トヨタのスローガンは泣ける
「日本の力だけで世界に通用するサルーンを作ってみよう!!」・・・なんかマツダが言いそうなことを、最大手メーカー様に言われてしまった。国内専売サルーンが作れる余裕がまだまだある最大手メーカーが重い腰をあげて、ユーザーが完全に置き去りにされているだけで、各社のグローバルモデルがことごとく迷走しているだけの「くだらない」サルーン市場を一気に『浄化』すると宣言しているわけだ。日本の力だけで日本のセダン好きが喜ぶ世界最高のサルーンを作る!!しかも口だけではない見たい・・・。
黒歴史
サルーンがダメになった理由。それはやっぱり「某国市場で大人気のロングホイール版が設計の基本になったから」だと思われる。できるだけコストを抑えてキャビンをデカくするためには、手っ取り早くCセグのプラットフォームを流用するしかない。最大手メーカーもカ○リというサルーンでその愚をやらかしている。MAZDAもやっちゃったよなー・・・。アテンザ、アコード、ティアナ、パサート、5シリーズ、Eクラスは揃って「クラウン」の前で切腹する宿命なのか!? トヨタは綺麗ごとを言ってますけども、「クラウン」もすっかり直4ユニットばかりの大衆車に成り下がってますけどね・・・。
セダンらしさが全て変わってしまった
日本で売れているメーカーはどこもサルーンに関しては、どこか見失っている部分があるようだ。セダンがあまり肯定的に評価されることが減っているし、メーカーもどこか後ろめたさがあるようなぬるいプロモーションをしている。結局のところ、どのブランドのサルーンにも「スネに傷」がある。6気筒から4気筒へ、自然吸気からハイブリッド、ターボ、ディーゼルへの転換が急速に進み、ユニットが変わるからじっくりとミッションの作り込みもできないってのが開発現場の本音だと思う。サルーンの命である上質な乗り味は、サス、ミッション、エンジン、ステアリング、ブレーキング、タイヤの6要素で決まるけども、どのメーカーもサルーンに特別な6要素を満足に与えることができていない。
本気で作らないと違いが生み出せない
SUVもミニバンもフラットに走るモデルがいくつもある。実はもう初代オデッセイが出た頃から、サルーンは終わりを迎えていたのかもしれない。シーマやアリストのような熱狂的ファンを動員できるスター性のあるサルーンは今では皆無。そもそも日本で売れないから開発に力が入っていない。カムリなんて北米・中国メインで年間70万台も売れているけど、特に頑張らなくても「耐久性」だけで余裕で売れてしまう日本車セダンのゆるゆるな状況では、いちいちブラッシュアップしようとは思わないだろうし、海外にはレクサスESがあるわけで・・・。
グローバルでも絶望的な状況
日本じゃ高齢者しかセダンに乗らなくなった。アメリカでもどんどん売れゆきが落ちている。EUでもセダンは終わっている。中国では「セダンみたいなリムジン」が売れているみたいだけど。こんな絶望的な状況なのに、日本やドイツのメーカーに「心が踊るようなサルーンを作って欲しい」と祈り続けているセダン愛好者たち・・・。各地でよく見かけるマークXのオーナーは460万円もするクラウンを買わないとダメなのか!?もしくは妥協して340万円のカムリHVを買うべきなのか!?250万円くらいで気軽に買えたマークXは良かったな(まだ売ってますよ!!265万円〜)。
アテンザとマークX
新価格282万円〜になって登場した(4代目の予定だった)新型アテンザ。気がつけばマークXの価格を軽く飛び越えています。265万円のマークXはFRで6気筒で200ps。282万円のアテンザはFFで4気筒で150psなんですけどね。もはやトヨタなんて眼中にない!!ってことはないでしょうけども、さすがにGHアテンザと同時期に誕生した現行マークXをライバルとは思っていないようだ。もしマークXが270万円〜くらいでフルモデルチェンジしたら日本のセダン難民を全部持って行きそうだな・・・。マツダがロードスターくらいの価格でアテンザを設定しているけども、トヨタも86くらいの価格でスポーティに乗れるセダンあるといいですけどね。
スター性のあるサルーン
時代は繰り返すかどうかはわかりませんけども、再び「スター性」を持ったセダンが現れるとしたらどこのブランドから出て来るのか!?シーマ、セルシオ、アリスト、E39系5シリーズ、アルファ156、プジョー406/407・・・が輝いていた90年代を蘇らせるようなモデルを日本のセダン難民は待っている。もしユーノス500やユーノス800が復活したら!?なんて妄想を繰り返していると、夢と現実がたまにわからなくなる。GG/GHアテンザはおそらくセダンの時代の終焉に現れた最後のスターだったかもしれない。
新型3シリーズはレッドオーシャンへ
新型3シリーズに期待している人はどれくらいいるのだろうか。現行のF30系はアメリカでも日本でも大きくシェアを落としていて、次期型でBMWも巻き返しを狙っているはず。F30系はCクラスにいくらかシェアを奪われただけだったけども、リーマンショック&震災から立ち直った日本メーカーが攻勢を強めてくるだろうし、吉利汽車と組んだボルボもプロモーションにお金をかけられるようになり新型S60はいよいよフロントDWBで登場する。プジョーも「3シリーズキラー」を公言する新型でショートボデーになった508をすでに発表済み。アルファロメオとジャガーもフロントDWBでFRでエンジンもよく回る対抗サルーンを発売中。さらに米国のテスラが挑んでくる可能性もある。新型3シリーズへのプレッシャーはハンパない。
MAZDAのFRセダンはBMWを終わらせる!?
すでに発売情報だけで完全に飽和状態で、『溺死車』が多数出そうですけども、そのど真ん中をFR化されたアテンザ(かどうかわからないけど)が通る!!閉塞市場を強行突破させたら世界一との評判のMAZDAが、GGアテンザ以来となる、ライバルセダンを大蹂躙していく様を見ることができるのか!?このブログで繰り返し書いてますけども、やはりMAZDAはドッグファイトが似合う!!もう新型3シリーズとかセコイこと言わずに、クラウンでもレクサスLSでもメルセデスSクラスでもパナメーラでもいいけど、全部まとめて喰っちゃうくらいの破壊力のヤツを企画していると思う。
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