ただそういうクルマはこれ以上若い人たちの気持ちを掴むことはできないと思います。今の若者が一番苦手としていることが、「一人でクルマに乗る事」なのではないでしょうか。別に「安全確認」が一人ではできないとか「道に迷う」とか「駐車が出来ない」とかそういう話ではなく、誰かと何かをする時にはクルマを使うが、自分だけの時間でクルマを十分に使いこなすことは出来ないということです。仕事などで相当に落ち込んでいる時などは、夜中に一人でドライブすることはあるかもしれません。しかし休日の日中に幹線道路に一人で繰り出しても、意味不明に遅いクルマに前を塞がれて、余計にストレスが溜まってしまいます。
さらに虚しいのが、夜中に一人で乗るだけのために、やたらと「スポーツカー」を主張するデザインのクルマである必然性なんかないということです。それこそヴィッツの足回りを固くして、1.8Lで140psくらいのエンジンを載せたようなクルマで十分な気もします。夜の「気分転換」のためだけのドライブに300万円を注ぎ込めるか? 気分転換の娯楽としてだけならば、クルマじゃなくても「ゲーム」でもいいですし「漫画」でもいいのかなという気がします。ちょっと偉そうなことを言いますが、今の時代に若者にクルマを売りたいなら、「夜のドライブ」だけでは不十分だと思います。
じゃあどうしたらいいのか? ゴルフをやる男性は、ゴルフに乗っていくためだけに、やたらと高級なクルマを選んでくれるので、クルマメーカーにとっては最高の「お客さん」です。フーガやクラウンなどはその需要に支えられているといってもいいくらいです。若者が急にゴルフをやるようにはならないと思いますが、たとえばレジャー目的で「高級ホテル」に乗り付けるクルマという「コンセプト」で作られていたら、それなりに需要はあるような気がします。
国内レジャーは低調で海外旅行が相変わらず人気だったりします。自分の部屋より狭苦しいホテルなんかが乱立していて、ホテル選びを間違えるとせっかくのレジャーがつまらないものになってしまいます。国内旅行の不人気はその辺に理由があるような気がします。少ない休暇でせっかく泊まるなら、ちょっと高級な都心のホテルや、有名温泉地の高級旅館の方が満足度が高くてお得な気がします。ペンションしかないような僻地なら、ペンションに満足して泊まれるのですが、いろいろな宿泊場所が選べる有名観光地では「絶対に」高級な宿に泊まったほうがいいです(断言できます)。1人一泊2万円くらいする宿に泊まっていままで後悔したことは一度もないです(年に1、2回程度ではありますが・・・)。逆に京都近郊の安宿なんて絶対に泊まってはいけない!って経験もしましたね・・・(伊勢の「星出館」という宿はリーズナブルな価格でも楽しめました)。
私が思うに、休暇を有意義に過ごすためには(ちょっと高級な宿に泊まるためには)、それなりのクルマが必要だと思います。実際に高級な宿に乗り付けるクルマとなると、やはり軽自動車ではちょっと間が悪い気がします(そもそも軽自動車での長距離は相当な危険も伴う)。そしてトヨタ「86」みたいな「廉価」なスポーツカーも、なんだか「場違い」な気がします。スポーツカーはエンジン音がうるさくて豪華で静かな「エントランス」の雰囲気をぶち壊します。周囲がいぶかしがり、不満そうな視線を送った先にあるクルマが「アストンマーティン」なら「常連客なんだろうな」となりますが、それが「86」だったら・・・。明らかに場違いで気まずい思いをすることが予想されます。そんなこと気にしないという人は、周りの方に迷惑なので、その手のホテルには近寄らない方がいいです(どこかでマナー違反の制裁を受けます)。
そういう場所に「行ける」クルマで一番お手軽なのはやはり国産のフラッグシップセダンだと思います(詳細には書きませんが、間違ってもCクラスやBMW3はやめたほうがいいです)。あくまで「一般論」なので、「コペン」や「ミニクーパー」や「ゴルフ」でそういうところに出かけて行く人を否定するわけではありません。自動車メーカーは若者の需要を本格的に掘り起こしたいなら、追求すべきはそういった「強烈な個性」ではなく、もっと「普遍性」や「社会性」について従来の日本車よりも踏み込んで考えられたクルマを作るべきなのではないかと思います。
