2018年09月20日

MAZDAの乗用モデルFR化には・・・これしかない(と思う)




ルノー日産は元気がいいなー

  フェアレディZの次期型が開発中であるらしい。V6(VR30DETT)と直4(VC)という世界最先端のド派手なエンジン作っているのだから、その商品価値を十分に発揮できるスポーツモデルを作るのはあまりにも自然な成り行きだ。あまりにもフツー過ぎて報道も地味だ。日産のファンにとってはVR38DETTを搭載したフーガやスカイラインが実現するかどうか!?の方が興味があるのかもしれない。日産エンジニアの自己満足的なユニットなんてどーでもいい、文句なしで世界最速のGTカーを作ってこそ、世界は日産やNISMOにカネを払いたくなるんじゃ!?


アメリカは再びオイル臭い・・・

  お金がないMAZDAだけが内燃機関に賭けている!!みたいな報道がしょっちゅうされているけども、日産もホンダもまだまだエンジンの進化を止めていないようだし、この両社で現行で使われているハイパフォーマンスなユニットには、スカイアクティブエンジンではちょっと歯がたたない。フェラーリ、アルファロメオ、AMGなどの手組みエンジンを除いた量産エンジンでは、世界の頂点は日産とホンダだというのは明らかだ。さらにこの両社はこれからさらに開発を活発化させる見通しだけども、その背景には主力市場のアメリカで自動車行政主導のガソリンエンジンへの「巻き戻し」が行われているってのが真相らしい。


HONDAは夢のV10を実現するのか!?(優勝10回ではないです)

  ハマーH1の復活はちょっと極端すぎるかもしれないけども、まだまだV8の大型ユニットがこれからも売られ続けるのだろう。マツダを含めた日本の「三大技術屋」が、アメリカ攻略を期待する次世代ユニットの開発テーマに掲げているのは、おそらく「ユーザーの心を掴むユニット」なんだろうな。リトリート、再びスポーティなエンジンが商品力の主要コンテンツになる。


VR30DETTはそろそろ日本でも・・・

  日産がすでに北米で販売しているVR30DETTは、福島県で生産されていて、次世代型のV6には珍しく86✖️86mmのスクエアを採用している。直4スカイアクティブはことごとくロング化されているけども、日産はスポーティさを優先してスクエアを選択している。これはMAZDAのこれからのブランディングにとって大きなハンデになるのかも。86/BRZ用のFA20も、VR30DETTと同じボア✖️ピッチの自然吸気・水平対向4気筒となっていて、高回転(200ps/7000rpm)を実現しているけども、そのターボ版となるFA20DITは300ps/5600rpm(WRX・S4やレヴォーグ)で少々煮詰め不足が指摘されている。水平対向よりも高回転化は不利とされるV型でしかも2気筒多いのに、400ps/6400rpmに仕上げた日産ユニットはやはりすごい。同スペックのユニットだとアルファロメオのV6・2.9L・500ps/6500rpmあるいは、水平対抗ターボのポルシェくらいしか出てこない。


メルセデスの直6は・・・志が低かった!?

  メルセデスはM276とは別に直6を用意し電動チャージャーを配備して低速トルクを補い、スポーティなユニットへの回帰を図ったけども、結局のところ現状では367ps/6100rpmというスペックに落ち着いている。直6を導入してもターボだとやはりこの程度なのか・・・と失望の声もあるけど、スポーティさを目指しているわけではないメルセデスの立ち位置を考えると、これでもかなり意識は高いという意見も。さてこれで非常に微妙になったのがBMWの『S55』ユニットの立場・・・。まあこのブランドは、これから二輪用の直3をEVユニットと組み合わせて次世代を切り開こうとしているらしい・・・さようならBMW。


MAZDA高級FR車への課題

  マツダがFR化に取り組むならば、日産&アルファロメオとガチンコになるくらいの高回転ユニットを完成させて、やっと市場にそこそこ「認知」されるレベルだと思う。フェード気味のジャガーやBMWのように、意識が低く、ごまかしだらけの弱腰姿勢だと、どんどん競争力を失ってしまう(ジャガーは次期Fタイプをミッドシップにして再出発するらしい・・・)。スポーティあるいはプレミアムで勝負するFR市場はとにかくシビアな状況だ。ほぼ失敗のブランドが列をなしている。レクサスも今ではESとSUV頼み。ジェネシスも決定的なエンジンが不在で、全くブレイクの兆しがない(そもそも三菱ライセンスエンジンをそのまま使い回す状態で勝算はあったのか!?)。


エンジン以外にFR化の筋道はない!!断言する!!

