2018年04月25日

デミオ と 新型VWポロ



変調気味のフォルクスワーゲン

  「かわいいだけじゃ生き残れる時代じゃないから」ってどーいう意味だろうか。だんだんとプロモーション文句までトヨタに似てきたVWポロの広告が連日テレビでもネットでも流れています。VWが好きな人にとっては、昔のゴルフ見たいでいい感じの一台なんでしょうけど、他のメーカーが好きな人にとってはあまりインパクトはなく、そこそこ優秀な日本のBセグに乗っている一般ユーザーを取り込める要素はあまりなさそうです。1.0L直3ターボで209万円という価格設定に魅力があるのか!? スイフトの1.0Tが170万円ですから、VWにしては珍しくなんとも弱気な気がします。メキシコだか中国だかどこで作っているのかわからないですけども、輸送コストを考えたら、スイフト1.0Tよりもずっと原価が低そうな気が・・・。

『アジア市場をナメるな!!』

  マツダがずっと憧れてきたドイツメーカー各社ですが、なんだかどれもトヨタみたいになってきているなー。フォードがリーマンショックを境にダウンサイジングターボに大きく舵をとったからか、それを是としないマツダはグループから離脱してフォードが突き進むドイツ路線から降りた形ですが、今となっては『ドイツ路線』ってなんだ?ってくらいとぼけた「都市伝説」になりつつあります。そもそも今のドイツメーカーには『路線』ってものすら存在しないのでは!? 例えばBMWを見ても、本来のFRシャシーモデルの開発にあまり力が入っておらず、EVで次世代のヴィジョンを見せつつも、FFモデルで台数を稼ぐビジネスモデルに転換。その結果、現状ではFFモデルが投入されていない北米では台数が頭打ちになっています。もうその視界の先には中国と東南アジアしか見えていないのか・・・。

ポロ&デミオはアメリカに進出できない二流

  2011年の発売以来常にトップクラスのセールスを維持してきたトヨタ・アクア。アメリカでも売っているグローバル戦略車でもあり、エコの決定版みたいな位置付けで好感度は抜群ですし、デザインも非常にいいですから発売から7年経っても売れて当たり前なんでしょうけど、こんなクルマが出て来てきたことは、他のBセグ車にとっては地獄以外の何者でもないです。アクアを超えるべき投入されたライバル車によって競争はさらに悲惨になり、DCT&モーターを配備したフィットHVと、e-POWERで武装したノートによる『ハイテクBセグ』の三つ巴となった今となっては、ちょっと失礼ですが、その他の二流メーカーにはもうまともに太刀打ちできない市場になってきています。

Bセグの勝者は日本市場の勝者

  残念ながらデミオも空振りに終わりましたし、気合の入っていたはずのスイフトも予想外の大苦戦。欧州でバカ売れのルーテシアもさっぱり売れなかったですねー。199万円のバーゲン価格に加えて、オプションてんこ盛りでお値段据え置きの限定モデルを乱発してもなかなか火がつかなかったプジョー208は、オッサンライターに叩かれ過ぎたかも。そしてデザイン抜群のシトロエンC3も全く伸びない・・・。

サプライズはないのか!?

  そんな中でVWのお手並み拝見といきたいところですが、Bセグのエンジンなんてなんでもいいと個人的には思いますけども、日本市場の洗練度から見れば、1.0Lターボはさすがに今更感が強い。ホンダも欧州向けに同程度のスペックのユニットを作っていますけど、日本の排ガス規制はNOxが厳しいこともありますし、CVTとのマッチングなど技術的に課題が多いと判断して導入していない1.0Lターボを、VWが日本向けに特殊装備をすることなく売るのでちょっとざわざわした感じもありますけど、さすがにヘマはしないでしょう。

VWとマツダ どっちが正しい!?

  日本のトラフィックでは1.0Lターボでは対応できないとマツダのエンジン・エンジニアの人見さんが色々なところで力説されていましたけども、フランスやイタリアのメーカーならいざ知らず、VWが日本に1.0Lターボ車種を増やしてきました。マツダと人見さんとしては、これは絶対に負けられないところ。万が一にも新型ポロが大ヒットしてデミオの販売台数を超えるなんてことがあったら・・・。

1.0Lダウンサイジングターボは、田舎者の乗り物だ・・・

  Hさんは1.5L未満のターボに関して、過給がかからない微低速の領域でものすごい燃料を消費してしまうロスがあり、NOxもかなりきついので、どう考えても『最適解』にはならない設計のエンジンだと断言していました。もはや研究レベルで『ありえないエンジン』だと断定できるレベルだそうですけども、それはあくまで日本のトラフィックでの計算だそうで、信号がない欧州の田舎道(日本にも似たようなところがあるけど)ならば、それなりに可能性はあるようです。失礼ですがVWは北海道とか宮崎県などには合ってるかもしれませんが、日本の都市部で選ばれるものではないし、選んでいる人はクルマのことが何もわかっていない・・・。とりあえず新型ポロが日本、フランス、イギリス、イタリアでどう売れるのか?その行方は次世代デミオの設計にも影響を与える!?







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2018年03月14日

VWディーゼルが日本で発売・・・また面倒を起こすなよ。




VWのディーゼル・・・もう迷惑かけるなよ。

  MAZDAにとっては嫌な思い出しかないですけど、VWのディーゼル・パサートTDIが日本に導入されました。とりあえず2グレードでハイラインが500万円、下のグレードが430万円だそうです。343万円〜のアテンザXDはだいぶナメられてますね・・・。早速K沢というジャーナリストが某有名雑誌でディーゼル騒音チェックなるものをやってました。2年前にメルセデスが刷新したDEは相当に静かな印象ですが、車外からアイドリングノック音の測定結果は、『アテンザXD<E220d<<<<<パサートTDI<BMW523d』といったところで、MAZDAの方がメルセデスより少しだけ静かみたいです。相変わらずなBMWディーゼルに対して、パサートはいくらか優位ではありますが、マツダ、メルセデスのディーゼルとは静粛性の基本性能で大きな差があるようです(日本メーカーでは絶対にこれだけの差は放置しないけどな・・・)。


メルセデスは何かと優秀

  やっぱりメルセデスってメーカーは良い製品を作るための努力を惜しまないのですね。昨日の長ったらしい投稿にも書きましたけど、1982年にCクラスの前身モデルである190Eが発売され、世界初のマルチリンクが使われました。190Eはメルセデス初のDセグ車で、この技術的優位を引っさげてBMWの牙城である3シリーズに攻撃を仕掛けます。それに対して8年の歳月を要しますが、BMWも1990年に発売の3代目3シリーズ(E36系)にマルチリンクを使い応戦して、侵略を防いだらしい。


日本とドイツの生き残り戦略

  90年代にマルチリンクでしのぎを削ったメルセデスとマツダが、今ではディーゼルエンジンの静粛性で他のメーカーが全く近づけないくらいのハイレベルな競争をしています。ディーゼルだけでなく、ガソリンエンジン分野でも、メルセデスのリーンバーン技術とマツダのSPCCIの2つが完全に内燃機関の未来となっています(トヨタやスズキは吸排気で頑張っいて、日産は圧縮比を変えるヘンテコなエンジン作ったけど)。


結論・・・マツダは高級車を作るしかない

  さらにこれからの高性能車ユニットの主流の過給システムになりそうなのが、メルセデスの「EQターボ」とマツダが特許をとったとされる「トリプルチャージャー」。マツダは2019年に実用化されるようなので、まだなんとも言えないですが、予定通りに全部を実現して、そのポテンシャルを全てブランド力へと還元しようと意図するなら、その受け皿である自動車本体でも、メルセデスを撃破するくらいの『破壊力』のあるモデルを順次投入して一歩一歩ステージを上げるしかないですよねー。


メルセデスが偉大な理由

  日本で見かける現行のメルセデスは、Cクラス、CLAクラス、Aクラスが主流ですが、やはりメルセデスの本隊は『Sクラス』『Eクラス』『SLクラス』。この3台がそれぞれのジャンルでライバルを圧倒しているからこそ、メルセデスは世界的な名声を得ている。トヨタ、GM、VW、ルノーがグループ合計で1000万台売っていても、特定のジャンルでは全く相手にならない。レクサスが新たに『LS』と『LC』を送り込んだけども・・・、もちろんどちらもメルセデスに対峙するにふさわしい実力を持っていると思いますが、両者の立場を逆転するほどの「インパクト」はどうかな。先代クワトロポルテ、初代ヴァンテージのような「選ばれしクルマ」のオーラは感じないです。


マツダならできる!?

