2016年03月16日

Fヤマグチ氏が・・・いよいよマツダ本を出した〜!!!

  フェルディナント・ヤマグチという「覆面ライター(インタビュアー)」がいます。2011年に出した日産のゴーン氏による改革を取材して重要人物を喋らせまくった「英語だけではダメなのよ。」が、非常に面白かった・・・というかクルマ関連本の常識を軽く越えた傑作だったです。カーメディアでメシを喰っているライターさんは、日頃の素行が悪くて軒並み国内メーカーの幹部とは冷戦状態だったりしますが、「素人」という設定のFヤマグチさんは、なんだか「ユーザー代表」みたいなスタンスで日産幹部の懐に入り込んでいて内部がよくわかる本でしたね。(フェルディナント・ヤマグチはペンネームだそうで、普段は会社員だそうです。)

  なんと今回はフェルディナント・ヤマグチさんが、マツダのキーマンを喋らせまくった!ということで、届く前から面白いだろうな〜!!!と期待でいっぱいでしたが、その高いハードルを軽々越えていったのだから、この「素人」さんなかなかとんでもないインタビュアーです。「日産」ではゴーン氏による経営論を口語で読めるという貴重さに加えて、やはり「あの人」が登場して禅問答のような「水野節」が読めます。さらにクルマ好きがもっと知りたいポイントを絶妙に押えてあって、ポルシェやBMWすら撃破できる日産の技術力を支えるエンジニアの話が詰まっています。ヤマグチ氏が相当なクルマ好きだというのが良くわかる構成・・・無駄がない!

  マツダにも最近カーメディアで良く知られるようになった「スカイアクティブ三銃士」がいます。いずれもキャラが立っていて雑誌のインタビューでも心に残るような言葉で、マツダ車の魅力を伝える「藤原・人見・前田」の3者です。この3人全員にロングインタビューしたら、1冊の本にまとめ上げるのは無理でしょうし、3人の個性が暴走して・・・マツダのアイデンティティが逆にわかりにくくなりそうな気がします。この本では、藤原さんが中心になっていますが(人見さん・前田さんも登場します)、この1人の面白いオッサンだけで十分に元が採れる本です。雑誌の1〜2ページのインタビューとは全然違って、本質的なことにまでツッコミますから、マツダのエンジン製造工程では、複数の種類のエンジンを流すから汎用のマシニングセンタを使っていると暴露してます! え?マツダのエンジンてその辺の町工場にあるような旋盤機で作ってんの?大丈夫か?・・・ちょっとどっきりさせられます。

  他にもいろいろ「え?」という話が出てくるんですよ。果たしてこの藤原さんという人はマツダのスポークスマンとして相応しいのだろうか? と余計な心配をしてしまうほどです。しかも藤原さんが「際どい」話をしているのが一般の読者(私のようなクルマに興味があるマツダ好き)にも確実にわかるように、フェルディナント・ヤマグチさんが絶妙なツッコミを入れます。「マニシングセンタでは工作精度が大幅に落ちるのでは?」とすかさずぶっ込む・・・お〜〜〜〜!!!どうする藤原常務?

  他にも・・・アクセラが年産40万台、あとはアテンザとデミオがそれぞれ10万台という規模なので、プラットフォームを「縦」に共通化させているというマツダの説明に対しても、「それだと上のクラスのユーザーは、下のクラスと同じ部品に満足しないのでは?」と鋭いツッコミが・・・どうするFUJIWARA常務? もうハラハラしちゃって・・・このまま藤原さんが喋っているとだんだんとボロが出てくるのでは?と老婆心ながらも心配してしまいます。・・・少なくとも、私がスカイアクティブ以降のマツダ車に乗って感じた「腑に落ちない」ところは、この本の技術的な話を読んでだいたい原因を掴むことができました。「マツダの弱点」と言っていいかわかりませんが、これからマツダ車を購入するとしたら、これらの点とどう付き合えるか?でしょうね。しかし200万円台で売られているクルマの中ではやはり優秀な部類に入るとは思いますが・・・。

  藤原インタビューがメインコンテンツだとばかり思ってましたが、続くエンジニア陣へのインタビューが実はもっと面白かった!!!・・・ハンドリングに関していうと「W124とE39」でメルセデスとBMWは終わった!!!とか平気で言ってしまってます。これに対してヤマグチさんが「最新のベンツは30年前のクルマに負けているってことですか?」と詰め寄る・・・すると「はい!」と断言しておられる! マツダの研究職員が、今をときめくメルセデスやBMWを捕まえて「乱暴狼藉」と同等くらいの暴言を吐くなんて・・・これがマツダの現場の声なのか? それともヤマグチさんの脚色なのか? まあ・・・ハンドリングに関するこれまでのマツダのこだわりを考えればそれくらいの「意見」を持ってても不思議じゃないですし、マツダユーザーにとってもそれくらい気合いが入ったエンジニアが開発したクルマに乗っているのは気分がいいですけどね。まあメルセデスとBMWの件は暗黙の了解です。ただ事実だからといって、それを素直に言ってしまうマツダの社員は「ちょっとヘン」なのかもしれません。(上司もヤバければ部下もヤバい)

  巻末には「三銃士」が登場しますが、もっとも上の地位?の藤原さんが主導権を執って、さんざんに想いのたけを吐露します。・・・NDロードスターに文句があるやつは出てこい! こんなスゴいクルマは日本メーカーしか作れませんよ! ポルシェでもBMWでも真似してますけど、共通シャシーだからボデーがデカ過ぎてただのゴ◯にしかなっていない・・・。いくらでも言ってやりますよ!ゴ◯!ゴ◯!ゴ◯! くやしかったら専用設計でライトウエイトを作ってみろ! フィアットの銀行出身のCEOはマツダを指名しましたけど、どう頑張ってもヤツらの合理主義の中からは出てこないクルマなんですよ! そんなこともわからないヤツがエラそうに「ロードスター」をとやかく語るな!合理主義のフェラーリがそんなに楽しいですか!パワー足りないからターボで・・・そんなア◯なクルマ作りしかしなくなった欧州なんて残念すぎる!もうマツダの敵ですらないです・・・。

  とは書いてありませんけども・・・藤原さんはおそらくこういう事が言いたかったのかな?ということが伝わってくる臨場感のあるインタビュー集になっています。最近はマツダ関連の本が出版ラッシュですけども、私の知る限りでは本書が圧倒的に「読みやすく」「内容が深い」です。宮本喜一さんの「ロマンのソロバン」には期待しましたが、前作の「マツダはなぜ甦ったか?」ほどには感動はなかったですし、人見さんの本はスカイアクティブ信者には面白いですけども、あまり人にオススメできるものではなかったです。マツダ以外のファンにも楽しんでもらえる点でもとってもよい本ですね・・・さてもう一回読もう。


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posted by cardrivegogo at 23:22| Comment(2) | マツダ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月11日

TOP GEAR JAPAN 創刊・・・三大ブランドは「マクラーレン・ポルシェ・マツダ」!!!

  なかなか面白い雑誌が誕生しました。といってもまだ第1号しか出てないですけども、期待に違わない素晴らしいコンテンツが並んでいて一気に読んでしまいました! 英国を代表するカーメディア「トップギア」にとうとう日本語版が登場しました。評価の基準にはいろいろと疑問を差し込みたい部分はありますけども、英国で販売されている仕様に乗ったわけでもないので・・・下手に目くじらを立てるのはやめときましょう。

  巻末に付いているのが発売中の各ブランドの主要モデルを10段階でぶった切るというコーナーです。ここに収録されている100台以上のモデルの中で、10点満点を獲得した「驚愕のモデル」を擁するブランドが、マクラーレン・ポルシェ・マツダの3つでした!ってことです。マツダってやっぱりすごいねぇ〜・・・。スポーティなクルマの評価が高いという絶対条件の中で、フェラーリやランボルギーニは満点が取れない!これこそが英国人の本質なんでしょうね・・・。日本人が韓国車を評価しないのとはまったく意味が違いますけど。

  英国メディアだからといって、特別にヘンな基準で車種のジャンル分けをしているわけでもなく、おそらくこの3つのブランドがそれぞれに「スーパーカー」「スーパースポーツ」「ライトウエイトスポーツ」で頂点を取ってますよ!くらいのニュアンスでの10点満点だと思われます。

  それぞれ車種の採点の傍には短評が付いていて、英国メディアらしい辛辣さも発揮されています。例えばトヨタ・オーリスは「英国で製造された自動車の中で、おそらく最も運転がつまらないクルマ。たぶん。」と厳しい一撃が・・・。トヨタに対してはやたらと厳しいですね・・・、それでも86だけは別次元の好評価が与えられていて「これはスバル車です!」とさらに皮肉を一言。なんとも英国人らしく性格が悪いですね〜・・・TNGAが採用された新型プリウスに乗ったらトヨタへの評価がどれくらい変わるでしょうか? その他の日本ブランドであるマツダ、スバル、日産、ホンダ、スズキに対しては割りと好意的なようです。どうせだったら本国版に出てくるであろう韓国ブランドや欧州専売ブランド(シュコダなど)も合わせて掲載してくれればいいのに・・・日本に入ってくるモデルだけにしているせいで、そこそこ高いレベルでの「ドングリの背比べ」になってしまっている気が・・・。

