同じ路線です。走る喜びを最優先に考えスローなギア比ではなく、エンジンの熱効率で燃費を改善しようとするマツダのスカイアクティブとは基本的なアプローチが違うはずなのですが、一般的なイメージではスバルとマツダの立ち位置はこれとは逆かもしれません。

  もちろんスバルとマツダを比較すること自体がかなりナンセンスという想いもありますし、その一方で中型車の性能を競う関係でもあるので比較・優劣があってもいいのかなという気もします。「ナンセンス」と感じる部分はいくつもありまして、例えばマツダの「ジージージー」といったBMW調のエンジン音が好きという人もいるでしょうし、スバルの「ドロンドロン」といった4気筒のわりに軽く聞こえない”ボクサー・サウンド”が好きという人もいるでしょう(ロータリーを出すとややこしくなるので割愛)。どちらもスカイラインが使うようになったメルセデスの2Lターボに比べれば断然に味わい深い音がします。

  他にもマツダのハンドリングが「楽しい」と感じてしまったら、それがその人にとっての「マツダの魅力」になることが多いと思うのですが、裏を返せばハンドリングありきのクルマになってしまっている部分もあります。その弊害と思われる現象も当然に起こってきます。新東名高速などで一直線に加速していくと、パワステの機能でハンドル重くなるのが一般的ですが、マツダ車の場合はハンドルが壊れたか?と思うほどまるでロックが掛かったようにカチカチになります。おそらくあらゆるメーカーの中でここまでハンドルの重さを変化させるメーカーはマツダだけでしょう。正直言ってこの手応えが良いと感じる人はそう多くないはずです(私もやや疑問を感じます)。

  スバル車はハンドリングではない部分でクルマの魅力を作りあげています。何が特別に優れているというわけではないのですが、なんだかんだで同クラスのライバル車が高速で通過すると腰砕けになるようなギャップも一番安定して走る印象があります。アクセラよりも足回りとハンドリングは確実にマイルドなのですが、それがアンダーステア傾向だったりトラクションが抜けてダルいと感じやすかったりといったFF車にありがちな「退屈さ」はほとんど感じません。なぜ過激な味付けまでしてマツダが一生懸命工夫していることをやらずに済むのか?おそらくその理由はボディ剛性の高さと低重心のボクサーエンジンによるところが大きいのかなと思います。

  アクセラもインプレッサもオーリスも現行モデルにおいては、欧州車に負けている部分などほとんど見当たりませんし、どれも甲乙付け難い優秀なCセグHBです。しかしこの3車の良さをよく理解して買ってくれる顧客が一番多いのは、あくまで想像ですがスバルなんじゃないかなと思います。別にアクセラユーザーはハンドリングしか感覚が向かない”変態”と虐げるつもりはありませんが、この3車がそれぞれに高いレベルで到達している「乗り味」を評価できているユーザーが多いのがインプレッサで、彼らの多くはもしかしたら”ハンドリング”に取り憑かれたマツダユーザーに軽蔑の想いすら持っているかもしれません。それくらいにアクセラとインプレッサを乗り比べてみると、クルマは「楽しい」だけじゃないんだな・・・と残念ながらマツダファンとしては、不思議と気まずい思いがするのです。

  
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posted by cardrivegogo at 22:55| Comment(8) | アクセラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月24日

メルセデスCLA と アクセラ の熱い闘い

  東京都西部の某市に住んでいるのですが、ちょっと前までは「振り向けばBMW」といった感じで、ベランダに5分もいれば数台の3シリーズが通過していったものでした。今でもまだまだ相当に多くて、もしかしたらアクアやプリウスよりも多いのではないか?という感じがします。マツダ渾身の3代目アクセラはと言うと・・・まだまだです。ぜんぜんということは無いですが、他の街に比べて圧倒的に少ない気がします。武蔵野市、小金井市、国分寺市といった辺りは高齢者が多い街なので、そもそもマツダ自体が人気がないです。

  家族向けのマンションが多いせいか、見かけるマツダ車と言えば「プレマシー」が断然に多く、その次に多いのは「CX5」です。今やマツダの2大ファミリーカーに成長した「CX5」は子供がいる世帯だけでなく、高齢者にも人気のようです。そして単身世帯のクルマといえば、近所のスーパーやコンビニの駐車場で遭遇するのはBMW1やインプレッサ、アクアが多いでしょうか。歩いてすぐの所には、車庫付きSECOM付きのハイソサイエティな家が建ち並ぶ一角があり、狭い路地からジャガーXJやらSクラスやらがちょくちょく出てきます。ディーラーの人が言ってましたが、その区画からはセカンドカーしかマツダのニーズは無いそうです・・・。

