2017年09月02日

アクセラセダン1.5Lディーゼル追加で・・・

  CX3の2Lガソリンモデルの追加に続いて、アクセラセダンにも新たに『1.5Lディーゼル』(ATのみ)が登場しました。今更ながら『無かったんだっけー』って感じですけど、いざ追加されてみると、これがジャストなユーザーも結構多いんじゃないの!?って気もしますし、これは案外面白い存在なのかもしれない!?停滞気味のアクセラの新しい魅力が出てきそうな予感もあります。

  CX5、CX3、NDロードスターなどのモデルに話題を持って行かれてますが、マツダのラインナップの礎となっているアクセラは、そのサイズは小さ過ぎず・大き過ぎずで非常に汎用性に優れています。高速道路を安心して走れて、小回りも利くマツダ車を真面目に選ぶならば「アクセラ一択」なのかも。・・・『ジャストサイズ』で、しかも『エンジン』や『デザイン』といった有効なマテリアルを持つのになぜ販売がイマイチなのか!?営業が下手くそ!?

  3代目となった現行アクセラ(BM型)の発売は2013年でした。フランス車みたいな先代(BL系)のコミカルな風貌から、一転して端正でドイツ車みたいな造形になり注目を浴びましたが、主力エンジンは「フル・スカイアクティブ」となった自然吸気ガソリンの1.5Lと2.0L。飛び道具になる予定のディーゼルとHVはあまり売る気がなかったようです。「トヨタから提供されたユニットのマツダ車ってどんなジョークだよ!!」ってみんな思ったはず。残念ながらこの辺からケチが付いてしまったかも。

  最初からアメリカで売っている2.5L自然吸気の「アクセラGT」があれば・・・。1.5Lを手軽な価格で捌けばいい!!という見通しは、マツダの目指すブランドコンセプトに果たして合致していたのか!?苦しい台所事情を抱えたメーカーに、完成度の高いブランドイメージの構築なんてのは無理。現実的な価格設定のまま「デザイン」だけでクラスの頂点には立てる!?と思っていたでしょうけども、まさかの「余裕」のあるスバルにレヴォーグなる高価格帯のクルマをバカ売りされ、完全にアクセラは日陰に・・・。

  マツダの開発者としては、カーメディアもユーザーの含めて日本市場は「クルマがわかっていない!!」と強弁したいでしょうね。アクセラの最大の売りは、デミオやCX3とは全然違うシャシー性能です。2.2Lディーゼルを積んでもなお腰砕けにならない強靭なフットワークを理解できるカーメディアが存在しなかった!?・・・ただし一部のファンから見れば、アテンザと同等の設計になった新型シャシーの限界の高さは、間違いなく『マツダスピードアクセラ』への伏線である!!と予想してました。2.3Lターボ以来の新型ターボがアメリカで実用化された!!というニュースもあり、誰もが「ちょっと待てば出るだろう」と思ってましたが、早ければ2018年中にもFMCというアクセラのサイクルが発表され、次世代アクセラでHCCIの実用化とのこと。

  マツダが2012年以降に日本市場で主力エンジンとして考えていたものは、当初の予定からだいぶ違ったものになったのでは?「フルスカイアクティブG」として2.5L、2.0L、1.5L、1.3Lを次々と改変しましたが、売れたのはCX5に設定したディーゼル。アテンザもそのままディーゼル。そのままデミオやCX3にも1.5Lディーゼルを付けましたが、これは思ったほど売れず。ロードスター用に7500rpmの1.5Lユニットも作り、海外の大型SUV用に低速トルクに優れる2.5Lターボも作り、・・・・で次はHCCIとマイルドHV。なんかエンジンの種類と車種が同じくらいたくさんある!?・・・それなのに核となるユニットにはまだ巡りあえず。これは悩ましい限りですねー。

  ホンダのように「これからのVテックはターボだ!!」と宣言して、1.0L、1.5L、2.0Lの3タイプをはっきりキャラ分けして作る。あまりにも素っ気ない変わり身にびっくりしましたけども、やっぱり理にかなってるんだよなー。ジェイドやステップワゴンなどうまく行かないモデルも出ましたけども、とにかく「新しいホンダ」は表現できています。アクセラもインプレッサも先代と同じ排気量で代わり映えしないなー、けどシビックは久々の日本復帰というのもあってとにかく新しい・・・。

  アクセラスポーツよりもボデー剛性の高さや静粛性が期待できるアクセラセダン。マツダの実力を遺憾無く発揮できる最良のボデータイプに、もうマツダのすべてのエンジンをラインナップしたらどーでしょうか?現状では1.5Lガソリン、2.0Lハイブリッド、1.5Lディーゼル、2.2Lディーゼルがありますが、2.0Lガソリン、2.5Lガソリン、2.5Lターボそれに1.5Lのロードスター用も。「走り」を心から愛するマツダファンにはアクセラセダンを!!くらいのメッセージがあってもいい気がします。Cセグってのはどれだけ『正義』になれるか!?ってのがマーケット的には大きいですし、「フォーカス」「アルファ147」「ゴルフ」「Aクラス」「プリウス」など歴代の成功モデルはどれも、時代を味方につけてクルマ好きに支持されるモデルばかり。

  とにかくエンジンはどれを選んでも満足度が非常に高い「最高のクルマ」を目指しているはずなのに、マーケティングやプロモーションがやや中途半端な気がするんですねー。プリウスを突き破るくらいのポテンシャルはあるのだけども・・・。高性能で欧州車よりもさらにしっとりしたシャシーに、欧州車よりもこだわり抜いたディーゼルユニット。この素晴らしさを伝えるにはある程度の時間がかかります。プリウスだって今の地位まで20年かかったわけだし。

  福島と茨城を結ぶ水郡線に乗る機会があったのですが、そこを走るキハE130系のコマツ製450psの直6ディーゼルの振動がフロアから足に伝わってくる感触はいいですねー。マツダのディーゼルのようにカラカラ音はかなり低減されていて知らない人が乗ったら電車と区別がつかないくらい。駅から発進してすぐに登りだといい感じのエクゾーストが楽しめます。車両中央にあるエンジンのすぐ上にある座席に座っているだけで、なんだかディーゼル車のアクセルを踏み込んでいる感覚になれます。3時間も乗っていると、ディーゼルエンジンもいいなーって気になってくる。

  発進時のシフトチェンジもクルマに似てます。2速で60km/h以上まで目一杯に引っ張る加速。ほぼ自動車と同じフィールが楽しめます。小さい頃に乗っていた八高線のキハ35系は、電車と比べていかにも細かい制御が難しそうなアバウトな加速をしていたように記憶しますが、当たり前ですが1960年代設計のディーゼルカーと比べればディーゼルユニットも、ミッションも大幅に進化しています。

  230万円ですから『アクセラセダン1.5Lガソリンターボ』のシビックに対抗するにはコスパは十分。マツダがCセグの頂点を狙って2013年に作り出した渾身のブランド基幹モデルのアクセラですから、総合的な性能でもシビックに負けていてはいけないですけどねー。そもそもゴルフだのV40だのが出てきてCセグの定義はめちゃくちゃになってしまっている!?そこにインプレッサが鳴り物入りで参入して思いっきりスベっている・・・。もうCセグはSUVだけあればよくない!?って声も。既存のアクセラユーザーはCX5に相当数流れてますし・・・。そんなネガティブな雰囲気を弾き飛ばすようなアクセラの新展開を見たい!!それができないならもうマツダは終わりじゃないですかー!!




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posted by cardrivegogo at 00:28| Comment(0) | アクセラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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