2017年10月28日

アクセラ・コンセプトモデル 東京モーターショーとマツダの決意!?

  「pen」の自動車特集号が面白かった!! もしかしたらマツダが協賛している企画なのかもしれないけど、さりげなくマツダの『領域』が多ジャンルに広がっていることが再認識できます。一般雑誌なのでとりあえず一般読者の関心を大いに引っ張るモデルしか出てこないのですが、「当たり前」のように次々に出てくるマツダ車。それでも主役級は『個性』を重視したデザインを好むアルファロメオやランドローバーの「勝負デザイン」モデルであり、それらがズラズラと並べば、その眩しさにはあの端正なアウディも軽く吹き飛んでしまうくらい。時代はどんどん変わっていますね。

  決して現行マツダのデザインが新しいトレンドを生み出すくらいに抜きん出ているとは思わないですけど、不思議な安定感がありますね。とりあえずマツダ車を構図の中に入れておけばページ全体に華やかさが増すのでしょうか!? マツダ以外にもボルボ、メルセデス、シトロエンの安定感でページの大半を埋めているから、アルファロメオやランドローバーのアバンギャルドで奔放なデザインの良さがしっかり伝わる。あれ!?引き立て役じゃん。いいんですよ。もはやBMW、アウディ、レクサスではその役すら務まらなくなっているから。

  トヨタCH-Rのように後部ドアハンドルをピラー近くに隠して配置するデザインなんて2010年頃にすでにアルファロメオは使っていたわけで、トヨタのような大手メーカーも前衛的なデザインを用いるブランドのエッセンスを貪欲に吸収しています。パクられたアルファロメオはトヨタのさらに先へ進むべくさらに革新的なデザインで尖っています。もっともアルファロメオだから、ランドローバーだから許されるデザインでもあるわけですが・・・。マツダもこの2ブランドのジュリアやヴェラールが相手では、他の日本メーカー同様に「おとなしい」部類に入る!?

  2012年以降のいわゆる「魂動」というデザインテーマの良し悪しは別として、1960年の4輪車本格創業から一貫してマツダは、生産モデル一台一台のデザインに「作品」としての熱を込めてきたメーカーだと思います。欧州メーカーで同じような立ち位置なのが、アルファロメオであり、ランドローバーであり、ジャガーなのかな。欧州のライバルが奔放なデザインを次々と発表する中で、いよいよマツダも「優等生」デザインの殻を破る時が来たのか!?・・・ということで東京モーターショーに新しい市販車コンセプト「魅」が登場しました。

  このコンセプトカーが次期アクセラのベースになるようですが、イマイチ不発に終わった現行アクセラを払拭するためにも、このコンセプトカーの『全高1375mm』をそのまま変えずにそのまま市販化してくるかもしれません(現行は1470mm)。サイズは5ドアのVWシロッコくらい!?あのクルマはかっこよかったよなー。Cセグハッチバックが欧州市場の中心だったのはもう昔の話で、販売台数が伸びているのは小型SUVか、WRC車両ベースが揃うBセグモデル。あのVWゴルフが行き場所を失いつつあるとの見方もあるようです。(0-100km/h4秒台に突入した)ゴルフR以外に「伸び代」があるのか!?

  メルセデス、BMWが相次いでCセグに参入し、派生モデルを増やしたところ、色々なことがバレました。既存勢力であるゴルフ、フォーカス(アクセラ/V40)、カローラ(オーリス)、シビックの4大ファミリーには、それほど熱心な支持が無かったこと。市場が硬直したものと勝手に決めつけたこれらのメーカーはCセグ開発への情熱がそもそもあまり無かったことなどなど。カーメディアは勝手に「Cセグは欧州激戦区」と称していますが、蓋を開ければ「つまらないクルマのオンパレード」でしかなかったわけです。その中で着実に販売を伸ばしたのはメルセデスCLAだけ。メルセデスがブランド力にあぐらをかくことなく、顧客目線で創造性をフルに発揮した結果アメリカでも日本でも売れた。

  日本に凱旋したシビックもセダンは全長4600mm超えでF30系3シリーズとほぼ同じサイズのクルマになっています。Dセグ代替のCLAとシビックセダン。あるいはスポーツなゴルフRとシビックtypeR。Cセグが輝ける道筋はどうやらこれらのモデルがリードしているようです。マツダが掲げた「ディーゼルもハイブリッドも」というマルチユニット戦略は完全にスベった。やはり手を入れるべきはエンジンではなくボデーだった。もともと燃費が悪くないサイズですし、箱さえ進化させればあとは1.5Lターボでも十分なのかも!?

  GJアテンザもCX3もNDロードスターもデザインで攻めたのに、なんでBMアクセラは停滞してしまったのか!?マツダこそが率先して「ペルソナの復活!!」とばかりに妖艶な4ドアクーぺ化したアクセラセダンを作るべきだったのでは!?しかしもう終わったことをくよくよしていても仕方がないです。メルセデスとホンダに牽引されているマーケットを再び奪還するための次期アクセラなわけです。そしてでてきたデザインは・・・シロッコ!?いやいやこれはリーマンで無念に消えたアルファ・ブレラの復活ですわ。

1970年代初頭に勃興したCセグハッチバックのデザインを、初代ゴルフで決定づけたのがジウジアーロであり、その遺作になりそうなのがアルファ・ブレラ(Dセグハッチバックだけど)です。ジウジアーロとその日本人ビジネスパートナーであった宮川秀之氏の活動(カロツェリア・イタルデザイン)の出発点における最大の理解者が松田恒次社長であり、イタルデザインの初代パンダと5代目ファミリアが1980年に奇跡のシンクロを起こして登場し、その後のCセグデザインを決定づける、など『浅からぬ縁』があり、そのストーリーのフィナーレを「魅」のデザインに込めた。そんな予感があるんですよ・・・。さてアクセラセダンはどんなスタイルになるんでしょうか!?





最新投稿まとめブログ



posted by cardrivegogo at 00:44| Comment(0) | アクセラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]