2016年05月08日

プジョー508とアテンザの不思議な関係

  今も計画通りにグローバルで毎月1万台を売りつづけるMAZDA6(アテンザ)。日本でも欧州でもまだまだDEセグサルーン/ワゴンが売れることを示しました。その欧州におけるライバル車種の1台であるプジョー508が、今年から新たに日本向けにディーゼルを投入するようです。欧州ではもはやこのクラスの主流は完全にディーゼルですから、いよいよ「本物」のプジョー508の走りが日本でも正規輸入で楽しめるようになるみたいです。

  現状の508は、1.6Lターボで日本での本体価格が372万円。2.5L(NA)のアテンザやレガシィと比べてもそれほどに割高感はありません。「1.6Lターボ」という欧州っぽいエンジンは、スバルでも2.5L自然吸気の代わりを想定して、「FB16DIT」エンジンがレヴォーグで使われて初めているので、スペック面でも大きく劣るということはないですね。BMWとPSAが共同で作ったエンジンは、BMWやミニでは日本から姿を消しましたが、PSAでは日本仕様の3ブランド(プジョー、シトロエン、DS)のほぼ全てで使われています。数年前まで評論家はダウンサイジングターボの重要性ばかりを語ってまして、その中心にはこのエンジンがあったはずなんですが、BMWが放棄するととたんにチヤホヤされなくなりましたね・・・なんなんだよ。

  ただしVWのみならず三菱、日産、トヨタも排ガスがヤバいことが暴露されてしまったディーゼルですからね・・・。「え?PSAは大丈夫なの?」と少々余計な心配をしてしまいますが、どうやらPSAの技術概要によると、メルセデスと同じ尿素の触媒を使用している高価版のDEを使うみたいです。もっと気になるのはイメージ低下で日本導入を白紙に・・・って可能性もあることです。

  マツダも当初は北米で「ディーゼル革命」を起こす!!!と躍起になっていたようですが、日本以上に規制が厳しい州もあるアメリカでの発売には、どうやら尿素触媒の導入が不可欠のようで、マツダはどうやらコストと価格の軋轢に苦しんで導入を見送ったようです。デイトナ参戦モデルでのディーゼル・スポーツエンジンの開発を終了してしまいました。変わってスポーツエンジンの開発はどうやらガソリンターボへとシフトしているようです。

  一連の騒ぎでこれからディーゼルの日本市場導入を予告していた欧州の各ブランドにどれだけ影響がでるか不透明でしたが、導入が遅れていた様子のジャガーXE・ディーゼルも無事に日本で発売されました。ジャガーはさらに6気筒ディーゼルを積むFペースも登場しました。車重が嵩みトルクが欲しいSUVでは、やはりディーゼルを使うのが上手い商品力アップの手段ですが、同じように大きなトルクが得られる電気モーターのPHVもかなり普及しています。優勢なのはPHVなのか?ディーゼルなのか?アッパーSUVによるユニットの覇権争いが勃発しています。

  BMW、メルセデス、ボルボはディーゼルもPHVも両方に参戦する「コウモリ」ブランドですね(笑)。PHV派はレクサスを筆頭に日産、ホンダ、スバルなどなど日本メーカーが多いです。「欧州メーカーより欧州派」を気取るマツダは、渾身のCX4(全長4600mm越え)でもちろんディーゼル側の「大将」(いや用心棒?)として参戦することになるでしょう。今のところディーゼル派はマツダとジャガーだけで少々分が悪いようですが、プジョー、シトロエン、DS、アルファロメオなどなど今後は次々と参戦する模様です。マツダとともに戦うのは英・仏・伊の失礼ですが技術的な後進メーカーばかり・・・。なんとか日本・ドイツの陣営をディーゼル派に引き込まないと。スバルの水平対抗DEとか、ホンダ秘蔵の「テンロク」DE(N16B型・2012年発売の英国生産でマツダを越える環境性能だと話題)とか日本でも発売すれば面白いのに。

  残念ながらジャガー4気筒はBMW並にうるさいダメダメなDEでした・・・。メルセデスの4気筒DEもそうですが、欧州基準の静粛性ってのは日本とはどうも基準が違うようです。プジョー508も同じかな・・・。ガソリンターボも静かに作れない欧州メーカーですから、ディーゼルを静かにするなんて発想はないですね。日本みたいに、自然吸気のCVT車が主流の市場ならば、「静かに作らなければ売れない」というインセンティブが働くんでしょうね・・・。

  プジョー508の前身モデルとなるプジョー407は、マツダの「魂動」の前になるヴァン=デン=アッガー時代デザインに明らかに影響を与えていた当時のプジョーデザインの中でも最高傑作といえる出来映えでした。あの素晴らしいスタイリングのセダンが今なら中古で60万円くらいで買えるようです。ただし値段に釣られて問い合わせてみると、部品交換(タイミングベルトなど)が必要でプラス60万円くらいかかるとか言われることが多いですね。

  世界一美しいセダン「プジョー406」とその進化版の「プジョー407」。そしてその後継となる508も、GJアテンザのようにボデーが一気に拡大しましたが、実に見事なスタイリングで、前からみても後ろからみても「エレガント!」です。厳密に言うと、中国やロシア向けには「プジョー408」というDセグのサイズを守ったモデルも存在します(デカキャビンでスタイルはイマイチですが)。これはこれでスポーティで塊感があるスタイリングで、先代のシビックセダンを彷彿とさせますね、日本でもそこそこ人気が出そう!?いや無理かな・・・。

  中国ではこのクラスのセダンの需要は細分化しているようで、プジョーは408と508の並売でスポーティとフォーマルの需要を捌いています。マツダも中国ではフォードの絡みで合弁が実現した長安マツダ汽車で、現在もアテンザが3世代(GG、GH、GJ)ともに製造・販売されていて、見事にアテンザだけでスポーティとフォーマルの需要を捌いているとか(これは羨ましいな!!!)。ちなみに長安汽車は2010年からはPSAとも合弁していて長安プジョー・シトロエン汽車もあります。なんと!!!長安は傘下のグループで「GHアテンザ」と「プジョー408」と「シトロエンDS5LS」を全部作ってんのか!!!。もう全部、日本向け輸出しちゃって(408だけはデザインやり直しで)!!!