↓宣伝にあまりお金をかけていない高級宿にハズレはないですね・・・
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さて、歓迎会や高校の時の同窓会、奈良へのドライブ旅行(往復約700q)、退職の会の総会、地区の運動会の開催、原稿執筆(ある機関誌からの依頼:1008文字)など、私なりに多忙で、ブログは見るのコメントを書く余裕がありませんでした。
平成25年5月22日(水)の新聞(日経)に「売上高を伸ばした企業−増収率・・決算番付2013.」2013年3月期の増収率の高い主な企業が載っていましたが、その中でトヨタは12位でした。増収率18.7%、売上高22兆641億円と報じていました(ちなみにホンダは8位で増収率24.3%、売上高9兆8,779億円)。増収率ですから、以前の利益に比べての増加率ということです。そして、VWを押さえてトヨタは久しぶりに利益世界一に成るだろうといったことも、新聞などで報じられています。豊田章男社長は、こと有るごとに、トヨタの国内生産300万台維持と述べていますが、日本の社会が元気になるためにも、日本の車作りのためにも、トヨタにはこれから益々頑張ってほしいと思っています。
私のトヨタに対する認識が大きく変わったのは、一昨年の冬、用事で一週間ほどタイへ行ってからです。バンコクの国際空港へ降り立ったとき、迎えにきてくれた友人と共に乗り込んだタクシーがトヨタのトヨタのラウムでしたし、現地の車は約90%が日本車という状況でした。バンコクのタクシーのほとんどがカローラアクシオで多くはピンクでした(有るタクシー会社の色)。バンコクの車の洪水(圧倒的な車の流れ)はものすごい国の活気を感じ、しかもバンコク市内では日本のようなBMやメルセデスの影は全くありませんでした。日本では、少し走るとメルセデスのEクラスやCクラス、BMWの3・5・7シリーズのピカピカの車に出くわしますが、バンコクではそんなことはなく、せいぜいが古いベンツの車でした。いいかえると、日本以上に日本車が多いのです。しかも、圧倒的にトヨタが。私たちの宿泊したホテルの近くにあった車のディーラーはレクサスのみでした。少し行ったデパートの1階には、ポルシェのパナメーラやアストンマーチンが展示されていました(4階の書店には『ベストカー』も売られていました。余談ですが、最近、ベストカー社はタイ版『ベストカー』を発刊しました。好評のようです)。マツダ車(アクセラが多かった)やホンダ車もちらほら見えましたが、とにかく、色々な種類のトヨタ車が目につきました。カローラ、二代前のカムリ、ハイエース、タイ専用車種(スパシオやラウムのようなワゴンの形)のトヨタ車等々・・。数日後、バンコクから数百q離れたパタヤへの行き帰りもトヨタ車でした。
タイはかつてはタイ米の輸入、最近ではマーチやミラージユの生産国として、我々の生活に関係ある国ですが、現地には多くの日本企業が進出し、伊勢丹、イオン、8番ラーメン(石川県が本社)、セブンイレブンやファミリーマートなどのコンビニも目に付きました(セブンなどのコンビニは日本よりも多く見られ、その利便性は大)。 タイは数少ない植民地支配のない国で、しかも車は左側通行(右ハンドル車)で、バンコクにおけるモノレールなどの社会的インフラは東京羽田間のモノレールの比ではないくらい近代的です。案内してくれた友人の話では、土地が王様の国有地なので、日本と比べものにならないくらいのスピードで、施設や交通手段の開発が進むとのことでした。
タイには、トヨタはもとより洪水で注目されたホンダやマツダ、イスズ等の工場もあります。私は、今は日本車が、ドイツ車や韓国車に対して圧倒的に優勢だが、コンセプトや哲学なき下手な車づくりをしていると、あっという間に、タイではドイツ車や韓国車に席捲されてしまう。だから、日本車は頑張ってほしい。特にそのリーダーであるトヨタには頑張ってほしい。各社の手本になるような車作りを行ってほしいと思いました(平成8年に家族旅行でカナダにいった時には7代目のゴールドのカローラセダンを良く見かけました。平成22年中国[大連、旅順]へ研修旅行へ行った時には、トヨタのマジェスタやマツダ・アテンザ、日産・ティアナなども見かけましが、圧倒的に黒塗りのアウディAが多かったように思います。平成14年に韓国のソウルへ行ったときには日本車を全く見かけませんでした。日本からだけでなく、実際に目にした外国でのトヨタ、マツダ、ホンダ車の印象という視点からも日本車を考えていくこともありのような気もします。仕事の関係や年齢・休暇などの条件がありますが。そして、私はあと研修で、欧州4カ国[オーストリア、スイス、ベルギー、フランス]、台湾へも行っています)。