  それじゃ世界のどのメーカーならば、先代クワトロポルテや初代ヴァンテージの再現ができるのか!?・・・そりゃマツダでしょ。東アジアのSUV屋でも当面は十分に儲かるのかもしれないけどさ。これだけ情報化が進んだIT/IoT時代において、最終的に生き残って行くのは『独占』を成し遂げたメーカーだけ。失礼かもしれないけど、これからのMAZDAは、VWとかBMWとかアメリカでディーゼルゲート事件の渦中に落ちるような脇の甘い三流メーカーなど相手にしている場合ではない。MAZDAがスカイDを出して6年近くが経過したけど、未だにディーゼルのアイドリング騒音のギャップすら埋めることすらできないメーカーから学ぶことなんて何もない・・・。


バブル期のマツダは間違ってはいなかった

  MAZDAがこれから「アマティ」を召喚し、待望の1000万円級サルーンを作り『Sクラス』に挑み、アテンザをFR化してまっしぐらに『Eクラス』に突撃し、ロータリー搭載のスーパースポーツで『SL』のシェアを奪う。これを聞いて多くの人が「MAZDAは何を考えているんだクレイジーだ!!」と思うだろう。マツダの計画はうまくいかない・・・という予測は20世紀ではごくごく常識だったかもしれない。実際にマツダはバブル期にこれと同じようなことを実際に計画して恥ずかしいくらいの大失敗をした。


21世紀だから可能なんだって

  21世紀になりすっかりIT/IoTが身近な時代になった。それに伴って自動車メーカーの予測が大きく外れるような出来事が日増しに増えているように感じる。アテンザやシビックは想定の数倍、数十倍のレベルでMT車が売れたらしい。トヨタ86はなんであんなに売れたのか? これに関する一つの仮説だけども、某動画サイトでは90年代に熱狂的な人気を誇った自動車アニメの動画が全編見られる状態になっている。不正アップロードは決して良くないことだけど、現状では漫画やDVDを購入する必要なく、多くの若者があのプロパガンダアニメからわかりやすくクルマの魅力が伝わると思う。その結果AE86やRX7の馬鹿げた中古車価格になったり、日産や三菱が不当に嫌われたりするのかもしれないが・・・。


誰でもコストフリーでクルマの情報が得られる

  20世紀には考えられなかったことが起こっている。例えばテレビ神奈川(TVK)は公式で「クルマで行こう」という番組を某動画サイト経由で流している。さらにプロアマ問わず多くの自動車ユーチューバーが活躍している。個人的なお気に入りは@竹岡さんAまーさんBSUKUKI寺尾C河口さんDM’sおさぴー・・・理由は、@笑顔が素敵な女性と車内トークはハッピー A勉強になる B熱意 C真面目 Dウケるーってところかな。色々な魅力を持った人がクルマへの愛を語るところなんてさ、20世紀ではまず見られなかったわけですよ。それが寝る前の時間や通勤時間に見られる。もうこれだけあれば十分。世の中が案外簡単に変わる素地ができていると思う。ビットコインで不相応なクルマを買った人もいるんじゃないですか!?


大きな岩も動くんじゃないだろうか・・・

  ファンを集めたメーカーは安泰だけど、やらかしたメーカーは再起不能になる。あれだけ信者を集めたVWゴルフとMQBも、2018年の今となっては完全に神通力を失った。果たしてスカイアクティブは6年経ってどれだけファンが増えたのか!?まだ結論するのは早いかもしれないけど、第二世代ではもっとドラスティックな展開に持ち込んで、あのメルセデスを飲み込むことも、マツダとしては案外に想定の範囲内だと思う。だってあのコンセプトカーのデザインの完成度ですから・・・。


↓最初から技術的アドバンデージを何も積まなかったGJはもう廃止でいいのでは?






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2018年03月08日

MAZDA が メルセデス に勝つためには・・・。





MAZDAの未来に立ちはだかるメルセデス

  メルセデスの攻勢が止まらないですねー。新開発の『直6』ターボを装備したS450の日本発売が予想外に早く発表され、ほぼ同じタイミングでジュネーブで新型Aクラスが公開され、グレード名A200から早くも新型エンジン投入が判明。しかも直6のモジュラー版となる直4ユニットなので、直6と同じ最新鋭の電動アシスト機能が追加されるらしい。MAZDAも来年には新型エンジンが次々と出てくるようですが、この調子では一足先にMAZDAが期待する商圏はメルセデスい押さえられてしまいそうな予感。


MAZDAのレアユニットはエンスー御用達になるか!?

  MAZDAは現行のスカイG、スカイDに加えて、SPCCI&トリプルチャージャー(?)、ロータリー&電動アシスト、ピュアEV、そして噂でしかないですけど直6&マイルドHVを準備しているらしい。SPCCIトリプルはアクセラ、CX5を中心とした中型モデルに、ピュアEVはデミオ?、ロータリーはRX9に、そして直6は次期アテンザにそれぞれ充当されそうです(どれだけ実用化されるかわからないけど)。


古典的なMAZDAの設計は・・・

  『魁コンセプト』のデザインにSPCCI。『ヴィジョンクーペ』には直6。これはおそらく不可逆な構図で、MAZDAの古典的な設計方針(ジジイが作ってる?)から考えても妥当な選択だと思われます。どちらもデザインを見る限りではクルマのステージを上げることを狙っている(アクセラ300万円〜、アテンザ400万円〜?)様子なので、従来の直4スカイG/Dでは十分に魅力が解放されない。かなりハイスペックな2.2Dと2.5G-tならばギリギリハマるかもしれないけど、それをベースグレードに設定しつつも、それぞれの『本命ユニット』でMAZDAの「プレミアムな走り」を目指すはず。しかしメルセデスも同様のステージアップを企画して一足早く製品化にこぎつけている。マツダも頑張っているけどスピード感は大事だな・・・。





エンジンとミッションの時代!?

  やはりVWやルノーが使うエンジンとほぼ同じでしかないシンプルな『直4ユニット』で、これからの高級ブランドを語るには無理があると思う。ガソリンターボ、ディーゼルターボの技術革新に区切りがついて、どのブランドに導入されてももはや目新しさはない。それでもアルファロメオやBMWのように、ユーザーの多くが『中二病』が治らない(スープラにHVはないだろ!!とか言ってる)オッサンばかりだったら、ユニットなんて何でもいいとは思いますけどねー。それとは別に質感において「本物」やら「違い」やらを声高に主張するならば、独自の「プレミアム・ユニット」を作って差別化を示す時代にすでに突入しつつあるようです。


プレミアムブランドの格差

  現在のところリードするのは自社開発ミッションを持つトヨタ(レクサス)、メルセデス、日産(インフィニティ)。技術的にはプレミアム市場の主役はもうこの3つに絞られたと言ってもいいんじゃないの!?BMW、アルファロメオ、ジャガーは素晴らしいドライビングカー作っているけど、裏を返せば90年代00年代の『延長』からまだ抜け出していない(それは素晴らしいことですが・・・)。


技術競争が進む2018-2019になる!?

  HV用ミッション&モーターを軸に進化を遂げるトヨタ(レクサス)。ミッション&電動ターボを改良するメルセデス。内燃機関で勝負する日産(インフィニティ)。この3強に対してマツダは多彩な「飛び道具」エンジンで挑むわけですが、マツダの6速トルコンATに対して、相手はHV制御においてオンリーワンの存在感を放つトヨタと、トランスアスクルを使いこなすメルセデス(AMG-GT)と日産(GT-R)ですからね。ちょっとレベルが違うんじゃないかという気もする。アキュラ(ホンダ)も北米向けモデルでは『トルコン&DCT』という手の込んだミッションを装備していたりします。とりあえずマツダは直6とV8を用意するところから始めよう・・・。


MAZDAのステージはどこまで上がるのか!?