  そういうお土地柄なので、マツダに乗るなら絶対アテンザ!みたいな変な意識があったりするのですが、他の人もまた同じようなことを感じているのでしょうか、アクセラが売れない理由かなという気がします。しかし多摩センターを抜けて、川崎市・横浜市に入っていくと、やはり若い人の割合が高まるせいか、もしくは新しいもの好きなのかわかりませんが、3代目アクセラが大人気のようです。道で見かけるアクセラはデザインの良さが功を奏していて、堂々とした走りっぷりに見えます。

  「輸入車を威嚇するように」とか言ってしまうと変なイメージが付いてしまうかもしれませんが、アクセラにはファミリアから脈々と12代続く伝統の系譜がありますし、メルセデスやBMWといった一流の輸入車ブランドのCセグ車にもデザイン面で全く負けてないですし、性能面においても、あの輸入車大好き福野氏がメルセデスAやBMW1よりもハッキリと上!と言っているくらいですから、堂々と「いいクルマでしょ!」とばかりにユーザーの皆様も臆するところがないようです。

  先代のアクセラまでは、軽快に走って見せることで、デザインの”軽さ”にクルマのキャラクターを合わせて、「自らを肯定している」ようなところがありました。休日にドライブに出掛けると、そこら中でホンダ車とバトっている2代目アクセラを見かけたりします。それが3代目になるとクルマのキャラクターも強烈に変わってしまったようで、とてもゆったりと走るようになっている印象です。クルマの立ち位置としてはどことなくメルセデスCLAに被ります。

  小型だけども「あえて」「指名して」乗ってます!という主張ができそうな気の利いた存在感。それでいて高級車と比べて、クルマにかかるコストを大幅に軽減してくれるわけですから、これは「クルマ文化のイノベーション」です。ちょっと思い込みもあるかもしれないですが、「アクセラ」と「CLA」は確実に、日本の路上で「民主化」の波を起こしているようです。どちらも売れ筋はベースグレードは100psそこそこの出力ですから、カローラみたいな存在なんですが、どう見てもそんな枠には収まらない立派さがあります。

  どちらも老若男女、あらゆる階層の人々が乗っていても不思議じゃない、「無国籍」なデザインとサイズ感は納得できます。「男は30歳過ぎたらDセグ以上に乗れ!」みたいな古臭い考え方も好きなのですが、この2台のCセグならいい年したオッサンが乗っていてもいいんじゃないかという気がします。マツダとメルセデスが競ったデザインはどちらもかなり優秀で、日本のスポーツカーなどでありがちな、フェアレディZ(Z33・34)、シルビア、RX-7、RX-8のように、女性に好かれ過ぎてしまったために、男性が乗ってるとなんだか変な感じになってしまうような「モテ・デザイン」に堕してない!という点が特に素晴らしいと思います。

  フロントマスクならばとりあえず高級車にも負けない風格ですから、EクラスやレクサスGSな重量級の高級車を「重いクルマは邪魔だからどいてね!」とばかりに煽り倒してしまいそうな、「クラスレス」な雰囲気を漂わせています。アクセラは従来はスバルのインプレッサとライバル関係にあったわけですが、3代目になってみると、もはやそんなかつての図式は跡形もなくなっているかのようです。それにしてもクルマってデザイン一つでこんなにも意味合いが変わるものなんですね。


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2014年06月23日

アクセラ の売り方に一言。

  マツダが「グローバル中核車種」として、特に競争力に拘って作り上げられた3代目アクセラは狙い通りグローバルでの躍進につながっています。ルノー・メガーヌエステートやトヨタ・オーリスワゴン、他にもVWゴルフヴァリアント、プジョー308SWなどなどCセグのトレンドはワゴンにあるようですが、フォーカス、アクセラ、ボルボV40といった旧フォード=マツダ連合車は「ハッチバック」だけで勝負する!という「走り」の王者らしい選択をしています。