  本編(メインコンテンツ)に取り上げられているのは、先ほどの3ジャンルに属するスポーツモデルが中心でした。本国の3ブランドが評価の基準になるのでしょうがやたらと良く出てきます。「スーパーカー」と「スーパースポーツ」の両方に参入するアストンマーティンと、「スーパースポーツ」のジャガー、「ライトウエイト」のロータス・・・そして3ジャンル全てに顔を出すドイツから来た王者「ポルシェ」。3ジャンルそれぞれで、ライバル車種をいちいち名指しで挙げながら「911とくらべて・・・」などと比較する姿勢は、日本のカーメディアでは「自主規制」でなかなか見られないので、とても斬新に感じます。日本のメディアは相対的な実力がわかりづらい。

  日本のメディアでは、マツダをポルシェやロータスと同じ土俵に挙げて評価するなんてことは、なかなかないでしょうけども、トップギアならば実現します!!! 日本にもこういったメディアが登場したのだから、マツダには「ライトウエイト」だけでなく、スーパースポーツにもぜひ参入してTOP GEAR誌上で騒がれるブランドになってほしいですね。「ポルシェ911シリーズ」に挑戦するモデルといえば、「日産GT-R」「アストンマーティン・V8ヴァンテージ」「ジャガー・Fタイプ」「シボレー・コルベット」・・・なんとも華のある面々が揃ってます!ここにマツダのロータリースポーツがあったらな〜!!!今後は「フォードGT」さらにはあの「TVR・タスカン」が復活するそうで・・・さらなる活性化が期待できます。東京MSのアレ・・・市販化するしかないですね。

  マツダが頂点に据えられている「ライトウエイト」部門では、日本勢が総じて高評価になっています。「トヨタ86/スバルBRZ」や「ホンダS660」が絶賛されている一方で、「アルファ4C」や「BMW・Z4」といった輸入ブランドは逆にやたらと低評価です。新たに直4ターボに変わったボクスターとケイマン(ポルシェ718シリーズ)も、クラスとしては「ライトウエイト」に近い存在になってますが、トップギアでは完全に「ライトウエイト」の括りです。もちろん地元の「ロータス・エリーゼ」もいます。次のモデルではいよいよ直4ターボ化が噂される「フェアレディZ」も決して「ライト」ではないですけど、このクラスに括られる運命にあるようです。さらに今後の大本命として「アバルト124スパイダー」にも期待できます。

  スポーツカーの限界性能を評価されたところで、おだやかなカーライフを送る人々にとっては何の役にも立たない・・・という意味では「トップ・ギア」は完全にオワコンなんだと思います。けれども・・・そうはわかっていても読んでいる分には熱中できて笑えて、エンターテイメント性は抜群です。そういえば沢村さんの文章も確かに限界性能があーだこーだで・・・全く役に立たない知識の羅列なんですけども不思議と惹かれてしまいます。日本のカーメディアの「1800kgのボディに2Lターボ・・・必要十分な出力」といったなんの抑揚もないクソな文章に比べれば断然に読み応えがあります!

  巻頭には日本版編集長のコメントも掲載されてまして「トップ・ギアの無い国に クルマ文化は育たない」・・・はぁ?コイツは何を勘違いしてんだ? なんてアンチな感情もちょっと湧きましたけど・・・こういう雑誌があることは確かにいいことだと思いますよ。

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タグ:トップギア
posted by cardrivegogo at 02:10| Comment(0) | マツダ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月04日

マツダ以外の国産ディーゼルエンジンは オール・アウト!!!

  日産が現行エクストレイル発表時に先代まで使っていたクリーンディーゼルの継続を断念していて、三菱も目下売り出し中のアウトランダーにディーゼルモデルを用意しなかったのを見て、まあいろいろと「ヤバい」んじゃないかと思ってましたが、やっぱり「オール・アウト」でしたね。国交省が世論の高まりを受けて国内メーカーを調査したところ、国内4社中3社から、規制外となる走行中の排ガスについてNOxが10倍超出たそうです。それにしても、各国政府が独自の調査を始めたので日本もあわててやったという話なんでしょうが、欧州各国が「(とりあえず)問題なし!」を強調するなかで国交省はマジメに指摘していて素晴らしいですね・・・。

  最近ランクルに追加したばかりのトヨタのディーゼルもアウトだったのは意外でした・・・一体どんな見通しだったのでしょうか。それでもトヨタはマツダからディーゼルの供給を受ける契約が結ばれているようなので、内々には今回の成り行きも完全にわかっていたのだと思います(来月にもランクルのエンジンがマツダ製に変わっているかも)。決して3社ともの違法でもモラルハザードでもないです。日本メーカーを庇う気もないですけど、以前から国交省とメーカー連合の間で、「落とし所」の調整をしていた雰囲気がプンプンするだけです。

  「ディーゼル命」のマツダはセーフ・・・それどころか「さすがはマツダ!」なんて輩がウジャウジャ出てきそうです。その一方でディーゼルに見切りをつけていた三菱、日産、トヨタはアウトですけども、とりあえずどのメーカーにとっても大勢に影響はないでしょう。国交省は早々にも新たなNOx規制を作る方針なんだそうですが、なんだか日本メーカー連合と政府による、海外ブランド車の流通を規制する「自動車戦略」が密かに発動しているような気がしてなりません・・・。日本車ではディーゼルは今後しばらくはマツダと提携先のトヨタからしか出ないでしょう。スズキが小型車向けディーゼルを開発したと報じられてますが、処理装置を見る限りでは日本やアメリカで売るのは難しそうです。ホンダやスバルが欧州向けに使っているディーゼルが全く日本にやってくる気配がなかったのは、すでに「マツダ以外は撤退」という既定路線で合意済みだったからかもしれません。

  アメリカ、中国、ドイツといった主要市場では自国のメーカーに対する優遇策を講じて産業を保護していますし、イギリス、イタリア、スウェーデンなどでは政府の積極的な保護政策で自国生産台数を確保しているくらいですから、せめて日本もそれなりの姿勢を見せてもいいのかな〜・・・とは思うのですが、しかしただでさえ優秀すぎる日本メーカーを過度に優遇すれば、フォードの後を追って海外ブランドが次々と日本から消えてしまうかもしれません。

  ちょっと不憫だなと思ったのがジャガーですね。XE、XF、F-PASEの新型3車種をディーゼル中心に売ろう!とちょうど息巻いているところだったと思うのですが、出鼻をくじかれる展開となってしまいました。果たして国交省の官僚さまとどれだけのつながりを築いてあったのでしょうか。

  その一方でBMWではなにやら不穏な動きがありました。X5やアルピナ用の6気筒ディーゼルには尿素処理機構(SCR)が付いていますが、これを省略している直4、直3のディーゼルにはアメリカでも疑惑の目が向けられています。しかし今回の国交省の発表を前になんとも絶妙なタイミングで、しかもなんとも絶妙な価格!まるでディーゼルモデルの代わりにコチラをどうぞ!と言わんばかりかの衝撃の価格設定で、華々しく2シリーズアクティブツアラーと3シリーズに「PHEV」が導入されました。おそらくなんらかの情報をキャッチしていたんでしょうね。トヨタとの親密なパイプが多少はモノを言ったのか?3シリーズや2シリーズATからディーゼルが年内にフェードアウトするようだったら、「黒」だったのかな〜・・・となりますね。

  プジョーもDセグセダンの「508」にディーゼルを投入して、難攻不落の日本市場(Dセグはドイツ車の牙城?)をこじ開けるつもりだったようです。意気揚々と東京MSに登場したものの、その後なかなか公式発表には至っていません。ただしプジョーに関してはメルセデスと同じでコストがかかる「尿素処理装置」を搭載したディーゼルを投入するとのことなので、まず排ガスに関してはマツダ以上に問題ないでしょうから、やはり採算ラインの価格設定にかなり苦慮しているのかな・・・。

  スカイアクティブDがだんだん有名になるにつれて、「マツダはメルセデスが使う尿素処理機構によるコスト高を嫌って安くディーゼルを作ろうとした!」なんて解説がしばしばされてますが・・・現状では否定できない事実です。しかしエンジン開発の責任者?というお立場の人見さんは、「究極の内燃機関をつくる!ハイブリッド化はその後でいい!」と著書で語っているので、ディーゼルエンジンに関しても「究極の低圧縮を実現する!尿素処理はその後でいい!」というエンジン開発の優先順位付けがされているのだと思います。規制が厳しい北米向けディーゼル車には尿素処理装置を導入して発売する見通しだったようです・・・。

  ディーゼルも「低圧縮」⇒「尿素処理」と使ってしまったら、残るはメルセデスのように「ディーゼルPHV」へと進むしか道はないですから、トヨタとのパイプでハイブリッドを導入していくことになりそうです。人見さんの予言通りにパワーユニットが進化するとしたら、マツダのエンジンが真価を発揮するのはこれからなんでしょうね・・・。マツダ株再び買いの局面が到来したようです!