  中国でも東南アジアでもものすごい勢いで伸びているプレミアム市場。当然にこれから新規参入が増えるでしょうけども、現状でカテゴリー分けすると、『一流プレミアム』レクサス、メルセデス、インフィニティ、(アキュラ) 『二流プレミアム』アルファロメオ、ジャガー、BMW、アウディ 『三流プレミアム』DS、キャデラック、ボルボ、MAZDA。SPCCIとロータリーを発表すればMAZDAも『一流』の仲間入りができそうだが・・・。






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2017年05月02日

ドイツの名門がマツダをパクリ過ぎな気が・・・。

  ドイツ車のリアデザインはやっぱりダサいなーと・・・いい続けて数年。相変わらずのクオリティでなんだか変わり映えがしないですね。マツダはどーなんだ?って話ですよね。マツダが「ブランドデザインの結晶」と言うGJアテンザを採点すると [フロント]前期60点/後期85点 [サイド]前期・後期95点 [リア]前期・後期50点 といったところでしょうか。最大のウィークポイントはリアにあるようで、発売当初からマークXやヒュンダイ・ソナタとの類似性が指摘されていました。韓国の専門家に「アテンザはソナタのパクリだ!!」と言われていましたね。あまりの的外れに全く話題にもならなかったですが・・・。

  ドイツ勢もマツダも大概にしろ!!ジャガーXJを見習って!!と憤慨していたところに、ひょっこり出てきたメルセデスの新型モデル。しかもSUV。なかなか「見所」のあるリアデザインが!!あれ!?これはもしかしてマツダの!?


  こっちもなんだかデジャブ感がハンパないんですけどねー。マツダが市販しないからデザインを買い取ったの?



  今年か来年には4代目に移行するはずのアテンザですが、突然のCX8の発売決定!!しかもプレマシー互換ではなくて、アルファードやエルグランドに並ぶ、「ピープル・ムーバー」の最高峰のクルマになる!!とのこと。久々に日産、トヨタに喧嘩を売るモデルの登場。しかもアルファード/ヴェルファイアといえば、320万円〜という価格帯にも関わらず、2017年3月だけで合わせて10000台以上を売るお化けモデル。1000台じゃないですよ10000台ですよ!!

  欧州ではカンパニーカー制度っていうのがあって、メルセデスやBMWの高級セダンが一定割合売れる下地があります。日本でレクサスが売れないのをいちいち揶揄する評論家がいますが、基本的に高級車が売れるカラクリがわかってないんじゃないの? 日本のクルマ販売の構造では法人向け高級車のほとんどを「クラウン」と「アル/ヴェル」で占めています。・・・ちょっと余計なことを言ってしまうと、事業を所有する人が多い「アル/ヴェル」のユーザーの運転マナーは、「(事業税を払わない)エコカー乗りのリーマンは道を譲れ」という感情から来るのかも・・・・。

  フォード傘下で2000年以降は半強制的に小型車開発に従事させられたこともあって、大型車のイメージがすっかりなくなってしまったマツダ。もうセンティアとかコスモとか・・・マツダが昔はクラウンやソアラみたいなクルマを作っていたなんてイメージは1980年以降に生まれた世代にはすっかり無いみたいです。2000年以降、マツダはそこそこ話題になるクルマを作ってきてはいますが、やはり大型車を持たないブランドには固定ファンがつかないので、成長の実感がなかなか掴めないみたいです。

  アテンザやCX5があれば、とりあえず望むべきカーライフは得られると思いますけどね。マツダはとりあえずレクサス、メルセデス、BMWなどに全く引けを取らないレベルのクルマを作っていますし。「衝突安全性」「快適性」「高品質」「走行性能」「運転支援システム」・・・どれを考慮しても全く遅れをとっていないどころか、むしろマツダが一番出来ているのではないか?というくらい。けれどもまだまだアテンザやCX5には「フォード支配の軛」が少し残っているのかなー・・・もう少し「吹っ切れた」世界観があってもいいのでは?と感じます。

  マツダもそれは実感しているようで、「いいクルマが作れているのだから、思い切って大型に取り組もう!!」という段階に来ている。まずは日本でそこそこの「数字」を持っているアル/ヴェルとオデッセイを切り崩していこう。2.2Lディーゼルに加えて2.5Lガソリンターボも投入されるでしょうけど、この2本立てなら、相手は旧式エンジンですから、スライドドアの有無も鍵になってくるでしょうけども、勝算は十分にありそうです。テスラみたいに上に開くドアを装備して、マツダらしく「カモメ・ドア」!!なんて趣向があるのかな!?

  でもやっぱり高級化のポイントはやっぱりデザインだと思いますよ。メルセデスにパクられるくらいにいいデザインが作れるのだから、自信を持ってリアデザインを磨いて欲しいなー。歴代マツダ車ならば、初代ルーチェと初代コスモですかね。なんの因果かわかりませんが、初代ルーチェ(1966)とW114(1968)はリアがよく似てるなー。もっとも車格が全然違うのでパクリとかではないでしょうけど。





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2016年05月08日

プジョー508とアテンザの不思議な関係

  今も計画通りにグローバルで毎月1万台を売りつづけるMAZDA6(アテンザ)。日本でも欧州でもまだまだDEセグサルーン/ワゴンが売れることを示しました。その欧州におけるライバル車種の1台であるプジョー508が、今年から新たに日本向けにディーゼルを投入するようです。欧州ではもはやこのクラスの主流は完全にディーゼルですから、いよいよ「本物」のプジョー508の走りが日本でも正規輸入で楽しめるようになるみたいです。

  現状の508は、1.6Lターボで日本での本体価格が372万円。2.5L(NA)のアテンザやレガシィと比べてもそれほどに割高感はありません。「1.6Lターボ」という欧州っぽいエンジンは、スバルでも2.5L自然吸気の代わりを想定して、「FB16DIT」エンジンがレヴォーグで使われて初めているので、スペック面でも大きく劣るということはないですね。BMWとPSAが共同で作ったエンジンは、BMWやミニでは日本から姿を消しましたが、PSAでは日本仕様の3ブランド(プジョー、シトロエン、DS)のほぼ全てで使われています。数年前まで評論家はダウンサイジングターボの重要性ばかりを語ってまして、その中心にはこのエンジンがあったはずなんですが、BMWが放棄するととたんにチヤホヤされなくなりましたね・・・なんなんだよ。

  ただしVWのみならず三菱、日産、トヨタも排ガスがヤバいことが暴露されてしまったディーゼルですからね・・・。「え?PSAは大丈夫なの?」と少々余計な心配をしてしまいますが、どうやらPSAの技術概要によると、メルセデスと同じ尿素の触媒を使用している高価版のDEを使うみたいです。もっと気になるのはイメージ低下で日本導入を白紙に・・・って可能性もあることです。

  マツダも当初は北米で「ディーゼル革命」を起こす!!!と躍起になっていたようですが、日本以上に規制が厳しい州もあるアメリカでの発売には、どうやら尿素触媒の導入が不可欠のようで、マツダはどうやらコストと価格の軋轢に苦しんで導入を見送ったようです。デイトナ参戦モデルでのディーゼル・スポーツエンジンの開発を終了してしまいました。変わってスポーツエンジンの開発はどうやらガソリンターボへとシフトしているようです。

  一連の騒ぎでこれからディーゼルの日本市場導入を予告していた欧州の各ブランドにどれだけ影響がでるか不透明でしたが、導入が遅れていた様子のジャガーXE・ディーゼルも無事に日本で発売されました。ジャガーはさらに6気筒ディーゼルを積むFペースも登場しました。車重が嵩みトルクが欲しいSUVでは、やはりディーゼルを使うのが上手い商品力アップの手段ですが、同じように大きなトルクが得られる電気モーターのPHVもかなり普及しています。優勢なのはPHVなのか?ディーゼルなのか?アッパーSUVによるユニットの覇権争いが勃発しています。

