最近ランクルに追加したばかりのトヨタのディーゼルもアウトだったのは意外でした・・・一体どんな見通しだったのでしょうか。それでもトヨタはマツダからディーゼルの供給を受ける契約が結ばれているようなので、内々には今回の成り行きも完全にわかっていたのだと思います(来月にもランクルのエンジンがマツダ製に変わっているかも)。決して3社ともの違法でもモラルハザードでもないです。日本メーカーを庇う気もないですけど、以前から国交省とメーカー連合の間で、「落とし所」の調整をしていた雰囲気がプンプンするだけです。
「ディーゼル命」のマツダはセーフ・・・それどころか「さすがはマツダ!」なんて輩がウジャウジャ出てきそうです。その一方でディーゼルに見切りをつけていた三菱、日産、トヨタはアウトですけども、とりあえずどのメーカーにとっても大勢に影響はないでしょう。国交省は早々にも新たなNOx規制を作る方針なんだそうですが、なんだか日本メーカー連合と政府による、海外ブランド車の流通を規制する「自動車戦略」が密かに発動しているような気がしてなりません・・・。日本車ではディーゼルは今後しばらくはマツダと提携先のトヨタからしか出ないでしょう。スズキが小型車向けディーゼルを開発したと報じられてますが、処理装置を見る限りでは日本やアメリカで売るのは難しそうです。ホンダやスバルが欧州向けに使っているディーゼルが全く日本にやってくる気配がなかったのは、すでに「マツダ以外は撤退」という既定路線で合意済みだったからかもしれません。
アメリカ、中国、ドイツといった主要市場では自国のメーカーに対する優遇策を講じて産業を保護していますし、イギリス、イタリア、スウェーデンなどでは政府の積極的な保護政策で自国生産台数を確保しているくらいですから、せめて日本もそれなりの姿勢を見せてもいいのかな〜・・・とは思うのですが、しかしただでさえ優秀すぎる日本メーカーを過度に優遇すれば、フォードの後を追って海外ブランドが次々と日本から消えてしまうかもしれません。
ちょっと不憫だなと思ったのがジャガーですね。XE、XF、F-PASEの新型3車種をディーゼル中心に売ろう!とちょうど息巻いているところだったと思うのですが、出鼻をくじかれる展開となってしまいました。果たして国交省の官僚さまとどれだけのつながりを築いてあったのでしょうか。
その一方でBMWではなにやら不穏な動きがありました。X5やアルピナ用の6気筒ディーゼルには尿素処理機構(SCR)が付いていますが、これを省略している直4、直3のディーゼルにはアメリカでも疑惑の目が向けられています。しかし今回の国交省の発表を前になんとも絶妙なタイミングで、しかもなんとも絶妙な価格!まるでディーゼルモデルの代わりにコチラをどうぞ!と言わんばかりかの衝撃の価格設定で、華々しく2シリーズアクティブツアラーと3シリーズに「PHEV」が導入されました。おそらくなんらかの情報をキャッチしていたんでしょうね。トヨタとの親密なパイプが多少はモノを言ったのか?3シリーズや2シリーズATからディーゼルが年内にフェードアウトするようだったら、「黒」だったのかな〜・・・となりますね。
プジョーもDセグセダンの「508」にディーゼルを投入して、難攻不落の日本市場(Dセグはドイツ車の牙城?)をこじ開けるつもりだったようです。意気揚々と東京MSに登場したものの、その後なかなか公式発表には至っていません。ただしプジョーに関してはメルセデスと同じでコストがかかる「尿素処理装置」を搭載したディーゼルを投入するとのことなので、まず排ガスに関してはマツダ以上に問題ないでしょうから、やはり採算ラインの価格設定にかなり苦慮しているのかな・・・。
スカイアクティブDがだんだん有名になるにつれて、「マツダはメルセデスが使う尿素処理機構によるコスト高を嫌って安くディーゼルを作ろうとした!」なんて解説がしばしばされてますが・・・現状では否定できない事実です。しかしエンジン開発の責任者?というお立場の人見さんは、「究極の内燃機関をつくる!ハイブリッド化はその後でいい!」と著書で語っているので、ディーゼルエンジンに関しても「究極の低圧縮を実現する!尿素処理はその後でいい!」というエンジン開発の優先順位付けがされているのだと思います。規制が厳しい北米向けディーゼル車には尿素処理装置を導入して発売する見通しだったようです・・・。
ディーゼルも「低圧縮」⇒「尿素処理」と使ってしまったら、残るはメルセデスのように「ディーゼルPHV」へと進むしか道はないですから、トヨタとのパイプでハイブリッドを導入していくことになりそうです。人見さんの予言通りにパワーユニットが進化するとしたら、マツダのエンジンが真価を発揮するのはこれからなんでしょうね・・・。マツダ株再び買いの局面が到来したようです!
