つまらないのはお前らだ!!
雑誌をひらけばオッサンライターたちが「最近の日本車はつまらない・・・」を連呼。ネットの掲示板も「日本車はつまらない」。挙げ句の果てには、私が細々書いている弱小ブログにも「日本車はクソだ」という脅迫が届く。少しは言いたいこともわかるけど、同時にこいつら全員「不感症」なんだろうなとも思う。そもそも市販車の『10割が楽しいクルマ』になければいけないという非常識な前提をぶら下げているから、ちょっと不可解なこと言い出すんだろうな。せいぜい『いいクルマ』に選ばれるバックボーンを持つモデルは全体の2割くらいだと考えるのが無難だって。
なぜ奴らはハズレに当たるのか!?意味不明。
まともにクルマがわかっている人ならば、日本の地方で使われているインフラカーとしての軽自動車やコンパクトカーを自分のクルマに選んだりしないだろうし、3列スライドドアのクルマにケチをつけるなんて根本的に間違っていると思うものですが・・・。個人的には免許取ってから今まで、乗ってきたクルマはほとんど「楽しい」ものばかりでした。だって試乗すればわかるじゃん。ちなみにこれまでブログで少々辛口なことを書いてきたF30系3シリーズも、7代目ゴルフもいいところはそれなりにありました。『だから批判の俎上に載せているんだ!!』ってことがわかってない人が結構多くて、コメント世論のレベルの低さにビビりましたけど。
なぜ3シリーズ好きは、その美点が語れないのか!?バカなの!?
F30系320i非Mスポのレーンチェンジは本当に感動ものです(E46、E90と比べて一番よくなっている点だと思う)。マツダ基準で考えると、全く『お釣り』が来ない強烈なリア優勢こそが、BMWがあのクルマに与えた最大の美点なんですけど、私の批判にイラっと来てコメントを下さった多数のオーナーの中でこのことに触れた人はいないですね。私の感覚が間違っているのかな!?って不安になるくらい。なんでF30ユーザーはこれを強調しないの!?
3シリーズのATは6速に戻したらもっと良くなる!?
F30のこのレーンチェンジ性能ならハンドリングが多少割引気味でも納得出来ます。あとはトルコンからの初動のスルスルしたミッション・フィールには「オリジナリティ」があります。自家製ミッションのメルセデスだとどうもフィールがスベっているように感じるし、これがFF系メルセデスのDCTになると余計に制御が不規則になる。まあそれでもスバルのCVTよりはずっとマシかもしれないですけど。
ゴルフの良さは、日本仕様でほぼ殺されている。
メルセデスFF系よりも変速がスムーズになるVW/アウディは、直結してからペダルにフワっと返って来るフィールが醸す『機械の重み』の感じがいいかも(ドイツのモノ作りを彷彿とさせる)。ディーゼル利用を意識したロックアップが自慢の、マツダのトルコンATも、どこかVWを意識して似せたような演出がされている。さらにハンドリングとサスのアタリ加減もかなり洗練されているという点で、VWとマツダはよく似ていると思う。もうすっかり『ヴォルフスブルク=広島』系とでも言うべき乗り味に魅せられてしまった人は、トヨタ、メルセデス、ホンダ、日産といった『リーディングメーカー』のクルマ作りを否定したくもなるだろう。それくらいの中毒性がある。
しかし欠点は明らか・・・
じゃあなんでBMWやVWのクルマに対して批判的なのかというと、・・・価格が高いから!!いやウソですどちらも50万円くらい「自動車購入引当金」が家計に貯蓄できていればすぐ手が出せる、日本車レベルのコストで未使用車が買える。残額は下取りと200万円以内の地銀マイカーローン(年率2~3%)で余裕で賄える。他に欠点があるんですよBMWもVWも。それはエンジンです。欧州車はグレードの上下でエンジンが雲泥の差だったりするし、BMWの日本向けは高湿地向けのデチューン版ですし、VWが欧州で人気を博しているのはディーゼル。どちらも日本市場に正規輸入されているモデルにはアラが見えてしまうのが残念。
大企業病がBMWやマツダを蝕む!?