さて、トヨタは、かつてF1レースやル・マン24時間レースに挑戦しましたが、惜しくも2位止まりでウイナーにはなれませんでした(モンテカルロ・ラリー等では優勝していますが)。『CG』だったかの雑誌には、「F1への挑戦にしても、トヨタは大衆車を創るような感覚で望んでいる。その車作りは一朝一夕で出来る訳はなく、地道な努力の積み上げが大事である。だから、イギリスのマクラーレンのような小さな車体専用のメーカーが存在するので、トヨタはお金をつぎ込めばさえ勝てると思っているふしがある。F1用の車作りコンセプトが不十分なのではないか」、というような内容の記事が出ていました。
振り返ると、マツダは18年間ル・マンに挑戦し、うち16回レースに参加し、ロータリーのレギュレーションの切れる最後の年にメルセデスをうち破り、日本メーカーとして唯一ル・マン24時間レースに優勝しました。AKB48の仕掛け人の秋本康氏は、NHKテレビの「女性社長への講演」という番組で「努力をし続ける者に運がほほえむ」と述べていましたが、マツダのル・マン制覇は正に18年間の努力が報われ、運命の女神の前髪にふれることが出来たんだとおもっています(優勝したマシンは787B)。トヨタは「10%しかいないであろうカーエンスーのための車は作らない。主として、多くの人(一般大衆)のための車づくりに専念する」、とどこかで述べていましたが、これに対してマツダは、小規模メーカーのクルマ故、我々の目指すクルマづくりは、内角直球高めストライクの車だといっています。6月号『オートカージャパン』で、取締役専務執行役員金沢啓隆氏は、現在のマツダのクルマを一言で表現すると「ジャパンプレミアムのエモーショナルバリュー」と言い切っています(最近のマツダはコンセプトが明確ですが、古くからのマツダファンは、それがまた心配です。かつてのバブル期の[クロノスの悲劇]がまた再来するのではないかと)。
ところで、私が良く行くハリアーに乗っている接骨院の先生は、トヨタは200万円以上のクルマにはものすごく力を入れているが、200万円以下のクルマにはあまり力を入れていない、といっていました。事実、部品の共有化により、最近のリコール台数で一番多いのはトヨタ車ですし(生産台数が多い故)、私の愛読誌『マガジンX』のザ・総括のクルマ批評でトヨタ車の評価はあまり高くありません。パッソなどは、百円ショツプデザインなどと酷評されたりしています。それは、言い過ぎだとは思いますが、もっとトヨタには、頑張ってほしく思います。 レクサスに異常に開発力を注ぎ込まず、プレミオ、アリオン、カローラなどにも、もっと注力してほしく思います。ベンツ、BMなどは低燃費の免税車を開発し、レクサス車からの買い換えでとても潤っているようです。ようやく2世代目のISが出ましたが、最近のレクサス顔はアメリカで一時「スターウォーズ」のダースベーダー顔と揶揄されるなどしたりしていました。最近では、成功者の乗る車という評価もあるようですが。トヨタがあまりにスピンドルシェイプに固執しすぎるので、多くのデザインの飽きが早くなるのではないかと、少し心配です。初代プリメーラをデザインした元日産のデザイナー前澤義雄さんは、雑誌『ベストカー』の「デザイン水かけ論」でスピンドルシェイプに固執するとデザインの幅が小さくなる、といっていました。今月号の雑誌『ドライバー』でのアテンザに対する前澤氏の批判は納得できませんが、レクサスに対するデザイン論は妙に納得です。
ようやく、トヨタも小排気量+ターボやデイーゼルなどのへの取り組みに本格的に着手したようですが、
