2017年11月10日

ビジョンクーぺはアテンザなのか!?7000rpmのタコの意味は!?




  東京モーターショーで発表された2台のマツダのコンセプトカー。作り込みのレベルが高すぎて、他のメーカーのコンセプトモデルが全く同じ土俵に上がれてないです。もうすっかりマツダのための東京MSなんですねー。相変わらず客の入りが悪かったみたいですけども、参加ブランドがそれぞれにマツダみたいに真剣ならばもっともっと感動的なイベントになるはず。本当に痛切に感じたのが「マツダに比肩するメーカーがいない(参加していない)」ってことです。マツダの2台に唯一勝負を挑めそうなオーラを放っていたのがわずかにBMW8シリーズくらい。

  BMWに関しては比較的に最近発売されたG11/12系7シリーズやG30系5シリーズを見て、これではもう日本車に質感では絶対に勝てないなと失望しました(嫌いじゃないけど)。しかし発売が決まっている8シリーズのプロトモデルでは、一気に工作精度が3段階くらい上がった感じです。このクルマはBMWの工場ではなくてトヨタの田原工場で作ってんじゃないの!?ってくらいに綺麗に仕上がっていました。このクオリティならインフィニティやメルセデス相手にもいい勝負が挑めるんじゃないの!?「磨き」自慢の日産シーマよりも質感は良かったくらい。ただしBMWのもう一台のZ4プロトはダメですね。こっちも頑張れよ・・・。

  マツダの2台とBMWの1台の未発売車が、レクサスLS/LC、パナメーラ、メルセデスGTなどの高級な新型モデルを完全に喰ってました。東京モーターショーにはもはやブランドヒエラルキーなんか存在しないのかもしれません。ベントレーもフェラーリもやって来ない「庶民派ブランド」だけが集ったイベント。いちいちディーラーを回りたくない人にとっては便利なんですけどね。クルマの見せ方ってとっても大事なんだと思います。日本メーカー寡占市場のモーターショーでは、まあ大体こんなところに落ち着くのが関の山なんでしょうけど。マツダ以外の日本メーカーのやる気の無さがさ・・・。

  さてさて「ビジョン・クーぺ」ですけども、マツダからの正式なアナウンスはありませんが、4ドアで作り込んだことからも、これは次期アテンザとみて良さそうです。あのデザインのまま北米価格22,000USドルで出すとしたら!?もう世界がひっくり返るって。東京MSでホンダや日産が発表していたレゴブロックみたいなデザインのクルマが通りを行き交っても、最近のデザインはコミカルだなーって思うくらいで、別に感動はしないけど、「ビジョン・クーぺ」がプリウスみたいにそこいらじゅうに走ってたら、日本の景色が変わるって。

  プリウスくらいの価格を維持するためにも、現行GJ型をベースにしたFFのままで、ユニットもそのままの使い回しでいいかも(不満ないし)。今よりも賃金水準が高く、ガソリンも安く、クルマの維持費もかからなかったバブル期でもプライベートな乗用車は300万円台が限度だと言われてたのだから、次期アテンザも拡販を目指すならその価格に収まらないとダメですね。メルセデスCクラスの新古車が400万円を下回る価格で大量に売りさばかれている状況なので、下手にメルセデスの「正規価格」に並ぶような設定にしたら・・・まあ余計な御世話でしょうけど、結果は目に見えています。

  マツダのオリジナル・デザインとはいえ、やはり他ブランドの影響は見て取れます。「魁コンセプト」はアルファロメオ159/アルファブレラ。そして「ビジョンクーぺ」はノーズ、テールランプ、キャビンの誇張表現などを合わせると、フェラーリのv12搭載の4シータークーペに寄せていると思われます。アクセラもアテンザも第4世代になりますが、思い返せば・・・初代はどちらも日本車然としていました。カペラとファミリアの後継モデルであることがよくわかる日本的デザイン。しかも今見ても新鮮!!そして2代目はどちらもフランス車っぽいデザインに。プジョーのパクリなんて言われてたかも。現行の第3世代はまるでドイツブランドに仲間入りしたような「生真面目」さをデザインに込めています。そして次の第4世代はイタリアですかい!?

  某雑誌によると「ビジョン・クーぺ」には相変わらずタコメーターがついているとのこと。内燃機関のポテンシャルを最大限に引き出すと常々公言しているマツダですから、そこは絶対に譲れないところなのかも。レッドゾーンは7000rpmかららしい。つまりディーゼルを想定したモデルではないです。ガソリンターボで7000rpmまで回すなら、フェラーリ488GTB、アルファロメオジュリア・クワドリフォリオ、シビックtypeRに匹敵する高回転ユニットです。イタリア車を目指すならばターボか!? 自然吸気だとしてもべらぼうにロングストロークになったスカイアクティブGを相当に回します。1.5Lのロードスター用ユニットのように綺麗な声で鳴くのか!?MZR時代よりも回るエンジンへと回帰するのでしょうか!?

  マツダが導入を発表しているマイルドHVだとするならば、エンジンの回転は5000rpm以下の低めに設定されそうですが、他社がやるようなモード燃費をカサ増しするための、HVと偽ってエンジン回転を抑えて燃費を稼ぐタイプではなく、自然吸気ユニットではトルクが極端に細くなるところを補強するためのモーターアシストなのかもしれません。・・・もしかしたらロータリー&マイルドHVなんじゃないの?3ローターのうち1つをレンジエクステンダー/駆動に切り替え可能にすればいいんじゃないの!? ただし7000rpmはややリミットが低い気もしますが・・・。マツダは「7000rpm」にある種のメッセージを与えているはず。ファンは金を貯めながら予想して待ってろ!!ってことかな。期待してます。




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posted by cardrivegogo at 02:26| Comment(0) | アテンザ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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