2017年09月07日

HCCIエンジンは打倒ポルシェ!!打倒日産!!の最終兵器らしい・・・

  『HCCIエンジン』が来年に予定されるアクセラのFMCとともに導入されると言われています。世間では従来のプラグを使うエンジンよりも熱効率が良くなって、そのまま燃費が圧倒的に良くなるエンジンなんでしょ!!くらいにしか思ってなかったのですけど、実はこれ「エコ」よりも「スポーティ」な走りを実現するのに非常に効果的らしいです。マツダが公式に示したデータによると、マツダ以外の他社で広く使われている一般的なターボエンジンよりも圧倒的に「出足」が良くなるらしいです。

  なんでそうなるかというと、プラグによる点火工程が不要なのでより早いサイクルが可能であり、ディーゼルエンジンと同じく圧縮着火による爆発力の大きさで、当然にトルクが太くなるという2つのメリットが合わさったからだそうです。なんかすげーな。さらにディーゼルだと圧縮比をあげると排気ガスが極端に汚くなるので、マツダのディーゼルはわざと圧縮比を下げて出力を下げたりしているのですが、ガソリンだと排気ガスがかなりクリーンになって制約がなくなるとのこと。

  なんかもう聞いた途端に、もう興味津々ですよ!!ちょっと飛躍し過ぎかもしれないですが、例えばシビックtypeRやゴルフRといった、高出力の直噴ターボを使うCセグホットハッチの頂点に立つモデルを、軽く圧倒できるくらいのブレイクスルーが実現したといっていいのでは!? 技術的ディメンジョンにおいて、ライバルメーカーが「反則だ!!」と騒ぎ立てるくらいに、異次元のエンジンを搭載して新型MSアクセラが作れるってことですよねー。

  HCCIにターボチャージャーを組み合わせれば、エンジンの初動からタービンの回転開始のタイミングも当然に早まるでしょうから、これはエゲツないユニットですね。ホンダもVWもいじけてガソリンエンジンのスポーツハッチはやめてしまうかも。まるで1960年代の後半に登場し、ルマンでも圧倒的な強さで排除されたロータリーエンジンのような存在になるんじゃないの!?

  再び日産を狩るマツダが見られる!?『GT-R vs サバンナ』の21世紀版の対決は、次期GT-RとマツダRX9(仮称)がともに『スーパーカー化』するという展開になるみたいですが、マツダがロータリーのスポーツカー復活を急いで進めなかったのは、同時並行で進むHCCI技術によって『燃費』と『走行性能』を両立させた、フェラーリやポルシェなど世界中のスポーツカーブランドが欲しがるようなパーフェクトなユニットを作るのも可能!!そういった背筋がゾクゾクするような道筋が見えていたからなんでしょうね。

  2012年からの新生マツダはイメージ重視でイケイケだったですけども、これが予想外に、MSアクセラも、MSアテンザも、RX8の後継モデルも出てこない。せっかく開発したガソリンターボも北米の大型SUVにしか投入せず(日本で製造しているのに)。「もうマツダはスポーツカーへの情熱を完全に無くしてしまったのではないか!?」そんな疑念が芽生え、肥大化しやがて確信に変わってきたところで、トヨタとの協業発表・・・。従来のマツダファンはみんな歯がゆくてもどかしい想いでその動向を見守ってました。しかしマツダがかなり前から『HCCI』のユニットに相当なポテンシャルが、マツダの理想像がある!!と確信していたのなら、これまでの流れも全部納得がいきます。

  マツダのガソリンエンジンが全てHCCIになるのではなく、従来のスカイアクティブGが4-2-1排気を使い初めてからまだ5年しか経過していませんので、これも併用してラインナップを行うとのことです。GとDとHCCIの3つタイプのエンジンがマツダの主力車に搭載されるとのこと。HCCI搭載モデルが『GT』みたいな特別なグレード名を引っさげて2018年に登場し、翌2019年にはEVが投入されるスケージュールだそうです。

  K沢さんやベストカー、ニューモデルマガジンZが「日本メーカーはコスト増を嫌ってターボ化しない!!」と執拗に企業体質を批判してましたが、HCCIが完成した暁にはどんなコメントを発するのでしょうか!?特にマツダのガソリンエンジンはつまらない!!さっさとケチってないでターボ化しろ!!とほざいたK沢さんのHCCIエンジンに対するコメントは非常に注目ですねー。

  フェラーリもポルシェもターボ化&HV化の流れを止められないで、そのまま流されていく「終末的」な光景をボーっと見てる。次期スイフトスポーツがターボになるってさ。あっそー・・・ですか(終わったなー)。あのホンダだって今ではターボ・スポーツの急先鋒になっている。誰もがマツダも遅かれ早かれ同じ道をたどるしかないと思っていたでしょうし、不覚ながら私も・・・マツダのことを信用できていませんでした!!

  マツダは最初から最後まで自然吸気にこだわっていた・・・なぜなら「本物」のスポーツメーカーだから!!NDロードスターの設計を見てもそのこだわりは明らかでしたよ!!絶対にK沢さんが言うように「ケチ」だからってわけじゃないはず!!ちなみにK沢さんはベストカー最新号でNDを徹底的にディスっています。「マツダだったらせめてトヨタよりもコスパを見せろ!!」って。86よりも非力なエンジンに納得がいかないのだそうです。7500rpmをピークに使う小排気量ながら驚異的な「官能」を持つ素晴らしいエンジン!!ロータスやケータハムに供給してあげればいいのに!!ってくらいなのに、K沢さんには全く響いてないようです(もうライターやめちゃえよ)。

  『HCCI』はロータリー以来の衝撃になる!?またこれで世界のスポーツカーは「マツダ」と「それ以外」に隔てられる時代がやってくるのか!?アテンザ、アクセラ、デミオ、CX5、CX3がそれぞれHCCIエンジンで武装してクラス最強のスポーティなマシンになる!?HCCIアテンザとアウディRS5が、HCCIアクセラとシビックtypeRが、HCCIデミオとMINI・JCWが、HCCI-CX5とマカンターボが、HCCI-CX3と・・・・が、全てはマツダ中心で回る時代がやってくるのか!?とりあえず次もまたマツダを買おうかな。




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posted by cardrivegogo at 01:37| Comment(3) | マツダの技術について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
SKYACTIV Xは吸気量コントロールを目的としたスーパーチャージャーが組み込まれているみたいですが、ターボチャージャーが付くことってあるんでしょうか?
精密な燃焼管理が困難になりそうな気がします。
Posted by 読者 at 2017年09月14日 00:30
コメントありがとうございます

マツダ出身のエンジン設計者がモーターファンイラストレーテッドの連載で、スカイアクティブXの最終形態はHCCIターボです!!と書いてましたよvol87で。もともとはVWの論文に書かれたものらしいですが。
Posted by CARDRIVEGOGO at 2017年09月14日 03:30
そうなんですね!vol87 読んでみます。
09/15発売の刊がskyactiv xの特集みたいなので、そちらも楽しみです。
Posted by 読者 at 2017年09月14日 12:57
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