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いつも楽しく「マツダ・アテンザ」を含めた、多くのブログを読ませて頂きありがとうございます。
さて、ずいぶん長い間コメントせず、もっぱら「読み専門」作業に従事している間に、私の「マツダ車」(正確にはマツダ社)に対する気持ちも大きく変わってきました。マツダ車を愛する気持ちは変わりませんが、現在の乗用車のGHアテンザ(もうすぐ9年目となる現在の走行距離は、129,628qで、歴代マツダ車の中では最高)をあと1年乗って、買い換えようと思ったとき、マツダ車の値段があまりにも、スカイアクティブ以前の値段と比べて高くなったことに驚きの念を抱くばかりです。
かつてのマツダ車は私たち庶民の味方で、たとえば初代FFファミリア3ドアXGはアルミホイールと電動サンルーフが標準で装備され、とてもリーズナブルな値段だったように思います(ただし、MCでサンルーフはオプションとなる)。言い換えるとコストパフォーマンスがとても優れていたクルマだったと思います。
それが、スカイアクティブとクリーン・ディーゼルの成功により、マツダの社長がプミアムカー宣言を行ったあたりから、どんどん値段が高騰し、GJアテンザ20Sにいたっては現在税込みで\2,764,800となります。MC前はちょうど\2,500,000でした。消費税が8パーセントになり、多少の装備が追加された事を勘案しても、あまりにも値段を上げすぎです。昔からのコスパに優れ、かつスポーツ心にあふれながら、装備も他社に無いマツダ独特のアイデア多いものが付いていたことを思うと隔世の感が有ります。
アテンザのMC前にあったサイドブレーキは、片隅の配備されたプル式の電磁ブレーキに成り下がり(せめてスバルレガシィB4のようにセンターに配置すべきです。最も、合理的思考の国アメリカで発売のB4の電磁ブレーキプルは、アテンザのように片隅配置です。確かアウディなども)、25S・Lパケに至っては、スライド式だったアーム・レストも固定式となり、プレミアムカーを標榜するわりには、水温計も省略されています。
実際のところ、レガシイB4、メルセダスSクラス、BMAシリーズ、ゴルフにはしっかり水温計が装備されています。今回のMCで横長の燃料系は、音響装置でいうところのUVメーターのようなアナログ的な表示になりました。また、ゲート式のATはブーツ式にもなりました。
それにしてもアテンザが、プレミアムカーを標榜するのなら、やはり最低BMWのように4メーター(円形大2丸、半円小2)が 必要だと思います。また、3丸は、かつてのメルセデスセスが乗用していたようにも思え、やや古いデザインのような気がします。私がかつて乗っていたクロノス、ミレーニアは円形3丸メーターでしたが、ミレーニアは最終MCで4メーター(円形大2丸、半円小2)に変えてきました。個人的な意見ですが、やはりプレミアムカーには4メーターが欠かせないような気がします。
前ふりがずいぶん長くなりましたが、本題の「次期購入カーを何にするか」という事ですが、一時はコスパでマツダのCX−5も考えたのですが、現在、娘夫婦の家族5人と私たち夫婦二人がそろって移動できる「三菱アウトランダー24G4WDガソリン7人乗り」(消費税込み車両本体価格2,791,800円)を第1に考えています。40年間、愛用してきたマツダ車のセダンに、この歳(67歳の新車購入人生最終的段階)に乗れなくなるのは、大変寂しいのですが、コンセプトを大きく実用性・機能性・コスパ第1とし、スタイル・性能はその次としました。
アウトランダー24Gには、サイドブレーキ、水温計、ゲート式ATシフト、オブションでテーパータイヤ装備、7人乗車可、10年10万q保証、アルミホイール標準装備(225・45・18インチ)とかなり私のこだわる所をかなえてくれるからです。H29年3月までにはマツダからも7人乗りのSUVが発売されるされような記事がある雑誌に掲載されていましたが、おそらく値段は、アウトランダー24Gよりも高くなると思います。
心配なのは三菱のイメージ(米国での役員のセクハラ、GDIエンジンでの故障、ふそうトラックでの走行中でのタイヤ離脱、新型アウトランダーPHEVの初期発売での故障など)ですが、思えば初めてマツダ車を購入したときのようだと思えば良い、と自分に言い聞かせています。新車購入予定は、平成29年3月を予定しています。それまで、私のアテンザが14万qに達するかどうかと思っています(余談ながら、現在、ブログに紹介されていたアウトランダー関係が掲載されたCG2月号を取り寄せ中です)。
ところで、実用性にふったSUVを購入するとなると、ややアテンザよりも小ぶりのスポーティセダンが欲しくなってくる自分の気持ちに気づくのですが、その気持ちを果たして押さえきれるかが多少心配なのですが。
そして、私としては、誠に勝手ながらCARDRIVEGOGOさんにはいつまでもマツダ車を愛し(出来ればマツダ車を継続乗車)、マツダ車を含めた日本・世界の多種・多様なクルマのコメントをお願いする次第です。
久しぶりのコメントがいつもと違う内容になってしまいました。これからのますますの健筆をご期待しています。
コメントありがとうございます。
ブログサービスの不具合でお手を煩わせて
いるようで大変申し訳ありません。
ブログ主にもかかわらず
原因などはイマイチわからないんですよね。
アテンザが13万キロですか!
使い勝手はやたらにいいクルマなので、
どこいくにも使ってしまうので、
どんどん距離伸びますよね。
私はまだ1/3もいっていません。
以前からレガシィ・アウトバックが気になると
おっしゃってましたから、
アウトランダーも当然に候補になりますよね。
KTさんが挙げられている点もどれもなるほどですね。
アウトバックよりもやっぱり内外装も洗練されていると思います。
私はまだ次のクルマを決める時期でもないですけど、
できればまたマツダ車を選びたいと思っています。
なんといってもマツダは晴れ晴れしい気持ちで乗れる
「ブランド」というのは実感してます。
ちょうどいいクルマなんてあり得ないかもしれないですが、
マツダにはもうちょっと頑張ってほしいです。