  BMW、メルセデス、ボルボはディーゼルもPHVも両方に参戦する「コウモリ」ブランドですね(笑)。PHV派はレクサスを筆頭に日産、ホンダ、スバルなどなど日本メーカーが多いです。「欧州メーカーより欧州派」を気取るマツダは、渾身のCX4(全長4600mm越え)でもちろんディーゼル側の「大将」(いや用心棒?)として参戦することになるでしょう。今のところディーゼル派はマツダとジャガーだけで少々分が悪いようですが、プジョー、シトロエン、DS、アルファロメオなどなど今後は次々と参戦する模様です。マツダとともに戦うのは英・仏・伊の失礼ですが技術的な後進メーカーばかり・・・。なんとか日本・ドイツの陣営をディーゼル派に引き込まないと。スバルの水平対抗DEとか、ホンダ秘蔵の「テンロク」DE(N16B型・2012年発売の英国生産でマツダを越える環境性能だと話題)とか日本でも発売すれば面白いのに。

  残念ながらジャガー4気筒はBMW並にうるさいダメダメなDEでした・・・。メルセデスの4気筒DEもそうですが、欧州基準の静粛性ってのは日本とはどうも基準が違うようです。プジョー508も同じかな・・・。ガソリンターボも静かに作れない欧州メーカーですから、ディーゼルを静かにするなんて発想はないですね。日本みたいに、自然吸気のCVT車が主流の市場ならば、「静かに作らなければ売れない」というインセンティブが働くんでしょうね・・・。

  プジョー508の前身モデルとなるプジョー407は、マツダの「魂動」の前になるヴァン=デン=アッガー時代デザインに明らかに影響を与えていた当時のプジョーデザインの中でも最高傑作といえる出来映えでした。あの素晴らしいスタイリングのセダンが今なら中古で60万円くらいで買えるようです。ただし値段に釣られて問い合わせてみると、部品交換(タイミングベルトなど)が必要でプラス60万円くらいかかるとか言われることが多いですね。

  世界一美しいセダン「プジョー406」とその進化版の「プジョー407」。そしてその後継となる508も、GJアテンザのようにボデーが一気に拡大しましたが、実に見事なスタイリングで、前からみても後ろからみても「エレガント!」です。厳密に言うと、中国やロシア向けには「プジョー408」というDセグのサイズを守ったモデルも存在します(デカキャビンでスタイルはイマイチですが)。これはこれでスポーティで塊感があるスタイリングで、先代のシビックセダンを彷彿とさせますね、日本でもそこそこ人気が出そう!?いや無理かな・・・。

  中国ではこのクラスのセダンの需要は細分化しているようで、プジョーは408と508の並売でスポーティとフォーマルの需要を捌いています。マツダも中国ではフォードの絡みで合弁が実現した長安マツダ汽車で、現在もアテンザが3世代(GG、GH、GJ)ともに製造・販売されていて、見事にアテンザだけでスポーティとフォーマルの需要を捌いているとか(これは羨ましいな!!!)。ちなみに長安汽車は2010年からはPSAとも合弁していて長安プジョー・シトロエン汽車もあります。なんと!!!長安は傘下のグループで「GHアテンザ」と「プジョー408」と「シトロエンDS5LS」を全部作ってんのか!!!。もう全部、日本向け輸出しちゃって(408だけはデザインやり直しで)!!!

  プジョーもすっかり中国に取り込まれたな・・・いやいや中国ユーザーはおマヌケな日本ユーザーよりもクルマに対して敏感ですし、日本よりも早くほぼ発売と同時に「ゴルフ7はさっさと改良しやがれ!!!不良品売ってんじゃねー!!!」とVWに中指と突き立てる血の気の多い健全なカーメディアが存在します(検閲あるけど)。今では誇り高き中国メーカーが日本向けのBMWの内装なども手掛けているようで、BMWのシステマティックな内装は日本でも大人気ですから・・・中国のクルマ作りもどんどん変わってきているんですね。スズキも日産もホンダも日本では売らないスポーティなモデルを投入してハイセンスな中国人に存在感を訴えてます。スズキ「アリビオ」、日産「アルメーラセダン」(これはラティオだな)、ホンダ「クライダー」などなど。

  さてプジョー508に話を戻しますが、欧州仕様はもちろんディーゼルエンジンが主流です。さらには「GT」という日本未発売の秘蔵グレードがありまして・・・これが走りに重きを置いた特別な仕掛けがされてます。そして今年投入されるディーゼルモデルがその「GT」なんだそうです。その特徴はなんと!!!フロントサスが、ベースモデルが装備するマクファーソン式ストラットから、406、407やGG、GHアテンザが一世を風靡したダブルウィッシュボーンに格上げされていることです!!!うぉーこれはすげーぞ!!!。508と同じくアテンザも3代目(GJ現行)になってストラットに格下げされてしまいましたが、プジョーのように「ドライバーズセダン」の誇りというか、マツダにもこういうこだわりがほしいですね・・・。

  プジョーのこだわりをみると、「日本車はやっぱりダメだな〜」という旧態依然なステレオタイプな意見にちょっぴり賛同できてしまいますね〜。マツダしっかりしろ!!!つーかスポーティ派はロードスター買え・・・っていうオッサン的な発想はやめましょうよ(藤原さん)!!!若いユーザーどんどん居なくなりますよ!!!確かにロードスターついでにもう1台アテンザ、アクセラ、CX5、CX3を買ってセットでもせいぜい750万円(さらに割引?)ですから・・・マツダが意図する「オールマツダ」戦略もわからないでもないですけど(メルセデスやポルシェみたいに)。広島では「夫婦で2台」というご時世なのかもしれませんけどね・・・駐車場確保するのが大変という地域もあるわけです(そんなところに住むヤツはマツダの客じゃない!?)。楽しいマツダ車2台セットが、メルセデスやレクサスの上級モデル1台分。ボクスターとマカンをそろえるのに比べれば確かに半額以下で済みますけど・・・。

  アテンザにDWBもしくは、ロードスターのシャシーを延長してGTカーのボデー載せたクルマを500万円で売ってくれば、喜んでマツダ買うのに!!!そういう独身ユーザーの声には「クルマなんか乗ってないで仕事しろ!」ってことなんですかね。1台あれば十分だし、2台持つメリットなんてさ・・・ロータリーが復活するならまだしも、トルク志向で回らなくなったスカイアクティブ×2台なんてそれほどテンション上がらないですよ!!!バカ高い維持費も考えると納得でオールマイティな1台にしてほしいです(スカイ○イン買ってろ!)。


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2016年04月17日

マツダ と アルファロメオ

  もしかしたら今がベストのタイミングではないか!?なんて浅はかな思いつきで、NCロードスターのRHTに手頃な出物はないか?とあれこれ見ているのですが、みんな考えることは同じようですね。NCの良いコンディションの中古車・・・ぜんぜん安くないです。それどころか、RHTに限って言えば3〜4万キロ乗り込まれているのに、まるで新車価格!?といった200万円台中盤のものが並びます。150万円!と見て、おや!?と思うのもつかの間・・・7年落ちで走行9万kmとやや過走行気味の個体でした。

  それでも先代ロードスターに搭載されているのはハイオク仕様インジェクションタイプのレシプロエンジンで、おそらく2L(直4)のMZRの中でも最も耐久性に優れている?でしょうから、15万kmくらいは余裕だと思うのですが、・・・ド素人の感覚だとキレが命のスポーツカーに9万kmから乗るのはどうも「損」した気分になってしまいます。3〜4万kmで250万円、9万kmで150万円・・・・これはRX7FD3SやS2000に匹敵するくらいのプレミア・スポーツカーと言ってよさそうです。

  150万円払えば中古車市場ではどんなクルマが出てくるのか?なんて調べればNCがいかに人気かわかると思います。ロードスターと同じで「趣味性」の高いクルマ限定で選んでみると、それでもかなり高価なイメージがあるスポーツタイプの輸入車が手に入ります。たとえばアルファロメオ史上最高のデザインと言われる「アルファブレラ」というクーペ・・・このクルマはもう何十回も購入を考えましたね。割と手軽なイメージのあるアウディTTなんかが人気のようですが、これを中古を買うくらいだったら迷わずブレラにする!!!という結論には達していますけど。

  アルファ・ブレラはマツダ好きならばきっと気に入るであろう独創的なデザインが魅力です(ブレラの動画リンク付けておきます)。ちょうどアクセラを優雅に仕立て直したようなスタイルです(塗装がいささかクラシカルですが・・・)。デザインを手がけたのはあのジウジアーロです。現行のアクセラスポーツくらいのサイズですが、車格はアテンザ級のDセグでアルファ159がベースになっています。先代までのアテンザにあったアテンザスポーツの3ドア版といったところです。余談ですが、某国内大手メーカーの欧州向けCセグ車(国内販売あり!)はこのデザインをパクっているという噂が・・・せっかくパクるならフロントデザインも頑張れ!!!