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posted by cardrivegogo at 01:57| Comment(3) | マツダ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月11日

ボルボS90に続け! ここは超アテンザ級の「ビッグサルーン」だと思う。

  SUVラインナップの拡充によって、新しい時代のプレミアムブランドを目指そう! まあお金持っているユーザーが囲い込めなければプレミアムブランドは成立しないので、マツダのようなブランドにとっては非常に現実的な考えだと思います。北米・欧州・中国どこを向いてもプレミアム路線のSUVが人気・・・と報じられていますけど、まさか「個性派」のマツダがその先陣を切るとは! さらにマツダのSUVがライバルブランドにまで大きく影響を与えている!トレンドメーカー!?というやや不思議な状況に戸惑いを感じます。

  パジェロやランクルがオフロードの主役としてブームを作っていたころには、一切興味を示さなかった硬派なマツダなのに、いつから「チャラ」くなったのか・・・。なんてアジるのは野暮ですね。フォードに再建されなかったら「おしまい」だったわけですから、当時は硬派もチャラいも無く、とにかく成功するクルマを作れ!ってことで挙国一致体制が取られていたようです。スカイアクティブ以前からあるCX7、CX9はフォードの北米用の基本コンポーネンツを使っているので、マツダ車とはいい難いところがあるのですが、マツダが独自に初めて作ったSUVであるCX5がいきなりの大ヒットですから、マツダ全社的にSUVへと傾きつつあるのも仕方のないことこもしれないです。

  今ではマツダの代名詞と言えば「CX5」そして「CX3」。「アテンザやアクセラの時代は終わったの?」・・・カーメディアによって喝采されるようになってから、どうもクルマの人気が沈静化しているような気がするんです。アテンザもアクセラもとりあえず「クラス最高水準」ということである程度の評価の一致を見たのに!!!どうもマツダが頂点に立ってしまうとどうも違和感が・・・メルセデスやBMWといったドイツブランドがマツダのお手本として君臨していて、そこに挑む!という構図の中で輝く「特殊なブランド」がマツダなのかもしれません。そもそも「欧州を目指せ」というスタンスから始まってますから・・・。

  余計なお世話かもしれないですが、マツダがここまで注目を集めたのも、「欧州を目指せ」というこれまで掲げてきた旗印に多くの日本のファンが共鳴したからこその原動力だったのではないかと思うのです。実際に私の周りにもマツダが大活躍で嬉しい反面、SUVばかりが目立っていて悲しい・・・という声も良く聞きます。もしマツダがさらなる発展を熱望するならば、やはりドイツ車の牙城となっている「プレミアム・ビッグサルーン」の市場に、勇躍して乗り込む必要があるのでは?という気がします。レクサス、インフィニティ、アキュラといった日本系列のプレミアムブランドが常に第一に考えているジャンルは「プレミアム・ビッグサルーン」です。いまもこのジャンルに属する日本車(レジェンド、マジェスタ、シーマなど)が畏敬の念を持ってクルマ好きに崇拝されるのは、これらのクルマに「完成度」「オーラ」「志」が備わっているからだと思います。アテンザがこのグループに入れているか?というと現状では「NO」です。

  かつてのマツダの盟友にして、現在も共にドイツ勢をライバル視して主要市場で生き残りをかけている「戦友」でもあるボルボが、先日のデトロイトMSにて、待望のビッグサルーンを発表しました!!!ボルボに出来るのだからマツダに出来ないわけがない・・・。マツダにもこういうモデルがあってもいい。「ルーチェ」という名前が古臭いならば・・・新しい名乗りをすればいいじゃん。ディーゼルさえあれば欧州と日本では問題なく搭載できますし、ロータリーエンジンを発電モジュールにしたPHEVを組み上げることだってそれなりに実用化の目処が立っているのでは? もちろん300ps近くをひねり出すことも可能な、2.5Lガソリンターボも用意されています。

  去年発表されたトヨタとの協業により、マツダのディーゼルがトヨタの大型モデル用に供給される道筋はついたようで、敢えてマツダが既存のCX9以外に大型車両を開発する考えはないのかもしれません。しかしグローバルでは、ボルボS90に加え、ジェネシスが新たに独立ブランドとなりレクサスLSのようなフラッグシップサルーンを仕立ててきました。ルノーからも新たにタリスマンが登場し、おそらくDSからもシトロエンC6と同水準設計のフラッグシップサルーンが登場するでしょう。マツダと同じくFFレイアウトを使う大衆的なブランドでも、予想に反して次々とビッグサルーンを仕立てる状況を考えると、マツダの内部でも「作らないとマズいかな!?」という雰囲気が出てきてもおかしくないですね。

  そして何よりマツダは新たに「AWD」で世界最高の技術へと躍り出る!というなかなか気鋭な野望を持っていることをすでに公表しています。これって・・・よくわからないですけど、ビッグサルーンを安定して駆動させるための「付加価値」機能として売り出さないとあまり意味ないのかな?という気がします。アテンザに新開発の2.5Lターボ&AWDを組み合わせて、特別な内外装パーツを標準装備で盛り込んだスペシャルパッケージ売りで商品価値を上げたところで400~500万円の価格帯ではやや苦しい気がします。できればもうワンランク上のボディサイズに「世界最高峰」を掲げるAWD積んで、ドイツ勢を上からぶっ潰す勢いの2.5Lターボのゆとりのトルクで・・・あとは前田チーフが「魂動」デザインの集大成といえるエクステリアを用意してくれれば、600万円のマツダが大人気!というバブル以来のマツダの宿願が叶う日も来るのでは!?


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↓カーグラフィック編集長がマツダ特集ムックを発売しました!


  

  
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posted by cardrivegogo at 01:45| Comment(12) | マツダ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月14日

マツダのAWDシステム強化に期待。

  マツダにはちょっと失礼かもしれないですけど、最近では新車を買う際にはよっぽどトンガったクルマを選ぶ予定がなければ、とりあえずマツダにしておこうかなとか漠然と思ったりします。だいぶマツダのモデルも知名度が上がってきて、マツダは広告費を積み上げてプレミアム化を宣言しているようですが、予想に反して世間では「堅実」なイメージが強くなりつつあるような気がします。ちょっと前までマツダ車こそがトンガった存在だった(マツダ乗りは変人)のですけども、いまではトヨタや日産、輸入車からも違和感なく乗り換えができる「まとも」なブランドになりました。いつしか「当たり前のことが当たり前にできるメーカー」になったわけですが、あくまでイメージは「堅実」です。

  例えば、カローラフィールダーのような「実用性」に秀でたいぶし銀の魅力を誇るクルマが、根強い人気を誇っています。なんだか昨今のマツダ車を眺めていて、マツダはブランド全体が結果的にカローラフィールダーみたいな存在になってきているのでは?という想いが沸々と湧いてくるのです。現実にはフィールダーのようなワゴンボディはアテンザにしか設定がないのですけどね。もし「ルノー・メガーヌ」や「プジョー308」のようにアクセラにもワゴンボディが追加されたならば、アテンザワゴンではちょっと大き過ぎると感じて他社へ流れる客を、あるいはレヴォーグのCVTがちょっと嫌だなと思っている客を捕まえられそうなんです。しかしマツダのコンセプトの中ではアクセラは「イタリア車的」なようで、このクルマは決して「VWゴルフ」ではなく紛れもなく「アルファロメオ・ジュリエッタ」を目指している!というブランドの意志が保たれているようです。せっかくマツダがアルファロメオ的な演出すら取り入れているにもかかわらず、それでも「カローラフィールダー」のような堅実性ばかりが滲み出てきてしまうのは不思議です。

  マツダを讃えるカーメディアは、しばしば何を基準に言っているのかわかりませんが、「マツダのクルマ作りの総合力は非常に高い」みたいな表現をします。確かに目に見える部分でボデー造形にも優れていますし、塗装技術も量産車の中では世界の頂点と言えるレベルです。その他にもブレーキの性能が良かったり、自社製マニュアルミッションの操作感が良かったり、枚挙にいとまがないわけですが、・・・RX7-FD3Sのような同時代のフェラーリやポルシェをも一蹴してしまうほどの個性こそが、数ある日本メーカーの中でのマツダ車らしさだ!という頭で考えてしまうと、ドイツ車的な堅実性を積み重ねただけのマツダ車は「カローラフィールダー」のような佳作に見えてしまうようです。

  アクセラやデミオにしても、先代までのエキセントリックで引っ掛かりのあるデザインに比べて、良くも悪くも「大人しく」なったと思います。一見しただけでは正面から区別が付かないくらいに似ている両車を見る度に、ファミリア時代に見られた、普遍的なデザインを「是」とする「マツダの小型車群」のデザイン魂が再び宿っているような気がするのです。トヨタのウィッシュ、オーリス、カローラフィールダーが同じようなマスクをしてますが、同じようにデミオとアクセラもそしてアテンザも含めてひとまとまりの「実用車」群に見えてしまうのです・・・。

  価格設定はトヨタよりもかなり強気で、高いグレード(Lパケ)もガンガン売れるようになったマツダ。もちろんメーカーが一丸となって取り組んだ成果は至るところに出ていますし、トヨタ、スバルを販売価格で上回り、メルセデス、BMWに競合する価格になってもマツダが売り上げを伸ばしているという状況は、もはや一過性のブームではなくブランドの格が上がったと解釈してもいいと思います。それと同時にマツダに行くよりルノーに行く方が安くクルマを買えるという逆転現象すら起こっています・・・。マツダの一時代を築いたヴァン=デン=アッカー氏が提案する新しいルノーは、個性的なデザインと魅力的な価格設定で日本市場で2014年には4000台を2015年には5000台をそれぞれ突破しました(輸入車トップのメルセデスが1ヶ月で売る台数ですけど・・・)。