最近、かつてのトヨタ化しつつあるメルセデスやBMW、VWに負けることなく、伝統ある日本車のものづくり精神を一層高揚させ、外国メーカーを打ち負かしてほしく思っています。トヨタ車の元気が他の国産車の元気に移っていくと思うので、高品質、高デザインの発売を期待しています。
日産についてはもちろん、若者論なども言及したかったのですが、こころで置きます。また、明晰で活力ある文章を期待します。
私の拙文ブログを隅々まで読んで頂くだけでも骨折りだと思いますが、さらに豊富な内容の素晴らしいコメントを頂きまして感激しております。
よくマスコミが、北米や中国で日本車が韓国車・ドイツ車などに遅れをとっていると報じられていますが、毎月の売上ランキングを見る限りだと、Dセグセダンの最大市場の北米ではヒュンダイソナタやVWパサートはアコードやカムリとは比べ物にならないほど低調だったりします。マスコミ(日経)がどういう意図を持って報じているのか?と訝しいところです。
VWは北米ではアウディ抜きだとスバルに抜かされる程度の実績しかないですし、ヒュンダイはライバル不在のCDセグセダンの「エラントラ」とキアの低価格車(北米最低価格を日産ラティオと争うモデル)で台数を稼いでいるだけですね。
それなのにカーメディアも「日本車=低レベル」のように執拗に報じていることを(ニューモデルマガジンX7月号の116ページなど)、とても疑問に感じ、自分の出来る限りの情報収集で「日本車の真の姿」をブログを通じて訴えたいと考えています。
K.Tさんから頂いたコメントを頭にしっかり入れた上で、さらに精進していきたいと思っております。今後とも、ご指導のほどよろしくお願いいたします。
指摘された『マガジンX』の116頁の「オートシャンハイ」の記事、すぐに見ました(クラウンの記事しか読んでいませんでした)。確かに、話の内容にある種のバイアスがかかっているような気がします。『マガジンX』は覆面批評家中心の記事で、自動車会社の宣伝(コマーシャル)も受け付けていないので、そのような偏り(バイアス)が少ないと思っていたのですが、注意しなければいけませんね。
さて、「若者のクルマ離れ&若者論」について、思いつくまま述べます。哲学者のヘーゲルは、その時代、時代には「時代精神」というものがあるといようなことをどこかで言っていますが、昨今の時代精神というと「グローバリズムの考え方」がその一つにあてはまるでしょうか。市場が世界的につながり、私たちの青年期と違って、将来が明確に見通せない時代となつています。なにしろ、パナソニック(昔の松下電器)やソニー、シャープに勤めていても、会社の今後の展開で生活がどうなるかわからない時代に生きているわけですから。
就職・技能(専門性)向上、結婚・家庭の構築など、私たちもそうでしたが、いつの時代にも当面する課題といえるでしょう。今の時代もそうなのでしょうが、私たちの時代は、「自分の甲斐性でクルマを買え。親を頼ることはできない」というものでした(私が最初に乗った車は、先に社会人となった弟のお下がりのスズキフロンテSS2ドア・空冷。その後、結婚して最初に買ったのがファミリア・プレストの中古車。そして待望の新車購入は初代FFファミリアから)。しなしがら、親となって、娘の就職時には4WDのクルマを買い与えるという具合に、その後30年もたつと社会は大きく変わりました。それから10年後の現在、非正規社員やワーキングプアの問題などが起こっています。私たちの青年期の時代精神は、「高度経済成長、日本社会の右肩上がり」となるでしょうか。この40年間あまりで、当然の事ながら社会は大きく変化しましたが、変わっていない点もあると思います。
それは、青年期のは若者には、買いたい物や興味をもつものがたくさんあるけれど、自由になるお金が足りない、ということでしょうか。お金に不自由するということです。クルマについて、私にあてはめると、クルマに乗りたいけれど、とても新車を買える余裕がなく、軽四、中古車にのったこと。そして、どうにか変えた新車が、当時のいわゆる1500tの大衆車であったこと。スカイラインに憧れましたが、とてもそんな高価な車を買う余裕はありませんでした(スカイラインについてかかれた雑誌や本は良く買いましたが)。
