2014年03月14日

アメリカメディアに見るアテンザの現実・・・そして。

  ドイツを皮切りに欧州での活躍が目立つマツダですが、世界一の自動車市場アメリカにも今後は積極的に切り込む計画を公表しています。北米市場で新たなマツダイメージを牽引する役割を与えられたのは、フラッグシップのアテンザ。狙う中型セダン市場はFF4気筒モデルの活躍も顕著になっていて、アテンザのかつての兄弟車フォード・フュージョンが日本車3台(カムリ・アコード・ティアナ)を完全に射程圏内に捉えていて「4強」時代になっています。

  マツダとしてはこの4台が相手ならば十分に勝負になると見込んでいるのかもしれませんが、アメリカ市場はとにかく巨大すぎ!グローバル月産がせいぜい10万台のマツダにとっては、たとえこれを全てアメリカで売ったとしてもTOP3にも入れない水準。月産7万台程度のスバルではもっとお話にならないレベルなんですが、米依存度50%のスバルは目下のところ最大の成長株です。

  欧州とは勝手が違うようで、北米ではスバルにダブルスコアで負けています。アメリカ誌の両ブランドの取り扱いもその実績が大きく反映されていて、スバルが先日発表したWRXは2001年からアメリカで発売されたトラディショナルなスポーツカーとして大特集が各紙で組まれていますが、マツダに関してはほぼ無視・・・。マツダとしては「CARandDRIVER」や「MOTOR TREND」といった大手雑誌に積極的な売り込みをして露出を続けなければいけない肝心な時だと思うのですが。

  それでもアテンザの長期テストを行っている雑誌もありました。その雑誌では「アウディ・オールロード」「テスラ・モデルS」などの話題のツアラーを積極的に取り上げているようで、それらのクルマとの評価でアテンザの印象も何となくわかるのですが・・・これが喜んでよいものやらで判断が迷う感じです。ハンドルがゆるゆるでバスみたいなセダンが当たり前のアメリカに行けば、アテンザの個性は黙っていても光るのは想像できます。

〜〜〜〜引用はじめ〜〜〜〜
アテンザ(マツダ6)
  「偉大なるハンドリングツアラー!だけどサーキット周回には使えない。とりあえずタイヤを見直せ!(あとパワーも!)」

  ティアナ(アルティマ)
  「高回転時はちょっとだけうるさいけど、機敏!そして内装も実に良かった!」
〜〜〜〜引用おわり〜〜〜〜

  やはりアメリカでは日本車の評価は基本的に高いようです。アテンザみたいなクルマは完全に「異端」なんですかね。また日本でもダンパーやタイヤの選択を疑問視する声が上がっていましたが、やはり船のようにゆったりしなやかに(つまりサスは柔らかい)走るクルマが多いアメリカでは、アテンザの乗り味はあまりにも「無作法」なのかもしれません。

  完成度はともかくすでにアテンザのキャラは立っているのに、マツダはさらに「スポーツ」をイメージした戦略でシェア拡大を狙う様子。だけれども「パワー不足!」と出鼻をくじかれるのはやや屈辱的です。単発的にスポーツカーが発売される日本とは違って、アメリカのスポーツカーにはまるで規格があるかのように、同じサイズのボディと同じくらいの出力で数パターンの型にハマらないとスポーツカーとして一流とは見做されない空気をやや感じます。

  スポーツカーとして直4ターボが認められるのはCセグまでで、「フォーカスST」や「WRX」がこれに該当。そしてアテンザクラスのD/Eセグボディになると、取り合えず「V8」は必須というかなり厳しい「入会基準」が暗黙の了解のようです。「C63AMG」「RS5」「マスタング」「カマロ」など2ドア車がデフォというマツダにとってはなかなか近づけない厳しい領域。

  ここに参入するには、少なくとも400ps&6MTが必要で、マツダならば噂の超高性能ディーゼルターボか!それとも新たに復活の「3ローター」(全くの未確認!)か! 当然にAWD化が図られて、高速設計のスカイアクティブシャシーに、デザインのマツダが誇る2ドアクーペのボディを載せる! アコードにもクーペがありますが、アメリカで「スポーティ」を名乗るDセグは2ドア必須というのは間違いないようです・・・ということはいよいよ出ますね!







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posted by cardrivegogo at 06:50| Comment(0) | アテンザ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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