  マツダがこれまで追いかけてきたVW・BMW・アルファロメオがいつしか不調に追いやられて、改革を余儀なくされる中で、デザイナーを引き抜くなどマツダを手本にして成長を遂げているルノーに追いかけられる立場になりました。これはちょっと危険な兆候だと思います。追いかける相手を見失った時のマツダはしばしば迷走しがちなのは時代が証明しています。フェラーリやポルシェを追いかけてFD3Sを作ったり、ホンダやBMWを追いかけてアテンザを作った時期をそれぞれにマツダの「躍進期」とするならば、さらなる躍進のためにも新たに「倒し甲斐のある」ターゲットを見定める必要があるわけですが、いまマツダの眼前にあるブランドは・・・どうやらスバルになったみたいです。複数のカーメディアを通して、マツダはスバルのようなAWDの権威的なブランドを目指すことが発表されました。

  パワーユニットの開発が一段落したマツダにとっての次なる技術的なブレークスルーは、ラインナップの総合的なAWD化による「他社との差別化」にあるようです。マツダは決してカローラフィールダーでも無ければ、ルノーのお手本でも無い・・・、あくまで尊敬される「実用車ブランドの雄」を目指す・・・そのためにも「ガソリンエンジン並みに静かなディーゼル」の次は、「2WDよりも燃費の良いAWD」の開発が急務なんだそうです。AWD化によって燃費が向上する!そんなことが実現可能であるならば、とっくにスバル、三菱、アウディ、日産のどれかが作っているのでは?という気がするんですけどね。それでももしマツダが自信をもって「完成」を宣言するなら喜んで試しにいきますし、それに満足できれば喜んで買わせて頂きます!・・・しばらくマツダ車の購入はないかなと思ってましたが、なんだかウキウキするこの頃ですね。

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posted by cardrivegogo at 01:40| Comment(2) | マツダ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月02日

マツダ・新型ハードトップ・スポーツカーはやっぱりあったぁぁぁぁ!!!!

  今年の東京モーターショーでマツダが新型スポーツカーのコンセプトモデルを展示することが発表されました!!! いや〜待った甲斐がありました!いよいよマツダがスポーツカー・ブランドとして再始動するみたいです。MDロードスターがやたらとダウンサイジングに拘ったのは、言うまでもなく上級クラスのスポーツカーをすでに企画していたからだったみたいです。まだ市販化が決定しているわけではないようですが、トヨタかフィアットがもっと開発にお金を出してくれて、OEMで売ってくれるというなら、とんとん拍子で発売が決まりそうですが・・・。

  ロードスターの設計をつかったFRのラグジュアリーなスポーツカーを予定しているという報道は以前にもありました。その時にはフェアレディZよりも一回り高い価格帯(500~600万円?)になるとマツダの幹部が言っていたそうですが、それが今回発表されるコンセプトとして完成したのだと思われます。その話を鵜呑みにすると、ケイマンのベースグレードと同等の価格帯で、ジャガーFタイプのような古典的なデザインのFR2シーター・・・。そしてマツダのスポーツカーと言えばもちろんアレ!が載るのかな?って話なんですけどね。

  新型スポーツカー!果たしてそこにロータリーは必須なのか?と言われれば、個人的な意見としては「いらない!」です(あってもいいけど)。重厚感があってしっとりとした乗り心地を目指した、ジャガーやアストンマーティンのような2シーターを期待するならば、ロータリーよりもむしろハイオク仕様のスカイアクティブG2.5Lターボを最大トルク45kg・m、最高出力350psくらい(アウディの2.5L直5ターボを参照)にチューンしたほうが合っている気がします。この新型ターボエンジンを使って、日本で根強い人気を誇る「TT」「ケイマン」「フェアレディZ」の三つ巴の争いをまとめて追い越してしまうような設計が一つの狙い所ではないでしょうか?おそらくこれで400万円台までディスカウントすればかなり容易に販売の軌道に乗ると思います。

  ただしマツダが公開しているシルエット写真をみる限りでは、ロングノーズ&ショートデッキなスタイルなので、目指している方向はどうやらこの「ちんちくりん」な3台ではなく、ジャガーFタイプクーペやメルセデスAMG・GTのようなアメリカ市場を強く意識した本格2シーター・グランドツアラーのようです。このクラスの代表格と言えば、「Fタイプ」「GT」そしてアメリカン・イディオットと言ってもいい「シボレー・コルベット」「ダッジ/SRT・バイパー」が500~600ps超の異次元のハイパワーでしのぎを削っています。ここに300ps台のマツダの直4ターボでは・・・とても比較対象にはしてもらえない気がします。そしてマツダがこれまで作ってきたスポーツカーともだいぶ毛色が違いますので、メルセデスやジャガーと違ってアメリカではまだまだ馴染みが薄いというマツダのブランドイメージを考えても、ほぼ相手にされないでしょう・・・。

  マツダが70年代の終わりからロータリー・スポーツで追いかけてきた、フェラーリやポルシェのような王道ピュアスポーツを再び目指す!のもとてもロマンがあります。たぶん多くのマツダファンはそれを望んでますよ! RX-7の最終型は間違いなくフェラーリのデザインを越えた「伝説のクルマ」でしたが、フォード傘下で作ったRX-8がやはりターニングポイントだったと思います。確かに予想以上に売れましたが、このクルマを世に出した瞬間からマツダはフェラーリ、ポルシェとは全く比較されないブランドになってしまいました。RX-8発売から早くも12年が経過しましたが、その12年の間にフェラーリは大きな変革を迎えました。NSXを作ったホンダに「フェラーリは化石!」とまで扱き下ろされた地点から、スーパースポーツとして日本車ではなかなか越えられない壁の向こうへと進化してしまいました。「ドライサンプ」も「V8」も「ツインクラッチ」も「HVターボ」も持たないマツダにはとりあえず手出しができない領域です。

  マツダとは違って日産やホンダは今もフェラーリやポルシェを超越するスーパースポーツの開発を継続しています。そのクルマ作りは言うまでもなく高く評価されていて、かつて日本車が獲得したことがないほどのブランド価値を積み上げてきています。今や絶大なる人気を誇る「GT-R」と「NSX」はポルシェやフェラーリの歴代モデルに匹敵するくらいのコアな中古車人気を誇るようになりました。もちろん日産もホンダも世界屈指のメガ・メーカーであって、マツダとは規模も全く違うので仕方がないことですが、それでもかつてのマツダが懸命に目指していた日本メーカーの常識を越えた高いブランド価値をこの両メーカーが獲得しつつあることに、マツダの首脳陣も忸怩たる思いがあったのではないでしょうか。

  バブルの頃と違って、現代では必ずしもポルシェ911やフェラーリ488といったブランドの花形モデルが、常にカーメディアの話題の中心にあるというわけではなく、ポルシェだったら「マカン」や「ボクスター」が、フェラーリだったら「カルフォルニアT」といった傍流モデルの方がむしろ注目を浴びています。古ぼけた996型911よりも、最新の981型「ボクスター」が街中では非常に洗練されたイメージを放っていますし、ブランドの最廉価モデルにもかかわらず「マカン」や「カルフォルニアT」から感じる手抜きを全く感じない熱意のこもったデザインには・・・さすがポルシェ!さすがフェラーリ!とため息が出ます。

  ブランドの最廉価モデルでも決して手を抜かずに全力で仕上げる!これこそがポルシェやフェラーリが他のブランドと境界を構えるポリシーだと思うのですが、・・・これ!そのままマツダにも当てはまりませんか?ボトムラインを形成する「デミオ」や「CX3」のデザインからは全く妥協は感じられないです。レクサスやメルセデス、BMW、アウディといった世界戦略に前のめり気味なプレミアムブランドのラインナップを眺めると・・・しばしばアレ?というちょっと残念なデザインに巡り会いますけどね。マツダはそんなブレブレのくだらないブランドなどは参考にせずに、今後は真っ直ぐにポルシェとだけ向き合えばいいのでは?とすら思います。1000万円以上するスポーツカーを作る必要はありませんが、ケイマン、ボクスター、マカンを個々に撃破できるようなモデルを「スペシャルティ・マツダ」ラインとして揃えていってほしいと思います。

  フランクフルトモーターショーで公開された「越」(こえる)は、マツダ版のマカンだ!と思ったのは私だけではないはず・・・。そして東京MSで発表される新型スポーツに「クーペ」と「カブリオレ」が設定されるならば、今度はマツダ版ケイマン/ボクスターとして親しまれる存在になれるでしょうか? ポルシェに絶対に勝つんだ!という気概さえしっかりと伝われば、世界中のクルマ好きが挙ってマツダのスポーツカーを買ってくれると思いますよ!マツダのこれまでのスポーツカーにハズレが少ないのは、マツダの必死さがクルマからゾクゾクと感じられるからだと思います。各世代のロードスターを見ても絶対に失敗できない!という極限の美しさを備えていますし、そもそもスポーツカーに限らずマツダ車ってどのモデルも「社運をかけての1台!」といった過剰気味の期待を背負ったクルマばかりなんですよね!!!・・・そんな想いが溢れ出てくる設計・デザインがファンにとってはたまらないわけですが。 
  

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マツダ「越」 高級SUVに必須なのは超絶ブランド力!?