ここから、話を私の好きな音楽に変えて話します。私たちの時代は、いわゆるビートルズ世代で、中1時代の雑誌『「中1コース』に「ビートルズ」の「プリーズ・ミスターポストマン」の歌詞が載っていたことを覚えています。少しの期間ですが、早朝アルバイトをしていたこともあり、中学時代は、ビートルズやベーチャーズのダブル版レコードやカスケーズの「悲しき雨音」やママス&パパスの「夢のカリフォルニア」、ヒートルルズの「ミスター・ムーライト」等、330円のシングル版を買って、コンパクトなシングル版用レコードプレイヤーで聞いていました(当時ダブル版は4曲で500円)。高校・大学時代もほぼ同じで、洋楽のポップス中心でした(余談ながら、小学校時代は、ラジオからの三橋達也や島倉千代子、春日八郎の歌、それに夭折した日活スター赤木圭一郎の歌など)。当時、レコードのLP(LongPlayの略)版−裏表で計60分ほど曲を収録−は、1800円から2000円で、学生には非常に高く、中高校時代は購入0(ゼロ)、大学時代は当時ポピュラーミュージックの最高到達点といわれたビートルズの「サージャントペパーズ・ロンリーハート・クラブバンド」を1枚購入したきりでした。
社会人となって、ポピュラーに加えて、ビバルディやモーツァルト、ベートーベン、ブラームス、マーラーなどのクラシックやバド・パウエル、ビル・エバンス、ウィントン・ケリー、チック・コリア、ジョン・コルトレーン、マイルス・デイビス、ブッカー・リトル、アート・ペツパー、ビリー・ホリディ、リンダ・ロンシュタットなどのジャズを聴くようになりました。しかし薄給なので、初めは、一枚2000円もするLPレコードを何枚も買う余裕などありません。そこでどうしたかというと、従兄に頼んであるオーディオ屋さんを照会してもらい、FMチューナー、プリメインアンプ、3モーターオプンリールデッキ、安いスピーカーをそろえ(もちろん支払いは月賦)、雑誌『FMファン』を購入して聴きたい曲に印をつけ、いわゆるエアチェック(FM放送をテープに録音)をして、好きな曲をコレクションしていきました。ビートルズの全曲放送の時は、毎週息を凝らして録音したものです。その後、お金に余裕ができたので、レコードプレイヤーを購入し、レコード収集も行いました。(その結果[現在では]、ビートルズは、オープンリールテープ・レコード・CDの3媒体で所有しています。そして、装置は今も生きています。レコードの方が音が良いように感じます)。
少し余裕が出来てからは、テープに録音したテープの中で、コレクションとして価値ある物を購入するようにしました。現在の収集ジャンルは、ジャズ・クラシック・ポピューラーの他に童謡、ニューミュージック、演歌、歌謡曲など、ごちゃ混ぜで、その結果として、そのなかの160アルバムほどがアテンザのHDDにはいっています。マイ・コレクションとしては、きちんと数えてはいませんが。LPレコードが1000枚、オープンリールテープが60本ほど、CDが150枚ほどです。他に、カセットやシングルレコードがあったのですが、惜しくも処分してしまいました。
音楽では、パド・パウエル(ジャズ)、モーツァルト(クラシック)の曲を意識して集めています。他にも浜田省吾など色々なコレクションをしていますが、「アーティスト[人]」に限っていうと、主としてレコード時代のものです。しかしながら、今考えると最も楽しく充実していたのは、お金に不自由していた若い時代です。それなりに、一生懸命いろいろ工夫していたからです。ある程度、レコードなどを売り掛けなどで自由に買えるようになると音楽そのものに対する感動や、物を買った喜びが半減したような気がしたからです。
話は、少し変わりますが、レコードや車は考えながら・我慢しながら購入してきたのですが、本だけはあまり制約をせず購入してきました(特に大学時代から)。仕事関係の専門書、哲学、歴史、心理学、経済学、車関係(特にスカイライン、マツダ関係)、手塚治虫・白土三平・横山光輝などのマンガ、司馬遼太郎などの小説、仏教関係の本や浮世絵全集、仏像の本など、音楽と同じで雑多です。縁側や外の車庫、いくつかの部屋に散らばり、数えたことはありませんが、かなりあります。郷土関係のスクラップ帳もいくつかあります。