  ルノー、トヨタ、VW、プジョーの「ワゴン派」には新たにメルセデスがCLAシューティングブレイク登場させ、ホンダもシビックに「ツアラー」というワゴングレードを展開、さらに日本限定ですがスバルもレヴォーグを投入するなど続々と仲間入りしています。一方でマツダ、フォード、ボルボの「ハッチバック・オンリー派」にはBMWという「走り」の大家が加わっています。

  ユーティリティを主張する「ワゴン派」か?走りを主張する「ハッチバック・オンリー派」か?まあユーザーが勝手に好きな方を選択すれば良いわけですが、そこには「自動車メーカー」が仕掛けるマーケティングの罠があったりします。ハンドリングやアクセル&ブレーキフィールといった「走り」の要素を明確に意識しているのはマツダ、フォード、ボルボ、BMWなんですけど、「ワゴン派」もファミリーカーという固定化したイメージを嫌うようで、やたらと強力なエンジンを積んだスポーツグレードを出してくるので、一般ユーザーがメガーヌR.S.やゴルフR、メルセデスA45AMGの「イメージ戦略」に取込まれてしまうのも仕方のないことかもしれません。

  ハイパワーユニットを既に持っているBMWは別にしても、マツダ、フォード、ボルボといった「ハッチバック・オンリー派」は、ハンドリングの作り込みに時間がかかるようです。「M.Sアクセラ」や、「V40ポールスター」というハイパワーグレードがいずれは登場するのでしょうが、VWやルノーの展開力にくらべれば、「あくび」が出てしまう遅さ!というのが本音です。確かに500万円もするようなハイスペックグレードで、ユーザーを釣るという戦略は旧態依然の「ごまかし戦術」に過ぎず、「ワン=フォード!」(世界の全てのフォード車は同じ品質!)という理念を掲げる旧フォード陣営(マツダ、ボルボ)の考え方も分る気がします。
  
  しかし、世界のユーザーがアクセラをどういう位置に見るか?というのは様々で、欧州と北米では全くポジションが変わります。日本においても、3タイプのユーザーがいて、1つ目は「アクセラがジャストサイズ!」、2つ目は「デミオ(クラス)よりもゆとりがある!」、3つ目は「アテンザ(クラス)よりもスポーティ!」と3つの視点があるわけです。北米ではアクセラは「スモールカー」に分類されますから、それほど安くもないアクセラには基本的に3つ目の視点が向けられます。そしてマツダはそれに応えるべく「2.5L直4」のグレードを当初から設定しています。

  日本ではアテンザクラスのシェアがそもそも大きくないので、3つ目の視点を重視する必要がない!とマツダは判断しているように思います。アテンザのシェアを削ってまでアクセラを売る必要なんてもちろんありませんし、クラウンユーザーを惹き付けるのはクルマの特性上難しいという判断もあるでしょう。しかしアクセラがマツダの自信作として十分なクルマに仕上がったのだから、「攻め」に出てほしかったなと思います。HVとディーゼルが追加され、国内向けのグレード分けがいっぱいいっぱいなのはわかりますが、2.5L直4のグレードをぜひ国内向けに設定してほしかったと思います。

  アクセラのガソリンモデルのトップグレードになる2L”sky-G”エンジンはロングストローク化されてしまい、「指名買い」をする動機に乏しくなってしまいました。現行アテンザのガソリンモデルを買うなら、迷わず2.5Lの317万円と立派になってしまったグレードを選びます(アテンザは妥協して買うクルマではないですし・・・)。アクセラは先代の後期から2L”sky-G”となっていた割に、販売が伸びなかったのは、本来エンジンの魅力で買わせる価格帯のクルマにやや本末転倒なエンジンが載ってしまった失望感が大きかったように思います。

そのエンジンが現行のアテンザにも載っていますがベースグレードなので仕方の無いことかもしれません。重量の割に気持ちよく回らないので、当然ながら次期ロードスターのエンジン候補からは早々に外れました。このエンジンがアクセラのトップグレードに本当に相応しいのか?評論家の尻馬に乗る訳ではないですが、1.5Lが良いのでは?という気も当然にしますが、アクセラには日本の勾配のきつい坂を駆け上がる「ジャパニーズGTカー」であってほしいという願望があります。来年のMCを期待して待ちたいと思います(2.5Lカモン!)。
  

