マツダの何が変わったか?一番大きな違いといえばクルマそのものでは無く、ここ2年くらいはやたらとメディア露出が増えたことじゃないですかね。「スカイアクティブ・シャシー」なんていうオブラートに包んだネーミングで、全てが刷新されたかのような印象を与えていますけど、最近の「ニューモデルマガジンX」の覆面座談会で絶賛されてる輸入車の多くが、ハイスペックで知られる旧式のマツダシャシーを使っていたりするわけです。たとえば「フォード・フォーカス」だったり「ボルボV40」だったり「レンジローバー・イヴォーグ」だったり・・・。そして今月号でもまた★5つをゲットしたクルマが「ボルボS60ポールスター」でした。
マツダが高コスト過ぎるといって投げ出したシャシーですから、そのポテンシャルは非常に高いことは確かです。「ボルボS60ポールスター」は800万円もする高額モデルですから・・・まあその全貌はよくわかりませんが、横置きながらも3L直列6気筒を積んでいる段階ですでにアテンザとはだいぶ意味合いの違うクルマになるようです。近年のマツダはいわゆる「改造乗用車」の市販には後ろ向きな姿勢が目立ちます。シャシーのポテンシャルは高いけども、特段にハイスペックなユニットを使ったりはせずに、「プレーン」な状態で素材を楽しんでくださいというスタンスです。デミオ(Mazda2)のクラスではやはりスポーティなグレードが欧州での拡販を考えると今後は必要になってくるはずなので、それなりにサプライズなモデルはあるかもしれないですが・・・。
どっかの雑誌に書いてありましたが、マツダは以前ボルボを買収しようと動いていた時期があったそうです。フォード連合が解体したここ数年での話だと思いますが、未曾有の円高に悩まされた当時のマツダの立場を考えると大きな案件が通る雰囲気でもなかったようです。さて俄に利益を出してきた最近のマツダは再びボルボ買収か?という局面を迎えつつあるようですが、ネックになるのはボルボが最近になって実用化した新しい中型車用のエンジン「Drive-E」でしょうか。マツダのスカイアクティブと方向性が被るもので、2Lターボ245psを搾り出しつつ、BMWに倣ったように8ATの恩恵を得て13km/L以上のモード燃費を出すようです。
マツダとボルボの共闘がもし実現すれば、枢軸グループによる「完全支配」へと突き進む自動車産業に危機感を募らせている自動車ジャーナリストや自動車好きにとっては、とりあえずは朗報だと思います。日産とメルセデスあるいはトヨタとBMWの関係を考えても、高性能車で今後勝負して行く為には「パートナー」が必要な時代なのかもしれません。しかし日産とメルセデスのコラボを見ていると、これによって得をするのはもっぱらメーカー側じゃないか?という疑念も湧いてきます。スカイラインが高級になり、Cクラスがスポーティになり、どちらも「マイルド」な方向へ引きずられていくコンセプトには「新しさ」がどうも希薄です。
異論があるかもしれないですが、ボルボもマツダも過激なスポーツモデルを避けていて、単独で「マイルド」路線を突き進んでいるとも言えます。この「S60ポールスター」にしても、BMW M3/M4のような方向性を求めつつ低速域でも乗り心地が良いと専らの評判です。BMWのL7シャシー(1~4シリーズ用)よりも基本性能が高いからこそ出来る芸当なのだそうですよ!ニューモデルマガジンX様によると。(マツダとは表記されていませんが)この素晴らしいシャシーに強固にマウントされたダンパーがミラクルな乗り味を作っているのだそうで・・・マジか。さらにトヨタ系列のアイシンAWの6ATがとってもいい味出してるんだとか。できればこれにランエボのトルクベクタリングのAWDシステムが供給されれば最強なのに!とまで仰ってます。
これだけの芸当がボルボと協力チューナーの「ポールスター」に出来るのならば、開発&自製が大好きなマツダにとっても格好の活躍の場所だと思うんですよね。フルタイムAWDのパイオニアで、ミッションを作らせれば欧州のスポーツメーカー(ケータハムなど)が喜んで採用するような素晴らしいものが出来ちゃうのが「部品メーカー」としてのマツダです。日本を代表するスーパースポーツカー評論家の沢村さんがマツダの内製ミッションはドイツ車搭載のものを軽く超えている!と絶賛していたほどです。このボルボのスペシャルなクルマをマツダが分析して面白い限定車でも作ってくれないですかね? マツダの開発者がこのニューモデルマガジンXを読んでどう思うのか?「MSアテンザを作ろう!」と決意するのか?それとも「くだらないステマだな・・」と吐き捨てるのか・・・。
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↓デミオが★4つで、S60ポールスターが★5つです。GJアテンザは★3つでした・・・。
ラベル:ボルボS60ポールスター マツダアテンザ
