2014年07月03日

アルファロメオ・スパイダーを見て思わず・・・

  クルマのデザインなんて「百問は一見に如かず」ですから、ブログで書いてても伝わらないとはもちろん思うのですが、しかし実際にデザインを見ない方がいろいろと掻き立てられることもあります(私自身は)。この前街中を歩いていると、今度マツダが生産を担当するかもしれないというアルファロメオ・スパイダーの先代モデルを見かけました。これまで小さい写真とスペック表くらいしか見た事がなかったのですが、とりあえずこのクルマが醸し出すオーラは予想とは全然違うもので、NCロードスターとは全く別ものですね。これの後継車がロードスターと兄弟車になるとは俄には信じ難いレベルです。

  フロントマスクはアルファ159やアルファブレラと見分けが付かない、あのレトロなヘッドライトケースとグリルを構えたデザインで、ここからしてNCロードスターの「かわいい顔」と大きな隔たりがあります。さらにスパイダーのデザインで一番目を奪われたのは、最近のアテンザやアクセラがお手本にしてそうな、肉厚に見えるサイドラインでしょうか。これがクルマ全体のデザインの「肝」になっていて、おそらく所有者の多くはあの特徴的なマスクではなく、この部分にとても満足しているんじゃないかと思います。現行アテンザのデザインもまた一番良いと思うのが、サイドのデザインですから、何となくマツダの「ルーツ」はコレなんじゃないか?という気がします。

  さらにアルファロメオ車に共通して「いいなあ」と思う点は、リアまで気を抜かない徹底されたデザインですね。やはり「赤」が無難に似合ってしまうほどデザイン力があるブランドというのは、どこもリアデザインが素晴らしく良いと思います。この点ではマツダも日本メーカーの中では類希なる実力を持っていて、アクセラのハッチバックの造形力にもその片鱗が見られます。スパイダーのリアを見ると、「アルファ史上最高のリア」の持ち主と言われる3ドアクーペの「ブレラ」にそっくりで車名こそ違うものの、ただオープンにしたという設計なんでしょうか。

  サイズも調べるとほぼブレラと同じで・・・、どうやらよく分ってなかったのは私だけだったようで、最初からスパイダーって「ブレラ・カブリオレ」なんですね。ブレラというのは、147ではなくて159と同じプラットフォームですから、マツダに例えると初代、2代目アテンザの車格のクルマになります。アテンザの3ドアスポーツハッチバック版みたいなのがブレラで、そのオープンモデルがスパイダーですから・・・。「アテンザスポーツ・カブリオレ」みたいなクルマの後継モデルを、新たにロードスターの兄弟車としてマツダが作る?ってことになります。なんかややこしい話ですね。

  で、何が言いたいかというと、次期ロードスターももちろん楽しみなのですが、先代のスパイダーもとっても優雅で個性的なパッケージなので、このまま消えていくのはなんだか惜しい気がするんですよね。アクセラを3ドアクーペにして、ロードスターと同じような機構の電動ルーフを備えるとマツダ版「スパイダー」の出来上がり。もちろん本家はカーデザインの権威ジウジアーロ作品で、しかもその中でも代表作と言える出来映えなんですが、今のマツダだったらこれくらいあっさりと作ってしまうのでは?という期待もあります(まだ一切やるというアナウンスはありませんが・・・)。

  今どき「ソフトトップ」とか「3ドア」とかいろいろあり得ない設計ではありますし、それを作ったアルファロメオは歴史に残る名車は作れましたが、フィアットの支援がなければ、ブランドが消滅が確実なほどに経営状態が悪化しました。そもそもBMW5シリーズ対抗モデルである「166」用に開発されたオーバスペックなシャシーを159、ブレラ、スパイダーでも使った高コスト体質のまま、ギリシャに端を発した欧州危機へと突入しましたので、欧州&円高で倒産の淵に経たされたマツダと同じく、存亡の危機になりました。

  多くの評論家は、159はアルファ史上、いや全世界において史上最高のDセグセダンだったと絶賛します。ブレラは「世界一美しい3ドアHBクーペ」でした。そんな「華麗なる一族」の一員としての風格が「スパイダー」にもしっかりと受け継がれています。そして極たまに見かけるブレラと先日初めて見かけたスパイダー。ジュリエッタやミトという印象は全くありません。赤や黒が多いようですが、色彩というか彩度というか、まるでマツダの新しいコンセプトカーが走っているかのような「錯覚」を覚えます。マツダの「鼓動」デザインの「原点」にニアミスした?ってのは勘違いじゃないと思います。

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posted by cardrivegogo at 23:40| Comment(0) | アルファロメオ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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