  この車体に3.2LのV6自然吸気エンジンあるいは2.2L直4自然吸気が搭載されています。アルファロメオといえば、ホンダVテックやBMWの直6バルブトロニック(自然吸気)に比肩する市販車エンジンでは世界最速のピストン速度を誇る電光石火の高回転型ユニットですが、残念ながら世界最速に関しては・・・2002年の排ガス規制で生産終了になってしまいました。それでも沢村慎太朗さんをはじめとした辛口評論家をことごとく納得させてきた名車アルファ159のものをそのまま使っているわけですから・・・クルマの素性は折り紙付きで、ぜひ機会があれば所有してみたい1台です。

  当然のごとく高回転・自然吸気ですからモード燃費はロータリー車並みの極悪で、VWとBMWを相手に立ち回るためにアルファロメオもだいぶ頑張ってしまったようで、かなりの高コストでそれほど儲かる設計ではなかったようで2007年の経済危機を境に159もブレラも右ハンドル仕様はあわただしく店じまいしてしまいました。日本市場に残ったクルマはジュリエッタとミトだけ。2012年頃のアルファロメオは潮が引くように日本での存在感を失ってましたね。2000年頃にスマッシュヒットしたアルファ156や147に関しては、かなりの台数があるので、街中では結構多く見かけますけど、やっぱり風格がある欧州車然としたデザインには憧れます。

  おそらく初代アテンザのコンセプトにも大きく影響を及ぼしたと思われるのが、1997年発売のアルファ156の成功だと思います。フロントにダブルウィッシュボーンを配して、BMW(ストラットのFR)のハンドリングに対抗しつつ、BMWに負けないフィールのエンジンを盛り込んで、そこそこ冴えたデザインでまとめれば売れる! 全く実績がないブランドでは難しかったかもしれないですが、世界をリードするトヨタ(アルテッツァ)やホンダ(アコード、インテグラ)、伝統のアルファロメオ(156)やプジョー(406)と比べても、ルマンを制してスポーツカーブランドとして欧州で名を馳せるマツダなら・・・。

  また初代アテンザとともに世界にデビューしたMZRエンジンは、欧州フォードやボルボ、ジャガーにも搭載され、ホンダVテックの影に隠れてこそいましたが、中型車向け汎用エンジンとしては非常に高い評価を得ることができました(欧州でのアテンザの成功は先代のディーゼルエンジンによるところも大きかったようですが)。2000年以降のマツダの歩みは経営上の浮き沈みも含めて・・・イタリアの名門アルファロメオの後を追うカタチになっています。アルファ159やブレラと同じく高コスト体質が想定外の円高で完全に「諸刃の剣」だと判明したGHアテンザも、予定より半年早く生産中止に追い込まれました(なんか159やブレラに親近感が沸きます)。ミラノ生産にこだわるアルファロメオと広島&防府生産にこだわるマツダ・・・どちらも内国産維持のためには「高付加価値」という蜃気楼を追いかけ続ける必要があります。

  新しいアルファ・ジュリアでは、いよいよマラネロ産のハイスペックエンジンまで動員されるようです。マツダもいよいよ「伝家の宝刀」を抜く時が来たか!?かつてマラネロのスーパーカーに本気で立ち向かった「途方もない夢」が残した遺産(負債)が、回り回って日本生産を死守したいマツダの切り札になる!? 今後のマツダとアルファロメオがとっても楽しみです!!!

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福野さんのアルファ評ならこの本がオススメです。

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2016年04月09日

アルピーヌ・ヴィジョンを手掛ける元マツダのデザイナー

  ロードスターのリトラクタブルハードトップ版「MX-5RF」がニューヨークで突如として公開されましたが、予想を越えるデザインの良さに思わず目を擦りました!これはいい!! ルーフを開けても閉めてもサイドからのシルエットが素晴らしい!!! それよりもさらに気に入ったのが、80年代のスポーツカーを思わせるような少々骨っぽいリアの造形。「レトロフューチャー」というには時間的な隔絶感はあまりないですけど、こういうデザインが欲しかった!という心の叫びを引き出すような強い質感を持ってます。「懐古」というよりはマツダの絶頂期の褪せない情熱がそのまま復活したような「ど真ん中」「王道」のデザインです。

  ちょっと説明が必要かもしれないですけど、リトラクタブルヘッドライトというわけでもないですが、ポルシェへの「愛情」をストレートに表現した初代RX-7(SA22C)の面影を強く感じます。いまではCピラーが目立つというだけで、ヒストリカルな印象が生まれてしまいます。日本で売られているセダンでピラーレスなんてもはや皆無ですし、ハードトップ車だとトヨタ86くらいしか思いつかないですが、ハッチバックスタイルなのであまりCピラーの存在感はないです。

  そして「またポルシェか!?」・・・ポルシェ911に復活した「タルガトップ」を彷彿とさせるシルエットです。本家911の「タルガ」はマンネリ化しつつある911のスタイルに新風を吹き込んだ復刻ボデーですが、日本では「タルガ」は1600万円〜という価格設定でとても手が出ない(笑)です。マツダのデザイナーも「タルガ」の復活に感銘を受けたのかな?よーし!「プアマンズ・タルガ」で一発当ててやる!と狙ったかどうかはわかりませんが、この完成度なら先代に続いてRHTが大人気になりそうです(デザイナーも数年後にはアウディかジャガーにでも移籍!?)。しかしSA22Cのストーリーには続きがあって、ポルシェやフェラーリを射程に入れたRX7は、続くモデルチェンジで「FC3S」と「FD3S」更新され、いよいよポルシェやフェラーリを凌ぐ評価を獲得していきます。デザインの進化は今見ても目覚ましく、反則なエンジンを使っているので走りの水準も高く、まるで日産GT-Rが911ターボを撃ち落とすような勢いがありました。

  そんなマツダの絶頂期80年代の序章を飾った「SA22C」。今見てもまさに「夜明け前」・・・期待で胸一杯の幸せな瞬間を感じるデザインじゃないですか? そして「MX-5RF」にもなんだか同じ運命の匂いを感じます。80年代のマツダデザイナーはこれからもっともっと会社が大きくなっていく勢いを感じていたでしょうし、今のマツダデザイナーは・・・マツダでいい仕事をすれば世界が見ていてくれる!そして世界に知られるデザイナーとして名を残すチャンスがやってくる!・・・そういう野心的な魅力が作品に現れているようです。

  現行アテンザ(GJ型)のデザイナーの玉谷聡さんは、アテンザというクルマの存在意義に叶ったデザインという非常に高いハードルを自ら設定して手間ひまかけて仕上げたと言ってました。「マツダの全てを体現する」「このクルマが負けたら、マツダの負けだ」・・・そして「売れた!」わけですから、このクラスのクルマが欲しい顧客を掴むデザインをしっかり作れたわけです。アテンザのクラスは一部の市場でシェアを掴めないと負けです。事実世界中のメーカーから幾多のライバル車が発売されてそのほとんど全てが敗れ去りました(VW、プジョー、シトロエン、ルノー、ボルボ、アルファロメオ、オペルなどなど、赤字→撤退を繰り返してます)。