  フランクフルトモーターショーでの登場が以前から予告されていたマツダ「越」が公開されました!早くも多くのメディアから「CX-4」だとか「CX-6」だとか・・・某ドイツメーカーのラインナップに重なるようなネーミングが予想されています。「マツダのラインナップ展開は単純明快!ドイツのプレミアムブランドへの憧れだけで突っ走っています!」と完全にカーメディアに信じ込ませることで、近年やたらと高い評価を獲得することに成功してきましたが、その反面で非ドイツ的な歩みをマツダが始めようものなら、一気にとてつもない逆風が吹くような怪しげな気配も感じます。

  ニューモデルマガジンXの覆面の執筆陣は口々に「マツダは調子にのっている!お灸を据えてやる!」と連呼して怪気炎を上げています。他の雑誌のディーゼル車の比較企画では、幾多の欧州車はベタ褒めでの一方でマツダ車にだけ重箱の隅をつつくようなダメ出し(とりあえずマツダディーゼルが完全に他を圧倒しているのはさておき)を繰り広げています。まず静粛性に関して、マツダとメルセデス以外は高級車と呼べるシロモノではないのですけどね。ディーゼル分野で頭2つ分くらい抜け出したマツダに対して、出る杭は打たれるじゃないですけど、「マツダはドイツメーカーを追従してさえいればいい!そのポジションから一歩もはみ出すな!」というのがカーメディアの本音なんでしょうね。ドイツメーカーを抜かしてしまうといろいろ私たちの仕事がやりにくくなるからやめて!!!みたいな切実な叫びにも聞こえますけど・・・。

  それにしてもカーメディアを通してマツダ車を見ると、なんだか凄く気持ちが悪いことが多くなりました・・・。まあマツダに限った話ではないですけども、特にマツダに対する評価を読んでいると、コイツら(ライター)は普段からクルマを使って休日を過ごしたりしてないのでは?と穿った見方をしてしまいます。マツダ車の良さは高い技術力だ!とかなんとか偉そうに言ってますけど、何に期待してオーナーはマツダを買うか?という根本のところが解っていないのでは?と思ってしまいます。エンジンの環境性能云々ではなく、マツダの魅力は新製品群においてもまだまだ、ハンドリングやペダルのレスポンスからヒシヒシと伝わってくるアナログ感が魅力です。単純に乗り心地だけで判断したら同クラスのトヨタ車に負けていると感じてしまうやや「荒い」足回りのフィール(固いというより荒いと言うべきだと思ってます!)も含めて、そのトータルがマツダ車がドイツでも人気になる幸福なエンターテイメント・ドライブを備えたブランドだからではないですかね? 

  それでもマツダはそれなりの価格の中型車を展開している「日本ブランド」ですから、BMWミニやメルセデスのFF系に比べれば乗り心地は圧倒的にいいです。とりあえずデミオはミニに全く負ける気はないようですし、アクセラはAクラスに「世界を制したCセグ設計!」として格の違い(FFキャリアの違い)を見せつけています(外見はほぼアクセラで中身はAクラスという謎のクルマが年内に発売されるとか・・・)。BMWやメルセデスのクルマ作りが世界に通用するのは一部のボディタイプに限られていて、やはり文化が違うSUVにしたってコンパクトカーと同様で、「ドイツ人にはセダンとGTカーしか作れない」というのは偏見かもしれないですが、どれもこれもアメリカで売れる水準になっていないです。どのモデルもこの手のクルマにはあってはならないことですが「弱い」です。押し出しが強いとかではなく、クルマ全体として存在理由がよく解らないという「弱さ」が気になって気になって仕方ないです。メルセデスの車名変更(M→GLE)などみても自信が全く感じられませんし、新型になろうとも一見して売れる予感が全くしません。

  BMWに関してもSUVがイケてない!のは同じです。ランドローバーを一旦傘下に収めた上で、堂々とコピーして作られたBMW・X5はランドローバーに通じるSUV独特の美しさを放っていますが、その後に作られたX3、X1そしてX4が全くと言っていいほど「意味がわからない」です。このブランドにしては十分に価格も抑えられてはいますが、1〜4シリーズが使う低スペックなシャシーを使い回しているというだけで購入意欲は全く起こらないです。そしてそれ以上に気になるのですが、デザインがいい加減過ぎるのではないか?と見かける度に思います。予想通りに日本でもアメリカでもそれほど売れてはいないようですけど・・・。

  日本では数年前からSUVをミニバンの替りにファミリーカーにしよう!という動きが活発になっていて、日本メーカーのSUVが1モデルで月5000台売れても全く驚かないくらいです。エクストレイル、ハリアー、ヴェゼル、CX5、CX3、ハスラーなどなど、どのメーカーもハズレを出すことなくこれだけ売れているのですから、デザインにさらにコストをかけているプレミアムブランドで、小型SUVも充実しているBMWやミニはさぞかしウハウハだろうと思いきや、メルセデスの独走に追いすがることすらできていません。

  BMW・X3と同等の価格帯になるレクサスNXは好調な受注を記録しましたし、ポルシェのマカンはX3よりもさらに高価格ですが、とても年内に消化出来ないほどの大量のバックオーダーが舞い込んだようです。SUVを好む人々は、ブランドヒエラルキーを嫌っているという人も多いようです。フラッグシップ車なんてデカいし高い・・・考えるだけでバカバカしい!なんて考えてますから、ヒエラルキーを外れる手頃な価格のSUVがその需要を拾っているようです。カローラで十分なんだけど、クラウンが買えないと思われるのは癪だからハリアー買いました!みたいな・・・・。

  その一方で人気のある高級SUVには着実にステータスが加わって新たなジャンルが形成されており、ほかでもない「高級SUV」そのものに憧れるセレブ嗜好のユーザーも増えているようです。そんな中でレクサスNXやポルシェ・マカンが好調で、前からあるBMW・X3が伸び悩んでいるというのは、そもそも「ブランド価値」という初歩的な判断において、BMWがレクサスやポルシェにすでに負けていることを意味するのではないか?と思います(クルマそのものの評価が低いという可能性も大いにあるわけですが・・・)。レクサスはいよいよ日本にもアメリカで販売している最上級SUV「LX」を導入しました。ベース車は「キング・オブ・SUV」の異名を持つトヨタのランクルシリーズです。

  レクサスが日本で展開されるようになってから10年が経ちましたが、レクサス車を「中身はトヨタ・・・」と批判する人はだいぶ少なくなりました。そもそもプレミアムブランドの存在意義は、クルマそのものに大きなアドバンテージがあるわけでなく、主に販売される店舗のサービスにあります。金持ちはドンキホーテなどのディスカウントショップを嫌ってデパートへ出掛けますが、それと同じように一般ピーポーが溢れる大衆ブランドディーラーにはやってきません。彼ら相手の商売をするなら店構えや接客を改める必要があります。この10年でレクサスが掲げる意味がかなり浸透してきたと言えます。

  しかしレクサスのようなプレミアムブランドの本来のビジネスモデルは、年収30万ドル(4000万円)以上稼ぐビジネスマンがゴロゴロ居るアメリカでは成立しますが、日本のように年収1000万円程度の中流がセレブ気分に浸っているような国では、その効果は極めて限定的なものでしかないです。その証拠になんで金持ちしか来ないはずのプレミアムブランドのディーラーで、やたらと「認定中古車」の販売が盛んなのでしょうか? 新車販売に関してもレクサスはまだしも、メルセデス・BMW・アウディでは最廉価車の本体価格はもはや200万円台の突入しています。スバルやマツダにクルマを見に行く層をなんとか呼び寄せようと必死です。マツダやスバルと競合する価格の輸入車プレミアムカーって一体中身はどんな粗末な造りなの?と怪訝に感じます。日本市場でまだまだ繰り広げられている偽セレブの「プレミアムごっこ」はそろそろいい加減に恥ずかしいので止めてほしいものです。

  メルセデス、BMW、アウディのSUVがそれほど売れないのは、やはりブランド力の薄っぺらさがクルマに出ているからでは? 決してプレミアムブランドというわけではないですが、ジープの販売はアメリカでは絶好調で、その勢いは日本市場に投入される車種が増えていることとも無縁ではないようです。マカンが発売されてポルシェの日本販売台数は昨年比200%以上の伸びを見せていますが、ジープもそれを追って健闘しています。メルセデス・VW・BMW・アウディ・ミニ・ボルボの「6強」にジワジワと迫る7位ポルシェ(去年は15位)と8位ジープ(去年からすでに好調で8位)・・・。SUVが売れるポルシェとジープに対し、さっぱり売れないのがフォード、ルノー、プジョーといった面々です。SUVなんて新しいもの好き(ミーハー)が買うクルマですから、ブランドイメージはとってもとっても大事です。

