2014年04月10日

ボルボS60がいよいよ侵攻開始?

  マツダはグローバルで相当の宣伝費を使って攻勢を掛けているようです。自動車なんていくら良くても、いままで聞いたことがないようなブランドのクルマをすぐに買う気には普通はならないですから、来年にはロードスターを含めた「鉄壁の鼓動ラインナップ」が揃うマツダとしては、より広い地域で知名度を上げておきたいのは当然の戦略ですね。その宣伝費がきっちり「配賦」されたアテンザやアクセラの価格設定なのかと思うとちょっと複雑な気分ですが・・・。
 
  それでも日本でいくらお買い得だからといってプロトン(マレーシア)のクルマに乗りたいという人は少ないですし、ヒュンダイが日本に再上陸したところで、いくら宣伝費をかけてもしばらくは結果が出せないはずです。やはりそう考えるとコツコツと地道に広告費をかけてブランディングをしていかなければいけないわけですが、プロトンやヒュンダイの日本市場での立ち位置は悲惨ですが、マツダはグローバルでも一定の基盤がありますので、広告費の掛け方次第では、比較的短期間で躍進することも可能だと思われます。マツダは既にドイツ、豪州、米国、中国、ロシアといった各地域で一定のシェアは得ていますが、豪州を除くといずれも2番手グループ(シェア第10位くらい)に甘んじています。2014年の1年でどこまで立場が変わるのか見ものです。

  現実にグローバルではマツダの2倍以上の販売を誇る”グランデ” スズキですら、米国からフェードアウトを余儀なくされました(GMの嫌がらせ?)。見方によってはマツダは「独立系メーカー」としてはメルセデスやBMWと肩を並べる存在なったと言っていいかもしれません。懸念としてはマツダが期待をかける米国の雲行きが怪しいことです。

  米国市場ではスバルや日産が好調にシェアを伸ばしていて、既存勢力のトヨタとホンダも堅調ですから、「日本車のシェアが高すぎる」といった声が上がるのも時間の問題です。現状では米国で全くやる気のないVWと不調続きのヒュンダイのシェアを日本勢がかすめ取っている状況ですが、GM、フォードの米国資本2大グループの勢いが止まってしまったら、あの「プリウス事件」のような不可解なことがまた頻発するかもしれません。

  マツダとしてはやや出遅れたという思いがあるようですが、豊富な資金力を武器に日本市場の扉をこじ開けて前進するボルボのように、主要市場でじわりじわりとシェアが伸びてきました。それにしても涙ぐましい努力を続けているのがボルボ。おそらく日本市場では他の輸入車ブランドをかなり上回る規模の宣伝費を1台当たりに使っていると思われるのですが、増税前の絶好機とはいえメルセデスと並ぶ昨年比160%オーバーは立派です!

  さてかつてのマツダの盟友ボルボは強敵ひしめくCセグの中で、V40をゴリ押ししましたが、今年はDセグのセダン・SUVの2本立てでさらなる躍進を狙っています。スバルはレガシィを北米サイズでセダン・SUVの2本とし、ワゴンを日本サイズの「レヴォーグ」としましたが、ボルボはその間隙を付くように日本サイズのセダン・SUV(ちょっと大きいけど絶妙)の売り込みを開始しました。

  メディアを巻き込む力も「2年目」ともなると威力抜群で、見ていて”違和感”を感じるほどの「ボルボS60T5」「ボルボXC60T5」が大絶賛の大合唱が始まりました!かいつまんで紹介すると「Drive-Eという新エンジンはトヨタ・ホンダ並みの燃費性能とBMWに比肩する楽しさが共存!」とか・・・。これは「ほんまかいな?」と思う反面「とりあえず乗ってみたい」と思いますね。いまどきのジャーナリストが大絶賛するエンジンをボルボがいきなり自製したっていうのもなんだか「キナ臭い」ですが・・・。

  フタを開けてみると、フォードのエンジンと決別して、いよいよ日本で愛されるブランドになる為にトヨタ系部品メーカーにボルボが擦り寄った結果出来たらしいです。なんと素晴らしい戦略!デンソーが全面的に強力したエンジンにアイシンの八速ATが付いてます!ってこれまたとても巧妙な、そしてマツダが得意とする「メイド・イン・ジャパン」ステマじゃないですか! マツダはボルボに倣って広告戦略。ボルボもマツダからいろいろヒントを得ているみたいですね(ディーゼルのD4ってのもあります!)。どちらも中型車を盛り上げるブランドとして大活躍を期待したいです。

  
リンク
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posted by cardrivegogo at 12:16| Comment(2) | 輸入車 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こちらに続きをお邪魔します。
アクセラスポーツ20Touring L Packageでした。
走ってみて、アクセルレスポンスが良く、グイグイきましたてれてれ乗り心地はやはりアテンザと同じで、ドンドンきました。
車体サイズもやはりアテンザの後に乗ったわけですから、ちょうどよい大きさに感じられました。嫁さんも、これなら自分でもなんとか運転できそうと言っていました。
何かと不評なナビゲーションですが(笑)画面に表示しただけですので、わかりません。見やすい位置にはありました。しかし、アクセラの内装もスッキリしていて好ましいです。
ただ後席はやはりアテンザと比べると狭かったですし、後席周りが安っぽく感じました。
まあ!アテンザの後ですからねえ〜
運転席に座った瞬間、その座り心地の自然な良さに目を見張りました。アクセラ、頑張りましたね。
ディーゼルは、以前アテンザで試乗しましたが、後日アクセラでもしてみます。
まとめますと、ハイブリッドの良さに驚いて、これなら将来の愛車候補に考えてもいいと。まったくハイブリッドは考えていませんでしたから。プリウスのイメージもありましたし。
ガソリン車もオールマイティーに使えそうです。若い人にも楽しんでもらえそうです。
私自身の失敗は、アテンザを知らなければ良かったのに…ということです。乗ってしまったらもう、アテンザが良いに決まっています。はあ〜ダッシュ
Posted by まか at 2014年04月12日 22:11
まかさんへ
コメント&レビューありがとうございます

アクセラは内装品がアテンザと同等の品質になってお得感がありますよね。2代目同士の内装を比べると、結構歴然とした差があって、センターコンソールのドリンクホルダーのフタの開き方がアクセラは機会式でギミックに開きますが、アクセラは手でパカパカと開けるタイプだったのが、個人的には大きな差に感じました。

3代目アクセラはもはやマツダの新しい「フラッグシップ」と言っていいくらいだと思います。主力市場を失っているアテンザがいつ消えても大丈夫みたいなシュミレーションもされているように感じます。CX5もそうですがアクセラの弱点は不思議と狭く感じる点ですよね。

HVがあるセダンボディは街中でもかなり見かけるようになりましたが、想像以上に立派で、ナンバーの位置を見なければすぐにアテンザと区別が付かないくらいですね。これなら横浜とか堂々と乗っていける感じでとても良いなと思います。

Posted by CARDRIVEGOGO at 2014年04月13日 01:42
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