2017年06月02日

マツダが『最も重要なブランド』になる日が近い!?

  また『ナカニシ』さんがテキトーなことを言ってますねー。「マツダのロータリーは現実的に、EVの補助エンジンか、水素ロータリーくらいしか実用化は難しい」。その技術はもう何年前の東京MSに出てきたものでしたっけ?アイディアから実用化まで10年・・・みたいな悠長な仕事はやってないと思いますけどね。そんなに自動車メーカーってマヌケじゃないって。この証券マン出身のオッサンが自動車産業のアナリストとして偉そうにしているのに、イライラしているのは私だけではないはず(日本メーカーの関係者とかカンカンだろうな・・・)。

  典型的な日本のダサいオッサンが言ってそうな、『ドイツの技術には勝てない』みたいな趣旨のことを『吹聴』するために怪しげな法人を作っていらっしゃるようですけど、どーもこの人の文章にはクルマ(特に日本車)への愛着というものを感じられないです。『俺たち証券マンは一流で、自動車メーカー勤務は二流』・・・日本車を見下す奴らの根底にあるのがコレ。ナカニシさんも、徹底的に日本メーカーを見下したレビューを書かれる人なので、感情的に判断してはいけないと思いつつもこの人の本を読むたびに、日本メーカーの開発者がかわいそうだなー・・・と。

  おそらくマツダはEV補助エンジン、水素ロータリーなどの『使い道』はすぐに思いつくけども、ファンが求めているものにそれが適していないこともわかっているので、技術自体は放置したままだったと思います。過去何度かあった経営危機でも、かなり的確にニーズを突いたクルマ作りができたマツダだから、自動車好きが『よだれを垂らして喜ぶ』クルマ作りとはどういうものかは、十分にわかっているはずです。

  ロータリーを復活させるならば、もう答えは一つ・・・『マイルドHV』しかないと思います。先日マツダでは、自社開発によるマイルド・ハイブリッド技術が完成していることが報道されました。ただし「ロータリー&マイルド・ハイブリッド」の組み合わせとは言及されていません。・・・マイルドハイブリッドはデミオからアテンザまで幅広く設定される見込みとのことなので、販売不振気味なレシプロのガソリンエンジンモデルに搭載されて、小型モーターで起動時のトルク不足を補い、加速をブーストする『電動ターボ』として機能することになりそうです。

  しかーし!!マイルドハイブリッドはもうロータリー復活のための『自社開発』と見て良さそうです。アクセラであれだけ見向きもされなかったハイブリッド、しかもこれを北米に投入する訳でもない!!日本向けに作った結果の大惨敗で、ついでにガソリンも売れないですから、デミオ、アクセラ、アテンザは全てディーゼルだけでもいいくらいです。これに新型CX5に類する内装を装備しておけば、あっという間にマツダの中古車価格は、メルセデスやBMWを軽く抜き去りますよ。今でもカーセンサーを眺めていると同年式、同走行くらいのアクセラ(2L)と1シリーズ(1.6Lターボ)が同じくらいの価格で出回っていますから・・・(見かけたのはどちらも190万円)。

  ちょっと前に別のブログで『エンジンのまとめ』を書いたのですけども、日本市場で売られている『内燃機関』は、@低回転ガソリンターボ、A高回転、B大排気量、Cアトキンソンサイクル&ミラーサイクル、Dディーゼルの5つに分類されるというものです。現状のマツダは、A(ロードスター)とD。年内にも@(2.5Lターボ)を日本でも展開するでしょう。残りのガソリンエンジンはあまり特徴がなく、Cでは?という意見も頂戴しましたが、CVTを使っていない時点でCとは言い難いと思うのです。

  レシプロガソリンにマイルドハイブリッドを追加してCVT化するならば、Cのトヨタ、ホンダ追従路線を鮮明にするだけに終わります。しかしマツダはそれを潔しとはしないでしょうし、CVTに対しても否定的です(コストの問題なのか?)。マツダのマイルドハイブリッド開発は、Cを狙ったものなのか?それとも新しくE『ロータリー&マイルドH』を創造するという狙いなのか?

  もう結論ありきで申し訳ないのですけども、@〜Dまでそれぞれのジャンルの基準において優秀なエンジンをつくり、それに見合った車種に搭載すれば単純に『販売台数』という数字が稼げるわけです。実際にマツダもDで頑張ったから、グローバルでは緩やかながら右肩上がりを5年積み重ねてきました。そしてさらなる推進力を求めて、ディーゼルと並んでテクノロジーの根幹になる新型ユニットをD以外のどこに見出せばいいのか!?・・・もはや@〜Cはどれも『レッドオーシャン』。だったら、『ブルーオーシャン』を目指すしかないんじゃないですか!?ってことです。

  ロータリー&マイルドHは、A『高回転』に近い存在ではあるのですが、レシプロの高回転エンジン&マイルドHよりも、ユニットの重量が抑えられるはずです。ユニットの軽量化とNVHの良さこそがEのもっとも重要なセールスポイントですが、NVHの良さという意味ではB『大排気量』にも比肩します。まあかなり楽観的な見通しではありますが、世界のあらゆるメーカー(EV専売を除く)が@〜Dの中にひしめいていて、ジャガー(XE)やアルファロメオ(ジュリア)は、愚直に@『低回転ガソリンターボ』とD『ディーゼル』でBMWに挑みます(1000万円するAも用意されてますが・・・)。

  そんな中でマツダだけが『カード』を持っている!?トヨタやホンダが持つ『FCV』は相当なインフラが必要ですけども、マツダのEはそれが全く不要で即時にどの市場にも投入できるわけです。もうこれは『勝った』みたいなものじゃないですか!?・・・あくまでロータリー&マイルドHが完成しているならば!?ですけど。

『世界の主力エンジンは5種類に絞られた!?』


最新投稿まとめブログ





↓『日本メーカーをナメきっている』中西さんの本・・・震災で日本型生産は崩壊だってさ(笑)


posted by cardrivegogo at 03:05| Comment(0) | マツダの戦略 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]