  マツダ「越」の量販モデルがどんなスペックで、どれくらいの価格帯で販売されるかわかりませんが、マツダは「全てを超越したクロスオーバーを目指す」と力強い声明を発表していますので、CX5のような300万円で買えるお手軽ファミリーカー向けSUVとは真逆の方向へ進んでいってくれそうです。CX5はSUVに関しては後発と思われていたマツダが「ビギナーズラック」の好影響からか、見事に金鉱脈を掘り当てて多くのユーザーを獲得しました! しかしCX5はこれまでのマツダ車がひたすらに拘ってきた、車体のバランスや安全にドライブするための運動性能の良さ(制動・ハンドリング)などがかなり犠牲になっているクルマだと思います。デザインこそ文句無しのマツダですが、中身は経済性の高いディーゼルが多く売れたという意味でもマツダの中のトヨタ寄りのクルマだと感じました。

  スポーツカー・ブランド「マツダ」の面子よりもユーティリティを優先させたことで、トヨタ・日産・ホンダといった巨大メーカーを相手に、価格も含めて素晴らしい競争力を発揮しました。しかしそれを「是」としない、マツダらしさもどこかに残っていたようで、スポーツカー・ブランド「ポルシェ」に負けないような、まさにスポーツカー!と表現されるSUVを作り上げたいという情熱がマツダの公式発表には溢れています!(そう感じます)。「絶対的な運動性能」「走る歓び」そして「これまでのSUVの常識を越える!」これらのマツダが発信する形容に当てはまるクルマは、「カイエン」であり「マカン」です。厳密に言うと「カイエン」の高い重心を下げて運動性能の限界を上げたクルマこそが「マカン」で、フロントに収まるエンジンの重量を考えても「走りの質」は「マカン」でさらに上がりました・・・とりあえずそこいらの日本車SUVとは、「走り」へのこだわりが違うのは解りました。

  実際に「マカン」の走りはCX5やCX3で追従できる生易しいものではなく、マツダのSUV造りの常識を根本的に変えないと足元にも及ばないでしょう。そんな現状をマツダ陣営もしっかりと認識した上で、アメリカの高級SUV市場に挑戦できるようなクルマを作ってやろう!という・・・なんともマツダらしい決意の元にプロジェクトが進行しているようです。とりあえず350psくらいまでは出せる「スカイアクティブGターボ」エンジンはすでに完成しているようで、スペック面で「マカン」とガチンコのクルマを作ることも可能です。

  カーメディアは「マツダにそんな役割は求めていない!」みたいなことを言うでしょうが、彼らが支持するBMW/アウディ/メルセデスに多い「簡便な造り」のSUVはアメリカ市場で思うように販売が伸びずに苦戦しています。マツダがこれらの真似をして「CX4」なんてモデルを作ってしまったら・・・。そういう意味でも「越」コンセプトに付随しているマツダの強烈な宣言は、おそらくマカンへの宣戦布告!を意味していて、CX5、GJアテンザ、BMアクセラ、DJデミオ、CX3、NDロードスターと「小粒過ぎる」クルマがひたすらに続いていて、マツダの火は消えたのか!?と悲痛な思いを抱いていましたが、東京MSで公開される新型スポーツカー・コンセプトとともに、再びマツダの「やる気」が感じられるクルマが・・・まさかのSUVで発売されそうです。

  
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2015年08月14日

マツダの営業力が相当にダメだったことを伝える名著・・・

  下野康史さんというライターが1995年にお書きになった「カルト・カーがぜったい!」を20年の歳月を越えていまさらに読みました。ルボランやモーターマガジンの連載はいつも楽しみにしていますが、やはりこの方は昔から面白い記事を書く人なんですね。この20年前の本の主旨は、その当時に発売されていたマニアックな日本車(月1000台以下らしい)の中から面白い要素を引っぱり出しつつ紹介してそのクルマの隠れた素晴らしさを散々に語り尽くすというもので、まあクルマ好きがもっとも面白がる話のオムニバスです。最高の題材に最高のライターですから面白くないわけない!20年も古いともはや中古車探しの役にも立たないですが、自動車雑誌が最近つまらないなと感じている人にはぜひオススメです。

  年配の方からしてみたら「当たり前だろ!」って思われるでしょうが、この本に登場するいわゆる「カルトカー」は圧倒的にマツダ車が多いです!どうやら筆者のお気に入りメーカーもマツダ?のようで、最初の1台から「アンフィニMS-8」が登場してきます。内容は「なんでカルトカーなのかさっぱりわからん!めっちゃカッコいい!乗り味サイコ〜!」(なんか主旨変わってない?)とベタ褒めしています。・・・となると、それだけいいクルマがなんで売れないの?って率直に思いますが、筆者が仰るにはマツダの初歩的な戦略ミスだそうです。「アンフィニ」というブランド名ロゴが普通の日本人には読めない!という初歩的な問題だとハッキリ断じておられます。

  2台目もマツダで「オートザム・キャロル」です!って2台連続かい!!!マツダってどんだけ「カルト」なんだ? 写真を見ると子どもの時にこんなクルマ走ってたっけ?・・・東京で35年育ってきたのでファミリア以外の車名は聞いたことがなかったですね。しかもファミリアはホンダ車だと高校生ぐらいまで思ってました。これぞカルトカー!東京育ちですから!なんて気取るつもりはさらさらないですけど、歴代カローラや歴代シビックはだいたい記憶にあるんですけどね。MS-8も見た事ないですし・・・。それにしてもこの4つ眼のフロントデザインは、なかなか(かなり!)イケてるじゃないですか! BMWミニやフィアット500みたいな可愛さがあります。小型車で安くてデザインも素晴らしいのに(またまた)なんで売れないの?

  3台目はスバルの「ヴィヴィオTトップ」という小型オープン。今のスバルからはとても想像付かないくらいに個性的な設計(デザイン)でなんだかとても面白そうなクルマですが、残念ながらデザインが絶望的に酷い!これでは売れないですね・・・カルトカーになるのも止むなしです。あれ?なんかオカシイな・・・スバルのカルトカーとマツダのカルトカーを見る限り方向性は真逆です。ということはマツダ車をスバルブランドで売って、スバル車をマツダブランドで売れば上手くいったのでしょうか?

  さて再び登場したマツダ車はいまでもマツダファンがしばしば復活を希望する「ユーノス500」。マツダ史上屈指の好デザインを誇る超絶「イケメン」セダンなんですが、イケメン過ぎてバブル崩壊後の退潮する雰囲気に飲まれての販売不振でカルトカーのリストに入ってしまったようです。これと同じようなパターンとしてトヨタ・ソアラ(3代目)が挙げられていて、バブルが終わって美麗過ぎるデザインはどこか胡散臭さが鼻に付いたりしたのかもしれません。カッコいいクルマ買ったら女性を乗せて食事にでも行かないと気が済まなくなるから出費がどんどん増える〜って感じで敬遠された? どんなにカッコいいクルマ作っても、バブル崩壊の景気後退局面では全く逆効果で地道にファミリーカーを作ったメーカーが勝ち組だったようです。

  高価格のソアラは景気後退で露骨に売れなくなるのはわかりますが、ユーノス500はそれにくらべれば取るに足らないバーゲン価格なんですけどね。空前のFRスポーツカーブームだったので、FF車なんて見向きもされなかったんのかな・・・。本体価格が180万円〜ですから、マツダ車の5ナンバー車としてはちょっと高いと受け止められたのかもしれません。マークUのベースグレードが170万円ですから、売れるわけがない! それでもさすがだなと思うのは、マークUの古典的過ぎるデザインに対して、まだまだ現役で行けそうなユーノス500の鮮度抜群のデザイン。1995年に買って20年後の今でも十分に乗れるデザインですから、コスパの良さは相当ですね。そんなユーノス500の美点を引き継いだのがGGアテンザ(2002年)とGHアテンザ(2008年)だと思います。どちらも同時代のデザインと比べるまでもなく一目でオーラが違いますね!同時代のメル◯デス、B◯W、レ◯サスの酷いことといったら、アウディA4は認めますけど!

