New 2019 Mercedes A-Class saloon uncovered in Beijing https://t.co/3mtJeOrWIA @AutoExpressさんから
− CARDRIVEGOGO (@cardrive55) 2018年4月25日
メルセデスAクラスセダン
北京モーターショーでこれからのメルセデスの『拡大』政策を担うAクラスセダンが発表されました。メルセデスの2017年の中国市場での販売は、前年比25%増というメチャクチャな数字を叩き出していて、5年連続で2桁増を記録。いよいよ中国王者アウディの陥落も近いらしい。英国トップギア誌にはあと数年のうちにCセグは完全にドイツプレミアムが支配するゾーンに変わるとショッキングな予言がありましたが、10年前にDセグの大衆ブランドが欧州市場で崩壊して、いよいよCセグにそれが及ぶという見立ては妥当かもしれません。
マツダの生存戦略
いよいよマツダにとっては『勝負』の時が迫っています。2002年の登場以来グローバルで大評判だったアテンザの欧州地盤は、3世代目の現行モデルに至って間も無く跡形もなく消滅しました。アクセラの設計を引き延ばして使うといういかにも大衆ブランドらしいアプローチからくる作り込みの甘さを欧州市場に完全に見抜かれてしまった・・・。決してアウディA4やメルセデスCクラスにシェアを奪われて駆逐されたというわけではなく、セダンを選ぶ人が全体として徐々に減っていく中で、プレミアムブランドのDセグは利益率で生き残りができるけど、マツダ(アテンザ)やプジョー(508)は存続が難しくなっているというだけの話です。
Dセグの次はCセグヘ・・・ゴキブリの繁殖力は異常
プジョー508の新型は4700mm程度までサイズダウンして、再びドライビングプレジャーを追求するハンドリングマシンへと回帰するようですし、マツダも次期アテンザは大変身が予想されていますが、現状ではDセグはプレミアムブランドによって陥落。さらに拡大を狙うメルセデス、BMW、アウディは、完全にCセグに狙いを絞っている。CX5と並んでマツダの主力であり、グローバルで40万台(年間)を維持しているアクセラのシェアを奪いにきている。厳密に言えばVWゴルフ、ホンダシビック、トヨタオーリスのシェア(いずれもアクセラの2倍程度で全セグメントでも最大級)を狙っているのでしょうけども、メルセデスAクラスセダンの公開は、いよいよマツダに存亡の危機なのでは・・・。
アクセラへの期待
アクセラがどう変化したら、自分は買おうと思うかなー・・・。なかなか実現は難しい部分もあるでしょうけど、同じCセグで興味が持てたモデルといえば、シビックとメガーヌ。自分ではミーハーだとは思っていないのですが、どちらもFF最速のスポーツグレードを看板にしているモデルです。シビックは上のセグメントを喰ってしまう洗練度の高さ、メガーヌは競争を避けたのかドライバーズマシンに振って個性を追求してきました。どちらもアクセラやゴルフより後から出てきただけあってエッジが立っているし、欲しい車がなくて悩んでいるクルマ難民をうまく飲み込む設計だと思います。Cセグの売り方が変わってきたのか!?
メガーヌとシビック
ルノーもホンダもCセグの『競争の厳しさ』と『可能性』を十分に理解した上で、トップシェアを狙うのではなく、『選んでもらえる』個性を重視した付加価値の高いモデルを作り、適正価格で納得して買ってもらうことが大事なんですね。日本市場で人気のゴルフ、Aクラス、1シリーズ、A3のドイツ勢にも言えることですが、ハイスペックなモデルで目立つことはやっぱり必要かも。
シビックに勝つための『MAZDA3GT』
シビックのように高品質路線を行くならば、北米で販売している『MAZDA3GT』と同じ、2.5Lガソリン(自然吸気)ユニットを搭載する必要がある。日本市場だと露骨に自動車税が高くなるので、一般ユーザーには敬遠されてしまうだろうけど、一部のクルマ難民は寄ってくるだろう。アクセラは発売当初から『2.2XD・Lパケ』を看板グレードにしていたが、ディーゼル車に乗る文化がほとんどなかった日本市場でいきなり出てきても買う側も困惑してしまう。高品質路線ならば、そこまでアクロバティックなモデルではなく、2.5Lガソリンエンジンの余裕のある出力を使ったグレードの方が上質な乗り味に感じるだろう。
『高品質』と『エンスー』の仕分け
2.5Gと2.2XDを2トップに据えたブランディングも有りだったのでは!?シビックのような2.5Gと、メガーヌGTのような個性の強い2.2XD。とにかく日本市場で他にないものを作り続けていけば、クルマ難民が選んでくれるはず。実際のところ『アクセラ2.2XD』は確かにエンスー的な選択の余地もある。しかし実際に検討してみると、マツダがケチなことやってたりします。おそらくアテンザを売るためなんでしょうけども、当初は300万円オーバーのLパケのみの設定でした。300万円出すならアテンザにしておこうって思うよね。しかもアクセラのLパケは助手席にパワーシート機能がつかない。デートカーを想定すると欠点が・・・。
現行アクセラが残念な理由
アテンザよりも静粛性をワンランク下げたために、某雑誌の実測値でも、試乗時の体感でもVWゴルフと同等くらいの静粛性しか出てない。アテンザクオリティを追求すれば、レクサスCTやクラウンに匹敵する静粛性が実現できたはず。ブレーキ性能もアテンザと同等の100km/hフルブレーキで39m程度が可能なのに、ゴルフやAクラスと同じくらいの43m前後に抑えてある。全てはコストに勘案した結論なんだろうけども、マツダに『妥協』は似合わないって・・・。
全く展開が読めない・・・
新型アクセラは、エンジンにコストをかけるので、VWと同じくリアをトーションビームにするとのこと。もちろんAWDはマルチリンクだろうけど、SPCCIユニットが発揮する常識を超えた燃費性能にさらにインパクトを与えるために、リアサスを軽くして車体重量を抑える作戦なのだろうか!?それとも駆動輪でもないのにマルチリンクを与えることで余計な摩擦が発生してエネルギーロスにつながるからだろうか!?Cセグ車を平気で250万円で売ってくる今時のプレミアムブランド相手に、『価格』や『燃費』で勝負するのはどうなのだろうか!?『魁コンセプト』のエクステリアに加えて、上質なロックアップ式トルコンATが全車についてくるマツダは、やはりシビックのような上質なモデルを超えて行く道しか残されていない気がするが・・・。
#MercedesBenz has pulled the covers off the all-new #AClass L Sedan. Take a peek here. https://t.co/WNQQvBERjM
− Dunlop Tyres SA (@Dunloptyres_SA) 2018年4月25日
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