  プジョーもすっかり中国に取り込まれたな・・・いやいや中国ユーザーはおマヌケな日本ユーザーよりもクルマに対して敏感ですし、日本よりも早くほぼ発売と同時に「ゴルフ7はさっさと改良しやがれ!!!不良品売ってんじゃねー!!!」とVWに中指と突き立てる血の気の多い健全なカーメディアが存在します(検閲あるけど)。今では誇り高き中国メーカーが日本向けのBMWの内装なども手掛けているようで、BMWのシステマティックな内装は日本でも大人気ですから・・・中国のクルマ作りもどんどん変わってきているんですね。スズキも日産もホンダも日本では売らないスポーティなモデルを投入してハイセンスな中国人に存在感を訴えてます。スズキ「アリビオ」、日産「アルメーラセダン」(これはラティオだな)、ホンダ「クライダー」などなど。

  さてプジョー508に話を戻しますが、欧州仕様はもちろんディーゼルエンジンが主流です。さらには「GT」という日本未発売の秘蔵グレードがありまして・・・これが走りに重きを置いた特別な仕掛けがされてます。そして今年投入されるディーゼルモデルがその「GT」なんだそうです。その特徴はなんと!!!フロントサスが、ベースモデルが装備するマクファーソン式ストラットから、406、407やGG、GHアテンザが一世を風靡したダブルウィッシュボーンに格上げされていることです!!!うぉーこれはすげーぞ!!!。508と同じくアテンザも3代目(GJ現行)になってストラットに格下げされてしまいましたが、プジョーのように「ドライバーズセダン」の誇りというか、マツダにもこういうこだわりがほしいですね・・・。

  プジョーのこだわりをみると、「日本車はやっぱりダメだな〜」という旧態依然なステレオタイプな意見にちょっぴり賛同できてしまいますね〜。マツダしっかりしろ!!!つーかスポーティ派はロードスター買え・・・っていうオッサン的な発想はやめましょうよ(藤原さん)!!!若いユーザーどんどん居なくなりますよ!!!確かにロードスターついでにもう1台アテンザ、アクセラ、CX5、CX3を買ってセットでもせいぜい750万円(さらに割引?)ですから・・・マツダが意図する「オールマツダ」戦略もわからないでもないですけど(メルセデスやポルシェみたいに)。広島では「夫婦で2台」というご時世なのかもしれませんけどね・・・駐車場確保するのが大変という地域もあるわけです(そんなところに住むヤツはマツダの客じゃない!?)。楽しいマツダ車2台セットが、メルセデスやレクサスの上級モデル1台分。ボクスターとマカンをそろえるのに比べれば確かに半額以下で済みますけど・・・。

  アテンザにDWBもしくは、ロードスターのシャシーを延長してGTカーのボデー載せたクルマを500万円で売ってくれば、喜んでマツダ買うのに!!!そういう独身ユーザーの声には「クルマなんか乗ってないで仕事しろ!」ってことなんですかね。1台あれば十分だし、2台持つメリットなんてさ・・・ロータリーが復活するならまだしも、トルク志向で回らなくなったスカイアクティブ×2台なんてそれほどテンション上がらないですよ!!!バカ高い維持費も考えると納得でオールマイティな1台にしてほしいです(スカイ○イン買ってろ!)。


リンク
最新投稿まとめブログ

↓いよいよ最新版が発売されました!

posted by cardrivegogo at 02:00| Comment(0) | 輸入車 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月30日

ジャガーXE登場 GJアテンザに納得できないマツダ好き注目の1台

  ジャガーの新型Dセグセダン「XE」のファーストエディションの本体価格が約560万円と発表されました。フォード・マスタングもそうですが、日本市場でマイナーなブランドは「お試し」から入るのがお約束になってきました。この後でぐっと価格が下がる・・・例えばギブリ(970万円→830万円)、Fタイプ(970万円→820万円)・・・わけですから、そろそろその販売方法も通用しなくなりそうです。この「XE」の価格にしても、1クラス上の「XF」の最廉価グレードが570万円なので、そこから比較すれば通常モデルは499万円くらい?あるいはもっと安く449万円くらいになるのかもしれません。

  特にマツダファンではない一般のクルマ好きにとっての最大の注目は、日本導入がすでに発表されている2Lディーゼルターボを搭載したグレードの価格でしょうか。320dが500万円〜、アテンザXDのLパケが360万円〜に設定されている現在では絶妙な均衡が保たれていますがここにどう割って入ってくるのか注目です。余談ですが、アテンザのMCでいよいとディーゼルターボ&AWDで400万円というグレードが新設されるようです。CX5では既発のユニットですが、車重を抑え重心も低いアテンザの設計ならば、今までにないタイプの洗練された乗り味の「GTセダン」になりそうです。アルピナD3のディーゼル並みに高回転までよく回るマツダのディーゼルのポテンシャルを大きく広げるMCになるかもしれません。

  今度のBMWのFFの導入を「ルビコン川を渡った」と表現した評論家がいましたが、これまで日本のユーザーを洗練されたシャープな乗り味で魅了してきたBMWにとってその期待とは大きく違う320dの日本導入もかなりの大胆な戦略変更だったと思います。しかしフタを開けてみると発売当初は消費税5%で400万円台という破格の価格設定だったこともあり、異例の大ヒットにつながりました。そしてそれを横目で見ていたジャガーが閉塞的な日本市場を切り開くにはディーゼルしかない!という判断をしたのも至極当然で、どうやら価格も320dの500万円〜といったあたりを踏襲したものになりそうです。

  マツダの今回のMCは自動車メディアにもすでに騒がれていて、AWD設定よりもむしろ内装面での変化が注目されています。マツダの戦略は今回もかなり意欲的で、想像する限りでは日本で2015年に本格的に開幕しそうな「Dセグ・ディーゼル戦争」を深く見据えたものになっているようです。仮想ライバルをBMW・メルセデス・ジャガーに設定していることから、方向性はある程度は決まっていてコンソールのダイヤルセレクターと電気式サイドブレーキを誂えた「無難な」高級車装備になりました。そしてガソリンモデルにはドイツ車ではおなじみのS/Iモードセレクターが追加されるようです。

 先見の明があったBMWの320d導入に追従するという意味では、マツダと同じ立場になるジャガーやメルセデスも競争を勝ち抜くための戦略をあれこれと考えているはずで、XEもCクラスも作り込みの深さに両ブランドがこのクラスに懸ける想いが伝わってきます。非常にハイレベルな競争の中で、今後はどのブランドのヴィジョンが最もユーザーの懐の深いところまで届くのか?という興味深い勝負になりそうです。

  マツダファンにしてみれば、もっともお手頃な価格の上にディーゼルエンジンの素性が最も良いアテンザXDで間違いない!という確信があるわけで、CクラスやXEのディーゼルはまず眼中に無いですし、これらがアテンザXD並みの価格設定をしてくることもまず考えにくいです。それよりもこのジャガーXEがマツダファンを熱くさせるのが、200ps/240psを出す2Lのガソリンターボエンジンです。これは思わずテンションが上がってしまいますが・・・そうです!ボア×ストロークが87.5×83.1のあのエンジンです! すでに上級モデルのXJやXFのベースグレードには搭載されているのですが、このエンジン自体はこれらの重量級の高級セダン向けに作られたものではないので、ややバランスを欠いている印象があります。