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2014年06月17日

来年のアクセラのMCにはアレが・・・

  マツダが今年発売のデミオに搭載するという小型ディーゼルを発表しました。先日トヨタが小型車向けの新型ガソリンエンジンを発表して、いよいよ気合いの入った小型車作りへと舵を切る中で、マツダとしてはかなりの危機感があるようです。これまでは小型車に「お得感」を追加しすぎると、自社の上級モデルの売上に大きく影響するので、トヨタはこれまでは「小型車は小型車らしく」といった割り切りの姿勢だったのですが、このセグメントに日本車に大きく引けをとらなくなった小型の輸入車が、次から次へと流れ込んでくるため、いよいよ方針転換を迫られたようです。

  ネットで各ブランドの情報が手軽に手に入る時代になり、性能の比較も家にいながらにできます。そうなってくるとこれまでのようなディーラーとの付き合いを重んじるスタイルにも変化があらわれ、さらに業績不振の販売店の統合が進んだり、ディーラー自体が扱うブランドを突如として転換するという例すらと青息吐息の状態です。当然ながら販売員の在職年数も短くなる傾向があるようで、かつてのような人情による商売だけでは成り立たなくなってきている部分もあるようです。トヨタも自慢の営業力を持ってしても、クルマに全く競争力が無くてはどうしようもない時代になってきたようです。

  これまで「こだわりの小型車」としてハンドリングに優れるデミオが主に海外で評価されてきました。しかし必ずしもクルマを選ぶ要素でハンドリングを挙げる人が多いわけでもなく、特に小型車の場合は個性的な内外装(つまりデザイン)がもっともユーザーに訴求できる点になっています。そして次に強調されるのが燃費でしょうか。デザインと燃費において確実に魅力を増したヴィッツやパッソへの顧客流出を阻止すべく、デミオも発売前からデザイン面での進歩とパワートレインの優越性についての情報を流しています。

  トヨタやマツダが小型車でここまで真剣になるのは、国内市場でも大きくユーザーの動向が左右されている「大事件」が起こっているからなんですが、やはり一番の衝撃は「ハスラー・ショック」です。トヨタと並んで国内市場での利益依存率が高いスズキは当然ながら、どこよりも緻密な国内ユーザーの嗜好を調べたデータを蓄えていますが、そのスズキの実力が遺憾なく発揮されたと言えるのがハスラーで、私の住んでいる東京都西部は軽自動車不毛の地域ではありますが、それでもかなりの勢いで繁殖しています。発売当初からマツダのディーラー網を使ってOEM車を出しているくらいなので、スズキとしては自前ディーラー網が貧弱な大都市中心部でも攻勢をかけたいという狙いがあるようです。

  そしてそのスズキを本気にさせたホンダからもヴェゼルという傑作車が同時期に登場しました。最新の売上ランキングではエクストレイル、ハリアー、CX5、フォレスター、アウトランダーと各社の傑作SUVを押しのけて1位を獲得していて勢いがあります(2位がハスラー)。自動車雑誌では今年発売されたプジョー2008、ルノーキャプチャー、フォードエコスポーツの4m級小型SUVが大きく取り上げられていて、どれを見ても小型車の作り方が日本と同様に「真剣」なものへと変わってきていることは感じます。しかし世界最強のSUV生産国になった日本のオールスターの壁に阻まれてしまっては不幸をいう他なく、中国市場で頑張ってね!といったところでしょうか。

  マツダは2014年末までに「デミオ」と「CX3」の2車種を新たに投入して、この市場を制圧する意気込みをひしひしと感じますが、ちょっと心配なのがコンパクトカー市場においても「ディーゼル」を掲げて勝負しようとしている点です。ちょっと語弊があるかもしれませんが、「何も考えていない日本市場なら十分にこれで通用する!」と思っていそうなキナ臭い感じがプンプンします。いくら新開発とはいえディーゼルのフィーリングはガソリンのそれとは大きく異なりますし、実際のところ小型車にこれを載せると、重量のある大型モデルとは違って、多くの人がメリット(燃費&トルク)よりもデメリット(音振&出足悪)を感じてしまうような気がします。

