2017年11月12日

魁コンセプトは「戦慄」らしい。

  清水草一さんと渡辺敏史さんがベストカーに連載している「エンスー解放戦線」。あまりのインパクトのデカさゆえか、未発売の『魁コンセプト』が登場してきました。デザインだけでサイズ以外のスペックが全く公表されてないのに、エンスー度は清水86点、渡辺95点だそうです。前回のメルセデスSクラスは60点くらいだったので、これはかなりの高得点ですねー。もしこのまま市販化されたら、「オラオラ・・・クソダサいSクラスは道を譲れ!!」みたいなメッセージを意図せずに発信しかねないほど尖ったデザインです。今流行りの「煽り運転」を意図せずにしてしまう恐れが・・・。車間距離しっかりとっているのに、Sクラスのユーザーが勝手に圧力を感じてしまう!?それくらいに「アヴァンギャルド」なデザインを求めるのがエンスーという生き物なのかも。

  通常は市販車ばかりが出てくるコーナーでして、この前もカムリHVが結構ボロクソに言われてましたね。ユニットは良くなったけども、フロントタイヤの接地感は相変わらず希薄で、乗り味の印象は決して良くないとのこと(清水氏)。それなりに軽快に加速はできるわけですから、決して接地感が悪い訳ではなくて、やはり懲りないのはトヨタのステアリングなんでしょうね。実家にあるクルマもトヨタ車ですけど、ハンドリングが「へなちょこ」すぎるので乗りたくないです。実家のクルマで食事に行くときは、毎回妹が必ず運転しています。伯父、母、妹、私で群馬まで遠出した時も、伯父と妹がハンドルを争ってましたが、榛名も赤城も私は全く運転したくなかった。このトヨタ車で、スポーツカーやマツダ車に乗るイメージでスピードに乗った状態でハンドルを切ると、とんでもないことになります。予想外のロールが出て全く気持ちよくない・・・。

  トヨタ車が「3シリーズ非Mスポ」だとしたら、マツダ車は「4シリーズMスポ」。もうそれくらいに違う。3シリと4シリは全然別物ですよねー。両方を作り分けているBMWはもっと評価されるべきなのかも。さてちょっと問題発言かもしれないですが、「エンスー」という手前勝手な基準で測るならば、新型カムリHVは「トヨタが作っている」ってだけでもうダメ。あのステアリングが付いてくるなら絶対に買わない。正直言ってレクサスIS・Fスポも全く印象が薄かった。接地感という意味ではカムリHVとあまり変わらない。IS・Fスポが完全にBMWに勝っているって吠えた日本の有名評論家は誰だっけ!?福野礼一郎さんだったな「クルマ論評2014」にハッキリ書いてる。ただしあの人は正直ものだと思う。同じ本でフォードフォーカスの2L自然吸気(つまりMZR搭載)に乗って、「この2L・NAはいい!!」って書いてたし。

  市販されてるカムリHVがボロクソに言われ、市販されるどころかユニットすら発表されていない、デザインだけの魁コンセプトがなぜか絶賛される。なんとも心地よい「エンスー」な連載だなー。もう評論家も声を大にして言いたいはず。業が深いトヨタは何を作ってもダメだけど、スイッチが入ったピュアなマツダは、もう『行くとこまで行ってしまう』ってことを。もうこれだけ本気なら「走り」はいいに決まってる。マツダやら、ポルシェやら、アルファロメオやら、クルマを圧倒的に高い次元で仕上げる力を持つメーカー/ブランドが、『いつ本気を出すか』それがいいクルマを選ぶにはとっても大事なんだと思う。

  東京MSのマツダは、見ていてこっちが心配になる程「拳を振り上げ過ぎ」なんだってさ。BMWがお好みの渡辺敏史さんに言わせれば、魁コンセプトはデザインの完成度が高すぎて、もう想像だけで頭が爆発しそーだ。ここまで本気出されると「もう怖くて近寄れない」とのこと。下に動画つけておきましたけど、アルテオンを見て「BMW7シリのパクリだ!!」「大径タイヤばっかりで呆れる」とか舐め腐ったことを言っていた若い女性のユーチューバーがいましたが、マツダのコンセプトカー2台の前では「綺麗・・・」「この辺のラインとか・・・」え!?さっきの雄弁はどこへ行ったの!?ってくらいに震えてレビューしてましたよ。「フェラーリのパクリ」とか「アルファロメオのパクリ」とか言っても良さそうだけど。



  まあとにかく「マツダは戦いに勝った」と言えるんじゃないでしょうか!? 清水草一さんも渡辺敏史さんもマツダの出来栄えをただただ「戦慄」と言ってますし。はっきりは書いてないですけども、マツダデザインが世界を覆った時に、欧州伝統のラグジュアリーブランドはどーなってしまうの!?って危惧を感じているのだと思います。4年前の東京MSにコッソリ展示されていた「パガーニ・ウアイラ」のエクステリアではなくて、レバーひとつひとつがアルミ削り出しで作られているインテリアを見たとき以来の衝撃がありました。2年前のRXビジョンや6年前のTAKERI、SHINRIよりもインパクトが大きかったです。SHINARIはすでに前年の2010年に公開されていましたし、2009年に公開された日産の「インフィニティ・エッセンス」のモチーフをうまくパクった程度にしか思ってなかったので・・・。

  
  1台で3億円もするイタリアの超高級スーパーカーであるパガーニ・ウアイラと比べても負けてない!?4000万円のフェラーリだったら喰っちゃうぞ!!なんてブログに書いたら思いっきり笑われそうですけども、清水さんと渡辺さんが実際にそんな話してる。マツダの「世界征服」ってちょっとオーバーじゃねーか!?まあせいぜい日本の街中で見ることができる2000万円くらいまでのマセラティ、ポルシェ、AMGくらいは射程に収めつつあるって話なのかなー。





おまけ




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posted by cardrivegogo at 02:26| Comment(0) | マツダの戦略 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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