いつものように、話が大分横道にそれていますが、話を元に戻し結論を急ぎます。
一般に、人には、人生において青春の輝きなるものがあり(哲学者の梅原猛氏は「青春の輝きを、それが自分の才能だと思ってはならない」と警告していますが)、青年期には仕事・結婚など取り組むべき課題も多々あります。人によって、青年期の時代精神は違います。また、生活していく場合、人は何かで精神のバランスを取る必要があります。 いわゆる団塊の世代のひとりである私は、受験勉強、大学での学問・
生活、社会人としての仕事を追求する中で、音楽・読書・車を精神のバランスととるものとして生活してきました。スポーツやダンス、お酒、旅行、その他の趣味で精神のバランスを取ってきた人もいることでしょう。家にある本やレコード(車関係だけでも、『ノスタリジックヒーロー』『マツダ・ロータリー』『スカイライン』『昭和の名車』などそれなりにあります) 等を見るとき、形として目に見える精神のバランスを取ったいわばグッズとでも言うべきもの多様性とその量に我ながら驚いてしまいます。
「現代の若者の車離れ」が注目されて久しくなりますが、戦後まもなく生まれ、アメリカン・ポップス
や歌謡曲・映画・少年マンガなどの黄金期に生きた我々とグローバル化が叫ばれ、スマホやインターネット、CD購入よりも音楽配信、電子ブック、電子マネー・・・等、圧倒的な利便性に包まれた社会(時代)を生きる現代社会の若者とでは、クルマに対する、クルマに向き合う気持ちの温度差は大きく違うと思います。現代の若者は、各自個々それぞれに、精神のバランスを取るものが違うように思えます。
藤原拓海くんの運転するAE86を中心としたマンガ(アニメ)『頭文字(イニシャル)D』の多少の影響程度では(実際どうかは自信ありませんが)、若者とクルマ(スポーツカー)の関係は、かつての若者のような密なる関係を持ち得ないような気がします。案外、桜井翔君たちが演出している「日産ノートのコマーシャル」にヒントがあるような気がします。コンパクトで、家族4人が乗れる十分な広さがあり、燃費や足回りも良く、トランクの広さもそこそこあり、しかもクーペ風でスタイリツシュなセダン(さしあたりは、独身・結婚・家族の使用に耐えうるクルマ。人生を見通せるクルマ)が発売されれば多少は若者の目が向くかもしれません。しかしながら、ブレイクするには、「時代精神」、「時代の風」と全く新鮮なある何か(サムスィング)が必要でしょうが。カーシェアの時代にそれはそれで大変なような気がしますが。若者が、精神(こころ)のバランスをクルマで取るようになれば、日本の車社会の黎明期のような熱気がもどるような気もするのですが・・・・。
今年(平成25年)の4月17日(水)、8年ぶりに台場インターコンチネンタルホテル東京ベイに宿泊しました。1万円くらいの部屋を予約してあったのですが、ホテルの都合で、20階の数万円の部屋に案内されました(料金は契約通り)。妻と、それなりのホテルでは、こんな事もあるのだな、と話したりしました。
確かJR新橋からのホテルの無料バス(地下の専用ターミナルからかなりの本数が出ていた)で、ロータリー(?:玄関)で降りたのだが、すぐ前には、アウディ、BMW、レクサスなどのプレミアムカーが並んでいました。しかし、すぐ横に地下駐車場への入り口があったので、地下へ入れてしまえば、クルマの車種はあまり関係ないなと思いました。
20階の部屋は二人用の部屋なので、以前すぐ泊まった「近くのホテルグランパシフィック・台場」の四人部屋の風呂・シャワー室の広さはありませんでしたが、それなりの広さでシャワー室もあり、風呂に入っていてもテレビの音声が聞こえる部屋で、それなりに満足しました(余談ですが、昨年は、ヴィアイン秋葉原[JR西日本が経営]−じゃらんで予約して、二人で9500円の格安料金でした。コンパクトだが新しいためきれいで、風呂もトイレとは別の仕切りがあり、ホテル前に迎えの車が入れるスペースもありました)。
しかしながら、いつもトヨタボクシーかカムリなどで迎えに来るある会社のクルマが、人事移動で人が代わり、今年はカローラ・バンでした。少し、ホテルとクルマの釣り合いが、いつもよりは違っていました(毎年、この時期は用事のため、東京のお台場へ行きます)。
