2018年05月31日

新型アクセラ・・・GO!!


マツダがやりたいことをメルセデスが・・・

   メルセデスの新型Aクラスが海外で公開されました。新型で4代目になりますが、来年にも発売されるらしいアクセラの新型も4代目です。どちらも3代目のプラットフォームを引き継ぐタイプのフルモデルチェンジが予定されていてAクラスは先代がベースにされているようですが、新型アクセラは新世代シャシーを新たに投入して、ライバルとの差別化が現行よりも明確化したシャシーのなるのではないかと言われていますが、果たしてどうなるのでしょうか。早くも音声認識の「ヘイ!メルセデス」が話題になってますが、同じ機能はエクリプスクロスにも導入済みです。「走り」のマツダが、突如始めた問題作「マツコネ」が目指していた形がこれだったんじゃ!?


世代交代は難しい

  現行アクセラ(3代目)は、2代目に比べてシャシーが重厚になり、良くも悪くもVWゴルフに近い雰囲気のクルマでした。アテンザとシャシーを統一したせいもあるでしょうけど、スタビリティ重視で車重もかなり増えていたので、乗り味は上質だけど軽快感はやや薄まりました。欧州車の上級グレード(GTグレード)みたいにエンジンパワーでグイグイ押していく走りが合うキャラなんですけども、ハイパワーユニットまで十分に手が回らないマツダは2.2Lディーゼルをスペシャルグレードで急遽仕立てました。アメリカでは2.5Lガソリン自然吸気を積む『GT』がありますが、これを日本で発売してもいいんじゃないかと思います。


アクセラとボルボV40の差は大きかった・・・

  ゴルフに似てNVHなどの基本性能は高まりましたが、運転の楽しさ、軽快さはあまり感じられなくなりましたね。セダン、ハッチバック両方のベースモデルに使われる1.5Lガソリン自然吸気ではとてもとてもリッチな乗り味にはならない・・・。シビックやエクリプスクロスは1.5Lターボを使い、インプレッサも2Lエンジンがメインで展開されています。2013年に発売されたアクセラですけども300万円のディーゼルはちょっと敬遠され、先代からあまり変わらない価格に抑えられた1.5Lガソリンモデルは、同じタイミングで発売されたボルボV40のご機嫌な1.6Lターボのインパクトの前に沈黙。淡々と乗り換え需要は獲得しましたけども、アテンザのような輸入ブランドとの競合という展開にはならず・・・。


ホンダの深謀遠慮

  AクラスやアウディA3のように、プレミアムブランドがメインモデルとしてCセグを売るようになって、アクセラの周辺も大きく変わりましたが、その状況を冷静に分析して実力不足の先代シビックを日本には持ち込まずに、ライバルの実力を射程に入れて余裕を持って作られた現行シビックに、日本市場で一番売りやすいと判断した1.5Lターボを載せて再登場させました。このクルマはグローバルでは、2.0L、2.4Lの自然吸気、ディーゼル、ハイブリッド、1.0Lターボなどあらゆる市場に出ていけるユニットを取り揃えてあります。やっぱホンダはすげーな。


オーリスが地味な理由

  トヨタ・オーリス&北米カローラも、1.5L、1.8Lの自然吸気、1.6Lディーゼル(BMW製)、ハイブリッド、1.2Lターボとバリエーションは揃っていますが、ホンダの方が「先」を読んでいる!? コスパで勝負するなら互角でしょうけども、「高性能中型車」市場で勝負するならばミドルサイズに合ったパワフルなユニットが必要です。マツダもエンジンこそ持っていましたし、自慢のトルコンATもあったので、V40やシビックを返り討ちにするグレードを用意することは可能だったでしょうけども、基本的な考え方がトヨタに準拠していたことで後手を踏みました。今年にも発売されるらしい新型カローラでも1.2Lターボ&1.8Lハイブリッドの展開は変わらないらしい。トヨタは競争しないですね・・・金持ちケンカせず。


300万円MAXのアクセラ と 700万円MAXのAクラス

  2013年からのモデルサイクルを振り返ると、メルセデスがA250を投入して、Cセグメントの様々な需要に柔軟に対応し、さらに派生のCLAには『220』という2Lターボグレードを用意するほどデリケートに対応したのに対して、マツダは消極的で手数が少なかったと思います。アクセラXD・Lパケは300万円でアップアップでしたけど、メルセデスA45AMGは700万円でも人気しました。これはブランド力の差もあるでしょうけど、ユーザーが求めるCセグ像をどれだけ真剣に探求したかの結果であると思います。スバルも限定のWRXを700万円で売ることに成功しているわけですから。


フェラーリ・ルックで反撃

  来年に発売される見通しの新型アクセラの最上級グレードには、どんなユニットが搭載されて、どんな価格が設定されるのだろう。フェラーリGTC4ルッソに似たスタイルのリッチなボデーに、欧州勢のど真ん中に飛び込むような2.5Lターボ&マイルドハイブリッド(400ps)とかありえるのだろうか!?技術的には問題なさそうだが。スペック的に参考になりそうなのが、アウディの『RS3』で日本価格は767万円。このアウディは全然売れてないので、ちょっと控えめな価格で550〜600万円くらい!?アクセラに600万円も払えるか!!ってごもっともなんですけども、マツダがやることをやってひたすらに「整えたら」結構売れるんじゃないかという気がします。


どこと戦うのか?

  あのデザインから想像するに、新型アクセラには182万円〜みたいな価格設定はタブーですし、間違っても教習車として法人向けフリート販売に出されるようなクルマじゃない。乗り出し300万円でもスペシャルなCセグならば、下取り100万円&ローン200万円で喜んで買ってもらえるだろう。およそ300万円のプリウスに対して、全く別のアプローチでユーザーに訴えるクルマになればいい。新型アクセラの敵はメルセデスAクラス1択・・・他を相手にしてはいけない。インプレッサもゴルフもあまりにやる気がなさすぎる。カローラとシビックは今後の展開次第でアクセラの前に立ちはだかるとは思うけど、ここに勝てないようではマツダはさっさと廃業した方がいいって・・・。ぜひトップギアジャパンの巻頭特集でA45AMGとRS3を相手に比較される「スペシャル・アクセラ」を見てみたい。




posted by cardrivegogo at 02:52| Comment(0) | アクセラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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