2018年06月15日

新型アテンザ と日本のFFセダンの進化・・・



日本のFFセダンはイケているのか!?

  何だかんだ言っても、アメリカ人は日本のFFセダンを買っている。ドイツ車、韓国車を押しのけて日本車が堂々の主役だ。V6ユニットがなかったMAZDA6はちょっと部が悪かったらしい。2.5Lターボの導入で、V6を持たない欠点の解消を狙っているようだ。アコード、アテンザ、カムリを見てアメリカ人はどれほど期待するのだろう。まあ人それぞれだろうけども。なぜ日本メーカーは似たようなサイズで似たような設計のクルマを作るのか!?なぜ差別化をしないのか・・・。


セダンは横から見た方がいい!?

  上の動画のように同じ色のモデルを並べるってのは、「どれも同じだよ・・・」という動画作成メディアからの呆れたメッセージなのだろうか!? しかし3台を横向きに並べてあると、それぞれにサイドデザインの設計思想が違うのがわかる。エクステリアを見るだけでもなんとなくわかるけども、車内が一番広いのはアコード。1クラス上の広さを追求するという「ホンダの公約」を見事に体言している。おそらくEセグのFRサルーンと張り合っても余裕で勝てる。年内に日本にも導入されるレクサスESもまたFF車でありカムリの設計を使っているが、なんと4.9mのESの後席は、5.2mのLSのものよりも広くなっているらしい。


イケてるはずのアテンザのエクステリアは!?

  サイドのキャラクターラインは、やはりホンダ・アコードが一番エモーショナルかもしれない。某ドイツブランドのようなスタイルをいち早く取り入れている。デザインにオリジナリティを求める!!みたいなスタンスで、ミニバンもコンパクトカーもSUVもサイドから見れば「ホンダ車」とわかる独特の形状をしていることが多いけど、アコードに関しては、ドイツ車と誤認しそうだ。ホイールの配置もまるでFRのように前輪が前に出ている。前輪からAピラーの接合部までのディスタンスが美しいサルーンスタイルのポイントらしいけども、ボルボやホンダはここをかなり意識している。マツダはちょっと中途半端。並べられるとトヨタ・カムリのスタンスはプリウスを見ているようだ・・・。


アテンザはスポーティを捨てた!?

  アテンザのサイドデザインは、どうやらアコードとカムリの「中間」みたいになっている!?動画の配置もアテンザが真ん中なのは明らかに「意図的」だと思われる。サイドのキャラクターラインを強調しているアコードは、やはりメルセデスみたいに、お尻がキュッと上がっている。それに対してアテンザとカムリは、リアデザインの表情をしっかり作るためか、グラマラスでボテっとしたお尻になっている。実はここはアテンザの大きな変更点の一つだそうで、リアのボデー下部をブラックに塗装して、アコードのようにスポーティに見せていたのに、その部分をボデー同色で塗装するようになったとのこと。あれ?GJアテンザってこんなボテっとしてたっけ!?って感覚は正常です。


トヨタとマツダの足並み

  カムリのリアデザインは結構凝っていていい感じ。しかしフェイスリフトしたアテンザもカムリもそうだけど、サイドから見たリアの雰囲気は、まるでSAIやレクサスHSを見ているかのようだ。好き嫌いはともかく、マツダはトヨタ寄りですよ!!ってことを世界中に示しているのだろうか!?関税引き上げという、マツダの経営陣が悲鳴をあげそうな「株価暴落」要因をあっさりと言い出したトランプ大統領の威圧はやばいですけども、いよいよアラバマでトヨタとマツダの合弁事業が始まるらしい。テーマは北米市場でホンダをぶっ潰すこと!?


マツダはトヨタの養分になってしまう!?

  ちょっと前のネットメディアで、しばしば報じられていたけども、マツダをパートナーに選んだトヨタの狙いは、ディーゼルでもなくマツダ車の単純OEMでもなく、北米で多くの信者を抱える「ホンダの走り」に対抗できる市販量販車を作る上でマツダの「混流生産技術」だったり、ダイレクトな操縦性をトヨタ車のEVなどの少量販売モデルに生かそうということにあるらしい。北米でも急速に普及したCX5の北米ユーザーによる評価は、「SUVなのに信じられないハンドリング」といった好意的な意見が多いらしい。


トヨタの本気はまだ半信半疑・・・

  トヨタの次世代北米戦略のカギとなるアメリカ人が喜ぶスポーティなクルマ作りってことで、レクサスLSは方向性を大きく変えてきたし、C-HR、カムリやカローラも「スポーティ」がキーワードになっている。このトヨタの大きな改革が進む、北米、日本市場において、マツダはブランド力を伸ばし、販売台数を積み増していくことができるのでしょうか!? アコードやカムリと同じグループに放り込まれたアテンザ。うーんこれまでのマツダとは売り方が違うのかもしれない。ビッグマイナー後のアテンザがアコードやカムリに対して優位に立てる点は!?・・・おそらくみなさんも感づいているかもしれないですが、最近のホンダやトヨタが比較的に得意としてきた、『内装』でアテンザが切り込んでいく展開なのかも。


アテンザは次期型のために「プレミアム」へ特攻!?

  北米市場では「ガソリンターボ」が30000ドル〜の設定になり、直4ターボというほぼ同じ土俵で、メルセデス、BMW、アウディ、レクサス、インフィニティといよいよ対峙します。「ガソリンターボ・Lパケ」に相当する「シグニチャー」とかいうグレードは堂々の35000ドル〜。これがマツダが提案する『プレミアム』だとするならば、いきなりプレミアムDセグの最高価格を叩き出す、なかなか野心的な価格設定です。これでアテンザが月に10,000台以上売れるならば、プレミアムDセグのトップセールスです。3シリーズが年間やっと10万台、Cクラスがおよそ8万台といったところ。アコードやカムリよりも高価な価格設定でアコード、カムリ、アルティマには勝てないかもしれないけど、CX5で風穴を開けた北米市場に、本気の改良を施したアテンザを次々と突っ込ませることでしか、北米にマツダの地盤は生まれない!?







posted by cardrivegogo at 05:49| Comment(0) | GJアテンザ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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