2018年04月17日

マツダを追い越していくライバルメーカー達

自動車はこれから面白くなる

  突然ですが『いいクルマを作ろうとしている総合メーカー』の最新ランキング。なおCARDRIVEGOGOの独断と偏見に基づくものです。あしからず。2002年以前のカーライフが幸せでしかなかった時代に戻ることはないだろう・・・そう諦めている日本市場のクルマ好きが希望を託す12メーカーです。なんとかしてくれそうな微かな予感は見えてる。マツダ単独でできることは限られているけど、自動車先進国メーカーが団結して、新しいクルマ文化を作ってくれるのでは!? 頑張っているメーカーを全力で応援することが将来のカーライフの充実につながる!?

1位 メルセデス
2位 三菱
3位 ボルボ/Geely
4位 アルファロメオ
5位 ジャガー/ランドローバー
6位 マツダ

7位 ホンダ
8位 スズキ
9位 トヨタ/レクサス
10位 ルノー/日産
11位 ポルシェ
12位 PSA

欲しいクルマを作っている12メーカー

  SPCCIとか超絶デザインコンセプトカーなど話題を振りまいているマツダですが、なんとかトップ6にギリギリ残るくらいですかね。まだまだ世界には独創的なアイディアで理想を追求するメーカーがたくさんある。7〜12位のセカンドグループも次世代製品開発には非常に積極的で、まあ順当にシェアを伸ばしそうな新型モデルが次々と出てきます。


なんだかんだ言ってもメルセデス

  1位のメルセデスは、製品化のサイクルが他社よりもワンテンポ早い、マツダも直6とマイルドハイブリッドへ突き進むようですが、メルセデスはもうすでに直6復活とマイルドハイブリッド(電動ターボ)搭載モデルを発売しました。ちょっと前に元日産の水野さんがBMWの直6ターボを散々に批判してましたけども、そこで指摘されていた、エンジンが物理的に長くなって排気を使うターボチャージャーでは6つのシリンダーに適度なタイミングで過給するのが難しいといった構造的な欠陥は、電動ターボを使えば解決する案件だと思うので、メルセデスの新型エンジンは現状ではBMWとは雲泥の差があると言えます。もちろんマツダもメルセデス路線をたどるようです。

カーメディアは邪魔をするな

  相変わらずアホ過ぎるカーメディアの手にかかれば、メルセデスはBMWのモジュラー方式を真似した・・・という身も蓋もない説明で片付けられてしまうし、マツダがメルセデスと同じようにマイルドハイブリッドを使うのは、ストロングハイブリッドよりも新興国向けに転用しやすいからとか書かれてましたっけ。マツダはインド市場など一定価格を満たさない3K市場には参入していないのですけどね。インドに工場作る余裕もないし。マツダは新興国では商売は難しいビジネスモデルだってことが全くわかっていないオッサンライターもいる!?・・・だから自動車ライターは国家資格にした方がいい。

三菱は270万円のフェラーリを発売した

  2位の三菱は、フェラーリが488GTBの目玉として採用した「Eデフ」機構を200万円台のSUVに仕込んできました。これもマツダからしたら「目の上のたんこぶ」ですねー。日本で一番西に本社を構えるマツダに対して、丸の内御三家筆頭格の三菱はある意味で企業体として真逆の存在。マツダが栃木にあるサプライヤーと組んで完成させて「Gベクタリングコントロール」は、レース用の機械式デフと同じ仕組みで、わずかなトルクスプリットをセンサー反応で行う機能ですが、三菱はラリーに使う技術に近い大き目のトルクスプリットによって、重量のある車両でも旋回性能を上げてしまう電動ディファレンシャル機能です。実用性を考えたらマツダのシステムでも十分なのかもしれないですが、悪路走破性やオンロードの旋回性能など、スポーツメーカーとしてのマツダの面目は丸つぶれかも・・・。

Geelyの日本上陸は歓迎

  3位のボルボ/Geelyは、スカイアクティブになる前のマツダが、かなりこだわっていたサスペンション形式による高性能化を、コストをかけて行ってきたようです。ボルボと中国ブランドGeelyがプラットフォームを共通化させ、中大型車のラインナップを増やす計画が実現し、今や数少なくなった横置きFFベースでフロントにダブルウィッシュボーンを仕込むモデルが大々的に復活しました。日本市場では他にプジョー508GTが残るのみでしたが、すでに次世代モデルがジュネーブモーターショーで発表され、フロントのダブルウィッシュボーンが守られるのか不透明な状況です。ホンダのプレリュード、アコード、シビックに習ってマツダが2002年に復活を賭けて初代アテンザに投入した技術なので、本来ならマツダが守り抜くべきだったと思うのですが・・・。

アルファロメオの隠れた実力
  
  4位アルファロメオは、イケイケのマルキオンネが指揮をとり、盛大に復活しつつあります。主力はジュリア&ステルヴィオによるFRシャシーですが、ひと昔前に登場したジュリエッタが使う横置きFFシャシーも、FCAの中で広く使い回されていて、クライスラー200やジープチェロキーが作られています。ちなみにジープチェロキーは國政久郎さんという足回りの専門家が書いた本の中で、非常によく躾けられたお手本のような1台と評価されていました。ちなみにその人の愛車はNBロードスターで、初代CX5、トヨタ・プロボックス、フォード・フォーカス、シボレー・ソニックなどが高い評価を受けていました。フィアットシャシーを流用するミトは廃止になるようですが、他にもEセグセダンや、専用設計のスポーツカーが出てくるなど、採算が心配になるほどの積極的投資が行われているようです。マツダがやりたいこと(FRセダン、スポーツカー)を後先考えずにやっているイタリアブランドが眩しい。

ジャガーは最高にクール

  5位のジャガー/ランドローバーは、エンジンにこだわる姿勢がいいですね。元々の親分格だったフォードのエコブースト理念をボルボと並んでしっかり受け継いでいて、2Lで300ps級の高性能ターボや、スーパーチャージャーユニットなど、エンジンのフィールを妥協しない姿勢も、今のマツダと比較しちゃうと素晴らしいこだわりを感じます。ドイツ車が見失いつつある古典的な高性能車のあるべき姿を守ろうとしている。カーメディアには3シリーズのコピーと揶揄されるXEですけど、寸法が同じなだけでパクリはひどい。設計思想は真逆と言ってもいいくらい。沢村慎太朗さんも「バトルオブブリテン」というレビューで、XEに与えられたオリジナリティあふれる設計を賞賛してましたよ。タイトルも秀逸です。

マツダの思想

  1〜5位は・・・マツダにぜひ取り入れてほしい技術革新を推し進めているメーカーです。これまでのマツダが取り組んできたスポーティなクルマの開発は、これら優秀なメーカーのアイディアを堂々横断できるだけのスケールがあったと思います。マツダは正しい。7~12位はマツダとはあまり親和性なさそうだけど、それぞれに質の高いクルマ作りを志向していて、マツダにも色々と刺激を与えてくれそうなメーカーです。残念ながらランクインを逃したVW/アウディ、BMW、スバルは・・・業界に負の空気を撒き散らしちゃってます。それぞれに頑張ってほしいとは思いますが、なんだろうな・・・厳しいことを言わせてもらうと、売れて利益になればなんでもいいと思っている節がある。設計に合理的な点が希薄。何も変わっていないままのフルモデルチェンジをして値上げをすれば売れなくなるのは当たり前だが・・・。








ラベル:マツダCX5 SPCCI
posted by cardrivegogo at 02:28| Comment(0) | マツダの戦略 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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