2016年05月30日

フィアットか?ボルボか?・・・マツダにも共に歩むパートナーが必要だと。

  「フィアットにも排ガス疑惑」ですか・・・。あれ〜・・・せっかくのマツダにとっての素晴らしい「エンジェル」だったのですけどね。NDロードスターのWCOTY受賞はフィアットの気まぐれな貢献による棚ぼた的なバックアップがあったからこそ実現したわけですから、マツダにとってもこれは対岸の火事じゃないはずです。・・・さて今後フィアットがマツダのDEを買う可能性は?

  フィアットがドイツ当局にディーゼルで違法ソフトウェアが見つかったと告発されたのは、欧州市場でのことですけども、マツダもディーゼルの排ガスには相当に苦労しているようで、北米のディーゼル規制の厳しさに完全にお手上げで、ディーゼルの展開をついに諦めちゃいました。おそらく完全に計画済みだったであろうCX9にディーゼルが載る日は果たしてやってくるのでしょうか?

 とりあえずは「ガソリン4気筒+ターボ」で350psくらいまで問題なく補える時代になっているようですから、CX9のような2000kg超の重量級であってもまあ大丈夫・・・そりゃトルクに優れるディーゼルが良かったのは言うまでもないですけども。ただしさらに押し寄せる問題として、現行の直噴ターボでは相当数がクリアできないのではないか?といわれる2017年のNOx規制によって、直噴ターボもディーゼルのように今後は規制にがんじがらめにされて次第に姿を消すでしょうから、・・・その時はその時ですね。

  北米に覇を唱えるという意味ではマツダにとっても偉大なる先達・日産が新たに北米へ送り出す「次世代6気筒(V6)」が完全にターボ化専用として導入されるようです。これに対してトヨタもGR系エンジン3.5Lを現状の自然吸気のまま今後も使い続けるのでしょうか?幸いなことにトヨタも日産も北米向けにV8を持っていますから、V6をハイブリッド化あるいはターボ化しても魅力は落ちないです。

  さーて、そんな日本の2大メーカーといよいよ「アッパークラス」で対峙するマツダの採るべき道は・・・。とはいっても相手はV8まで持っていますからまともに戦っても勝ち目はなさそうです。さらに横置きのFF車でレクサスやインフィニティに挑むのは無謀じゃないか!?・・・などとジジイのライターは決めて掛かりますが、実際にレクサスが相手の尺度でもアテンザの静音性はかなりのレベルまで達しています。19インチとか大径ホイール履いているのに、それによるネガも実際に乗ってみるとそれほどないです(17インチと大差なし)。

 そもそも静かなクルマを作るのは日本メーカーの得意技なので、レクサスやインフィニティを相手にするために、マツダが抱えている「難点」はそこじゃなくて、現実問題はマツダが得意としてきたはずのバネじゃないかという気がします。ちょっと前まではバネを制すれば横置きFFでもFRの高級車に勝てる!!!という真理をマツダが見事に示してくれると思ってましたが、今まさに「違うメーカー」によってちょっとしたブレークスルーが起こっています。「直4横置きのFFベースAWD」のDセグセダン/ワゴンで本体価格800万円以上という強気な設定をしているのが・・・ボルボです。

  そうです!!!旧型マツダアクセラのシャシーを使ったり(V40)、初代アテンザから派生したシャシーを欧州フォードと共同で開発している(S60/V60)、かつてのマツダの盟友です。ベースモデルも相当ですが、特に評判が良いのは直4になって商品力が疑問?と思っていた「ポールスター」モデルです。いっそのこと昔のよしみでマツダ車も「ポールスター」にチューンしてもらったらどうでしょうか?

  トヨタはBMWと、日産はメルセデスと、それぞれ協業関係にあるわけですから、マツダにも助け合う相棒が必要じゃないか!?そしてその有力候補が「ボルボ」か、それ以外だとPSAグループ(プジョー・シトロエン)でしょうか? プジョーが日本でも販売を開始した「308GTiプジョー・スポール」はRCZに変わる新しいプジョーのアイコンとなるようですが、直4横置きFFの1.6Lターボで、外観はベース車とほぼ同じにもかかわらず385万円とは大きく出てきました。

  内容としては以前マツダが作っていたMSアクセラ(260万円)です。簡単に言ってしまうと、高出力ターボのFFで、サーキット走行を想定してのLSDが導入されたモデルです。なにやらFF車用のLSDの開発が日進月歩のようで、いまではFFが、MRのポルシェボクスターよりも速いタイムをニュル北コースでマークする時代に突入しています。ルノー、ホンダ、VW、プジョーがガチンコになることで盛り上がるCセグFFスポーツのトレンドに、マツダもボルボかフィアットと組んで乗っかるのも良さそうです。思い起こせば初代アテンザの世界的な大ヒットは、アルファ156、プジョー407、アコード、アルテッツァ、そして帝王E46BMW3erの「Dセグスポーツ・ブーム」の中で大健闘したことが勝因でしたから・・・。

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posted by cardrivegogo at 00:07| Comment(0) | マツダの戦略 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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