例えばBMWで出色の良さを感じた『420iグランクーペMスポ』ですが、これもエンジンとミッションをレクサスIS350のものに替えれば、非常に完成度の高い『小さな高級車』になると思うんですけどねー。2Lターボを使うにしてもレクサスの縦置き2Lターボ・ユニットの方が高回転が使えて不満は少ない。トヨタとBMWにはお互いの弱点をカバーする提携を期待したいですけども、丸投げ体質のトヨタは、そういうコトには興味がないようです。ヤマハとBMWを組ませるみたいなアイディアがあっても良さそうだけど(86みたいに話題性だけでバ○が買うからさ)。
いいクルマは一定割合存在する
どこに行けば名車に会えるのか!?非常にわかりやすいのは「フラッグシップのセダンを所有しろ!!」ってことでしょうか。フラッグシップだから名車というわけではないです。とりあえず所有してみると、名車に巡り会いやすくなるのです。アテンザ、WRX・S4、ジュリア、508くらいならなんとか手が届くと思うので、ポルシェ乗りたいベンツ乗りたいという野心をぐっと抑えて、一旦は「二流」のフラッグシップに乗りましょう。そしてそれに乗って色々なディーラーに出かけて行けば、案外自信を持ってクルマのレベルがわかるようになります。良いところも、ダメなところも。
比べる『基準』を持たないヤツは損をする!?
フラッグシップ級と比べてシフトフィールが負けていないコンパクトカーがあれば、それは名車の可能性が高い。デミオとかMINIとか最新のPSA車みたいに定評のあるミッションが使われていると、まあ誰でも騙されちゃいますけど、そこにフラッグシップ級の遮音性能が加わっていたら、それは「奇跡の名車」に巡り合っている瞬間と言っていい。あとはハンドリングとサスのフィールなんですけども、まあフラッグシップ級に比べればケチが付くのは当たり前ですが、「絶対にダメ」な場合と、「これはこれでアリだな」という場合があって、割とすんなり判断ができる。
マツダの狙いはだんだん世界を覆っていくだろう
某大手国内メーカーのCVT車は・・・やはり厳しい評価になってしまいますけど、カーメディアのオッサンはこの「地方民のインフラ」的なコスパ車にケチをつけていい気になってるんですよ。先日も『日本車は物だぞ!!』とか言ってくるコメント者がいましたけども、日本車の中で「カウントしちゃいけない領域」を見てわかった気になってるのかなーって気になります。まずは「インフラ車」を除外する常識的な判断力を身につけろー!!って思うんですけど、プロのカーメディアも同じようなものですね。『日本車はこの辺の制御がどーのこーのでダメ〜!!』とか書いているバカが21世紀になっても存在してる・・・。たくさんいますよ。
マツダかポルシェを買え!!クルマの世界観が変わるからさ!!
免許取って、bB/フィット/キューブから、ミニバンを経由してMINI/ゴルフ/1er/3erに辿り着いた連中では、F30系の美点すら見抜けないのも仕方ないです。F30のレーンチェンジの良さを認識するためには、それなりのスピードで操作する必要がありますが、bBやキューブあるいはミニバンで同じことをすると非常に危険ですからまずやらないでしょうから。クルマのブログに首を突っ込んでこない「善良な一般市民」のクルマ遍歴では、3シリーズの良さはわからないかも。けどそれでいいと思います。厄介なのは、このありがちな遍歴をぶら下げて文句言ってくる輩。コメント欄では説明不能・・・。
↓こういう人々は、普段からマクラーレンとかに乗ってんのかな!?
へのリンク
↓このライターさんは以前にもとある件で叩かせてもらいました。『世界的基準』とかおっしゃってますけど・・・。
ファナテック吉田さん この人の観念論は老害の総意 アバルト595/124スパイダー 今こそMTが新鮮に感じる理由 | AUTOCAR https://t.co/NWmSmOj4Kg
− CARDRIVEGOGO (@cardrive55) 2018年4月11日
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