  実際のところアテンザの2Lガソリンと2.2Lディーゼルターボがほぼ同等の実燃費11km/L程度で走りますが、さらに軽いデミオの場合だと1.5Lガソリンと1.5Lディーゼルターボで比較すると、車重増が響いてガソリンの方が数値は上回ることが予想されます。もっとも燃料費そのものが安いディーゼルにもメリットはありますが・・・。マツダとしては「ディーゼル=スポーティ」という売り方を仕掛けたい様子ですが、ユーザーは「低燃費」に頭の半分を支配されながら購入しているという「すれ違い」が起きているのかな?という気もします。そして「低燃費」というのも実は幻想に過ぎないもので、せいぜい12km/LのBMW320dは、HVを持ってきた新型スカイラインに燃費面でも、もちろん軽油とハイオクの差を考慮しても、完全敗北を喫しているのが現状です。もちろん320dの乗り味は「スポーティ」なんてものではなく、新型スカイラインの前では「プリウス」みたいなフィールの悪さと表現してもいいくらいです。さてこの新開発の小型ディーゼルをデミオに積んでもHV勢のフィットやカローラの跳ね返される気がするのですが、これをアクセラに載せるならば、それなりに理想的かつ個性的なCセグのドライブカーにはなりそうな気がしますがいかがでしょうか?

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2014年05月23日

アクセラ絶好調! だけど世界はどんどん変わっている・・・

  アテンザは立派な車体と風格のあるデザインを生かして、活躍の場がかなり広がっているのを感じます。その存在感は確実にメジャーになっていて、とりあえず日本では「クラウン」くらいなら問題なく十分に「互換」できるレベルに達したと思います。マツダの狙いが今後どこまで及んでいるかわかりませんが、グローバルでは徐々に「アテンザ・クラス」や「アテンザ的なクルマ」みたいな言葉も誕生しつつあり、その使われ方も高級感を増してアメリカで好調なフォード・フュージョンなどを指していて、確実にただの「大衆ブランドのミドルセダン」といったニュアンスではなくなっているみたいです。

  さて今さら言うまでもないですが、アテンザに次いで旋風を巻き起こしつつあるアクセラも、これまでのインプレッサやオーリスの横並びといった立ち位置から、BMW1シリーズやアルファロメオ・ジュリエッタと比べても遜色ない「ハイセンス」なモデルへと「意図」の見える変身を遂げました。Cセグとしては比較的大きなボディを持つアクセラですが、ボディタイプを増やすなどすれば、さらに上のクラスのマークXやBMW3シリーズを捕えるのも、それほど難しくないのではないかという気もします。

  メルセデスCLAというやや型破りなCセグが発売されて、さらにSUVやクロスオーバーも含めて競合車種が増えてきて、このジャンルも今後もっと「自由」になっていくでしょうし、すでに「新しさ」で既存モデルのシェアを根こそぎさらっていくのが重要な戦略になりつつあるようです。ちょっとマツダにはキツい言い方になりますが、アクセラが辿り着いた先にはすでにメルセデスやBMWの姿はなく、すぐ背後からメルセデスGLAやBMW i3といった「新鮮」なアイディアに包まれたクルマが登場を待っています。見ればなんとなくわかりますがGLAもi3もどこか日本人の感性をくすぐる魅力を持っているようで、早くも問い合わせが殺到しているのだとか。

  ゴルフとアクセラがどっちが上か?というのもマツダにとっては大事なポイントではありますが、先日のアメリカの大手モーター雑誌のテストでも、この2台とフォード・フォーカスはCセグHBでは完全に抜けた存在になっていました。最近発売された日産のアルメーラ改め「パルサー」がどこまでこの3台に迫れるか?が注目されます(あるいは3台ともまとめてかわすか?)。VW、フォード、日産という大資本と互角に勝負している点は素晴らしいですが、生産能力で5倍以上の差がある3社との消耗戦にマツダの未来があるとはとても思えません。

  VWとフォードそしてマツダと日産という世界が注目する「技術屋」が激しい空中戦を繰り広げる、グローバル最高峰のバトルフィールド(ボリュームはナンバー1)での闘いはあまりにしんどいですね。ということで「金持ち喧嘩せず」とばかりにメルセデスやBMWは「傍流」ジャンルを突き進む戦略へ転換しているわけです。マツダが着々と準備しているといわれる次期「MSアクセラ」が発売される頃には、「メガーヌR.S.」「フォーカスST」「ゴルフGTi」「スバルWRX」といったハッチバックスポーツの競合車種は果たしてどれだけ生き残っているのでしょうか? ハッチバックという旧態依然なボディタイプが「趣味のクルマ」としてどこまで受け入れられるのか?

