2013年10月22日

マツダが中型車の覇者になる!?

  前回のつづきです

  中型車に照準を絞ったプラットフォームの統一はホンダを先頭に、中堅メーカーやプレミアムブランドで進んでいます。結局のところは中型車ユーザーのニーズにどれだけ適ったものを作れるかがカギになります。「コスト削減」した結果としてクルマにどれだけの付加価値を付けられるか?に関しては各社とも手探りの状況が続いています。

  スバルがアイサイトを実用化して注目されると、その波紋はどんどん広がり2年足らずで最後方のBMWまで伝わっていきました。正直言ってなんという「ヘタレ」な体質なんだろうと思います。いままで誰も使っていなかったブレーキがそんなに大事なのでしょうか? それともブレーキ一つで価値が大きく下がってしまうほど、自ブランドのクルマに自信がないのでしょうか?(まあ自信はないでしょうね、どこも・・・) 

  そもそ、そんなブレーキシステムは一体「誰得」なんでしょう。これで安心してテレビ見ながら運転しても事故は防げるとでも思っているのでしょうか? さらに気になるのがアウディとMAZDAが競うように採用した「車内wi-fi」です。まったくメリットが解りません。クルマでしか使えないwi-fiの接続料3年分をオプション料金として前納って・・・。自動車メーカーってバカなの?

  とりあえず関連部品メーカーの言いなりになって、トレンドに乗り遅れないようにすることが最優先になってしまっています。「プレミアムブランド」のくせになんというザマでしょうか。メルセデスもBMWもVW・ホンダ・フォード・スバル・マツダの動向にひたすら注目して追っかけます。その後ろからトヨタ・GM・ヒュンダイが追っかけてきます。

  先行ブランドが優位なのか後追いブランドが優位なのかは意見が分かれると思いますが、どちらにせよ個性を競ってほしい高級モデルもライバル車と同じ方向を向いてしまっています。やや極端な例ですが、お互いにメディアで中傷し合う険悪な歴史を持つポルシェ911と日産GT-Rが、採用しているブレーキやダンパーも同じメーカーが供給していたりするわけです。わざわざ2台の少量生産のスーパーカーの為に、末端部品をゼロから専用設計なんてするわけはないでしょうから・・・。

  レクサスとBMWのユーザーレビューで必ずと言っていいほど長所として挙がる「8速AT」にもそもそもブランドの個性(オリジナリティ)なんて備わってないわけです。ポルシェ996以来のデュプトロから何ら進歩もなく、まあ高級車といえばコレでしょみたいなノリでそのまま使われています。BMW・メルセデス・レクサスの3ブランドに共通して言えることですが、彼らはもはや開発という行為をネグレクトしていると言ってもいい気がします。

  この3ブランドのクルマ作りは、結局のところ「選択」して「バランスを取っている」だけです。どっかのメーカーで採用されて、評判の良いものだけを「選択」します。デュプトロいいね!電気式ブレーキいいね!電制ダンパーいいね!といった感じです。「Mスポ」とか「Fスポ」とかまるで自社開発のようなネーミングのグレードの中身は、ポルシェと日産のそのまんまパクリです。

  そんなBMW・メルセデス・レクサスの実情はとっくに自動車ファンには見抜かれていて、カーエンスーには徹底的に敬遠されるブランドになりつつあります。代わって台頭してきたのが、技術力・開発力のみを武器としてグローバルで戦い続ける中堅ブランドです。低価格なのに最高のシャシーとハンドリングを自前で開発できる「スバル」や「マツダ」。独自の高効率エンジンを使ったハイブリッドで世界最高の燃費を叩き出す「ホンダ」。プレミアムブランドには真似できないMQBプラットフォームで、他社が真似できない次元のクルマ作りを目指す「VW」。今やこの4社のクルマの方が完全にキャラが起っています。

  (次回に続く)




posted by cardrivegogo at 05:57| Comment(0) | マツダの戦略 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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