18日の朝の用事を済ませ、ホテルに送ってもらい(今年の6月に新しく横浜で施設をオープンするので、出来たら旅費込みで招待したいと関係の人は言っていましたが)、それから東京の狛江市に住む従妹夫婦の日産・キャラバンに乗り、甲府市、富士山五合目、本栖湖、西湖の芝桜見学をすませ、河口湖の温泉付き大衆ホテル、ルートインで宿泊しました。 川口湖のホテルが大衆向けであったため、一層インターコンチネンタルホテル東京ベイの良さが思い出された今年の東京の宿泊でした。
ついでながら、昨年、従姉妹と私たち夫婦の計4人で、静岡県浜名湖方面へのドライブ旅行したことを述べます。宿泊先は、会員制の「東急ハーベストクラブホテル(三日日温泉)」でした。そのときもホテルの前にレクサス・アウデイなどの立派なクルマが並んでいました。私たちは、少し離れた駐車場へ止めました(アテンザ)。
会員専用のホテルですが、会員である妻の友達から使用券を分けてもらい利用しました。友達の父が友達夫婦のために会員権を購入してくれたの事で、「ホームの有馬温泉」での会員ホテルの他に各地の東急ハーベストクラブホテルの利用権を年間30枚ほど活用出来るそうです(ただし、期限は50年間。50年たつと、権利は消失となる。良くBS12などで、会員専用ホテルの宣伝をしています。値段は、450万円くらいから1500万円とものすごい幅がありますが)。
ところで、30年ぶりの奈良旅行では、まったく新型アテンザには遭遇しませんでした。京都府の南端、木津川市の木津南交番の前で、初代カリーナ(43年前のクルマ)にで出会ったことが印象的でした。
今回の「インターコンチネンタルホテル東京ベイ」の内容には触発される事が多く、ドライブ旅行をする際の参考になるかならないかわかりませんが、思いつくまま書いてしまいました(石川県に住んでいますが、毎年、年に2〜3回、用事で東京へ行っています。CARDRIVEGOGOさんは、私がよく行く中央線・武蔵境駅や従妹夫婦の住む狛江市の近くに住んでいるようですね。世の中というのは、ある意味、本当に狭いものですね。何かと関係があるものです)。
今年(平成25年)の4月17日(水)、8年ぶりに台場インターコンチネンタルホテル東京ベイに宿泊しました。1万円くらいの部屋を予約してあったのですが、ホテルの都合で、20階の数万円の部屋に案内されました(料金は契約通り)。妻と、それなりのホテルでは、こんな事もあるのだな、と話したりしました。
確かJR新橋からのホテルの無料バス(千佳の専用ターミナルからかなりの本数が出ていた)で、ロータリー(?:玄関)で降りたのだが、すぐ前には、アウディ、BMW、レクサスなどのプレミアムカーが並んでいました。しかし、すぐ横に地下駐車場への入り口があったので、地下へ入れてしまえば、クルマの車種はあまり関係ないなと思いました。
20階の部屋は二人用の部屋なので、以前すぐ泊まった「近くのホテルグランパシフィック・台場」の四人部屋の風呂・シャワー室の広さはありませんでしたが、それなりの広さでシャワー室もあり、風呂に入っていてもテレビの音声が聞こえる部屋で、それなりに満足しました(余談ですが、昨年は、ヴィアイン秋葉原[JR西日本が経営]−じゃらんで予約して、二人で9500円の格安料金でした。コンパクトだが新しいためきれいで、風呂もトイレとは別の仕切りがあり、ホテル前に迎えの車が入れるスペースもありました)。
しかしながら、いつもトヨタボクシーかカムリなどで迎えに来るある会社のクルマが、人事移動で人が代わり、今年はカローラ・バンでした。少し、ホテルとクルマの釣り合いが、いつもよりは違っていました(毎年、この時期は用事のため、東京のお台場へ行きます)。
18日の朝の用事を済ませ、ホテルに送ってもらい(今年の6月に新しく横浜で施設をオープンするので、出来たら旅費込みで招待したいと関係の人は言っていましたが)、それから東京の狛江市に住む従妹夫婦の日産・キャラバンに乗り、甲府市、富士山五合目、本栖湖、西湖の芝桜見学をすませ、河口湖の温泉付き大衆ホテル、ルートインで宿泊しました。 川口湖のホテルが大衆向けであったため、一層インターコンチネンタルホテル東京ベイの良さが思い出された今年の東京の宿泊でした。
