2018年07月04日

新型クラウンは・・・マツダの想定外!?


クラウン&カローラスポーツを超えろ!!

  クラウン&カローラスポーツのビッグなプロモーションの影にすっぽり隠れてしまったアテンザ(改良)&CX-3(改良)。ブログ書いてるとわかりますけども、今回は完全にトヨタの方が惹きが強いですね・・・関連記事のアクセス数にかなりの差がある。先代クラウンとGJアテンザはほぼ同時期に発売されましたけども、あの頃はアテンザの方が完全に有利だったし、アクセラとオーリスを比べてもマツダの方が圧倒的に注目度が高かったのだけど、2018年は完全にトヨタに持って行かれています。


2台同時発売がトレンドになる!?

  トヨタ勢がFMCなのに対してマツダ勢は「商品改良」なので、トヨタが優勢なのも仕方ないのでしょうけども、「伝統のシリーズ名」に「正統派の進化」を施し、しかもクラウン&カローラスポーツの「同時発売」、これこそがウェブでジワジワ広めるには効果的な戦略か!?日産もリーフとスカイラインを、ホンダもシビックとオデッセイを、マツダもアテンザとデミオを、これからは主力モデルは必ず2台同時に発売すべきなのかもしれない。トヨタの規模じゃないとプロモーションも初期生産にも対応できないかもしれないが・・・。


新型クラウンはマツダが超えるべきハードルに過ぎない

  先代クラウンはウェブでの注目度はかなり地味でしたけども、それでも話題沸騰したGJアテンザの倍以上は売れました。今回の新型クラウンはすでにウェブ上でもアテンザを大きく上回る注目度ですが、100万円近い値上げにもかかわらず一体どれくらい売れてしまうのか!?マツダが次期アテンザでやりたいであろうことを、片っ端からクラウンが先取りしてしまった!? 新型クラウンのセールスポイントは、ミッション&サスペンションの性能を大きく向上させ、ユニットも鋭いレスポンスに対応できるハイブリッドとターボ。これが見事なまでに、ディーゼル頼みのアテンザのやや弱点になっていたところを、トヨタは抜け目なく尽力してストロングポイントに変えてきた!!マツダの開発陣は大ショック!?いやいやマツダならさらに良質なアイディアを絞り出せるはずだし、完成度の高いものを作ってきた歴史があるので十分に期待しています。


GJアテンザを踏み台にする戦略!?

  勝手な想像ですけども、欧州車志向のユーザーの中には、2013年頃にGJアテンザを買った人も結構いたようですが、そんな人々の多くが今更に作り込みがイマイチの5シリーズやEクラスに戻るわけでもなく、新型カムリあるいは予算に余裕がある人は、ふらっと・・・新型クラウンに行くんじゃないか!? トヨタのマーケティングはすばらしくて、ナンバー1メーカーとして君臨しているわけですが、その優秀さゆえにGJアテンザを踏み台にして15代目のクラウンを飛躍させるという「悪魔のような」戦略を5年前からすでに考えていたのだろうか!?


マツダだってトヨタを研究している!!

  もちろんマツダも決してトヨタにやられているばかりではなく、CX-8のスマッシュヒットの秘密は、アルファードをよく研究した成果であり、北米に展開していたCX-9の内装をそのまま移植したのではなく、日本の高級志向の3列シート車ユーザーが満足するようなテイストをしっかりとアルファードからパクっていますから、GJアテンザが踏み台にされてもお互い様だと思う。どっちがたくましくタイムリーに顧客満足度の高い自動車を供給できるかが企業の総合力だ。お互いに有能すぎるゆえに、トヨタのアイディアを拝借したマツダの3列シートが売れて、マツダが欧州向けセダンやスポーツカーを作り続けてこだわってきた、サス、ミッション、レスポンスをまとったクラウンが新しい顧客をゲットする。


トヨタとマツダのきな臭い関係

  果たしてこれは単なる「完全競争の結果」としての自然発生的なクロスオーバー現象なのか!?それとも最初から「話題作り」ありきの談合的スワッピング現象なのか!? 某雑誌の最新号にも「最近のマツダは開発部が勘違いしている」と書かれていた。「トヨタみたいになってる」と・・・。2012年のスカイアクティブからすでにハンドリング、アクセルフィール、ブレーキングなどのドライビング要素がことごとく「寄ってる」とは感じました。もっとソリッドじゃないとMAZDAじゃねー!!なんだけども、各モデルともにボデー拡大&重量増が「高級化」として許容され、いつまでもGGアテンザのように「スポーツカーに近いフィール」とか言ってる場合じゃなくなってるのもわかる。難しい選択だ。


MAZDAのフラッグシップは世界の頂点か!?

  ソリッド側からマイルドに寄ってはいるものの、それでも北米ではマツダによる「SUVドライビング革命」は画期的で、気がつけばCX-5は北米で有数のSUVシリーズに成長して、さらに手を伸ばせばそこにはレクサス&アウディの「NVH」レベルが!!CX-5に吸音材を詰め込んだ「Lパケ版」なら、レクサスRXに手が届くってなれば、やっぱりポリシー捨ててもやってしまうよなー。2代目CX-5の静粛性は確かに「やってる」。同じようにFFで「NVH」がそもそも優位なアテンザも、GGの頃には考えもしなかったであろう、『王者クラウン超え』が現実のものになってしまった。


クラウン超えに賭ける情熱

  フラッグシップになったGHでNVHや高品質な設計の実験をして、その成果をGJの設計で急激なボデー拡大によってポテンシャルを上げ、その結果Lパケ用に吸音材をたくさん詰められるようになり(ベースモデルでケチるのは・・・)、ボンネットのロング化でエンジンの遮音にも十分に対応するスペースができた。アストンマーティンもベントレーもボンネットが長いのは猛々しいユニットと快適性を両立させるため。つまりアテンザを買うなら「Lパケ」買わないと損だ。しかもディーゼルの方が遮音に神経使ってるから余計に静かだったりする。あまりに遮音性が高すぎてCX-5より高い加速性能を誇っているのに、「遅く感じる」という福野礼一郎さんみたいなオッサンが続出してしまったが・・・。


マツダを嵌める・・・

  しかしトヨタはすごいですね。先代クラウンは、正直言って冴えないモデルだったし、まるでGJアテンザLパケに「快適性」で完全に喰われることさえも計算済みだったかのようだ。言葉は悪いけども、マツダに『死に体』だったゾンビのような先代クラウンを喰わせておいて、油断したマツダをその背後から襲う・・・。果たしてクラウンの新型がニュルを走るなんて誰が想像しただろうか!? いくらでもソリッドに仕立てることが可能!!だと言わんばかりに、マツダ車よりも強靭なイメージをまとって出てきた。これから出てくる「GRクラウン」は600psに達するようだけども、シャシーは新型レクサスLSと同じものだから十分に高出力に耐えられる設計なんだってさ。必死で掴んだはずのクラウンの尻尾が、スルリと抜けていったようだ・・・。


↓「マツコネ」とは違うなー・・・





posted by cardrivegogo at 02:54| Comment(0) | トヨタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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