  250psの「MSアクセラ」が発売される頃に350万円のスモールカー・スポーツを求める中間層がどれくらい存在すると見越しているかわかりませんが、時代の流れの中で、すでに700万円クラスの「A45AMG」や
「TT-RS」と200万円クラスの「スイフトスポーツ」や「マーチニスモ」へと細分化が急速に進んでいるように思います。よって従来の「MSアクセラ」ではなく400psオーバーの「MSアテンザ」(あるいはアクセラ)や200ps前後の「MSデミオ」が求められているのだという空気を、評価されている割に350万円の価格帯が仇となってアテンザの伸びが予想外に鈍い各国市場からマツダも痛いほどに読み取っていることでしょうけど・・・。

  


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posted by cardrivegogo at 12:59| Comment(0) | アクセラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月29日

アクセラと福野礼一郎さん

  昨日もお伝えしましたが、福野礼一郎氏の連載がなかなか「的確」という話をしたいと思います。今月のルボラン(6月号)は「輸入車総力特集」になっていて、本編はまあどうでもいいのですが、連載もそれに呼応するように「ハッチバック8台比較」の拡大版になっていました。登場車種は「ゴルフ」「アウディA3」「メルセデスA」「BMW1」「ボルボV40」「アルファロメオ・ジュリエッタ」「フォード・フォーカス」「マツダ・アクセラ」の8台です。

  結論から言うと先月号「driver」よりもマツダにとっては「ステルス・マーケティング」効果は高い内容じゃないでしょうか。輸入車が大好きで日本車は「セルシオ(LS)」以外認めない(ザコ)!みたいな雰囲気を全開に出しているライターが、「アクセラはいい!」と書いているわけですから「あらまあ・・・」と開いた口が塞がらないです。しかも相手は全て輸入車なので、読んだ人は率直に価格を考えても、アクセラがベストに思うでしょう(実際にそうですが)。

  それよりも驚いたのが、前々からやはりマツダの良さは「これ」だよなと思っていた点がしっかりと最高評価をされていたことで、なんだかんだこのライターはしっかり見るべきところを見ているのかなという気がします。「マツダ車なんて・・・しょせん」みたいな偏見が近著では散見されたので、先入観がかなり大きな影響を与えていると思ってました。しかし従来は欧州車が日本車を大きく上回るとされてきた部分でアクセラが最高評価を得ていたりするわけですよ!

  メルセデスやBMWよりもマツダの方が「アレ」は断然に良く出来ているって言っちゃってます。これってBMW乗っている世間知らずな方が「日本車には絶対に真似できない芸当」とか得意げに言っている点だったりするんですよね。今度レクサスがここの部分を大幅に改良するみたいですが、これも体感したことがあるんですけど、マツダの方が良く出来てるなと思います。まだアウディA3とか乗ってないので、ハッキリとは言えませんがこの8台の「アレ」ならアクセラが断トツという評価も納得できますね。

  さらに「BMW120i」が他の7台に対して優位な点は、日本メーカーから供給を受けている「部分だけ」というのも痛快でした。このクルマはドアのゴムパッキンの配置を見るだけで、ゴルフやアクセラには絶対に勝てないってわかるくらいにコストダウンが酷いですから、これでも福野氏が「一生懸命に擁護」した結果です。まずは早くも消え行く運命になった「最悪エンジン」の1.6Lターボを新型の3気筒に載せ変えてから出直せ・・・。

  まだBMWはマシな方で、深刻なのは「メルセデスA180スポーツ」。もはやメルセデスの面汚しにしかなっていません。しかもベースグレード(284万円のヤツ)に至ってはこの場に出てくることが憚られるほどの「粗悪車」でお話にならないみたいです。日本のおバカさん専用の防音材をケチったモデルなんだとか・・・どうりで騒音がひどいわけです。まあ私が感じた通りに福野さんが評価してたのがなんか嬉しいですね!