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ございます。今回の内容に関して大いに同意する点が多く、久しぶりにコメントします。
現在のマツダのクルマ作りや宣伝の様子、デザインのあり方を観ていると、かつてのように感動することよりも、多くの違和感・不満を感じます。
特に、来年1月のアテンザのMCで従来のマツダ車愛好家の切り捨てを強く感じました(私の独断ですが)。車づくりも、どれもこれも似たようなものとなり、説明にも、言い訳とでもいうべき多弁的な説明が多くなったように思います。
確か2年前のアテンザのフルモデルチェンジでは、インテリアについては高速における安心感を得るため位置を高く包まれ感を強くしたと言っていたように思いますが、今度は助手席に座る人が前が広く感じるようにフロントインテリアの高さを少し低くしたと言っています。おなじみの「マツダコネクト」を導入したわけですが、これは明らかにメルセデスBクラス等の影響大で、外国車に似せたマツダ車を大いに売りたいという意志が強く表れているような気がします。どうせ真似るのなら、マツダのフラッグシップカーにふさわしくメルセデスのSクラスのようなナビのデザイン(明らかにBクラスよりも高級感があります)にしてほしかった、と思いました。アテンザやデミオなどのいわゆる下位のグレード様式を踏襲してくるのはいかがなものかと思います。
そして、何よりも、サイドブレーキを廃し、どうも写真で見る限り、アームレストのスライドはなしのようですし、MC後のドリンクホルダーは蛇腹のようなものでフタがされるようです。来年、実物を見ないと何とも言えませんが、写真で見る限り、そのあたりのデザインが少し破たんしているように思います。私には、マツダがインターネット等で宣伝している「クルマは芸術品である」という内容から大きく後退したように思えます。思えば、数年前のマツダの「ロシアでの自動車ショー」で、マツダの前社長(残念ながら名前が出てきませんが)は「マツダはこれからプレミアムメーカーを目指す」と断言したときに、私の脳裏によぎったいやな予感が現実になったような気がしています。
「 周りの様子をうかがいながら、売れるとなったら少々値段が高くなっても仕方がない。ある面では外国車以上の性能があるから、高い外国車を買っている人にとってはリーズナブルな買物だから(特にディーゼル)。」(勝手な妄想です)
ところで、最近 『モーターファン別冊501号 新型レガシィB4/アウトバックのすべて』(三栄書房 500円+税)『スバル・新型レガシィ アウトバック&B4』(交通タイムス社 815円+税)を購入して、11月の終わり頃、新型レガシィB4リミテッド(車両本体価格307万8000円)の試乗に北陸スバルに行ってきました。わずか15分の試乗ではたいしたことはわかりませんが、内装、装備、4WD(正確にはAWDといい、フロント60リア40が状況によって50−50まで自動で変化)と後方に関するマツダ一部の安全装置がなく、高級オーディオがオプションであることをのぞけば、圧倒的に装備でアテンザを凌駕しています。惜しむらくは、足回りがとても硬く(これは試乗していてしっかりわかった・・私のGHアテンザ前期11万3000キロよりも悪かった。最も、スノータイヤという点もあるが)、ハンドリングは、試乗ではきちんとわからなかったが、前掲書によれば現行アテンザの方が良い(ロックトゥロックまで、アテンザ2.5回転、レガシィ2.8回転)。ただしレガシィは、4WDでの山道や悪路の走行があるため、意図的にアテンザほどクイックにしていないようである。
残念ながら、私にとって、レガシィの走行はマツダ車ダメだったが(あくまで自分にとってです)、インテリアデザイン、装備等はとてもよく感動した。電動パーキングブレーキも全会よりも改良したとのことです。しかし、cd値は、はっきりわからないが、0.30〜0.4の間だろう。よってcd値を、公表しないのだろうとのこと。それはともかく、スバルはGHアテンザとGJアテンザを徹底的に研究し、それを乗り越えようとしているのには感心した。クルマ作りのコンセプトもよい。@「継承と進化」A「情緒的性能の大進撃」B「完成を刺激する価値」(ABはGJアテンザが強調していたこと)「動的質感」(これは、初代アクセラの走行時ボディ剛性にあたるようなきがする)など。そして、インテリアもGHアテンザを徹底的に研究して、似たようなものになっている(最も生かしているのは、S4、STI、レボォーグか)。そして、何よりも、値段がよい。価格は、先代と比べてB4は16万円2000円アップ、アウトバックはアウトバックは10万円2000円アップとのこと。
これは、今回のアテンザのMCの際のアップに相当する。マツダのフルモデルチェンジの場合、まったく、購入層をチェンジしようとしたので、考え方にもよるが、を私の見る限り30万円〜70万円となる。
