マツダ、ジュネーブモーターショーで商品改良した「Mazda6」ワゴンを世界初公開 https://t.co/DnCZazItka
— CARDRIVEGOGO (@cardrive55) 2018年2月10日
アテンザの新展開
欧州向けワゴンとして大幅リニューアルで公開されたGJアテンザが公開されるようです。どうやら噂通り4世代目のアテンザは本当にボツになってしまったみたいです。初代(GG)/二代目(GH)においても改良プラットフォームの引き継ぎによるFMCが行われましたが、フラッグシップだったEセグのミレーニアがある中で開発されたGGと、ミレーニアに代わってフラッグシップになるために大型化して開発されたGHでは、設計上のだいぶ大きな変更点がありましたが、三代目(GJ)から次へのアテンザの開発環境は、ほぼ変化なしなので、担当者も何を目指してFMCするのか困るところだと思います。
アテンザは噂通りにアレになるのか!?
ほぼ噂の域を出ないですが、5&6世代目はFR化され、よりプレミアム志向を強めたラグジュアリーセダンに生まれ変わるとか言われてますが、そのFR化を数年前倒しにする代わりに4代目の開発を白紙撤回したのかもしれません。アクセラ&CX5と同じシャシーを使うようになった3代目アテンザですが、アテンザのG系とアクセラのB系を統合した形の『スカイアクティブシャシー』は、新規設定されたCX5が想像を超える爆発的な売上を見せたおかげで、それなりに予定よりも早く焼却の目処がついたのかもしれません。そしてアクセラとCX5で80万台/年を賄える状況ならば、(共通skyシャシーから)再びアテンザを切り離しても大丈夫という判断でしょうか。
スカイアクティブシャシーとはなんだったのか!?
マツダのシャシーも全ラインナップ統合ありきのひと昔前の路線から変わってきているようです。北米向けの『スカイアクティブ』じゃないシャシーで作られたCX8が登場して、日本向けSUVの3車種は全て、異なるシャシーというトヨタ、スバルとは違う方針で突き進んでいるマツダ。クラスの違うSUVを別々のシャシーで作るのは、ジャガー・ランドローバーやBMWが実践していますが、車両価格が災いしてかあまり拡販には至っていないようです。BMWはMINIベースのX1/X2、3erベースのX3/X4、北米シャシーベースのX5/X6の3段階に対抗するかのように、デミオベースのCX3、アクセラベースのCX5、北米シャシーベースのCX8。
800万円のマツダ車・・・
これにさらにFR化されたアテンザをベースに『CX11』とかいうラージサイズのSUVが出てくる!?今時は新型シャシーを作ったらとりあえずSUVを投入して、一気に拡販して数字を出すのがスズキ/フィアットといった小型車メーカーからポルシェ/マセラティといったラグジュアリーブランドまでの常識になりつつあります。マツダにはそういう「無個性」なビジネスはふさわしくないと思うのですが、CX5がこれだけヒットしてしまったら、経営陣の頭の中はやはりSUVありきになってしまうでしょうね。
GJアテンザは黒歴史
ちょっと厳しいことを書きます。北米版の改良アテンザセダンと、欧州版の改良アテンザワゴンが、そのまま3月くらいに日本でもマイナーチェンジをして発表されるようですが、このクルマは一体マツダとしては何%の出来栄えなのか!?発売前から恐縮ですけども、既存のGJユーザーが乗り換える、あるいは個人タクシーで採用される以外に売れる見込みはあるのだろうか!? MAZDAには申し訳ないですけども、2012年の発売からずっとGJアテンザは「黒歴史」になるだろうと、このブログで主張し続けてきました。理由は本当に色々あります。
マツダの経営は誤算続きなのか!?
フォードから離れ、赤字転落、倒産がかなりリアルな状況で、世界の有名ブランドを相手に性能で対抗できるモデルを作るという理想を掲げるのはとても大変だったと思います。状況としてはGGアテンザを作った時のMAZDAに似ていたように思いますが、あの時はフォードが後ろ盾になっていましたが、2012年当時は完全に背水の陣でした。マツダディーラーの雰囲気も暗かった。MAZDAがこのまま潰れてしまうのか!?って思って記念にGHアテンザを新車で買いましたよ。GGもGHもアテンザとは何か!?ミドルサイズカーとは何か!?を真剣に考えた結果、アイディアがたくさん詰まったパーフェクトなクルマでした。世界で売れて当然。リーマンショックさえ来なければ・・・。
その先が『1mm』もなかった
GJアテンザを見ての感想は、「目先をとったな」でしたね。高コストがアダとなった直後ですから、まあこれが現実的な解決策だったのかもしれないですけど、完全にカペラ時代への逆行を感じました。タクシーにはちょうどいいんじゃないの!?(17年前のカペラにイギリスメディアが投げかけた辛辣な一言)。 MAZDAが何も考えていない!!とは言いませんけども、あまりにもこのクルマ(GJアテンザ)への投資に関しては後ろ向き過ぎた気がします。2012年に発売されてから、その先が全く用意されていないとは思わなかったです。さて2.5Lターボの日本発売はやはり「無し」なのか!?
GJを経てもまだマツダはまだスタート地点だった・・・。
マツダが中長期的に、次世代の内燃機関を世界に誇示して、日本でクルマを作ることの意義を追求する計画は変わらないでしょう。その中でMAZDAが示しているのは、日本車の価値を引き上げる洗練されたAWD機構のシェア拡大であり、今よりもラグジュアリーなブランドイメージを確立するためには、さらなるトルク&出力の積み増しは不可欠ですが、マツダの横置き設計では42kg・m/280psくらいが限界。これをさらに高めるには、縦置きユニットを使うシャシーを開発しないと、運用は不可能・・・。そういう結論にMAZDA首脳部はとっくに達しているはず。
とにかく次のアテンザでは何かが起こるはず。
つまりMAZDAがデザインにお金をかけたり、エンジンにお金をかけたり、国内生産ラインを整備したりする、現状の活動の先には、ボルボのようにギリギリまで横置きで粘るという選択肢もありますけども、マツダがトリプルチャージャーのスーパースポーツ級ユニット用とみられる特許を複数取得し、FF設計を引き継ぐことが既定路線だった4代目アテンザのFMCが噂通りにキャンセルされたならば、いよいよFRでAWDありきの上級モデルシャシーを投入することが決まったと断言してもいいのかもしれません。
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