ついでながら、昨年、従姉妹と私たち夫婦の計4人で、静岡県浜名湖方面へのドライブ旅行したことを述べます。宿泊先は、会員制の「東急ハーベストクラブホテル(三日日温泉)」でした。そのときもホテルの前にレクサス・アウデイなどの立派なクルマが並んでいました。私たちは、少し離れた駐車場へ止めました(アテンザ)。
会員専用のホテルですが、会員である妻の友達から使用券を分けてもらい利用しました。友達の父が友達夫婦のために会員権を購入してくれたの事で、「ホームの有馬温泉」での会員ホテルの他に各地の東急ハーベストクラブホテルの利用権を年間30枚ほど活用出来るそうです(ただし、期限は50年間。50年たつと、権利は消失となる。良くBS12などで、会員専用ホテルの宣伝をしています。値段は、450万円くらいから1500万円とものすごい幅がありますが)。
ところで、30年ぶりの奈良旅行では、まったく新型アテンザには遭遇しませんでした。京都府の南端、木津川市の木津南交番の前で、初代カリーナ(43年前のクルマ)にで出会ったことが印象的でした。
今回の「インターコンチネンタルホテル東京ベイ」の内容には触発される事が多く、ドライブ旅行をする際の参考になるかならないかわかりませんが、思いつくまま書いてしまいました(石川県に住んでいますが、毎年、年に2〜3回、用事で東京へ行っています。CARDRIVEGOGOさんは、私がよく行く中央線・武蔵境駅や従妹夫婦の住む狛江市の近くに住んでいるようですね。世の中というのは、ある意味、本当に狭いものですね。何かと関係があるものです)。
返事が遅くなりまして申し訳ありませんでした。ちょっと理由がありまして、日曜日(今日です)に東京ミッドタウンに行く用事があったので、そこにアテンザで乗り込んで行ってみてからにしようと思っておりました。
さきほど帰ってきたばかりなのですが、ミッドタウン地下駐車場はやはり日本で一番高級車が集まるところということで、超が付く高級車が多かったです。輸入車はほとんどがV8エンジン搭載モデルばかりでした。輸入車率は60~70%くらいでしょうか・・・。いやあ凄いところだなあと改めて思いましたね。
これだけのクルマが集まると、目立つのはマセラティ(クワトロポルテとグラントゥーリスモ)やランボルギーニ(ムルシエラゴ)でそれも何台もいます。隣りがムルシでしたので、アテンザがやたら腰高に見えましたね・・・。
ポルシェ996型911なんてほぼ脇役な感じでしたし、旧型のBMW7やアウディA6はもはや空気でしたね(恐ろしい世界ですね・・・)。最近アベノミクスで超高級車がよく売れているといわれてますが、赤坂や六本木にクルマでよく出かける人なら、普通に購入を考えちゃうレベルな気がします。私はミッドタウンまで下道を使って1時間くらいの東京西部に住んでいるので、まったく別の世界だなと感じました。
プリウスやコンパクトカーはまったく見ませんでした。その後に買い物にいったお台場のヴィーナスフォートにはたくさんいたので、赤坂(TBS)とお台場(フジテレビ)では大違いのようです。ミッドタウンには自分と同じ2代目アテンザがもう1台停まってましたよ。結論としたは、ミッドタウンに行くなら1000万円以上するV8の輸入車か国産車のフラッグシップ(スカイライン・シーマ・フーガ・クラウン・LS・レジェンド・アテンザ・レガシィ)かなという気がします(家族連れのミニバンも何台かいましたが・・・)。プログレなんかある意味で良く似合う場所だと思います。
K.Tさんも音楽を趣味にされていると知りまして、さすがはマツダ愛好家だなとニンマリしました。私も、学生時代からロック・ジャズ・クラシック・ハウスなどCDをたくさんコレクションしています。私がアルバイトを始めたころからCDがとても安くなり、輸入版や見切りのワゴンセールや中古CD屋などをフル活用して集めていました。今ではネットで簡単に買えるので、いい時代になったなと思います。まだまだ3000枚程度なのでたいしたことはないのですが、家に来た人はみんな驚きますね。自分はちょっと「オタク」気質があるようなので、それを生かしてブログを頑張りたいと思います。