2014年04月04日

マツダの世界的立ち位置、虚ろな足取り、そしてHazumi

  ジュネーブモーターショーに大胆不敵に「VIZIV-2」というコンセプトカーを持ち込んだスバル。この3モーター式HVの新型SUVはデザインこそ欧州の流行の真っ只中にいるけども、パワートレーンはいつの間に開発したの?といいたくなるくらいに先取りをしていて、ホンダやトヨタに先駆けて欧州に展開した。日本にターボ専用モデルを投入し、欧州に最先端HVを持ち込む・・・このメーカーの「確信犯」ぶりには頭が下がる。

  よくよく考えればスバルは正しい。各メーカーのAWDモデルでスポイルされがちなハンドリングを向上させるという方向性は全くもって「正義」だし、日本より速度域の高い欧州の方がその恩恵は大きいはずだから。そして日本市場においても、だれもスバルにNA1.5L&CVTの平凡なクルマを望んではいない。ベースモデルのインプレッサの売れ行きが悪いのがそれを証明している(アイサイトが付かないのもその理由だけど・・・)。だからわざと「ターボ専用」モデル。日本の環境にそれほどマッチしないのは百も承知だけど「国内専用」。このメーカーの指揮を取っている人は相当に頭が切れるようだ。

  「VIZIV-2」と並んで注目を集めた日本車がマツダの「Hazumi」。内外装デザインこそは目を引きますが、動力性能などは先代から何が変わったのか分らないレベル。とりあえずスバルとは全く逆の視点と思えるクルマですね。まあここは欧州ですから、「ホームのマツダ」と「アウェーのスバル」と考えれば、どちらも狙い通りの出品なのだと思います。

  さて「Hazumi」デザインですが、ちょっと「ストレート」過ぎな印象が。「鼓動」デザインにもうちょっと可愛らしさを追加してくると思いきや、男の人にどんどん乗って欲しいと言わんばかりの「芯の強さ」すら感じます。欧州での男性若年層のクルマ離れに一石を投じる!というマツダの意思表示?

  ちょっと下のクラスになりますが、ルノー・トゥインゴはスマートフォーツーの「RR」シャシーを使って出直しを図ります。最速FFを誇る「メガーヌ」、デザインが光る「クリオ/ルーテシア」、そして後輪駆動になった「トゥインゴ」。ルノーの欧州での好調さが伝わってくる鉄壁の布陣。しかもチーフデザイナーはマツダからの引き抜き!

  欧州各国市場でマツダの上にちょこんと存在する目障りなルノー。これまでのデザインの延長では、デザイナを取られたマツダ2(デミオ)に勝ち目はないからこその、「Hazumi」の頑としたデザインなのかな?と思ってみたりします。そしてマツダの営業マン氏も年内の発売を明言したデミオのSUV版「CX3」も強敵(ルノー・キャプチャー/プジョー2008/ホンダヴェゼル)相手に男気溢れるデザインで勝負するのかな・・・。リコールに負けずに頑張れ!





  
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posted by cardrivegogo at 12:37| Comment(2) | デミオ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
hazumiデザインいかついですよね!笑
でも、かわいらしいまあるいデザインだと他のコンパクトカーと雰囲気が似てしまうけど、
力強いかっこいいイメージのコンパクトカーってなかなかないからいいかもしれないと思いました!
Posted by sky at 2014年04月06日 23:37
SKYさんこんにちは
日本のコンパクトカーは女性ユーザー主体なデザインですよね。
でも実際は女性ほどカッコイイ車に乗りたがるというデータもあるみたいです。
マツダの最近冴え渡っているマーケット力が今回も炸裂しそうです。
市販モデルが楽しみですね。
Posted by CARDRIVEGOGO at 2014年04月06日 23:42
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