2013年11月15日

RJCカーオブザイヤー受賞:アテンザの評価ポイントは?

  新型アテンザについて、いままで断片的に貶したり褒めたりを9:1くらいで勝手にほざいてきたのですが、とうとうプロのライターさんが選ぶ「権威ある賞」を受賞しました。だからといって評価が一転するということはないのですが、いままでは徹底的に比較対象にしてきたのが、先代のアテンザだったので著しく評価を低くしていたのでどうも辛口だったという自覚はあります。

  これが現行モデルの中で比較するならば、結果としてRJCカーオブザイヤー受賞も十分に納得できるものだと思います。それほど目立って強力なライバルがいなかったせいもあって、まあアテンザかもなくらいには思ってましたが・・・。最大のライバルは新型フィットだったと思いますが、ホンダの力作には違いないのですが、基本的に「キープコンセプト」だったこともあり、大きなインパクトもなく、衝撃で考えるならばアテンザの楽勝だったと思います。

  そんなアテンザも来年は大賞を争うであろう、新型アクセラと新型スカイラインと比較したら、足元にも及ばないのではないかと思います。今年がレベルが低いのか、来年のレベルが高すぎるのかはいろいろ意見があるとは思いますが、「日本人に新たなクルマライフを与える」という意味でも、アクセラとスカイラインのFMCは非常に革新的なのは間違いないです。

  さらに失礼を承知で言うと、プロのライターさんの「総意」と言えるRJCが、先代よりもあらゆる意味でスケールダウンさせて、輸入車っぽいデザインに仕立てただけのアテンザを大賞に選んでしまって良かったのでしょうか?今回のエントリーからアテンザを選ぶならば、プロライターじゃなくてクルマにまったく興味がないような一般人の投票でもOKだったと思います。

  むしろコストダウンを優先させたマツダをユーザーを代弁して断罪するのがプロライターの役目だと思うのですが・・・。COTYってコストダウン・オブ・ザ・イヤーって意味なのか?といったブラックなジョークが。まあ今回の一件でライターの皆様が業界に完全に取込まれた存在だということが改めて明らかになったと思います。

  プロライターの誰もが先代アテンザの良さなんて覚えてないし、どう変わったなんて興味もないし、「走りが良くなった」なんて無責任なことを言うわけです。「走り」の定義って何?高速道路を吸い付くように走ればいいのか?「走る・曲る・止まる」が良いというなら、それはアテンザのデビュー時からとっくに達成されていたことで、ポルシェ以外のドイツメーカーになら絶対に負けないブレーキも付いているし、BMWやメルセデスなんかよりも断然に良く曲りますよ?

  今回のアテンザでマツダがこだわった点は「解りにくいことは止めよう」という割り切りがとてもよく発揮されていることです。マツダ車を評して「真面目なクルマ作り」と言う人がいますが、99%の人にとってそんなことはどうでもいいことを無理矢理に大衆車に詰め込んでいるわけです。

  実際に先代アテンザはライバル車のF30(BMW3)に対して、「遮音性」「サスの性能」「エンジンの基本性能」「トランクのヒンジ」「ハンドリング」「後席の居住性」などあらゆる面で上回る性能に設定して溜飲を下げていました。しかしBMWはマツダに対抗できないことを理由にNAモデルを日本に導入しないなどの対応をしたため、アテンザの良さが一般に伝わることはありませんでした。つまりほぼムダだったわけです。

  新型アテンザでは、まず「エンジン」「サス」「ヒンジ」を妥協してF30と同等のものへグレードダウンしました。個人的には「ロングストロークエンジン」と「ストラットサスペンション」が許容できないです。当然ながらハンドリングも悪くなりました。まあBMWと同等ぐらいですが・・・。ディーゼルの導入が受賞理由とされていましたが、先代後期モデルの遮音性は非常に高かったのに、なんでうるさいエンジンを載せる必要があるのだろうと感じます。

  2008年の先代デビュー時は、高級セダン路線を志向したにもかかわらず乗り心地と遮音性で落第とされ、2010年のMCはマツダのディーラーがぶったまげるほどの改良が行われました。マツダディーラーで訊けば解りますが、2010年のMCの社内のインパクトは相当だったそうです。乗り心地と遮音性は飛躍的に向上し、マツダが目指す次期高級セダンの「プロトタイプ」が作られました。そして満を持してFMCによって・・・これまでの「スポーツ」のイメージをバッサリと切り落としました。

  コストダウンして切り詰めた部分をすべてエクステリアの造形と塗装に回して、高級車然とした誰もが一目置くような重みのあるデザインを取り入れました。2010年の先代MCの時も前期モデルのブサイクなフォグランプとグリルを取り替えて、「フェイスリフト」と言っていいくらいの改良が行われていて、私はそのデザインに普遍的なオーラを感じ取り新車購入を決意したのですが、新型アテンザのデザインにはそこまでの「何か」を感じることができません。決して悪いデザインではないですが・・・。

  先代後期モデルはなりふり構わずコストを使って作りましたが、円高&不況でマツダはピンチになりました。これ以上赤字体質を続けることができず、半年前倒しにしてFMCを行いました。足回りの熟成は・・・、AWDの設定は・・・、こんな見切り発車のクルマなんですが。「判官贔屓」の日本のライターさんたちなんでしょうねきっと・・・。

  



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posted by cardrivegogo at 05:26| Comment(2) | GJアテンザ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは、はじめまして。
まだ一部のブログしか拝見しておりませんが、
CARDRIVEGOGOさんは色々とお詳しいのですね。
 是非私めにもお話させてください。

3代目の最新型アテンザは…豪華にはなりましたが
従来のアテンザの軽快なハンドリングが失われて
寂しいですね。

個人的には私も2代目が歴代のアテンザの中では
1番だと思っております。わずか170馬力とは
思えない発進時の分厚いトルクが好きです。
適度な高級感と、セダンの形でありながらワゴン並みの収容能力を誇る5ドアハッチバックのスタイルもお気に入りでした。(ただし、ハンドリングだけは初代の油圧式ステアリングの方が好みでしたが…)

先日、アクセラにも試乗して参りましたが…
車幅からは想像できない車内の狭さに閉口でした。
特に後部座席は狭かったです。
「そういう車なんだよ、この田舎者め!」と言われればそれまでですが、何だか従来のマツダの優れた室内パッケージングが失われた様な気がしました。

これからも楽しく読ませて頂きます。
Posted by EUNOS500復活希望 at 2013年11月16日 00:06
EUNOS500復活希望さんコメントありがとうございます。

アテンザやRX-8がデビューした頃に免許を取った若輩もので、クルマに関しても無知なんですが、ブログという匿名性に甘えて好き勝手思うことを書いています。もし気になる点などありましたらお気軽にコメント頂けると幸いです。

アテンザは前後にも大きくなりましたが、アクセラは先代と同じ長さなので、やっぱり狭く感じてしまうのでしょうか。まだ実車を見ていないのでタイヤ履き変えのときにじっくり見てこようと思います。

Posted by CARDRIVEGOGO at 2013年11月16日 11:56
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