2013年06月25日

2代目アテンザ「10年に1台の究極デザイン」 (歴代アテンザのサクセスストーリーとドイツ車 その4)  

  「日本車にはほしいクルマが無い・・・」という嘆きがしばしば聞かれる。日本車の相対的な性能を考えれば、本来何の不満も無いはずだし、日本車に満足できないなら世界中のクルマに満足できないのではないか?とすら思う。この嘆きを発する人々には幾つかのパターンがあるようだ。まず1番多いのが、ダメな評論家の「受け売り」パターンだ。誤解をおそれずに言うと、クルマの評論を行うプロライターの平均の「知能レベル」は一般人を大きく下回っている(説明は省略します)。私の体感では10本のレビューを読むと、そのうちの8〜9本は「支離滅裂」な内容だったりする(説明は別の機会に)。そんな記事を真に受けてしまう人にとって「日本車はアメリカ車よりマシなレベルで、ドイツ車や韓国車には及ばないレベルの実力」と本気で思っているようだ(現実はまったく逆だ、最近のアメリカ車のレベルは非常に高い)。

  日本車に満足しない理由で一番納得できるのが、これもちょっと誤解されそうだが「ダサいオッサンや頭悪そうな若者が乗ってそうなクルマだから」というものだ。実際はめちゃくちゃ高性能なクルマなのに、やたらと嫌われている車種が多かったりする。オ◯ィッセイ、マー◯X、フー◯など特に3大メーカーの上級車にその手のクルマが多い。同じような理由で「女性ドライバーが多いクルマだから」というのもあるかもしれない。

  私自身も日本車好きを自認しているが、とてもオ◯ィッセイ、マー◯X、フー◯に乗りたいとは思わない。どれも性能は申し分ないのはよくわかっているのだが、いずれも決定的に気持ちを遠ざけてしまうほどイメージが悪い。はっきり言うとデザインが気に入らないのだ。個人的にデザインに関しては最低レベルと思っているメ◯セデスのクルマと同じくらいに酷い。頑張って好きになってみようとしても無理なレベルだ。やはり誰かが言ったように、愛車選びとは「彼女選び」みたいなものなのかもしれない。

  もちろん好きになれそうなクルマは日本車にもたくさんある。先代のクラウンアスリートやカムリHV、新型のアコードHVも割と好きなデザインだ。それでも「結婚」(購入)までには至らないような気がする。そこまで考えられるほどに惚れ込むには至らないのだ。知り合いが乗っていたら、なかなかセンスいいなとは思うかもしれないが。

  クルマが無くてもまったく困らない都市部に住んでいる人が大半の日本では、自分のようにクルマに対するハードルが異常に高くなっている人が多いはずだ。少なくともクルマを持つまでは、「無くても困らない」と思っている。しかも1台目に日産ノートみたいなクルマを買ってしまったら、クルマの便利さをまったく感じられないかもしれない。都市部に住んでいる若者にとって、毎日の足にクルマなんていらない。あくまでクルマは仕事が無い時間を楽しむための「道具」であって、休日に着る服みたいなものだ。ちょっとでも気に入らない私服はタンスの肥やしになってしまうように、クルマもカッコ良くて人前に乗って行きたいと思えるようでなければ、完全にお金のムダでしかない。

  都市部の若者がクルマを持つために必要なことは、クルマに「惚れる」こと以外にはないのではないだろうか。さきほどは否定したが、日産ノートに惚れる若者もいるかもしれない。それでも「日本車に欲しいクルマがない」と言っている多くの人々はまだ「運命のクルマ」に出会えていないのだろう。今の愛車「2代目アテンザセダン」は自分にとっては衝撃と言えるほど「鷲掴み」にされたクルマだ。マツダにはその手のデザインのクルマは他にも結構たくさんあったりする(FD、RX-8、初代アクセラなど・・)が、このアテンザセダンはその中でも群を抜く出来だ。

  クルマのデザインの実力は駐車場に停めてみれば一発でわかるが、2代目アテンザセダンなら、デパートの駐車場でEクラスやBMW5シリーズに挟まれても楽勝だ。ドイツ車の方が地味で必死にデザインを作っている感がありありなのに対して、アテンザはドイツ車のような「取って付けた」ような違和感がまったくなく、とてもナチュラルな機能美と高い芸術性を秘めている。隣りにボルボ(S60)やジャガー(XF)が停まったときにはもはや笑うしかないくらいだ。2代目アテンザを必死でパクったけど「ちょいブサ」にしかならなかった両車は絶対にアテンザの隣りに停めてはいけないクルマだ。デザインの軽薄っぷりが引き立ってしまう。

  マンションの駐車場には名車「カリーナED」が停まっている。そんなトヨタの傑作デザインと言える1台と並んでいても2代目アテンザは圧勝だ。レクサスなんてまったく及びでない・・・。2代目アテンザと互角以上に戦えるクルマはあるのか?私の経験した中では「マセラティ・クワトロポルテ」と「ジャガー508」くらいしか思いつかない。もっとライバルを求めて六本木・赤坂界隈の地下駐車場に停めまくりたいと思う。


↓「C&D」はデザイン重視の人にはオススメですね。写真がわかりやすい。


  

  

  
posted by cardrivegogo at 06:00| Comment(0) | GHアテンザ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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