今回のアテンザのMCでも、マツダコネクトとCDプレイヤーが標準で付いたので(Lパケに素晴らしいポーズ11個のスピーカーが装備されるがSDを追加すれば次々と録音されるのだろうか。その点はわかりません。アイポッドで音楽を聴かなきゃならないとなると、私のように使ったことのないものには悲惨です。現在私はマツダ製ナビ使用でCD180枚ほど録音)。MC後のアテンザではナビのためにあと5万円の「ナビ用SD」を購入すればよいので、考えようによっては、そんなに値上がりしているとも言えないような気がする。しかし、テレビチュナーとDVDプレーヤーはオプションで購入しなければならず、結局、結構な金額となる。
家庭の事情で(ようは買うか買わないのかという気持ちなのだが)、あと少なくとも2年4カ月はGHアテンザとともにカーライフ過ごさねばならず(それはそれでとても素晴らしいことで、とても幸せなのですが)、今回のGJアテンザのMCでとても悩んでいます。装備・コスパ・良心的コンセプトクルマ作りのスバルか初代FFファミリア以来、40年間ほどマツダの新車を現金で購入してきた、「走りのマツダ」にやはりするべきか、と、ここへきて大いに悩んでいます。ワイフにいわすと、2年数カ月後のことを今から何をそんなに悩んでいるのか、ということになりますが。私の現在の結論は(すでに以前の計画とは変わり、今後もどうせ変わるのでしょうが)、比較的走行距離の少ないGJアテンザ(できればガソリンのLパケ)のユーズドカーを買うか(しかし中古車となると色もグレードも贅沢はいえません)、今後の熟成を期待してレガシィB4リミッテッドするか、それともあきらめてMC後のGJアテンザ新車ガソリンのLパケにするか(電磁パーキングブレーキは先進的なスバルがよいような気がしますが)。
マツダには、ユーノス800、そして先代デミオ・2代目ロードスターなど多様な5角形グリルで「多様性と統一性デザインを有していた」、何よりもクルマづくりがユーザー目線であった(と私には思えます)時代の精神に戻ってほしく思います。 あと何台新車を乗れるかわかりませんが、それなりの新車(と言ってもせいぜい2500cc、300万円程度クラスなのだが)が買えるとなった今、最後がマツダ車でなかったとしたら大いに残念なのことなのです。しかし、これも、時代の変遷のでしょうか。
そろそろ、一回で送信できる、限界の言葉数に近付きました。これで終わります。繰り言、駄文、失礼しました。
「私にとって、レガシィの走行はマツダ車ダメだったが(あくまで自分にとってです)」の文ので、「より」が抜けています。正しくは「マツダ車よりダメ」です。
失礼しました。
やっぱりレガシィの「重武装」はかなりインパクトありますよね。
リアシートのヒーターも標準装備というのには驚きました!
そしてマツダもそれを察知したかのように
アテンザのオプションに盛り込んできました。
レクサスISにはそんな装備はオプションでも無いらしいので、
スバルとマツダの装備は光ってますね。
自動ブレーキも標準装備でしかも
どちらもトップクラスの評価ですし、
なんだか「レクサスって何なの?」という気がします。
3.5Lでハイオクを垂れ流してでも、
乗り味を追求したい人のためですかね。
それにしてもレガシィとアテンザが日産やレクサスを出しぬいて、
快適装備の充実度で先行する時代がくるとは思いもよりませんでした。
どちらも「親孝行」用のクルマとして最高だなと思います。
若年層にもギリギリなんとかなる価格設定も素晴らしいです!
それでもスバルとマツダなら「走りにこだわれ!」と言っている
私はなんだか無茶苦茶な要求しちゃってますね・・・。
何となくcx-5とアテンザで迷っていた中で考察を深めることができました。
ところで
モジュラーデザインをご存じでしょうか?
日野さんという元マツダ技術者が有名ですが、
スカイアクティブという思想はこれだったんですね。
普通なら頭に入らない語彙もあれもこれもそうだったのかと目から鱗です。
tech on かどこかに彼のマツダ時代の話が何十ページもありまして、広島の新聞のマツダ特集や本田のヒストリーブックのごとく面白い話が多いです。
車を見て行く末を憂う、どころか行く末そのものであると思いますので、興味があればぜひ。
「モジュラーデザイン」=「モジュラーアーキテクチャー」という意味ならばある程度は分ります。
VWのMQBみたいな設計のことを指す言葉ですよね。
違ったらごめんなさい。
対義語は「インテグラルアーキテクチャ」で、
世界を制した日本車技術を支えた高精度なクルマ作りを指して
しばしば使われているようです。
車種ごとに専用設計された精巧な部品を
系列メーカーに作らせることで、
ホンダも日産も世界に羽ばたいたと理解してます。
スカイアクティブ技術には賛否両論あると思います。
マツダが生き残るために必要なのはよくわかりますが、
そこにはRX7のような世界最高と讃えられるような性能は、
まったく期待できないのも事実じゃないですかね・・・。