  私が思うにこのマツダ設計によるこの2Lエンジンは直4としては世界最良だと思いますし、これを載せた中型セダンが再び日本で新車として発売されるとは思ってもみませんでした。2012年に販売が終了したGHアテンザが甦るかのように、XEは同じスペックの足回りを使っていて、ボディサイズもわずかにワイド&ショートになったくらいでほとんど同じです。車重はFRなので若干増えてはいますが1500kg台の前半に収まっているようです。またジャガーは「インジウム」という次世代の2Lエンジンを開発していて、ディーゼル版はすでに完成しているようです。やがてガソリン版もこの「インジウム」に代わり83.0×92.4のロングストロークになるようなので、マツダエンジン搭載車を買うならば2016年モデルが登場するまでのあと1年間くらいしか猶予がなさそうです・・・。

  ちなみにジャガーのオールアルミ設計の「インジウム」エンジンは、驚異的な軽量設計のようで、ジャガーのHPによるとガソリン版よりもディーゼル版の方が車体重量が軽くなるという驚きの数値が示されています。2L直4ガソリンターボ(200ps/240ps)、2L直4ディーゼルターボ(180ps)、3L・V6ガソリンスーパーチャージャー(340ps)の4グレードの導入がすでに決まっているようで、どのグレードも非常に魅力的に見えます。さていよいよ日本でBMWの「N20」とマツダの「LF-VE」をターボ付きという同じ条件で乗り比べることができます。世界最高の直列4気筒は一体どちらなのかがハッキリすることになりそうです。マツダの方が良かったら素直に喜びたいですし、BMWの方が良かったらジャガーのせいにしたいな・・・と思います。(523iとXF2.0で比べるのは何か違うかな・・・)


リンク
最新投稿まとめブログ

↓まもなく不要になるパーツ?

posted by cardrivegogo at 06:37| Comment(4) | 輸入車 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月05日

GHアテンザ兄弟の最期の大物か?ボルボS60ポールスター

  最近に限ったことではないですが自動車メディアはなにかと「キナ臭い」です。ドライバー誌は3ヶ月連続で表紙にマツダ車を起用するという暴挙に出ました。ロードスター、デミオ、CX3とどれも話題のモデルなので「当然」と見る向きもありますが、どうやらこれはこの雑誌がマツダの広告戦略に完全に取込まれたと考えるのが自然です。こんなこと書くと怒られちゃうかもしれないですが、最近のマツダはなんだか「チャラい」です。やたらとスケールのデカそうなこと言ってますが、出てくるクルマの見てるとどうも小粒というか小者感が漂ってます。そして大変失礼ですが「最近のマツダは好感が持てる!」などとステレオタイプに言ってる人をネットでよく見かけますが、絶対にクルマ音痴です(もしくはそれ以前のマツダを知らない)。

  マツダの何が変わったか?一番大きな違いといえばクルマそのものでは無く、ここ2年くらいはやたらとメディア露出が増えたことじゃないですかね。「スカイアクティブ・シャシー」なんていうオブラートに包んだネーミングで、全てが刷新されたかのような印象を与えていますけど、最近の「ニューモデルマガジンX」の覆面座談会で絶賛されてる輸入車の多くが、ハイスペックで知られる旧式のマツダシャシーを使っていたりするわけです。たとえば「フォード・フォーカス」だったり「ボルボV40」だったり「レンジローバー・イヴォーグ」だったり・・・。そして今月号でもまた★5つをゲットしたクルマが「ボルボS60ポールスター」でした。

  マツダが高コスト過ぎるといって投げ出したシャシーですから、そのポテンシャルは非常に高いことは確かです。「ボルボS60ポールスター」は800万円もする高額モデルですから・・・まあその全貌はよくわかりませんが、横置きながらも3L直列6気筒を積んでいる段階ですでにアテンザとはだいぶ意味合いの違うクルマになるようです。近年のマツダはいわゆる「改造乗用車」の市販には後ろ向きな姿勢が目立ちます。シャシーのポテンシャルは高いけども、特段にハイスペックなユニットを使ったりはせずに、「プレーン」な状態で素材を楽しんでくださいというスタンスです。デミオ(Mazda2)のクラスではやはりスポーティなグレードが欧州での拡販を考えると今後は必要になってくるはずなので、それなりにサプライズなモデルはあるかもしれないですが・・・。

  どっかの雑誌に書いてありましたが、マツダは以前ボルボを買収しようと動いていた時期があったそうです。フォード連合が解体したここ数年での話だと思いますが、未曾有の円高に悩まされた当時のマツダの立場を考えると大きな案件が通る雰囲気でもなかったようです。さて俄に利益を出してきた最近のマツダは再びボルボ買収か?という局面を迎えつつあるようですが、ネックになるのはボルボが最近になって実用化した新しい中型車用のエンジン「Drive-E」でしょうか。マツダのスカイアクティブと方向性が被るもので、2Lターボ245psを搾り出しつつ、BMWに倣ったように8ATの恩恵を得て13km/L以上のモード燃費を出すようです。

  マツダとボルボの共闘がもし実現すれば、枢軸グループによる「完全支配」へと突き進む自動車産業に危機感を募らせている自動車ジャーナリストや自動車好きにとっては、とりあえずは朗報だと思います。日産とメルセデスあるいはトヨタとBMWの関係を考えても、高性能車で今後勝負して行く為には「パートナー」が必要な時代なのかもしれません。しかし日産とメルセデスのコラボを見ていると、これによって得をするのはもっぱらメーカー側じゃないか?という疑念も湧いてきます。スカイラインが高級になり、Cクラスがスポーティになり、どちらも「マイルド」な方向へ引きずられていくコンセプトには「新しさ」がどうも希薄です。

  異論があるかもしれないですが、ボルボもマツダも過激なスポーツモデルを避けていて、単独で「マイルド」路線を突き進んでいるとも言えます。この「S60ポールスター」にしても、BMW M3/M4のような方向性を求めつつ低速域でも乗り心地が良いと専らの評判です。BMWのL7シャシー(1~4シリーズ用)よりも基本性能が高いからこそ出来る芸当なのだそうですよ!ニューモデルマガジンX様によると。(マツダとは表記されていませんが)この素晴らしいシャシーに強固にマウントされたダンパーがミラクルな乗り味を作っているのだそうで・・・マジか。さらにトヨタ系列のアイシンAWの6ATがとってもいい味出してるんだとか。できればこれにランエボのトルクベクタリングのAWDシステムが供給されれば最強なのに!とまで仰ってます。

