ちょっと気になったのが、このクラスを刷新する!と意気込むスカイラインがいないことです。なぜCGは日産の大自信作を入れなかったのか? HVが混じるといろいろとメンドクサイからなのか。あるいはシステム出力350psというのは反則すぎるからなのか。もしくはステアバイワイアが入るとややこしいことになるからか。あれこれ考えていると夜もおちおち眠れません。CG編集部もスカイライン欠席の理由を一言書いておいてくれればよいのにと思いました。
さてGJアテンザと他の「プレミアムサルーン」との力関係を想像するに、贔屓なしに考えてみても結構いい線いってるのではないか?期待できます。もちろん同条件下で乗り比べるなんて経験はないですから、私のわずかな経験では乗り心地も単純には比較できないですが、これ「IS」以外には勝てるんじゃないか!!!なんて思ってページを進めると、なんだか予想通りCクラスの提灯記事らしさがどんどん高まっていってどんどんイライラが増していきました。
いくらなんでもアテンザが3シリーズに「静粛性」や「ブレーキング」で負けるなんて!そんなアホな!カーグラフィックもついに頭オカシくなったか?なんて思ったところでとても重要なことに気がつきました。なぜかアテンザだけがディーゼルなんですよね・・・。まあそれじゃあ仕方ないですね、確かにXDのブレーキングは別の意味で「新鮮」でしたから。なかなか止まらないですけど嫌いじゃないですよ!電車でGOみたいです!は言い過ぎかもしれないですが、確かにCGが指摘している通りストロークが長くて最後のところで「ギュ」っとくる感じです。そうですダイレクト感が乏しい。
それよりもディーゼルに「静粛性」で負けちゃう「ボ」と「キャ」のサルーン対するポリシーって一体何なんですかね?カーグラフィックの見解だと「スポーティさ」ってことにはなっていますが・・・まあそこは「武士の情け」であまり触れないようにしておきましょう。実際にクルマの騒音というのはいろいろな種類があって、エンジンの形状でもいろいろ変わってきます。直噴エンジンは一般に余計に吸気ゲートの作動音がパタパタするので、GHアテンザはMC(2010年)の直噴化の時に、コストを度外視して防音材をやたらとたくさん入れたらしいです。そしたらその後の急激な円高に耐えられず大赤字に苦しんだみたいですが・・・。アテンザXDはディーゼルらしからぬ静音設計ですが、ガソリンモデルに対抗するためにボディが必死で制音してる感じがします。
あまり雑誌に書かれることは少ないようですが、マツダとかBMWに乗っていると騒音が「手足」から聴こえてきてしまうという難点があります。トヨタ車では聞こえにくいのですが、アクセル踏めばミッションの息づかいが聞こえ、ブレーキ踏めば前輪のきしみが響きますし、ステアリングも外部と完全につながっていて、タイヤがどれだけピンチかを必死で騒ぎ立てる時があります。車内の音楽や助手席とのおしゃべりはとても良く聴こえるし、外部の騒音は相当レベルまで抑えていますが、運転中はどっかで「ノイズ」らしいものが体に響いてきます。なのでマツダがトヨタに静音性で負けるというのは何となく理解できます。クルマ作りのポリシーの問題ですね。
この7台で唯一のNAマシンであるレクサスIS250が「静粛性」でトップを取れないのもなんだか不思議ですね・・・そんなことあるか!って思うんですが。まあアウディA4やBMW320iよりは確実に優れている点はCGの結果にも表れてますが、新型CクラスはISを超えているという結果にビックリです。さてCGはどんな「アリバイ」を用意したのかを読んでみると「Cd値が低いから」ということらしいです。あ・・・そうですか。小さいクルマが有利?一番デカいアテンザは最も不利ってことになるのかな。手前味噌で恐縮ですが、別ブログでCクラスは「レクサスだ!」なんて勝手に自説を展開したんですが、これってわりと的を得ていたのかななんて思ってしまいます。
さてこの「大特集」で一番ショックだったのが、2013年4月号の「アテンザXD vs 320d」でマツダの完全勝利を高らかに宣言したことで知られる、「義のライター」「ミスターCG」こと大谷秀雄氏のパーソナルチョイスがこの7台では「BMW 320i」だったことです。たしかにあの「伝説のレビュー」の中でも「やっぱりBMWはガソリンでしょ!」と再三にわたって仰ってました。やっぱりこのライターは心からスポーツセダンを愛しておられるようで、その主張は一貫していてブレがないです。
このクラスのクルマは確かに安くはないですけど、それでも笑いながら「コレにしようかな!」など言いながらあれこれ選べる楽しさがあります。Cセグよりもクルマの設計が奥深いものになっていて、その分ブランドの個性が発揮されているのも魅力です。どのクルマも気に入れば開発者の意図をひしひしと感じながら10年くらい余裕で楽しんで乗れるクルマだと思います。だからこそ各メーカーには、もっとあれこれと真剣に競ってほしいですし、私たちのわがままにもっと付き合ってほしいですね。大谷さんのレビューはそんな我々の「鬱屈」した気持ちがスカっと代弁されていることが多いので毎号CGを買ってしまいます。
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CRプレマシー乗りのクリューと申します。
さて、私もCGを10年以上購読しております。
私も同様にCGはマツダが好きだなと思うことがあり、
今月号もおっしゃるようになんで?と思ったり、
うん、うん、と思ったりでした。
自分は輸入車の経験はありませんが、
マツダの足回りには大変好感を持っています。
マスコミがマツダを称賛しているうちに
マツダの車格が上がるといいなと思うことでした。
コメントありがとうございます。
CGに限らずマツダを日本代表として抜擢する
カーメディアは増えてきたのはいいことですが、
今後はスバルWRX S4とレヴォーグにそのポジションが
奪われてしまいそうな気もしますね。
ロードスターの発表などが控えていますが、
もっと王道モデルのラインナップを手厚くして、
マツダの中で選ぶ楽しさがあったりするといいですね。