新型アクセラももちろんかなりの意欲作なのですが、マツダが変わったとさらに感じさせてくれるのは、このアクセラ発売に合わせたかのように、既存モデルのCX-5とアテンザのMCを敢行したことです。アクセラのストレッチ版になったアテンザとアクセラのSUV版の位置づけのCX-5は、アクセラよりも装備面で劣っていると思われてはいけない存在ですので、モデルの価値を維持するためには当然のことではありますけど。
アテンザ発売直後にディーラーの担当者に来年には追加MCあるの?と訊いたところ、これだけ売れているから無い!と断言していましたが、やはりマツダの改革のスピードは関東マツダなどのディーラーの理解を遥かに超えたところにあるようですね。ディーラーもこの「波」をどう捉えるかがとても大事ではと、余計な心配をしてしまいます。
GT-Rのあの開発者が従来モデルと同じような売り方をする販売店に対して当初から激しい怒りをぶつけたらしいですが、マツダとしても中型車の拡販を目指すのであれば、全国のディーラーを建て替えるくらいの気合で望む必要があるのかも知れません。別にマツダの「レクサス化」なんて百害あって一利なしですけど、日産やスバルのように自信に満ちあふれた売り方をしてもいいのではないでしょうか。スズキだって「世界一の技術ですよ」とyou tubeでディーラーマンが熱く語っています。
マツダの全国のディーラーを知っているわけではないのですが、なかなかその意気込みが伝わってこない気がします。最近のマツダの場合はディーラーよりも開発担当者が雄弁に語ることが多いように感じます。トヨタやホンダの開発者がどこか歯切れが悪く、「やりたい事がやりきれなかった」感を言外に匂わせていて、「コストの壁の前には私など無力です!」とでも言いたげなのに比べれば、もちろん格段に買う気にさせてくれます。
それだけに開発者の言葉に共感して、マツダディーラーを訪れるとテンションがまるで違っていて拍子抜けしたという話も聞いたことがあります。多くのディーラーでは展示車両がアクセラ、CX-5、アテンザの中型3種になっています。ちょっと前まではプレマシーやフレアを置くところも多かったのでそれよりは前向きなのかも知れないですが、規模が小さいところではアテンザを展示してなかったりします。このタイプのショールームではアクセラとCX-5の2台を見てマツダ車のイメージが作られるわけですが、アテンザと違ってこの2台は実車を見てもおそらく事前のイメージがさらに良くなることはないです。
ディーラーがこのアクセラとCX-5の致命的な欠点をどれだけ把握しているか分かりませんが、この2台を見せるくらいならアテンザとロードスターRHTを展示してマツダのブランドイメージを膨らませた方がいいのではという気がします。お客にマツダの魅力をたっぷり見せつけて、惹き付けておいてからアクセラやCX-5に試乗させれば、大抵の人は買うのではという気がします。とりあえずソウルレッドの個体ばかりを並べていても新鮮味はどんどん無くなっていくので、ディーラーのさらなる努力でクルマの魅力を十分に発揮させてあげてほしいなと行く度に感じますね・・・。
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