2014年04月29日

アクセラと福野礼一郎さん

  昨日もお伝えしましたが、福野礼一郎氏の連載がなかなか「的確」という話をしたいと思います。今月のルボラン(6月号)は「輸入車総力特集」になっていて、本編はまあどうでもいいのですが、連載もそれに呼応するように「ハッチバック8台比較」の拡大版になっていました。登場車種は「ゴルフ」「アウディA3」「メルセデスA」「BMW1」「ボルボV40」「アルファロメオ・ジュリエッタ」「フォード・フォーカス」「マツダ・アクセラ」の8台です。

  結論から言うと先月号「driver」よりもマツダにとっては「ステルス・マーケティング」効果は高い内容じゃないでしょうか。輸入車が大好きで日本車は「セルシオ(LS)」以外認めない(ザコ)!みたいな雰囲気を全開に出しているライターが、「アクセラはいい!」と書いているわけですから「あらまあ・・・」と開いた口が塞がらないです。しかも相手は全て輸入車なので、読んだ人は率直に価格を考えても、アクセラがベストに思うでしょう(実際にそうですが)。

  それよりも驚いたのが、前々からやはりマツダの良さは「これ」だよなと思っていた点がしっかりと最高評価をされていたことで、なんだかんだこのライターはしっかり見るべきところを見ているのかなという気がします。「マツダ車なんて・・・しょせん」みたいな偏見が近著では散見されたので、先入観がかなり大きな影響を与えていると思ってました。しかし従来は欧州車が日本車を大きく上回るとされてきた部分でアクセラが最高評価を得ていたりするわけですよ!

  メルセデスやBMWよりもマツダの方が「アレ」は断然に良く出来ているって言っちゃってます。これってBMW乗っている世間知らずな方が「日本車には絶対に真似できない芸当」とか得意げに言っている点だったりするんですよね。今度レクサスがここの部分を大幅に改良するみたいですが、これも体感したことがあるんですけど、マツダの方が良く出来てるなと思います。まだアウディA3とか乗ってないので、ハッキリとは言えませんがこの8台の「アレ」ならアクセラが断トツという評価も納得できますね。

  さらに「BMW120i」が他の7台に対して優位な点は、日本メーカーから供給を受けている「部分だけ」というのも痛快でした。このクルマはドアのゴムパッキンの配置を見るだけで、ゴルフやアクセラには絶対に勝てないってわかるくらいにコストダウンが酷いですから、これでも福野氏が「一生懸命に擁護」した結果です。まずは早くも消え行く運命になった「最悪エンジン」の1.6Lターボを新型の3気筒に載せ変えてから出直せ・・・。

  まだBMWはマシな方で、深刻なのは「メルセデスA180スポーツ」。もはやメルセデスの面汚しにしかなっていません。しかもベースグレード(284万円のヤツ)に至ってはこの場に出てくることが憚られるほどの「粗悪車」でお話にならないみたいです。日本のおバカさん専用の防音材をケチったモデルなんだとか・・・どうりで騒音がひどいわけです。まあ私が感じた通りに福野さんが評価してたのがなんか嬉しいですね!

  ついでにこのライターを褒めておくと、この人は「新型アクセラは5代目ファミリアのようだ!」という迷言を残していて、なんだかよくわからないので「そんな古いクルマと同じってどういうことだ!」と以前はキレてたんですけど、この前ふと沢村慎太郎さんが5代目ファミリアを絶賛している記事を見てちょっと考えが変わりましたね。というか私のような若造にはとても「解る」という次元の話ではないのですが・・・。

  つまり福野さんは「新型アクセラがマツダの経営難のトンネルを越えるきっかけになる!」ってことを「5代目ファミリア」に絡めて言いたかったようですね。昨日の記事にも書きましたが、1970年代のオイルショックによってロータリーが打撃を受けた「マツダ暗黒期」を終わらせたのが、1980年に発売された5代目ファミリアだったそうです。

  逆ギレじゃないですけど、福野さんも若い読者向けにちゃんと言葉の主旨を解説してくれればさらにこのライターの面白さがわかると思うのですけどね。この人や沢村さんの文章を楽しく読むためにもっともっとクルマのことをあれこれ勉強しなきゃいけないわけです。

  

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posted by cardrivegogo at 06:21| Comment(0) | アクセラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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