  これだけの芸当がボルボと協力チューナーの「ポールスター」に出来るのならば、開発&自製が大好きなマツダにとっても格好の活躍の場所だと思うんですよね。フルタイムAWDのパイオニアで、ミッションを作らせれば欧州のスポーツメーカー(ケータハムなど)が喜んで採用するような素晴らしいものが出来ちゃうのが「部品メーカー」としてのマツダです。日本を代表するスーパースポーツカー評論家の沢村さんがマツダの内製ミッションはドイツ車搭載のものを軽く超えている!と絶賛していたほどです。このボルボのスペシャルなクルマをマツダが分析して面白い限定車でも作ってくれないですかね? マツダの開発者がこのニューモデルマガジンXを読んでどう思うのか?「MSアテンザを作ろう!」と決意するのか?それとも「くだらないステマだな・・」と吐き捨てるのか・・・。


リンク
最新投稿まとめブログ

↓デミオが★4つで、S60ポールスターが★5つです。GJアテンザは★3つでした・・・。

posted by cardrivegogo at 15:49| Comment(5) | 輸入車 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月09日

RX8発売から11年・・・いよいよ観音開きの時代?

  現在行われているパリモーターショーで、最大の注目を集めているシトロエン・ディヴァインDSというコンセプトカーがなかなか凄いことになっています。2011年東京MSで完全なる主役を張ったマツダTAKERIのような、大きな”地殻変動”の前触れを予感させます。現在の時点でマツダに近いステータスを誇るブランドを探すと、シトロエンが最もしっくり来るような気がするのですが、マツダにも十分に手が届くポジションのブランドが、一気に遠くへ行ってしまうほどに突き抜けた強烈なイメージを放っています。最近ではコンセプトカーを作らせればマツダの右にでるものはない!なんて密かに思ってましたが、この「ディバインDS」に比べれば、SHINARIもTAKERIもなんだか所帯染みた平凡なデザインに見えてしまいます。

  ディヴァインDSは基本的にはCセグHBに属するスペシャルティカーです。昨今の一般的なHBデザインは、残念ながらプレミアムブランドによる安易な参入が相次いだ結果、従来のHBが持つ本質から乖離したあやうさが漂うようになりました。HBの持つ若々しいイメージは、中途半端に演出された高級感によってアンバランスな醜態を晒す駄作デザインが増えているのは事実です。基本的な骨格は量産型の汎用設計に過ぎないのに、子供だましの装飾パーツが付いているだけで高級感があると喜んでいるユーザーにとってはいいことなのかも知れないですが、「HBってダサいな・・・」といったどうしようもない諦念の情を持っている人も多いはずです。これだけ散々に”スポイル”されてぺんぺん草も生えないほどに荒涼としたHBデザインの中に彗星の如く現れたディヴァインDSは、ドイツメーカーによって破壊されてしまった、古き良きHBに新たな生命を吹き込むような可能性を感じます。

  公開されたばかりで印象が鮮烈とはいえ、上のクラスのスペシャルティカーすら凌駕するセクシーでワイルドなイメージ全開のディヴァインDSは、アウディやメルセデスのアイディア不足(元々やる気はないけど・・・)を最大の商機と見たようです。プレミアムスモールカー(B/Cセグ)はさらに完成度が高まれば堅実に需要を伸ばしていくだろうという甘い憶測があります。BMWもいよいよこのクラスでFRに拘る不利を悟ったようで、ミニに加えてFFモデルを増強してきました。今後のBMWの底辺モデルは走りにそれほど興味の無いユーザーの為のアクセサリーブランドとして一定の地位を確保していくでしょう。

  VWを含めやや消極的な姿勢が目立つドイツ勢と、そこをターゲットにしたレクサスCT、マツダアクセラに見られる「日本人気質」な突き抜けない平凡さを見ていて、確かにドイツ・日本に共通する「堅実さ」や「控えめ」といった美徳は感じられます。しかしそこに物足りなさを感じるのは事実で、アクセラを試しに好みのオプションで見積もっても軽く300万円を超えますし、他のブランドは500万円に迫る価格を考えると、決して「物足りない」という感情が芽生えてはいけないクルマでは?という気がします。

  CセグHB全体を劇的に変えるような「創造性」はアウディA3、Aクラス、レクサスCT、アクセラといった代表的なモデル達の延長線上には全く見えてこないわけですが、それもそのはずで、もはやこのジャンルは完全に過当競争の域に入った「成熟期」を迎えています。”スクラップ&ビルト”による「刷新」を推し進めようとする動きはどのメーカーの内部にも”蠢いて”いるでしょうが、プレミアム志向のブランドが挙ってマーケティングの中心に置くアメリカ市場でCセグが全く盛り上がっていないのが致命傷です。ゴルフもアクセラも日本では高級感を売りに強気の価格設定ですが、北米ではクラストップを争うシビックやカローラよりもお買い得ですよ!という日本では想像できないような扱いを受けていて、一般的なイメージは”アメリカで一番安っぽいクルマ”でしかないです。

  Cセグの「ベンチマーク」そして「日本代表」と言われてちやほやされてるゴルフ&アクセラですが、追求しているスタイルは手垢のついた”スタンダード”なものに過ぎず、そこには「新たな価値の創造」という発想はほとんどないように思います。時を同じくしてアメリカ市場向けにさまざまなサイズのSUVが生まれ、セダンが4ドアクーペへと装いを変える中で、あまりにも変化に対して後ろ向きなCセグHBはどうしても魅力に乏しく見えてしまいます。もちろんそれと同時に「変化するCセグ」というコンセプトで商機を見出すメーカーもあるはずで、そんな兆候が今回のパリモーターショーで発表された、ディヴァインDSとアウディTTスポーツバックの2台の注目カーなのかなと思います。

  MQBの鎖に繋がれているとはいえ、エクストラワイドな設計で独特のオーラを放っているTTの5ドア版「スポーツバック」は、VWグループが自らゴルフやアウディA3の欠点を認めた上で(どちらもWCOTY車ですが)、この2台を補完するスペシャルティカーとしての位置づけているようです。そのTTスポーツバックに対して、地元フランス・シトロエンの意地が炸裂したようなディヴァインDSは、MQBでは採用出来ないであろう「Bピラーレスの観音開き」という設計がとてもエレガントです。アウトバーン仕様のハッチバックでは御法度と言える構造と切り捨てる評論家もいそうですが、ヴィジュアル的にはこれまでに1台くらいはあっても良さそうなほどのインスピレーションを感じます。Cセグのリトラクタブルハードトップモデルを展開しているPSAグループならば、プジョー308カブリオレの構造を使えば設計のハードル自体はかなり低そうです。

