2017年03月23日

マツダの危うさ。SUV以外のラインナップはどうなる!?

  北米市場で最大手のGMグループがシボレーブランドから発売している「マリブ」。ボデーサイズは4922×1854×1465mmで車重は1586kg。フロントマスク以外はどことなくGJアテンザセダンに似ていてスタイリッシュ。しかも1.8Lハイブリッドや、1.5L&2Lターボなどパワーユニットも充実しているんですけども、ホンダ・アコードやトヨタ・カムリには遠く及ばないです。車両価格もアコードやカムリとほぼ同じなのに・・・。

  アメリカではGJアテンザサイズのセダンは、まだまだお金の無い若年層向けのクルマという先入観が根強いようで、アメリカを代表するシボレーブランドにおいてマリブは極めてスタンダードなクルマ。日本のトヨタブランドでいうところのカローラアクシオみたいな位置づけです。シボレーと言えば!!シルバラード(ピックアップ)、インパラ(大型セダン)、コルベット、カマーロ。これ以外のモデルは韓国、ドイツ、オーストラリアの子会社が作った偽GM車。

  カムリ、アコードの売れ行きが抜群で、旧型アテンザと同じシャシーを使っているフォード・フュージョンも大人気。さらに日産アルティマ(日本名ティアナ)やヒュンダイ・ソナタも販売台数が増加傾向!!そしてスバル・レガシィB4がバカ売れ!!ここにワールドデザインCOTYの看板を提げて北米に乗り込むGJアテンザとマツダ陣営にとっては鼻息が荒くなる2012年だったはず何ですが・・・。

  大統領選挙で北米が盛り上がる中で、もともと単一民族国家でもないアメリカに「ナショナリズム」が高揚してから、ホンダの売れ筋はアコードからCR-Vに代わり、トヨタはカムリからRAV4へ・・・。欧州と日本のメーカーによって半世紀の歴史を築いてきた3BOXセダンから、アメリカ市場で生まれたSUVへ完全に流れが変わってしまったようです。「アメリカ的なクルマを買え!!」

  結果的にマツダもSUVでアメリカから大きな利益を得ているようですけども、マツダに於けるアテンザの立場は・・・。マツダの経営陣が完全に頭がイカレていて、「またセダンで世界を驚かせる!」なんて真剣に考えているならば、まだまだ期待もできるのですが、どうも最近のマツダは守りに入っているよなー。北米・中国・欧州で販売が伸びているジャンルに自信満々に乗り込んでいってシェアを奪う!!という意味ではかなりアグレッシブなのですが、日本市場では完全に逃げ腰・・・。

  アメリカ向けにCX9、中国向けにCX4、欧州向けにCX3そして日本向けにCX6・・・マツダのSUV戦略。どのメーカーとカチ合ってもとりあえず負けない!!負けそうにない!!日本市場ではオールマイティなCX5を補強する決定的なモデルが不足していてSUV市場でのシェアはそれほど高まってないですが、海外市場ではSUVの力でマツダシェアを2桁も押し上げています。

  アテンザで目論んでいたアメリカのセダン市場はシャットダウンを始めていて、アクセラもアメリカで当初は伸びましたが、カローラ、シビック、セントラそしてアクセラも含めて、Cセグ車は昨年同月比で2桁減となっています。さらに渾身のプレミアムコンパクトとして発売したデミオも、国内生産を国内市場で売りさばかないとなかなか利益が出ないですし、グローバル全体でもせいぜい10万台規模でしかなく、コストを低減するメリットが発揮できるとされる40万台にはまだまだ及びません。

  せいぜい200万円が限界のデミオ、300万円が限界のアクセラ、400万円が限界のアテンザ。SUV以外のマツダのラインナップは、この先どんな発展の余地があるのでしょうか? 例えばデミオは、完全に軽自動車に打ち負かされたコンパクトカー市場の「出がらし」から、BMW・MINI的なプレミアムコンパクトへの脱皮を測ったものの、「付加価値のある」コンパクトカーとして成功したのは日産ノートe-POWERでした・・・。

  アクセラは・・・「地味」で「古い」かも。プリウスのように「激情アグレッシブ」なライバル車と比べると、まるで存在価値がわからないけど、フェードアウトして行く運命から逃れられない欧州ハッチバックへのオマージュ。そのストイックな完成形としての価値は認めますけど、アウディA3と同じような「未来」が見えない哀愁をまとっています・・・。

  アテンザの前途も厳しいものがありそうです。グローバルなハイクオリティカーが日本では600万円前後で売られていますが、ポルシェ・マカンやメルセデスCクラス、あるいはEクラス、5er、クラウン、フーガといった定番の高級車と肩を並べるには、これまでのアテンザのイメージをどこかのタイミングで放り投げる覚悟が必要だと思います。

  アメリカ人が書いたホンダに関する研究本によると、ホンダの企業文化とは絶対に他社の真似はしない、常に新しいものを創造するというもので、1970年代に四輪車においても世界的な名声を得て以来、新製品によってライバルを大きく引き離す時期と、ライバルが同様のモデルを投入して追いつかれ停滞する時期とを繰り返してきた・・・とありました。即座に頭に浮かんだのが、プレリュードを叩きのめしたS13シルビアと、ストリームをパクったトヨタのウィッシュが頭に浮かびましたが、マツダもユーノス・プレッソやプレマシーを投入してました。

  さらには4輪独立サスをシビックを模倣したファミリアや、4輪ダブルウィッシュボーンというアイディアをアコードから拝借したアテンザ・・・。まあ考えるまでもなくマツダの「立場」ははっきりしています。プアマンズ・ポルシェを作ったメーカーですから・・・。そんなマツダのアイディアをパクる奇特な存在がドイツブランド!?ロードスターだったり、最近ではRX-VISIONに似ているコンセプトカーが・・・ジュネーブに。


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posted by cardrivegogo at 05:25| Comment(0) | マツダ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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