  アテンザ以上に成功の見込みが薄いクルマ・・・それがロードスターです。アテンザ以上に顧客を捕まえられる非常に高いパッケージと訴求性の高い商品イメージが要求されます。そしてデザイナーの中山雅さんはそれに十分応えるだけの仕事をしたと思います(クルマを見る限りですが)。こんなに良質なデザインを次々と生むブランドはなかなか無いですよ!っと言い切ってしまいたいですが、ランドローバー、ジープ、テスラ、ボルボ、DS(シトロエン)、ルノーなど・・・いまいち業績が安定しない「綱渡り」なブランドでは傑作デザインが連発する傾向にあるようです(毎回毎回が社運を賭けた1台なんですね・・・)。

  そんな中、ルノーの支援を受けての再出発が予定されているフランスのスポーツカーブランド「アルピーヌ」から、復活の第一弾となるであろうモデルの最終型に近いコンセプトとされる「アルピーヌ・ヴィジョン」がずっと気になって仕方ないです。以前(2月)にもこのブログで、「マツダのブランド・ドメインのど真ん中に位置しそうな1台」だと取り上げたのですが、なにやらこのクルマのデザインを手掛けるのはルノーからアルピーヌへ出向している元マツダの日本人デザイナーなんだとか。マツダ時代はRX7FD3Sのデザインにも携わっていて、その実績が評価されて今回のプロジェクトに抜擢されたと本人が語ってます。

  マツダからルノーへというと、前任のデザイン本部長であるローレンス・ヴァン=デン=アッカーが有名ですが、2009年に移籍したヴァン=デン=アッカーよりもずっと前の2000年にルノーに移ったようです。デザイン・ディレクターはアントニー・ヴィランという人らしいのですが、この元マツダの日本人デザイナーは「エクステリア」の担当に抜擢されたんだとか!!!なるほど!!!なんだか90年代の日本のスポーツカーの雰囲気を感じる理由がわかった気がします。  参考までに動画リンクを貼っておきます「アルピーヌ・ヴィジョン」


  あくまでアルピーヌA110のオマージュを意識した趣向なんでしょうが、この「4つ目」を見るとトヨタ・セリカを思い出します。ただしリアに回ると一気に欧州車らしい出で立ちになりこんどはジャガーFタイプクーペを連想させます。このデザインのルーツは日本なのか?イギリスなのか?なんとも国籍不明な感じが・・・少々デザインの弱さに繋がっている気がします。しかし周囲を威圧するようなオーソリティなデザインを要求しない軽快なスポーツGTですから、これくらい「かわいい」のがちょうどいいのかも。

  90年代の初頭にマツダがブランド化を進めた「ユーノス」や「アンフィニ」のイメージ通り!?というかその時代をマツダで過ごしたデザイナーが手掛けているわけですから、当時のマツダの夢が詰まったこの2つのブランド・イメージが25年経って復活した?と考えてもよさそうです。ユーノスと言えば「NAロードスター」、アンフィニのイメージリーダーは「RX7FD3S」。世界中にフォロワーを生み出した魅惑のオリジナルと、フェラーリ越え!で欧州をも沈黙させた驚愕デザイン。これほど傑出した両車をブランド立ち上げ時に配してもなお「5ブランド化」に失敗したわけですから、根本的に戦略がどこか間違っていたんでしょう。それともクルマが良すぎたことが仇になったか・・・。

  「日本の心を忘れて欧州に魅せられたマツダ」という揶揄は、この時からずっとマツダのトラウマになっているようで、例のフェルディナント・ヤマグチ氏の「マツダ本」でも藤原常務が「マツダの魂動は紛れもなく、日本のデザインです!(テメー殺すぞ!・・・どうせ腹の内ではマツダは欧州大好きバカだと、タカをくくってんだろ!デザインを見分けるセンスが無いヤツがマツダを語るのが一番腹が立つんだよ!!!)」とかなりムキになって主張してましたね・・・。


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2016年02月23日

ルノー・アルピーヌ「ビジョン」コンセプト・・・マツダの「本丸」大炎上の1台!?

  毎度毎度のことですが、今回も偉そうなことを散々に言います。「現在のマツダブランドの最大の欠点は・・・理想に掲げるモデルが存在しないことだ!」と、今さらながらに気がつきました。東京MSで公開された「RX-VISION」はそんな曇りを少しは払ってくれる要素かもしれないですが、果たしてこのクルマはどこのマーケットに受け入れられるのか?なんていうお節介なことを考えてしまいます。

  やはりプレミアム/非プレミアム問わずに、そのブランドの全てを体現できるようなスペシャルな1台が、ラインナップの最高峰に鎮座する・・・これが正しい姿だと思います。バブルが終焉してから、これ見よがしに高級車を作るという悪しき風潮は影を潜めましたが、そのブランドを支えるファンが憧れて熱狂できるようなモデルが作れる!というポテンシャルを示す必要はあると思います。

  必ずしもスポーツカーでなくてもいいです。トヨタなら「アルファード」です。世界で一番快適なミニバンを追求することが、乗用車シェア1位のトヨタのイメージにも合致していますし、このクルマは非常によく売れていて単体でも大きな貢献利益を挙げているはずです。ホンダなら・・・このメーカーは小型車へ軸足を移しましたから、「フィット」には常にライバルを越えるための予算が注ぎ込まれています。ただしフィットを見て「俺の理想の1台!」だと宣言できる人は、クルマに関して達観した「マスター」が多いでしょうけど。まもなく発売される「NSX」は果たして日本の公道で日常的に見られるクルマになるのでしょうか?

  日産は・・・トヨタやホンダとは違う「エリート意識」の表れでしょうか、王道のスポーツカー「GT-R」を掲げました。スーパーカーを打ち負かす「戦闘力」こそが自他共に認める日産の魅力ですから、今後も開発を続けてほしいです。日産が持つ開発力はトヨタやホンダとは比べ物にならないくらいです。バブル後に経営不振に陥った背景には開発費を掛け過ぎたという指摘もあります。実際のところミニバンもSUVもコンパクトカーもトヨタやホンダを相手に優位に立つくらいの実力があります。しかし営業力が追いつかないのが現状です・・・。

  悩める中規模メーカー(マツダ、三菱、スバル)と違って、世界のトップ10(スズキも入ります)はなんだかんだ言ってもブランドの核がしっかりしています。スバルの「WRX STI」のようにMTユーザーしか使えないモデルでは影響力も限定的です。そしてマツダや三菱は・・・今の所は完全なる「迷子」。

  ルノーと提携しているアルピーヌから久々にハードトップスポーツカーが公開されました。このアルピーヌ「ビジョン」は市販化が前提になっているようで、内装なども含めてプロトタイプといっていいくらいに作り込まれている印象を受けます。年内には世界のどっかで発売が開始されてもおかしくないです(消費税増税には間に合うのかな?)。クルマ自体はハードトップのMR・2シーターで、主力エンジンは直4ターボになるのだとか。一時的に魅せた「ウルトラマン」フェイスは一新されて、日本が誇る名車・最終型スープラをちょっと淡白にしたようなソツないフェイス&フォルムになりました。

  価格はどうなるかって? 直4ターボMRで、骨格からカーボン設計した(コスト掛かってます!)アルファロメオ4Cが800万円ですから、600万円前後あるいはもっと戦略的に500万円!なんてこともあるかも。どちらにせよ「86以上4C未満」の価格帯に収まるはずです(何よりケイマン改め718ケイマンが念頭にあるはず)。そしてマツダがロータリー50周年を記念して「RX-VISION」を発売するとすれば、まさにタイミングがガチンコになりそうな感じです。