  Bピラーレス”観音開き”といえば我らがマツダのRX-8がすぐに思いつきます。スポーツカーとしての存在価値はRX-7の域には届かなかったかもしれないですが、”亜流”のスポーツカーとして厳しい意見がある一方で、一般ユーザーからの異例なまでの熱い支持を受けた類希なる名車です。これは言うまでもなく”観音開き”による新たなクルマ観が、渇望して乾き切った一般ユーザーのハートを見事に打ち抜いた結果だと思います。この成功に味を占めてマツダが観音開きのクルマばかりを増やしたらやや興ざめですが、このアイディアは2014年の現在でも非常に有効なようで、BMW i3や次期7シリーズと思われるコンセプトカーにも採用され、大いに注目を浴びました。

  BMW i3はテスラモデルSと並んで、EVのイメージ向上に大きな足跡を残しましたし、観音開きの7シリーズ・コンセプトは、Lセグ市場で先行するSクラス・パナメーラ・レクサスLSをまとめて追い越していくくらいの爆発力を秘めているように感じます。RX-8が観音開きのオリジナルだ!と宣言するのは語弊があるかもしれませんが、”観音開き”が持つ鮮烈な”市場破壊力”を最初に行使したクルマとして殿堂入りの資格は十分にあると思います。まだマツダによる単発的な成功としか見られていないですが、i3、新型7シリーズ、ディヴァインDSと後続車が次々とこの手法で成功した暁にはRX-8が再評価されるのかもしれません。なんだか「カリーナEDが最初だ・・・」とか言ってるステレオタイプな評論家みたいでちょっとはずかしいですが、4ドアクーペブーム(2003~)のように日本メーカーのアイディアが10年後に花開くパターンとして”観音開き”とRX8が盛んに語られそうな予感がします。

  
リンク
最新投稿まとめブログ



posted by cardrivegogo at 02:55| Comment(4) | 輸入車 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月03日

アルファロメオ・スパイダーを見て思わず・・・

  クルマのデザインなんて「百問は一見に如かず」ですから、ブログで書いてても伝わらないとはもちろん思うのですが、しかし実際にデザインを見ない方がいろいろと掻き立てられることもあります(私自身は)。この前街中を歩いていると、今度マツダが生産を担当するかもしれないというアルファロメオ・スパイダーの先代モデルを見かけました。これまで小さい写真とスペック表くらいしか見た事がなかったのですが、とりあえずこのクルマが醸し出すオーラは予想とは全然違うもので、NCロードスターとは全く別ものですね。これの後継車がロードスターと兄弟車になるとは俄には信じ難いレベルです。

  フロントマスクはアルファ159やアルファブレラと見分けが付かない、あのレトロなヘッドライトケースとグリルを構えたデザインで、ここからしてNCロードスターの「かわいい顔」と大きな隔たりがあります。さらにスパイダーのデザインで一番目を奪われたのは、最近のアテンザやアクセラがお手本にしてそうな、肉厚に見えるサイドラインでしょうか。これがクルマ全体のデザインの「肝」になっていて、おそらく所有者の多くはあの特徴的なマスクではなく、この部分にとても満足しているんじゃないかと思います。現行アテンザのデザインもまた一番良いと思うのが、サイドのデザインですから、何となくマツダの「ルーツ」はコレなんじゃないか?という気がします。

  さらにアルファロメオ車に共通して「いいなあ」と思う点は、リアまで気を抜かない徹底されたデザインですね。やはり「赤」が無難に似合ってしまうほどデザイン力があるブランドというのは、どこもリアデザインが素晴らしく良いと思います。この点ではマツダも日本メーカーの中では類希なる実力を持っていて、アクセラのハッチバックの造形力にもその片鱗が見られます。スパイダーのリアを見ると、「アルファ史上最高のリア」の持ち主と言われる3ドアクーペの「ブレラ」にそっくりで車名こそ違うものの、ただオープンにしたという設計なんでしょうか。

  サイズも調べるとほぼブレラと同じで・・・、どうやらよく分ってなかったのは私だけだったようで、最初からスパイダーって「ブレラ・カブリオレ」なんですね。ブレラというのは、147ではなくて159と同じプラットフォームですから、マツダに例えると初代、2代目アテンザの車格のクルマになります。アテンザの3ドアスポーツハッチバック版みたいなのがブレラで、そのオープンモデルがスパイダーですから・・・。「アテンザスポーツ・カブリオレ」みたいなクルマの後継モデルを、新たにロードスターの兄弟車としてマツダが作る?ってことになります。なんかややこしい話ですね。

  で、何が言いたいかというと、次期ロードスターももちろん楽しみなのですが、先代のスパイダーもとっても優雅で個性的なパッケージなので、このまま消えていくのはなんだか惜しい気がするんですよね。アクセラを3ドアクーペにして、ロードスターと同じような機構の電動ルーフを備えるとマツダ版「スパイダー」の出来上がり。もちろん本家はカーデザインの権威ジウジアーロ作品で、しかもその中でも代表作と言える出来映えなんですが、今のマツダだったらこれくらいあっさりと作ってしまうのでは?という期待もあります(まだ一切やるというアナウンスはありませんが・・・)。

  今どき「ソフトトップ」とか「3ドア」とかいろいろあり得ない設計ではありますし、それを作ったアルファロメオは歴史に残る名車は作れましたが、フィアットの支援がなければ、ブランドが消滅が確実なほどに経営状態が悪化しました。そもそもBMW5シリーズ対抗モデルである「166」用に開発されたオーバスペックなシャシーを159、ブレラ、スパイダーでも使った高コスト体質のまま、ギリシャに端を発した欧州危機へと突入しましたので、欧州&円高で倒産の淵に経たされたマツダと同じく、存亡の危機になりました。

  多くの評論家は、159はアルファ史上、いや全世界において史上最高のDセグセダンだったと絶賛します。ブレラは「世界一美しい3ドアHBクーペ」でした。そんな「華麗なる一族」の一員としての風格が「スパイダー」にもしっかりと受け継がれています。そして極たまに見かけるブレラと先日初めて見かけたスパイダー。ジュリエッタやミトという印象は全くありません。赤や黒が多いようですが、色彩というか彩度というか、まるでマツダの新しいコンセプトカーが走っているかのような「錯覚」を覚えます。マツダの「鼓動」デザインの「原点」にニアミスした?ってのは勘違いじゃないと思います。

リンク
最新投稿まとめブログ


posted by cardrivegogo at 23:40| Comment(0) | 輸入車 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月07日

フュージョン マツダ6 クライスラー200 がセダンの常識を塗り替える!

