いよいよ10日後に迫った
5月24日に現行アテンザの2度目の国内向けビッグマイナーチェンジが発表とのことです。2012年の後半に発売され、2013年には多くのカーメディアから注目を集めるなどで販売台数が多かったこともあり、5年目の乗り換え時期への受け皿は欲しい頃なのですが、果たしてGJが『リピーター』を獲得できるのか!? 内外装が多少変わったぐらいだとインパクトが弱い。約7割がディーゼルの販売だったことを考えると、ディーゼルを再び買うか、それ以外の選択肢はガソリンしかないわけですが、やっぱり・・・ガソリンターボがあったら。
2.5Lターボに意味がある
目下のところグローバルで好調なマツダなので、日本市場でサービス精神を発揮する必要はないはずで、望みは限りなく薄いのです。それでも『サプライズ』が用意されていたら、もう感動しかないですね(買うしかない!?)。しかも追加されたガソリンターボが、300psまでスープアップされ、6500rpmまで出力ピークが伸ばされていたら、マツダの『高品質』というメッセージはよりわかりやすく伝わることでしょう。2.5Lターボというイレギュラーな排気量がミソです。欧州プレミアムブランドや日産、トヨタでは2.0Lターボをベースモデルで使った中上級モデルが多いですけども、これは中国で税制が優遇されるからと言われています。中国向けターボばかりが日本市場の「プレミアムブランド」には多くなってますけども、『中華ターボ』なんて買う気がしないので、それらと明確に区分された2.5Lターボは心情的に買いやすくていいと思う。コスパも考えてくれるならば・・・。
日本市場の「つまんない」ターボにはうんざりだ・・・
『中華ターボ』はどこも出力ピークでの回転数は5000rpmくらいに抑えられています。それらを搭載したモデルのレビューでは低速トルクが効いていて必要十分なユニットなどと書かれて、お茶を濁されていますが、これ実際乗ると300~400万円を払うのがバカらしくなることが多い。BMW、メルセデス/日産、VW/アウディ、トヨタ/レクサスそれぞれに『中華ターボ』をそのまま日本でもラインナップしてますが、回転が上がるとポキっとトルクが抜ける不味いフィールがあまりにも無粋。DCTを使うVW/アウディは直結でキビキビ感を出してますけども、エンジンは4700rpmくらいにピークが設定されていて、先細り感もさらに強調される。いずれにしてもマツダ車にはそのまま真似して欲しくないなー。
マツダのやる気の問題
CX9用に作られた2.5Lターボですが、どうやら北米MAZDA6に3グレード設定されたスペックを見る限りでは、特にチューンナップなどされておらず、250ps/5000rpmで、420Nm/2000rpmのスペックのまま使われているようです。マツダの6ATミッションの許容トルク量が420Nm程度に抑えられているようなので、そのまま日本に持ってこられても・・・『却下』なんですけども。やはりマツダならば『ポルシェ』『ホンダ』『スバル』に匹敵するようなキレのある4気筒ターボユニットを期待しちゃいます。いや、ハッキリ言ってさ!!もううんざりしている。レクサスが使う2Lターボは中国限定販売でよくないか!?カムリ用のハイブリッドユニットを縦置き版にも使えばもう直4ターボ要らない。
ベースエンジンとしてのガソリンターボは不要
マツダも販売のほとんどがディーゼルならば、ガソリンターボは思いっきり攻めるべきだと思う。目指すフェラーリは7000〜7500rpmレベルのガソリンターボを使用、ホンダやアルファロメオ(ジュリアQV)も7000rpmまで頑張っている。中国市場のルールなんて関係ない!!ファントゥドライブのためのユニットを作っている。ホンダ(シビック)もアルファ(ジュリア)も欧州市場のベースエンジンにはディーゼルが充当されていて、その上でハイスペックを追求するためのスペシャルなガソリンターボモデルを配置。北米市場ではちょっと鈍臭いガソリンターボを使っていて、ディーゼル参入の障壁が高い日本にもそのガソリンターボを導入している。しかしマツダはディーゼルを日本で売っているのだから、無理にベースエンジンを作る必要はない。
米への輸入車にだけ20%の高関税案 トランプ氏言及か(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース https://t.co/hByrBwy2QN @YahooNewsTopics
− CARDRIVEGOGO (@cardrive55) 2018年5月14日
株価が・・・
米朝首脳会談が決まり、和平ムードが高まる中で、日本に対し平和との引き換えに関税を求めるってことか!? 確かに世界平和のために米軍が支払う犠牲は大きく、殉職・負傷兵への補償費用だけで100兆円だってさ・・・。日本の防衛予算はたったの5兆円。マツダのグローバルでの売り上げが2.5兆円。そのうち北米向けは1兆円くらいで、その20%だと2000億円ですからとても米軍の国際貢献には足りない。いよいよマツダもトヨタも北米向けモデルを2021年からは新工場で作るらしい。『アラバマ・ベンツ』=GLE、GLS や『サウスカロライナBMW』=X4、X5、X6のような『素朴』な土の匂いがするマツダ車が2021年以降はアメリカから逆輸入されるようになるのかな・・・。
アラバマ・マツダ
あまり想像はしたくないですけど、次世代アテンザが『アラバマ・マツダ』になる可能性が高い。新工場は年産15万台規模だそうで、現在の主力モデルになっているCX5の輸出予定が年間20万台に、『アラバマ・マツダ』ならぬアラバマ・アテンザの15万台が加わり、年間販売40万台を目指すということなのだろうけど、・・・となるとCX5の輸出分にはもしかしたら20%が課せられることに!? アメリカの政策に振り回され続けているトヨタ自動車。少しでも北米リスクを軽減するためにスバル、マツダ、BMW、ボルボ(アイシン&デンソー繋がり)が手を携えることになるのか!?いわゆる「ケ○舐め連合」。
最高のセダン、SUV、スポーツハッチバックがあればいい
アラバマだろうが防府だろうがマツダは最高であるべきだ。世界がマツダを買う理由は、アテンザ、CX5、アクセラが「世界の頂点」に立っているから。マツダが好きなヤツが言っても説得力ないだろうけど、マツダはいつの時代も「頂点」であることで存在意義を示してきた。現状のマツダは・・・!?CX5は頂点に立っている。アクセラは次のモデルで頂点に立つだろう。ロードスターはスポーツカーの王様だ(ギネス記録)。そしてアテンザは・・・もしかしたら2.5Lターボの作り方次第でメルセデスやBMWを超えられると思う。5月24日をとりあえず待ってみよう。
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