  マツダの乗用車モデルがFRへの転換を図るという。素人眼に無謀に映る。今のMAZDAだったら突破するのではないか!?という期待もあるようだけどさ、メルセデスもBMWも定価800万円のモデルを500万円、あるいは定価600万円のモデルを350万円くらいで新古車にして売り捌くことを強いられている。今のFRは絶望的に売りにくくなっている。もしMAZDAに勝算があるとしたら、新開発のSPCCIターボ技術を使って400ps/7000rpm以上のスペックのユニットが試作できている!!という理由以外に考えつかない。次期アクセラのSPCCIユニットを体験したレビューによるとSPCCIよりも従来のMZDAのレシプロユニットの方が高回転までスムーズに回るとのことだ。・・・なんかもう嫌な予感しかしないな。


内燃機関のMAZDAが、最終的に抱える課題は・・・エンジン

  毎度、素人が失礼極まり無いのだけども、MAZDAは・・・SPCCIユニットを作り、FRシャシーを開発しているとして、その2つのビッグプロジェクトは、果たして1つの意義ある『形』になるのだろうか!?SPCCIの熱効率を最大限に生かすならば、断然に伝達効率に優れる現行のFFベースのシャシーを使うべきだろし、現実に次期アクセラもFFで設計されているようだ。マツダは来年からSPCCI、ディーゼル、レシプロの3種類のユニットを並行して量産すると発表している。これらのエンジンのバージョンアップや仕様変更をフォローしつつ、さらに6気筒ディーゼルを作るという計画もぶっ飛んでいるけども、FR高級モデル用のハイスペックな6気筒のガソリンユニットをさらに開発・生産するのは現実的ではなさそうだ。


発表済みのマイルドHVは!?

  マツダが公式に発表しているところによると、来年からマイルドハイブリッドシステムを一部のモデルで導入することが決まっているらしい。すでにメルセデスSクラスで採用されている三菱電機製の「ISG」をマツダも採用することが決まっていると思われる。シェア拡大を狙った三菱電機からの売り込み?なのかはわからないけど、メルセデス、マツダ以外にも多くの中堅メーカーでこのシステムの採用が広がりそうだ。先行しているメルセデスにおいては、FRシャシーを使うCクラス以上順次導入されるようだけども、FFの新型Aクラスでの採用はまだ未定のようだ。マツダは新型アクセラのディーゼルにこれを付けちゃうのだろうか!?マツダが少々神経質になっているらしい、負荷がかかる領域でのディーゼルエンジンの負担をモーターで軽減し、燃費というよりも、ディーゼルの排ガス&ノッキング対策を考えての導入な気がする・・・。


最後の望みは・・・

  SPCCIのポテンシャルは、1.5Lで150ps、2.0Lで200ps前後の出力になるようなので、2L直4トリプルチャージャーで400psという破天荒なスペックで登場する可能性も否定できない。全域で息切れすることなく、少々高めの6000~6500rpmくらいで400psを絞り出すユニットがあるならば、・・・まあFR化ってことになるのかな。すでにトリプルチャージャーの縦置きユニットの設計が特許化されているらしい。さらにこれをモジュラー化によって3L6気筒&トリプルチャージャーとするならば、いよいよ日産、ポルシェ、アルファロメオと肩を並べる500~600ps程度の高性能立ておきユニットが出来るのかもしれない。いやもうこれ以外にMAZDAのFR化戦略において成功のイメージが浮かばないのだが・・・。








ラベル:日産 ホンダ
posted by cardrivegogo at 02:03| Comment(0) | マツダの戦略 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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