  日本で売られていないクルマに関してあれこれ言ってても虚しいのですが、アメリカでは新たなFFセダンブームになっているみたいで、アメリカ車が日本車をぐいぐい追い上げる展開のようです。フォードがアメリカ人ジャーナリストを抱き込んで、フュージョンをちやほやさせているだけだと思っていましたが、どうやらこのクルマの評判は本物のようで、カーグラフィックにも登場したことから、いよいよ日本上陸へ再上陸する日も近いのかも。

  なにより「おや?」と思ったのが、アメリカ人ジャーナリストがこのフュージョンを評して「マツダ6のように魅力的なデザインで、マツダ6のようにドライビングが楽しめるハンドリング」と書いていることです。マツダ6(アテンザ)ってこんなにも評判がいいのか!思ったほど北米でも伸びていない販売台数を考えると、まだまだ宣伝不足なのかもしれません。

  日産アルティマ(ティアナ)を除く日本メーカーのセダンが伸び悩み、フュージョンが伸びるのはやはりエンジンのヴァリエーションが豊富なことがあるようです。日本車はこのクラスではハイパワーを追求しないので、フュージョンの最上級グレードに使われる2L「エコブースト」の設定は大きいようです。このグレードだと価格は3万ドルを突破し、BMW320iと同等になってしまうのですが、パワーは328i以上。しかもBMWやキャデラックの2Lと違ってショートストロークなのでドライブフィールはフォードの方が断然に優れています。

  そのフュージョンに挑戦するのがクライスラー200で、こちらはアルファロメオのシャシーを使ったDセグセダン。サイズもアテンザ(マツダ6)とほぼ同じに拡大されていて、アクセラベースのマツダ6に対抗してジュリエッタをベースにしています。マツダとアルファロメオがそれぞれ欧州で自信を持って展開する「走り」のCセグHBのDNAを継承した設計は、アメリカ市場では「驚きのドライビング・サルーン」として受け止められているようです。

  ジュリエッタをベースにしたダッジ・ダートというCセグHBはすでにアメリカで発売されていますが、今度は車格を上げてDセグに投入されたことで、アルファロメオではまだ実現していない名車アルファ156/159の後継車の復活と言ってもいいかもしれません。フルサイズセダンのクライスラー300は先代のメルセデスEクラスのプラットフォームを流用していて日本でも発売されていますが、200も日本で人気のジュリエッタのプラットフォームになり、こちらも日本発売へと漕ぎ着けるのではないかという予感・期待があります。

  アメリカではフュージョンを先頭に「新しいセダン」が、カムリ・アコードといった「古いセダン」を追い上げつつあります。日本ではカムリとアコードはHV専用という高級仕様であることもあり、すでにとっくにマイナーな存在でしかありません。アテンザ、レクサスIS、スカイラインとそれぞれに話題を振りまいてしっかりと実績を残しているクルマが連発していますが、3車に共通するのが「所有欲を高いレベルで満たすクルマ」であること。

  この特殊な日本市場にフュージョンやクライスラー200が辿り着いても、すぐに大きなインパクトを残せるとは限りません。それでもトヨタやホンダのような「HV専用」という設定はあまりにもメーカーの消極的な姿勢がハッキリしていて感心できないです。アテンザ・IS・スカイラインがウケているのは、本気でドイツ車を倒そうとしているメーカーの「熱意」に共感するからです。この3台の登場で、最初から「これはドライビングを楽しむよりも燃費を重視する人のためのクルマ」というレッテルを自ら貼っているカムリとアコードに、「それなら広いミニバンかSUVにするよ!」というNO!が突きつけられる恰好になっています。やはりセダンは「走り」を失ってはいけないわけです。

  フュージョンやクライスラー200も高価なドイツ車と同等にハンドリングを楽しめる欧州車的設計になりました。メルセデスやBMWが一貫してセダンを売り続け、「走り」「高級感」「安全性」を常に打ち立ててきて、その価値観に対抗できるものだけが「セダン」としての存在意義がある!(と言い切ってしまいたい気分です) アウディやスバルレガシィB4がアメリカで受け入れられたのも、この価値観で正々堂々勝負したからだと思います。

  トヨタやホンダが掲げる経済性の高いクルマというコンセプトもとても結構なことですが、日本はおろかアメリカでさえも英財政を追求するなら、コンパクトカーやSUVでやるべきだ!という意見が主流になってきたのかもしれません。アメリカでトヨタとホンダが一時的に敗退し、コンセプトを修正したセダンを作り直してくれれば、本物の「セダン復権」へとつながるのかなという気がします。

  

リンク
最新投稿まとめブログ

クラスラー200 動画



posted by cardrivegogo at 13:04| Comment(0) | 輸入車 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月21日

マスタング は アテンザクーペみたいなものかも

  ニューヨークモーターショーの出品車を見ていると、北米市場というのはやはり最もクルマ好きの理想に近い場所なんだなと、強烈に印象づけられますね。日本や欧州で売られるクルマとはスケールが違う! もちろん大抵のクルマは日本でも買う事ができますが、ここで発表されるクルマ(=アメリカを主戦場とする)はどれもクルマとしての「自己主張」がしっかりしています。

  最近の東京MSやジュネーブMSに登場するモデルには「これは本当にクルマなの?」と疑問に思ってしまうというほどではないですが、「環境性能」さえ追求しておけば良い!みたいなものが多いです。もちろん「商用車」を扱うのもMSの大切な役割なんですけど、「4」ナンバー設定でもないのに、あまり目を引かないデザインなのは、やはりクルマの魅力という点でもの足りなさを感じます。

  さて今回のニューヨークMSで登場すると噂されているのが、新型のマツダロードスターです。先日フィアットのCEOが「私の在任中はアルファロメオは全てイタリア製造!」というコメントを出したとかで、マツダ製アルファロメオスパイダーは違うブランドから発売されるのでは?という憶測が伝えられました。ランチア?クライスラー?ダッジ?のどれかになるのかな・・・やっぱりマツダのイメージに一番近いのはアルファロメオだと思うのですが。

  他にもBMWはM4カブリオレがやはりアメリカ向けの鉄板モデル。何やらBMWは北米市場でポルシェと「全面戦争」に持ち込む構え(アウディは相手にしない)で、BMWが大金を使ってランドローバーを買収してまでして切り開いた高級SUV市場をあっという間に乗っ取ってしまったポルシェに復讐を果たすか? 当面の強敵であるマカンに対しては、スタイリッシュなX4をぶつけ「V6 vs直6」みたいな煽り方をするのかな。そしてアメリカで成功したパナメーラを潰すべくBMW8/9シリーズがスタンバイしているとか・・・。

