2018年06月12日

『MANIAX CARS vol.1 バブル・マツダ』・・・これは!?



バブルマツダ

もしかしたらマツダによる自作自演かもしれないが、なんか「マツダ・ブーム」が来たみたいだ。これまでまともな情報をゲットするのも大変だったマツダですが、去年の終わりごろから全方向からあらゆるニュースやレビューが出て来てブログのネタにも全く困らない。そんな時に限って「バブル・マツダ特集」なる爆弾企画を提げて、ヤベー雰囲気がプンプンする新装雑誌が創刊したらしい。その名も「MANIAX CARS」(季刊)。


マツダデザインの普遍性

『タイトル』からして果てしなくダークなアングラ感しかないですが、50ページ超の特集でバブル期のマツダ系ブランドを徹底的に語っている。とりあえずこんなに中身の詰まったマツダ特集はみたことがない・・・。写真も豊富だし、内容もなんだか非常に好意的。当時は小学生だったので、ユーノス500みたいなクルマが走っていたような微かな記憶こそありますが、改めてデザイン違いで出された兄弟モデルの数々は、どれも素晴らしいデザインばかり。30年前のクルマとは思えないくらいに生き生きとしている。ジャガーEタイプのように、2018年に「ユーノス500」をリバイバル発売したら限定500台くらいなら余裕で売れるんじゃないでしょうか?


マツダはジウジアーロの理解者だった

よく「最近のマツダデザインはいい!!」とかいう意見をもらいますが、60年代、70年代、80年代、90年代、00年代とずっとマツダデザインは瑞々しいままです。1968年に出来た「イタルデザイン・ジウジアーロ」の創業者の一人である宮川秀之は60年代からマツダとの交流があり、デザインを請け負うカロッツェリアの「意義」をマツダの首脳陣はよく理解していたと著書で述べています。1968年に発表されたコスモ・スポーツは、当時のマツダがイタリアのGTカーデザインにかなり傾倒していることを示すかのように、マセラティ・ミストラルのデザインに酷似しています。


メーカーであり一流のデザイン・カロッツェリア

実際にマツダがジウジアーロ・デザインの代表作と呼ばれるようなモデルを出すことはありませんでした(もしかしたら1台も依頼していないかも)。マツダはどこよりもデザインのオリジナリティにこだわった。伝統のロータリースポーツのデザインも「サバンナRX3」「サバンナRX7」「FC3S」「FD3S」「RX8」に至るまで、まるでマツダが欧州自動車産業の一員であるかのように、欧州志向の強いデザインを連発しました。一般に「FD3S」は欧州のスポーツカーメーカーを黙らせ、アメリカのコルベットにデザインをパクられるくらいに「歴史的」な美麗スポーツカーとして知られています。


『間延び』しない

各年代のモデルを見ても、マツダデザインの最大の魅力は、どんなに大きなサイズのモデルであっても決して「間延び」したマヌケなデザインにはならないところでしょうか。50年にわたってどの世代のモデルを見ても、アメリカ人に「退屈」と言われるような駄作は作っていないです。某日本のプレミアムブランドでは2012年の新型モデルがアメリカ人にダサいと言われて、社長がムキになってモデルの個性化に突き進んでいるそうですが、無理やりに個性的にするのではなく、「間延び」させないことが普遍的に美しいデザインの条件だと思う。


この企画の狙いは・・・

さて「MANIAX CARS vol.1 バブル・マツダ特集」ですが、提供写真の多さからどうやらマツダの関与(タイアップ企画)があるのかな!? 5月という発売時期も、アテンザ、CX3、RFの強烈なビッグマイナーチェンジと完全にシンクロしていますし、どうにかして他社ユーザーのコアなクルマ好きの視線をマツダに集めたかったのでは!?なんて邪推してしまいます。前回の投稿であまりの突然のニュースでビックリして興奮気味に書いてしまいましたが、RFの新しいエンジンが2L自然吸気のまま184ps/7000rpmまでチューンナップされましたが、86/BRZ用に開発されているFA20も同じ2L自然吸気で200ps/7000rpmであり、やっと同じスタートラインに立ったに過ぎません。


ライトウエイトスポーツの覇権

しかしリトラクタブハードトップを備えて、なおかつ86よりも100kg以上軽い重量は魅力。できればフィアットにお願いしてショートストロークの1750TBを自然吸気もしくはスーパーチャージャーで200ps/8500rpmくらいに仕上げれば、噂の新型アルピーヌA110にも対抗できるクルマになると思いますが・・・。とにかくマツダは「RF」を単なる米国のオバさんが好む防犯性能も高いオープンカーとして売っているのではなく、トップレベルの戦闘力を持つ一流のライトウエイトスポーツである!!ことは今回のマイナーチェンジで示せたとは思います。

宣戦布告ということか!?

マツダからの高らか「戦線復帰」宣言!?マツダブームを煽って、アテンザ、CX3、RFに加えて来年の新型アクセラへの機運を盛り上げたい。しかしその分期待のハードルは上がっていくことも計算に入っているのだろうか!?今回のCX3やRFのマイナーチェンジはかなりテンションが上がりましたけども、それは事前にそんな期待がほぼなかったから。あれ!?マツダはまだまだ日本市場で勝負するんだ!?という意思表明だけでも十分に満足でした。しかしバブルのとんでもなく高い理想を掲げたマツダの勇姿を見せておいて、あとはすでに全貌を見せている新型アクセラしか用意していません!!ってことはないだろう。新型スポーツカー(RX-VISION)と新型FRクーペ(ヴィジョンクーペ)も・・・。






posted by cardrivegogo at 04:18| Comment(0) | マツダとカーメディア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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