メルセデスのCLAやCとは目指す方向が違うので比べるのは違うのかもしれませんが、cd値とか空力性能は抜きにしてデザインの完成度だけをみればレクサスの完勝じゃないかと・・・。手前勝手ですがISは発表当初から、「もの凄くいいデザインだ!!」と脳みそを吹き飛ばされる衝撃。それでも多くの専門家のみなさまの評判は芳しくなく、最近やたらとマツダを持ち上げる〇〇氏も「すでに古臭い!」とまで言い切っていて、時間の経過とともに飽きるかもという疑念もちょっとはあったですけど、発売から1年経ってみてこれは「間違いないな・・・」。
GHアテンザ的だなと感じるポイントは、やや「影」のある表情ですかね・・・。ジャガーのデザインに通じるような渋さに、強烈な「アンチ・ジャーマン」な香りを感じます。もちろん世界中に愛好者が多いスーパーブランドの「メルセデス」や「BMW」そしてこの2つを凌ぐデザインの「アウディ」の実力は誰もが認めるところですが、30人に1人くらいは「メルセデスもBMWも下品でいやだ!」という人がいるハズ。
ちょっと言葉が悪いですが、メルセデスやBMWの最近のデザインはやや「虚勢」を張ることに重きを置き過ぎている気がしないでもないです。それに対してレクサスISの表情はとても「柔らかく」て、世を忍ぶ人々にとっては恰好の「プライベート・サルーン」。この見事なコンセプトのそもそもの「オリジナル」こそがGHアテンザだと勝手に思ってます。
それでもレクサスISはGHアテンザよりも150~200kgくらいは重いので、同じサイズとはいえ、峠に行ったらいろいろ違和感が出てきそうです。唯一の懸念材料はこれなんですが、結局はハンドリングに振るか、乗り心地に振るか、元々根っこが違うクルマなのでまあ仕方ないですね。旧道には決して寄らずにバイパスを行く(帰る)クルマですね。
ただし車重があるおかげで、GHアテンザよりも明らかに良い点が、跳ねないサスとダンパーによる乗り心地だと思います。新型レクサスのサスの動きはやはり車重があってこその、「粘り」と「しなやかさ」みたいですね。アウディも同様の長所があるようですが、こちらは車重がそのままハンドリングの鈍さにつながる印象でとてもマツダとは並び立たないです(ちょっとだけの印象ですが別物!)。
サイズ・デザイン・足回りとマツダの得意技を次々とゲットしているレクサスISですが、さらにGHアテンザを強く連想させるのが「静音設計」。最近モーツアルトのピアノコンチェルトを聞きながらのなかなか悪趣味なドライブにハマっていまして・・・。それとあとは落ち着きのあるインテリアですね。これは説明不要なほどのレクサスの独壇場。さて大問題は「350Fスポ」で600万円を軽く超える価格・・・。GHアテンザ2台分か。
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