  マツダもBMWも本能のままに好きなクルマを作れる市場がアメリカなんですね(うらやましい!)。そしてそのアメリカを本拠とするフォードUSが、マスタングのフルモデルチェンジを予告していて、もう既にデザインが公開されていますが、マツダファンからしてみれば「好み」のど真ん中を貫かれた衝撃を受ける「絶品」デザイン! 車幅1880mmくらいだそうで、デザインからもサイズからも想像してしまうのが、「アテンザクーペがあったらこんなだろうな!」。

  価格はまだ分らないですが、先代モデルを例にするとV8搭載モデルが500万円でしたので、今回新たに設置される直4ターボ(2Lエコブースト)なら400万円台前半まで下がるのでは? FFかFRかを除けばこれはほぼ「アテンザクーペ」なんでしょうね。マツダがOEMして売ればいい!とかそんな下世話なことはとりあえず置いておいて・・・実はこの新型マスタングはマツダファンにとってはめちゃくちゃテンションが上がっちゃうことがありまして!

  それは・・・フォードの2L直4エコブーストはご存知かもしれませんが、これがマツダの「Lエンジン」の改良型なんですよね。ちなみに「ボア×ストローク」はロードスターやGHアテンザの2Lと全く同じです。おそらくこのマスタングに使われる2Lターボも、フォードが北米で発売しているフュージョンの最高級グレード(たかだか3万ドルですが・・・)に設定される2Lエコブーストと同じです。このフュージョンは現在絶好調で日本勢3強の一角アコードを今年に入ってから追い抜き、お尻に火が付いたトヨタは半年前倒しでカムリのFMCを発表するドタバタぶりで最近ニュースになってました。

  いまやフォードの「エコブースト」と言えば飛ぶ鳥を落とす勢い!そしてその頂点に君臨する2Lターボの基幹部分がマツダの技術なんて感激です!フォードとホンダが現在グローバルで1L・1.5L・2Lの3段階のターボを中心にラインナップを増やしていってHVやディーゼルが導入できない車種を補完していく計画だそうですが、どちらも2Lターボは「最高に楽しいエンジンフィール」を掲げていて、ホンダはシビックtypeRにいよいよターボを搭載します。世界屈指のエンジンメーカー「フォード」でも越えられないくらいマツダの「ショートストローク2L」は楽しい!!!

  実は他のブログで「FRで直4は邪道!論外!」「ターボなんて日本にいらねえ!」なんて偉そうなことを散々に触れ回っているので、いまさらデカい声で「マスタングの直4ターボは最高!」とかちょっと言いづらいのが悩みなんですが・・・。これが「ブーメラン」ってヤツですか。それでもただただ低回転トルクを貪欲に追求した超ロングストロークのB◯Wやメル◯デスの2Lとは根本的に違うんですけどね!それはともかく昔にマツダがマスタングの後継モデルを手掛けるなんて計画もあったようで、マスタングとマツダには浅から由縁があるみたいですね。



リンク
2015フォードマスタング」動画

最新投稿まとめブログ



posted by cardrivegogo at 12:01| Comment(0) | 輸入車 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月09日

GHアテンザを"葬った" VWグループの戦略。

  ちょっと別件で調べものをしていたら、なかなか「スゴい」ものを発見してしまいました。VWが欧州からマツダアテンザ(先代)を締め出すために仕掛けたと思われるDセグのセダン/ワゴンなんですが、デザインがアテンザそっくりなんですね。2009年発売でこの顔ですから、アテンザかオペル・インシグニアを「牽制」するモデルなのは明らか。

  日本で発売されていないブランドとなるとなかなかチェックしきれないもので、ちょっと古い話で恐縮なんですが・・・。VW傘下のシュコダ、セアトが先代アウディA4を使ってのノックダウン生産を行っているのは以前から知っていました。これが単なる「リバッジ」だけだと思っていたところ、フロントデザインは”GHアテンザ”だか”ボルボS60”だかの要素が見え隠れする専用デザインに変更されていまして・・・。一目見てなんじゃこりゃの"デジャブ感"が・・・。

  もうかれこれ5年も前の話なので、いまさらどうということも無いですが・・・。やはり欧州での新車販売が大きく縮小し、VWといえども安易に新型モデルが出せなかった時期でもあり、背に腹はかえられない「窮余の一策」だったんだろうとは思います。しかしこの問題の「セアト・エクシオ」は特に売れて評判になったという事実もなく、ほとんど嫌がらせレベルに終わっている。販売価格を見るとアテンザの最廉価グレード1.8LのNA(120ps)よりもさらに安く設定されています。まあ日本でのイメージとは大きく違ってA4自体もそれほど高価なクルマではないですけど

  ちなみにドイツ価格では、「アウディA4 1.8TFSI」が27500ユーロで、「セアト・エクシオ1.8T」が22850ユーロ。一方で「マツダ6・1.8MZR」が23490ユーロ、「オペル・インシグニア1.8(STH)」が24545ユーロです。これは!VWのダンピング戦略?の狙いは明らかじゃないですか?

  さらに言うとエクシオも大して売れてないわけです。消費者の判断としては、アテンザもインシグニアも良さそうだけど、中身がアウディA4のエクシオの方がもっと安いしなぁ。とりあえず様子見しようかな・・・って展開になりがちですよね。そんなめちゃくちゃな事をやるからドイツの新車販売は10年で4割の落ち込んでしまうんだ!とか言いたくなります。私には直接的に関係ないような気もしますが・・・いやいやこれがきっかけでマツダが倒産したら悲しすぎます。

  日本で例えるならば、旧型のレクサスISをアテンザより安い価格でダイハツブランドで発売するみたいなものです。「ダイハツもDセグに参入!」とか大々的にPRする感じです(既に「アルティス」という現行カムリのOEMがありますが)。先代ISにダイハツのバッジが付いて238万円とか言われても「要らん!」・・・という意見はあるでしょうけど。レクサスがアウディに並ぶにはもう少し時間が必要ですね。

  日産はV36スカイラインを新型(V37)と同時に売るという”北米スタイル”を導入していますが、この商習慣を取り入れるならば、旧型モデルはとりあえず価格も下げてほしいですよね。「そんなことすると新型が売れなくなる!」というならば、新型は「まだまだ」だなってことになりますよね。日産ならばそれくらいの上から目線でもいいかも。

  まあこれがきっかけでGHアテンザの生産中止が早まったと断定はできないですけども、マツダがその後も必死で努力して、今度のアテンザはアウディA4がノックダウンされても負けないくらいの立派なボディになりました。アテンザの大型化に「VWショック」が影響しているのか? またVWにピンチが訪れたら今度はA6を導入してくるのかな・・・。しかしどうやらセアトもシュコダもMQBに専念するという話なのでアウディのライセンス生産は今後はとりあえず無さそうです。

  
「セアト・エクシオワゴンの動画」へのリンク(2代目アテゴンにそっくり!?)
  
