アテンザとCクラスの一騎打ち!!
2012年に登場したGJアテンザに対して2014年に登場したW205系メルセデスCクラスが、2018年モデルでどちらも大幅に仕様が変更されたようで、なんと日本のメディアではまず見たことがない直接タイマン対決をやっています。第3国のメディアから見れば、マツダ6(アテンザ)とCクラスがそれぞれ日本、ドイツの2大自動車産業国を代表するDセグサルーンってことになるんでしょうね。日本のカーメディアでも、マツダ車がメルセデスが同じ土俵で対等に比較されるようになってきたのはほんの数年前からだった気がする。カーグラフィックがCクラス発売記念のDセグサルーン対決にアテンザを呼んでたっけ?そんな記憶がある。けどその後のEクラスの時には呼ばれてなかったな。Eクラスがアテンザに負けちゃったらヤベーもんね。そもそもカーグラフィックのテストと言えば・・・ホンダ・レジェンドは早すぎるから反則負けとか言い出すなど、しばしば「幼稚園児」並みの判定をするんですけども、まあCクラスをよいしょする企画だったので、当時はGJアテンザは「格負け」みたいな意味不明な判定をされてたような気がします。
W205の毀誉褒貶
先代のGHアテンザと比べて、静粛性、制動力、ハンドリングなど、アテンザらしさを示す重要なパラメータが低下していた初期GJアテンザには、正直言って最初は同情するしかなかったですね。アテンザファンは、すべてはマツダの経営状況の悪さがいけないんだ!!と自分に言い聞かせて納得するしかなかった。かわいそうなGJアテンザは、ディーゼルとMTと内外装デザインだけでなんとか頑張ってくれ〜・・・。基本設計がアクセラと同じではどーしようもないだろな・・・という消極的な想いがなかなか消せない。それに対してフロントサスをDWBに変えて、いよいよ高性能化に邁進してきたW205系Cクラスは、アテンザのような大衆向けDセグセダンとの完全なる「差別化」を狙っているのがわかった。インテリアのデザインも抜群だし。縦置きミッションも丁寧に自社製造を続けている。何度か乗って見て、エンジンがうるせーな、リアの乗り心地が悪いってのもなんとなく感じていたけども、それに関してはGJアテンザも初期段階では相当にひどかったからさ・・・。
GJアテンザは本気なのか!?
マツダも素性の悪いGJアテンザに丹念に手を入れて改良を重ねてきました。藤原常務が「ストラットになったのは残念」みたいなことを言っていたので、おそらく経営陣もアテンザにはあまり興味はないのかな〜って思っていたけども、次第に価格なりのいいクルマになってきたように感じた。唯一気になるのは、とうとうCX5、アクセラ、デミオに抜かされてしまったJNCAPの衝突安全テストのスコア。CX8は驚異的なハイスコアを叩き出しているけども、アテンザにも同様の対策をお願いしたい。GHまではアテンザを選ぶ理由には、市販車で最も安全だから!!ってのがあったのだけど。
地道な進化
GHアテンザは、E90の3シリーズに対してはサルーンとしてあらゆる要素で上回っていたし、走りの満足度も高かったけども、GJアテンザはF30の3シリーズに対して圧倒的な優位を築いているとは感じなかった。そのF30から北米シェアをどんどん奪っていったW205Cクラスと対峙するのは、GJアテンザにはちょっと荷が重いと思っていたんですけども、この動画メディアによると「あれれー!!」な結果になってますね。まさにアテンザの『完勝』。すべての項目でGJアテンザがW205Cクラスよりも上!!そうか・・・そうだよな。GJアテンザも1回目のビッグマイナーチェンジで後席の乗り心地は相当に改善していた。そしてその後にGベクタリングコントロールが追加され。エンジンもミッションも良くなってきた感じがする。
メルセデス神話はまだ蘇らない
『ストラットのFF』と『DWBのFR』が対峙して前者が勝つとことはあまり見たくはない。それはカムリがクラウンに勝つみたいなものであり、その結果の裏には何らかのエンジニアリングの裏切りがあるように感じてしまうから。しかもマツダやメルセデスはただのメーカーではない。どちらも日本とドイツを背負って立つエース的存在。自分はマツダファンでマツダ贔屓は自覚しているけども、セダン好きでこれからもセダンに乗っていたいと願う中で、心のどっかでW205にはGJアテンザに負けないクルマであってほしい!!という想いがあった。マツダがフラッグシップで本気を出しすぎ、メルセデスは下位グレードなので野放しってことは当然にあるだろうし、その結果として立場が逆転してしまうこともあるだろう。マツダは素晴らしいし、メルセデスもいよいよ本気になってくれるのでは!?次期型ではアテンザがEクラスに勝負を挑むことになるのかな!?
マツダ車の懐は深い
いよいよ来週発売される新型GJアテンザ。マツダ車を買うなら「後期モデル」がいい!!みたいなことを以前書いたっけな。GHアテンザも後期になってまるで「別のクルマ」になった。ミレーニアが無くなってフラッグシップを務めることになったGHアテンザ、GGアテンザ直系のスポーツセダン用シャシーを受け継ぎつつ、マツダの社長が乗るクルマとしての進化も必要だったらしい。しかし高コスト体質はリーマンショックにより存続不能なレベルに。全面的な設計見直しで円高にも負けないGJアテンザとして生まれ変わって経営的には健全化したらしいけど、設計に関しては、正直言って失ったものはかなり大きいと思ってました。
即決させられたらどうしよう!!でもそんなサプライズを期待する・・・。
しかしそんなGJアテンザが、天下のメルセデスの大戦略モデルW205を全面的に圧倒するほどの評価を得るようになるとは・・・まああのCクラスの乗り味から考えるに、アテンザが一方的に負けるなんてことはないでしょうけども。今回の改良でそんなに良くなったのか!?来週に乗りに言ったら、GJアテンザへのネガテイィブな感情が全部吹き飛んでしまうくらいの快作になっている可能性もある。そのまま「これ買います!!」ってなっちゃうパターンかな!?360万円だっけ・・・ストラットのくせにちょっと高いよ。
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意味は通じますが車名は正しく書いてほしいです。
「CX-5」と「MAZDA6」の違いがわかりません。