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− CARDRIVEGOGO (@cardrive55) 2018年3月26日
マツダは「国民車」を作るのが上手い!!
国内ではマイナーなブランドとして通っているマツダですが、実際のところ節目節目で「国民車」と呼べるような大ヒットモデルをコンスタントに出しています。ファミリア(5代目以降)、デミオ(先代)そして最近ではもっぱら『CX5』と『CX8』の二枚看板。どちらもコスパ抜群の堅実なファミリーモデルですけども、マツダにとっては渾身のフラッグシップSUVなわけで、なかなか「全方位的」に気が利いたモデルになっていると思います。いいとこたくさんあるし、CX5はとうとう北米輸出15000台/月を越えてしまい、T大統領の横暴に怯える日々が始まっていますが・・・。
真面目✖️哲学 ですかね・・・
何で4番手以下のマツダにチャンスが回ってくるのか!?それはトップ3の仕事が雑だから。トヨタも日産もホンダもフラッグシップでは真面目なデザインをするくせに、下位のモデルに対しては「これくらいのコミカルなデザインでいいでしょ」と勝手にユーザー層を想像して子供っぽいモデルを作ったりしている。もちろん同じように真面目に作られているスバルのアウトバックや三菱のデリカD5といったモデルもあるけども、その中ではCX5&CX8が多くのユーザーにとっては非常に選びやすいと思う。
CX5を研究しろ!!
CX5&CX8にも色々と死角はあって、C-HRはCX5を完全に研究したトヨタの作戦勝ちだったと思う。マツダの得意技を潰しにきたとしか思えないアピールポイント・・・「サス(フラット感)」「ハンドリング」「存在感のあるデザイン」。大ヒットした初代CX5から5年乗り換え時期を迎えたユーザーを根こそぎ持っていった(ついでにヴェゼルも)。CX5ユーザーの中にはトヨタ・アレルギーという人もいるので、CX8はそこそこの数のユーザーを譲り受けることができたでしょうけども。
やっぱり上手いよなー・・・
CX5が世界でウケていて、その「長所」をさらにわかりやすくしたのがC-HRだと思います。まだ世界的なヒットにはつながっていないですけども、日本では二代目CX5の出鼻を挫くことに成功しました。今やプリウス並みの『50万台級モデル』に成長し、SUV世界一に手が届いているCX5にとって日本市場の売れ行きなんてどーでもいいし、生産力にも限界があったわけですが、C-HRが国内市場で、上記の理由でドカンと売れたのは事実。なんで急にトヨタがこんなコンセプトを打ち出してきたのか?最初から大いに違和感があったですけども、最近のトヨタは「殻を破る」ことに注力したモデルが多いですし、このC-HRだけでなく、86やカムリも・・・見事にマツダ車のエッセンス/アイディアをうまく吸収している。そういう意味では「トヨタらしい」クルマなのかも。
マツダシャシー&マツダユニット
C-HRだけでなく、CX5を飛躍させたようなモデルが今年は続々発売されるらしい。すでに日本での販売価格(450万円〜)も決まったジャガーEペースは、ジャガーランドローバーが大切にしている「マツダC1プラットフォーム」の発展型シャシーを使ったミドルSUVです。レンジローバー・イヴォークと同じ設計だけれども搭載エンジンは不明です。横置きエンジン車のイヴォーグには、今もマツダ設計の『MZRターボ』(2.0エコブースト)が載っていますが、縦置きジャガーの直4ガソリンターボはすでにロングストロークの「インジニウム」に置き換わった模様。そして横置きのEペースにはどっちが載っているのか!?