  さてマツダ車以外に眼を移せば、「ディアマンテ・ワゴン」と「レガシィ・セダン」が出てきます。まあどちらも「じゃない方」ですね。ディアマンテは超美麗デザインで1990年に登場したセダンが日本COTYを獲っています。永島譲二のデザインでBMWの歴史でも屈指の好デザインとして絶賛されたBMW5シリーズ(E39系)がディアマンテのスタイリングのあらゆるところをパクるほどに秀逸なんですが、ワゴンの方はなんとオーストラリア生産の逆輸入車で間に合わせているようで、設計も豪州・米国向けのサイズです。これでは当然にディーラーは売りやすくて利幅も大きい(?)国内生産のセダンを買ってもらおうとするはずです。レガシィに関しても販売価格が高いのがワゴンの方ですし、ワゴンの存在を日本市場に植え付けた金字塔的なクルマですから、敢えてセダンという人は少数派でしょうからカルトカーなのは納得です。

  この後もマツダ車は「ユーノスコスモ」「RX-7」「オートザムAZ-1」「オートザム・レビュー」「アンフィニMPV」と五台も続き、全32台中8台を数えます。トヨタ(4台)、日産(3台)、ホンダ(4台)の大手メーカーをも完全に上回っています(もちろん販売力があるから大手メーカーなんですけどね)。しかもトヨタは障害者向けの「カローラ・フレンドマティック」やホンダの珍車軽トラである「アクティ・クローラ」を含んだ数です(それはカルトカーとは言わないのでは?)。それに対してマツダは全部ガチで売る気満々のクルマばかり・・・下野さんは盲目的なほどに全部絶賛・・・。

  まあ長年マツダが信念を持ってやり続けてきたことが、日本でも世界でも徐々に認められるようになってきてとても良かったと思います。アメリカでもイギリスでも「マツダはかっこいい」と絶賛され、下野さんもこの著書の中でRX7のデザインはフェラーリを越えた!と書いてますが、それが奇跡の一台に終わらずにブランド全体を貫くデザイン力になり、一体次はどんなカッコいいクルマを作るんだい?と期待されるドイツにもイタリアにもないブランドになりつつあります(アウディにもそこまで期待しないですよね)。しかもデミオもロードスターもCX3も全く期待外れではなかった!これは改めて凄いことです。パナメーラとかメルセデスSLSやGTとか理解し難いデザインの高級車を東京の真ん中でよく見かけますが、マツダがこういうクルマを今作ったらどうなるだろう?とふと思ったりします。

  魂動デザインも発売から3年以上が経過しました。同時期に登場したレクサスの強烈なフロントデザインと比べても、マツダデザインの普遍性というべき高い能力が息づいているのがハッキリと証明されました。CX5ユーザーはレクサスNXの隣りにガンガン停めてあげればいいと思いますし、GJアテンザもレクサスLSの隣りに堂々と停めたいですね。「マツダにデザインやってもらえよ!」というコメントがあの提携のニュースに寄せられていて、マツダデザインが一般へも広く認知されつつあるのを感じます。下野さんの本を読んで、マツダの現在を思うと「ブランドのストーリー」が頭を駆け巡り、もう一台マツダ車買おうかな・・・なんて気持ちがうずうずしてきます。


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↓ここ数年で一番?といっていいくらい今月号は面白い!中古車特集!



  

  
タグ:下野康史
posted by cardrivegogo at 23:36| Comment(0) | マツダ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月12日

マツダデザインについて  少々・・・毒あり。

  前回はマツダの「世界観」を休日早朝の秩父盆地で目撃!といった内容で、特にデミオに対する認識を大きく改めさせられました。いや〜デミオはすべての世代でカッコいいです。安易に「欧州市場で戦うためのデザイン力!」と言い切ってしまえば「なるほどね!」と簡単に納得してもらえるようですが、それでは4代続けて堅実で個性的なデザインを受け継いできたマツダのデザイン力が正当に評価されていない気が・・・。そもそも現実に売れている欧州車の大部分はかなり不細工なモデルが多いです。欧州車がカッコいいといった「先入観」は日本のカーメディアとインポーターが共謀して、歪んだ情報を流し続けた結果だと思います。そして日本で人気になっているVWゴルフやBMW3シリーズなどは、欧州で販売されているデザインの中ではかなりまともな部類に入ります。

  当然のことですが、美意識の高い日本で地元の日本車よりも「割高」で売るためには、まずは受け入れられやすいデザインで一定のレベルをクリアする必要があります。その辺はインポーターが真剣に取り組んでいるので近年ではほとんどといっていいくらいに「ハズレ」は少なくなっています。その一方でデザインで売っていないブランド、例えばちょっと前(マツダ出身のチーフデザイナーが就任する前)のルノーや、オペル、シュコダなんかは欧州では非常に人気がありますけど、そのまま日本で売るには相当にキツい(ダサい)です。なかにはどうしても適当な車種がなく、やむなく導入されてしまったりするケースもあります。GMがソニックという小型車を相当に安く売っていますけど、残念ながら全くスルーされていますし、VWのup!もあれだけのプロモーションも虚しく全く通用しませんでした。そしてフォードのフォーカスやフィエスタも日本では相当に苦戦しています(アクセラやデミオの兄弟車であったことが嘘みたいにイケてない・・・)。輸入車にとって日本デザインと争うのは相当にしんどいようです。

  前回も述べましたが、デミオのデザインの素晴らしさはその「鮮度」がなかなか落ちないところで、先代だろうがその前のモデルだろうが、今乗っていてもぜんぜん違和感がないです。歴代モデルのデザインが際だっていて、中古市場でどの世代でもデザインで指名買いができるクルマはオーナーの満足度も当然に高くなります。カーメディアは歴代デミオの人気は安売りにある!と事あるごとにほざいてますが、まあ価格が呼び水になったにせよ、現有オーナーの満足している点で最も多いのは「デザイン」に間違いないと思います。もちろん「走り」というのもあるでしょうけど。マツダに関してはデミオ・アクセラ・アテンザ・ロードスターの主要4モデルに関しては「歴代デザインにハズレ無し!」と言い切っていいと思います。これらの歴代モデルが世界中のコンペを次々と勝ち抜いて多くの賞を獲得してきました。その「密度」の高さは2000年代のアウディをも上回る?(いや同じくらいかな・・・)

  もちろんマツダだけ!なんて言うつもりはありません。3シリーズ・ゴルフ・アウディTT・フェアレディZ・レガシィ・マーチあたりも十分に歴代モデルを指名買いしたくなるような美麗なデザインがあります。しかしマツダのように歴代全モデルがすばらしい!というレベルに達しているのは3シリーズとアウディTTくらいでしょうか。スカイラインはどうか?今となってみると35、36はちょっとデザインが弱かったなと感じます(37も同じ末路?)。某名門ブランドが採用するヘッドライトのデザインは世代ごとにかなり大きく変わるようですが、先代に使われていた「丸目」だけは個人的ちょっとキツいですね。中古で50万円と言われても絶対に要らないです。

  俗説では「完成度が高過ぎるデザインは飽きる!」そうです。世界の自動車の頂点に立つフェラーリでは、ちょっとした問題が起こっているようで、現在の主力モデルとなる「458イタリア/スパイダー/スペチアーレ」のデザインがどうも「飽きる!」と批判を浴びているとか。実際に中古車市場でも常に需要が上回るフェラーリにはあり得ないような、「余剰」が発生しているとか。まさかの事態に中古車ブローカーも頭を痛めているようで、フェラーリの下取り神話の信頼が揺らいでいるようです。しかし高速のSAで見かける限りでは、私のような庶民に「フェラーリのオーラ」を見せつけるのはやはり「458」であり、もしくはリトラ時代の「F355」以前のモデルであって、少々オーナーには失礼ですが、「360モデナ」よりも初代NSXの方がカッコ良く見えちゃいますし、「F430」はなんだか先代コルベットのようなすっとぼけた印象です。

  マツダにおいても「458」的な問題が発生しているようで、強烈にエッジの利いたデザインとフェラーリに喧嘩を売るような「赤」で堂々と世界デビューした「魂動」デザインのCX5とアテンザが、早くもフェイスリフトに踏み切りました。最初のインパクトが強いだけに、しばらく経ってから見ると「あれ?」ってことになる、これが「458問題」なのかもしれません。ビジュアル系バンドの過激なファッションは、ライブの度に少しずつ変化していくから、いつまでもファンに対して「見た目」で求心力を持ち続けることが出来るように、マツダも今後はこまめな「化粧直し」によってメディアに露出する回数を増やしつつ、エッジの利いたデザインを作り続ける決意のようです。まあそれでもフェイスリフト前のアテンザ&CX5もまだまだ十分にグッドなデザインだと思いますけどね。

  マツダとフェラーリを比較するのはさすがに憚られる?かもしれないですが、1978年にデビューした「初代サバンナRX7」は、その3年前にデビューした「308GTB」にどことなくシルエットが似ています。確実にマツダがフェラーリを意識してクルマ作りをしているのが伺えます。その後1985年にほぼ同じタイミングで登場した「2代目RX7FC3S」と「328GTB」は奇妙なほどに類似したデザインで登場します。一般的には1983年にデビューした「ポルシェ944」の先進的デザインにフェラーリとマツダが共感し、そのリスペクトを込めた「フォロワー」になったといわれています(つまりパクった)。ちなみにこの「328GTB」は歴代フェラーリの中でも屈指の好デザインで発売から30年経つ今でも非常に人気が高いそうです。そして驚くべきことにこの時代以降のマツダはポルシェやフェラーリと肩を並べるスポーツカーメーカーとして欧州で認知されました。

  少々マツダ贔屓ですが、フェラーリデザインが「328GTB」を一つの頂点としたのに対して、マツダデザインはさらなる伸びしろを見せつけるように、1991年に「RX7FD3S」がデビューします。この絶世の美麗デザイン・スポーツカーは欧州メディアにも「伝説デザイン」として記憶されていて、しばしばデザイン論で引用されています。英国誌の「20世紀のベスト100デザイン」で日本車最高位の12位を獲得します。今でも日産やホンダはポルシェやフェラーリを相手にスーパーカーを開発しています。余談ですがいまスーパーカーで世界を席巻しつつマクラーレンは日産の協力で市販モデルを作りあげましたし、今後はF1で組んでいるホンダと提携する?と言われています。トヨタもレクサスLFAで世界にその実力を示しました。これらの業績を考えると、日本メーカーは本国でどうも過小評価されているのに納得できないですよね。だれがそんな風説で日本車をディスっているのでしょうか?