  アルピーヌ「ビジョン」の画像を見て・・・ふと「マツダにこんなモデルがあれば」と思ってしまいました。1960年に四輪車に参入し、その直後から通産省主導のメーカー統廃合による整理から逃れるため(個性を持つことで残れる)、ロータリーエンジンの開発に邁進して1967の実用化以来「走り」をテーマに日本最強のスポーツカーブランドを目指してきました。2012年にロータリーの火が消えると、「スカイアクティブ」なる新展開が始まりましたが、それ以降のモデルはどうも「部分最適化」された感が強く、なんとなく「良さそう」ではあるものの、いざ購入を検討するとクルマ自体にそれほど求心力・訴求力がない・・・。

  もちろんどれも「いいクルマ」だとは思います。けれども、「今買わないと絶対に後悔する!」とまでは残念ながら思わせてくれません。必要に迫られたならば「有力候補」ではあると思いますけど・・・。それ以上に欲しいと感じたのは、「ランエボXの最終型」「新古車として並んだRX-8最終型」「幻となった右ハン・マスタング」「ボルボS60T6ポールスター」・・・そして「GT-R」と「RC-F」。ここにアルピーヌの新型モデルも入れられそうなほど好印象です。

  アルピーヌの「ケツ持ち」になったルノーからも「RS01」というGT3のホロモゲーションを取得したモデルの発売が控えているようです。共倒れを防ぐためにも価格帯はかなりズラしてくるようで「RS01」はGT-Rのエンジンを流用して、フェラーリ488GTBを射程に入れる「600psクラス」に、アルピーヌにはメガーヌRS用の直4ターボを使った「300psクラス」になるそうです。どちらもMRですのでシャシーの設計もある程度は共通化しているでしょう。元マツダのヴァン=デン=アッガーがデザインを監修したEVスポーツ「ルノー・デジール」に準じたボディが採用されています。奇抜な開き方をする「デジール」のシザーズドアまでは真似してないようですが。

  さてマツダが公開した「RX-VISION」ですが、フランスの国際自動車フェスティバルで最上級のデザイン賞を受賞したと報じられました。フランスでも「ロータリーを復活させろ!」という激が飛んでいるようですね。「600psクラス」のロータリー&HVスポーツ「RX-VISION」に加えて、ロードスターのシャシーを使った直4ターボ「300psクラス」の新型スポーツカーも追加して、ロードスターを含めた「松竹梅」の3段階のスポーツカー・ラインナップの構築を決断できるかどうか・・・判断が迷うところだと思います。

  現状のロードスターだけでは、どうもブランド全体の魅力を押し上げる力にはなれていないですね。これを続けるくらいなら三菱のようにスポーツカーから完全撤退して自信を持ちつつある「SUVの開発」に全力を挙げた方がした方がいいかもしれません。一方でトヨタ(レクサス)もホンダも3段階のスポーツカー(スポーツモデル)を日本で発売する方針があるようです。マツダがこれまでスポーツカーを売ってきた実績を考えれば、トヨタやホンダはそれほどの難敵ではないでしょう。事実トヨタはS-FRの販売を断念した理由として「ロードスターに勝てない」という発言がありました(新規提携先のマツダを神輿に乗せただけ?)・・・けれどもマツダの株価が安定するまで「成功」するかどうかは不透明です(危ない橋を渡る?)。

  トヨタに「ケツ持ち」になってもらって存分にロータリースポーツを作れ!みたいな、オッサンライターが言ってそうな他人行儀なクソ指南だけは賛同したくないですね。VW傘下で並び立つ「ポルシェ」や「ランボルギーニ」は親会社のブランディングにさんざんに利用された挙げ句に、作りたいクルマも満足に作れない、なんとも「ぼやけた」ブランドになりましたよね・・・。マツダが独力で作り上げたロータリーだから価値があるはず。アルピーヌのような弱小ブランドならともかく、グローバルで100万台を突破しているマツダならば・・・。


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2015年10月20日

アウディRS3の日本発売! MSアクセラの進むべき道は?

  2.5Lの直列5気筒ターボで367ps。これをアクセラと同クラスのCセグボデーに押し込んでスーパースポーツ並みの加速を実現ですか・・・。本来ならばシビックtypeRの再登場で大いに沸くはずの日本市場なのですが、新型typeRと同じか安いくらいの価格で!あのアウディから超絶モンスター・ハッチが日本にも導入されることになりました!!! 先代モデルに比べて急激な値上げでやたらと強気な態度で、日本車=お買い得という概念をぶっ飛ばすシビックtypeR(厳密には英国生産車ですが)にもちょっと驚きですが、単なるメルセデスA45AMGへの対抗心から日本でも売れると踏んで導入されたであろう、このアウディ「RS3」を一体?制限速度が低めの日本でどう乗れ?というのでしょうか。とりあえずMSアクセラの出る幕ではもはや無さそうな気が・・・。(追伸:シビックtypeRはどうやら400万円台前半になるそうです!)

  海外の自動車雑誌を見てもCセグ車ベースのスポーツ・チューニング・モデルが大人気のようで、メルセデス、BMW、アウディの他にもVW、フォード、ルノー、プジョーといったおなじみの面々が、それぞれに自慢のモデルをかなり速いペースで進化させています。FF車だと280ps、AWD車だと360psといった具合で、もはやバブル期のフェラーリ、ポルシェ、スカG、スープラを軽く越えるレベルの加速性能に達していることが伺えます。だから700万円!という価格も相応なのかもしれないですが、当時のスカGなどは市販車で世界最速レベルだったのに対し、今ではもっと速いクルマはいくらでもあるので、もう少し安くてもいいのかな?という気がします。シボレー・コルベットの未使用在庫車が850万円ですし・・・。

  ちょっと前までマツダはMSアクセラ(2.3Lターボで264ps)を268万円!という驚異の1ps当たり1万円というコスパを発揮していました。このクルマに使われていたのと同じ2.3Lエンジンを、フォードでも改良して使っていて現行マスタングは314psに達していますから、同等のスペックまで引き上げたものを使えば、マツダでもまだまだ十分に参戦する余地はありそうです。ちなみにこのマツダが設計した2.3Lエンジンはさらに進化が続いていて、新たに北米で発売される「フォーカスRS」ではなんと最大出力が350psまでチューンナップされているとか・・・。ここまで来るとAMGやアウディにも十分に対抗できるスペックです。

  AMGは2L、フォードは2.3L、アウディは2.5L(直5)と分かれていますが、さすがは手組みエンジンにこだわるAMGだけあって排気量の不利をものともせずにクラスの頂点の座を死守する構えのようです。マツダは未発表ながらすでに2.5Lターボ(直4)の実用化に目処が立っているようで、それに適合したミッションも既に完成していると思われます。欧州以外の新たな市場の拡大を前提とするならば、やはりMT以外にも2ペダルのものも用意していると思われます。果たしてその自動ミッションが従来の「ステップAT」になるのか?それともマツダ初の「DCT」になるのか?もとっても気になります。

  肝心の2.5Lターボの最大出力は一体どれくらいになるのでしょうか?「A45AMG」も「RS3」も実は北米では全く発売されておらず、どちらも開発の段階で第一に狙った市場はどうやら中国のようです(CLA45とGLA45は北米にもありますが)。もしマツダが本気で中国市場を狙うのであれば、遠慮の無くこの2台に追従できるだけのスペックを盛り込むでしょう。また北米での展開を考えているならば、CX3/CX5をベースにしたマツダスピードCX3/CX5という展開も考えられます。北米のSUV人気は全く衰える気配はなくマツダブランドでもいよいよアクセラよりもCX5の方が売れるようになったようです。

  結局のところ、中国向けだろうが北米向けだろうが、ライバルに伍して戦えるエンジンの戦闘力が要求される・・・ゆえに2.5LターボというFFで直4エンジンをベースにクルマを作るメーカーにとっては異例の「アップサイジング戦略」を選んでいる!とも考えられますし、これが現段階でのマツダの戦略に関して言えるごくごく「あたりまえ」の見解だと思います。2.5Lターボをスポーツ仕様と割り切って、思いっきりブーストアップして市販車レベルで380psに到達!!!まるでAMGに喧嘩を売るような超絶スペックのエンジンが新登場したとして、このエンジンを載せるのに、日本のユーザーに最もウケるベース車(素材)はどれなのでしょうか? 果たしてアクセラがベストなのか? ドアは3枚か?5枚か?