「最新投稿まとめブログ」へのリンク


posted by cardrivegogo at 11:43| Comment(4) | 輸入車 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月03日

シトロエンDS5LS  これは!まさに「復活」!?

  購入から1年半以上が経過しましたが、GHアテンザセダン後期のデザインは飽きないですね。国産でお買い得な価格のクルマなのに街中(関東)で出会うことはほぼ無いのが素晴らしいです。初代と3代目はちょくちょく見かけますが2代目は圧倒的に少ない!しかも見かけても大抵はワゴンかスポーツです。セダン以外はあまり親近感が湧かなくて、ほぼ別のクルマという感覚。そして2代目セダンに出会ったとしても、「パールホワイト」のクルマの可能性は低く、色が違うとこれまた「別のクルマ」。2代目・白セダンは前期も含めてまだ2回しか目撃したことが無いです。いや〜満足です。

  それでもこんなに素晴らしいデザインのクルマが、もう日本では作られていないというのはやはり悲しい限りだなと、いつまでもしみったれたことを思っていると、ジャガーの新型車種「XE」のデザインにちょっとドキっとしたりします。しかし今度ばかりは「見間違い」ではないようで、「シトロエンDS5LS」というクルマにGHアテンザの面影をハッキリ見ました。

  最近じゃレクサスGSも新型スカイラインもGJアテンザもなんでなのだかわかりませんが同じようなリアのデザインになっていて、せっかく頑張ったデザインが「被っていて」ちょっと惜しい気がします。その一方でBMW3のまろやかなリアデザインはどこか「古き良き時代」を連想させるものがあって、以前はハッキリ言って「だせ〜」って思っていましたが、最近ではなんか趣があるなと感じます。いつまでもこのままでいてほしいですね。

  でもやはりリアデザインと言えばGHアテンザセダン。あの独特のテールライトは好き嫌いがあるでしょうけど、私はもちろん完全に心酔した側です。このテールライトは二度と復活することはないだろうなと半ば諦めていましたが、シトロエンが見事に再現してくれました。これがもし日本で発売されるならば真剣に検討したいほど・・・久々にデザインで感激しました。もうこうなったらBMW1.6Lエンジンでもいいかな(他ブログで多少ディスった・・・)。

  シトロエンの展開する「DSライン」はどうやらデザインに特化した新しい「プレミアムブランド」として画策されているらしく、そのフラッグシップ?になるこの「DS5LS」のモデルカラーは怪しげな魅力を放つ「ブラウン」。ホンダの新型レジェンドHVのコンセプトカラーもそういえばこの色でした。

  エンジンはターボだけでなく、NAもあるようで140psということなのでおそらく現行C5の欧州モデルに使われる2L直4が載るようです。これで400万円とか平気で付けてくるから輸入車は困りもので、どう考えても売れるわけがなく、300万円で売るくらいなら輸入しないっていう結論になっちゃうのが悲しいところです。まだまだ情報が少ないので何も判断できないですが、今後の展開に注目したい一台ですね。



「シトロエンDS 5LS の動画」へのリンク



「最新投稿まとめブログ」へのリンク


posted by cardrivegogo at 22:03| Comment(0) | 輸入車 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月14日

フォード・フィエスタってデミオの派生車じゃ・・・

  いよいよ世界のトヨタの北米戦略車として正式にOEMで採用される見通しのマツダ・デミオですが、マツダのブランディングの主流は中型車&小型スポーツなので、ファミリーユーズの廉価モデルとして99万円で初売りされてたりします。マツダの普通車ラインナップで唯一マルチリンクが使われていないなど、どうもマツダの魅力を反映しきれていないようです・・・。

  それでもトヨタのディーラーマンが「三菱コルトとマツダデミオはネッツが売れば大ヒット間違いなし!」と太鼓判を押したとかいう話が漏れてくるほどに評判は高く、どちらも欧州で大絶賛されコルトはそのままスマートとメルセデスのFF車に生まれ変わり、デミオは欧州フォードがフィエスタとして発売(マツダもマツダ2として併売)し、現在では欧州Bセグで最高のハンドリングマシンとしての評価を得ているのだとか・・・。

  デミオも日本のBセグでは突き抜けたハンドリング性能を誇っていますが、フィエスタとルーツが同じなのでこれも当然の話です。カーメディアは年明けにもフォードがフィエスタを日本で発売すると報じていまして、ル・ボラン1月号にはフォードの提灯企画とも言える「ハンドリングマシン決定戦」が掲載されていて、ノーマルのフィエスタがA45AMGを総合評価で完全に上回るというAMGオーナーの面子丸潰れの結果が出ていました。

  マツダが何となくボケっとして十分に売ってこなかったデミオとベースは同じながらワールドエンジン・オブザイヤーのフォード1.0Lターボ(2気筒)とハンドリングを武器に日本市場に殴り込みをかけるようです。フォードの世界的評価は、VWやホンダと並んで独自の哲学を強く持った上で、「プライドの小型車」を展開する実力派メーカーであり、日本での展開はSUVなどのモデルに限られていたこともあって、その世界的なイメージが日本ではあまり共有されていません。

  フォードの中・小型車の設計はかつてはマツダと共同で行っていたこともあり、マツダ車と共通設計の部分が当然に多いようです。現在もマツダとフォードの開発・生産における提携は続いており、このフィエスタもデミオとデザインからしてそっくりです。デミオにはCVT、MT、ATの3種のミッションがあり、用途によって選ぶことができるのですが、マツダユーザーは中型車に目が行きがちのようで、ライバルのスイフト、ヴィッツ、フィットほどには盛り上がっていません。

  デミオがある日本市場にいまさらのようにフィエスタがやってきた理由は、ホンダがDCTミッションを装備したフィット3を展開する中で、デミオにはないDCTモデルとして、デミオを補完する位置づけでマツダもOKを出したのが真相のようです。229万円という設定はやや強気な気がしますが、100万円台のバーゲン価格の輸入車は初期需要だけで終わってしまう傾向があるようなので、値打ちを付ける意味もあるとは思いますが、デミオが229万円と考えると高すぎですね・・・。




posted by cardrivegogo at 06:24| Comment(4) | 輸入車 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする