2014年07月26日

小沢コージさんがマツダがダメな理由を語ってらっしゃいます・・・。

  マツダが今のようにメディアに注目されるようになったのは、2012年にCX5とアテンザが立て続けに発売されてからなわけですが、経営危機に見舞われていたマツダは生産コストの見直しに奔走し、ほとんど利益が出せていなかったRX8やGHアテンザを予定よりも早くドロップアウトさせました。そしてこの頃から「メディア対策費」なるものをたくさん支出し始めたんですよね。他にもセリエAチームの主要スポンサーになってみたり・・・。マツダが世界に誇る2大クオリティカーを廃止して、次世代のクルマ作りに切り替えたのは完全に時代の流れによるものでしたが、マツダを始めとしたフォードグループに属してしたブランドはどこもこの「切り替え」のタイミングがライバルよりも一歩遅れていたように感じます。

  ホンダは2008年に日本COTYにも輝いた名車CLアコード(7代目)を諦め、北米-中国サイズのCUアコード(先代)へと切り替えていますし、アルファロメオも2011年に業績悪化に伴ってアルファ159の生産打ち切りの方針を急遽決めました。どちらもFF車ながらBMW3シリーズをターゲットにしたコンセプトで究極のスポーツセダンとして世界中で高い評価を受けていました。GGやGHアテンザもこのジャンルのクルマとして世界で絶賛されていたわけですが、アルファロメオの後を追うように生産中止が決定されました。

  マツダの新しい商品群を批判するつもりはないですし、クリーンディーゼルの投入でパワフルかつ航続距離が長くなったことは歓迎すべきですし、アクセラやデミオに関しては内装のレベルが極めて高い水準に引き上げられたことはとても重要なポイントだと思います。いろいろ思う事はあるのですが、ディーラーに行く度に乗せてもらっていろいろと吟味した結果、とりあえず新しいマツダ車に乗っても幸せな生活が送れそうだなと思い始めていた矢先に、オザーさんの記事に頭をガツンとやられました。

  基本的には本格的な販売が始まったアウディA3セダンの「提灯記事」なんですけど、これがズバズバとマツダのデリケートな所を突いてくるわけです。簡単に要約すると「俺っちねWCOTYの審査員なわけ!日本じゃなんでアクセラじゃなくてアウディA3なんだ!って声があるみたいだけど、オレらクラスの評論家達に言わせるとね、クルマってのは「格」なわけ!そりゃアクセラも相当にいいクルマなんだけど、アクセラか?A3か?で突き詰めるとね、やっぱりアクセラはお里が知れちゃうんだよね。結局は1.8TFSIっていう高級ユニットを用意したアウディにしか食指が動かない!マツダがWCOTY取りたかったら、三菱のように独自にPHEVシステムでも開発してから出直せってところかな。とりあえず素人を騙すようなクルマじゃなくてA3のように「本質の小型車」みたいな提案を持ってこないといつまでもベスト3どまりだよ・・・」(小沢コージさんごめんなさい!)

  なんかめっちゃ悔しいですよね。1.8Lクワトロなんて本体で422万円もするんですよ!(意外にお手頃か?) あんまり悔しいので小沢コージさんの恥ずかしい評論遍歴を暴露しますけど、この方の基本的な評論のスタンスって「ナンパ車」至上主義なんですよね。「クルマの性能=ナンパの成功率」なんて考えている節が過去の著作がらプンプンします。確認しますが「デート車」ではなく「ナンパ車」です。「レジャーを楽しむクルマ」ではなく「拉致のクルマ」です。

  一般的に予算が300万円あったとして、パートナーと良い「デート」をしたいと思う人はマツダに行って堅実な価格で良いクルマを買うという選択肢は有力ですが、「ナンパ」をしたいと思う人はまずマツダディーラーには行かないでしょう。自然と足が向くのは日産のU-carショップで新しめのフェアレディZを手に入れるとか、レクサス、BMW、アウディの認定中古車で比較的きれいなGS、Z4、TTを買おうと考えるでしょう。もしくは新車に拘るならば、BMWミニか最近だったらシトロエンDS3という選択もあるかもしれません。

  フェアレディZやZ4、TTはちょっとしたドライブにはいいかもしれないですが、長距離・長時間の移動には狭過ぎるので、ドライブ旅行を趣味にするカップルには不向きです。一見インパクトのある外観ですがずっと乗ってれば飽きがくるのは意外と早いですし、デザインの劣化もマツダ車にくらべれば断然に早くやってきます。小沢コージ氏の10年前の著作を読んでみると、隅々まで当時流行していたナンパ車について語られていますが、当然というかデザイン中心の評論なので、今読むと恥ずかしさ満点でおもわず本を閉じたくなってしまうほどです(笑)

  まだ「ナンパ車専門ライター」というキャラ設定ならばわかるんですけど、この方はガチで乗ってるんですよ!プジョー206CC、MINIクーパーコンバーティブル、アウディTTに・・・80歳を超えた徳大寺さんとクルマの趣味が同じってどうなんですかね。他にもルノー・トゥインゴとかスマートKとか頭が悪そうな女の子をその気にさせられれば何でもいいのか? 小沢さんはイケメンだから小型輸入車乗っても似合いますけど、大多数の日本人が乗ってもダサいだけですから! この人を「教祖」と崇めるような「ナンパ車」好きと同一視されるのが、自動車好きとして個人的に一番腹が立つわけですが、水と油くらいに意見が合わない評論家の文章って不思議と気がつくことが多かったりするんですよね。これからも頑張ってください。

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posted by cardrivegogo at 05:27| Comment(2) | マツダとカーメディア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
サングラス頭に乗せてる時点で自信はなさそう
自分の好みで偏ってる人に評論は無理でしょう
一般人の好き嫌いの話しでしかない


Posted by KENSTYLE at 2014年07月27日 19:20
コメントありがとうございます
オザーさんが「マツダいいね!」
とか言い出したらそれもちょっと複雑ですし・・・
Posted by CARDRIVEGOGO at 2014年07月27日 22:11
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