  もういっそのことビアンテとベリーサ以外の全てのマツダ車に「2.5Lターボ」をMTと2ペダルとそれぞれ設定してみたらどうでしょうか? もちろん話題になるのはロードスターでしょうけども(ロータス・エキシージSを越える?)、プレマシーやMPVの「MT&2.5Lターボ」がそれ以上に伝説的なカルト人気を博すかもしれません。個人的にやっぱり気になるのはアテンザです。特に欧州車を迎え撃つサイズでホイールベースも調整されているワゴンに超絶スペックが合いそうです。実際のところセダン2830mmに対しワゴン2750mmなのでディーゼルなどではだいぶハンドリングの印象が違います。GJアテンザ登場時にこのホイールベースの違いを見て、後々に2750mmを使ったクーペが出るのかな?と思ってましたが・・・。

  なかなか欲しいクルマが無い!などと最近のマツダのラインナップに否定的な立場でしたが、それでも新たにマツダらしい美点と感じているのが、新型車には欠かさずにMTモデルが設定されるこだわりです。近年登場した話題のモデル「レヴォーグ」「スカイラインV37」「レクサスRC」「マスタング」「マカン」「A45AMG」「RS3」のどれにもMT設定はありません。MT車が欲しいならマツダかスズキへ・・・。もはやダイハツに行っても三菱に行ってもMT設定モデルは風前の灯火です(かつてはブーンやコルトで盛り上がっていたのに!)。

  マツダにはぜひ「MT」に加えて「高出力」も自由に選べる柔軟なラインナップを築き上げて、日本のような成熟市場でのクルマ選びに革命を起こしてもらいたいと思います。ドイツではBMWやVWがミッションもエンジンも多彩で自分に合った性能を自由に選べる環境があって、その選択できるグレードのバリエーションは全メーカーを合わせると1万を越えるのですが、ガソリンもディーゼルも同じラインで作れるマツダには、ライン増設などの負担なしに、それを日本でやることも可能だと思います(こんなこと素人に言われるまでもなくとっくに検討されているとは思いますが・・・)。


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↓名著「マツダはなぜよみがえった?」の宮本さんの本が再び出ました!この人のマツダ評はとっても心地良い!


  

  
  

  
  

  
ラベル:MSアクセラ
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2014年12月05日

GHアテンザ兄弟の最期の大物か?ボルボS60ポールスター

  最近に限ったことではないですが自動車メディアはなにかと「キナ臭い」です。ドライバー誌は3ヶ月連続で表紙にマツダ車を起用するという暴挙に出ました。ロードスター、デミオ、CX3とどれも話題のモデルなので「当然」と見る向きもありますが、どうやらこれはこの雑誌がマツダの広告戦略に完全に取込まれたと考えるのが自然です。こんなこと書くと怒られちゃうかもしれないですが、最近のマツダはなんだか「チャラい」です。やたらとスケールのデカそうなこと言ってますが、出てくるクルマの見てるとどうも小粒というか小者感が漂ってます。そして大変失礼ですが「最近のマツダは好感が持てる!」などとステレオタイプに言ってる人をネットでよく見かけますが、絶対にクルマ音痴です(もしくはそれ以前のマツダを知らない)。

  マツダの何が変わったか?一番大きな違いといえばクルマそのものでは無く、ここ2年くらいはやたらとメディア露出が増えたことじゃないですかね。「スカイアクティブ・シャシー」なんていうオブラートに包んだネーミングで、全てが刷新されたかのような印象を与えていますけど、最近の「ニューモデルマガジンX」の覆面座談会で絶賛されてる輸入車の多くが、ハイスペックで知られる旧式のマツダシャシーを使っていたりするわけです。たとえば「フォード・フォーカス」だったり「ボルボV40」だったり「レンジローバー・イヴォーグ」だったり・・・。そして今月号でもまた★5つをゲットしたクルマが「ボルボS60ポールスター」でした。

  マツダが高コスト過ぎるといって投げ出したシャシーですから、そのポテンシャルは非常に高いことは確かです。「ボルボS60ポールスター」は800万円もする高額モデルですから・・・まあその全貌はよくわかりませんが、横置きながらも3L直列6気筒を積んでいる段階ですでにアテンザとはだいぶ意味合いの違うクルマになるようです。近年のマツダはいわゆる「改造乗用車」の市販には後ろ向きな姿勢が目立ちます。シャシーのポテンシャルは高いけども、特段にハイスペックなユニットを使ったりはせずに、「プレーン」な状態で素材を楽しんでくださいというスタンスです。デミオ(Mazda2)のクラスではやはりスポーティなグレードが欧州での拡販を考えると今後は必要になってくるはずなので、それなりにサプライズなモデルはあるかもしれないですが・・・。

  どっかの雑誌に書いてありましたが、マツダは以前ボルボを買収しようと動いていた時期があったそうです。フォード連合が解体したここ数年での話だと思いますが、未曾有の円高に悩まされた当時のマツダの立場を考えると大きな案件が通る雰囲気でもなかったようです。さて俄に利益を出してきた最近のマツダは再びボルボ買収か?という局面を迎えつつあるようですが、ネックになるのはボルボが最近になって実用化した新しい中型車用のエンジン「Drive-E」でしょうか。マツダのスカイアクティブと方向性が被るもので、2Lターボ245psを搾り出しつつ、BMWに倣ったように8ATの恩恵を得て13km/L以上のモード燃費を出すようです。

  マツダとボルボの共闘がもし実現すれば、枢軸グループによる「完全支配」へと突き進む自動車産業に危機感を募らせている自動車ジャーナリストや自動車好きにとっては、とりあえずは朗報だと思います。日産とメルセデスあるいはトヨタとBMWの関係を考えても、高性能車で今後勝負して行く為には「パートナー」が必要な時代なのかもしれません。しかし日産とメルセデスのコラボを見ていると、これによって得をするのはもっぱらメーカー側じゃないか?という疑念も湧いてきます。スカイラインが高級になり、Cクラスがスポーティになり、どちらも「マイルド」な方向へ引きずられていくコンセプトには「新しさ」がどうも希薄です。

  異論があるかもしれないですが、ボルボもマツダも過激なスポーツモデルを避けていて、単独で「マイルド」路線を突き進んでいるとも言えます。この「S60ポールスター」にしても、BMW M3/M4のような方向性を求めつつ低速域でも乗り心地が良いと専らの評判です。BMWのL7シャシー(1~4シリーズ用)よりも基本性能が高いからこそ出来る芸当なのだそうですよ!ニューモデルマガジンX様によると。(マツダとは表記されていませんが)この素晴らしいシャシーに強固にマウントされたダンパーがミラクルな乗り味を作っているのだそうで・・・マジか。さらにトヨタ系列のアイシンAWの6ATがとってもいい味出してるんだとか。できればこれにランエボのトルクベクタリングのAWDシステムが供給されれば最強なのに!とまで仰ってます。

  これだけの芸当がボルボと協力チューナーの「ポールスター」に出来るのならば、開発&自製が大好きなマツダにとっても格好の活躍の場所だと思うんですよね。フルタイムAWDのパイオニアで、ミッションを作らせれば欧州のスポーツメーカー(ケータハムなど)が喜んで採用するような素晴らしいものが出来ちゃうのが「部品メーカー」としてのマツダです。日本を代表するスーパースポーツカー評論家の沢村さんがマツダの内製ミッションはドイツ車搭載のものを軽く超えている!と絶賛していたほどです。このボルボのスペシャルなクルマをマツダが分析して面白い限定車でも作ってくれないですかね? マツダの開発者がこのニューモデルマガジンXを読んでどう思うのか?「MSアテンザを作ろう!」と決意するのか?それとも「くだらないステマだな・・」と吐き捨てるのか・・・。


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↓デミオが★4つで、S60ポールスターが★5つです。GJアテンザは★3つでした・・・。

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