  芸能人や有名スポーツ選手がフェラーリやポルシェに乗り、中流のサラリーマンがBMWやアウディに乗るという「クルマ・カースト制度」は、おそらく団塊ジュニア世代のほとんどが免許返上するまで続くでしょう。BMWにとっては不本意でしょうが、この制度の弊害としてBMWに乗る「平凡でつまらない中流な人々」の中には、過剰なまでに軽自動車や日本車を馬鹿にする人がやたらと多いんですよね。アメリカの雑誌で日本車が絶賛されていて、思わず熱狂してブログで「マツダはBMWを超えている!」なんて書いた時には、ツマラナイ人々がコメント欄で暴れるなんてことがしばしばあります。「マツダとBMWを比べるなんて勘違いも甚だしい!」とか言ってくるわけですよ。確かにそうですよね、過去に一度たりともスポーツカー専用シャシーでポルシェやフェラーリに挑むなんてこともなかった「中流」のBMWと、ロータリー作って、ルマン制して、フェラーリやポルシェに挑んだ「オンリーワン」のマツダを比べるなんて確かにナンセンスでしたね・・・。

  メチャクチャ言いますけど、つまらない人ってのは大抵はありえないくらいに無知です。「知って」「洞察して」「アウトプットして」「実行する」の4ステップの第一段階で躓いてしまって、創造的な仕事が出来ない愚かな人々です。「会社が無ければただのカス!」などとトム=ピータースや瀧本哲史に著書でボロクソに言われている人々、そして彼らが好んで乗っているのがBMW、アウディ、VW、メルセデス・・・これは偏見かもしれないですが、まあ当たっています。もちろん全部が全部そうだとは思いません。しかし「ベストカー」みたいなクソ雑誌のライター記事を読んで「欧州車>>>日本車」の洗脳に共感していまう人は相当にヤバいと思いますよ・・・おそらく周囲から「つまらない人」と言われているはずです。心当たりはないですか?(少々テンションが上がってしまいましたお聞き苦しい点はご容赦ください)

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タグ:RX7
posted by cardrivegogo at 20:06| Comment(9) | マツダ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月23日

マツダとカーメディアの確執

   マツダファンに顕著な傾向?なのかもしれませんが、自動車評論家とユーザーの間でもっとも温度差を感じるのが、「ダウンサイジングターボ」の採用に関する考え方じゃないですかね。評論家の中にはターボの採用に躊躇しているだけで日本メーカーを扱き下ろす人もけっこういます。スカイラインやレクサスNXのベースグレードに2Lターボが充当されはじめて「日産もトヨタもやっと気がついた」みたいなトンチンカンな結論を書くクソ評論家が後を絶ちません。ハイオクで12.8km/L(JC08モード)という「HVを売るため?」と勘ぐりたくなる何の取り柄もない燃費値を出しています。ターボって一体誰得なのでしょうか? 乗って楽しいとでも言いたいのでしょうか? スカイラインに関してはとても高級車向けのユニットでは無いと感じました。後からステアバイワイアがオプション設定されたので、ハンドリングでは楽しめるでしょうけど、ジャトコのATはターボに利した設計にはなっていないのが、このクラスのクルマとしては致命的な欠陥になっているように思います。MTモデルを設定しておけばメルセデスエンジンでも旨味が出てきたかもしれませんが・・・。

  マツダの人見さんが最近また新しい本を発売していて、その中でまさに「自動車評論家」に対するストレートで強烈な怒りを露わにする部分が何度もありました。ベストカーなどの大手雑誌が、自らの誌面で自動車メーカーを読者に対してどのように紹介するのも自由なんですけど、人見さんが長年抱えてきたイライラを目の当たりにすると、ベストカー編集部に対する憎悪がフツフツを湧いてきます。マツダは2年くらい前からカーメディアで語られることが増えたメーカーですが、一部の雑誌ではマツダの実質的な「広報」である人見さんのコメントをつらつらと掲載しつつも、マツダを昔から下に見ているクソな編集部はあれこれと「情報操作」を加えていることが多いです。特に私のようなスカイアクティブ前のマツダ車のフィールを全面的に肯定するタイプは、この人見さんの本に綴られた筆者の主張に触れて、ドライブフィールへの考え方がそのままマツダ車の美点として見事に成立していることを、瞬時にそして立体的・体験的に理解できてしまいます。そして思わずガッツポーズが出てしまったりします。

  人見さんの今回の著書発売のきっかけは、おそらくマツダの伝えたい情報がメディアではいまいち伝わらないことへの義憤が根底にあったと思います。マツダとしてはユーザーにさえ分ってもらえばそれでいいのですが、メディアがマツダを「瑣末な国産ブランド」という偏見の殻を破れずに、従来の慣習あるいは流儀に基づいてマツダに対するネガティブキャンペーンを展開されるとせっかくの経営努力が水泡に帰してしまうことを危惧していると思います。しかし人見さんが著書で明らかにしているマツダ視点のクルマ作りの主張は、ハッキリ言ってあまりにも「ラディカル過ぎる」ということもあり、とてもそのままの「表現」ではマツダの宣伝には使えるものではありません。「ダウンサイジングターボなんて中国やマレーシアのメーカーでも簡単にできる技術をマツダでやる意味はない!」といったライバル会社が片っ端から激怒してしまいそうな強烈過ぎる「ドグマ」がやたらと渦巻いています。

  他にも「人見・語録」はたくさんあって、「BMWのような4気筒で2L、3気筒で1.5L、6気筒で3Lのようなシリンダ設計上での工夫の基礎アイディアとしてはマツダでも25年前にとっくに研究が終わっていた!」とBMWを礼賛するメディアを大きく牽制する内容のものから、「ガソリンエンジンを極限まで改良した上でHV化しないと意味がない!」など完全に上から目線の「技術屋気質」に溢れるものもあります。確かにベストカーが説明する「マツダはコストをかけたくないからターボ化しない」という文面自体はその通りなのですが、なぜかベストカーのニュアンスは「マツダはクルマにお金をかけない=悪い」という主旨のネガティブキャンペーンになっています。しかしそれと全く同じ文面を人見さんは著書の中で明確にポジティブに発しています。ターボなんかにコストを持っていかれるクルマなんてマツダ的には全く魅力がないようです。また経営効率への貢献の他に「マツダ車にはガソリンターボのレスポンスはダル過ぎる(から使いたくない)」という別の説明も行っています。

  もちろんターボチャージャーが、今では欧州車を中心に非スポーツモデルにも使える技術へと立ち位置が変わっているという主張もあるでしょう。しかしマツダはターボのメリット・デメリットを見極めた上で、マツダの非スポーツには不要な機構(ディーゼルは除く)だと判断したわけです。それをなぜベストカーは執拗に「マツダの弱点」のように煽りたてるのでしょうか? ほとんどのモデルがガソリン自然吸気とディーゼルターボの2本立てになったマツダですが、従来の軽快でスポーティなフィールが持ち味のガソリンモデルと、トヨタやホンダのHVに迫る経済性を示したディーゼルモデルで、様々なユーザーをカバーしています。ここにレスポンスが鈍くそれほど経済的でもないガソリンターボは結局のところ、日本でも欧州でも北米でもどの市場でも不要なんだと思います。ターボ付けるくらいならHVにするほうがはるかに根拠がありますし、マツダとしては可能な限り自然吸気にこだわりたい!これはとても自然なことだと思うのです。

  なんでオマエはそこまでターボを嫌うのか? その理由としてはアクセルのレスポンスに悪影響を及ぼすといった一般的な意見に加えて、2000年代後半から広まりつつある「ターボ商法」というクルマ文化をナメた商習慣が嫌いだからです。「ターボ商法」とは同じスペックのエンジンとターボチャージャーを載せつつも、コンピューターのプログラミンングだけで、ずば抜けて廉価のベースグレードだけを特別にデチューンしてディーラーに足を運んでもらい、その上で同じスペックのユニットを積んだ上級モデルを見せつけて買わせてしまおうという、新手のキャッチセールスです。なぜ320iと328iではマフラーの本数が違うのか? さらに左右合計で4本出ししている435iなどを見せつけられると、1本しかマフラーが出ない320iなんて情けないくらいに貧相に見えます。最大出力が大きく変化すればその分クルマのバランスは中途半端なものにもなります。

  BMWもメルセデスも一体いつからこんなに「みっともない」販売を考えるようになったのでしょうか? 幸いなことにトヨタ(レクサス)も日産もそのような「姑息」な販売では日本ではまず生き残っていけないと悟っているかのように、ターボは廉価グレード、HVは上級グレードといったシンプルなグレード設定をおこなっています。そんな中でマツダのグレード設定は・・・人見さんの主張通りに「清々しく」どのグレードにも面白みがあって捨てグレード一切なしで全てがマツダの自信作ということになりそうです。


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↓マツダ本はやや大胆さに欠けるものが多いですが、これは激アツです!BMWを相当に意識しているのがわかる(笑)

posted by cardrivegogo at 23:47| Comment(4) | マツダ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする