「WRX STI」といえば日本を代表するスポーツカーの大人気車種ですが、「MT以外認めない!」といった原理主義的なユーザーが多いことで知られます。レガシィもMTを無くしてからは人気が今ひとつで、北米専用車としての趣きが強まっていることが日本での不人気の原因とされてますが、実際のところはMT車に固執する「俄スバリスト」の増加がそれに拍車をかけているように思います。私よりも10歳くらい若いクルマ好きはやたらと「MT派」が多い気がします。本人に言ったら傷つくだろうから黙ってますが、ゲームの影響がもの凄く大きいように思います。
もちろん「MT派」は若年層に限った話ではないですし、クルマが好きすぎる女性ドライバーの中にも、かなりの割合で「MTじゃなきゃクルマじゃない!」くらいの頭がイカれた人がいます(オバさん・性格ブス・・・)。そこまで「限定免許」をバカにしなくてもいいのにと端で見ていて思いますね。アテンザはスポーツが廃止され、現行ではディーゼルにだけMTが設定されていますが、レガシィほど目立った反発は無かったことからも、スバリストと違ってマツダユーザーはミッションに対してのこだわりが薄いと言えるかもしれません。
スバルとしてはアテンザが国内で輸入車ユーザーを獲得したように、ブランドイメージを高めつつ、より広いユーザー層に訴求するモデルとして「WRX S4」を企画し、そのための最大のポイントとしてベース車のインプレッサとは異なるエクステリアの専用デザインを用意してきました。これだけ秀麗なデザインをつくればマツダ、メルセデス、BMWを相手にしても全く遜色ないですし、「スペック番長」のスバルらしく2Lターボ300psという基本性能の高さが光ります。
長距離ドライブを好むマツダユーザーからすれば、300psは絞り出し過ぎに感じますし、AWDなのでハイオクでも燃費はせいぜい8km/L程度でしょう。冷静に考えれば、アテンザXDやアクセラXDの優れた経済性に気づかされるのですが、アテンザセダンXDはホイールベースが長過ぎてGTカーとしての素質にはやや疑問がありますし、アクセラXDにはセダンの設定が無いのが難点です。やはり長距離GTカー足るものは、客室と荷室が分けられているべきじゃないかと・・・。
特にGHアテンザセダンに乗っている身としては、新型Cクラスが近似してくるほどの4735×1795mmという絶妙なサイズが、新世代のマツダラインナップにも反映されればいいと思うのですが、マツダは4580×1795mmのアクセラセダンへの乗り換えを推奨しているようです。サイズが小さくなる分、逆に出力を上げるべく2.5Lガソリンや2.2Lディーゼルターボを積んだグレードを出して、GHアテンザとは別の魅力を引き出してくれるなら検討したいとは思いますが、2Lガソリンの設定すら無いのは残念な限りです。
多少ボディサイズは小さくなるけど、ハイパワーなユニットを搭載したクルマならば・・・という視点で見れば「WRX S4」や「BMW M235i」がなんだかとても魅力的なんですよね。車体はやや小振りだけども、プレミアムブランドの上級モデルをも凌駕する走行性能を発揮するならば、とりあえず気分良くドライブできそうです。マツダもアクセラセダンに「XD」を導入してCX5にあるようなAWDを設定すること自体はそれほど難しいことでは無いと思いますが・・・。
このWRX S4によってスバルの新境地が開かれるならば、マツダも対抗してスポーティな「GTカー」を計画するでしょうから、スバルの新たなプロジェクトを全面的に応援したいと思います。今乗っているGHアテンザはあと8年は元気に走ってくれるでしょうから、それまでには「高級ホテル」も「峠ドライブ」も楽しめる秀逸なGHアテンザの後継車をマツダが作ってくれることを期待して待ちたいと思います。
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ラベル:スバルWRX S4
いつも楽しく読ませてもらっています。
私、若い頃(二十代)武蔵小金井に住んでいて、三鷹で働いていたんですよ。
ですから、あなたの東京西部の話が大好きなんです。
都庁に行った話や、この前ブログに書かれていた、どこでしたっけ、俗に言う30メーター道路でしたっけか。国道20号線より北の街道。
よく車で走っていました。
懐かしいなあ。
コメントありがとうございます
小金井におられたんですね!
良く行く安ステーキ屋が小金井にあって通っています。
30メーター道路という俗称は聞いたことがなかったので
ググったら東八道路のことですね。
その道路沿いにはSTIの本社とかあったり、
甲州街道よりも各ディーラーの店構えが立派で
通るだけでもなかなか面白いです。
喜んでもらえているようなので
ドライブ記事ももっと頑張って書いていきたいと思います!