2014年04月15日

アクセラとゴルフはどっちが「上」とか・・・そりゃ人間性の問題だ

  マツダというブランドはなかなか厄介なもので、営業力は期待できないから徹底的に自動車の実力でクルマを売ろうという「強い意志」がまず最初にあります。さらに厄介なのが片っ端から欧州の有名なクルマに「因縁」をつけるかのようにベンチマークしてくること。そういうブランドだからファンとしてはいちいち気になってしまうのが、マツダ車の実力はどれくらいの水準なのか?ということ。どうしても「アテンザvsBMW3」であったり「アクセラvsゴルフ」であったりが気になってしまう・・。

  私も以前はよくブログで「アテンザ>3シリーズ」「アクセラ>ゴルフ」と書いてました。というかマツダのブログで語ることはこれ以外にはない!というくらいの意気込みがありましたのでそのための情報集めに必死でした。今考えると愚かで痛々しい投稿を続けていたわけですが、当時の記述に根本的な誤りがあったとは思っていないです。ささいな勘違いはあったでしょうが、私は基本的に用心深く裏を取ってから書くタイプなので、まあ間違いがあればその都度訂正しますし・・・。

  今改めて「アクセラとゴルフのどちらを人に薦めるか?」といわれれば、まあやっぱりアクセラになるでしょうか。その決定的な要因は何?と訊かれると・・・お恥ずかしいことですが「絶対的」な何かがあるわけじゃないです。敢えていうならば、日本で売られている一般的なゴルフは1.2/1.4Lターボのエンジンを積んでいますが、このエンジンの特性からくるフィーリングが、マツダのあらゆるユニットと比べて「貧相」だと感じることくらいでしょうか。

  そもそもゴルフ(4265mm)とアクセラ(4460mm)はサイズがかなり違います。195mmも全長が違えば、クルマのイメージはだいぶ変わってしまいます。ゴルフが日本のジャーナリストやユーザーに与えるインパクトは、その独特のサイズに秘密があります。全長を基準にするならば、ゴルフはアクセラよりも日産ノートに近い存在です。しかもノートが5ナンバーサイズ(車幅1700mm以下)なのに関わらずゴルフは1800mmを誇ります。乗り比べれば、当然にゴルフは5ナンバーの日本車よりも安定感が感じられます。日本車の上級モデルと同じ程度にロールを押さえ込むことができるので、5ナンバー車とはハッキリ違う高級感のある乗り味になります。

  日産ノートだってゴルフくらい車幅を広げて設計し直せば、ゴルフに近い乗り味が出せるのではないかと思うのですが、もしそれを日産ノートがやったならば、日本のユーザーからは大バッシングの嵐になってしまいます。ジュークというSUVがありますが、車高(重心)を下げてハッチバック版とすればゴルフの乗り味に近くなるはずです。日産車で例を挙げるならフェアレディZに近いわけです。だけれども誰もゴルフからフェアレディZを連想はしないでしょう。こんな「ギミック」がゴルフの設計には潜んでいます。だからといってゴルフに与えられた設計の価値は否定されませんが・・・。

  アクセラもインプレッサもゴルフに全然劣らない抜群の安定感があるのですが、やはり「無意識での視覚的効果」で補正されたゴルフには「予想外の乗り味の良さ」を感じてしまう人が多発してしまうわけです。結局のところ、これがこのクルマ(ゴルフ)の肝なんだと思います。それがたとえ虚構であったとしても、それをユーザーの「満足感」へとつなげているわけですから、それはそれでゴルフのスペシャルな性能と言えるでしょう。

  アクセラとゴルフは安易に比べてはいけない!これが今のところの私の結論です。失礼極まりない言い分ですが、そもそもアクセラやインプレッサの良さをまともに認識しようとしないジャーナリスト達が乗り比べたところで、まともな評価には成りにくく、あげくの果ては「全人類ほぼ敗北」なんて無責任極まりないフレーズも飛び出す始末です。歴代の名車を様々乗ってきた熟練ライターがなんでここまで突飛な表現に奔るのか?・・・それはゴルフがこれまでの常識を覆す要素を持っているから。4mちょっとのサイズなのに1800mmの車幅「=従来ではあり得ない安定感」に囚われたんじゃないですか?ってことです。

  
リンク
「マツダ・アクセラ試乗動画(河口まなぶ)」

「最新投稿まとめブログ」



↓「全人類ほぼ敗北」

posted by cardrivegogo at 11:21| Comment(3) | アクセラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
CARDRIVEGOGOさん、こんばんは。
ゴルフですか。現在のゴルフが発売される直前、プリウスを駆逐するクルマとして恐れられたものです。
僕は以前から、徳大寺さんの著書を読んできました。
彼が言うには、ゴルフはスリーサイズの比率を、歴代変えていないと書かれていました。
全長×全幅×全高の比率を長年変えていないと。
メーカーにどのような思惑があるかは、私ごときにはわかりませんが。
でも、あなたの文章を読むといろいろ考えさせられます。
メイドインジャパン!
欲しいですね!!本日の新聞に書いてありました。生産人口が減ってきていると。しかも外国人労働者を入れても!
メイドインジャパンの車を三台持って、二台は部品取りで、25年持つようにしないといけませんかね。
Posted by まか at 2014年04月16日 21:46
またおじゃまします。
ゴルフの強い所は、オプションとか標準装備ではないですか?
日本人がクラウンを好きなのは、至れり尽くせりの装備です。
決してクルマの本質ではありません。
日本人がクルマの本質が好きな人種であるならば、マツダ車がもっと売れていいはずです。
後は、日本人の舶来好きでしょう。
しかし…僕が住んでいる田舎は、軽自動車とアクアしか売れていません。
自動車メーカーも、日本政府もそこを早く気づいてほしいです。
Posted by まか at 2014年04月16日 22:03
まかさんこんにちは
コメントありがとうございます

ゴルフは追従クルコンと自動ブレーキが上2つのグレードで付くので269万円から、アクセラ20Sツーリング(231万円)も同等の装備です。
追従クルコン無しのアイサイトのインプが219万4500円。
よく考えるとなかなかVWは頑張ってますね。
MQB効果ですかね。
ただ別の言い方をするとなんかやってることがとても「日本車」っぽくないですか。
Posted by CARDRIVEGOGO at 2014年04月17日 01:12
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