  ついでにこのライターを褒めておくと、この人は「新型アクセラは5代目ファミリアのようだ!」という迷言を残していて、なんだかよくわからないので「そんな古いクルマと同じってどういうことだ!」と以前はキレてたんですけど、この前ふと沢村慎太郎さんが5代目ファミリアを絶賛している記事を見てちょっと考えが変わりましたね。というか私のような若造にはとても「解る」という次元の話ではないのですが・・・。

  つまり福野さんは「新型アクセラがマツダの経営難のトンネルを越えるきっかけになる!」ってことを「5代目ファミリア」に絡めて言いたかったようですね。昨日の記事にも書きましたが、1970年代のオイルショックによってロータリーが打撃を受けた「マツダ暗黒期」を終わらせたのが、1980年に発売された5代目ファミリアだったそうです。

  逆ギレじゃないですけど、福野さんも若い読者向けにちゃんと言葉の主旨を解説してくれればさらにこのライターの面白さがわかると思うのですけどね。この人や沢村さんの文章を楽しく読むためにもっともっとクルマのことをあれこれ勉強しなきゃいけないわけです。

  

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posted by cardrivegogo at 06:21| Comment(0) | アクセラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月24日

アクセラXDはおそらく1年以内に廉価版がリリースされるはず

  
  ほぼタイトル通りの、あまり広がりの無い話なんですが・・・。マツダがほんのちょっとだけ、メルセデスやBMWに近くなってきたと感じるのが、「アクセラXD」の価格を膨らませて先行販売するという戦略です。もちろんマツダとしては苦渋の選択なのでしょうけども、ナビ・BOSEサウンドシステム・サンルーフなどのマツダ自慢のオプションをなんとか軌道に乗せるため(販売数を増やすため)に全て標準装備にした1グレード体制を採ってきました。

  日本市場における現行の「ディーゼル・セダン/HB」はメルセデスとBMWくらいしかライバルがいないということもあり、これ見よがしの200万円台前半の価格設定は、この「2大スーパーブランド」に対して大変失礼に当たるので、少なくとも乗り出しで300万円以上になるように設定して、迷惑をかけないようにしようという配慮なのかもしれません。マツダのような中堅メーカー(グローバルで12位)でドイツでそこそこ売れているメーカーにとっては、下手にネガティブキャンペーンでも張られたら大問題ですし、アメリカとも中国とも仲良くするために両国メーカーへの技術供与も惜しみません。

  それでいて「国内生産75万台/年を死守!」と日本国内に向けてもしっかりアピールもしっかり出来ています。なかなかの「八方美人」ぶり! グローバルの目標が150万台/年なので国内生産50%を下回らないというマツダの決意は相当立派なもので、台数ベースでは遥かに規模が大きいホンダや日産を上回りつつあります。

  ちょっと余計な話になってしまいましたが、マツダとしては世界中のメーカーと「協調体制」を整えているので、べつにマツダのクリーンディーゼルがメルセデスやBMWのものよりも断然に静かだ!なんて別に言ってくれなくてもいいよ・・・というくらいに余裕に構えています。しかしマツダの戦略により「日本でもディーゼルは売れる!」ということが明らかになったことで、欧州で開発地盤とシェアをもつグループがいよいよ日本市場を目指して殺到しそうな勢いです。

  なんと言っても2段階の消費税増税ですから、ハイオクから軽油に変わるインパクトはもの凄いものがあります。BMW320dのユーザーのレビューを見ていると、必ずと言っていいほど「燃費軽減は涙が出て来るほど嬉しい!」と書いてあります。「もう二度とハイオクには戻れない」というくらいに、BMW乗りでも燃費というのは切実な問題のようです。

  VWも北米ではすでにゴルフのディーゼルの販売を開始しています。日本基準への対応はまだのようですが、ゴルフにはすでにEVとHVさらにPHVも完成しており、日本に最適なのはどれなのか見定めている段階なのかもしれません。ディーゼルの日本対応なんてマツダやBMWにもできるので、VWにとって難しいことではないようですが、軽油にメリットが無い中国や東南アジアとセットになっている日本への供給体制を考えると、当面はガソリン車のみかもしれません。

  BMWも1シリーズに複数設定されているディーゼルを日本対応にすると思われますが、もしかしたら日本側のインンポーターがプレミアムブランドとして「ディーゼル依存」は好ましくないと判断しているかもしれません。ユーザーがことごとくディーゼルを乗り出したら、ガソリンモデルがまったく売れなくなります。

  攻めの姿勢のメルセデスは新型Cクラスにディーゼルを入れることが決まっているようで、さらにそれをA/CLAクラスにまで及ぶのでしょうか? 増税後の日本での販売不振で顕著に苦しみ始めると、プレミアムブランド同士での低価格帯車種による300万円台の攻防がディーゼル市場で新たに始まりそうです。

