Facelifted 2018 Mazda 6 Tourer uncovered at Geneva https://t.co/V3a2xR8ltA
− CARDRIVEGOGO (@cardrive55) 2018年3月19日
欧州向けアテンザワゴン
改良アテンザ。欧州での展開がイマイチだなー。バズられていない。セダンやワゴンの時代はやっぱりもう終わってんのかなー。ジュネーブモーターショーでは、スバルから次世代レヴォーグのプロトモデルと、ボルボから発売間近の新型V60が登場してますけども、どちらもテーマは「ユーザーに訴える作り込み」にあるようで、基本スタンスはプレミアムブランドの『さらに上』くらいを目指した意欲的な設計が予想されます。V60はすでに詳細が発表されていて、直4のFFベースであることはマツダと同じですが、S90/V90と同じプラットフォームということで、エアサスオプションもあるダブルウィッシュボーンがフロントに配備されます。マツダがGJ開発時に断念した設計をボルボに先にやられたな・・・。
ワゴンの売り方
SUVが飽和気味になってきたから、変化球としてワゴンが売れるってこともあるかもしれないですが、SUVブームを超える規模のワゴンブームが突如訪れるという状況はちょっと想像できないです。ただし諸条件が揃った一部のジャンルにおいては、SUVを軽くあしらうワゴンは十分存在しうると思います。単純にSUVよりも速く、ハンドリングも良い、例えばアルディがその昔に作っていた2ドアクーペの『クワトロ』のスポーツイメージをそのままワゴンボデーで受け継いでいる『RS4アバント』のような、実用面だけでなく、スポーツ走行へのストイックさでユーザーにアピールできれば、あらゆる条件はワゴンに分がある。
ワゴンはSUVに勝てなくなった
2018年に快走しそうな予感が漂うCX8は、SUVの実用性という魅力がユーザーによく伝わるクルマになったと思いますけども、ワゴンボデーでこのCX8を超える「実用性」は、まず表現できないと思います。ボルボのV90は逆立ちしてもXC90にラグジュアリーな居住性では勝てないように、アテンザワゴンがCX8よりファミリー層にウケる状況はまず考えられない。立体駐車場という制限がなければ、とりあえずアテンザワゴンを選ぶ理由が見当たらない。そもそもワゴンとSUVの関係は、すでにスバルが北米向けにレガシィツーリングワゴンの代わりにアウトバックを成立させた経過から考えても、ある程度の結論に達したことかもしれません。
選ばれるクルマ
ボルボもどうやってV90とV60といったワゴンを売りさばく(ブランディングする)かに頭を悩ましているようですが、フロントサスを変えたり、T8というハイパワーユニットを積むグレードを標準で設定するなど、モデルに「深み」を与えて市場に刺激を与えています。SUVとは違う「選ばれる要素」を作ろうと奮闘しています。コスパを考えればアクセラやデミオに流れ、ラグジュアリーに関してはCX8がベストというマツダラインナップの中で、やはりアテンザセダンのビッグマイナーチェンジモデルが目指すべきなのは、コスパ、ラグジュアリー以外の用途でマツダで最も選ばれるクルマになることじゃないですか。
マツダの魅力
どうやればアテンザ・ワゴンに特定の指名買いが入るようになるのか!? そもそもマツダ車販売の基本は指名買いなんです。そういう意味ではメルセデスやBMWと同じ何ですけども、この2ブランドのようにブランド内のどのモデルであっても指名買いが入るという恵まれた状況とまでは至っていないです。マツダという「不完全なブランディング」の中で、デミオ、アクセラ、CX5、CX8といったモデルは実用性において選ばれる要素がある。デミオはBセグ最強レベルの衝突安全性を持ってますし、アクセラは同じくセグメントのトップでかつ価格も手頃。CX5、CX8もそれぞれセグメントのライバルがラグジュアリーを売りにしているレクサスやアウディに対しても互角以上にわたりあっているので売れているのも納得。
400ps版アテンザワゴン
それではアテンザ・ワゴンはどーしたらいいのだろう。クルマ好きがわがままに考えた一つの理想形ですが、マイナーチェンジと共に2.5Lターボを搭載して、当面は世界もびっくりの400ps版のみとして販売してみてはどーでしょうか。500万円くらいで売れば、そこそこ台数は出るんじゃないか?通常のアテンザワゴンよりも利益率を3倍くらい高く設定しておけば、月に100台売れるだけで、現状のアテンザセダンよりは確実に利益は出ます。もし400psを400万円、つまり1ps=1万円という90年代的なミラクルな価格設定が実現したならば、マツダへの賞賛が集まるはず。
2.5Lターボ導入が遅かった理由
マツダは数年前に2.5Lターボを完成させていますが、市販モデルで搭載されているのは北米専売のCX9のみで、年末と年明けになって、北米向け、欧州向けのMAZDA6(アテンザ)にも搭載されるとアナウンスされました。なんでアテンザへの搭載がこんなにも遅いのか!? そこで思いつくのがGJアテンザの基本設計に不備があるのではないか!? 250ps級のユニットは北米向けのCX9やCX8に使われるシャシーならば問題ないのでしょうが、アテンザ&アクセラに共通で使われている現状のスカイアクティブシャシーではエンジンにあっさり負けてしまって、十分に魅力を発揮できないという判断があるのかもしれません。2年近くが経過してやっとアテンザのシャシーを見直して、2.5Lターボの280psでも十分に立ち回れる改良シャシーが完成したようですが・・・。
マツダの判断
GJアテンザは、大前提としてアクセラとシャシーを共通化してしまった。これが運の尽きだったと、マツダ内部では後悔の声が挙がっているかもしれません。2012年かそれ以前の段階で、CX5が売れることが十分にわかっていれば、おそらくアテンザは専用の設計が用意されたのでは!? もちろんマツダの選択は尊重されるべきであり、マツダにも色々と深謀遠慮があって、アテンザ専用プラットフォームに十分な価値が見出せなかったんでしょうね。『500万円のアテンザが売れないならば、シャシーを作る価値はない』という判断基準が大前提ならば、リーマンショック直後のマツダは見送らざるを得ない。
500万円は可能か!?
しかしアウトランダーPHEVなど、性能だけで500万円に到達しているモデルも出てくる。FRのプレミアムという王道500万円コースを進んだレクサスISやスカイラインは成功したとは言い難いけど、FFベースの大衆ブランドのプラットフォームのままで、以前では不可能だと思われていた、400万円、500万円にも耐えられる「商品力」が得られるようになってきた。ヴィッツのGRMNモデルも400万円オーバーで売られる。中型モデルで400psを出せば、500万円でも絶賛されるでしょう。アウディ、スバル、ボルボがワゴンのブランディングにおいて500万円を見据えるという「同調圧力」を打破するワゴンの売り方はとりあえず思いつかない。
ボルボ、新型「V60」ステーションワゴンを発表! 先代よりも長く低く美しく https://t.co/sf4e0kbFEm @autoblogjapanさんから
− CARDRIVEGOGO (@cardrive55) 2018年3月20日
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