2016年03月11日

TOP GEAR JAPAN 創刊・・・三大ブランドは「マクラーレン・ポルシェ・マツダ」!!!

  なかなか面白い雑誌が誕生しました。といってもまだ第1号しか出てないですけども、期待に違わない素晴らしいコンテンツが並んでいて一気に読んでしまいました! 英国を代表するカーメディア「トップギア」にとうとう日本語版が登場しました。評価の基準にはいろいろと疑問を差し込みたい部分はありますけども、英国で販売されている仕様に乗ったわけでもないので・・・下手に目くじらを立てるのはやめときましょう。

  巻末に付いているのが発売中の各ブランドの主要モデルを10段階でぶった切るというコーナーです。ここに収録されている100台以上のモデルの中で、10点満点を獲得した「驚愕のモデル」を擁するブランドが、マクラーレン・ポルシェ・マツダの3つでした!ってことです。マツダってやっぱりすごいねぇ〜・・・。スポーティなクルマの評価が高いという絶対条件の中で、フェラーリやランボルギーニは満点が取れない!これこそが英国人の本質なんでしょうね・・・。日本人が韓国車を評価しないのとはまったく意味が違いますけど。

  英国メディアだからといって、特別にヘンな基準で車種のジャンル分けをしているわけでもなく、おそらくこの3つのブランドがそれぞれに「スーパーカー」「スーパースポーツ」「ライトウエイトスポーツ」で頂点を取ってますよ!くらいのニュアンスでの10点満点だと思われます。

  それぞれ車種の採点の傍には短評が付いていて、英国メディアらしい辛辣さも発揮されています。例えばトヨタ・オーリスは「英国で製造された自動車の中で、おそらく最も運転がつまらないクルマ。たぶん。」と厳しい一撃が・・・。トヨタに対してはやたらと厳しいですね・・・、それでも86だけは別次元の好評価が与えられていて「これはスバル車です!」とさらに皮肉を一言。なんとも英国人らしく性格が悪いですね〜・・・TNGAが採用された新型プリウスに乗ったらトヨタへの評価がどれくらい変わるでしょうか? その他の日本ブランドであるマツダ、スバル、日産、ホンダ、スズキに対しては割りと好意的なようです。どうせだったら本国版に出てくるであろう韓国ブランドや欧州専売ブランド(シュコダなど)も合わせて掲載してくれればいいのに・・・日本に入ってくるモデルだけにしているせいで、そこそこ高いレベルでの「ドングリの背比べ」になってしまっている気が・・・。

  本編(メインコンテンツ)に取り上げられているのは、先ほどの3ジャンルに属するスポーツモデルが中心でした。本国の3ブランドが評価の基準になるのでしょうがやたらと良く出てきます。「スーパーカー」と「スーパースポーツ」の両方に参入するアストンマーティンと、「スーパースポーツ」のジャガー、「ライトウエイト」のロータス・・・そして3ジャンル全てに顔を出すドイツから来た王者「ポルシェ」。3ジャンルそれぞれで、ライバル車種をいちいち名指しで挙げながら「911とくらべて・・・」などと比較する姿勢は、日本のカーメディアでは「自主規制」でなかなか見られないので、とても斬新に感じます。日本のメディアは相対的な実力がわかりづらい。

  日本のメディアでは、マツダをポルシェやロータスと同じ土俵に挙げて評価するなんてことは、なかなかないでしょうけども、トップギアならば実現します!!! 日本にもこういったメディアが登場したのだから、マツダには「ライトウエイト」だけでなく、スーパースポーツにもぜひ参入してTOP GEAR誌上で騒がれるブランドになってほしいですね。「ポルシェ911シリーズ」に挑戦するモデルといえば、「日産GT-R」「アストンマーティン・V8ヴァンテージ」「ジャガー・Fタイプ」「シボレー・コルベット」・・・なんとも華のある面々が揃ってます!ここにマツダのロータリースポーツがあったらな〜!!!今後は「フォードGT」さらにはあの「TVR・タスカン」が復活するそうで・・・さらなる活性化が期待できます。東京MSのアレ・・・市販化するしかないですね。

  マツダが頂点に据えられている「ライトウエイト」部門では、日本勢が総じて高評価になっています。「トヨタ86/スバルBRZ」や「ホンダS660」が絶賛されている一方で、「アルファ4C」や「BMW・Z4」といった輸入ブランドは逆にやたらと低評価です。新たに直4ターボに変わったボクスターとケイマン(ポルシェ718シリーズ)も、クラスとしては「ライトウエイト」に近い存在になってますが、トップギアでは完全に「ライトウエイト」の括りです。もちろん地元の「ロータス・エリーゼ」もいます。次のモデルではいよいよ直4ターボ化が噂される「フェアレディZ」も決して「ライト」ではないですけど、このクラスに括られる運命にあるようです。さらに今後の大本命として「アバルト124スパイダー」にも期待できます。

  スポーツカーの限界性能を評価されたところで、おだやかなカーライフを送る人々にとっては何の役にも立たない・・・という意味では「トップ・ギア」は完全にオワコンなんだと思います。けれども・・・そうはわかっていても読んでいる分には熱中できて笑えて、エンターテイメント性は抜群です。そういえば沢村さんの文章も確かに限界性能があーだこーだで・・・全く役に立たない知識の羅列なんですけども不思議と惹かれてしまいます。日本のカーメディアの「1800kgのボディに2Lターボ・・・必要十分な出力」といったなんの抑揚もないクソな文章に比べれば断然に読み応えがあります!

  巻頭には日本版編集長のコメントも掲載されてまして「トップ・ギアの無い国に クルマ文化は育たない」・・・はぁ?コイツは何を勘違いしてんだ? なんてアンチな感情もちょっと湧きましたけど・・・こういう雑誌があることは確かにいいことだと思いますよ。

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ラベル:トップギア
posted by cardrivegogo at 02:10| Comment(0) | マツダとカーメディア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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