2014年04月22日

マツダのプラットホームにはマツダエンジンしか載らないのか?

  フォード・フォーカスSTというスポーツモデルが北米ではスバルWRXのライバルとされているんですよね。2L「エコブースト」は新型マスタングやフュージョンと同じでマツダエンジンがベースですから、「マツダ」vs「スバルEJ20DIT」の対決なんですけど、やはり秘伝のレオーネエンジンを「継ぎ足し」で改良し続けているスバルのボクサーにはまるで歯が立たないようです。

  マツダもやはりそろそろ新しいスポーツモデルを走らせて更なるイメージアップをしたいところだと思います。新型ロードスターは当然に話題になるでしょうけど、このクルマはもはやマツダというブランド以上に有名になってしまった感があり、他のマツダ車にそれほど好ましい影響を与えてはいないです。ちょうど今のランエボみたいなものでしょうか?これも全く三菱のイメージアップとは無縁な状態と判断され廃止されてしまいました・・・。

  スポーツカーには専用の「ロータリーエンジン」というのがマツダのこだわりのようですが、一般にはロータリーは燃費が悪過ぎることがネックで発売が難しいと思われています。しかしマツダにとってそれ以上に市販化を阻んでいるのが、ロータリーの経済性云々ではなくて、他車種との部品の共通化が図りにくいことだそうです。まずエンジンの設計部品1つとっても「スカイアクティブエンジン」とはほとんど共通点が見出せません。よって現実的にロータリースポーツカーを復活させる為には、ある程度の規模を持つ他のメーカーにロータリーを売り込むしか無いわけです。

  たとえばポルシェ、BMW、メルセデスといったメーカーに「スポーツカー以外に」搭載することを条件にロータリーはいかがですか?というオファーをしなければいけません。だけれどもマツダ自身が認めているように、ロータリーの軽量高出力がマッチする車種は「軽量スポーツカー」なんですよね・・・。だからといってわざわざロータリー載せるためだけに専用のスポーツカーシャシーを開発してくれるほどマヌケな大手メーカーなんてまずありませんから、エンジンだけ売るのはほぼ不可能だと思われます。

  そこでより現実的なのが新型ロードスターのようにクルマごとOEMしてしまうという戦略なんですが、ロータリーの開発を続行しているということからも、もしかしたらどこかのグループと水面下で交渉が進んでいるのかもしれません。やっぱりトヨタか?

  ロータリーエンジンを売るという発想があるなら、他のメーカーからスポーツエンジンを買うという逆の考えもあっていい気がします。しかし結論から言ってしまうと、どうやらマツダの「スカイアクティブ化」により製造ラインに他のメーカーのエンジンが使えないという弊害があるのだとか・・・。他のメーカー製エンジンは無理だけど、マツダ製ならガソリンでもディーゼルでも同じラインで載せられて、しかもエンジン製造ラインまで一緒なんだそうです。まさにマツダ版MQB。

  スカイアクティブ化の影響で、従来はフォードの工場でOEM生産されていたV6搭載のアテンザもGJ型になってからは生産されなく(できなく)なりました。よってもともとはマツダエンジンであったはずのフォードの2L「エコブースト」もそのままでは載せられないようです。270psのスポーティなエンジンがアテンザに載ったら想像するだけでもワクワクしますが・・・。残された道はマツダが自らスカイアクティブ用のスポーツエンジンを新たに作るしかないわけです。MSアクセラはその手段を使って開発が行われているようですが、発売はまだまだ先になりそうで、アテンザについては・・・ちょっと無理そうですね。スカイアクティブ化もいいことばかりじゃないようです。


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posted by cardrivegogo at 12:09| Comment(0) | マツダの技術について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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