MZRの感動を再び・・・
モーターファンの「ワールドエンジン・データブック2017-2018」という本があるんですけど、これが酷い本で日本メーカーとドイツメーカー以外の記載は結構デタラメ。ジャガー=ランドローバーに2種類の2.0L直4ガソリンターボがあることも曖昧だし、「インジニウム」のボアストロークにも、マツダファンにはおなじみの「87.5×83.1」が記載されてます。これが英語版のウィキのデータや「輸入車ガイドブック」の表示「83.0×92.4」と真っ向から食い違います。
スポーツエンジンはいいよなー
ジャガーのHPにはボアストロークまで記載がなく判断ができないですが、すでに250ps版(475万円)と300ps版(600万円!!)が登場しているので、横置きの「インジニウム」が正解なのではないかと思われます。しかし引っかかるのはイヴォークに使われている『HSE』や『ダイナミック』とかいうグレード名が、ジャガーで初めて採用されていること。もしかしたらMZR300ps版ターボが新開発されているのかも。MZRターボは2.3L版が「マスタング」で使われて300psオーバーになっていて、もともとレースにも使える強固な設計だったので、イギリスの小資本メーカーに供給されピュアスポーツカーにも使われていて、モーガンやケータハムにも「87.5×83.1」(マツダ製MTも採用)が登場したり、ジネッタやラディカルといった本格派も使ってます。
CX5ガソリンターボも期待したい
さらにAERというイギリスのエンジン供給サプライヤーはその名も「MZR-R」というユニットをやはり「87.5×83.1」で作っていて、有名なところでは北米インディカーレースのサポートプログラム「インディ・ライト」に供給されています。こんなバリバリのエンジンをスライドドアを備えたミニバンに搭載していたクレイジーなメーカーがあった!!ってのはスゲー。それだけ素性がいいエンジンなのだから、市販モデルでも限界性能をさらに高めてほしい。イヴォークには240ps版が投入されていますが、まだまだ『MZR』はイケるんじゃないかと・・・。
CX5、Eペース、イヴォーク華麗なる一族
ちなみに横置き化されブーイングが酷かったらしいBMW・X1ですが、MINIシャシー用に使えるユニットが現状では231psまでしかないらしい。ただし25iの車重は1660kgなので、イヴォーク(240ps)やEペース(300ps)よりは150kgも軽いです。そんな「X1・25i」の価格は605万円〜なので、より刺激的な走りを楽しむ為の「ジャガーEペース」という選択はアリだと思います。まとめるとCX5のユーザーがぼんやりと頭に描くハイスペックな「マツダスピードCX5」が600万円で実現してますよ!!マツダシャシーで、もしかしたらマツダエンジンですよ!!って話です。マツダシャシー&エンジンでデザイン秀逸なイヴォークが異例の大ヒットしたのも納得。
BMWはやる気があるのかなー
さてC-HR、Eペースに続いて、CX5の動力性能のやや不満を持つ人々を掻っ攫って行きそうなのが、BMW・X2です。X1は3シリーズほど新古車価格は崩れておらず400万円は維持していましたが(FMC直後なので当たり前ですが)、売り上げはやや伸び悩んでいるようでやはりエンジンの格落ち感が苦しいところでしょうか。X2はX1のハイスペッククーペ版で、例えば184psの20iしか設定がないX3に対して、直6ユニットも用意されているX4のように、何らかのハイスペックなユニットが用意されるのではないかと思います。何も無しで「X2・25i」が650万円ってほど無策ではないはず。
CX5の壁を超えられるのかなー
最新のカーセンサー見ると370万円でメルセデスGLAの未使用車(全車レーダーパッケージオプション付き)が10台以上出てますけど、なかなかの「レッドオーシャン」になってきた日本のSUV市場で勝ちたかったら、CX5を徹底的に研究しろ!!3008はプジョーのシェア拡大に貢献しているようですが、SUVがないからダメだったと言われきたVWのティグアンは完全に日本市場をナメてましたね。250万円でも苦戦しそうなのに363万円〜って売れるわけねーよ。T-ROCというアウディみたいな質感の新型SUVが年内にも日本導入されるみたいですが、欧州での販売価格から推測すると450万円前後らしい。1.5LのVWが、1.6Lのメルセデス(オプション付き370万円でバーゲン中)より高いってもう日本のユーザーには意味わかんないって!!T-ROCには後からハードトップのカブリオレが追加されるらしいですが、これなら選ぶ人もいるだろうけど・・・。
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− CARDRIVEGOGO (@cardrive55) 2018年3月26日
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