  そしてそのタイミングでおそらくマツダはアクセラからオプションを外して、230万円程度のグレードが登場して・・・という展開が予想されます。デミオのディーゼルが1年遅れくらいで設定されそうと言われていますが、同じタイミングでアクセラXDの廉価版を発売し、その時に再びマツダが脚光を浴びるような段取りになっているのでしょうか? マツダの戦略は実に緻密に組まれているなと改めて感心します。ただしその頃には日産もトヨタも何らかの手を打ってくるのではないか?という気がしますが・・・。


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posted by cardrivegogo at 11:48| Comment(6) | アクセラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月17日

"地味"は褒め言葉かも。 アクセラセダン

  「マツダとジャガーは似ている!」とかブログで書いていると、「これだからマツダファンは勘違いが甚だしい・・・」などと失笑がネット上のあちらこちらで見られたりして、「もしかして!?」とドキっとしてしまいます。でもやっぱりどれだけ否定されようとも思ってしまうんですよ。間違いなくこの2つは「島国根性」とでも言うべき本質を共有してると。

  クルマのことしか書きたくないブログなので、日本とイギリスの国民性の類似とかいちいち検証などしないですけど、マツダとジャガーのデザインは感性に響く! そしてその後に自分は日本から一歩も出ようとしない内弁慶な性格なんだなと気がついて、ちょっと恥ずかしくなります。こんな惨めな想いに久々にさせてくれたのは、「トヨタクラウン」や新しくなった「日産スカイライン」のあの相手を威嚇するようなデザイン。

  なんでこの狭い日本であんなに恐い顔して走らなきゃいけないのか? なんて言うと怒られてしまいそうですが、だんだん増えてますよねレクサスの新しいSUVもIS風のヘッドライトなのに恐い・・・。トヨタや日産のデザイナーはおそらくメルセデスやBMWに負けないインパクトというのを第一に考えているのでしょうけど、スカイラインのあの不機嫌さは本家を越えてしまってます。そもそもメルセデスやBMWを恐い顔というのはちょっと違う気がしますね。

  さてその一方でマツダのデザインは優しい。「BMWに似てる」という意見は「木を見て森を見ず」だなと思いますね・・・BMWしか知らない(興味ない)人かな?って感じです(あんなブサイクと一緒にするな!)。それにしてもアテンザもアクセラもデザインとてもいいです!ふと「地味」だなと思わせる点が特にいい!アテンザは最近ではプレミアムDセグ車と比較されている企画をよく見かけます。

  フロントマスクの印象だけだとアテンザが一番地味かもしれません。しかしサイドラインを比べたらアテンザの衝撃的な美しさが他車を圧倒します。アテンザが良いというよりライバル車が貧相すぎるのが問題だろ!とは思いますが・・・。特にスカイラインやBMW3などは前面だけ派手にしてサイドは放棄したかのように大きなギャップを感じます。例えるなら厚塗りの化粧で誤魔化したといったところ。まさに「仮面文化」というべきか・・・大陸的な「ペルソナ主義」です。レクサスも最近ではこの傾向が強いのかな?

  そしてジャガーは・・・、人によって様々な意見があるとはおもいますが、私はマツダ的なデザインを伝統としているブランドじゃないかと思います。フロントデザインはそこまでキレがあるわけではないのですが、クルマ全体のデザインとの調和を重んじて控えめにしている印象です。

  アテンザの話をしてしまいましたが、アクセラだって同じです。BMWやメルセデスにCセグセダンがないのが残念ですが、ハッチバック同士を比べても360度どこから見ても隙がないのがアクセラで、1シリーズやAクラスはやはり「仮面文化」。1とAをサイドやリアからみると、あまりのやる気のないデザインに悲しい気持ちになります。ほぼ「缶コーヒーのおまけ」について来るミニカーと同じような「造形」と言ってもいいかも。

  CセグプレミアムではレクサスCTは頑張っていて、プリウスときっちり差別化するためにサイドもリアもしっかり作り込んであります。このクルマが世界のいたる所でそこそこに売れているのも納得です。そしてアウディA3もやはりゴルフ/ジェッタとは違うというデザインはなかなか好感が持てます。アクセラと張り合えるCセグはこの2台くらいでしょうか。

  
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ジャガーXF」動画

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posted by cardrivegogo at 12:01| Comment(2) | アクセラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする